胃下垂が長引く本当の理由|福岡市・常若整骨院が「下がった気」を東洋医学から読み解く
結論から言うと、胃下垂が長引いている方には、胃そのものよりも「体を引き上げる力(気)」が全体的に低下しているケースが多くあります。東洋医学では「中気下陥(ちゅうきかかん)」と呼ばれる状態で、消化器を束ねる脾の力が失われ、内臓が重力に負けて下がってしまうと考えます。整体ができることは、この「引き上げる力を取り戻しやすい体の土台を整えること」です。
この記事は、次のような方に向けています。まず、「胃が下がっている」と言われたが何をすればいいかわからない方。食後に強い眠気や立ちくらみがある、下腹がぽっこり出るという症状が続いている方。消化器内科で検査を受けたが「異常なし」と言われ、どこにも相談できていない方です。
なぜ胃下垂は長引くのか
胃下垂が長引く方には、体を本来の位置に引き上げておく力が、根本から落ちているケースが多くあります。
胃下垂とは、胃が本来の位置より下に下がっている状態を指します。正常な胃は横隔膜のすぐ下に収まっていますが、胃下垂では骨盤の高さ近くまで下がることもあります。胃下垂そのものは「疾患」の分類に入らないため、消化器内科で指摘されても「特に処置は必要ない」と言われることがほとんどです。しかし症状は続いています。
ここで大切な問いがあります。「なぜ胃が下がり続けるのか」という点です。胃そのものが重いわけではありません。胃を本来の位置に保持しているのは、腹膜・靭帯・横隔膜の緊張、そして腸間膜の張りです。これらを支えているのが、東洋医学でいう「脾(ひ)の昇提力(しょうていりょく)=気を上に昇らせる力」です。
脾の気が弱まると、消化機能が落ちるだけでなく、中焦(ちゅうしょう)=みぞおち周辺のエネルギーの中心から気を上に昇らせる力が失われます。すると内臓全体が重力に引かれるように下がっていく。これが「中気下陥(ちゅうきかかん)」という状態です。
現代の生活の中で、慢性的なストレス・睡眠不足・冷たい飲食・不規則な食事・エアコン環境が続くと、脾の気は少しずつ消耗していきます。胃下垂は「胃だけの問題」ではなく、体全体のエネルギーが下向きになっているサインでもあります。
夏は特に注意が必要です。エアコンの冷気で腹部が冷えやすく、冷たい飲み物や冷たい食事が増えるため、脾の陽気(体を温め、内臓を引き上げる根本の力)が特に消耗しやすい季節です。「夏になると胃の調子が落ちる」という方は、この脾の消耗が深刻化している可能性があります。
胃下垂の症状は「胃のこと」だけではない
胃下垂は、胃以外の症状にも広がっていることが多くあります。
胃下垂と聞くと「食後に胃がもたれる」「下腹がぽっこり出る」という症状を想像する方が多いかもしれません。しかし実際に相談に来られる方の話を聞くと、もっと広い範囲の不調がセットになっていることがほとんどです。
よく出てくる訴えを整理すると次のようなものがあります。
食後の強い眠気です。食事をとると急激に眠くなり、仕事や育児に支障が出る方がいます。胃の消化に血流が集中すると脳への血流が一時的に減るためですが、消化時間が長い胃下垂ではこの状態が長引きます。
食後の立ちくらみも多いです。食後に立ち上がった瞬間にふらっとなる方がいます。消化器への血流集中が続くことで、起立時の血圧維持が難しくなりやすいためです。
下腹部のぽっこりも典型的です。食後は特に顕著で、夜になるほど目立ちます。これは下垂した胃が腸を圧迫していることと関係します。
慢性的な疲れも見られます。休んでも体の重さが抜けない感覚が続く方は、脾の気の低下による気血の産生力の低下が一因になっていることがあります。
便通の不安定さも出ます。便秘と下痢を繰り返す方がいます。胃下垂による腸の圧迫が腸の動きを不規則にします。
太れないという悩みもあります。食べているのに体重が増えない方は、消化吸収の効率が落ちているため、栄養が体に届きにくくなっています。
これらは「消化吸収の効率が落ちている」「気血の生産が減っている」というサインとして読むことができます。
胃下垂と整体の関係|できることとできないことを正直に
整体でできることをお伝えします。
まず正直にお伝えしたいのは、整体で胃の位置を「直接引き上げる」ことはできないという点です。胃は体の内部にある内臓であり、外側から操作で位置を変えることは医療行為の範囲になります。
整体ができることは別のところにあります。
横隔膜と体幹の緊張を整えることです。横隔膜が硬く動かなくなると、胃を上方から支える力が弱まります。整体では横隔膜周囲の緊張をゆるめ、呼吸が自然に深くなるよう体の状態を整えます。横隔膜が本来の動きを取り戻すと、胃を上から支える圧力がかかりやすくなります。
自律神経の過緊張をゆるめることも大切です。自律神経が過緊張した状態では、消化機能をつかさどる副交感神経(迷走神経)が十分に働きません。体全体の緊張をゆるめることで、消化器が本来の動きを取り戻しやすい環境を整えます。
脊椎・骨盤の歪みを整えることも効果的です。猫背や骨盤の前傾・後傾は腹腔内の圧力バランスを崩し、内臓を支える靭帯への負担を増やします。姿勢の土台を整えることで、内臓を保持する力が戻りやすくなります。
食習慣・生活習慣の見直しに関するアドバイスも行います。施術の効果は、日常の積み重ねと組み合わせることで初めて形になります。
福岡市で整体を探す方が知っておくべきこと
「胃下垂 整体 福岡市」で検索すると、さまざまな院が出てきます。院を選ぶときに確認してほしいことがあります。
まず、カウンセリングをきちんと行っているかどうかです。胃下垂の背景には、慢性的なストレス・睡眠不足・食習慣の乱れ・姿勢の癖・自律神経の状態など、複数の要因が絡み合っています。体を触るだけで対応する院より、生活の背景から丁寧に聞いてくれる院の方が、本質的な変化が出やすい傾向があります。
次に、「できることとできないこと」を正直に伝えてくれる院かどうかです。胃下垂は生活習慣と密接に関わっているため、施術だけで完結することはほとんどありません。セルフケアや食習慣の見直しを一緒に提案してくれる院は、長期的に信頼できます。
また、症状が強い場合や消化器系の検査を一度も受けていない場合は、消化器内科での受診を先に済ませることをお勧めします。胃炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシア・逆流性食道炎など、別の状態が隠れている可能性があります。
常若整骨院の考え方
常若整骨院では、初回のカウンセリングに時間をかけます。胃の症状だけでなく、睡眠の状態・食事の内容と食べ方・ストレスの状況・体のどこに緊張がたまりやすいか、ということをゆっくりと聞き取ります。
体を触ることと話を聞くことは、別物のように見えて実際は一体です。話を深く聞けるほど、体のどこに緊張があり、どこから変えると体が回復しやすいかが見えてきます。
気功と整体を組み合わせた施術では、体の表面だけでなく内側のエネルギーの流れを整えることを重視しています。「食後の眠気がましになった」「お腹が軽くなった」「体が少し温かく感じる」という体感が、最初の施術の中で出てくる方も少なくありません。
施術と並行して、食事の内容(冷たいものを減らす、少量頻回食にする)・腹部を冷やさない習慣・深呼吸・睡眠の質など、自宅でできるセルフケアもお伝えします。体の変化は日々の積み重ねです。施術は週に一度であっても、日常の24時間が体を作っています。
東洋医学から見た胃下垂|三臓複合という視点
東洋医学では、胃下垂を「気の問題」として読みます。
「脾(ひ)」とは、西洋医学の脾臓とは概念が異なります。東洋医学における脾は、消化・吸収・エネルギーの生産・内臓を引き上げる力・四肢の筋肉の栄養を総合的に担う機能の集合体です。脾が元気なとき、体は食べたものをしっかりと気と血に変え、内臓を本来の位置に保持する力を維持できます。
胃下垂に深く関わる三つの臓の状態を見てみましょう。
第一に脾虚(ひきょ)です。脾の気が不足している状態です。東洋医学では「脾が気を上に昇らせる」という昇提の機能があります。この力が落ちると、内臓全体が下に向かって陥落しやすくなります。これを「脾虚気陥(ひきょきかかん)」と言います。食後の眠気・消化不良・手足のだるさ・軟便と便秘の繰り返し・食欲の波が大きいといった状態が特徴的です。
第二に腎陽虚(じんようきょ)です。腎の陽気とは、体を温め全身の活動力を支える根本エネルギーのことです。腎は「生命力の貯金」とも言えます。腎陽虚になると、冷え性・むくみ・腰がだるい・朝起きにくい・体温が上がらないといった状態が出ます。体温と活力が低下すると、内臓の平滑筋・靭帯すべての張りが弱まり、胃下垂が悪化しやすくなります。夏のエアコン環境は、腎陽虚の方にとって特に負担が大きい季節です。
第三に気虚(ききょ)です。全体的な気の不足状態です。気は体の全ての活動を支えるエネルギーです。気虚になると、疲れやすい・声が小さくなる・風邪を引きやすい・食欲がわかない・全体的にやる気が出ないといった状態になります。気が不足すると、内臓を支える構造全体の張りが低下します。
この三つが重なると、「体を引き上げる力」が根本から落ちた状態になります。胃下垂はその代表的な現れのひとつです。
東洋医学の漢方では、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」という処方がこの「中気下陥」に対応する代表的なものとして知られています。黄耆(おうぎ)・人参・白朮(びゃくじゅつ)・柴胡(さいこ)・升麻(しょうま)などの生薬を組み合わせて、中焦の気を補い、下垂したものを引き上げる方向に働くとされています。漢方薬の使用は必ず専門家(医師・薬剤師)に相談してください。整体はこれとは異なるアプローチですが、「引き上げる力を取り戻す土台を整える」という方向性は共通しています。
ツボについても触れておきます。
足三里(あしさんり)は、ひざのお皿の外側下のくぼみから指4本ぶん下、すねの骨のすぐ外側にあるツボです。脾胃を補う代表的なツボで、消化機能の回復を助けるとされています。毎日やさしく押す習慣が助けになります。
中脘(ちゅうかん)は、おへそとみぞおちのちょうど中間にあるツボです。胃腑を整える働きがあります。食後30分以上経ってから、温めながらやさしく押すのが基本です。
気海(きかい)は、おへそから指2本ぶん下にあるツボです。全身の気を補い、体力を支える力があるとされています。お腹全体を温めながら押すと、下垂した内臓を支える気の補充になります。
百会(ひゃくえ)は、頭の頂点にあるツボです。左右の耳の上を結ぶ線と、眉間から後頭部を結ぶ線が交差する点にあります。気を上に引き上げる効果があるとされ、脾虚による気陥に対応するツボのひとつです。
自律神経と胃下垂の関係
自律神経のバランスが乱れると、胃下垂は悪化しやすくなります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキにあたる神経のことです。アクセルにあたる交感神経は、緊張・活動・ストレス時に優位になります。ブレーキにあたる副交感神経は、リラックス・消化・回復の時間に優位になります。
消化器を動かすのは主に副交感神経(迷走神経)です。慢性的なストレスや睡眠不足で交感神経が優位になり続けると、消化機能をつかさどる副交感神経の働きが抑えられます。すると胃の蠕動運動が落ち、消化が滞ります。消化に時間がかかるほど、胃の中に内容物が長くとどまり、重くなった胃がさらに下がりやすくなります。
また、慢性的な交感神経の過緊張は、横隔膜・腹筋・背筋など体幹の筋肉に持続的な収縮をもたらします。これが腹腔内の圧力バランスを崩し、内臓を支える靭帯への負担を増やします。
夏のエアコン生活は、皮膚表面は冷えていても体の深部が暑いという「上下温度差」を作ります。この状態は体温調節のために自律神経が常に揺れ続ける状態であり、消化機能に使えるエネルギーが削られます。「夏になるたびに胃が重い感じがする」という方には、エアコン環境による自律神経の消耗が一因になっていることが多くあります。
外から冷えて内から熱い、という矛盾した状態が長く続くと、消化器は常に不安定な環境に置かれることになります。脾の陽気を守るためにも、腹部だけは冷やさないことが夏の基本です。
実際に多い相談のパターン
常若整骨院に胃下垂の訴えで来られる方に共通するパターンがあります。
一つ目は「検査では異常なし」と言われてきた経緯です。消化器内科でバリウムやX線を撮ると「胃は下がっているが病気ではない」と言われることがほとんどです。胃下垂そのものは疾患の分類に入らないため、医療的な処置の対象にならないことが多い。しかし当然ながら、症状は続いています。「どうすればいいかわからない」という状態で数年が経過している方も少なくありません。
二つ目は、食後の不快感が生活の質に直結していることです。「食後はとにかく動けない」「食後の眠気で仕事にならない」「外食が怖くなってきた」という方も珍しくありません。食べることへの不安が積み重なると、食事量が減る、栄養が不足する、さらに脾が消耗するという悪循環に入ります。
三つ目は、「痩せ型で若い頃からずっとこうだった」という方です。このタイプは体質的に脾が弱く、気血の生産力が元々少ない傾向があります。食べても太れない・スタミナがない・疲れが抜けにくいという特徴を持ちます。努力が足りないわけでも根性がないわけでもなく、体の気を産生する力の問題です。こうした方には、食事の内容だけでなく、食べ方・食べる環境・消化にかける時間から一緒に見直すことが必要です。
3人の事例
Aさん(40代・会社員・男性)
健康診断のバリウム検査でずっと「胃下垂」と記録されてきたが、特に何もせずに過ごしてきた。仕事の繁忙期が続き、昼食を10分以内で済ませる生活が半年ほど続いた頃から、午後の眠気が強くなり、会議中にうとうとするようになった。夕方には下腹がぽっこり出て、夜は食欲がわかない状態が続いた。
カウンセリングでは、睡眠が慢性的に6時間未満であること、冷たい飲み物を1日に大量に飲む習慣があることが出てきた。横隔膜周囲と腰部の筋緊張が強く、呼吸が浅くなっていた。体幹の緊張をゆるめる施術と並行して、温かい飲み物への切り替え・少量頻回食・食後10分だけ横になる習慣を取り入れた。数週間かけて食後の眠気が落ち着いてきた、お腹が以前より動くようになった感じがする、という変化が出てきた。
効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
Bさん(30代・育児中・女性)
産後から体重が戻らず、常に体が重い。赤ちゃんが泣くたびに食事を中断し、残りを立ったまま急いで食べる生活が2年ほど続いた。下腹が出てきたことが気になり、産婦人科と内科を受診したがどちらも「異常なし」だった。
話を聞くと、食後に立ちくらみがすること、常に消化不良感があること、肩甲骨の間が硬いことが出てきた。体幹と骨盤底筋の緊張が強く、呼吸が極端に浅くなっていた。施術で横隔膜の動きを取り戻すことと、腹部を温める習慣(腹巻き・温かいスープ)、食後は5分でもいいから横向きに休む時間を作ること、1日3回の深呼吸を取り入れることを実践した。「立ちくらみがほとんどなくなった」「お腹の膨らみが落ち着いてきた」という変化が少しずつ出てきた。
効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
Cさん(50代・女性・管理職)
「どこに行っても胃が弱い、と言われてきた」と話す。学生の頃から食後に下腹が出る・胃もたれが続く・疲れが抜けないという状態が20年以上続いている。整体・鍼灸・漢方とさまざまなところを試したが「すこし楽になる」程度で、根本的な変化は感じられなかった。
施術だけでなく、食習慣と日常の向き合い方の見直しを含めた関わりを続けた。「自分のペースで食事する時間を作ること」「完食しようとする義務感を手放すこと」「お腹を冷やさないこと」を、3ヶ月かけて少しずつ変えていった。「疲れやすさが以前よりましになってきた」「食事を楽しめる日が増えてきた」「体が少し軽くなった」という変化が少しずつ出てきた。
効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
現実的にできることを厳選してお伝えします。
腹部を冷やさないことが最初の一歩です。夏でも薄い腹巻きをするか、冷たい飲み物の代わりに白湯や温かいお茶を選ぶだけで、脾の陽気が守られやすくなります。特に朝イチの冷たいものは、脾の陽気をもっとも消耗させます。
食後は急いで動かないことです。食後20〜30分は、右側を下にして横になるか、ゆっくりと過ごします。右側を下にすることで胃の出口(幽門)が下方に向き、消化物が小腸へ流れやすくなります。食後の立ちくらみの予防にもなります。
少量頻回食を意識することも有効です。1食の量を通常の7割に減らし、1日4〜5回に分けて食べる「少量頻回食」は、胃への一度の負担を減らします。少ない量でも体が慣れると、消化の効率が上がってくる方が多くいます。
深い呼吸を1日3回意識することです。鼻から吸ってお腹が自然に膨らむ腹式呼吸を5回。横隔膜が動くことで、胃を上から支える圧力が保たれます。浅い呼吸が続くと横隔膜が硬くなり、この支えが弱まります。
足三里(あしさんり)を毎日押すことです。ひざのお皿の外側のくぼみから指4本ぶん下、すねの骨の外側にあります。脾胃を補う代表的なツボで、入浴後の柔らかいタイミングに左右30秒ずつ押す習慣が助けになります。
症状を責めないことも大切です。「食べられない自分が情けない」「なぜ太れないのか」という自己批判は、ストレスとなって自律神経の過緊張を強め、消化機能をさらに下げます。胃下垂は怠けではなく、体の気の産生力の問題です。
医療機関との連携について
胃の症状が初めて出た場合、または今まで一度も消化器の検査を受けたことがない場合は、まず消化器内科を受診してください。
胃下垂に似た症状を引き起こす可能性がある別の状態として、胃潰瘍・機能性ディスペプシア・逆流性食道炎・大腸の問題などがあります。これらを確認するためにも、内視鏡検査(胃カメラ)やバリウム検査を一度受けておくことが安心の土台になります。
以下の症状がある場合は、整体より先に医療機関を受診してください。急激な体重の低下・黒い便や血が混じる便・激しい腹痛・嘔吐が止まらない・飲み込みにくさが急に出てきた、といった状態です。これらはより深刻な消化器の状態のサインである可能性があります。
整体は医療行為ではありません。診断・投薬・医療的処置は医師が担います。整体の役割は、自律神経の状態を整え、体の緊張をゆるめ、回復しやすい身体の土台を整えるサポートです。医療機関と整体の両方を適切に使うことが、胃下垂の長期的な改善には最も確かなアプローチだと考えています。
FAQ・よくある質問
Q1. 胃下垂と胃アトニーは違うのですか?
胃下垂と胃アトニーは別の概念です。胃下垂は胃の「位置」が下がっている状態です。胃アトニーは胃の「緊張度(筋力)」が低下して胃が拡張した状態で、消化力が落ちている状態を指します。両方が重なることも多くありますが、それぞれ別の問題として考えます。
Q2. 痩せ型じゃなくても胃下垂になりますか?
なります。胃下垂は痩せ型の方に多い傾向はありますが、産後の腹筋低下・慢性的なストレス・姿勢の悪さ・加齢による体幹の筋力低下などが原因で、体型にかかわらず起こります。「太っているから胃下垂はないはず」と思い込んでいる方の中にも、実際に胃が下がっているケースがあります。
Q3. 食後に眠くなるのは胃下垂が原因ですか?
胃下垂が関与している可能性があります。食後に血流が消化器に集中すると脳への血流が一時的に落ちて眠気が起きます。胃下垂があると消化に時間がかかるため、この状態が長引きやすくなります。ただし食後の眠気には血糖値の変動なども関わるため、胃下垂だけが原因とは断定できません。消化器内科への受診でご確認ください。
Q4. 腹筋を鍛えれば胃下垂は良くなりますか?
部分的には有効ですが、それだけでは変わらない方が多くいます。腹筋は内臓を外側から支える役割がありますが、横隔膜の動き・自律神経の状態・食習慣・体全体の気の充実も関係します。腹筋運動は有効な手段のひとつですが、食習慣・呼吸・体幹全体のバランスと組み合わせることが大切です。
Q5. 胃下垂は放置してもいいですか?
症状が軽ければ生活に大きな支障はないこともありますが、放置することで食事量が減る→栄養不足→体力低下→さらなる消化機能の低下、という悪循環に入ることがあります。また胃が下垂すると腸を圧迫し、便秘や腹部膨満感が出ることもあります。放置よりも、少しずつ生活習慣を整えることをお勧めします。
Q6. 夏にエアコンで胃下垂が悪化しますか?
悪化しやすくなることがあります。エアコンによる腹部の冷えは、胃腸の蠕動運動を低下させます。東洋医学では冷えが脾の陽気を消耗させると考えます。消化機能が落ちると胃の内容物が長くとどまり、胃への重力負担が増します。夏の胃下垂悪化の一因として、エアコン冷えは無視できない要因です。
Q7. 胃下垂で太れないのはなぜですか?
食べた栄養を吸収する力が落ちているためです。東洋医学では脾が食べたものを気と血に変換する働きを担います。脾虚があると食事量が足りていても気血の生産力が落ち、体重が増えにくくなります。食事量を増やすよりも、消化に負担をかけない食べ方(温かく・少量頻回・よく噛む)で脾の回復力を高めることが先になります。
Q8. 妊娠・出産後に胃下垂になることはありますか?
あります。産後は腹筋・骨盤底筋の弱まりや産後の疲弊によって内臓の保持力が低下し、胃下垂が新たに出現したり悪化したりすることがあります。産後の栄養不足や睡眠不足も脾の消耗を招きます。産後は特に腹部を冷やさない・少量頻回食・横隔膜の呼吸を意識することが助けになります。
Q9. 整体で胃の位置は戻りますか?
整体で胃の位置を「直接変える」ことはできません。ただ、横隔膜・体幹・骨盤の緊張を整え、自律神経を落ち着かせることで、体が内臓を保持しやすい状態に近づきます。生活習慣の見直しと組み合わせると、体の張り・消化機能・食後の不快感が変わってくる方がいます。
Q10. 胃下垂と過敏性腸症候群は関係がありますか?
関係していることがあります。胃が下垂すると周囲の腸を圧迫することがあります。これが便通の不安定さ・腹痛・腹部膨満感を引き起こすことがあり、過敏性腸症候群に似た症状につながることがあります。また両者に共通して自律神経の過緊張と脾虚が関わっていることが多く、根本のアプローチが重なる部分があります。
Q11. どんな食事が胃下垂の方に合いますか?
温かく・少量で・消化しやすいものを選ぶことが基本です。粥・スープ・蒸し野菜・豆腐・卵などが胃への負担を減らします。冷たい飲み物・生野菜の大量摂取・揚げ物・早食い・立ち食い・食事中のスマホは避けたいところです。「食べながら作業する」「慌てて食べる」は消化機能を著しく下げます。
Q12. 整体は何回通えば変わりますか?
個人差があり一概には言えません。体質・生活習慣・症状の深さによって変わります。数週間で体感が出る方もいれば、3ヶ月ほどかかる方もいます。施術の間の日常(食事・睡眠・ストレスの扱い)が変化の速さに大きく影響します。整体は「日々の積み重ねをサポートするもの」として関わっていただける方が、変化が出やすい傾向があります。
Q13. 子どもの胃下垂も整体で対応できますか?
子どもの胃下垂は成長とともに落ち着くことが多くあります。ただし食欲不振・体重増加不良・慢性的な疲れが続く場合は、まず小児科を受診することをお勧めします。成長期の栄養吸収の低下は発育に影響することがあります。小児科で問題がないと確認できた後に、整体でのサポートをご検討ください。
Q14. 胃下垂があっても普通に運動してよいですか?
軽い運動は問題ありません。ウォーキングや深呼吸、体幹を意識した緩やかなストレッチは、横隔膜の動きを促し、消化機能にも良い影響があります。ただし食後すぐの激しい運動は避けてください。食後1〜2時間は消化に集中する時間として、体を動かすなら軽い散歩程度にとどめます。
Q15. 胃下垂と自律神経失調症は別の話ですか?
別の状態ですが、深く関わっていることが多くあります。自律神経の過緊張は消化機能を低下させ、胃下垂の悪化要因になります。逆に胃下垂による慢性的な不快感・低栄養・疲弊が自律神経の乱れを生むこともあります。どちらが先かより、体全体の緊張をゆるめ、消化機能と自律神経の両方を整えることが回復への近道になります。
まとめ|福岡市で胃下垂に悩んでいる方へ
「胃が下がっている」と言われたが、病院では何もしてもらえなかった方へ。食後に眠い、立ちくらみがする、いつもお腹が重い、太れないという状態が長く続いている方へ。
胃下垂は、胃だけの問題ではありません。東洋医学でいう「脾の引き上げる力」が落ち、体全体の気が下向きになっているサインです。腹筋を鍛えることは大切ですが、それだけでは変わらない方が多いのも事実です。
体の緊張をゆるめ、消化機能が回復しやすい土台を作ること。食事の内容と食べ方を見直すこと。腹部を冷やさないこと。少しずつ気を補うセルフケアを積み重ねること。これが、胃下垂の不快感が少しずつ落ち着いていく道筋です。
まずは消化器内科で一度検査を受けることをお勧めします。そのうえで「体の状態を整えるサポートを受けたい」と思ったとき、常若整骨院にお声かけください。カウンセリング・施術・セルフケアをセットで、長年の不調に向き合います。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめるところから始めてみてください。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたかせいじ)
常若整骨院(福岡市)院長。施術歴20年。延べ25,000名の施術実績。気功と東洋医学をベースに、心と体の両面から不調にアプローチする施術を行う。カウンセリングを重視し、症状の背景にある生活習慣・考えグセ・食習慣を丁寧に聞き取ることを大切にしている。整体師向けの教育・発信も行い、「頼れる先生を全国に増やす」を理念に活動中。











