常若整骨院は東洋医学のどんな考え方を取り入れていますか|五臓・気血水・お腹の冷えから体を見る

結論から言うと、当院は東洋医学の「体全体のつながりで見る」という考え方を、施術の土台にしています。痛い場所だけを見るのではなく、内臓の疲れ、冷え、呼吸、睡眠、心の緊張まで含めて、症状が出ている理由を探します。要点は三つです。一つ目は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の弱りと、感情や生活の無理を結びつけて見ること。二つ目は、気・血・水の巡りと、お腹や足先の冷えを確かめること。三つ目は、見立てを患者さんにも言葉でお伝えし、生活で無理なくできることまで一緒に決めることです。この記事は、福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院が、どんな考え方で体を見ているのかを知りたい方に向けて書いています。

東洋医学とは、どのような考え方ですか

東洋医学とは、体と心を切り離さず、ひとつながりのものとして見る医学の体系です。

西洋医学が、検査の数値や画像で「どこに異常があるか」を調べるのが得意なのに対して、東洋医学は「その人の体全体のバランスが、どこで崩れているか」を見ます。腰が痛い、頭が重い、眠れない、といった症状が別々に見えても、根っこは同じ場所にあることが少なくありません。

どちらが優れているという話ではありません。急な痛み、強い麻痺、発熱が続くといったときは、まず医療機関で原因を確かめるのが先です。整体や東洋医学の見立ては医療行為ではなく、検査で異常がないと言われたのにつらさが残る方の、体の土台を整えやすくする役割だと考えています。

当院が取り入れている考え方は、具体的に何ですか

結論として、主に三つあります。五臓の見立て、気血水の巡り、そしてお腹と足の冷えの確認です。

どれも専門用語に聞こえますが、言い換えると難しくありません。順番に説明します。

  • 五臓の見立て:内臓の弱りと、感情・生活の無理を結びつけて見る
  • 気血水の巡り:エネルギー、血、水分の流れが滞っていないかを見る
  • 冷えの確認:お腹と足先の温度から、体の回復力を測る

五臓の見立てとは、どのようなものですか

五臓の見立てとは、肝・心・脾・肺・腎という五つの働きの弱りを、感情や生活の無理から読み取る方法です。ここでいう臓器は、解剖学上の臓器そのものではなく、働きのまとまりを指します。

当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、症状が出る前に、次のような無理が続いていることがよくあります。

| 働き | 弱りやすい背景 | 出やすい様子 |
|—|—|—|
| 肝(体の緊張を調整する働き) | 目の使いすぎ、怒りをためる、長時間の集中 | 筋肉が板のように硬い、頭痛、寝つきの悪さ |
| 心(気持ちの安定を保つ働き) | 気分の高ぶりが長く続く | 動悸、眠りの浅さ、舌の不調 |
| 脾(食べ物を力に変える働き) | 同じことを何度も考え続ける | 胃もたれ、食欲の波、むくみ |
| 肺(呼吸と皮膚を守る働き) | 気を使いすぎる、悲しみ、満たされなさ | 呼吸の浅さ、お腹の不調、皮膚の不安定 |
| 腎(回復力の貯金のような働き) | 不安、恐れ、働きすぎ | 冷え、耳鳴り、意欲の低下、足腰のだるさ |

たとえば、ずっと同じ心配事を考え続けている方は、胃腸が弱りやすい。これは東洋医学で「脾」の弱りと呼ばれる状態です。日常の感覚に照らしても、大事な場面で胃が痛む、という経験は多くの方にあるはずです。

大事なのは、これを「心が弱いから体に出た」という意味に受け取らないことです。感じる力が強い方、責任感が強い方ほど、体で受け止めてしまう。それは弱さではなく、真面目さの表れです。

気・血・水の巡りは、どう見ているのですか

結論として、手で触れたときの冷え、張り、むくみ、動きの硬さから、巡りの滞りを確かめています。

気とは、体と心のエネルギーの流れのことです。血は栄養を運ぶ流れ、水は体の潤いと水分の流れを指します。この三つが滞ると、東洋医学では次のように考えます。

  • 気の滞り:胸や喉のつかえ、ため息が増える、イライラしやすい
  • 血の滞り:肩や腰の固定した痛み、肌の色くすみ、冷え
  • 水の滞り:むくみ、頭の重さ、雨の日の不調

検査で異常が出ない不調の背景には、この巡りの滞りが隠れていることがあります。ただし、見立てはあくまで体の傾向をつかむためのもので、病名の診断ではありません。

なぜ、お腹と足の冷えを確かめるのですか

結論として、お腹と足先の冷えは、体の回復力が落ちているかどうかを読む、分かりやすい目安になるからです。

冷えには決まった出方があります。お腹が冷たく張っていて、手足の先が冷えている。上半身はのぼせるのに、くるぶしから下が冷たい。当院ではまず、このような温度の差を触って確かめます。

東洋医学では、冷えは腎の弱り、つまり回復力の貯金が減っているサインと読みます。ここに自律神経の乱れが重なると、体はさらに緊張し、眠りが浅くなり、日中の意欲も落ちていきます。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。緊張が続いてアクセルが踏まれたままになると、体は休む力を取り戻せません。当院が最初にお腹の冷えや呼吸を確認するのは、症状が出ている場所を直接どうこうする前に、体全体がゆるみやすい状態かどうかを見たいからです。

口コミには、冷えとほてりで来られた70代の女性が、冷えやほてりが落ち着き、雨の日の頭痛も減って、食欲が出てきたと書いてくださったものがあります。これは個人の感想で、同じ変化をお約束するものではありません。ただ、冷えを入口にして、胃腸や頭痛まで変化が広がることは、現場でよく見かける経過です。

東洋医学のツボは、施術でどう使いますか

結論として、ツボは症状のある場所から離れた場所にある「体のスイッチ」として使います。痛む場所を直接強く押すためのものではありません。

代表的なものを、場所の探し方とあわせて挙げます。ご自宅で優しく触れてみる程度なら、強い圧は必要ありません。

  • 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの頂点から、指4本ぶん上。すねの骨の後ろぎわにあります。冷えや足のだるさの目安になる場所です
  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の下のくぼみから、指4本ぶん下。すねの骨の外側のきわにあります。胃腸の疲れを感じるときに触れる場所です
  • 太衝(たいしょう):足の甲で、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ。緊張が続くときに、ここが硬くなっていることがよくあります

あくまで目安であり、ツボを押せば症状が消える、ということではありません。体の傾向を知り、施術の順番を決める手がかりとして使います。

東洋医学の見立ては、実際の施術にどうつながりますか

結論として、お話を伺う、体に触れて確かめる、その日の体に合った方法で進める、生活での過ごし方を一緒に決める、という流れでつながります。

最初に、症状が出る時刻や場面を伺います。朝がつらいのか、夕方に強まるのか、休みの日だけ軽くなるのか。時刻と場面は、どの働きが疲れているかを知る大きな手がかりです。

次に、お腹の温度、背中の張り、脈、呼吸の深さを手で確かめます。その結果をもとに、手技を中心に、希望があれば鍼やお灸を併用して、体の緊張をゆるめるところから始めます。

そのうえで、気功の考え方を取り入れた施術を行うこともありますが、これは見立てと説明が済んだあとの段階です。最初から前に出すことはしません。

見立ては、患者さんにも言葉で説明します。自分の体で何が起きているのかが分かると、不安が減り、日々の過ごし方も選びやすくなるからです。

西洋医学と東洋医学は、どう使い分ければいいですか

結論として、診断と緊急の対応は医療機関、体質や生活の整えは東洋医学、と考えていただくと分かりやすいです。

次のような場合は、整体より先に医療機関を受診してください。

  • 急に強い痛みが出た、片側の手足に力が入らない、ろれつが回らない
  • 発熱が続く、体重が理由なく減っている
  • 胸の痛みや強い息苦しさがある
  • 尿や便に血が混じる、排泄に急な変化がある

こうした症状は、東洋医学の見立てより先に、医師による検査と判断が必要です。受診して異常がないと言われたあとも、つらさが残るときに、当院のような場所を思い出していただければ十分です。通院や薬は続けたままで大丈夫ですし、薬の判断は必ず主治医に相談してください。

医療機関の受診の目安や症状の一般的な説明は、厚生労働省の情報も参考になります。

東洋医学の考え方は、日常でどう活かせますか

結論として、難しいことをする必要はありません。冷やさない、よく息を吐く、食べすぎない、といった小さな習慣から始められます。

次の三つのうち、どれか一つからで十分です。できない日があって当然です。全部をきちんとやろうとすること自体が、体の緊張を強めてしまいます。

  • お腹と足首を冷やさない(腹巻きや靴下を一枚足すだけで構いません)
  • 寝る前に、息をゆっくり長く吐くことを3回だけ行う
  • 食事は、完璧を目指さず、七〜八割できていれば十分と考える

真面目な方ほど、できなかった日に自分を責めがちです。真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先を、少しだけ自分の体に変えていただければ十分です。

自律神経の乱れが背景にありそうな方は、自律神経失調症に関する記事でも詳しく書いています。

よくあるご質問

東洋医学の整体は、普通の整体と何が違いますか?

筋肉や骨格だけでなく、内臓の疲れや冷え、感情の無理まで含めて見る点が違います。痛む場所だけを触るのではなく、その背景にある体全体のバランスを確かめてから進めます。

五臓の「肝」や「腎」は、本当の臓器のことですか?

いいえ、臓器そのものではなく、働きのまとまりを指す東洋医学の言葉です。肝は体の緊張を調整する働き、腎は回復力の貯金のような働き、と置き換えてお伝えしています。

東洋医学の見立ては、病気の診断になりますか?

なりません。あくまで体の傾向をつかむための見立てで、病名の診断は医師だけができます。強い症状や急な変化があるときは、まず医療機関を受診してください。

病院で異常なしと言われても、見立ててもらえますか?

はい、そのような方こそ相談されることが多いです。検査の数値に出ない冷えや緊張、睡眠の乱れなどを、触って確かめることができます。

鍼やお灸は必ず使いますか?

いいえ、必ずではありません。お話を伺い、体を確かめたうえで、希望を聞いてから決めます。苦手な方は、手技だけでも進められます。

気功も受けることになりますか?

見立てや説明が済んだあとに、必要に応じて取り入れることがあります。最初から前に出すことはなく、希望されない場合は行いません。

冷え性は、東洋医学ではどう考えますか?

お腹や足先の冷えを、体の回復力が落ちているサインのひとつと読みます。冷えだけを温めるのではなく、睡眠や食事、緊張の続き方もあわせて確かめます。

感情と体の不調は、本当に関係がありますか?

関係していることが多いというのが、現場での実感です。同じことを考え続けると胃腸が疲れやすい、といった傾向が見られます。ただし、心が弱いから体に出る、という意味ではありません。

東洋医学の施術は、どのくらいで変化を感じますか?

感じ方には個人差が大きく、一概にはお答えできません。初回から体が軽くなったと話される方もいれば、生活の整えと並行して少しずつ変わる方もいます。

子どもや高齢の方でも受けられますか?

はい、年齢に合わせて、やさしい触れ方で進めます。お子さんの場合は、保護者の方と一緒に様子を見ながら行います。

自宅でできる東洋医学的なケアはありますか?

お腹と足首を冷やさない、寝る前に息をゆっくり吐く、といった小さな習慣があります。どれか一つで十分で、できない日があっても問題ありません。

予約の前に、考え方について相談できますか?

はい、予約の際に気になることをお伝えいただければ、進め方を考えます。不安を先に伝えるだけで、当日の安心感がだいぶ違います。

まとめ

福岡市で、東洋医学の考え方で自分の体を見てもらいたいと考えている方へ。

当院は、痛い場所だけでなく、内臓の疲れ、冷え、呼吸、心の緊張まで含めて、体全体のつながりから症状の理由を探します。五臓、気血水、お腹と足の冷え。この三つを手がかりに、今の体に合う進め方を決め、生活でできることまで一緒に考えます。

検査で異常がないと言われたのに、つらさが残っている。何をしても戻ってしまう。そんな方は、一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめるところから始めてみてください。カウンセリング、施術、セルフケアを通して、回復しやすい土台づくりをお手伝いします。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。強い症状や急な悪化があるときは、まず医療機関を受診してください。

院長プロフィール

冨高誠治(柔道整復師・鍼灸師)。施術歴20年、25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新の常若整骨院にて、東洋医学の見立てと、体に負担をかけないやさしい施術を軸に、患者さんの毎日の過ごし方まで一緒に考えている。

季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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