テニス肘はテニスをしなくてもなる|ドアノブやフライパンで肘の外側が痛む人へ、福岡市の整体院から

結論から言うと、テニス肘はテニスをする人だけの病気ではありません。実際に多いのは、家事や事務作業、荷物を持つ動作を毎日くり返している、テニスとは縁のない方です。肘の外側が痛む直接の場所は腕の付け根の腱ですが、そこに負担が集まる背景には、手首から先の使い方と、肩・背中の固さ、そして体の回復力の落ちが重なっています。

この記事の要点は次の3つです。

  • 原因は、肘の外側の腱への使いすぎだけでなく、肩や背中が動かないぶん肘から先に仕事が集まっていることにある
  • 整体でできるのは、肘の腱そのものに直接働きかけることではなく、肘に集まる負担を減らし、回復しやすい体の土台を整えるサポート
  • ドアノブをひねる、フライパンを持つ、タオルを絞るたびに肘の外側が痛む福岡市の方に向けた記事

当院は福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院です。25,000人の患者さんを施術してきた臨床の経験から、肘の外側の痛みで来られる方に共通するパターンをお伝えします。

テニス肘とはどのような状態ですか

テニス肘とは、肘の外側の骨の出っぱりに付いている、手首を反らせる筋肉の腱が傷んで痛みが出る状態です。医学的な名前は上腕骨外側上顆炎といいます。

日本整形外科学会と日本肘関節学会がまとめたガイドブックでも、この腱の付け根に繰り返し負荷がかかることで痛みが出ると説明されています。名前にテニスと付いていますが、近年は主婦の方や事務の方など、軽い作業を続けている方にも多いとされています。

痛む場面は決まっています。物をつかんで持ち上げる、ドアノブをひねる、雑巾やタオルを絞る、パソコンのマウスを握り続ける、といった動作です。じっとしている間はそれほど痛くないのに、手を使った瞬間に肘の外側にピリッと痛みが走る。この「使ったときだけ痛い」という特徴が、テニス肘をほかの肘の痛みと見分ける手がかりになります。

なぜテニス肘は休んでもなかなか楽にならないのですか

結論として、休んでも楽にならないのは、痛む場所だけを休ませても、負担の集まる原因が体に残っているからです。

腱は筋肉に比べて血の流れが少ない組織です。そのため、一度傷むと回復に時間がかかります。そのうえ、日常生活で手を使わない日はほとんどありません。完全に休ませるのは現実には難しく、少し良くなって動かすと戻る、という往復になりやすいのです。

当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、何か月も肘の外側の痛みが続く方には、共通して次のような体の特徴があります。

  • 肩甲骨のまわりが固く、腕を上げたり後ろに回したりする動きが小さい
  • 首から肩にかけて常に力が入っていて、腕全体が緊張している
  • 手首を反らせる筋肉(前腕の外側)が、触るとゴリゴリに張っている
  • 朝より夕方、週の前半より後半に痛みが強くなる

肩や背中が動かないと、腕を使う仕事の大半を、肘から先の小さな筋肉が肩代わりすることになります。本来は体全体で分けて持つ重さを、肘の外側の腱ひとつで受けているイメージです。だから、湿布を貼って肘を休ませても、体の使い方が変わらなければ同じ場所にまた負担が戻ってくるのです。

テニス肘になりやすい人にはどんな特徴がありますか

結論として、テニス肘になりやすいのは、手を使う量が多い人だけでなく、体の回復が追いつかなくなっている人です。

傾向として多いのは次のような方です。

| 特徴 | 具体的な場面 |
|—|—|
| 40代から50代の方 | 腱の弾力が落ち始め、同じ動作でも傷みやすくなる時期 |
| 家事や育児で手を使い続ける方 | フライパン、洗濯物、抱っこ、荷物の持ち運び |
| デスクワークの方 | マウスとキーボードで手首を反らせた姿勢が長く続く |
| 手に職のある方 | 美容師、調理、工事、介護など、握る動作が多い仕事 |
| 睡眠が浅く、疲れが抜けにくい方 | 夜の間の回復が足りず、傷みが日ごとに積み上がる |

最後の「回復が足りない」という点は、見落とされやすい部分です。腱の傷みは、使った量と、夜の間に回復した量の差し引きで決まります。使う量が同じでも、眠りが浅い時期や、疲れが溜まっている時期は、差し引きがマイナスになりやすいのです。

テニス肘に整体はどこまでできますか

結論として、整体は、肘の腱の傷みそのものを変えるものではなく、負担が集まる体の使い方と緊張を整えて、回復しやすい状態をつくるサポートです。

できることとできないことを、はっきりお伝えします。

| 整体でできること | 整体ではできないこと |
|—|—|
| 肩甲骨まわり、首、背中の緊張をゆるめる | 切れかかった腱を元に戻す |
| 前腕の張りをゆるめ、肘への引っ張りを減らす | 画像で診断する、診断名をつける |
| 手首や肘の使い方、持ち方の癖を一緒に見直す | 注射や手術のような医療行為 |
| 睡眠や冷えなど、回復を妨げる生活面を整理する | 痛みがなくなることを保証する |

痛みが強い間は、無理に揉んだり、ストレッチで引っ張ったりしないほうが安全な場合もあります。当院では、患部には強い刺激を入れず、まず周りの緊張をゆるめるところから始めます。

福岡市で整体院を選ぶとき、何を見ればいいですか

結論として、痛む肘だけを見る院ではなく、肩・背中・手首までつなげて説明してくれる院を選ぶのが目安です。

選ぶときの確認点は次の5つです。

  • 最初に、いつ、どの動作で痛むかを丁寧に聞いてくれるか
  • 肘だけでなく、肩や首、背中の状態も触って確かめてくれるか
  • 痛みが強いときに、無理に押したり引っ張ったりしないか
  • 「必ず良くなります」と断定せず、医療機関に行く目安を伝えてくれるか
  • 通う頻度と期間の見通しを、あらかじめ説明してくれるか

特に、しびれを伴うとき、腕が上がらないとき、夜に痛みで目が覚めるときは、先に整形外科で調べてもらうことが大切です。整体はそのうえで、体の土台を整える役割を担います。

常若整骨院ではテニス肘をどう見ていますか

結論として、当院では、肘の痛みを「腕の使いすぎ」だけで終わらせず、体の回復力と緊張の偏りまで含めて見ます。

問診では、痛む動作に加えて、次のことを必ず聞きます。

  • 痛みが強くなる時間帯(朝か夕方か)
  • 睡眠の質と、夜中に目が覚めるかどうか
  • 手足の冷えがあるか
  • 最近、腕を使う作業が増えた、あるいは気持ちの負担が増えたか

触れるときに見るのは、肘そのものよりも、前腕の外側の張り、肩甲骨の動き、首の付け根の固さです。肘の外側が痛い方の多くは、前腕を軽くつまむだけで強く痛がります。肘の腱が引っ張られ続けている証拠です。

施術は、カウンセリングと、体の緊張をゆるめる調整、そして日常で続けられる短いセルフケアをセットで行います。施術だけで終わらせず、帰ったあとの腕の使い方まで一緒に決めるのが、当院のやり方です。

東洋医学ではテニス肘をどう考えるのですか

結論として、東洋医学では、肘の外側の痛みを、筋と腱を養う「肝」の疲れと、気血の巡りの滞りとして読みます。

東洋医学の「肝」とは、体の中で筋や腱に栄養を届け、気の巡りを調整する働きのことです。言い換えると、筋肉と腱を柔らかく保つ係です。この係が疲れたり、血が足りなくなったりすると、腱は固くなり、傷みやすくなります。

肘の外側は、経絡(体を巡るエネルギーの通り道)でいうと、大腸経という流れが通る場所です。大腸経は、首から肩、腕の外側を通って指先に向かいます。ここが滞ると、腕の外側に痛みが出ます。

当院での見立ては、大きく3つのタイプに分けています。

| タイプ | 体の特徴 | 見られやすい様子 |
|—|—|—|
| 肝の血が足りないタイプ | 爪が割れやすい、目が疲れやすい、夜に眠りが浅い | 腱が固く、朝に動かしはじめが痛い |
| 気の巡りが滞るタイプ | 肩こりが強く、ため息が多い、気を使う場面が多い | 夕方に痛みが増し、前腕がパンパンに張る |
| 冷えて巡りが落ちるタイプ | 手足が冷える、冷房や冬の寒さで悪化する | 温めると楽、冷えると痛む |

ツボは、セルフケアで触りやすい場所を3つお伝えします。

  • 曲池(きょくち):肘を曲げたときにできるシワの外側の端。親指で軽く押す
  • 手三里(てさんり):曲池から手首のほうへ、指3本ぶん進んだ前腕の外側
  • 合谷(ごうこく):手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わる付け根のくぼみ

痛む肘の真上は強く押さず、少し離れた手三里や合谷を、気持ちよい強さで触れる程度にしてください。

自律神経とテニス肘はどう関係しているのですか

結論として、自律神経の緊張が続くと、筋肉と腱が固まり、回復も遅れるため、肘の痛みが長引きやすくなります。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。日中は活動のためにアクセル(交感神経)が働き、夜はブレーキ(副交感神経)に切り替わって、体を修復します。

ところが、気を張る仕事が続いたり、悩みごとで頭が休まらなかったりすると、夜になってもアクセルが踏まれたままになります。すると、腱を修復する夜の時間が、十分に使えません。腱は血の流れが少ない組織なので、この影響を特に受けやすいのです。

「肘は使っていないのに、忙しい時期になると痛みが強くなる」という方は、使いすぎだけでなく、この切り替えの不全が関わっていることがあります。

テニス肘で来られる方に多いのはどんなケースですか

結論として、多いのは、仕事や家事で手を休められず、痛みを抱えたまま使い続けている方です。

当院の臨床で見かけるパターンを挙げます。

  • 病院で湿布と痛み止めを受け取ったが、痛みが残っている
  • 注射を受けて一時は楽になったが、数週間でまた痛くなった
  • 休めば良いと言われたが、仕事も家事も休めない
  • 利き手をかばううちに、反対の腕や肩まで痛くなってきた
  • 以前はテニスをしていたが、今は何もしていないのに痛みが残っている

どれも、痛む場所は肘でも、原因は肘だけではありません。かばう動作が肩や首に広がり、体全体が固まっていくうちに、痛みが長引く形になっています。

実際にテニス肘が楽になった方はどんな経過でしたか

結論として、楽になった方には、肘だけでなく、肩や睡眠の整え方を変えた共通点がありました。以下は、特定されない形に直した一般的な例です。当院の口コミの中に、肘の痛みに該当するものはなかったため、似た経過の例として書いています。

1人目は、40代の女性で、事務の仕事をされている方です。マウスを握るたびに肘の外側が痛み、湿布を続けても変わらないとのことでした。肩甲骨まわりが固く、夕方に前腕が張っていました。肩と背中の緊張をゆるめ、マウスの位置と持ち方を見直した結果、数週間のうちに、仕事中の痛みの出方が少しずつ減っていきました。

2人目は、50代の女性で、毎日の家事と孫の世話で手を休められない方です。フライパンを持つときに痛みが走り、夜は眠りが浅いとのことでした。冷えの強いタイプで、肝の血が足りない傾向がありました。体を温める生活の工夫と、睡眠を整える提案を加えたところ、朝の動かしはじめの痛みが軽くなってきました。

3人目は、30代の男性で、現場仕事をされている方です。注射で一時は楽になったものの、再び痛みがぶり返していました。腕の使い方より、肩の動きの悪さが目立ちました。体全体で持ち上げる動作を練習し、肩まわりを整えるうちに、重い物を持つときの痛みが減ったとのことでした。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

テニス肘は自宅でどうケアすればいいですか

結論として、完璧を目指さず、どれか1つからで十分です。できない日があって当然ですし、できなかった日に自分を責めないでください。

  • 手三里のあたりを、反対の手でやさしくさする(1回1分)
  • 荷物は、手のひらを上に向けて、両手で持つ
  • 夜は、肘から手首までを温かいタオルで包み、血の流れを助ける
  • 雑巾やタオルを絞るときは、手首を反らさず、体の前でまっすぐ絞る
  • 寝る前のスマホを少し減らし、夜のブレーキを入れやすくする

きっちりやろうとするほど、体は緊張します。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先を、完璧なケアから、休める時間のほうへ少しずらしてみてください。

痛む部分を強く揉んだり、無理に伸ばしたりするのは避けてください。痛みが強い時期は、かえって傷みを増やすことがあります。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、迷ったら先に整形外科を受診してください。診断を受けたうえで、整体を併用するのが安全です。

次のような場合は、整体より先に医療機関を受診してください。

| 状態 | 受診の目安 |
|—|—|
| 腕や指にしびれ、力の入りにくさがある | すぐに整形外科へ |
| 夜、じっとしていても強く痛む | 早めに整形外科へ |
| 転んだ、ぶつけたあとから痛い | 骨の損傷もあるため整形外科へ |
| 肘が腫れている、熱を持っている | 整形外科へ |
| 首や肩にも強い痛みやしびれが広がる | 首の問題もあるため整形外科へ |

整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は医師にご相談ください。診断のうえで医療機関にかかりながら、日常の体の使い方や回復の土台を整えたい方は、当院でお手伝いできます。

テニス肘の一般的な説明や診療の考え方は、Minds(日本医療機能評価機構)の上腕骨外側上顆炎ガイドブックでも確認できます。

近い悩みとして、手首や指の使いすぎについては、別の記事で詳しく書いています。また、体の不調全般の見方についてはこちらの記事にまとめています。

よくあるご質問

テニス肘は整体で良くなりますか?

整体は、肘の腱そのものを変えるものではありませんが、肩や前腕の緊張をゆるめ、肘への負担を減らすことで、回復しやすい状態をつくるサポートができます。痛みの強さや続いた期間で経過は変わるため、まず状態を丁寧に確認します。

テニスをしていないのに、なぜテニス肘になるのですか?

家事、パソコン作業、荷物の持ち運びなど、手首を反らせて物をつかむ動作がくり返されると、同じ腱に負担が集まるためです。近年は、テニスをしない主婦の方や事務の方にも多いとされています。

テニス肘は何か月くらい続くものですか?

個人差が大きく、数週間で落ち着く方もいれば、半年以上続く方もいます。腱は血の流れが少なく回復に時間がかかるため、長引くことは珍しくありません。長引くときは、使い方や睡眠など、体の土台を見直すことが大切です。

痛いときは安静にしたほうがいいですか?

痛みが強い間は、痛む動作を減らして負担を下げるのが基本です。ただし、完全に動かさないと筋力が落ちるため、痛くない範囲で動かすことをお勧めします。迷うときは、整形外科で確認してください。

サポーターやバンドは使ったほうがいいですか?

肘の少し下に巻くバンドは、腱への引っ張りを和らげる助けになることがあります。ただし、強く巻きすぎると血の流れを妨げるため、締めつけない程度にしてください。

ストレッチはしたほうがいいですか?

痛みが落ち着いている時期に、前腕の筋肉をやさしく伸ばすのは有効なことがあります。痛みが出るほど強く伸ばすのは逆効果です。気持ちよい範囲で止めてください。

注射を受けたのに、また痛くなるのはなぜですか?

注射は痛みを一時的に和らげることがありますが、肘に負担が集まる体の使い方が変わらないと、痛みが戻ることがあります。注射の判断は医師にご相談ください。そのうえで、使い方と体の緊張を整えることが、再発しにくい土台づくりにつながります。

肩こりがあると、テニス肘になりやすいですか?

肩甲骨まわりが固いと、腕を使う動きが肘から先に集中しやすくなります。そのため、肩こりが強い方は、肘に負担が溜まりやすい傾向があります。

何回くらい通えば楽になりますか?

痛みの強さや期間によって異なるため、一概には言えません。最初の数回で体の反応を確認し、通う頻度の見通しをお伝えします。無理に長く通っていただく必要はありません。

仕事を休めなくても通えますか?

通えます。仕事や家事を続けながらでも、痛みを増やさない持ち方や動かし方を一緒に決めるため、休めない方こそ、日常の工夫が役立ちます。

冷やしたほうがいいですか、温めたほうがいいですか?

使った直後で熱っぽく痛むときは冷やし、慢性的で冷えると痛みが増すときは温めるのが目安です。迷うときは、痛みが楽になるほうを選んでください。

両方の肘が痛いのは、おかしいことですか?

左右両方の肘が痛む方もいます。使い方の偏りに加え、全身の緊張や睡眠不足、冷えが関わっていることがあります。しびれや強い脱力を伴う場合は、早めに整形外科を受診してください。

病院で異常なしと言われたのに痛いのはなぜですか?

画像検査では腱の細かな傷みや体の緊張の偏りは、はっきり映らないことがあります。異常なしと言われても、痛みは本物です。使い方や回復力の面から見直す余地があります。

まとめ

福岡市で、ドアノブやフライパン、マウスを握るたびに肘の外側が痛む方へ。テニス肘は、テニスをする人だけのものではなく、毎日手を使っている誰にでも起こります。肘の腱だけを休ませても、肩の固さや眠りの浅さが残っていれば、痛みは戻りやすくなります。

一人で抱え込まず、まずは肩と前腕の緊張をゆるめることから始めてみてください。そして、セルフケアは完璧でなくてかまいません。どれか1つ、できる日にできるだけで十分です。カウンセリングと施術、日々の小さなセルフケアで、無理のない形でサポートします。

院長プロフィール

冨高誠治(柔道整復師・鍼灸師)。施術歴20年。25,000人の患者さんを施術してきました。福岡市早良区・西新の常若整骨院で、東洋医学の見立てを軸に、体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台づくりをサポートしています。

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