食後2〜3時間たっても胃もたれが抜けない理由|検査で異常なしと言われた方へ
結論から言うと、食後の胃もたれが続く方には、食べたものの量よりも「胃が動く力の落ち」と「緊張が抜けない体の状態」が重なっているケースが多くあります。胃薬で一時的に軽くなっても、数日で戻ってくるのはそのためです。
要点を3つにまとめます。
原因は、食べ過ぎだけでなく、考えごとの多さや緊張で胃の動きが鈍っていることにあります。
整体でできることは、胃を直接どうこうすることではなく、お腹や背中の緊張をゆるめ、胃が動きやすい土台を整えるサポートです。
この記事は、検査で大きな異常はないと言われたのに、胃の重さが何か月も続いている福岡市の方に向けて書いています。
福岡市早良区・西新の常若整骨院で、施術歴20年、25,000人の患者さんを施術してきた現場の経験から、胃もたれの見立てと、今日からできる小さなことをお伝えします。
なぜ胃もたれは食べ過ぎていなくても続くのですか
結論として、胃もたれは「量」より「胃の動き」の問題であることが多く、食事が少なくても起こります。
胃は、食べたものを袋のように受け止め、波打つように動かしながら少しずつ腸へ送り出しています。この動きは自律神経、つまり体のアクセルとブレーキを切り替える仕組みに支えられています。緊張や考えごとが続くとアクセル側が入りっぱなしになり、胃はブレーキの時間、つまりゆるんで動く時間を持てません。
そうなると、食べたものが胃に長くとどまります。量は少なくても、食後2〜3時間たってもみぞおちが重い、夕食の後は翌朝まで胃が残っている感じがする、という訴えになります。
臨床で多いのは、次のような場面です。
仕事が立て込んだ週の後半に重くなる。
人と会った日の夜に、食べていないのに胃が張る。
朝は軽いのに、夕方から夜にかけて重くなる。
休みの日はなぜか楽になる。
休みの日に軽くなるのなら、胃そのものが壊れているというより、緊張が胃の動きを止めている可能性が高いと、私たちは考えます。
もう少し具体的に書きます。当院で胃もたれの相談を受けるとき、最初に伺うのは「重くなる時刻」です。食後30分以内にもたれるのか、2〜3時間たってから重くなるのか、あるいは夜寝る前に急に出てくるのか。この時刻によって、体の状態の読み方が変わります。
食後すぐに重いなら、胃の入り口が張りつめている、つまり食べているときの緊張が強い可能性があります。急いで食べる、食べながら考えごとをする、という食べ方がその典型です。
食後2〜3時間たってから重くなるなら、胃から腸へ送り出す力が落ちている可能性があります。夕食が遅い日、脂っこいものを食べた日、冷たい飲み物をとった日に出やすいです。
夜、布団に入ってから重くなるなら、日中の緊張が切れたところで、胃の張りに気づくという方が多いです。横になることで胃の内容物が上がりやすくなる面もあります。
日数や回数も目安になります。月に1〜2回なら、食事や疲れの影響が大きいことが多いです。週に3回以上、それが1か月以上続くなら、体の土台の問題として見直す段階に入っています。
胃もたれとはどのような状態ですか
胃もたれとは、食べたものが胃にいつまでも残っているように感じる、重く不快な感覚です。
医療の世界では、食後のもたれ感、食べ始めてすぐ満腹になる感じ、みぞおちの痛みや灼熱感などをまとめて「機能性ディスペプシア」と呼ぶことがあります。胃カメラなどで潰瘍や腫瘍といったはっきりした異常がないのに、胃の不快感が続く状態を指す言葉です。原因は一つではなく、胃の動きの低下、胃の知覚の過敏さ、精神的・社会的なストレスなどが重なると説明されています。
ここで大切なのは、異常なしと言われることと、つらくないことは別だということです。検査で見える異常がなくても、胃の重さで食事が楽しめない、夜に何度も目が覚める、という負担は実際にあります。
胃もたれの感じ方は、人によってかなり違います。
食後にずっしり重い。
胃のあたりが張って苦しい。
少し食べただけで満腹になる。
げっぷや胸やけを伴う。
朝からむかむかして食欲が出ない。
どれも「胃が動けていないサイン」という点で共通しています。
胃もたれで病院に行くべき症状はありますか
結論として、次の症状があるときは整体より先に、必ず医療機関を受診してください。
| 症状 | 考えられる状況 |
|—|—|
| 黒い便、血を吐く | 胃や腸からの出血の可能性 |
| 体重が短期間で減っている | 消化器の病気を確認する必要 |
| 飲み込みにくさ、食べ物がつかえる | 食道や胃の通り道の確認が必要 |
| 強い腹痛、発熱が続く | 炎症などの確認が必要 |
| 50歳以降で初めて続く胃の不調 | 胃カメラなどでの確認が望ましい |
| 胸の痛みや冷や汗を伴う | 心臓の病気も含め急ぎの受診 |
整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は必ず医師に相談してください。症状についての一般的な説明は、機能性ディスペプシアについての解説も参考になります。
そのうえで、検査を受けて大きな異常はないと言われたのに続く胃もたれについて、以下で詳しく書いていきます。
胃もたれに整体はどこまでできますか
結論として、整体にできるのは、胃が動きやすい体の条件を整えることまでです。胃の病気を見つけることや、薬の代わりになることはできません。
当院でできることは、次の3つです。
お腹まわりと背中の緊張をゆるめる。胃の裏側にあたる背中の硬さは、胃の動きと関係していることが多くあります。
呼吸が浅くなっていないかを確かめ、横隔膜の動きを助ける。横隔膜は胃のすぐ上にあり、呼吸が止まりがちだと胃も圧迫されます。
食事や休み方、考えごとの癖を聞き取り、続けられる形に整える。
できないことも明確にしておきます。胃潰瘍や胃がんの有無を判断することはできません。胃薬をやめてよいかどうかを決めることもできません。これらは医師の領域です。
実際の施術の流れも、簡単に書いておきます。初回は、最初に病院での検査歴や服薬、症状が出る時刻を伺います。そのうえで、体つきや姿勢を確認し、お腹と背中にやさしく触れて、硬さや冷えの場所を確かめます。痛みを伴う施術はなく、衣服のまま受けていただけます。
終わったあと、お腹がぽかぽかする、呼吸が深くなった、とおっしゃる方が多くいます。その日のうちに食事がおいしく感じられた、という声もあります。もちろん個人差があり、変化の出方は人それぞれです。
通う頻度は、症状の続いた期間や生活の状況を見ながら、その方に合わせて相談します。無理に通っていただく形ではなく、日常で続けられる小さなことも一緒にお伝えします。
福岡市で整体を探すとき、胃もたれの相談先は何を見て選べばいいですか
結論として、お腹の症状を「胃だけの問題」として扱わず、生活や緊張まで聞いてくれるかを見てください。
選ぶときの目安です。
最初に、病院での検査歴や服薬を聞いてくれるか。
胃の周りだけでなく、背中、首、呼吸まで確認してくれるか。
食事を「あれを食べるな」と禁止だけで終わらせず、続けられる形で相談できるか。
受診が必要な症状を、きちんと伝えてくれるか。
「これで必ず良くなる」と言い切らないか。
最後の点は大切です。断言する場所より、できることとできないことを分けて話す場所のほうが、長く通いやすいと感じます。
常若整骨院では胃もたれをどう見ていますか
結論として、当院では胃もたれを「胃だけの不調」ではなく、体全体の緊張と回復力のバランスの結果として見ています。
当院で施術を始める前に必ず伺うことがあります。
胃が重くなるのは、食後何時間ですか。
朝と夜で違いがありますか。
そのとき、頭の中は何かを考えていませんか。
いつから続いていますか。
特に「いつからか」は大切です。数日前からなら食事や疲れの影響が大きいことが多く、数年単位なら、緊張しやすい考え方や休みの少なさなど、生活の土台が関わっていることが多いからです。
触れたときの所見にも特徴があります。胃もたれが続く方は、みぞおちの下を軽く触れると、そこだけ板のように硬くなっている、あるいは冷たく感じることがよくあります。背中では、肩甲骨の下あたり、胃の裏側にあたる場所が張りついたように動かないことが多いです。
これらを手がかりに、無理に押さず、ゆるめる施術を重ねていきます。お腹は力で押すほど硬くなる場所なので、やさしく触れることが基本です。
当院の見立てには、もう一つ大切な軸があります。それは「内臓の疲れが、骨盤や背中の硬さとして先に現れる」という流れです。胃腸が疲れると、その裏側にあたる背中や腰まわりが固まり、さらに下半身の血のめぐりにも影響していきます。膝や足首の不調を訴える方に、実は胃腸が疲れていたということも少なくありません。逆に、胃もたれの方が背中の張りや足の冷えを併せ持っているのは、このつながりの一つの現れです。
問診では、胃のことだけでなく、次のようなことも伺います。
夜は何時ごろ寝て、何時ごろ目が覚めるか。
お酒や甘いものを、どれくらいの頻度でとるか。
休日に、何も考えずに過ごせる時間があるか。
楽しみにしていることが、今あるか。
最後の二つは、胃と関係がなさそうに聞こえるかもしれません。ですが、回復の力が落ちている方は、体を補う入り口、つまり休みと楽しみが細くなっていることが多いのです。胃は、その影響を最初に受ける場所の一つです。
反対に、胃もたれがあっても楽しみがあり、休みを取れている方は、体の戻りが早い傾向があります。これは多くの方を施術してきた中で感じる傾向で、すべての方に当てはまるわけではありません。
東洋医学では胃もたれをどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、胃もたれは「脾(ひ)と胃」の働きの弱りとして読みます。
東洋医学の「脾」とは、食べたものから体の力を作り出す働き、つまり消化と吸収を支える力のことです。「胃」はそれを受け止めて下へ送る場所です。この二つを合わせて、脾胃(ひい)と呼びます。
脾胃は、考えすぎると傷つくと言われています。「思は脾を傷る」という言い方で、思い悩むことが続くと、消化の働きが落ちるという観方です。
胃の気は本来、上から下へ降りる性質があります。ところが働きが落ちると、食べたものが下に降りにくくなり、胃のあたりに滞ります。これが、重さやもたれとして感じられます。
当院の臨床で多い、3つのタイプを表にまとめます。
| タイプ | 特徴 | 出やすい場面 |
|—|—|—|
| 脾の疲れ型 | 食後にずっしり重い。体がだるい。食べる量が少ない | 考えごとが多い日、立て込んだ週 |
| 肝の張りつめ型 | 胃が張る。げっぷが出る。イライラや我慢が続く | 人に気を使った日、我慢した夜 |
| 冷え型 | 冷たいものを飲むと重くなる。お腹が冷えている | 朝晩の冷え込み、冷房、アイスや冷たい飲み物のあと |
複数が混ざる方も多く、どれか一つに決める必要はありません。
それぞれのタイプについて、もう少し詳しく書きます。
脾の疲れ型の方は、体全体の力が落ちています。食後に眠くなる、手足がだるい、顔色が冴えない、舌に歯形がつく、といった様子が重なります。東洋医学では、脾は「体の力を作る工場」のようなもので、そこが疲れると、食べたものを力に変えられなくなると考えます。考えごとが続いた時期や、忙しくて食事が不規則だった時期のあとに出やすいタイプです。
肝の張りつめ型の方は、気の流れが滞っています。気とは、体と心のエネルギーの流れのことです。我慢が続く、断れない、人に気を使いすぎる、といった状況が続くと、この流れがつまり、その影響が胃に及びます。胃が張る、げっぷが多い、わき腹が張る、ため息が増える、といったことが目安です。
冷え型の方は、お腹そのものが冷えています。触るとおへその周りがひんやりしていることもあります。冷たい飲み物や生もの、冷房の効いた部屋で長く過ごすことで、胃腸の動きが鈍ります。朝は特に調子が出にくく、温かいものをとると楽になる、という特徴があります。
どのタイプでも、共通して大切なのは、胃を責めないことです。胃はずっと働き続けてくれていて、動けなくなったのは、それだけ頑張ってきた証でもあります。
ツボも紹介します。
足三里(あしさんり)。膝のお皿の下の外側のくぼみから、指4本ぶん下がった、すねの骨のきわです。押すと少し響く場所を、息を吐きながら10秒ほど押します。
内関(ないかん)。手のひら側、手首のしわの真ん中から指3本ぶん肘のほうに進んだ、2本の筋の間です。
中脘(ちゅうかん)。みぞおちとおへその真ん中あたりです。ここは押さず、手のひらを当てて温めるくらいで十分です。
自律神経と胃もたれはどう関係しているのですか
結論として、胃の動きは自律神経に支配されているため、緊張が続くと胃は動けなくなります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。アクセルは交感神経、ブレーキは副交感神経と呼びます。食べたものを消化するときは、ブレーキ側、つまりゆるむ側が働いてはじめて、胃が動き、消化液が出ます。
ところが、緊張や不安が続く人は、食事の時間になってもアクセルが踏まれたままになっています。仕事の連絡を見ながら食べる、食べながら明日の段取りを考える、という食べ方は、胃にとってはアクセルを踏みながら消化を求められている状態です。
また、胃は「感じやすい臓器」でもあります。緊張が続くと、同じ量の食べものでも、普段より重く不快に感じやすくなります。これが、前の日と同じものを食べても、日によってもたれ方が違う理由の一つです。
食べるときの姿勢と呼吸も、意外に大きく関わります。背中を丸めて前かがみで食べると、胃が圧迫されて広がりにくくなります。また、浅い呼吸のままだと横隔膜が動かず、胃を下からも上からも支える動きが鈍ります。食事のはじめに息をゆっくり吐くだけで、体がブレーキ側に切り替わりやすくなります。
もう一つ、見落とされやすいのが「胃を休める時間」です。夜遅くの食事や、寝る直前の間食があると、胃は寝ている間も働き続けます。朝起きたときに胃が重い、食欲が出ない、という方は、前の晩の食べる時刻を振り返ってみてください。就寝の3時間前までに食事を終えられる日が増えるだけで、朝の重さが変わる方もいます。
関連して、自律神経の乱れと体の不調については、自律神経の乱れと体の不調についての記事で詳しくまとめています。
胃もたれで来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、当院に来られる胃もたれの方には、次の3つのパターンがよく見られます。
1つ目は、まじめで予定をきっちり組む方です。食事の時間も仕事の合間に急いで済ませ、噛む回数が少なくなりがちです。
2つ目は、気を使う立場にいる方です。職場でも家庭でも、周りに合わせることが多く、食事中も会話や相手の反応に気持ちが向いています。
3つ目は、胃腸が弱い体質だと長年思ってきた方です。子どもの頃からお腹が弱く、少し食べすぎるとすぐ重くなる。実際には、年齢とともに回復力が落ち、これまで無理がきいていた部分が出てきたというケースもよくあります。
共通するのは、胃のせいにされがちなのに、胃の外側の緊張や疲れが背景にあることです。
もう少し、よく聞く声を書いてみます。
「朝ごはんを食べると昼まで重い。だから朝は抜くようになった」という方。朝は体がまだブレーキ側から切り替わりきっておらず、起きてすぐは胃も動き出していません。温かい飲み物を一口飲んでから、少量から始めるだけで変わる方もいます。
「胃薬を飲むと楽だけれど、飲まない日はまた戻る」という方。薬で症状を抑えることは大切ですが、戻るということは、土台に緊張や疲れが残っているというサインでもあります。
「検査では何も出なかったので、気のせいだと言われた」という方。気のせいではなく、検査で映らない動きや感じ方の問題です。実際に重さがあるのですから、体に起きていることとして扱うのが自然です。
「食事に気をつけているのに良くならない」という方。真面目に気をつけている方ほど、食べるたびに「大丈夫かな」と構えてしまい、その構え自体が胃の緊張を作っていることがあります。
どの声も、ご本人が悪いのではなく、体が出しているサインの読み方が少しずれていただけだと感じています。
右側の背中や肩が張りやすい方は仕事の緊張、左側は家庭での緊張が出やすい、という傾向もあります。これは目安で、すべての方に当てはまるわけではありません。
実際に胃もたれが楽になった方はどんな経過でしたか
結論として、胃の症状が楽になった方に共通しているのは、胃だけでなく、体の緊張と生活の見直しを並行して進めたことです。
当院にいただいた患者さんの声を、個人が特定されないよう属性だけ残してご紹介します。
80代女性の方は、胃もたれ、消化不良、下痢と便秘をくり返し、4、5年にわたって断続的に悩んでおられました。来院してから、体の症状が過去や現在の気持ちの問題と深く関わっていると理解できたそうです。食事の相談では、無理に努力したわけではなく、体に合わないものが自然と欲しくなくなり、食生活が整っていったと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
70代女性の方は、冷えやほてり、膝の痛みとともに胃もたれがありました。施術を重ねるうちに冷えが落ち着き、胃腸の動きも良くなって、食事がおいしく食べられるようになったそうです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
30代女性の方は、肩こりや首のこりとともに胃の不調がありました。つらい肩こりの背景に胃腸の弱りがあり、さらにその奥に仕事のストレスがあったことに気づかれたそうです。カウンセリングで話を聞き、体と気持ちの両方に向き合うことで、気持ちに余裕が出てきたと話されました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
三人とも、胃だけを見ていたら見えなかったものが、見えてきた方々です。
こうした声から感じるのは、胃もたれが楽になっていく過程には、ほとんどの場合「小さな変化の積み重ね」があるということです。最初は食後の重さが30分短くなった、次に夜中に目が覚める回数が減った、そのうち食事を楽しめる日が出てきた、という順番で進む方が多くいらっしゃいます。一度に大きく変わるのではなく、気づいたら以前より楽な日が増えていた、という形です。
また、通い始めて間もない時期に、一度よくなって、また戻ることもあります。これは後戻りではなく、体が整っていく途中でよく見られる波です。波があること自体は、悪いことではないと伝えています。
胃もたれは自宅でどうケアすればいいですか
結論として、胃もたれのケアは「食べ方を少し変える」ことが中心で、どれか1つで十分です。
できない日があって当然です。全部をきちんとやろうとすると、それ自体が緊張になり、胃にとっては逆効果になりかねません。
選択肢は次の4つです。どれか1つからで構いません。
食事の最初の3口だけ、ゆっくり噛む。そのとき、スマホは見ない。
食前に、息をゆっくり長く吐く呼吸を3回する。
食後すぐに横にならず、10分だけ立って歩くか座って過ごす。
冷たい飲みものを、常温か温かいものに変える。
食事の内容については、完璧を目指さないでください。体に合わないものを全部やめようとするとストレスになり、かえって悪化することがあります。7割できれば十分です。
また、真面目さが悪いのではありません。真面目さの向け先が、胃のほうに少し偏りすぎているだけです。
考えごとが多い方には、もう一つだけ。頭の中でぐるぐる回っている心配ごとを、紙に書き出して「今日、自分が動けば変わること」と「変わらないこと」に分けてみてください。変わらないことは、今日は置いておいて構いません。胃は、頭の中が静かになったときに、いちばん動きやすくなります。
「考えすぎないでください」とは言いません。考えるのをやめられないから、苦しいのですから。分けるだけで十分です。
夜の過ごし方も大切です。寝る前に熱いお風呂で長く温まるより、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるほうが、お腹がゆるみやすい方が多くいます。お風呂のあと、お腹に手のひらを当てて、ゆっくり呼吸を5回するだけでも、胃が休まりやすくなります。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、迷ったら、先に医療機関を受診してください。そのうえで、異常なしと言われても不快さが続くなら、整体を併用する選択があります。
胃もたれが2週間以上続く、体重が減ってきた、黒い便が出た、という場合は迷わず消化器内科へ。胃カメラなどで、まず大きな病気がないかを確認することが、安心につながります。
検査で異常なしと言われ、胃薬を飲んでも落ち着かない場合は、薬と並行して、体の緊張や生活の側面から整えるのが整体の役割です。薬をやめるかどうかは、必ず主治医と相談して決めてください。医療機関にかかりながら、当院に通っている方もたくさんおられます。
よくあるご質問
胃もたれは整体で良くなりますか?
整体で胃の病気を改善することはできませんが、お腹や背中の緊張をゆるめることで、胃が動きやすい状態を整えるサポートはできます。胃もたれの背景に緊張や自律神経の乱れがある場合に、特に相談の価値があります。効果には個人差があります。
胃もたれが何週間も続くのは病気ですか?
病気の可能性もあれば、機能性ディスペプシアのように検査で異常が見つからないものもあります。2週間以上続く場合は、まず消化器内科を受診してください。
胃カメラで異常なしなのに、なぜ胃が重いのですか?
胃カメラは、潰瘍や腫瘍など見える異常を調べる検査です。胃の動きの鈍さや、胃の感じやすさは映りません。異常なしでも症状がある状態は実際にあり、珍しくありません。
胃もたれと胸やけが一緒に出るのはなぜですか?
胃の動きが落ちて食べ物が長くとどまると、胃の内容物が上がりやすくなり、胸やけとして感じることがあります。強い場合や続く場合は、受診してください。
朝は元気なのに夕方から胃が重くなるのはなぜですか?
一日の緊張が積み重なり、夕方には自律神経のブレーキが効きにくくなっているためと考えられます。特に仕事が立て込む日の夕食後に出やすい傾向があります。
ストレスで胃が重くなるのは気のせいですか?
気のせいではありません。ストレスは自律神経を通して、実際に胃の動きや感じやすさを変えます。「気持ちの問題」と片づけず、体の反応として扱うことが大切です。
食べる量を減らせば胃もたれは楽になりますか?
量を減らすと軽くなる方もいますが、食べない状態が続くと体力が落ち、かえって胃の動きが弱ることがあります。量より、ゆっくり噛むことと、食事中の緊張を減らすことを先に試してください。
冷たい飲み物は胃もたれに良くないですか?
冷え型の胃もたれの方は、冷たいものでお腹が冷えて重くなることが多いです。常温か温かいものに変えるだけで、軽くなる方もいます。ただし、人によって違います。
胃薬を飲んでいても整体に通えますか?
通えます。薬は飲み続けてください。薬をやめる、減らすかどうかは、必ず主治医に相談してください。
胃もたれにいいツボはありますか?
足三里(膝のお皿の下の外側のくぼみから指4本ぶん下)が代表的です。息を吐きながら10秒ほど、痛気持ちいい程度に押します。強く押しすぎないでください。
胃もたれがあるとき、食後に横になってもいいですか?
食後すぐに横になると、胃の内容物が上がりやすく、もたれや胸やけが出ることがあります。食後10分ほどは座るか立っているほうが楽な方が多いです。
年齢とともに胃もたれしやすくなるのは普通ですか?
胃の動きは年齢とともにゆるやかに落ちるため、若い頃より重く感じやすくなるのは自然な面があります。ただし、50歳以降に初めて続く胃の不調は、一度検査を受けておくと安心です。
胃もたれと自律神経失調症は関係ありますか?
関係することがあります。胃は自律神経の支配を強く受けているため、緊張が続くと胃の不調として出やすくなります。眠りの浅さや動悸を伴う場合は、自律神経の乱れが背景にある可能性があります。
子どもや高齢の家族が胃もたれを訴えるときはどうすればいいですか?
子どもの場合は食事内容や緊張、高齢の方の場合は薬の影響や体力の低下も関わることがあります。いずれも、続くようなら医療機関にまず相談してください。
胃もたれの相談で、初診ではどんなことを聞かれますか?
病院での検査歴、服薬、症状が出る時間帯、食事の内容や食べる速さ、睡眠、仕事や家庭での負担などを伺います。話せる範囲で構いません。
気持ちの問題と言われて納得できません。どう考えればいいですか?
その感覚は大切です。「気持ち」と「体」は別ではなく、緊張が胃の動きを実際に変えるのです。気のせいにせず、体に起きていることとして一緒に整えていくことができます。
胃もたれがあるとき、お酒やコーヒーはやめたほうがいいですか?
完全にやめる必要があるかどうかは、人によって違います。空腹時のコーヒーや、夜遅い時間のお酒で重くなる方は、時間帯や量を少し変えるだけで楽になることがあります。一度にやめようとせず、まず「重くなる日の前の晩に何を飲んだか」をメモして、傾向を見つけてみてください。
胃もたれのとき、運動はしてもいいですか?
食後すぐの激しい運動は避けたほうが楽ですが、軽い散歩はむしろ胃の動きを助けることがあります。食後30分ほどあけて、ゆっくり歩く程度がおすすめです。
胃もたれは何回くらい通えば変わりますか?
人によって大きく違うため、回数をお約束することはできません。胃もたれが数日前からの方と、数年続いている方では、体の戻り方も違います。最初の数回で、食後の重さの変化や眠りの変化を一緒に確認しながら進めます。
胃もたれと同時に下痢や便秘をくり返すのはなぜですか?
胃腸は一つのつながった管で、自律神経の影響を同じように受けます。緊張が続くと、胃の動きが鈍る一方で、腸の動きが乱れることがあります。下痢と便秘を交互にくり返す場合は、一度消化器内科で相談してみてください。
食事を怖く感じるようになりました。どうすればいいですか?
食べるたびに「また重くなるかも」と構えると、その緊張が胃の動きをさらに鈍らせることがあります。まずは、一口目をゆっくり噛むことだけを意識してください。食事の内容を完璧にしようとしなくて大丈夫です。つらさが強い場合は、主治医にも伝えてください。
胃もたれの日の夕食は何を食べればいいですか?
温かく、やわらかく、量を控えめにしたものが負担が少ないと感じる方が多いです。おかゆ、うどん、具の少ないみそ汁などが例です。大切なのは、特定の食べ物より、ゆっくり噛んで、就寝の3時間前までに済ませることです。
まとめ
福岡市で、検査では大きな異常がないのに、食後の胃もたれが何か月も続いている方へ。
胃もたれは、胃そのものよりも、胃が動けないほどの緊張が続いていることから起こる場合が少なくありません。食べ方を責めたり、自分の体を弱いと決めつけたりする必要はありません。
まずは受診が必要な症状がないかを確かめてください。そのうえで、お腹や背中の緊張をゆるめること、食事の最初の3口をゆっくり噛むこと、どれか1つからで十分です。
一人で抱え込まず、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。体の緊張に向き合うところから、一緒に整えていきます。
院長プロフィール
冨高誠治(柔道整復師・鍼灸師)。施術歴20年。25,000人の患者さんを施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院にて、東洋医学の見立てを軸に、体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台づくりをサポートしています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
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