生殖器まわりの悩み、原因は?ブログでカウンセリング♪
先日から行っている、ブログでのカウンセリング。
今回は実例として、生殖器まわりのお悩みを抱えているTさん(40代 自営業)の症状を紐解いていきます。
なぜこうなったの?体調を崩す流れ
人が体調を崩す時、ケガや感染症以外の症状はほとんどの場合<考え方や思っている事>から始まります。
①親・環境などによって自分の体に負担をかける考え方が作られる
(~でなければならないという義憤・感情を表に出せない・恐怖や不安・考えてばかりで実行に移せない、等)
↓
②考え方や思考に対応した経絡・神経・内臓が機能低下する
(消化できない想い→消化器、恐怖や不安→腎臓まわりや生殖器、~でなければならないという義憤→肝臓や胆のう、等)
↓
③機能低下や抱え込んでいる思考・感情を補うような生活をする
(甘えたい気持ちや不安→甘いものを食べる、消化できない想い→消化に良さそうで実は腸を攻撃する小麦粉モノ、~でなければならないといった義憤→怒りの炎を燃やすお酒、等)
↓
④機能低下した経絡や内臓沿いに症状が出始める
(~でなければならないという義憤→胆のうや肝臓の不調やアルコール依存、感情を表に出せない→消化不良や消化器の不調、甘えたい気持ちや不安→低血糖やむくみ・生殖器の不調)
食事と体調不良
体調不良の時、食事を見直す人はとても多いものです。
けれど、一見不調の原因に見える食事の偏りも、考え方の偏りから派生したものにすぎません。
考え方や思っている事がそのままだと、いくら食事を変えようとしてもなかなか定着しません。
よしんば食事を変えられたとしても、そもそもの原因である考え方が変わらなければ、症状は軽減しても別の所に出てきます。
食事や生活を変えると同時に、自分が抱えてきた感情や考え方から自由になることも大切なのです。
ブログ上でカウンセリング!Tさんの場合
それでは、実例としてTさん(40代男性 自営業)の症状を紐解いていきましょう。
お悩みと現状
■尿道、陰茎、亀頭の痺れるような痛み。小便の切れが悪い。
■左睾丸が陰嚢被角血管腫の可能性。
■胃痛、逆流性食道炎(早食いや夜の食事が多くなるため)
■左目のコンタクトレンズばかり汚れる
■鼻風邪をひきやすい
■これまでの症状
・0歳・・・生まれてすぐ泣き声が出ず、お医者さんが逆さに持ってやっと泣いた。
・2歳・・・麻疹。
・2歳・・・自転車のカゴから転落して頭を打つ。
・小学生の間・・・年中鼻炎でしょっちゅう風邪をひいていた。
・9歳・・・マラソン大会中電柱に激突、額を打つ。今もこの影響で首が曲がっている
・12歳・・・サッカー中に左上腕骨骨折。治りかけの時に骨折部分の上が横滑りする。
・12歳~20歳・・・顔、背中、臀部にニキビが出る。気にするあまり視線恐怖症に。
・18歳・・・高校後の進学をめぐってお父様と不仲になり、将来への不安から欝に。
・35歳・・・整体の練習台になった際、股関節を痛めて1年ほど鼠径部に激痛。
・30代・・・尿管結石になり、その後も何度か再発。今も腎臓に小さな石がある。
・30代・・・盲腸の手術。小腸まで炎症が広がる。
・30代後半・・・喉の痛みと違和感。甲状腺がやや肥大しており、喉に小さなしこりが見つかる。(お母様が甲状腺ガンで左甲状腺を摘出している)
・30代・・・あぐらをかいて整体をしていたところ、両膝を痛める
・40代・・・尿道・生殖器まわりの悩み、胃痛、逆流性食道炎(上記)
生殖器まわりの不調を紐解いてみる
生殖器には、その人が持っている男性として・女性としての考え方が反映されます。
自分が男性であることを不満や不服に思っていたり、男として情けないと感じ続けていると、何らかの不調を引き起こしてしまいます。
また、男性の場合は父親、女性の場合は母親との関係が反映されやすい場所でもあります。
左の睾丸に血管腫の疑いがありますが、左は女性からの影響や女性への否定的感情を意味します。
過去に女性から何か言われた悲しみ、女性に対してひどいことをしてしまった罪悪感などがそこに留まっている可能性があります。
男性の場合、五行で言う<水>の排泄器官である尿道が、生殖器と一体化しています。
<水>=体でいうと腎臓・膀胱・耳、感情でいうと不安・恐怖です。
そこに痺れるような痛みがあるということは、身を焼くような不安があったり、過去の不安を水に流せずにいることなどが推測されます。
胃は<土>、感情でいうと<プライド、考えすぎて先に進めない、育む、依存>です。
早食いによる胃痛や逆流性食道炎は、今の場所を守らなければならないという執着・仕事などの詰め込みすぎから起こっている可能性があります。
Tさんのバックグラウンド
実際にTさんにお話をきいてみると、
■尿のキレが悪くなり始めた時期、仕事、自分が老いること、親の介護など、将来に対して不安を抱き始めた。
■自分のわがままで結婚しなかったことを後悔している。周囲が結婚し子供が生まれるのを見ると、劣等感や何かをやり忘れた気持ちがすることがある。
■お父様は幼少期からとても過保護で面倒見がよく、地域の子供たちふくめ沢山遊んでくれていた。
■高校後の進学について衝突した時、6~7年距離をとっていたが、その後和解。
■お母様は何でも好きにやらせてくれ、良好な関係。
■妹さんとは普通の兄妹関係。
ということでした。
Tさんのこれまでの不調を五行を使ってまとめてみると、
・幼少期:
はしか・鼻炎・ニキビなど、<金>の滞りがある=消化できないことがあった、言われるがまま、理不尽さを抱えていた
・青年期:
欝・頻尿・尿管結石・腎臓の石など、<水>に滞りがある=不安や恐怖
・40代:
早食い・胃痛など、<土>に滞りがある=今の場所を守ろうと必死になって詰め込みすぎ。
生殖器まわりの不調=男性であることへの否定感がある
といえます。
子供の頃の<金>の滞りは、ほとんどの場合親御さんの過保護によって起こります。
Tさんの場合はお父様の支配によって理不尽な思いをしたり自発的な行動が制限され、鼻炎などの症状につながっていました。
今も鼻風邪をひきやすいということは、その意識が残っているかもしれません。
青年期の<水>の滞りは、高校後の進学によってお父様の支配から抜け出そうとし、それに失敗したことに端を発しているようです。
「これからどうしたらいいんだろう」という将来への不安は、形を変えて今も感じ続けているとのこと。
抱え続けている不安が吐き出し切れずにいることから、尿道炎や尿のキレの悪さにつながっている様子です。
現在の生殖器の痛み、左の陰嚢被角血管腫うたがいは、結婚しなかったことへの後悔が根っこになっています。
周囲の結婚や出産について話をきくと、無意識に自分を責めてしまうのかもしれません。
自分を責めるということは、物理的に自分を攻撃することでもあります。
自分の男性である部分=生殖器まわりを攻撃しているのです。
本来のTさんと今のTさんのズレ
Tさんを四柱推命でみてみると、性格の基本となる日干が戊、中心星が印綬です。
山のようにゆったりと落ち着いた戊は、聡明で意志の強いリーダータイプです。家族思いで商才がありますが、恋愛面では波乱ぎみ。頑固で自分を変えるのは得意ではありませんが、一度こうと決めたらまさに山を動かすがごとくです。
印綬は賢さ・才能の象徴。小さなこともきちんとするので、大きなことを動かしたり決断するのは苦手です。理知的でクールな面と、母性的で愛情深い面とが同居しています。
Tさんの性質として、「理知的なリーダー」と「家族を守る愛情深さ」が挙げられます。
理知的なリーダーとしてのTさんは、お父さまの支配的なやり方に「理屈が通らないのではないか」と感じ、無力感を味わうことが多かったかもしれません。
Tさんの持っている愛情深さは、自分の持っているもの・家族のような自分のテリトリーにあるものに強く向けられます。
だからこそ「結婚せずに自分の家庭を持っていない」ということが他の人よりも大きな重荷として感じてしまいます。
結果、「結婚していない自分を責める」→「生殖器まわりの不調」という流れがこれほど強く出てしまったのでしょう。
Tさんはこれからどうしたらいい?
生殖器周りの不調は、「結婚していない自分を責めている」状態。
尿道の痛みや頻尿は「将来への不安を抱え続けている」こと。
胃の痛みや早食いは「今の場所を守ろうとするあまり、詰め込みすぎている」状態です。
Tさんに必要なのは、「男性としての自分を誇りに思うこと」「未来に希望を感じる事」「仕事を詰め込みすぎず、ゆとりを持つこと」です。
■恋をしてみる(結婚や子どものことはひとまず置いておいて、好きな人、気になる人、見てときめく人をつくる。男っぽく振る舞いたいスイッチが入りやすくなります)
■仕事で小さな目標を立て、確実にやりきる(「一枚だけ窓ふきする」「メモしたものを買いに行く」など本当に小さくてOK。「決めて」「実行する」ことで、自分への信頼感が高まります。男性にとって仕事は男性的尊厳に直結するので、小さな自信がつくほど回復します)
■仕事とプライベートをハッキリ分ける、と決める(つめこみすぎの防止。自営業の人はプライベートと仕事の区別がつかなくなりがちです)
■仕事中とプライベートで、下着を違うものにする(「この下着をつけてる間はプライベート」と体に覚えさせる。仕事中はボクサー・プライベートはトランクス/仕事中はコットン・プライベートは麻やシルク/など。下着は生殖器周りの健康にも影響大)
■実家を出る(近所でもいいのでひとまず「自分の家」に住んでみると、幼少期からのお父さまの支配イメージから脱却しやすくなります)
■「どのような未来が理想的か」をノートに書き出してみる(将来=不安、とイメージが固定されてしまっているので、それを解除する)
このような対策をたてることができます。
体は心を反映する鏡
体は、あなたの心をうつす鏡です。
どんなに見ないふりをしている気持ちや出来事があっても、それがあなたの心にとって不快なことであれば、体は不調というかたちで知らせてきます。
「この痛みは、自分の中のどんな気持ちによって作られているんだろう」
「そのわだかまりから脱却するにはどうしたらいいんだろう」
時にはそんな視点から、心と体を眺めてみてくださいね。