起立性調節障害が夏に悪化する本当の理由|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、起立性調節障害は夏に最も症状が強まる傾向があります。

7月から9月にかけて、福岡では連日30度を超える暑さが続きます。この時期に「朝がさらに起きられなくなった」「夏休みに入ってから一段と調子が悪い」という声が、常若整骨院にも多く届きます。暑さによる血管の拡張、汗による水分の不足、夏休みに崩れやすい生活リズム——この三つが重なることで、もともと自律神経の調節が苦手な体に、さらなる負荷がかかるからです。

起立性調節障害は、怠けているわけでも、気持ちの問題でもありません。体のアクセルとブレーキ(自律神経)が、朝に正しく切り替わりにくい状態です。夏はその切り替えが特にうまくいかなくなる季節でもあります。

この記事では、夏に悪化する仕組みから、整体でできるサポート、家庭で今日からできるセルフケアまでを、施術歴20年の立場から丁寧にお伝えします。

起立性調節障害とはどういう状態か

朝、布団から起き上がろうとすると頭がくらっとする。立ちくらみがひどく、そのままベッドに戻ってしまう。午前中は体が重く、午後になってから少し楽になる——。

起立性調節障害(OD)とは、立ち上がったときに血液が下半身に溜まり、脳への血流が一時的に不足することで生じる体の状態です。健康な体なら、立ち上がった瞬間に交感神経(体のアクセル)が素早く働き、心拍数を上げ、血管を締めて血液を上半身へ押し上げます。ところが起立性調節障害では、この調節がうまくいきません。交感神経の反応が遅れたり、弱かったりするため、脳への血流が一時的に足りなくなります。

主な症状は、朝起きられない、立ちくらみ、頭痛、疲れやすさ、食欲のなさ、集中力の低下などです。中学生では10人に1人程度に見られると言われており、特に思春期の成長期に多く現れます。小学生高学年から高校生の時期に症状のピークが来ることが多く、成長とともに落ち着いてくるケースもありますが、適切なケアなしに長引くこともあります。

大切なのは、これが意志や気持ちの問題ではないということです。「もっと頑張れ」という声かけは子どもを追い詰めるだけで体の状態は変わりません。体の仕組みとして自律神経の調節が追いついていない状態なので、その土台から整えていくことが必要です。

なぜ起立性調節障害は夏に悪化するのか

暑さが血管を広げ、立ちくらみを強める

気温が上がると、体は体温を逃がすために皮膚の血管を広げます。これは体の自然な反応ですが、起立性調節障害のある体にとっては大きな問題です。もともと立ち上がったときの血圧調節が苦手なところへ、血管が広がることで余計に血液が下半身に溜まりやすくなります。脳への血流はさらに届きにくくなり、立ちくらみや頭痛が強まります。

血管を広げる反応は副交感神経(体のブレーキ)の働きと関係しています。暑さが副交感神経を優位にし、全身の血管を広げる。この状態で立ち上がると、起立性調節障害のある体はブレーキを踏みながらアクセルをかけようとしているような状態になります。

福岡の夏は、湿度の高さも重なります。ただ暑いだけでなく、蒸し暑い環境は体の消耗をさらに加速させます。7月から8月は、起立性調節障害の症状が年間を通じて最も出やすい時期と重なります。

汗による水分不足が血液量を減らす

夏は汗をかく量が増えます。水分をこまめに補給しないでいると、血液の量自体が減少します。血液量が減ると、立ち上がったときに脳へ送れる量がさらに少なくなります。

起立性調節障害の体は、もともと循環する血液の量が少なめで、水分不足になるとその影響が一気に出やすくなります。「少し外に出ただけでぐったりした」「朝から頭が痛い」という夏の訴えは、脱水による血流不足が背景にあることが多いのです。

塩分も重要です。水分だけを大量に飲んでも、塩分が不足していると血中の浸透圧が下がり、むしろ体から水分が出やすくなります。起立性調節障害では水と塩分をセットで補給することが勧められており、夏はその重要性がさらに増します。1日に1.5〜2リットルの水分と、食事で意識した塩分摂取が基本となります。

夏休みの生活リズムの乱れが自律神経を崩す

夏休みに入ると、学校がある日のルーティンが消えます。夜更かしが増え、朝は遅くまで眠る。この生活の変化が、体内時計(サーカディアンリズム)の乱れを引き起こします。

体内時計は自律神経のリズムと深く連動しています。決まった時間に起き、光を浴び、食事をとることで、体は一日の中で交感神経と副交感神経をリズムよく切り替えます。この切り替えのリズムが崩れると、朝に必要な交感神経のスイッチが入りにくくなります。

起立性調節障害のある体は、もともとこの切り替えが苦手です。夏休みの不規則な生活は、その苦手さをさらに強めてしまいます。「夏休みに入ってから一段と起きられなくなった」という声は、この体内時計の乱れが大きく関わっています。学校がある時期は強制的に朝が作られますが、夏休みはその外からのリズムがなくなります。その結果、体はどんどん夜型に傾き、朝の立ち上がりがさらに困難になっていきます。

起立性調節障害と整体の関係——できること・できないこと

整体は起立性調節障害を診断したり、薬で症状をコントロールしたりすることはできません。これははっきりお伝えします。起立性調節障害と診断されている場合、医療機関での経過観察や治療が基本です。

整体ができるのは、体の回復しやすい土台を整えるサポートです。

起立性調節障害のある体は、全身に緊張が張り付いていることが多くあります。背中や首の筋肉が硬く、自律神経が通る背骨周りの動きが制限されていたり、お腹の緊張が胃腸の巡りを妨げていたりします。また、呼吸が浅くなり、胸が常に引き締まっている状態が続いていることもあります。こうした体の状態では、自律神経が整いにくく、回復に時間がかかります。

施術では、こうした全身の緊張をゆるめることを第一に考えます。背中の硬さをゆるめ、呼吸が深くなるよう胸や肋骨周りを整え、お腹の緊張を抜く。それだけで「少し体が楽になった」「呼吸が深くできるようになった」と感じる方が多くいます。

また、子どもの起立性調節障害では、保護者の体の状態も見るようにしています。「家族ごと整える」という視点です。親の体が緊張していると、家の中の空気が張りつめます。その緊張が子どもの体に影響することは、現場で何度も確認してきました。保護者自身の呼吸と背中をゆるめることが、子どもの回復につながるケースが少なくないのです。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

整体院を選ぶとき、「起立性調節障害に対応しています」という言葉だけで選ばないことをお勧めします。確認したいのは、次の点です。

まず、施術前にカウンセリングの時間をとっているかどうか。起立性調節障害は原因が複雑で、体の緊張・生活習慣・家族関係・学校のストレスなど、複数の要因が絡み合っています。問診なしで即座に体を触り始めるスタイルでは、背景を見落とす可能性があります。

次に、「必ず良くなります」「病院より整体のほうが効きます」という断言をしないかどうか。起立性調節障害は個人差が大きく、回復の速さも経過もさまざまです。断言する院は、医療との連携より自院への集中を優先している可能性があります。

そして、医療機関との連携について、院の姿勢を確認してください。整体は補完的なサポートです。主治医がいる場合はその治療を軸に、整体を並走させるスタンスを取っているかどうかは重要な判断基準になります。

強い刺激や痛みを伴う施術を「本格的」「根本から変える」と称する院には注意が必要です。起立性調節障害のある体は緊張が深く、強い刺激はその緊張を深める方向に働くことがあります。軽い接触で丁寧に整えていく施術が、こうした体には合っていることが多いと感じています。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、起立性調節障害のサポートを「体の緊張をゆるめる」「自律神経のリズムが整いやすい土台をつくる」という方針で行っています。

最初に時間をかけるのは、話を聞くことです。いつから始まったか、朝と午後でどう違うか、何をしているときが少し楽か、家での様子はどうか。症状だけでなく、生活と気持ちの流れを丁寧に聞きます。体の状態は生活と切り離して見ることができないからです。「何年も行き場がなかった」という方が、話すだけで表情が変わることがあります。聞いてもらえる場所があるということ自体が、体の緊張をゆるめる最初の一歩になります。

施術は強い刺激を使いません。緊張した体を強く押したり、バキバキする施術は逆効果です。軽い接触で全身の緊張のパターンを確認し、特に背骨周り・お腹・横隔膜の動きを整えていきます。施術後に「体が軽くなった」「呼吸がしやすくなった」「なんか温かくなった」という変化を確認できることが多くあります。

施術と並行して、生活習慣のアドバイスも行います。水分と塩分の摂り方、朝の過ごし方、夜のスマホの使い方、夏休み中の体内時計の整え方——こうした日常の話が、施術の効果を長持ちさせます。「早く良くなってほしい」という気持ちは当然です。ただ、起立性調節障害の回復には時間がかかります。焦らず、今できることを積み上げることが、最終的に体を変えていきます。

東洋医学から見た起立性調節障害

東洋医学では、起立性調節障害を特定の一臓器の問題として見るのではなく、体全体のエネルギーの巡りと回復力の問題として捉えます。

中心になるのは「腎(じん)」と「脾(ひ)」の弱りです。

腎は、東洋医学で「生命力の貯金」にあたる臓です(現代医学の腎臓とは少し異なる概念です)。成長期に特に消耗しやすく、睡眠不足・過労・強いストレスが続くと腎が弱ります。腎が弱ると、朝にエネルギーが立ち上がらず、体が起き上がりのパワーを出しにくくなります。「朝に特に調子が悪い」「疲れがなかなか取れない」「成長期のはずなのに体が重い」という状態は、腎の消耗と重なります。

脾は、「消化・吸収・全身へのエネルギー配分」を担う臓です(消化器系と深く関わりますが、現代医学の脾臓とは異なります)。脾が弱ると食欲がなく、食べても力にならない感覚が続きます。起立性調節障害のある体は食欲不振・お腹の不調を伴うことが多く、この脾の弱りが全身に巡るエネルギーを不足させています。朝食をとっても体が動かない、食欲がわかないという状態は、脾のエネルギー不足と捉えることができます。

夏は、東洋医学で「心(しん)」が活発になる季節です。心は体の熱と血の流れをつかさどります。暑さで心が過剰に働くと、熱がこもり、睡眠が浅くなり、自律神経のバランスがさらに崩れやすくなります。腎や脾がもともと弱い状態のところへ夏の熱負荷が加わると、体の調節がついていけなくなります。これが夏に症状が悪化しやすい、東洋医学的な見方です。

起立性調節障害に関わるツボ

セルフケアとして、次のツボを参考にしてください。強く押す必要はありません。じんわりと温かみが感じられる程度に触れるだけで構いません。

足三里(あしさんり):ひざのお皿の外側のくぼみから、すねの骨に沿って指4本ぶん下がった場所です。脾・胃腸のエネルギーを補い、全身の疲れを和らげやすくするツボです。午前中に軽く触れるとよいとされています。

湧泉(ゆうせん):足の裏のほぼ中央、足の指を曲げたときにくぼむ場所です。腎のエネルギーを補うツボで、体の深部から温める作用があるとされています。夜、寝る前に両足をゆっくり温めながら触れると落ち着きやすくなります。

百会(ひゃくえ):頭のてっぺん、両耳の頂点を結んだ線と、顔の正中線が交わる場所です。気の流れを整え、頭への血流を助けるツボです。立ちくらみを感じたとき、強く押すのではなくそっと手のひらを当てるだけでも、気持ちが少し落ち着くことがあります。

内関(ないかん):手首の内側、手首のしわから指3本ぶん肘寄りの中央です。心のバランスと気の巡りを助けるツボです。動悸や胸のもやもやが出やすい方に、特に触れてみてほしい場所です。

ツボに触れる際は、強く押したり揉んだりせず、呼吸を意識しながらじんわりと温かみを感じる程度の接触を意識してください。

自律神経と起立性調節障害の関係

自律神経は、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)に例えられます。

健康な体では、朝に目が覚めると自然に交感神経(アクセル)が優位になり、血圧が上がり、心拍が整い、脳が活動できる状態になります。夜が近づくにつれてブレーキに切り替わり、体は眠りへ向かいます。

起立性調節障害では、このアクセルとブレーキの切り替えがうまくいきません。特に朝、アクセルのスイッチが入るのが遅かったり、弱かったりします。そのため、起き上がっても脳への血流が十分に上がらず、頭痛・立ちくらみ・倦怠感として現れます。

夏は副交感神経(ブレーキ)が働きやすくなる季節でもあります。暑さで血管が広がるのはブレーキ側の作用です。夏に起立性調節障害が悪化するのは、もともとブレーキが強すぎる状態のところへ、夏の環境がさらにブレーキをかけてしまうからです。

加えて、夏休みの昼夜逆転した生活は、アクセルとブレーキのリズム自体をずらしてしまいます。深夜まで起きて、昼近くまで寝る生活が続くと、体は「いつアクセルを入れればいいか」を見失います。この混乱が、休み明けにさらに朝が起きられなくなるという悪循環を生みます。

自律神経は、毎日の生活習慣の積み重ねによってゆっくり整っていきます。朝に光を浴びる、食事の時間を固定する、夜に体を冷やしすぎない——こうした小さな積み重ねが、体内時計のリズムを安定させ、アクセルとブレーキの切り替えを少しずつ正常に近づけていきます。

実際に多いケース

起立性調節障害で来院される方に、共通するパターンがあります。

一つは「外ではよい子で、家では限界」というパターンです。学校や友人の前では元気に振る舞えても、帰宅すると一気に疲れが出て動けなくなる。外でのエネルギー消費が大きく、家で消耗を回収している状態です。このパターンの子は繊細で、周囲の空気を読む能力が高い傾向があります。自律神経への負荷は、目に見える活動量だけでなく、気を使い続けることでも大きくかかります。夏休みに「外に出なくていい」はずなのに調子が良くならないのは、休みに入っても内側の緊張は続いているからです。

もう一つは「病院で異常なし、でもつらい」という状態が続いているパターンです。血液検査や心電図では問題が見つからず、「気持ちの問題」「体質」と言われ続けてきた。本人も保護者も「どこに相談すればよいかわからない」という状態になっています。

夏は特に「暑くてどこにも出られない」「部屋に籠もるしかない」という状況が続きやすく、日光を浴びる機会も減ります。日光は体内時計のリセットに重要で、浴びない日が続くほど体のリズムが後ろへずれていきます。夏休みと閉じこもりが重なると、秋の新学期に向けて状態が深まることが多くあります。「夏休みが終わるのが怖い」という言葉をよく聞きます。その怖さ自体が、体の緊張をさらに高めてしまいます。

3人の事例

事例1:学校のストレスが関係したケース

高校1年生の男性が、5月の連休明けから朝が起きられなくなり、夏休みに入ってからさらに悪化したとして来院されました。病院で起立性調節障害と診断を受けており、薬も処方されていました。「午後からは元気なのに、朝だけがどうしても動けない。夏になってもっとひどくなった」とのことでした。

背中全体がカチカチで、特に背骨の上中部の動きが制限されていました。肩も首も張りつめており、呼吸が浅い状態でした。施術ではまず全身の緊張をゆるめることを優先し、背骨周りと横隔膜の動きを整えました。生活面では夜のスマホを0時以降は使わないこと、朝に少量の塩入りの水分を摂ることをお願いしました。数回の施術を経て、「朝の起き上がりが少し楽になってきた」「頭痛の出る日が減った」とのお話をいただいています。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例2:家庭の負担が関係したケース

中学2年生の女の子とお母さんが一緒に来院されました。娘さんの起立性調節障害が夏休みに悪化し、二学期の登校が心配だというご相談でした。

最初にお母さんのお体を確認したところ、肩から背中がとても硬く、呼吸も浅い状態でした。「娘のことが心配で、自分のことは後回しにしてきた」とのことでした。まずお母さんの背中と呼吸をゆるめ、「娘さんの前に、お母さんが安心してください」とお伝えしました。同時に娘さんの施術も行い、お腹の緊張をゆるめることと腎のゾーンを整えることを中心にしました。

数週間後、「なんとなく家の空気が少し軽くなった気がする」「娘が少しずつ朝に起きられる日が増えてきた」とご連絡をいただきました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例3:長年の不調でどこに行っても変わらなかったケース

20代の女性で、高校生の頃から起立性調節障害の症状が続いているとのことでした。成人してからも朝の起き上がりが苦手で、「もう体質だと諦めていた」と話されていました。夏になるたびに毎年症状が強まり、7月から8月は仕事や日常生活への支障が大きくなるとのことでした。

問診では、小学校時代から「外では完璧にこなして、家でぐったり」というパターンがずっと続いていたことがわかりました。自律神経の切り替えの苦手さが慢性化しており、夏は特に毎年悪化するとのことでした。施術では全身の緊張を段階的にゆるめることと、腎・脾のゾーンを整えることを中心に行いました。セルフケアとして、夜の足湯と湧泉(ゆうせん)への温かみのある触れ方をお伝えしました。

「完全には変わっていないが、以前より夏の乗り越え方がわかってきた気がする。自分の体と少し仲良くなれた感じがする」とのお話をいただいています。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

起立性調節障害の夏のセルフケアで、最も重要なのは水分と塩分です。1日に1.5〜2リットルの水分を、こまめに補給してください。一度に大量に飲まず、30分〜1時間ごとにコップ半分から1杯ずつ飲む習慣が、体に負担をかけません。食事の塩分も夏は意識して確保してください。特に朝起きたらすぐに、コップ一杯の水を飲む習慣をつけると、血液量の維持に役立ちます。

起き上がりは、できる限りゆっくりと。横になった状態から急に立ち上がるのではなく、まず上半身を起こして1〜2分待ってから立ち上がるだけで、立ちくらみの頻度が落ち着く方が多くいます。

夜のスマホやゲームを減らしてください。夜の光は体内時計を後ろにずらし、朝の自律神経の切り替えをさらに遅くします。就寝1時間前からは画面を見ない環境が、体内時計のリセットに役立ちます。

夏休み中も、起きる時間だけは固定することをお勧めします。毎朝同じ時間にカーテンを開けて光を浴びるだけで、体内時計のリセットを助けます。学校がある日と同じ時間でなくても、「毎日同じ時間に起きる」ことが大切です。

冷房のかけすぎに注意してください。室内が冷えすぎると血管が収縮し、血流の調節がさらに難しくなります。室温は26〜28度を目安にしてください。外と室内の温度差が大きいほど、自律神経への負担が増します。冷えを感じる場合は薄い羽織り物を使い、特にお腹まわりと首を冷やさないよう意識してください。

「行けた・行けない」で自分を責めるのをやめてください。毎朝のプレッシャーが交感神経を余計に乱します。今日できたことを小さく認めることが、体の緊張をゆるめる最初の一歩です。

医療機関との連携について

起立性調節障害は、整体のみで対処しようとすることはお勧めしません。

朝起きられない・立ちくらみ・疲れやすさが続いている場合は、まず小児科や内科を受診してください。起立性調節障害は血圧や心拍の検査で確認できる状態であり、必要に応じて薬や生活指導を受けることが回復の土台になります。診断・薬の処方・治療の方針は、必ず医師にご相談ください。

特に、次のような状態が見られる場合はすぐに医療機関を受診してください。意識を失う・失いそうになる。急激に症状が悪化した。発熱・嘔吐・激しい腹痛を伴う。不眠や気分の落ち込みが強く、日常生活に著しく支障が出ている。

整体は医療行為ではありません。常若整骨院では、医療機関での経過観察を続けながら、整体を補完的に活用していただくことをお勧めしています。必要に応じて、心理士や医師との連携についてもご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 起立性調節障害は夏に必ず悪化しますか?

夏に悪化する傾向は多くの方に見られますが、すべての方が同じではありません。水分補給・生活リズムの管理・室内温度の調整で、夏でも比較的安定して過ごせる方もいます。ただ、暑さによる血管拡張・脱水・生活リズムの乱れは悪化リスクを高める要因です。意識的なセルフケアが特に重要な季節といえます。

Q2. 夏休みに一気に悪化しました。二学期に向けてどうすればいいですか?

まず、起きる時間だけでも今から毎日固定してください。遅くても毎日同じ時間に光を浴びることで、体内時計が少しずつ前に戻ります。水分・塩分の補給を意識し、夜のスマホを制限する。この三つを8月中から始めることで、二学期のスタートに向けて体のリズムを整えやすくなります。焦らず、少しずつ戻すことが大切です。

Q3. 整体に行ったら起立性調節障害は良くなりますか?

整体で起立性調節障害の症状を直接どうにかすることはできません。整体ができるのは、体の緊張をゆるめ、自律神経が整いやすい土台を作るサポートです。医療機関での経過観察を軸に、整体を補完的に活用することで、回復しやすい体の状態を保ちやすくなることがあります。ただし効果は個人差があります。

Q4. 何歳から整体を受けられますか?

年齢制限を設けているわけではありませんが、特に小学生以下の場合は保護者と一緒に来院いただき、事前に詳しく状態をお聞きしてから対応を検討します。子どもの体に合った、軽い刺激の施術で対応しています。

Q5. 親も一緒に診てもらえますか?

はい。起立性調節障害のサポートでは、保護者の体の状態を確認することを積極的にお勧めしています。親御さん自身の緊張が子どもの体に影響することがあるため、家族ごと整える視点を大切にしています。

Q6. 水分はどれくらい飲めばいいですか?

1日1.5〜2リットルを目安にしてください。一度に大量に飲まず、30分〜1時間ごとにコップ半分〜1杯ずつ補給するのが効果的です。朝起きたらすぐに水分を摂ること、食事ごとにしっかり飲むことを意識してください。水分だけでなく、食事での塩分も確保することが大切です。

Q7. クーラーは使わないほうがいいですか?

クーラーを使わないことで熱中症や体調悪化のリスクが高まるため、使わないことは勧めません。ただし設定温度を低くしすぎないこと(26〜28度を目安)、外気温との差を小さくすること(10度以内が望ましい)、室内でも薄い羽織りを使って冷えすぎないようにすることが大切です。

Q8. 午前中に体が動かないのは仕方ないですか?

起立性調節障害の特性として、午前中の活動が難しい状態は珍しくありません。ただ「仕方ない」と諦めてしまうより、水分・塩分補給・起き上がりをゆっくりにする・光を浴びるといったセルフケアを積み重ねることで、午前中の過ごしやすさが少しずつ変わってくることがあります。

Q9. 「怠けている」と言われてつらいです。どうすればいいですか?

起立性調節障害は意志や気持ちの問題ではなく、自律神経の調節が体の仕組みとしてうまくいっていない状態です。周囲の理解が難しい場合、主治医から診断書や説明を書いてもらい、学校や家族に共有することで理解を得やすくなることがあります。一人で抱え込まず、まずは体を診てくれる医療機関に話してみてください。

Q10. 思春期を過ぎたら自然に良くなりますか?

多くの場合、成長とともに症状が落ち着いてくることが報告されています。ただし、放置しておけば自然に消えるという保証はありません。適切なケアと生活習慣の改善を続けることで、回復しやすい状態を保つことが大切です。成人になっても症状が続いているケースもあるため、気になる症状が続く場合は医療機関への相談をお勧めします。

Q11. 鍼灸と整体はどちらが合っていますか?

どちらが優れているというものではなく、それぞれ得意なアプローチがあります。鍼灸は経絡(気の通り道)への直接的なアプローチ、整体は体の構造や緊張のパターンへのアプローチが中心です。常若整骨院では東洋医学の視点を取り入れた整体を行っており、どちらのアプローチが合うかは初回カウンセリングでお話ししながら確認しています。

Q12. 薬を飲んでいても整体を受けられますか?

はい、薬と整体を並行することは問題ありません。ただし薬の種類や体の状態によっては確認が必要な場合もあるため、初回に服薬の状況をお伝えください。薬の増減・変更については必ず主治医にご相談ください。

Q13. 夏休みの間だけでも来院したほうがいいですか?

症状が悪化しやすい夏休み中にケアを始めることは、意味があります。夏の間に体の緊張をゆるめ、生活習慣を整えるサポートをすることで、二学期に向けて体の状態を整えやすくなることがあります。まずは一度、カウンセリングにいらしてください。

まとめ

福岡市で起立性調節障害に悩んでいる方へ。

夏のこの時期、「学校がないのになぜ楽にならないのだろう」「夏休みなのに体がもっとしんどくなった」という状態のお子さんと保護者の方が少なくありません。それは体質のせいでも、意志が弱いせいでもありません。暑さ・脱水・生活リズムの乱れが重なる夏は、自律神経にとって特に負荷の大きい季節だからです。

病院で「異常なし」と言われても、つらさが残っている方。薬を続けているけれど、日常の体の重さが変わらない方。そういった方に、整体ができることは「体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台を整えるサポート」です。それ以上のことは約束できません。でも、その土台が整うことで、同じ毎日の過ごしやすさが変わってくることがあります。

一人で抱え込まないでください。まず体の緊張をゆるめることから始めてみましょう。カウンセリングと施術とセルフケアをセットで、福岡市の常若整骨院が医療機関と並走しながら体の回復しやすい状態をサポートします。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)

福岡市・常若整骨院院長。整体・気功を軸とした施術歴20年。延べ25,000名を施術。東洋医学と自律神経の観点から、体の不調の根本にあるものを観る施術を行っています。「早く自分で健康の舵取りができるように」という方針で、一人ひとりに合わせたカウンセリングと施術・セルフケア指導をセットで提供しています。福岡市を中心に、自律神経の不調・慢性症状に悩む患者さんのサポートを続けています。