慢性疲労症候群が秋に悪化する本当の理由と整体でのアプローチ|福岡市早良区 常若整骨院
慢性疲労症候群は、十分に眠っても休んでも疲れが取れない状態が6か月以上続く疾患です。なぜ長引くのかというと、筋肉や精神の疲れだけでなく、細胞がエネルギーをつくる仕組み自体が乱れているからです。常若整骨院では、自律神経と東洋医学の五臓の視点からその乱れを読み解き、25,000人を超える施術経験をもとに体の回復力を引き出すアプローチを行っています。
立秋を過ぎた8月から9月にかけて、「去年より今年のほうが秋の疲れがひどい」と感じる方は少なくありません。このページでは、慢性疲労症候群の仕組みと、秋に悪化しやすい理由、そして東洋医学的な整体でどう向き合えるかをお伝えします。
なぜ慢性疲労症候群は、休んでも楽にならないのですか
慢性疲労症候群が「休んでも楽にならない」のは、体がエネルギーをつくる工場そのものが停止しかけているからです。
健康な体では、細胞の中にあるミトコンドリアがブドウ糖や酸素を使ってATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーのもとをつくり続けます。慢性疲労症候群の状態では、このミトコンドリアの機能が著しく低下しており、同じ動作をするのに健康な人の数倍のエネルギーコストがかかる体になっています。
さらに厄介なのが、腸内環境の乱れです。腸の粘膜バリアが弱まると、腸内に存在する細菌由来の物質(LPS=リポ多糖体)が血中に漏れ出します。これが全身の慢性炎症を引き起こし、「なんとなくだるい」「頭が重い」「微熱が続く」といった症状の遠因になっていることが、近年の研究で明らかになりつつあります。
ベッドで横になっていても、体の中では慢性的な炎症反応が続いています。だから休息が「回復」につながらないのです。休めば回復できる人と、休んでも回復できない慢性疲労症候群の違いは、このエネルギー産生の仕組みと炎症状態にあります。
腸内環境が乱れるとどうなるかというと、短鎖脂肪酸の産生が落ちて腸の粘膜細胞への栄養供給が不足し、さらにバリア機能が弱まるという悪循環が生まれます。慢性的な疲労感の底には、こうした複合的な仕組みの乱れが絡み合っています。
腸内環境の乱れと疲労の関係は、東洋医学の「脾は気血をつくる」という考え方とも重なります。脾(消化器のシステム)が弱ると、食べ物からエネルギーをつくる力が落ちる。現代の腸内細菌研究と2,000年以上の東洋医学の知見が、同じことを異なる言葉で語っているのは興味深いことです。
慢性疲労症候群とはどのような状態ですか
慢性疲労症候群(ME/CFS)とは、原因不明の強い疲労が6か月以上続き、睡眠を取っても回復しない状態のことです。
主な特徴として以下が挙げられます。
- 6か月以上続く、説明のつかない強い疲労感
- 睡眠を取っても回復しない(起床時がいちばんつらい)
- 活動後に症状が大きく悪化する(PEM:後述)
- 思考力・集中力の低下(ブレインフォグと呼ばれる)
- 頭痛、筋肉痛、関節痛
- 睡眠障害(眠れない、または眠りすぎる)
- 起立性の症状(立つとめまいや動悸がする)
日本では人口の約0.3〜1%に見られると推定されており、多くの方が「気のせい」「怠けている」と周囲から誤解されてつらい思いをしています。検査では異常が見つかりにくいことも多く、「原因不明」のまま放置されてきた期間が長い方もいらっしゃいます。
厚生労働省も診断・対応のガイドラインを整備しており、認知が少しずつ進みつつある疾患です。
参考:厚生労働省「慢性疲労症候群に関する情報」(https://www.mhlw.go.jp/)
秋になると慢性疲労症候群が悪化しやすいのはなぜですか
立秋(8月上旬)を境に、慢性疲労症候群の方が「一段階つらくなった」と感じるケースが目立ちます。その背景には3つの理由があります。
理由1. 日照時間の短縮によるセロトニン不足
夏から秋にかけて日照時間が短くなると、脳内のセロトニン産生が落ちてきます。セロトニンは気力・意欲・精神的安定に関わる神経伝達物質です。もともとセロトニン系が弱っている慢性疲労症候群の方は、秋の日照変化に敏感に反応し、だるさや気持ちの落ち込みが増しやすくなります。
「毎年秋になるとひどくなる」という方は、日照時間の変化への感受性が高い可能性があります。
理由2. 寒暖差によるエネルギー消耗
残暑と急な涼しさが交互に来る秋の初めは、体温調節のために自律神経が酷使されます。自律神経が体温管理に追われると、免疫調整・消化吸収・睡眠の質維持に使えるエネルギーが削られます。もともとエネルギーの余裕が少ない慢性疲労症候群の方にとって、この「体温管理コスト」は非常に大きな負担になります。
「天気が崩れると症状が悪化する」という訴えを持つ方も多く、気象変化への過敏さは自律神経の調節力の低下を反映しています。
理由3. 東洋医学でいう「肺の季節」が来る
東洋医学では、秋は「肺」が主体となる季節です。肺は呼吸だけでなく、気(エネルギー)を全身に配る役割を持ちます。慢性疲労症候群の方の多くは、もともとこの肺気(エネルギーを配る力)が弱い状態にあります。秋になるとその弱さが顕在化し、「呼吸はできるのに全身が回っていない」という感覚が出やすくなります。
また、肺は東洋医学で「悲しみ」の感情を担う臓です。秋に入ると気持ちが沈みやすくなる体質の方には、この肺の働きが深く関係しています。
慢性疲労症候群に整体はどこまでできますか
「整体で慢性疲労症候群が変わるの?」という疑問は当然です。整体は医療行為ではなく、診断・処方・治療行為を行う機関ではありません。
ただし、整体が貢献できる部分は確実にあります。
自律神経の機能が慢性疲労症候群に深く関わっていることは、現在の研究でも明らかになっています。交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、睡眠の質が低下し、消化吸収が落ち、免疫調節が狂います。整体では、この自律神経の機能が改善する方向への身体的アプローチを行うことができます。
具体的には、呼吸を通じた副交感神経の活性化、内臓(特に消化器系)への施術によるエネルギー吸収効率の改善、過緊張した筋肉や筋膜のリリースによる全身の血流改善、などです。
「整体で万能に何でも変えられる」とは考えていません。ただ、体の回復力を引き出す環境づくりに整体は貢献できると考えています。医療機関での対応と並行しながら、体の状態を整えることが大切です。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
慢性疲労症候群のような複合的な症状を持つ方が整体を選ぶとき、以下の点を確認することをおすすめします。
問診の時間と質
初回に10〜20分以上かけてカウンセリングを行うかどうかは、重要な目安です。慢性疲労症候群は症状の背景が複雑で、生活習慣・ストレス状況・食事・睡眠・仕事環境など、多方面から状態を把握する必要があります。「すぐに施術を始める」院は、慢性症状への対応として物足りないことがあります。
「症状を消すこと」より「体の回復力を高めること」を目的にしているか
慢性疲労症候群には、痛みを消すだけ・疲れをほぐすだけのアプローチでは限界があります。なぜその疲れが続くのか、どこのシステムが乱れているのかを見立てたうえで施術しているかを確認してください。
セルフケアの指導があるか
施術だけに頼らず、自宅でのケアや日常生活の見直しまで一緒に考えてもらえるかどうか。慢性疲労症候群では、来院時間以外の過ごし方がとても重要です。「依存させず卒業させる」という姿勢の院を選ぶことが、長い目で見ると大切です。
「頑張れば治る」と言わない院か
慢性疲労症候群に対して「気合いで乗り越えましょう」「もっと動きましょう」と言う院は注意が必要です。PEM(活動後倦怠感)の存在を知らないまま無理な活動を勧める院では、状態が悪化する可能性があります。後ほど詳しく説明しますが、この疾患では「頑張らないこと」がむしろ重要です。
常若整骨院では慢性疲労症候群をどう見ていますか
常若整骨院では、25,000人を超える施術経験の中で、慢性疲労症候群あるいはそれに近い状態の方を多数拝見してきました。
院長・冨高が最初に確認するのは「エネルギーの漏れ方」です。どこでエネルギーを消耗しているのか、どこで補充できていないのかを、体の状態と生活の文脈から読んでいきます。
慢性疲労症候群の方に多いのは、「頑張ることをやめられない」という心と体のパターンです。体が限界信号を出していても、義務感や責任感から動き続けてしまう。そして「少し楽になった」と感じると一気に活動量を増やし、また翌日から深く落ちる。このサイクルが延々と続いていることが多いのです。
施術では、自律神経を整えることと、東洋医学的な五臓のバランスを見直すことを軸にしています。特に消化器(脾)と腎のエネルギーを補うアプローチを組み合わせることで、体が少しずつ充電できる状態を目指します。
カウンセリングでは、体の症状だけでなく、生活の中でどこにエネルギーが消えているかを一緒に確認します。「なぜそんなに頑張らなければならないと感じているのか」という部分まで向き合うことで、体と心の両方から回復の入口をつくるのが常若整骨院のアプローチです。
東洋医学では慢性疲労症候群をどう考えるのですか
東洋医学では、慢性疲労症候群の状態を「気(エネルギー)の枯渇と滞り」として捉えます。そして、その原因と体質のパターンによって大きく3つに分けることができます。
脾気虚・清陽不升型(消化エンジンが止まった状態)
「脾(消化器系のシステム)」が弱り、食べても十分なエネルギーをつくれない状態です。食欲はあるのに体が重く、食後に眠くなる、頭がぼんやりする(ブレインフォグ)といった特徴があります。胃腸の弱りからミトコンドリアのエネルギー産生も落ちる、という東洋医学と現代的な視点が重なるポイントです。
立っているだけで疲れる、軟便や消化不良を伴うことが多く、午前中の倦怠感が特に強いのがこの型の特徴です。
肺気虚・悲傷型(秋に一段深くなる型)
「肺」が弱り、気を全身に配る力が落ちている状態です。東洋医学で肺は「悲しみ」の感情を担う臓でもあります。「なんとなく虚しい」「涙もろくなった」「秋になるとどっと疲れる」という方に多い型です。
息がやや浅く、声がかすれがち、風邪をひきやすいなどの免疫低下の傾向も合わせ持ちます。立秋後に慢性疲労症候群の症状が一段深くなったという方には、この型の要素が絡んでいることがよくあります。
腎精枯渇型(充電池が底をつく状態)
「腎」は東洋医学でいう生命力の根本を蓄える臓です。過労・慢性的なストレス・長年の病・加齢などで腎精(深いエネルギーの貯蔵庫)が底をつくと、慢性疲労症候群の症状が出現・悪化しやすくなります。
腰のだるさ、足のだるさ、夜間の疲労感、耳鳴り、集中力の著しい低下が特徴です。長年にわたる疲弊のあと、または強い過労後に突然症状が出た方に多い型です。
これらの型は単独で現れることもありますが、2つ以上が重なっていることも多く、施術では実際の体の状態を見ながら組み合わせを判断します。
自律神経と慢性疲労症候群は、どう関係しているのですか
慢性疲労症候群と自律神経の関係は、近年の研究でも注目されています。
健康な人では、交感神経(活動・緊張・ストレス対応)と副交感神経(回復・休息・消化)が状況に応じて切り替わります。慢性疲労症候群の方では、この切り替えが長期間うまくいかなくなっています。特に「交感神経の慢性的な優位」が問題で、体がずっと「戦闘準備状態」を保ったまま休めない状態になっています。
交感神経が慢性的に優位だと、以下のことが起きます。
筋肉が慢性的に緊張し、血流が落ちる。胃腸の蠕動運動が抑制され、消化吸収が落ちる。免疫系の調節が乱れ、慢性炎症が続く。睡眠の深い段階(ノンレム睡眠)に入れず、回復が進まない。
夜になっても副交感神経に切り替わらない体は、睡眠を取っても「深く休んだ感覚」が得られません。これが「眠れても疲れが取れない」という慢性疲労症候群の核心です。
常若整骨院では、施術を通じて副交感神経への切り替えを助けることを重視しています。施術後に「久しぶりに深く眠れた」とおっしゃる方は少なくありません。
特に、横隔膜や腸の動きへのアプローチは自律神経への直接的な作用をもたらしやすく、当院が内臓へのアプローチを重視している理由のひとつです。呼吸が深くなるだけで、副交感神経の活性が大きく変わります。
また、自律神経のうち副交感神経の中心を担う迷走神経は、脳幹から始まり、喉・心臓・肺・胃腸まで広く支配しています。腸への刺激が迷走神経を通じて脳に伝わり、脳の落ち着きにつながるという「腸脳相関」も、慢性疲労症候群のアプローチを考えるうえで重要な視点です。腸内環境の改善が自律神経の安定に貢献するのは、この経路によるところが大きいとされています。
慢性疲労症候群の方が「腸の調子が悪い」「便秘と下痢を繰り返す」「食後に急に眠くなる」といった消化器症状を同時に抱えているのは偶然ではありません。自律神経の失調と腸内環境の乱れは、互いに影響し合いながら疲労の深みを作っています。
活動後倦怠感(PEM)とはどのような状態で、どう対応すればいいですか
PEM(Post-Exertional Malaise)は「活動後倦怠感」と訳され、慢性疲労症候群でもっとも重要な特徴のひとつです。
PEMとは、「ある程度の活動をした後、12〜48時間後に症状が急激に悪化する」状態です。普通の人なら「疲れたけど翌朝には回復している」運動や活動が、慢性疲労症候群の方にとっては翌日・翌々日に「体が鉛のように重くなる」「思考が全くできなくなる」「寝込んでしまう」という激しい症状の引き金になります。
なぜ遅れて悪化するかというと、活動に伴う炎症性サイトカイン(免疫反応で放出される化学物質、IL-1βやTNF-αなど)の増加が、数時間後にピークを迎えるからです。体の炎症反応が「過剰に作動している」状態とも言えます。
PEMへの対応で最も大切なことは「ペーシング(pacing)」という考え方です。
ペーシングとは、自分のエネルギーの上限を把握し、その範囲内で活動量をコントロールすることです。「少し楽になったから多く動く→翌日以降に落ちる→また寝込む」というサイクルを避け、段階的にエネルギーの器を大きくしていくことが目標になります。
東洋医学的にいえば、これは「腎の精を節約しながら脾でエネルギーを少しずつ補充する」プロセスです。焦らず、体の声を聴きながら、少しずつ回復の曲線を描くことを目指します。
「頑張れば変わる」は慢性疲労症候群では危険な考え方です。「頑張らずに整える」プロセスが、結果として回復への近道になります。
ペーシングの具体的な方法として、心拍数を目安にする方法があります。活動中の心拍数が安静時より30〜40以上増えたら活動を止めることで、PEMの引き金となる閾値を超えずに過ごすことができます。最初は「思っているより少ない活動量」に制限することが多く、もどかしさを感じる方も多いです。しかしこの我慢が、1か月・2か月のスパンでの回復を支える基盤になります。
慢性疲労症候群で来られる方に多いのはどんなケースですか
常若整骨院に慢性疲労症候群、あるいはそれに近い状態でお越しになる方を見ると、いくつかの共通点があります。
責任感が強く「自分が頑張らなければ」という方
仕事・育児・介護など、周囲への責任から限界を超えて動き続けてきた方です。「他の人は平気なのに自分だけ」という自責感を持つことが多く、体の信号を「甘え」と判断して無視する傾向があります。長年のパターンが積み重なって、ある日突然体が動かなくなるケースが多いです。
「どこか悪いはずだ」と思いながら検査では異常なし、という方
血液検査・MRI・内視鏡など、ひと通りの検査をして「異常なし」と言われた方が多くいらっしゃいます。「原因不明」のまま放置されてきた期間が長いほど、症状の固定化が進んでいることがあります。「検査で異常がないのに、なぜこんなにつらいのか」という孤独感を抱えながら来られる方が多いです。
ストレス下での生活が長期化していた方
仕事の環境変化・人間関係の葛藤・喪失体験・環境の変化など、精神的負荷が長期にわたり続いた後に発症するケースが多く見られます。体が「もう限界です」と出しているサインが、慢性疲労の形で現れていると考えています。
コロナ罹患後から疲労感が続く方
コロナ後遺症として慢性疲労症候群に近い状態を呈する方も増えています。「コロナ前の体に戻らない」という訴えは、ミトコンドリア機能や腸内環境への影響と重なります。コロナ後遺症の方は特に、無理をするとPEMが起きやすい傾向があります。
実際に慢性疲労症候群が楽になった方はどんな経過でしたか
以下は当院での実際の経過の一例です。個人情報保護のため、症状・年代・性別は一部変更しています。
事例1:40代男性・睡眠が浅い・疲れやすい・末端冷え症
長時間労働が続く中で、眠っても疲れが取れない・手足が冷える・頭が重いという状態が半年以上続いていました。初回の施術後、「視野がはっきりした気がする」という変化を感じられ、3〜4回目以降に目覚めが少しずつ改善してきました。6〜7回目以降は「頭が軽くなった。仕事中の集中力が戻ってきた感覚がある」とお話しいただきました。施術と並行して、夜のスマートフォン使用を減らすことと、寝る前の深呼吸を習慣化していただきました。
事例2:10代男性・なかなか抜けない疲労感・腹痛
受験を控えた時期に腹痛と倦怠感が重なり、朝起き上がれない日が増えていました。「頑張れば乗り越えられる」と思っていたが改善せず、心の持ち方へのアプローチも含めた施術でメンタル面が安定し、疲労感が少しずつ落ち着いていきました。本人から「気持ちの面からも向き合えたことが大きかった」とのお声をいただきました。
事例3:50代女性・全身の倦怠感・手のこわばり・首背中のコリ
全身がだるく、朝に手がこわばり、何をするにもしんどい状態でした。施術を重ねる中で、「自分の心の奥にある感情と体の症状がつながっていることがわかった」と話してくださいました。体と感情の両方に向き合うことで、施術のたびに痛みが取れ、倦怠感も少しずつ落ち着いていったとのことです。
免責事項:これらは実際のお声をもとにした事例であり、すべての方に同様の変化を保証するものではありません。症状や回復のペースは個人によって異なります。
慢性疲労症候群は自宅でどうケアすればいいですか
慢性疲労症候群のセルフケアで最も大切なのは「消耗を防ぐこと」と「回復の入口をつくること」です。
起床・就寝の時刻を一定にする
サーカディアンリズム(体内時計)の乱れは自律神経の乱れと直結します。「なんとなく眠れない夜」でも、毎朝同じ時間に起きて朝の光を浴びることが、体内時計のリセットに効果的です。秋以降は特に意識して朝の日光を浴びることで、セロトニンの産生を助けることができます。
朝食を食べることを優先する
脾気虚型の方に特に重要です。胃腸が動き始めることで清陽(頭へのエネルギー)が上がり、午前中のだるさが軽減されやすくなります。消化に負担の少ない温かいもの(味噌汁、お粥など)から始めるのがおすすめです。
お腹を冷やさない
腸内環境の乱れと慢性疲労の関係から、腸を温めることは有効です。腹巻き・白湯・温かい食事という基本的な習慣が、慢性疲労症候群の方には特に大切です。秋から冬にかけては特に、腸を冷やさない工夫が重要になります。
活動量のペーシング
「少し楽になった日」に一気に動くのは禁物です。楽になった日も前日と同じ活動量を守ることが、PEM(活動後倦怠感)を防ぐ基本です。回復は「階段を一段ずつ」のイメージで進めてください。
ツボ押し:足三里(あしさんり)
ひざのお皿の外側から指4本分下に位置するツボです。消化器のエネルギーを高め、全身の疲労感を和らげるとされます。強く押すのではなく、温めるように優しく刺激するだけで構いません。入浴後に習慣化すると効果的です。
ツボ押し:気海(きかい)
お臍から指2本分下に位置するツボです。元気の源を補うとされる場所で、冷えているときは温めるとよいでしょう。カイロを当てたり、手のひらで包むように温めるだけでも構いません。
ツボ押し:太溪(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の中間に位置するツボです。腎のエネルギーを補う代表的なツボです。お風呂上がりに両足をやさしく押すと、深い疲労感が少し和らぐことがあります。秋から冬にかけて特に意識したいツボです。
ツボ押し:三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上から指4本分に位置するツボです。肝・脾・腎の3つの経絡が交わる場所で、全身の血流とエネルギーの流れを整えます。女性の方には月経周期の安定にも関係するツボです。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
慢性疲労症候群が疑われる場合、まず医療機関への相談をおすすめします。
発熱・体重減少・夜間に症状が悪化する・局所的な強い痛みがある場合は、整形外科・内科・神経内科など専門医による検査が先決です。他の疾患(甲状腺機能低下症・貧血など)が疲労の原因になっていることもあるため、除外診断は非常に大切です。
医療機関で検査を受けたうえで「異常なし」「原因不明」とされた、あるいは診断を受けながら「体の回復力も上げたい」という場合に、整体を並行して利用することを検討していただく流れが望ましいと考えています。
「病院か整体か」ではなく、「病院と整体を、どう組み合わせるか」という視点が、慢性疲労症候群の方にとって現実的な選択肢です。
当院では、医療機関との併用についてのご相談も受け付けています。「今どんな状態か」「どこに相談すべきか」という段階から、気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
慢性疲労症候群と診断されていなくても来院できますか
はい、来院できます。「なんとなくずっと疲れている」「検査では異常がなかった」「原因がわからないだるさが続いている」という段階での来院も多いです。診断がなくても、体の状態を整えることは可能です。
整体で慢性疲労症候群の状態は変わりますか
すべての方に同様の変化を保証することはできません。慢性疲労症候群は個人差が大きく、回復の速さも経過も異なります。ただし、自律神経の調整や東洋医学的なアプローチを通じて、「少しずつ楽になっていく」プロセスを体験される方は少なくありません。
来院ペースはどのくらいが目安ですか
症状の程度によりますが、初期は週1回前後のペースをおすすめすることが多いです。状態が安定してきたら隔週、月1回と間隔を空けていきます。体の状態を見ながら、一緒に相談して決めていきます。
施術後に何か変化はありますか
施術後に一時的に「だるくなる」「眠くなる」感覚が出ることがあります。これは体が回復方向に動き始めているサインであることが多く、多くの場合翌日から楽になります。ただし症状が強く出る場合はすぐにお知らせください。
PEM(活動後倦怠感)がひどく、来院自体がつらい場合はどうすればいいですか
来院の際の移動が大きな負担になる場合は、最初にその旨をお伝えください。施術の内容や時間を状態に合わせて調整します。できるだけ負担なくお越しいただけるよう配慮します。
薬を飲みながら整体を受けても大丈夫ですか
はい、問題ありません。医師から処方された薬の服用を続けながら整体を受けることは可能です。ただし、服薬中であることは初回に必ずお伝えください。
慢性疲労症候群とうつ病は同じですか
別の疾患です。うつ病は精神症状(気分の落ち込み・意欲低下・自己否定など)が中心であるのに対し、慢性疲労症候群は身体的な疲労・倦怠感が中心です。ただし、両方の症状が重なる方もおられます。判断が難しい場合は、精神科・心療内科への相談も検討してください。
秋に症状が悪化したときはいつ受診するといいですか
症状が悪化したと感じた時点が、受診のタイミングです。「もう少し様子を見よう」と先延ばしにするほど、体の回復に時間がかかる傾向があります。特に、立秋を過ぎて倦怠感が増したと感じる場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。
慢性疲労症候群に効くツボは何ですか
代表的なものは、足三里(ひざのお皿の外側から指4本下)、気海(お臍の指2本下)、太溪(内くるぶしとアキレス腱の中間)、三陰交(内くるぶしの上から指4本)の4か所です。いずれも刺激は優しく、温めるように行うことが大切です。
子どもの慢性疲労症候群にも対応していますか
はい、対応しています。起立性調節障害や長期欠席を伴う疲労感・倦怠感の状態でお越しになる10代の方も多くいらっしゃいます。子どもの場合も、体と心の両方から状態を丁寧に把握したうえでアプローチしています。
コロナ後遺症による慢性疲労にも対応できますか
はい、対応しています。コロナ後遺症として出る疲労感・倦怠感・ブレインフォグは、慢性疲労症候群と重なる部分が多く、同様のアプローチが有効なことがあります。「コロナ前の体に戻らない」と感じている方は、ご相談ください。
福岡市以外からでも来院できますか
はい、大分県・長崎県・鹿児島県など県外からお越しの方もいらっしゃいます。遠方からの来院の場合は、1回の施術内容や来院頻度のプランについてご相談ください。
慢性疲労症候群で食事はどうすれば良いですか
腸内環境の観点から、発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬けなど)と食物繊維を意識した食事が助けになります。砂糖・小麦粉・乳製品は腸の粘膜に負担をかけやすく、控えると体の楽さが変わったという方もいらっしゃいます。ただし食事の制限を厳しくしすぎると別のストレスになるため、まずは「温かいものを食べる・白湯を飲む」という基本から始めることをおすすめします。
整体とほかの民間療法(鍼灸・漢方など)は併用できますか
はい、多くの場合は問題なく併用できます。鍼灸は経穴(ツボ)への直接刺激で自律神経を整える効果が期待でき、漢方は東洋医学的な体質改善として有効なことがあります。当院でも鍼灸院や漢方の先生と情報共有しながら対応することがあります。お使いの民間療法があれば、初回にお伝えください。
まとめ
慢性疲労症候群は、休めば回復する疲れとは根本的に異なります。細胞レベルのエネルギー産生の問題・腸内環境の乱れ・自律神経の慢性的な失調・東洋医学的な五臓のエネルギー枯渇が複合して起きている状態です。
特に立秋以降の秋は、日照時間の短縮・寒暖差・「肺の季節」という東洋医学的変化が重なり、慢性疲労症候群の症状が一段悪化しやすい時期です。「去年より今年の秋がつらい」と感じる方は、早めに体の状態を整えることが大切です。
整体は慢性疲労症候群を医療的に対処するものではありませんが、体の回復力を引き出す環境を整える手助けができます。「休んでも回復しない体」から、「少しずつ充電できる体」へ。そのプロセスを、常若整骨院は25,000人を超える施術経験をもとにサポートします。
まずはお気軽にご相談ください。
院長プロフィール
冨高(とみたか)院長が運営する常若整骨院は、福岡市早良区にある完全予約制の整骨院です。25,000人を超える施術経験をもとに、自律神経の調整と東洋医学の五臓の視点を組み合わせた施術を行っています。慢性疲労症候群・自律神経失調症・起立性調節障害・パニック障害・アトピーなど、複合的な慢性症状の方を多く拝見してきました。「体の回復力を引き出し、依存させず卒業させる」ことを施術の根本に置いています。











