不安症は体の状態と関係がありますか|福岡市の東洋医学整体が答えます
結論から言うと、不安症は心だけの問題ではなく、自律神経の働きを通して体に強く現れます。
要点は次の3つです。原因は、脳の不安な状態が続くことで自律神経のバランスが崩れ、そのストレスが内臓や筋肉にまで伝わることです。整体でできることは、体の緊張を丁寧にゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートすることです。この記事は、動悸や息苦しさ、胃腸の不調など「気のせいでは済まされない体の反応」に悩む福岡市の方に向けて書いています。
なぜ不安症は体の状態に出るのですか
結論として、不安な気持ちが続くと交感神経が優位になったままになり、動悸・息苦しさ・胃腸の不調・肩や首のこわばりといった体の反応として表れます。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。緊張や不安を感じるとアクセル役の交感神経が踏まれ、心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、胃腸の動きが止まります。本来はブレーキ役の副交感神経が働いて元に戻るのですが、不安な状態が長く続くと、アクセルを踏みっぱなしのまま戻せなくなります。これが慢性的な動悸、息苦しさ、便秘や下痢を繰り返すお腹の不調につながっていきます。
さらに厄介なのは、体の症状と心の不安が互いに強め合う関係にあることです。動悸を感じる、するとまた発作が来るのではないかと不安になる、その不安がさらに交感神経を刺激して動悸を強める。この繰り返しのループに入ってしまうと、本人の意志の力だけでは止めにくくなります。当院で不安症の相談を受けてきた経験でも、「気持ちの問題」として本人が抱え込み、体に出ている反応まで自分を責める材料にしてしまっている方が少なくありません。
不安症とはどのような状態ですか
不安症とは、はっきりした理由がないまま、または理由に見合わない強さで不安や緊張が続き、日常生活に支障が出ている状態です。
医療の現場では全般不安症(全般性不安障害)やパニック障害、社交不安症などいくつかのタイプに分けて診断されます。共通しているのは、動悸、息切れ、めまい、発汗、手の震え、胃腸の不調といった自律神経症状を伴いやすいことです。検査を受けても内臓そのものに異常が見つからないことが多く、「異常なしと言われたのに苦しい」という状態に置かれやすいのも特徴です。
東洋医学では不安症をどう考えますか
東洋医学では、不安や恐れという感情は「腎(じん)」という臓の働きと深く結びついていると考えます。腎とは、生まれ持った生命力の貯金のようなもので、成長や回復力、そして恐れ・不安という感情の受け皿でもあります。
腎の力が弱っている状態を「腎虚(じんきょ)」と呼びます。腎虚になると、少しの出来事にも不安や恐れを強く感じやすくなり、同時に足腰の冷え、夜中の目覚め、耳鳴りなど水のめぐりに関わる症状も一緒に出やすくなります。当院で25,000人の施術に関わってきた中では、不安症で来られる方の多くに、手足の冷え、寝つきの浅さ、そして「何度も確認しないと落ち着かない」という考え方の癖が重なって見られます。これは腎の力が落ちて、体を土台から支える力が弱っている状態のあらわれと見ています。
東洋医学では「気血水(きけつすい)」という考え方で体をとらえます。気は体と心を動かすエネルギー、血は栄養を運ぶ働き、水は体の潤いと巡りです。不安が強い方は、この気がうまく巡らずに滞る「気滞(きたい)」の状態になっていることも多く、胸のつかえ感やため息の多さとして出てきます。
不安症で来られる方に多いのはどんな特徴ですか
臨床で見てきた中で多いのは、真面目で責任感が強く、周囲への配慮を欠かさない方です。人に頼ることが苦手で、不調を抱えたまま一人で抱え込み、限界を超えてから相談に来られるケースがよくあります。
もう一つ多いのが、甘い物への依存です。不安を紛らわせるために甘い物を口にする習慣がついている方が少なくありません。血糖値が急に上がって急に下がると、体はそれを乗り切ろうとして交感神経を働かせます。動悸や不安、手の震えは、そのときの体の反応と似た形をしています。甘い物で一時的に落ち着けているつもりが、次の波を自分で作ってしまっているのです。
また、確認行動を繰り返す方も目立ちます。鍵を閉めたか、火を消したか、何度も確認しないと外出できない。これも腎の力が弱り、「水に流せない」「安心の土台が持てない」状態の表れとして見ています。
常若整骨院では不安症をどう見ていますか
当院では、カウンセリング、施術、セルフケアの3つをセットで行います。まずカウンセリングで、不安を感じやすい場面や生活のリズム、食生活を丁寧にうかがいます。次に、首や横隔膜まわりなど、呼吸が浅くなっているときに硬くなりやすい部位を中心に施術し、体の緊張をゆるめます。そのうえで、日常生活で続けられるセルフケアをお伝えしています。
整体は医療行為ではありません。不安症そのものの診断や薬の調整は医師の領域です。当院ができるのは、体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい身体の土台をつくるお手伝いです。心療内科や精神科に通院しながら、体のケアを並行して受けたいという方にも対応しています。
実際に不安症が楽になった方はどんな経過でしたか
実際に来院された方の声を、匿名にしてご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
20代男性の方は、不安障害と確認行動が続き、外出前の確認に時間がかかることが苦痛になっていました。カウンセニングで不安の捉え方や食生活を整理し、週に一度の施術を重ねる中で、少しずつ身体が軽くなっていくのを実感されたそうです。好きなことに没頭できる時間が戻り、確認行動も減って、以前の生活リズムに近づいていったと話してくださいました。
40代女性の方は、はっきりした理由のない不安感が続いていました。食生活の見直しと、物事の捉え方についてのアドバイスを実践するうちに、気持ちが上向く場面が増えていったといいます。今も不安になる瞬間はあるものの、気をそらす、楽しいことに目を向ける、自分のやりたいことをやるという対処のしかたを身につけ、前向きに過ごせる日が増えたそうです。
20代男性の方は、自律神経の乱れとパニック発作、動悸やめまい、頭痛など複数の症状が重なり、外出すること自体がつらい時期がありました。自分の身体の状態を意識するようになり、食生活の改善やストレスの受け流し方を身につける中で、体の不調が少しずつ和らいでいったといいます。
不安症は自宅でどうケアすればいいですか
セルフケアとして特に効果を感じやすいのは、次の3つです。寝る前のスマホを減らす、深呼吸をゆっくり3回行う、甘い物を控えて血糖の急な上下を減らす。どれも自律神経のアクセルを緩める働きがあります。
ただし、この3つを全部きっちりやろうとする必要はありません。どれか1つからで十分です。できなかった日があって当然です。むしろ、完璧にやろうとすること自体が体を緊張させ、腎の力を消耗させてしまいます。真面目な方ほど「今日もできなかった」と自分を責めがちですが、真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先が違うだけです。できた日を素直に喜ぶくらいの気持ちで、気長に続けてみてください。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
強い胸の痛み、呼吸が整わないほどの息苦しさ、意識が遠のくような感覚、体重の急激な減少、発熱が続く場合は、まず医療機関の受診を優先してください。不安症の症状と似た体の反応の中には、心臓や甲状腺など他の病気が関わっていることもあります。整体は医療行為ではなく、診断や薬の判断は必ず医師にご相談ください。
すでに心療内科などに通院されている方は、通院を続けながら、体のケアとして整体を併用していただくことも可能です。必要に応じて医師や心理士など専門家と連携する姿勢で施術にあたっています。
よくあるご質問
不安症は体の状態と本当に関係がありますか?
はい、関係があります。不安な状態が続くと自律神経のバランスが崩れ、動悸や息苦しさ、胃腸の不調など体の反応として現れやすくなります。
なぜ検査をしても異常が見つからないのですか?
自律神経の乱れは、内臓そのものの器質的な異常ではなく、働き方のバランスが崩れている状態だからです。数値に表れにくいため、検査では異常なしとなることが多くあります。
東洋医学でいう「腎」とは何ですか?
生まれ持った生命力の貯金のようなもので、成長や回復力、恐れ・不安という感情の受け皿でもあります。腎の力が弱ると不安を感じやすくなります。
不安症は生活習慣を見直すだけで変わりますか?
生活習慣の見直しは体の土台を支える大切な要素ですが、それだけで十分とは限りません。医療機関でのケアと、体の緊張をゆるめるケアを組み合わせることをおすすめします。
甘い物を控えると不安感は変わりますか?
血糖の急な上下は交感神経を刺激し、動悸や不安に似た反応を体に起こします。甘い物を控えることは、体の反応を落ち着かせる一つの助けになります。
確認行動がやめられないのも体と関係がありますか?
はい。当院では、腎の力が弱り安心の土台が持てない状態のあらわれとしてとらえています。体の緊張をゆるめることで、確認への衝動が和らぐ方もいます。
整体に通うとどれくらいで変化を感じられますか?
個人差が大きく、一概には言えません。体の状態や生活背景によって経過は異なります。当院では継続的に状態を確認しながら進めています。
心療内科に通いながら整体に通ってもいいですか?
はい、可能です。診断や薬の調整は医師にお任せし、当院では体の緊張をゆるめるケアを並行して行います。
子どもの不安症にも対応していますか?
はい、対応しています。お子さんの場合は、生活リズムや学校生活の状況もあわせてうかがいながら進めます。
どんな施術を受けることになりますか?
首や横隔膜まわりなど、呼吸が浅くなっているときに硬くなりやすい部位を中心に、体の緊張をゆるめる施術を行います。強い痛みを伴うものではありません。
不安症は一人で抱え込まない方がいいですか?
はい。一人で抱え込むほど、体の緊張は強くなりやすい傾向があります。早めに専門家や周囲に相談することをおすすめします。
冷え性と不安症は関係がありますか?
関係があると考えています。東洋医学では、不安や恐れの感情を担う腎は水の巡りとも結びついており、腎の力が弱ると手足の冷えとして表れやすくなります。冷えと不安感が同時に強くなる方は少なくありません。
まとめ
福岡市で不安症に悩んでいる方へ。不安は気持ちだけの問題ではなく、自律神経の働きを通して体にも確かな反応として表れます。検査で異常がないと言われても、体の緊張やこわばりは実際に存在しています。一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。常若整骨院では、カウンセリング、施術、セルフケアの3つをセットにして、あなたの回復しやすい身体づくりをサポートします。
院長プロフィール
冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。東洋医学と気功を軸に、自律神経の不調やストレスによる体の緊張のケアにあたっている。
自律神経の乱れそのものについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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