血流とEDの関係を教えてください|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、EDの多くは血流の問題です。勃起は、性的な刺激を受けた神経から一酸化窒素という物質が出て血管が広がり、そこに血液が流れ込むことで起こる、純粋に血管の現象だからです。

要点は次の3つです。

  • 原因は何か:血管を広げる仕組みがうまく働かず、陰茎への血流が不足している状態が背景にあることが多くあります
  • 整体でできることは何か:体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートします
  • この記事は誰向けか:福岡市でEDに悩み、血流との関係を知りたい方向けです

勃起はどのようにして血流と結びついているのですか

結論として、勃起とは陰茎の海綿体という組織に血液が大量に流れ込み、そこに留まることで硬くなる現象です。血流そのものが勃起の実体だと言っても言い過ぎではありません。

性的な刺激を脳が受け取ると、副交感神経を通じて陰茎に信号が送られます。すると神経の末端と血管の内側を覆う内皮細胞から、一酸化窒素という気体の物質が分泌されます。この一酸化窒素が血管の壁にある平滑筋という筋肉を緩め、陰茎の深いところを通る動脈が広がることで、血液が一気に流れ込みます。

海綿体がふくらむと、その圧力で血液の出口である静脈が押しつぶされ、血液が閉じ込められた状態になります。これが勃起が維持される仕組みです。つまり勃起には「血管を広げる働き」と「血液を閉じ込める働き」の両方が必要で、どちらかが弱っても起こりにくくなります。

福岡市早良区・西新で20年にわたり施術してきた立場から見ると、この一酸化窒素を出す力そのものが、日々のストレスや疲労の蓄積で落ちている方が多い印象があります。血管を広げる信号自体は正常でも、そこに至るまでの神経の伝わり方が乱れているケースです。

血流が悪くなるとなぜ勃起しにくくなるのですか

結論として、血管を広げる一酸化窒素の量が減ったり、血管そのものが硬くなったりすると、信号は届いても血液が十分に流れ込めなくなります。

一酸化窒素は、血管の内側を覆う内皮細胞という薄い膜から作られます。この内皮細胞は、加齢や喫煙、運動不足、脂質の多い食事、慢性的なストレスなどによって働きが落ちることが知られています。内皮細胞の働きが落ちる状態は内皮機能障害と呼ばれ、動脈硬化の初期段階と重なります。

陰茎の動脈は直径がおよそ1〜2ミリと、心臓を養う冠動脈よりも細い血管です。同じ程度の動脈硬化が全身の血管に起きていても、細い血管ほど先に詰まりやすいため、EDは心臓や脳の血管の変化より数年早く自覚されることがあります。これは複数の泌尿器科の臨床報告で共通して指摘されている点で、EDを体の中の血管の状態を映す鏡として捉える見方につながっています。

ここで大切なのは、この血流の問題は年齢だけでは説明がつかないということです。30代でも慢性的な疲労や強いストレスが続くと、内皮細胞は同じように疲弊します。逆に生活を整えれば、血管の柔らかさは取り戻しやすい性質を持っています。

東洋医学では血流の滞りをどう見るのですか

結論として、東洋医学では血の巡りが悪くなった状態を瘀血(おけつ)と呼び、EDの背景にあることが多いと見ています。

瘀血とは、血が体の中をスムーズに流れず、どこかで滞っている状態を指す言葉です。西洋医学でいう血流の悪さや、内皮機能の低下による血管の反応の鈍さと、重なる部分の多い考え方です。瘀血が起きる原因は一つではなく、体を温める力の不足、気の巡りの滞り、長年のストレスによる消耗など、いくつかの要因が絡み合って起こります。

25,000人を施術してきた臨床の中では、体質としては大きく3つのタイプに分かれる印象があります。

瘀血型は、下腹部や下肢に冷えとむくみを伴い、舌の色が暗く見える傾向がある方です。座りっぱなしの仕事や運動不足が続いている方に多く見られます。血がドロドロと表現されることもありますが、実際には血液そのものより、血管の柔軟性と巡りの滞りの問題として捉えます。

腎陽虚型は、体を温める力そのものが弱っている状態です。手足が常に冷たく、朝から疲れが抜けない、下半身に力が入りにくいといった訴えを伴います。東洋医学でいう腎は、生命力の貯金のような働きを持つ臓器で、加齢や慢性的な疲労の蓄積で目減りしていきます。腎の温める力が落ちると、血を巡らせる原動力そのものが弱くなります。

気滞血瘀型は、ストレスや緊張が続くことで気の巡りが滞り、その影響が血の巡りにまで及んでいる状態です。東洋医学では気が血を導くと考えられており、気の流れが滞ると血もついて滞ります。仕事の責任やプレッシャーを抱え込みやすい方に多い体質です。

施術ではどのように血の巡りにアプローチするのですか

結論として、体の緊張をゆるめ、血が滞りやすい部位に働きかけることで、巡りやすい身体づくりをサポートします。

具体的には、血海(けっかい)というツボを使います。膝のお皿の内側から指3本ぶん上がったところにあり、その名の通り血の巡りに関わるとされる場所です。あわせて三陰交(さんいんじゅ)、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわも使います。婦人科系の症状にもよく使われる場所で、下半身の巡り全体を整える目的で用います。腎の力を補う目的では太渓(たいけい)、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみも使います。

施術で行うのは、あくまで体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態に整えることです。血管を直接広げたり、勃起そのものを引き起こしたりする施術ではありません。長年こわばった状態が続いている部位の緊張がゆるむことで、結果として血が巡りやすい土台づくりにつながる、という考え方です。

血流とEDの関係で見られるのはどんなケースですか

福岡市で施術をしていると、次のような相談を受けることがあります。

デスクワーク中心の40代の方で、一日の大半を座って過ごし、下半身が常に冷えているという訴えでした。瘀血型の傾向が強く、股関節まわりと骨盤底の緊張が特に強い状態でした。座り続けることで骨盤内の血流が滞りやすくなっている典型的なパターンです。

長年の飲酒習慣と運動不足が重なった50代の方もいます。手足の冷えに加え、疲れが抜けにくいという訴えがあり、腎陽虚型の傾向がありました。体を温める力そのものが落ちている状態です。

仕事の責任が重くなった30代の方で、眠りが浅く、常に気を張っているという訴えでした。気滞血瘀型に近く、肩や首、みぞおちまわりの緊張が強く出ていました。緊張が抜けない状態が続くと、気の巡りとともに血の巡りも滞りやすくなります。

いずれの方にも共通して伝えているのは、体の緊張をゆるめることと、生活の中でできる小さな行動を積み重ねることの両方が大切だという点です。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

血流を良くするために自宅でできることはありますか

結論として、体を冷やさないことと、座りっぱなしを減らすことが基本です。ただし、全部やろうとしなくて構いません。

一つ目は、湯船に浸かる習慣です。シャワーだけで済ませず、38度から40度程度のお湯に10分ほど浸かると、全身の血管が広がりやすくなります。二つ目は、1時間に一度は立ち上がって歩くことです。座りっぱなしの姿勢は骨盤内の血流を滞らせやすく、意識的に体勢を変えるだけでも巡りは変わります。三つ目は、深呼吸を3回、朝と夜に行うことです。呼吸が浅いと交感神経が優位な状態が続き、血管が収縮したままになりやすいためです。

これらはどれか1つからで十分です。全部を完璧にやろうとすると、それ自体がストレスになり、かえって気の巡りを滞らせてしまいます。できなかった日があって当然です。真面目に取り組める方ほど、できない日に自分を責めてしまう傾向がありますが、責めること自体が緊張を生み、回復の妨げになります。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が違うだけです。三日坊主になっても、また思い出した日に一つやれば、それで十分です。

病院に相談すべきサインはどんなものですか

結論として、次のようなサインがある場合は、まず医療機関への相談を優先してください。

数週間から数か月という短い期間で急激に悪化した場合、朝の生理的な勃起が全く見られなくなった場合、糖尿病や高血圧、脂質異常症など血管に関わる持病がある場合、服薬中の薬がある場合は、体の中の血管や神経に何らかの変化が起きている可能性があります。整体は医療行為ではなく、診断や医学的な処置を行うものではありません。血流の問題は心臓や脳の血管の状態を映していることもあるため、自己判断で様子を見続けず、泌尿器科や循環器内科での検査を優先することをお勧めします。

当院では、医療機関への受診を優先していただいたうえで、日常生活でのストレス管理や身体のケアの面からサポートするという立場を大切にしています。

よくあるご質問

血流が悪いとEDになりやすいのは本当ですか?

本当です。勃起は血管が広がり血液が流れ込むことで起こる現象なので、血流の状態がそのまま反映されます。加齢や生活習慣で血管の働きが落ちると、信号は届いても血液が十分に流れ込めなくなります。

一酸化窒素とは何ですか?

一酸化窒素とは、血管の内側にある内皮細胞から出される気体の物質で、血管の壁の筋肉を緩めて血管を広げる働きを持ちます。勃起だけでなく、全身の血圧の調整にも関わっています。

瘀血とは何ですか?

瘀血とは、東洋医学で血の巡りが滞っている状態を指す言葉です。冷え、むくみ、肩こりなど、体のさまざまな不調の背景にあると考えられています。

EDは動脈硬化のサインだと聞きましたが本当ですか?

一つの目安になり得ると言われています。陰茎の動脈は心臓を養う血管より細いため、全身の動脈硬化が進んでいる場合、心臓や脳の症状より先にEDとして現れることがあるためです。気になる場合は循環器内科での相談も検討してください。

若い年代でも血流の問題でEDになりますか?

なります。年齢だけの問題ではなく、慢性的なストレスや運動不足、喫煙、睡眠不足なども内皮細胞の働きを落とす要因になるため、30代でも起こり得ます。

座りっぱなしの仕事はEDに関係がありますか?

関係があると考えられています。座り続ける姿勢は骨盤内の血流を滞らせやすく、東洋医学でいう瘀血の状態に近づきやすくなります。1時間に一度は立ち上がることをお勧めします。

冷え性の人はEDになりやすいですか?

なりやすい傾向があると見ています。体を温める力が弱いと、東洋医学でいう腎陽虚の状態に近づき、血を巡らせる原動力そのものが落ちるためです。

整体でEDは良くなりますか?

整体は医療行為ではなく、直接EDを良くする施術ではありません。体の緊張をゆるめ、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートする立場です。血流の巡りやすい土台を整えることを目的としています。

血流を良くする食事はありますか?

体を冷やす食べ物を控え、温かい食事を意識することをお勧めします。厳密な食事制限は続けにくく、ストレスの原因にもなるため、7割から8割できれば十分という気持ちで取り組んでください。

お酒はEDに関係がありますか?

長期的な多量の飲酒は血管の働きを落とす要因になると考えられています。一方で適量であれば血行を促す面もあるため、量と頻度のバランスが大切です。

ストレスと血流の関係はありますか?

あります。強いストレスが続くと交感神経が優位な状態が続き、血管が収縮しやすくなります。東洋医学では気の巡りの滞りが血の巡りにも影響すると考えます。

どのくらい生活を整えれば血流は変わりますか?

体質や生活状況によって差がありますが、内皮細胞の働きは比較的回復しやすいと言われています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありませんが、継続することが大切です。

まとめ

福岡市でEDに悩み、血流との関係が気になっている方へ。EDの多くは、血管を広げる仕組みと血液を巡らせる力の問題です。年齢のせいだと諦める前に、体の緊張をゆるめることから始めてみてください。一人で抱え込まず、まずは体の状態を知ることが回復しやすい身体づくりの第一歩です。当院では、カウンセリングと施術、そして無理のないセルフケアの提案を通じて、自律神経の働きを整えやすい身体づくりをサポートしています。

勃起の仕組みについては国立病院機構京都医療センターの解説でも詳しく説明されています。自律神経の乱れ全般についてはこちらの記事で、加齢による変化については朝の勃ちと年齢に関する記事で詳しく書いています。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまでに25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。整体と気功を軸に、東洋医学の見立てとカウンセリングを組み合わせた施術を行う。全国での技術セミナー講師も務める。

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