内ももが突っ張って脚が閉じにくい、本当の理由|股の内側に集まる緊張と、肝・脾・腎の見方
結論から言うと、内ももの突っ張りは、内側の筋肉だけの問題ではなく、骨盤まわりの冷えと、気を張って脚を内側に締め続ける習慣が重なって出ている症状です。
要点は3つです。
- 原因:内転筋という内ももの筋肉の緊張に加えて、骨盤の位置のずれ、お腹と足元の冷え、座りっぱなしや踏ん張りの続く生活が重なっていることが多くあります。
- 整体でできること:内ももだけを揉むのではなく、引っ張り合っている骨盤、お腹、背中、足首の緊張をゆるめ、回復しやすい土台づくりをサポートします。
- この記事の対象:内ももの突っ張りや、脚の付け根の引きつれが続いている方、検査では異常なしと言われた方、福岡市で相談先を探している方です。
ただし、片脚だけ急に腫れて赤く熱い、股の付け根にふくらみやしこりがある、脚に力が入らないといったときは、整体より先に医療機関を受診してください。この線引きは、あとの節で表にまとめます。
内ももの突っ張りは、どんなときに強く出るのですか
結論として、内ももの突っ張りは、座ったあとの立ち上がりや、一日の終わり、冷えた朝に強まる方が多くいます。
当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、内ももの突っ張りを訴える方に、次のような場面が共通して多く見られます。
- 朝、布団から出て最初の数歩で、内ももがぴんと張って脚が伸びきらない
- 2時間ほど座ったあとに立つと、股の付け根から膝の内側まで、一本のひもが張ったように感じる
- 夕方の17時から19時ごろ、階段を上がるときに内ももが引きつれる
- 夜、寝る前に脚を組むと内側が痛く、横向きで膝を合わせると楽になる
病院で検査を受けても、骨にも関節にも異常は見つからない。それなのに、内ももだけがずっと突っ張っている。この感覚は、気のせいではありません。体が出している静かなサインです。
内ももの突っ張りとは、どのような状態ですか
内ももの突っ張りとは、太ももの内側にある筋肉の束が縮んだまま戻りにくくなり、脚を開く、伸ばす、立ち上がるといった動きで、つれた感じや張りが出る状態です。
内ももには、内転筋群という脚を内側に引き寄せる筋肉があります。恥骨(股の前の骨)から膝の内側に向かって、扇のように広がっています。この筋肉は、歩く、立つ、座るのどれでも休まず働きます。
特徴的なのは、突っ張りの場所が日によって動くことです。ある日は股の付け根、ある日は膝の内側の少し上、別の日は内もものまん中。これは、悪い場所が動いているのではなく、骨盤から膝にかけての引っ張り合いのどこかに、そのとき負担が集まっているためです。
筋肉痛のように押すと痛むものから、触れても何もないのに、動かしたときだけ張るものまで、出方はさまざまです。
なぜ内ももは突っ張ったまま戻らないのですか
結論として、内ももが突っ張ったまま戻らないのは、筋肉が弱っているからではなく、休む合図が入らないまま、ずっと働かされているからです。
内ももの筋肉が縮み続ける理由は、主に4つあります。
- 骨盤がねじれて、内ももが一方的に引き伸ばされ、守ろうとして固まっている
- お腹から股にかけて冷えて、血の巡りが落ち、筋肉がゆるみにくい
- 長時間の座位で、股の付け根が折りたたまれたままになっている
- 気を張る時間が長く、無意識に脚を内側に締めている
特に見落とされやすいのが、最後の「無意識の締め」です。人は緊張すると、肩だけでなく、股や内ももにも力が入ります。電車の中、会議の席、運転中。膝をぴたりと閉じて座る姿勢が長いほど、内ももは休む時間を失います。
この状態が続くと、筋肉の中を通る血管が圧迫され、血の巡りが落ちます。巡りが落ちると筋肉はさらに固まり、固まった筋肉がまた血管を圧迫する。この悪循環が、突っ張りを長引かせます。
内ももの突っ張りは、整体でどこまで変わりますか
結論として、整体は医療行為ではありませんが、内ももに集まった緊張をゆるめ、脚が自然に開いて伸びやすい状態をつくることで、突っ張りの感じ方を変えていくサポートができます。
できること、できないことを、表にまとめます。
| できること | できないこと |
|—|—|
| 骨盤、お腹、背中、足首の緊張をゆるめる | 関節や血管の病気の診断 |
| 脚の付け根が折りたたまれない姿勢と動かし方をお伝えする | 薬の中止や変更の判断 |
| 自律神経の働きを整えやすい体づくりを支える | 病気そのものを変えると断定すること |
| 生活の中で脚を締める場面を一緒に探す | 医療機関での検査の代わり |
内ももだけを強く揉むと、筋肉が守ろうとして、かえって固まることがあります。当院では、まず引っ張り合いの相手である骨盤と、そのまわりの冷えを整えます。内ももそのものは、周りが整ってから、やわらかく触れる程度で十分なことが多くあります。
福岡市で整体院を探すとき、何を見て選べばいいですか
結論として、福岡市で整体院を選ぶときは、突っ張りを感じる場所だけでなく、骨盤、お腹、足元までつなげて見てくれるかを確認してください。
見るべきポイントは次のとおりです。
| 見るポイント | 理由 |
|—|—|
| 最初に、出る時間帯や場面をていねいに聞くか | 原因が生活の中にあることが多いため |
| 痛い場所だけを強く揉まないか | 強い刺激は筋肉の守りを強めることがあるため |
| 病院との線引きを説明してくれるか | 受診が先の症状を見逃さないため |
| セルフケアを、少なく、続けられる形で渡すか | 完璧を求めると緊張を強めるため |
| 施術の流れを事前に伝えてくれるか | 股に近い場所なので安心して受けるため |
股の近くを触る施術は、不安に感じる方も多いと思います。服の上から、必要な場所だけに触れ、お声がけをしながら進めてくれるところを選んでください。
常若整骨院では内ももの突っ張りをどう見ていますか
結論として、当院では、内ももの突っ張りを、局所の筋肉の問題ではなく、骨盤の位置と、お腹の冷えと、気の張り方の問題として見ています。
福岡市早良区の西新にある常若整骨院では、初回にまず、突っ張りが強くなる時間と場面、冷えの有無、座っている時間、睡眠の状態をうかがいます。次に、立った姿勢と仰向けで、骨盤の高さ、脚の開き方、お腹の硬さを確認します。
触れたときの所見には、いくつか特徴があります。内ももを触るとひもを張ったように固い。下腹だけが冷たい。膝の内側の少し上に、押すと響く場所がある。足首が冷たく、内側のくるぶしのまわりが固い。こうした所見が見つかる方が多くいます。
施術は、突っ張りの強い場所を一方的に揉むのではなく、引っ張り合いがほどける順番で整えていきます。そのうえで、一人ひとりの生活に合わせたセルフケアをお渡しします。カウンセリングと施術、セルフケアをセットで行う理由は、施術で整えた状態を、日常で元に戻さないためです。
東洋医学では内ももの突っ張りをどう考えるのですか
結論として、東洋医学では、内ももは肝・脾・腎という3つの経絡(エネルギーの通り道)が集まる場所にあたり、ここの突っ張りは、その3つの疲れが重なったサインとして読みます。
気とは、体と心のエネルギーの流れのことです。経絡とは、その気が通る道筋のことです。脚の内側には、3本の道が並んで走っています。
- 肝の道:内もものまん中を通ります。肝は、気を全身に伸びやかに巡らせる働きで、気を張りつめ続けると、この道が縮んで突っ張ります。
- 脾の道:内ももの前寄りから膝の内側を通ります。脾は、食べたものから力をつくる働きで、考えすぎや食べ方の乱れで疲れると、脚がだるく重くなります。
- 腎の道:内ももの後ろ寄りから膝の裏に抜けます。腎は、回復力の貯金にあたり、疲れがたまって貯金が減ると、脚の内側が冷えて引きつれます。
内ももを触ったときの所見で、どの道が主に疲れているかの目安をつけます。
| 突っ張る場所 | 対応する見方 | 現れ方 |
|—|—|—|
| 内もものまん中 | 肝の道 | ため息が多い、張りつめて休めない |
| 内ももの前寄りから膝の内側 | 脾の道 | 食後にだるい、むくみやすい、考えすぎる |
| 内ももの後ろ寄り、膝の裏 | 腎の道 | 冷える、朝が弱い、疲れが抜けない |
取り入れやすいツボ
ツボを使うときは、強く押さず、息を吐きながらやわらかく触れる程度にしてください。
- 血海(けっかい):膝のお皿の内側の上の角から、指3本ぶん太ももの方へ上がった場所です。太ももの内側の筋肉が盛り上がっているところに当たります。
- 三陰交(さんいんこう):内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。
- 曲泉(きょくせん):膝を曲げたときに、膝の内側にできるしわの端にあるくぼみです。太い筋の前側を探すと見つかります。
股の付け根のすぐ近くには太い血管が通っています。そのあたりは、ご自身で強く押さないでください。
自律神経と内ももの突っ張りはどう関係しているのですか
結論として、自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きで、気を張る時間が長いとアクセルが踏まれたままになり、内ももを含む脚の筋肉が固まりやすくなります。
アクセルにあたるのが交感神経、ブレーキにあたるのが副交感神経です。交感神経が優位になると、血管が縮み、手足の先や脚の内側への血の巡りが落ちます。緊張が続くと、気づかないうちに脚の付け根に力が入ります。
夜になってもブレーキに切り替わらない方は、寝る前にも内ももが突っ張ったままです。これが、布団に入っても脚が落ち着かない、眠りが浅くなる、という流れにつながることがあります。自律神経の乱れそのものについては、こちらの記事で詳しく書いています。自律神経失調症の記事はこちらです
内ももの突っ張りは、タイプに分けられますか
結論として、東洋医学の見立てでは、突っ張りの出方によって、肝の張りつめ、脾の疲れ、腎の消耗の3つに分けて考えると、整え方が決めやすくなります。
| タイプ | 特徴 | 多い生活の場面 |
|—|—|—|
| 肝の気が張りつめているタイプ | 内ももがひも状に張る、ため息が多い、イライラしやすい | 責任が重く、休めない |
| 脾が疲れているタイプ | 脚がだるく重い、むくむ、食後に眠い | 食事が不規則で、考えごとが多い |
| 腎が消耗しているタイプ | 下腹と足先が冷える、朝がつらい、夜中に目が覚める | 無理を続けて、休みが足りない |
ひとつのタイプに決まる方は少なく、重なっている方がほとんどです。どれに近いかは、あくまで目安として読んでください。
左右の差には意味があるのですか
結論として、当院の問診では、右は仕事、左は家庭に関係する場所として聞いていくと、話の向け先が決まりやすくなります。
もちろん、これは医学的な決まりではありません。右の内ももが強く突っ張る方に、仕事で踏ん張り続けている場面を聞くと、思い当たることが多くあります。左の内ももが強い方には、家庭で気を遣い続けている場面が出てくることがあります。
両方に出ている方は、どちらの場でも気を抜けない状態が続いている、という読み方をします。
大切なのは、左右の差を理由に自分を責めないことです。ただ、緊張がたまりやすい場面に気づくための手がかりとして使ってください。体の癖(利き脚、脚を組む向き)でも左右差は出ますので、決めつけずに聞いていきます。
脚を組むクセや座り方は、内ももに関係しますか
結論として、関係します。脚を組むクセと、膝をぴたりと閉じて座る習慣は、内ももを縮ませる大きな原因になります。
脚を組むと、骨盤が片方に傾き、上になった脚の内ももは縮み、下になった脚の内ももは引き伸ばされます。これを毎日くり返すと、左右の筋肉の長さが変わり、骨盤のねじれがさらに強まります。
膝を閉じて座る姿勢は、見た目には整っていますが、内ももが常に働きっぱなしです。電車やデスクワークで長時間続くと、夕方には内側がつれた感じになります。
おすすめは、座っているあいだに、ときどき膝の幅を拳ひとつぶん開くことです。完璧に直す必要はなく、気づいたときだけで十分です。
冷えと内ももの突っ張りは、どう結びついていますか
結論として、お腹と足元の冷えは、内ももの筋肉をゆるみにくくし、突っ張りを長引かせる大きな理由のひとつです。
筋肉は、温まると伸びやすくなり、冷えると縮みます。これは、冷たい日の朝に体が固いのと同じ仕組みです。特に、下腹(おへその下)と足首は、冷えると脚全体の巡りが落ちます。
冷たい飲み物を一日に何杯も飲む、夏でも薄着で冷房の風が脚に当たる、素足で床を歩く。こうした習慣が重なっていると、内ももの突っ張りが、季節を問わず続きます。
脚の内側は、冷えがたまりやすい場所です。靴下やレッグウォーマーで足首を覆うだけでも、感じ方が変わる方がいます。
内ももの突っ張りで来られる方に多いのはどんなケースですか
結論として、内ももの突っ張りで来られる方には、座る時間が長い方、立ち仕事で踏ん張る方、産後や更年期で骨盤まわりが変わった方、運動を始めて間もない方が多くいます。
- 事務仕事で1日8時間座り、夕方に内ももがつれる40代
- 立ち仕事で、同じ姿勢のまま踏ん張り続け、脚の付け根が重い50代
- 出産後、骨盤が戻りきらず、内ももの引きつれが続く30代
- 更年期に入って、冷えと脚のだるさが同時に強くなった50代
- ヨガやランニングを始めて、内ももを痛めたまま不安になっている方
どのケースにも共通するのは、「ずっと続いていて、病院に行くほどではないけれど、気になる」という状態です。その気持ちは、とても自然なものです。
実際に内ももの突っ張りが楽になった方はどんな経過でしたか
結論として、内ももの突っ張りは、骨盤と冷えと生活の癖を同時に整えると、感じ方が変わりはじめる方が多くいます。
今回、内ももの突っ張りに直接当てはまる実際の口コミは、手元の記録にありませんでした。そのため、以下は当院で多く見られるパターンをもとにした一般的な例です。特定の個人の話ではありません。
1人目:事務仕事で座りっぱなしの40代女性
1日8時間座り続け、夕方になると内ももが張って、立ち上がるときに脚の付け根がつれる。病院では異常なしと言われていました。座る姿勢と骨盤の傾き、お腹の冷えを整えながら、座っているあいだに膝の幅を少し開くことをお伝えしました。数回通ううちに、立ち上がるときの引きつれを感じる日が減りました。
2人目:育児と家事で踏ん張り続ける30代女性
子どもを抱いて立つ時間が長く、左の内ももが突っ張る。産後から骨盤の違和感もありました。左右差の背景に、抱く向きの癖と、気の抜けない毎日があることを一緒に確認しました。施術と、寝る前の足首を温めるセルフケアで、夜に脚が落ち着きやすくなりました。
3人目:長年、脚の違和感を抱えてきた50代男性
何年も、内ももから膝の内側にかけて突っ張りがあり、整形外科でも異常なし。冷えと朝のつらさ、夜中に目が覚める傾向がありました。腎の消耗を意識して、休みの取り方を見直し、下腹と足元を温める習慣を取り入れました。朝の最初の数歩が、少しずつ軽くなっていきました。
どのご経験にも、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
内ももの突っ張りは自宅でどうケアすればいいですか
結論として、自宅では、足首を温める、膝の幅を少し開く、寝る前に脚を伸ばす、の3つのうち、どれか1つからで十分です。
できない日があって当然です。きっちりやろうとして、できなかった自分を責めるほうが、緊張を強めてしまいます。気が向いたものを、1つだけ選んでください。
- 足首を温める:靴下かレッグウォーマーで、足首をおおう。湯たんぽをふくらはぎにのせるのも楽です。
- 膝の幅を少し開く:座っているとき、膝の間に拳ひとつぶんのすき間をあける。気づいたときだけで構いません。
- 寝る前に脚を伸ばす:仰向けで、息を長く吐きながら、脚をゆっくり伸ばす。痛みが出るほど伸ばさないでください。
食事も同じで、完璧にしようとすると、かえってストレスになります。冷たい飲み物を減らすことも、7割から8割できていれば十分です。
内ももの突っ張りに、ストレッチはしてもいいですか
結論として、痛みが出ない範囲で、ゆっくり息を吐きながら行うのであれば、してもかまいません。ただし、伸ばしすぎは逆効果になることがあります。
内ももの筋肉は、強く引っ張られると、守ろうとして縮みます。反動をつけて伸ばしたり、痛みを我慢して開脚したりするのは避けてください。
安全な目安は、「気持ちいい」と感じる手前で止めることです。呼吸が止まるほど伸ばしているなら、強すぎます。入浴で体が温まった後に、1分ほどゆったり行う程度で十分です。
突っ張りが出る時間帯や場面で、体の状態は読み分けられますか
結論として、突っ張りが強まる時間帯と場面は、どの疲れが主に出ているかを知る手がかりになります。
| 強まる時間帯・場面 | 読み方の目安 | 整える方向 |
|—|—|—|
| 朝の最初の数歩 | 腎の消耗と、夜のあいだの冷え | 足首と下腹を温める |
| 夕方から夜、座ったあと | 脾の疲れと、座位による血の巡りの低下 | 座る合間に膝の幅を開く |
| 気を遣う用事のあと | 肝の張りつめ | 息を長く吐く時間をつくる |
| 夜、布団に入ったとき | 日中の緊張が抜けていない | 寝る前に足首を温める |
| 月経前や更年期の時期 | 冷えと気血の巡りの揺れ | 無理を減らし、休みを先に入れる |
これは東洋医学の見立ての目安で、医学的な診断ではありません。決めつけず、問診の手がかりとして使っています。
浅い突っ張りと深い突っ張りは、どう見分けるのですか
結論として、動かしたときだけ張る浅い突っ張りと、じっとしていても奥に残る深い突っ張りでは、整え方の順番が変わります。
浅い突っ張りは、筋肉そのものの張りが中心で、温めて動かすと軽くなりやすい傾向があります。一方、深い突っ張りは、冷えや疲れが体の奥にたまっていることが多く、睡眠や休みの取り方から見直す必要があります。
浅いほうには、「脚を軽く動かしたあとに楽になる」という特徴があります。深いほうには、「休んでも抜けない」「夜中にも気になる」という特徴があります。
どちらに近いかは、問診でうかがいます。深いタイプの方は、早く結果を求めず、体の貯金をゆっくり戻すつもりで付き合うほうが、結果的に近道になります。
立ち仕事や運転が多い人は、どう内ももを守ればいいですか
結論として、同じ姿勢を長く続けないこと、これだけで内ももの負担は大きく変わります。
立ち仕事では、片脚に体重を乗せる癖が内ももの左右差をつくります。ときどき体重のかけ方を入れ替えるだけで、負担は分散します。運転では、アクセルを踏む右脚の内ももと、膝を閉じる姿勢が負担になります。休憩のたびに、車の外で脚を軽く振って、股の付け根を伸ばしてください。
完璧に実行する必要はありません。1時間に1回、思い出したときに崩すだけで十分です。
受診が先になるのはどんなときですか
結論として、次のような症状があるときは、整体より先に医療機関を受診してください。
| 症状 | 受診先の目安 |
|—|—|
| 片脚だけ急に腫れて、赤く熱を持ち、押すと強く痛む | 救急、血管外科、内科 |
| 突然の息苦しさ、胸の痛みを伴う | 救急 |
| 股の付け根にふくらみやしこりがある | 外科、整形外科 |
| 脚に力が入らない、歩くのが難しい | 整形外科、脳神経内科 |
| 排尿や排便がうまくできない、感覚が鈍い | 救急、整形外科 |
| 発熱が続く、体重が理由なく減る | 内科 |
| 転んだ、強くぶつけた後から痛みが続く | 整形外科 |
整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は、必ず医師にご相談ください。骨や関節の一般的な情報は、日本整形外科学会の情報も参考になります。
初回の施術では、どんなことをするのですか
結論として、初回は問診と姿勢の確認に時間をとり、そのうえで、引っ張り合いがほどける順番で整えていきます。
流れは次のとおりです。
- 突っ張りが出る時間帯、場面、冷え、睡眠、座っている時間をうかがう
- 立った姿勢で、骨盤の高さ、脚の開き方、足首の向きを確認する
- 仰向けで、お腹、骨盤まわり、脚の緊張を確認する
- 強く押さず、やわらかく触れながら、緊張をゆるめる
- 自宅でできるセルフケアを、1つか2つだけお伝えする
はじめての方が不安に感じやすいのは、股に近い場所を触られることだと思います。服の上から、必要な場所だけに触れ、お声がけをしながら進めます。つらいときは、その場でお伝えください。
通う頻度と期間は、どのくらいが目安ですか
結論として、はじめは1週間に1回ほどの間隔で通い、変化が出てきたら間隔をあけていくのが一般的な目安です。
突っ張りが出てから日が浅い方は、数回で感じ方が変わることもあります。数年にわたる方は、体が慣れるまで時間がかかることがあります。いずれも個人差が大きく、回復を保証するものではありません。
通う回数を増やすことが目的ではありません。ご自身で脚の緊張に気づいてゆるめられる場面が増えてきたら、通う間隔をあけていきます。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、迷ったときは、まず医療機関で重い病気がないことを確かめてから、整体に相談してください。
脚の腫れや痛みは、血管、関節、神経の病気が隠れていることもあります。先に検査を受けて、異常がなければ、安心して体の緊張を整えることに取り組めます。
病院で異常なしと言われても、突っ張りが残る方は多くいます。そのときは、体の緊張や冷え、自律神経の面から、整体でサポートできることがあります。通院を続けながら、整体に通うことも可能です。薬を飲んでいる方も、そのまま続けてください。
よくあるご質問
内ももの突っ張りは、整体で良くなりますか?
整体は医療行為ではないため、変わると断定はできませんが、骨盤まわりと冷えを整えることで、突っ張りの感じ方が変わる方は多くいます。内ももだけでなく、引っ張り合いの相手である骨盤、お腹、足首まで見ていくことが大切です。個人差があり、回復を保証するものではありません。
内ももの突っ張りがずっと続くのはなぜですか?
骨盤のねじれ、冷え、長時間の座位、無意識の締めが重なって、筋肉が休む合図を受け取れていないことが多いからです。1つの原因だけで続いているケースは少なく、複数が絡み合っています。
内ももの突っ張りは、病院に行ったほうがいいですか?
片脚だけの急な腫れ、赤み、熱感、股の付け根のふくらみ、脚の力が入らない場合は、先に医療機関を受診してください。そうした症状がなく、検査でも異常がなければ、整体で相談できます。
内ももの突っ張りは、冷えと関係がありますか?
関係することが多くあります。下腹と足首が冷えると、脚の内側の巡りが落ち、筋肉がゆるみにくくなります。靴下やレッグウォーマーで足首を覆うだけでも、感じ方が変わる方がいます。
内ももの突っ張りは、ストレスで起こりますか?
ストレスで緊張が続くと、無意識に脚の付け根へ力が入るため、起こることがあります。気を張る時間が長い方ほど、内ももが休めません。東洋医学では、肝の気の張りつめとして見ます。
内ももの突っ張りで、やってはいけないことはありますか?
痛みを我慢した強いストレッチと、内ももだけを強く揉み続けることは避けてください。筋肉が守ろうとして、かえって固まることがあります。
内ももの突っ張りに、ストレッチは効果がありますか?
痛みが出ない範囲でゆっくり行えば、役立つ場合があります。反動をつけたり、息を止めたりするのは逆効果です。入浴後など、体が温まっているときに、1分ほどで十分です。
脚を組むクセは、やめたほうがいいですか?
やめられるなら、そのほうが骨盤は整いやすくなりますが、完璧に直す必要はありません。組む向きを左右入れ替える、気づいたときに外す、くらいの気持ちで十分です。
内ももの突っ張りと、股関節の痛みは違うものですか?
違う場合も、重なっている場合もあります。突っ張りは筋肉の張りとして出ることが多く、股関節の痛みは、歩くときの奥の痛みとして出ることが多いです。見分けがつかないときは、先に整形外科で確認してください。
産後の内ももの突っ張りにも、整体は相談できますか?
相談できます。産後は骨盤まわりが変化し、抱っこの姿勢で内ももに負担がかかりやすくなります。体調や産後の期間をうかがったうえで、無理のない範囲で整えます。
左右どちらかだけ突っ張るのはなぜですか?
脚を組む向き、利き脚、荷物を持つ側、抱っこの側などの癖が重なって、骨盤が片方に傾くためです。東洋医学では、右は仕事、左は家庭の緊張として、問診の手がかりにすることもあります。
内ももの突っ張りに、運動は必要ですか?
大きな運動は必要ありません。まず、座りっぱなしをときどき崩すこと、歩く時間を少し増やすことから始めてください。きつい運動で痛めると、かえって長引きます。
夜、寝ているときに内ももが突っ張って目が覚めるのはなぜですか?
冷えと、日中の緊張が抜けきっていないことが重なっている場合が多いです。特に明け方に目が覚める方は、東洋医学では腎の消耗として見ます。寝る前に足首を温めてみてください。
内ももの突っ張りは、運動不足が原因ですか?
運動不足も一因になりますが、それだけではありません。動いていても、座る時間が長い、冷える、緊張が続くといった条件が重なれば、突っ張りは出ます。
薬を飲んでいても、整体に通えますか?
通えます。薬はそのまま続けてください。薬の中止や変更は、必ず主治医にご相談ください。
内ももの突っ張りは、年齢とともに増えますか?
増える方が多くいます。年齢とともに筋肉量が落ち、冷えやすくなり、骨盤まわりの支えも弱まるため、同じ生活でも負担が内ももに集まりやすくなります。ただし、年齢だけが原因ではなく、座り方や冷えの習慣を見直すことで、感じ方が変わる方もいます。
突っ張りがあるとき、お風呂はどう入ればいいですか?
ぬるめのお湯に、ゆっくりつかるのがおすすめです。熱すぎるお湯は交感神経を高めて、緊張をかえって強めることがあります。入浴中に、息を長く吐きながら脚をそっと伸ばすと、ゆるみやすくなります。
内ももの突っ張りと、膝の痛みは関係しますか?
関係することがあります。内ももの筋肉は膝の内側につながっているため、突っ張りが続くと膝の内側に負担が出ることがあります。膝の痛みが強い場合や、腫れがある場合は、先に整形外科で確認してください。
福岡市で、西新周辺から通える整体院はありますか?
当院は福岡市早良区の西新にあり、地下鉄の西新駅から徒歩圏です。内ももの突っ張りのご相談も、お受けしています。
まとめ
福岡市で、内ももの突っ張りに悩んでいる方へ。
病院では異常なしと言われたけれど、立ち上がるたび、階段を上がるたびに、脚の付け根がつれる。その感覚は気のせいではありません。骨盤のねじれ、お腹と足元の冷え、気を張って脚を締め続ける日々が重なって、体が静かに出しているサインです。
周りを大事にして、手を抜かずに踏ん張ってきた方ほど、体でも受け取っています。真面目さが悪いのではなく、その向け先を少しだけ自分に戻せばよいのです。
一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめ、脚が自然に開いて伸びる状態をつくることから始めてみてください。カウンセリングと施術、無理のないセルフケアで、回復しやすい土台づくりをお手伝いします。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。福岡市早良区・西新の常若整骨院院長。東洋医学の見立てをもとに、整体と気功を軸に25,000人の患者さんを施術してきました。骨盤、冷え、自律神経、体の緊張にかかわる不調を専門に、一人ひとりの生活に合わせた施術とセルフケアをお伝えしています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
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整体師・鍼灸師の方へ。同業の先生だけが集まっているオープンチャットで、毎朝1本、現場の見立ての話を書いています。オープンチャットはこちら。









