福岡市早良区 不整脈の種類
不整脈には怖いタイプと怖くないタイプがある
不整脈とは脈の打ち方が正常でないことを意味して、その中には異常に速い脈の頻脈や遅い脈の徐脈も含まれます。
脈は心臓から押し出される血液の拍動が血管に伝わって感じられるもので、心臓のリズムに異常が起きれば当然脈は乱れてしまうのです。
しかし、心臓が悪いから起こるのかというと、必ずしもそうではありません。
また心臓を養っている血管が詰まる病気として心筋梗塞や狭心症がありますが、このように血管が詰まるから起きるものでもないのです
心筋梗塞や狭心症は心臓の血管の病気であって、不整脈の原因として最も多いのは、年齢に伴うものや体質的なものであり心臓の病気とは関係しないものになります。
実は、1日または2日にわたって心電図で記録をとってみると、中年以上のほとんどの人に毎日1~2個程度の脈の乱れは見つかるものなのです。
このように、年を共に少しずつ脈の乱れが誰でも増えてくるもので、そういう意味から誰にでも起こりうる症状と言えます。
心臓は1日に約10万回程度の収縮と拡張を繰り返していますが、ストレス・睡眠不足・疲労などによっても、規則正しくない刺激で不規則な収縮が起こることもあるのです。
特に検診で見つかった場合には、病気とは関係のないことがほとんどといえます。
ただし、持病として心臓の病気があると出やすくなることも事実で、弁膜症になると心房や心室が大きくなって脈が乱れやすくなるのです。
また高血圧の人・肺に病気がある人・甲状腺に異常がある人なども出やすい人といえます。
では、心配する必要がないのかというと、そうとも言い切れないもので、要注意の怖いタイプと怖くないタイプがあるのでそれを知っておく必要もあります。
最も危険なのは、何もしていないのに急に意識がなくなる失神タイプで、この場合は一時的に心臓が止まっているか、極端な頻脈が起こっている可能性があるのです。
ですから失神症状が出た場合には、できるだけ早急に病院を受診して原因を調べてもらって治療を始める必要があります。
また、脈拍数が1分間に40以下で体を動かす時に強い息切れを感じるタイプも危険で、この時は脈が遅くなりすぎて心不全を起こしている可能性があるのです。
それから、突然始まる動悸も頻脈が起こっていると考えられて、脈拍数が1分間に120以上で不規則に打つ場合は、病的な頻脈と考えられます。
一方怖くないタイプは、脈がたまに飛ぶ程度の人や症状のない徐脈のひとです。
また運動や精神的な興奮により脈が速くなる場合も心配の必要がないのですが、何が原因で起こっているか、心臓病がないかなどを最低でも一度は心電図検査などで確認する方が良いでしょう。
それから、安静にしている時に起こる頻脈で、数十秒から数分の間に脈が速くなるけど、脈拍数は1分間に120まであって、その後徐々に遅くなる場合も病的な頻脈ではないです。
ただ、自分は心臓が悪いのではないかと過度な不安感をきっかけに、精神的な興奮で脈が速くなったり、息をしすぎて過呼吸になったりすることも少なくないのです。
ですから、脈拍が120以下で規則正しく打っていれば大丈夫と考えて落ち着くことです。