産後に骨盤が緩まないとどうなるか?

出産してしばらく経っても出産前と体調が違うと、戻らないといわれる方があると思います。

それはなぜなのでしょうか。原因としては様々ありますが、原因のひとつとして考えられるものが骨盤の緩みが原因とされることがあります。

それでは、産後に骨盤が緩まない場合、緩んで元に戻るケース、緩んだまま元に戻らないケースなどについてご説明していきます。

骨盤が緩まないのも問題がある

骨盤が緩むとイヤだと考えている女性は多いと思います。では骨盤は緩まない方が良いのでしょうか。

それば違います。通常妊娠するとおなかの中の赤ちゃんが元気で成長して出産できるように、通常の状態と違って多くホルモンが分泌されます。このホルモンによって骨盤が緩み、お母さんのおなかの中で良い状態で成長してそして生まれます。もし、緩まないとどうなるかというと、おなか赤ちゃんが子宮の中で窮屈な状態になって、切迫早産の危険性も出てきます。また、生まれてくる時の産道が狭く、上手に生まれてくことができません。自然な形の分娩ができず、帝王切開での分娩となる可能性もあるでしょう。

緩んだ骨盤、産後緩んだ骨盤が戻らない場合は?

通常は妊娠、出産でホルモンの影響で骨盤が緩みます。そして、出産後に子宮がもどって、徐々に骨盤の緩みが元にもどっていきます。

しかし、いつまで経っても尿漏れがあり、また腰が痛いなどがある場合は骨盤の緩みが関係していることがあります。「骨盤輪不安症」といわれる症状に該当しているかもしれません、

恥骨部分に隙間ができそのために痛みがでるというケースが多いようです。

※恥骨→下腹部のおへその下あたりの骨(恥骨結合)

腰の緩みをそのまま長く放置すると!

あまり痛み感じられない場合や、自覚症状がない場合もあるかもしれませんが、長い間、骨盤の緩みを放置しているとどうなるでしょう。

その影響は長い期間をかけて出てくる可能性があります。加齢とともに、骨盤の緩みのために骨盤臓器(子宮)が飛び出てくるといった現象になる方もおられます。骨盤の下にある筋肉部分が緩み支えきれず臓器が下に押し出される状態です。

症状的には排尿などの時の不快感や下着に出血がつくなどです。このような場合は産婦人科を受診して下さい。命に関係する病気ではありませんが、不快感がありますので、一度受診をして治療方法について医師と相談して下さい。

おわりに

骨盤が緩むこと自体は妊娠と出産の時にはあることです。しかし、産後に元にもどらない場合は腰痛や尿漏れなどの症状が続く場合があります。産後に骨盤が正常な位置に戻るようなことも必要といえそうです。産後長い期間つらい腰痛や尿漏れや頻尿などの症状がある場合骨盤の緩みが原因かもしれません。骨盤矯正を考えてみても良いかもしれません。