むずむず脚症候群を改善したい人へ。心身の原因を今すぐ整える方法3つ
「夜になると足がムズがゆくなる」
「掻いても掻いてもかゆみに届かない」
「脚の皮膚じゃなくて、その奥がかゆい!」
そんな痒みや不快感に悩まされていませんか?
それはむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)、むずむず病と言われる状態です。
むずむず脚症候群のとくに困る点は、睡眠を邪魔されること。
眠ろうとすると足に痒み・痛み・不快感を感じ出すので、眠たいのに眠れない、不眠状態になる、疲れがとれない…といった弊害も出てきてしまいます。
むずむず脚症候群とは一体何が原因で起こるのでしょうか。
どうすれば不快な痒みを改善し、ぐっすり眠れるのでしょう。
こちらの記事では、
■実際にむずむず脚症候群で来院された方の様子
■むずむず脚症候群の原因
■アトピーとむずむず脚症候群のちがい
■脱・むずむず脚!心と身体の対策3つ
以上をお伝えしていきます。
実例:Aさん(10代女性)
小さい頃から目や頭の痛み・吐き気・不随意運動があり、小児性もやもや病と診断されていたAさん。
頭の手術を受けるも頭痛や吐き気はおさまらず、だんだんと大好きな学校にも行けなくなってしまったそうです。
次第にむずむず脚症候群も出るようになり、夜中足がムズムズするせいで寝付くのは朝…という状態になり、学校へ行けない日が増えてしまいました。
お話をうかがってみると、ご両親がよくケンカをしていて、小さい時時はケンカをしている所しか覚えていない…とのこと。
さみしさや言えないことは、東洋医学では<金>という要素に当たり、肺・大腸・皮膚などに不調を引き起こします。
また、目は怒りに対応する部位であり、頭痛は考えてもどうしようもないことを考え続ける事により生じやすくなります。
ご両親が言い争っていることへの悲しみや怒り・それをどうすることも出来ない無力感・自分の訴えは聞いてもらえない諦めなどが蓄積された結果、頭痛や吐き気・むずむず脚症候群などが生じてしまったようです。
■ご両親に対するわだかまり
■内臓の疲労
この2つを重点的に施術していきました。
後日お母様にお話をうかがうと、施術後に高熱が出たあと、「足がムズムズして眠れない!」と騒いでいたのがウソのようにグッスリ眠れるようになったとのことでした。
実例:Bさん(30代男性)
病院でレストレスレッグス症候群といわれたという、30代の男性。
元々不眠や腰痛を持っていたそうですが、夜になると脚の表面と奥がかゆくなり、余計に眠れない・疲労がとれないといった症状に悩まされていました。
とくにムズムズ脚がひどい時は、腰痛もひどくなってしまうそうです。
お話を伺ってみると、
・小さい時に背骨の剥離骨折をし、同じ部分がヘルニアになった
・上に兄弟が多く、可愛がってもらえなかった
・兄弟仲が悪い
といったことから、「どうせ自分が言ってもわかってもらえない」「さみしい」という気持ちが長年蓄積されている様子。
Aさんの場合、押し殺してきた気持ちが行き場をなくし、身体が疲労して弱ったことをキッカケにむずむず脚症候群という形で噴き出したようです。
■ご兄弟に対するわだかまり
■生活習慣によって疲労した内臓
この2つを重点的に調整していくと、徐々に脚の奥のムズムズ感が減っていき、肌表面がたまに痒くなる程度まで改善しました。
むずむず脚症候群になる理由
常若整骨院では、伝統医学的な考え方から、むずむず脚症候群はアトピーやぜんそくと同じ原因で引き起こされているという見方をしています。
むずむず脚症候群・アトピー等の一番根っこになる部分は、
「さみしい」
「構って欲しい」
「言いたいことが言えない」
「伝えたい事を言葉にできない」
「どうせわかって貰えない」
といった感情です。
たとえば、小さなお子さんのアトピーやぜんそくは、「お母さんに言いたいことがあるけど言えない」「さみしいって言っちゃいけないんじゃないか」といった感情が行き場をうしない、肌や肺といった場所(東洋医学では排出・表現をつかさどる場所)から吹き出たものです。
こういった感情の蓄積をピストルの弾だとすると、引き金になるのが食生活です。
■パン・パスタ・うどん・ラーメンといった小麦粉モノ
■砂糖をたっぷり使った食事・甘いお菓子
■牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品
こういったものを頻繁に食べていると、腸内環境が荒れてしまいます。
腸は肌や肺と同じく排出をつかさどる場所です。腸の荒れがピストルの引き金を引き、アトピー・ぜんそく・むずむず脚症候群などが起こります。
アトピーとむずむず脚症候群のちがい
では、アトピーのように皮膚表面に症状が出る方と、むずむず脚症候群になる方の違いはなんでしょうか。
アトピーのように肌にかゆみや湿疹が出る方は、皮膚から毒素や感情を排出している状態です。
腸から出せない毒素や添加物・言いたいけれど言えない事・モヤモヤ抱え続けている感情・言っちゃだめだという頭の抑圧を、身体が肩代わりしてくれているのです。
むずむず脚症候群の特徴は、皮膚ではなく奥の方にかゆみや不快感を感じることです。
皮膚まで押し出せず、その奥に気持ちの悪さがくすぶっている状態。
これは、
■体外まで毒素や感情を押し出すだけの体力がない
■言いたいことを表現してはいけないと強く戒めすぎている
■表現したところで誰にもわかって貰えない、と諦めきっている
といったことの現れです。
むずむず脚に悩む方の特徴として、気力を失っていること、諦めの気持ちが強いことが挙げられます。
「もう今更言っても仕方ないから」
「私が声を上げたところで聞き入れてもらえないから」
「自分が我慢するしかない」
むずむず脚症候群の奥には、このような気持ちが隠れているのです。
脱・むずむず脚!心と身体の対策3つ
むずむず症候群を改善するためには、
①心の中に溜め込んできた言いたい事・言えなかった事を自覚し、吐き出す
②皮膚・腸・肺に負担をかける食生活を変える
③自分の想いを上手に伝える・表現する手段を作る
といったことがカギになってきます。
①溜め込んだものを自覚し、吐き出す
まずは、自分が今何をストレスと感じているのかをメモ帳に書き出してみましょう。
現在のこと、過去のこと、未来のこと、誰かにされたこと、自分がしてしまったこと、なんでも構いません。
書いたメモ帳は破り、丸めて捨てます。
誰かに対しての悪口もバンバン書き出しましょう。自分にウソをつかないことがポイントです。
この作業によって、自分が何をストレスと感じているのかを自覚し、身体の外に排出することができます。
②皮膚・腸・肺に負担をかける食生活を変える
腸内環境が荒れやすい食事としては、
■甘い物(砂糖・人工甘味料・はちみつ等)
■精製された炭水化物(パン・パスタ・ラーメン・うどん等)
■乳製品(牛乳・生クリーム・ヨーグルト・チーズ等)
■食品添加物(外食・出来合いのお惣菜・スナック菓子・コンビニご飯)
などの摂りすぎが挙げられます。
これらを減らしながら、
■ちゃんと発酵している糠漬け・梅干しなどの漬物
■塩・大豆・こうじ・米・麦などのみで作られた、昔ながらの作り方をされた味噌
などで酵素・酵母を取り入れることで、腸内環境が整いやすくなります。
③自分の想いを上手に伝える・表現する手段を作る
「自分の言うことなんて、どうせ聞いてもらえない」
と腐ってしまいそうな時は、「自分の言う事」ではなく「伝え方」が上手くないことが原因の可能性大です。
たとえば、ニンジンが好きでも嫌いでもない人がいます。
その人に生ニンジンを差し出した時と、料理したニンジンを差し出した時、どちらが「おいしい」と感じて貰いやすいでしょうか。
もちろん、料理したニンジンですよね。
①自分は何を伝えたいのか
②それを伝えることによって、何を成し遂げたいのか
③どういう伝え方をすると相手は受け入れてくれやすいか
この3点がポイントです。
たとえば、
①体調が悪いことを伝えたい
②色々話しかけずにゆっくり寝かせて貰いたい
③いつもケンカ腰で「私も調子が悪いのに!」と言ってしまうから、もっとやわらかく伝えたい
という方がいるとします。
一番簡単なのは、「ちょっと調子が悪いから横になるね。タイマーが鳴るまで起こさないで」といった伝え方。
でもこの方は「口で言うとケンカ腰になってしまうんです」とお悩みでした。
そこで、調子が悪くて放っておいて欲しい時は茶色のカーディガンを着る、というルールを家族内で作り、一人でゆっくりする時間を確保するようにしたそうです。
まとめ
あなたの眠りを妨げ、不快感を覚えさせるむずむず脚症候群。
カギになるのは、「さみしい」「言ってもどうせわかってもらえない」といった感情の蓄積と、腸内環境を荒らす食生活です。
アトピーや湿疹も同じような要因で起こりますが、表面まで毒を押し出せる=排出・表現できる湿疹に対して、むずむず脚症候群は奥のほうにムズがゆさを感じます。
これは「どうせ言ってもわかって貰えない、という諦め」「毒を外まで押し出す体力がない」という状態の現れです。
■溜め込んだものを自覚し、吐き出す
■皮膚・腸・肺に負担をかける食生活を変える
■自分の想いを上手に伝える・表現する手段を作る
このような対策によって心と身体を整えていくと、むずむず脚症候群を起こす必要がなくなっていきます。
「ひとりじゃ出来る自信がない」
「もっと早く改善したい!」
という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。
一緒に心と体に向き合って、元気な状態を取り戻していきましょう!