福岡市早良区 むずむず脚症候群のセルフケア改善

【むずむず脚症候群とは】

むずむず脚症候群とは、脚がむずむずする不快感の影響で起きる睡眠障害のことを、一般的にむずむず症候群と呼んでいます。

むずむず症候群は、このような症状が出ます。

・脚がむずむずする
・脚が虫を這うような不快感
・脚が熱い
・脚が火照る
・脚の痛み
・脚の冷え

このような症状が発生し、主に脚のむずむずさや脚に虫が這うような状態が起きることが大半です。
症状が起きるタイミングは、夕方から夜にかけて起きることが大半です。
そのため、寝つきが悪くなったり夜中に何度も脚の不快感により目が覚めてしまうことがあります。
動いていると症状が軽減するので、日中動いている時には感じないことが大半です。

むずむず脚症候群を発症している人は、日本では人口の2~5%存在すると言われています。
むずむず症候群を発症しやすい年齢に限りはなく、どの年代でも発症します。
特に多いのが、60~70代の高齢者の女性です。
女性に多く、男性の1.5~2倍ほど多い傾向があります。
患者さんの半分ほどの家族歴があり、45歳以下の若年性の発症の場合は家族内発症が多い傾向があります。

 

【むずむず脚症候群の原因】

むずむず脚症候群が発生する完璧な理由は、まだわかっていません。
言われていることといえば、遺伝です。
患者さんのおよそ半分に遺伝が関係していると言われており、家族でむずむず脚症候群になったことがある人がいる場合は、むずむず脚症候群になる可能性があるといえます。

また、鉄分不足もむずむず脚症候群の原因ではないかと言われています。
通常の場合は、脳の中の神経細胞同士によってドーパミンという神経伝達物質の受け渡しが行われるので、手や足からの不要な刺激が脳に伝わることがありません。
しかし、むずむず脚症候群の人は鉄分が少ないので、神経伝達物質の受け渡しが上手くいかない場合があり、刺激に敏感となってしまうことにより、むずむず脚症候群が発症するという流れとなります。

 

【むずむず脚症候群は不眠症へとつなげてしまう】

むずむず脚症候群は、脚の不快が夕方から夜に発生するので、寝つきが悪くなってしまいます。
深い睡眠が取れなくなることにより、睡眠の質がどんどん悪くなっていきます。

不眠は苦痛を発してしまい、不眠自体が苦痛なのではなく日中の眠気や疲労感、集中力の低下へとみちびいてしまいます。
不眠が続くと精神的にも悪影響を与えてしまい、不安によりうつ病になってしまうこともあります。
さらに悪化してしまうと、ダメージにより血圧が高くなったり、心臓や脳血管に関する病気に発展してしまうこともあります。

むずむず脚症候群というのは、世間的に一般的な病気とはなっていません。
そのために、むずむず脚症候群の原因が病気と理解されないことで、怠けていると誤解されてしまうことがあります。
本人はとてもつらい思いをしているのに、それが怠けているなんて捉えられては困ってしまいますよね。

むずむず脚症候群は、精神的負担となってしまうことがあります。
おかしいなと思ったら、すぐに専門医に診てもらうようにしましょう。
早めの治療で、スムーズな改善が期待できます。

 

【むずむず脚症候群の診察】

むずむず脚症候群の診察は、内科や精神科、神経内科で受けます。
病院により受診科が変わることがあるので、総合病院を受けると良いでしょう。
精神科となる理由は、むずむず脚症候群の睡眠障害との関わりです。
神経内科は脳や神経関連の病気を診る科ですので、むずむず脚症候群に適しています。

診察は、困っている症状や感覚をこと細かく話すようにしましょう。
医師は、総合的な判断により診断します。
場合によっては、他の病気との区別が難しいので、色んな検査を受ける場合もあります。

血液検査や睡眠ポリグラフ検査等を受けて、判断します。

 

【むずむず脚症候群の治療方法】

むずむず脚症候群の治療は、主に薬物療法で行っていきます。
ドーパミン系薬剤や鉄材、非ドーパミン系薬剤などで改善へとみちびいていきます。
非ドーパミン系薬剤はドーパミン系薬剤と併用することで、神経に働いて症状をやわらげます。
薬が合わないと効果が期待できないので、複数薬を変えて合う薬を見つける場合もあります。
薬が合えば、改善へとみちびくことができます。
しかし、効果には時間がかかりますので、長い目で服用していくことが大事となります。
少し良くなったからと止めてしまうと、症状が悪化してしまうこともあります。
医師の指示通り服用して、改善へとみちびくようにしましょう。

 

【むずむず脚症候群のセルフケア改善方法】

むずむず脚症候群は、日常生活の改善により症状を緩和させることができます。
このようなセルフケアで、改善へとみちびいてみましょう。

・アルコールを控える
アルコールはむずむず脚症候群を悪化させてしまう原因となってしまうので、控えるようにしましょう。

・カフェインを控える
カフェインもむずむず脚症候群を悪化させてしまうので、控えるようにしましょう。

・タバコを控える
タバコも、むずむず脚症候群の症状を悪化させてしまうので、控えるようにしましょう。

・運動を心掛ける
運動をして体を動かすことにより血流が良くなるので、むずむず脚症候群の症状改善へとみちびくことができます。
適度な運動でOKであり、ウォーキングなどで体を柔軟にしましょう。

・鉄分を摂取する
鉄分不足はむずむず脚症候群を招くので、鉄分を摂取するようにしましょう。
食事やサプリメントの摂取により、鉄分補給が可能です。

・寝る前にお風呂に入る
寝る前にお風呂に入ることで、血流が良い状態で眠ることができます。
むずむず脚症候群の症状が出にくくなるので、オススメです。
また、マッサージなども血流が良くなるので、オススメです。
むずむず脚症候群は、軽度であればセルフケアで改善が期待できます。
悪化すると薬が必要となりますので、軽度なうちに改善へとみちびいてみましょう。

 

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※あくまで健康豆知識であり、内容を保証するものではありません