新型コロナ、どうなるの?心配しすぎでガチガチな心身をゆるめるセルフケア

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー


最近、新型コロナウイルスに関して心配なニュースがどんどん流れてきますね。

自分や家族が感染するのではないかという不安、対策に対する疑念、マスクや消毒液が品薄になっていることへの驚きや怒りなどを、患者さんから本当によく伺います。

そんな不安が心身に障ってしまっている方が立て続けに何人もいらっしゃったので、プチ対策として記事にまとめてみました。

 

 

実例:Xさん(40代女性)

元々やや心配性なXさん。

コロナウイルス騒動がはじまって以来、バスで隣に座った人が咳をするだけでもドキドキピリピリするようになってしまったそう。

心配だからこそスマホやテレビでニュースを追ってしまい、ますます不安になっていたそうです。

 

お体をみてみると、首や頭、骨盤まわりがガチガチ。神経質な人の典型的な固まり方です。

検査をすると、経絡(お灸や鍼で使われる、気の通り道)の腎経が非常にたかぶっていました。

腎は「不安・心配・神経質・驚き」などのストレスに反応する場所です。コロナウイルスへの過剰な心配が腎経を高ぶらせ、よりいっそう神経過敏になって頭や首まわりを硬くしてしまいます。

腎の暴走をおだやかにするよう、まずは腎経そのものが穏やかになるよう調整。

そして、腎の相克(暴走をおさえる関係)の脾経を高めるように調整しました。

すると、ガチガチだった頭や首がやわらかくなり、骨盤まわりの動きもよくなりました。

 

Xさんには、

「あまり情報を追いかけ過ぎないようにしてください。できればスマホやテレビを見る時間を減らして、ぼーっとしたり音楽を聴いたり、本やマンガを読んだり、家族や友達と笑って過ごす時間を増やしてくださいね」

とお願いしました。

 

心配しすぎでイライラ・ガチガチな心身をゆるめるセルフケア

 

免疫力の強化

安心感を得るためにも、一番やっておきたいのは免疫力の強化。

免疫力を下げるものを減らし、上げるものを増やしましょう。

■甘い物と小麦粉と乳製品を減らす

■昔ながらの製法で作られた梅干しや味噌・ちゃんと発酵した漬物などを増やす

■インスタント・レトルト・冷凍食品・お惣菜・外食など食品添加物の多い食べ物を避け、野菜多めの手作りご飯を食べる

■熱や咳、鼻水などの免疫反応を薬で抑えない

■殺菌や除菌を躍起になってやりすぎない(身体の常在菌まで殺し過ぎてしまうと免疫力が下がります)

■テレビやネット、SNSなどの不安を煽る情報を遮断する

■人混みに近づきすぎない

■とにかく笑う

 

吐く息長めの深呼吸

いつでもどこでも出来て、一番効果が大きいセルフケアは深呼吸です。

とくに息を吐く時に、自律神経のうちリラックスをつかさどる副交感神経を刺激し、神経や心身をゆるめることができます。

不安を感じた時、緊張する時、息苦しさ・冷や汗・動悸などを感じる時におすすめです。

 

①10秒かけて、ゆっくりと息を吐く(口でも鼻でもOK)

②5秒かけて、すんなり息を吸う(鼻から)

③これを2分~好きなだけ行う

 

お灸をする

せんねん灸などの自宅でできるお灸をすることで、不安や心配でゆさぶられている心身が落ち着きやすくなります。

ポイントは、不安や恐怖が反映される腎経のツボと、腎経の暴走をおさえてくれる脾経のツボ。

 

<腎経:太谿>

内くるぶしのてっぺんから真後ろ、アキレス腱の手前にあるくぼみ。

 

<脾経:太白>

足の内側、土踏まずの側面をつま先のほうへなぞっていくと骨のでっぱりに当たる、その斜め下あたり。

 

情報遮断をする

スマホやタブレット、テレビなどで、心配になるニュースを追いかけていませんか?

ほどほどの情報は必要ですが、つけっぱなしのテレビから不安材料をどんどん吸い込み、イライラや怒りを加速させるのは、心身によろしくありません。

 

テレビは、見たい番組がある時だけつけましょう。

とくに食事中は消化が悪くなってしまうので、不安になるような番組は消しておきたいところ。

また、SNSも必要以上の情報が入ってきやすいツールです。スマホやタブレットを使う時間を減らし、SNSのチェックは最低限にしておきましょう。

 

心身がリラックスする時間をつくる

日々の生活の中で、リラックスするための時間はぜひ死守してください。

放っておくと、いつの間にかやらないといけないことだけで埋まりがちな方は、とくに本気で時間を確保してください。

頭も体も休む時間がないと、頑張り続けることはできなくなってしまいます。

 

・友達や家族など、リラックスできる人と笑って過ごす

・仕事や家事の合間にティータイムをとる

・お風呂にしっかり浸かってあたたまる

・たっぷり寝る(できれば今より15分~1時間は多めに!)

 

対策は大事。でも情報の追いかけ過ぎは過緊張の元

先行きが心配になるニュースが飛び交っています。

情報が欲しくなるのは仕方のないことですが、情報を追いかけ過ぎて現実の心身が消耗してしまうのは本末転倒!

心身を守るためにあるのが情報です。

現実の足元をドッシリ安定させるためにも、情報収集はほどほどに。

深呼吸、お灸、情報遮断、リラックスする時間をつくるなどで心身をゆるめて、元気に立ち向かっていきましょう!