喘息が夏に悪化する本当の理由|クーラー冷え・自律神経・東洋医学の視点から|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、喘息が夏になると繰り返す方の多くは、気道の炎症だけでなく、体全体の緊張と自律神経の乱れが深くかかわっています。

エアコンの冷気が直接気道に触れると、気道は収縮して過敏に反応しやすくなります。さらに、室内外の寒暖差・慢性的なストレス・睡眠の浅さが重なると、体の免疫バランスが乱れ、薬で気道を広げていても発作が繰り返されやすい状態が続きます。整体は気道の炎症を直接おさえるものではありませんが、体の緊張をゆるめ、自律神経が安定しやすい体の土台を整えるサポートができます。

この記事では次の3点を軸にお伝えします。なぜ喘息は薬を使っていても夏に悪化するのか、整体が喘息に対してできることとできないことは何か、そして福岡市で喘息に悩む方が体のケアをどう組み立てるかです。施術歴20年・延べ25,000名の方々と向き合ってきた現場の経験から、できるだけ正直にお伝えします。

なぜ喘息は毎年同じ季節に繰り返されるのか

喘息が長引く方には、気道の炎症とは別に、体全体の緊張が抜けていないケースが非常に多くあります。

薬で気道を広げることは、喘息の管理に欠かせないアプローチです。しかし、気道を過敏な状態に保ち続けている「体の土台の乱れ」が続く限り、発作は繰り返されやすい。これが「なぜ毎年同じ時期に悪化するのか」という問いへの、現場で繰り返し感じる答えです。

喘息発作が夜間から朝方にかけて多いのには、理由があります。夜間は副交感神経(体を休息・回復させる側の自律神経)が優位になる時間帯です。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする仕組みで、アクセル側が交感神経(活動・緊張)、ブレーキ側が副交感神経(休息・回復)です。副交感神経が優位になると気道の平滑筋が収縮し、空気の通り道が細くなります。気道がもともと過敏な状態にあると、この収縮が強くなりやすく、夜中から明け方にかけて咳や息苦しさが増すのです。

夏はこの問題に、エアコンの冷気が加わります。室温と外気温の差が5〜7度以上になると、体は温度変化に対応しようとして自律神経がフル稼働します。慢性的な寒暖差は神経系を疲弊させ、気道だけでなく全身の粘膜が過敏な状態に入りやすくなります。

加えて、エアコンのフィルターにたまったホコリ・カビ・ダニが冷気と一緒に室内に広がることが、喘息の引き金になるケースも珍しくありません。湿度が40パーセントを下回ると、気道の粘膜が乾燥して繊毛の動きが鈍くなり、異物を排出しにくくなります。乾燥した冷気と微細なアレルゲンが重なる環境は、喘息の方にとって夏が「最も難しい季節」になりやすい理由のひとつです。

さらに、慢性的なストレスが続くと、免疫系のバランスが崩れやすくなります。ストレス下では炎症反応に関係するIgE(アイジーイー)という物質が産生されやすくなり、アレルギー反応が過剰に引き起こされやすい状態になると言われています。長く緊張した生活が続く方は、喘息の症状が出やすい体質に傾きやすいのです。

喘息と整体の関係。できることと、できないこと

整体は、気道の炎症を直接鎮める場所ではありません。これはまず正直にお伝えしなければなりません。

喘息の診断と治療は呼吸器内科の医師が担い、吸入薬による気道炎症の管理は医療の範囲です。吸入薬を自己判断で中断することは危険であり、当院でもそのご判断を行うことはありません。喘息の重篤な発作時には、整体ではなくすぐに医療機関を受診してください。

整体ができるのは、気道の炎症を繰り返しやすくしている「体全体の緊張」をゆるめ、自律神経が安定しやすい体の土台を整えるサポートです。

首から肩・胸郭(肋骨まわり)の緊張は、呼吸の深さに直接影響します。胸や肩がこわばって固まっていると、呼吸は浅くなりがちで、気道にとって余計な負担がかかりやすくなります。この緊張をゆるめると、「以前より深く息が吸える気がする」とご自身で感じていただけることが多いです。

また、体の緊張が続くと免疫系の乱れも生じやすくなります。些細な刺激(冷気・ホコリ・気圧変化)で気道が過反応しやすい体の状態に対して、神経系の緊張をゆるめるアプローチは、整体のできることのひとつです。気道に直接効くというよりも、気道を過敏にしている体の土台を整えるイメージです。

もうひとつ大切なのは、カウンセリングで生活全体を見ていくことです。睡眠の質・食習慣・ストレスの背景・体の使い方の癖。これらを一緒に整理することで、「なぜ毎年同じ時期に悪化するのか」という問いに、その方なりの答えが見えてくることがあります。

福岡市で整体を探す方が知っておくべきこと

福岡市で喘息と整体について調べている方に、いくつかお伝えしたいことがあります。

整体の選び方で最初に確認すべきは、医療との連携を前提にしているかどうかです。喘息に対して「整体で良くなります」と断言しているところには慎重になってください。整体は医療行為ではなく、気道の炎症を直接抑える効果は医学的に証明されていません。「吸入薬をやめられる」という表現も、自己判断での中断を促す可能性があるため、見方に注意が必要です。

体全体のカウンセリングを丁寧に行い、生活習慣・ストレス・食習慣の変化も一緒に考えてくれるかどうかも、長く付き合う上で重要なポイントです。「症状だけを診る」のではなく「その人全体を診る」視点があるかどうかで、体の変化の出方が変わってきます。

施術の技術よりも「通院後に体の変化を一緒に確認してくれる院」を選ぶことをお勧めします。自分の体が少しずつ変わっていくことを実感できる環境が、長期的なケアを続ける上での安心感につながります。

常若整骨院の考え方。カウンセリング・施術・セルフケアを三本柱に

福岡市・常若整骨院では、喘息をはじめとする慢性的な呼吸器系の不調に対して、三つの柱でアプローチしています。

まず、カウンセリングです。喘息が悪化しやすいタイミング・生活の中のストレス・睡眠の深さ・食事の内容・体の使い方の癖を丁寧にお聞きします。気道だけを診るのではなく、その方の体と生き方全体を観ることで、本当の負担の根っこに近づきやすくなります。カウンセリングは施術を倍増させる土台です。深く聞き出すほど、施術の精度も変わってきます。

次に、施術です。首・肩・胸郭の緊張をゆるめ、自律神経が安定しやすい体の状態へ整えます。施術後に「息がしやすくなった感じがする」「肩の力が抜けた」「体が軽くなった」という感想をいただくことがあります。体の変化を毎回ご自身で確かめていただきながら進めます。

そして、セルフケアの提案です。整体に通う時間は、1週間の中のほんの一部です。日常の積み重ねが、体の土台を変える一番の力になります。冷えの防ぎ方・呼吸の習慣・食習慣の小さな見直し・寝る環境の整え方。これらを一緒に考え、無理なく続けられる形で提案します。

依存させるのではなく、早く自立していただけるように。それが常若整骨院が大切にしている施術の方向性です。

東洋医学から見た喘息。肺・脾・腎の三臓が連動している

東洋医学では、喘息を「肺が弱り、脾と腎がそれを支えきれなくなった状態」として理解します。

肺(はい)は、東洋医学では呼吸器そのものだけでなく、皮膚・毛穴・鼻を通じて体の外と内をつなぐ「境界線の守り」を担う臓器です。肺の力が充実していると、外からの冷気・ホコリ・ウイルスに対して体はしっかり防衛できます。これを「衛気(えき)が固い状態」と表現します。衛気とは、体表を守るバリア機能のようなものです。肺の力が落ちると、衛気が不固(ふこ)=守りきれない状態になり、些細な刺激で気道が過敏に反応しやすくなります。喘息の方が季節の変わり目に悪化しやすいのは、このバリア機能の弱さが背景にあることが多いのです。

脾(ひ)は、消化吸収の力と体の余分な水分を処理する働きを持つ臓器です。脾が弱ると、体の中に余分な水分・痰(たん)が生じやすくなります。この痰が気道にたまると、咳・喘鳴(ぜいめい=ヒューヒューという音)・呼吸の詰まり感が出やすくなります。東洋医学では「脾は痰の生産工場、肺は痰の貯蔵庫」と言われることがあります。気道に痰がたまる根本には、脾の力の低下があると考えるわけです。甘いもの・冷たいもの・小麦・乳製品の摂りすぎが脾を弱らせやすいのは、この考え方と対応しています。

腎(じん)は、東洋医学では呼吸の根っこを担う臓器とされています。「肺が吸った気を、腎が受け取って根付かせる」という考え方があり、腎の力が落ちると呼吸が浅くなりがちです。少し動くだけで息が上がりやすい・深呼吸しても足りない感じがする、というのは腎の力の低下のサインのひとつです。長年喘息を抱えてきた方は、この腎の力も慢性的に消耗しているケースが多い印象があります。夏の暑さで体が消耗しやすいこの季節は、腎にとっても負担の大きな時期です。

夏に喘息が悪化しやすいのは、エアコンの冷気が肺・脾を冷やしながら、外の暑さと体力の消耗が腎に負担をかけるためです。体の内側は冷え、外からは暑さと寒暖差のストレス。この二重の負担が、気道の過敏さをいっそう高めやすいのです。

喘息に関連する東洋医学のツボ

ツボへのアプローチは専門家が施術で用いるものですが、場所を知っておくことで体の構造への理解が深まります。ここではセルフケアにも応用しやすいものをご紹介します。

肺兪(はいゆ)は、背中の肩甲骨の内側、第3胸椎の横から指2本ぶん外側の場所にあります。読み方は「はいゆ」です。肺の働きを整える代表的なツボで、呼吸器全般の不調に使われます。冷えが入りやすい場所でもあるため、蒸しタオルや湯たんぽで温めるだけでも、胸の圧迫感や咳の頻度が変わることがあります。エアコンで背中が冷えやすい方は、特にここを温めることをお勧めします。

中府(ちゅうふ)は、鎖骨の下端から指2本ぶん下、肩から胸へとつながるくぼんだ場所にあります。肺の気が集まる入口のようなツボで、胸の締め付け感・咳・息苦しさに関係します。押すと重い痛みを感じることが多く、そこに体の緊張がたまっているサインでもあります。

太淵(たいえん)は、手首の内側の親指側、脈を感じる場所のすぐ上にあります。肺の原穴(ほんけつ=根本のエネルギーが集まる点)で、呼吸の力を補う基本的なツボです。優しく押さえながら、ゆっくり深呼吸すると効果的です。

足三里(あしさんり)は、ひざの外側のくぼみから指4本ぶん下、すねの骨の外側にあります。脾と胃の力を高める全身の元気ツボで、消化吸収の土台を整えることで、体の余分な水分・痰の生産を減らすサポートになります。

自律神経と喘息の深い関係。アクセルとブレーキのズレが気道を過敏にする

自律神経と喘息の関係は、多くの方が思っている以上に深いつながりがあります。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経の仕組みです。アクセル側が交感神経(昼間・活動・緊張)、ブレーキ側が副交感神経(夜間・休息・回復)です。健康な状態では、昼間はアクセルが程よく働き、夜にはブレーキがかかって体が回復します。

ところが喘息の方によく見られるのは、このアクセルとブレーキの切り替えがうまくいかない状態です。副交感神経が夜間に急激に優位になると、気道の壁にある平滑筋が収縮し、空気の通り道が狭くなります。これが夜中・早朝の発作につながります。

逆に、昼間もずっと交感神経が緊張しっぱなしになると、免疫系のバランスが崩れやすくなります。慢性的なストレス状態は、アレルギー反応に関与する炎症性サイトカインの産生を促しやすいことが分かっています。長く緊張が続く生活をしていると、気道が過敏になりやすい体質が固定されてしまうのです。

気圧の急激な変化も、自律神経を通じて喘息に影響します。梅雨から夏にかけての気圧変動は、自律神経の乱れを引き起こしやすく、喘息持ちの方が「天気が崩れる前に咳が増える」と感じるのは、こうしたメカニズムの表れです。

整体が喘息のケアに関わるとすれば、まさにこの「アクセルとブレーキの切り替えをサポートする」ところです。首から肩・胸郭の緊張をゆるめることで、副交感神経が働きやすい体の状態に整いやすくなります。気道に直接効くというよりも、気道を過敏にしている「体の緊張の根っこ」に働きかけるイメージです。

実際によくあるご相談のパターン

喘息で整体を訪れる方には、いくつかの共通したパターンがあります。

「子どものころから喘息があり、大人になっても落ち着かない」という方が一定数いらっしゃいます。成長とともに発作が減ることも多い喘息ですが、大人になっても毎年6〜9月のエアコンシーズンになると咳が戻る、という方がいます。吸入薬は持っているけれど、できれば使う回数を減らしたい、という思いで来られることが多いです。

「仕事のストレスが続くと、決まって喘息が悪化する」という方もいます。繁忙期・人事異動・人間関係の摩擦など、精神的な負荷が高まるタイミングで体に現れやすい型です。気道の炎症そのものよりも、体の緊張と免疫のバランスの崩れが、ストレスと連動して起きているパターンです。

「胸が苦しいのか、不安なのか、自分でも分からなくなってきた」という方もいます。呼吸の浅さと不安感が混ざり合って、喘息なのか自律神経の乱れなのかが見分けにくくなっているケースです。こうした方には、まず体の緊張をゆるめることと、生活の中の重荷を一つずつ整理していくことから始めます。

「薬を使っているのに、なかなか咳が治まらない季節がある」という方もいます。薬の効果は出ているが、体の土台が整っていないため、些細な変化(気温・気圧・疲れ)のたびに気道が反応しやすい状態が続いているケースです。体の緊張をゆるめ、体温調節と免疫のバランスを整えることで、過反応しにくい体をつくっていくことが目標になります。

3人の事例

ここでは、当院にお越しになった方の体の変化をご紹介します。効果には個人差があり、症状の改善を保証するものではありません。また、整体は医療行為ではありません。

1人目:仕事のストレスが重なったケース

30代の会社員の男性で、年に数回の喘息発作がありました。特に年度末の繁忙期に悪化する傾向が強く、夜間に咳が止まらず眠れないことが続いていたとのこと。来院時には首・肩・胸郭にかけての緊張が強く、呼吸が浅い状態でした。

カウンセリングで「仕事のことを考えていると、胸が詰まる感覚がある」というお話を聞きました。施術では首・肩・胸まわりの緊張をゆるめることを優先しながら、生活の中で小麦と乳製品の摂取が多いことが分かり、少し減らしてみることをお勧めしました。

数回の施術を重ねる中で、「咳の回数が明らかに減った」「以前よりも深く息が吸える感じがする」とおっしゃっていただきました。仕事の状況は変わっていませんでしたが、体の緊張がゆるんだことで、発作の頻度が落ち着きやすくなっていったようでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

2人目:育児と家事の疲れが重なったケース

40代の女性で、第2子の出産後から喘息の状態が悪化していました。「産後から体が戻っていない感じがずっとある」とのことで、睡眠不足・慢性的な疲れ・育児ストレスが重なり、以前は落ち着いていた喘息が再び顔を出すようになっていたとのことです。

カウンセリングで話を聞いていくと、一人で抱え込みがちな生活スタイルと、「迷惑をかけてはいけない」という考え方のクセが見えてきました。背中・骨盤まわりの緊張をゆるめながら、脾・腎へのアプローチを組み合わせた施術を行いました。

数ヶ月後には「咳が出そうな感覚が来ても、以前ほど止まらなくなることが減った」とおっしゃっていました。「子どもと一緒に外出できることが増えた」という言葉が印象に残っています。体が楽になってきた実感があるとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

3人目:長年どこに行っても変わらなかったケース

50代の男性で、「20代から喘息と付き合ってきた。薬は欠かせないし、整体も試したことがあるが変化を感じなかった」という経緯でお越しになりました。病院での検査では管理は良好と言われ、吸入薬で生活はできているが、毎年同じ季節に悪化する繰り返しに疲れている、とのことでした。

カウンセリングで詳しくお聞きすると、「夜中に目が覚めて咳が出る」「仕事のプレッシャーが強い時期は必ず悪化する」というパターンが見えてきました。長年の体の緊張の蓄積と、呼吸が浅くなる習慣が積み重なっていたケースでした。

施術を重ねながら、呼吸の深さを少しずつ取り戻す方向で進めました。「最近は朝方の咳が減ってきた」「体が少し楽になった気がする」とおっしゃっていただいています。喘息そのものが変わったというより、体全体の緊張が落ち着いてきたことで、気道が過反応しにくくなってきているようです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

喘息の方が日常生活でできることを、現実的な形でお伝えします。

首と肩を冷やさないことが基本です。エアコンの冷気が直接首や肩に当たると、気道の粘膜も冷えて過敏になりやすくなります。夏でも薄手のカーディガンやストールで首まわりを守るだけで、体感がかなり変わります。

室内の湿度を40〜60パーセントに保つことも大切です。乾燥した空気は気道の粘膜を傷めやすく、咳が出やすくなります。エアコン使用中は特に乾燥しやすいため、加湿器を組み合わせるか、洗濯物を室内干しするだけでも湿度は上がります。

寝る前に深呼吸を3〜5回行うことをお勧めします。鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。これだけで副交感神経が少し優位になり、夜間の気道の緊張が和らぎやすくなります。気道の緊張は体の緊張と連動しているため、寝る前に体をゆるめる習慣が、夜の発作を減らす土台になります。

食習慣の見直しも有効です。甘いもの・小麦粉・乳製品・冷たい飲み物の摂りすぎは、東洋医学的に脾の力を弱め、痰が増えやすい体質をつくると考えられています。全部やめる必要はありませんが、日常的に少し意識するだけで体感が変わることがあります。お味噌汁・根菜・温かいスープなど、体を温め消化しやすいものを日常に取り入れることが、脾の力を守ることにつながります。

エアコンのフィルターを2週間に1度を目安に掃除することをお勧めします。ホコリ・カビ・ダニが気流に乗って気道を刺激することを防ぐ、手軽で効果的な環境整備です。

症状が出たとき、自分を責めないことも大切なセルフケアのひとつです。「また発作が来たらどうしよう」という不安そのものが体を緊張させ、気道を過敏にする悪循環をつくります。症状は体からのサインであって、あなたの弱さではありません。今日も一日を乗り越えた、という視点を少し持つだけで、体の緊張がゆるんでくることがあります。

医療機関との連携について

喘息は、整体だけでケアできるものではありません。これはここではっきり申し上げます。

まず医療機関(呼吸器内科・内科)での診断と治療を最優先にしてください。吸入薬の使用は医師の指示にしたがい、自己判断で中断しないことが大切です。整体では吸入薬の増減や中断についての判断を行いません。

次のような状態では、整体ではなくすぐに医療機関を受診してください。発作が数時間続いている・息苦しさが強くて横になれない・吸入薬を使っても楽にならない・口周りや爪が青紫色になってきた(チアノーゼ)、これらは緊急のサインです。

また、発熱を伴う場合・咳に血が混じる場合・急激に悪化している場合も、医師への相談を先にしてください。

整体は、医療での治療をしっかり受けながら、体全体のケアを並走して行う補完的な立場です。「病院では管理はできているが、毎年同じ季節に繰り返す」という方が、体の緊張を整え、生活習慣を見直す場として活用していただくのが、最も適した形だと考えています。必要に応じて医師・心理士など他の専門家とも連携し、体と心の両面からサポートします。

よくある質問(FAQ)

喘息があっても整体を受けられますか?

はい、受けていただけます。ただし、発作中・急性期は整体ではなく医療機関を受診してください。安定期に体の緊張をゆるめ、自律神経を整えることを目的とした施術は、多くの方が安全に受けていただいています。初回にカウンセリングを行い、現在の状態・薬の使用状況を確認した上で進めます。

整体で気道の炎症はおさまりますか?

整体が気道の炎症を直接おさめることはできません。これは正直にお伝えしています。整体が担うのは、気道の炎症を悪化させやすい「体の緊張」と「自律神経の乱れ」を整えるサポートです。医師の処方する吸入薬と組み合わせることで、体全体のケアとして機能します。

子どものころからの喘息です。大人になってからでも体は変わりますか?

体の緊張や自律神経のバランスは、年齢に関係なく変化する可能性があります。長年の習慣が体に染み込んでいる分、時間はかかることがありますが、体の緊張がゆるんでくると、気道の過敏さも落ち着きやすくなってくることを現場で感じています。焦らず、一つずつ体と向き合っていくことが大切です。

吸入薬をやめたいのですが、整体で対応できますか?

吸入薬の継続・中断は、必ず担当の医師に相談してください。整体はその判断を行いません。自己判断での中断は、喘息の重症化リスクがあります。整体は薬をやめるためのものではなく、体の土台を整えるためのものです。

喘息とアトピーを両方持っています。一緒に診てもらえますか?

はい、可能です。アトピーと喘息は、東洋医学的には肺・脾の弱さと衛気不固という同じ背景から来ることが多いと考えられています。体全体のカウンセリングで両方の状態を確認しながら、施術の方向を組み立てることができます。

夏になると毎年悪化します。整体はいつ始めるのが効果的ですか?

悪化しやすい夏のシーズンが来る前、5〜6月ごろから体の緊張をゆるめる準備を始めることをお勧めしています。体の土台を整えるには一定の時間がかかるため、早めに始めるほど夏への備えになります。夏本番に入ってからでも遅くはありません。今の状態から少しずつ整えていくことが大切です。

喘息で首や背中が痛くなります。整体でほぐせますか?

はい、対応できます。喘息の発作が続くと、呼吸補助筋(呼吸を助けるための首・肩・背中の筋肉)が酷使されて張りや痛みが出やすくなります。この緊張をゆるめることは整体の得意な領域です。首・肩・胸郭まわりをほぐすことで、呼吸もしやすくなることが多いです。

東洋医学的に喘息に良い食事はありますか?

脾を守る食事として、甘いもの・小麦粉・乳製品・冷たい飲み物を控えめにすることが基本です。温かく消化しやすいもの(おかゆ・根菜の煮物・味噌汁・生姜入りのスープ)を日常の中心に置くことで、脾の力を保ちやすくなります。胃腸が疲れていると痰が増えやすくなるため、胃腸への負担を減らすことも喘息のセルフケアになります。

気圧が変わると咳が増えます。これも自律神経と関係しますか?

はい、関係しています。気圧の変化は自律神経を通じて気道の状態に影響することが分かっています。気圧が下がると副交感神経が優位になりやすく、気道が収縮しやすくなります。梅雨・台風・夏の雷雨前などに咳が増える方は、気圧変動への自律神経の反応が敏感になっているケースが多いです。体の緊張をゆるめることで、こうした過反応が落ち着きやすくなることを現場で感じています。

運動すると咳が出やすいです。整体でサポートできますか?

はい、対応できます。運動誘発性の気道収縮は、胸郭の緊張や呼吸パターンの乱れが影響していることがあります。胸郭の緊張をゆるめ、呼吸が深くなりやすい体をつくっていくことが基本的なアプローチです。運動の再開については担当医とも相談しながら、無理のない形で進めることをお勧めします。

喘息と過換気症候群は似ていると言われましたが、違いはありますか?

喘息は気道の炎症と収縮による息苦しさで、息を吐くのが困難になるのが特徴です。過換気症候群は強い不安やストレスで過呼吸になる状態で、息を吸いすぎて二酸化炭素が不足することで症状が出ます。ただし、どちらも自律神経の乱れが深くかかわっており、体全体の緊張を整えることが改善の鍵になる点は共通しています。

喘息の発作が怖くて外出が減っています。整体で相談できますか?

はい、そうした不安についても一緒に話し合えます。「発作が来たらどうしよう」という予期不安そのものが体を緊張させ、気道を過敏にする悪循環をつくることがあります。体の緊張をゆるめながら、生活の中でできることを少しずつ広げていく。そのサポートが当院でできることのひとつです。

まとめ

福岡市で喘息に悩んでいる方へ。

薬を続けているのに毎年同じ季節に悪化する。発作の回数は減らないのに、原因がよく分からない。体の中でどこか詰まったものが抜けない感覚がずっと続いている。そんな状態が長く続いているとしたら、それは気道だけの問題ではなく、体全体の緊張と自律神経の乱れが絡んでいる可能性があります。

整体は、気道の炎症を直接おさめる場所ではありません。でも、炎症を繰り返しやすくしている「体の土台のゆがみ」に向き合い、一つずつほぐしていくことは、整体にできることのひとつです。

一人で「またダメだった」と抱え込まないでください。まず体の緊張をゆるめることから、話してみることから、始められる場所があります。

医療の治療を続けながら、体全体のケアとセルフケアを組み合わせて、少しずつ体を楽にしていく。それが常若整骨院の考える、喘息のある方へのサポートの形です。

病院では「管理は良好」と言われたけれど、毎年同じことが繰り返されてつらい思いが続いている方へ。あなたの体のサインを、一緒に読み解いていきましょう。

院長プロフィール

常若整骨院 院長・冨高誠治(とみたか せいじ)

福岡市を拠点に、整体・気功を軸とした施術を行っています。施術歴20年、延べ25,000名の方のお体のケアに携わってきました。

喘息をはじめとする慢性的な呼吸器系の不調・自律神経の乱れ・体の深部の緊張など、繰り返しやすい慢性症状に対して、カウンセリング・施術・セルフケアを三本柱に丁寧に向き合っています。体だけでなく、その方の生活・考え方・生き方全体に寄り添うアプローチを大切にしています。