鉄剤を飲んでも貧血が改善しない子宮筋腫は、なぜ繰り返すのですか

結論から言うと、子宮筋腫による貧血が鉄剤だけでは改善しにくいのは、原因である過多月経そのものが止まっていないからです。整体では、骨盤内の血流や自律神経の働きを整えることで、体が本来持っている「血をつくる力」「血を巡らせる力」が発揮されやすい状態をサポートできます。

要点を先に整理します。

  • 原因は何か:子宮筋腫が子宮内膜を圧迫し剥離面が広がることで経血量が増え、それが繰り返されることで鉄欠乏性の貧血が定着しやすくなります
  • 整体でできることは何か:骨盤内の血流のうっ滞をゆるめ、自律神経のアクセルとブレーキのバランスを整え、体質そのものが消耗しにくい状態づくりをサポートします
  • この記事は誰向けか:福岡市で子宮筋腫による過多月経・貧血に悩み、鉄剤や生活改善を続けているのに疲れやすさが抜けない方に向けて書いています

福岡市早良区にある常若整骨院では、これまで25,000人の患者さんに、のべ11万回の施術をしてきました。そのなかで、子宮筋腫を持ちながら「毎月の生理でぐったり疲れる」「病院で鉄剤をもらっているのに数値がなかなか上がらない」という相談を、数え切れないほど受けてきました。この記事では、その積み重ねから見えてきたことを、東洋医学の視点も交えてお伝えします。

なぜ子宮筋腫の過多月経・貧血は長引くのですか

結論として、鉄剤や止血剤で一時的に数値を戻しても、経血量そのものを増やしている土台——骨盤内の血流のうっ滞と、体が消耗を回復しきれない状態——が変わらなければ、貧血は同じところに戻ってきます。

子宮筋腫による過多月経は、筋腫が子宮内膜を内側から圧迫することで、内膜の剥離面が通常より広くなり、剥がれ落ちる量そのものが増えることで起こります。これは筋腫の大きさよりも、できている場所に左右されることが知られています。子宮の内側に近い粘膜下筋腫は、比較的小さくても経血量への影響が強く出やすく、子宮の外側にできる漿膜下筋腫は、大きくなっても出血の症状が出にくい傾向があります(参考:日本産科婦人科学会)。

ここに、体側の要因が重なります。骨盤内の血流が悪く、下腹部や腰まわりが常に冷えて硬くなっている方は、子宮周囲のうっ血が起こりやすく、経血がスムーズに排出されずに滞留してから一気に出る、という出方をしやすくなります。加えて、慢性的な緊張状態が続いていると、体は「今は回復より防御を優先する」モードに入りやすく、失われた血を新しくつくる力そのものが後回しになります。鉄剤を飲んでも数値が上がりにくいと感じる方の多くに、この「回復より防御が優先されている」状態が見られます。

当院で実際に触れて確認すると、過多月経が続いている方は、下腹部だけでなく、みぞおちから脇腹にかけての部分にも硬さや張りが出ていることが多くあります。これは骨盤内のうっ血が、その周辺の内臓の動きにも影響を及ぼしているサインと見ています。また、足首から膝にかけての冷えが強い方も多く、下半身の血流そのものが滞りやすい体質になっていることがうかがえます。こうした触診所見は、婦人科の検査データには表れにくい部分ですが、体質改善の手がかりとして重要な情報になります。数値と体感、両方をあわせて見ていくことが、遠回りのようで確実な近道になると考えています。

子宮筋腫による過多月経・貧血とはどのような状態ですか

過多月経とは、経血量が生活に支障をきたすほど多い状態のことです。具体的には、1時間に一度以上ナプキンを替える必要がある、レバー状の血の塊が頻繁に出る、月経が8日以上続く、といった状態が目安になります。

貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足し、全身に酸素を運ぶ力が落ちている状態のことです。医療機関での鉄欠乏性貧血の診断は、ヘモグロビン12g/dl未満が目安とされ、ヘモグロビンが基準内でも血清フェリチン(体に蓄えられている鉄の量を示す値)が12ng/ml未満であれば、鉄欠乏症として鉄剤などの対応が必要とされることがあります。つまり、健康診断の数値だけでは「まだ貧血ではない」と言われても、体の中の鉄の貯金はすでに底をついている、ということが起こり得ます。

子宮筋腫と診断された方に、婦人科で貧血の検査を勧める医療機関が増えているのも、この「数値には出にくいが、体は消耗している」という段階を見逃さないためです。だるさ、立ちくらみ、爪が割れやすい、顔色が悪いと言われる、といった自覚症状があれば、健診の結果だけで安心せず、フェリチン値まで確認することをお勧めします。

子宮筋腫による過多月経・貧血に整体はどこまでできますか

できることを先にお伝えします。骨盤内や下腹部の血流のうっ滞をゆるめること、自律神経のアクセルとブレーキのバランスを整え、体が回復に力を使いやすい状態をつくること、そして生活習慣の見直しを一緒に考えることです。特に、下腹部や腰、股関節まわりの緊張が強い方は、そこをゆるめることで骨盤内の巡りが変わりやすくなります。

できないことも明確にお伝えします。筋腫そのものを小さくすること、経血量を医学的に減らすこと、貧血の数値を直接改善することは、整体の範囲外です。これらは婦人科での経過観察、薬物療法、必要に応じた手術などの医療の領域です。当院では、鉄剤やホルモン剤による婦人科での対応と並行して、体質面からのサポートを行う立場を取っています。

過多月経や強い貧血症状(めまい、動悸、息切れ、頻脈)がある場合は、まず婦人科を受診してください。整体は医療行為の代わりにはなりません。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

婦人科系の不調に整体を活用する場合、見るべきポイントは三つあります。

一つ目は、婦人科での診療を否定せず、併走する姿勢があるかどうかです。「整体だけで筋腫が消える」といった説明をする院は避けたほうが安全です。二つ目は、骨盤や下腹部だけでなく、自律神経や生活習慣まで含めて全身を見てくれるかどうかです。過多月経の背景には、睡眠不足やストレスの蓄積が関わっていることが多く、局所だけを見ていては土台が変わりません。三つ目は、初回にしっかりとした問診があるかどうかです。生理周期、経血量の変化、他の症状(冷え、便秘、睡眠の質)まで丁寧に聞かれるかで、その院がどこまで体を見ようとしているかが分かります。

福岡市内には整体院が数多くありますが、婦人科系の不調を専門的に扱っている院は限られています。院を選ぶ際は、ホームページやカウンセリングの段階で「子宮筋腫」「過多月経」「貧血」といった具体的な言葉に対応した説明があるかを確認すると、判断の助けになります。漠然と「女性の不調に対応」とだけ書かれている場合よりも、具体的な症状名を挙げて説明できる院のほうが、実際の臨床経験が積み重なっている可能性が高いといえます。

常若整骨院では子宮筋腫の過多月経・貧血をどう見ていますか

当院では、カウンセリング、施術、セルフケアの三つをセットで行っています。カウンセリングでは、生理周期、経血の色や塊の有無、疲れやすさの出方、睡眠、冷えの有無まで確認します。同じ「子宮筋腫による過多月経」でも、体が出しているサインは一人ひとり違うためです。

特に意識しているのは、婦人科での検査データと、実際にお会いしたときの体の状態を分けて見ることです。フェリチン値やヘモグロビン値といった数値は貧血の程度を客観的に示してくれますが、その方が普段どれくらいの緊張を抱えて過ごしているか、生活のどこに負担が集中しているかは、数値だけでは見えてきません。このすり合わせを丁寧に行うことが、体質改善の第一歩になると考えています。

施術では、下腹部・腰・股関節まわりの緊張をゆるめ、骨盤内の血流が滞りにくい状態を整えます。あわせて、自律神経の働きに関わる背骨まわりや横隔膜の動きも確認します。横隔膜は呼吸のたびに動くことで、お腹の中の圧力を変化させ、骨盤内の血流を静脈側から押し流すポンプのような役割も担っています。呼吸が浅く、横隔膜の動きが小さい方は、この巡りのポンプが弱くなっている可能性があります。

セルフケアについては、次の章で詳しくお伝えしますが、当院で毎回強調しているのは「完璧にやろうとしなくていい」ということです。生理前後で体調が変わりやすいこの症状は、できない日があって当然という前提で付き合っていくことが、結果として長続きします。

施術の頻度についてよく質問をいただきますが、最初の1〜2か月は週に1回程度のペースで体の状態を確認しながら進め、変化が感じられてきたら間隔を空けていくという流れが一般的です。過多月経・貧血は生理周期によって体調の波があるため、月経前後の体の状態を継続して見ていくことで、その方に合ったタイプの見立ての精度も上がっていきます。

東洋医学では子宮筋腫による過多月経・貧血をどう考えるのですか

東洋医学では、血(けつ)は単なる血液ではなく、全身に栄養を運び、精神を安定させる働きを持つものと考えます。そして、その血が血管の外に漏れ出さないように留めておく働きを「脾(ひ)」が担うとされています。これを「脾統血(ひとうけつ)」と呼びます。脾とは、現代でいう胃腸の働きに近く、食べたものを消化し、血や気(き)をつくり出す土台のような臓器です。

脾の働きが弱ると、血を留めておく力そのものが弱くなり、経血がだらだらと長く続いたり、量が増えたりしやすくなります。当院で25,000人を施術してきた中では、こうした過多月経の方に、もともと胃腸が弱い、食が細い、疲れると下痢気味になる、といった脾の弱りを示すサインが重なっていることが多く見られます。

また、脾は「気血生化の源」とも呼ばれ、食べたものから気と血をつくり出す働きの中心を担っています。脾が弱っている状態が続くと、経血として失われる血の量が増えるだけでなく、新しくつくられる血の量そのものも減っていきます。出ていく量が増え、入ってくる量が減る、この両方が重なることで、鉄剤を飲んでも数値が思うように上がらないという状態につながりやすくなります。逆にいえば、脾の働きを立て直すことは、失う血を減らすことと同時に、つくる血を増やすことにもつながる、という考え方です。

なお、子宮筋腫を東洋医学の視点からより深く読み解いた内容は、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。あわせて読んでいただくと、体質と心の状態の両面から理解が深まります。

当院では、過多月経・貧血の方を大きく三つのタイプで見立てています。

脾気虚型(血を留める力が弱いタイプ)は、経血がだらだらと長く続く、色が薄い、疲れやすい、立ちくらみが出やすい、食欲が落ちやすいという特徴があります。血をつくる力そのものが不足しているため、貧血が慢性化しやすいタイプです。

気滞血瘀型(血の巡りが滞るタイプ)は、レバー状の血の塊が多い、経血の出だしが重く痛みが強い、肩や首のコリが強い、というタイプです。血そのものは足りていても、巡りが悪く滞留してから出るため、経血量が増えて見えることがあります。

腎精虚型(長期の消耗が蓄積したタイプ)は、更年期が近い年代に多く、慢性的な倦怠感、めまいや耳鳴り、腰から下のだるさを伴います。長年の疲労の蓄積が、回復力そのものを消耗させている状態です。

どのタイプに近いか分からないという場合は、経血の様子を一つの目安にしてみてください。色が薄くさらさらとしているなら脾気虚型、色が濃くレバー状の塊が多いなら気滞血瘀型、量そのものは落ち着いているのに疲れや耳鳴りが強いなら腎精虚型に近い傾向があります。実際には複数のタイプが重なっている方も多く、当院ではカウンセリングと触診をあわせて見立てを行っています。

食生活の面では、脾を弱らせやすいものとして、冷たい飲み物の摂り過ぎ、生野菜中心の食事、甘いものの摂り過ぎが挙げられます。これらは胃腸を冷やし、消化吸収の力を落とすことで、結果的に血をつくる力そのものを弱めてしまいます。特に経血量が多い時期は、温かい食事を意識するだけでも体の負担が変わってきます。

ツボについても、体が探しやすい場所を一般の言葉でお伝えします。血海(けっかい)は、膝のお皿の内側の上、指3本分ほど上にあるくぼみで、血を補い巡らせるツボとして知られています。三陰交(さんいんじゅ)は、内くるぶしの一番高いところから指4本分上、すねの骨のすぐ後ろにあり、婦人科系の不調全般に使われる要穴です。隠白(いんぱく)は、足の親指の爪の生え際、内側のふちにあり、脾の働きを助け、血を留める力に関わるとされる場所です。太渓(たいけい)は、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみで、腎の力を補うツボです。これらは日常的に指の腹で軽く押す程度で構いません。

自律神経と子宮筋腫の過多月経はどう関係しているのですか

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経のことです。緊張やストレスが続くとアクセル役の交感神経が優位になり、血管が収縮し、骨盤内を含む末端の血流が悪くなります。反対に、リラックスした状態ではブレーキ役の副交感神経が働き、血流が回復し、消化や回復にエネルギーが使われやすくなります。

過多月経・貧血を抱えている方の多くは、日中ずっと気を張っていて、夜になってもなかなか気持ちが緩まないという生活パターンを持っています。このアクセルが踏まれっぱなしの状態が続くと、骨盤内の血流がうっ滞しやすくなるだけでなく、消化吸収の力そのものも落ちるため、食べたものから血をつくる働きも弱くなります。鉄剤を飲んでいるのに数値が上がりにくいと感じる背景には、この「材料は入れているのに、体がそれを血に変える余裕がない」という状態が隠れていることがあります。

副交感神経の働きに深く関わっているのが迷走神経で、内臓の動きの多くをコントロールしています。骨盤底や腸の緊張が強い方は、この迷走神経の働きが十分に発揮されにくく、内臓全体の血流や消化吸収のリズムが乱れやすくなります。当院で25,000人を施術してきた中では、下腹部と首まわり(迷走神経が通る部分)の両方に緊張が見られる方に、過多月経や慢性的な疲労感が重なっているケースが多いという印象があります。首や肩の力を抜き、深い呼吸ができる状態をつくることは、遠回りに見えて骨盤内の巡りにもつながっています。

子宮筋腫による過多月経・貧血で来られる方に多いのはどんなケースですか

一つ目は、仕事や家庭の両方で気を抜く時間がなく、常に何かに追われている方です。生理中も休むという発想がなく、いつも通りに動いてしまうため、経血量が増えても対処が後手に回りやすい傾向があります。

二つ目は、育児や家族の世話で自分のことが後回しになっている方です。食事が簡単なもので済んでしまい、鉄分やたんぱく質が不足しがちになるうえ、睡眠時間も削られるため、血をつくる力が慢性的に不足しやすくなります。

三つ目は、婦人科で経過観察と言われ続け、数年単位で症状と付き合っている方です。最初は軽い貧血だったものが、対処が追いつかないまま徐々に進み、気づけば「疲れているのが普通」という感覚になっていることがあります。この状態が最も体の消耗が深く、回復に時間がかかりやすいタイプです。

四つ目は、几帳面で真面目な性格の方です。生理中も予定を変えず、体調が悪くても「これくらいで休むわけにいかない」と考えてしまう傾向があります。体は常に緊張したまま消耗を続けているため、貧血の数値だけでなく、慢性的な肩こりや頭痛を併発していることも珍しくありません。

こうした方々に共通しているのは、体が発しているサイン(疲れやすさ、立ちくらみ、顔色の悪さ)を、忙しさの中でつい後回しにしてしまうという点です。当院では、まずそのサインに気づいてもらうことから始めます。数値化されにくい「なんとなくの不調」を言葉にしていくことが、体質を見直す最初のきっかけになることが多くあります。

実際に子宮筋腫の過多月経・貧血が楽になった方はどんな経過でしたか

一人目は、40代の会社員の女性です。数年前から子宮筋腫を指摘されており、経血量の多さと慢性的な立ちくらみに悩んでいました。婦人科で鉄剤を処方されていましたが、忙しさから食事が不規則になりがちで、数値の改善が緩やかでした。初回の触診では、下腹部からみぞおちにかけての張りが強く、脾気虚型の傾向が見られました。施術と並行して、朝食に鉄分を意識したメニューを一品足すこと、生理中は普段の8割の力で過ごすことを一緒に決め、週1回のペースで2か月ほど通ってもらったところ、疲れの抜け方に変化を感じられるようになったとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

二人目は、40代で二人の子育て中の女性です。経血量の多さに加え、レバー状の血の塊が多く、慢性的な肩や首のこりを訴えていました。触れると下腹部から腰にかけての緊張が強く、股関節の動きも硬くなっており、気滞血瘀型の見立てで施術を進めました。骨盤まわりの緊張をゆるめつつ、寝る前に湯船に浸かる習慣を提案したところ、3か月ほどで生理前後のだるさが以前より軽く感じられるようになったとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

三人目は、更年期にさしかかった50代の女性です。長年子宮筋腫の経過観察を続けており、慢性的な倦怠感とめまい、耳鳴りを抱えていました。足首から膝にかけての冷えが強く、腎精虚型の見立てで、無理のない範囲での施術と、就寝時間を少し早めることから始めました。月に2回ほどのペースで半年近く通ってもらう中で、朝の起きづらさが和らいできたと話してくれました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

子宮筋腫による過多月経・貧血は自宅でどうケアすればいいですか

セルフケアとして、次の三つをお伝えしています。一つ目は、鉄分を意識した食事です。赤身肉、レバー、ほうれん草、ひじきなどを、できる範囲で食事に足すことです。鉄分は体内への吸収率が低い栄養素なので、ビタミンCを含む果物や野菜と一緒に摂ると吸収が助けられます。二つ目は、生理中は普段の7〜8割の力で過ごすと決めておくことです。無理に普段どおりに動こうとすると、体の消耗が回復に追いつかなくなります。三つ目は、下腹部と腰を冷やさないことです。カイロや腹巻きで温めるだけでも、骨盤内の血流の巡りに変化が出やすくなります。特に冷たい飲み物を控え、湯船に浸かる習慣をつけると、脾の働きへの負担も減らせます。

これらはどれか一つからで十分です。三つ全部を完璧にやろうとする必要はありません。実際、当院で25,000人を施術してきた中で感じるのは、おおらかに「できる日はやる、できない日は仕方ない」と捉えられる方のほうが、体の回復が早いということです。逆に、几帳面にすべてをきっちりやろうとする方ほど、できなかった日に自分を責めてしまい、その自責の緊張が体を硬くしてしまうことがあります。真面目さが悪いのではなく、その真面目さを完璧なセルフケアではなく、休むことそのものに向けてみる。それだけで体の緊張のほどけ方が変わることがあります。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

強い立ちくらみ、動悸、息切れ、意識が遠のく感覚がある場合は、迷わず婦人科を受診してください。これらは貧血が進行しているサインである可能性があります。また、経血量が急に増えた、月経以外の時期に出血がある、強い腹痛を伴う、といった場合も同様です。

体重減少を伴う、下腹部にしこりが急速に大きくなっている、排尿や排便に強い違和感が出ている場合は、筋腫以外の要因も考えられるため、早めに医療機関で確認してもらうことをお勧めします。

また、初めて経血量の異常に気づいた方や、これまで受診歴がない方は、体質のケアを考える前に、まず一度婦人科で筋腫の有無や大きさ、位置を確認することが出発点になります。すでに診断を受けて経過観察中の方であれば、次の受診までの間、体の負担をできるだけ減らすという目的で整体を活用していただくのが現実的な使い方です。

婦人科での経過観察や診療を続けながら、日々の体のだるさや冷え、生活習慣の見直しについては整体を並行して活用する、という付き合い方が現実的です。どちらか一方を選ぶのではなく、医療と体のケアを両方持っておくことが、長い目で見て安定につながります。

よくあるご質問

子宮筋腫があると必ず貧血になりますか?

必ずではありません。筋腫の大きさよりも、子宮内膜に近い場所にできているかどうかが、経血量への影響を大きく左右します。小さな筋腫でも粘膜下にできていれば過多月経になりやすく、大きな筋腫でも外側にできていれば症状が出にくいことがあります。

なぜ疲れやすさが「気合いが足りない」からではないと言えるのですか?

過多月経による貧血は、体内で酸素を運ぶ力そのものが不足している、生理的な状態だからです。気合いや根性で補えるものではなく、鉄分や休養を通じて体が実際に回復する必要があります。まずはご自身を責めず、体が今どういう状態にあるのかを客観的に把握することから始めてください。

鉄剤を飲んでいるのに数値が上がらないのはなぜですか?

原因である過多月経そのものが続いている限り、鉄を補給する速度よりも失う速度が上回ることがあるためです。また、胃腸の状態が弱っていると、摂取した鉄をうまく吸収できないこともあります。婦人科で鉄剤の種類や量を相談しつつ、体質面のケアを並行することをお勧めします。

整体で子宮筋腫は小さくなりますか?

整体で筋腫そのものを小さくすることはできません。整体でサポートできるのは、骨盤内の血流や自律神経の働きを整え、体が回復しやすい状態をつくることです。筋腫の大きさの経過は、必ず婦人科で確認してください。

生理中でも施術は受けられますか?

体調に応じて施術内容を調整しますので、生理中でも受けていただけます。ただし、強い貧血症状や体調不良がある場合は、無理をせず体調を優先してください。

経血に塊が多いのは心配すべき状態ですか?

塊の量が多い、大きい、頻繁に出るという場合は、過多月経のサインであることが多く、婦人科での確認をお勧めします。東洋医学では血の巡りが滞っているサインとして見ることもありますが、まずは医学的な確認を優先してください。

貧血のめまいと自律神経のめまいはどう違いますか?

貧血のめまいは、立ち上がったときにフラッとする、目の前が暗くなるといった特徴があります。自律神経の乱れによるめまいは、天候や気圧の変化、ストレスの強い場面で出やすいという傾向があります。ただし、体感だけで判断せず、まずは血液検査で貧血の有無を確認することが大切です。

フェリチン値とは何ですか?

フェリチンとは、体に蓄えられている鉄の貯金のような値です。ヘモグロビンの数値が正常でも、フェリチンが低ければ、鉄の貯金が底をついている状態と考えられます。だるさや疲れやすさが続く場合は、健診でフェリチン値まで確認してもらうことをお勧めします。

更年期になると過多月経は自然に落ち着きますか?

閉経が近づくと月経自体が不規則になり、量が減っていくことが多いですが、その過程で一時的に経血量が増える時期があることも珍しくありません。個人差が大きいため、経過は婦人科で確認しながら見ていくことをお勧めします。

セルフケアはどのくらい続ければ変化を感じられますか?

体質や生活状況によって差がありますが、数週間から数か月かけて緩やかに変化を感じる方が多い印象です。すぐに結果を求めすぎず、できる範囲で続けることを大切にしてください。

手術を勧められていますが、整体で回避できますか?

整体で手術の必要性を判断したり、回避させたりすることはできません。手術の要否は婦人科での経過や検査結果に基づいて医師が判断するものです。整体は、その判断や婦人科での対応と並行して体調を整える立場でサポートします。

貧血がひどいときに施術を受けても大丈夫ですか?

強いめまいや動悸がある状態での無理な来院は避け、まずは婦人科の受診を優先してください。落ち着いた状態であれば、体調に合わせた施術で対応いたします。

食事だけで貧血は改善しますか?

食事の見直しは土台として大切ですが、過多月経が続いている限り、失う鉄の量が補う量を上回ることがあります。婦人科での診療と並行しながら、食事や生活習慣を整えていくことをお勧めします。

鍼灸との違いは何ですか?

整体は主に筋肉や関節、骨盤の歪みへのアプローチを中心に行い、鍼灸は経絡やツボへの刺激を通じて気血の巡りを整えるという違いがあります。当院では東洋医学の見立てをベースにしながら、手技を中心とした施術を行っています。どちらが合うかは体質や好みによりますので、迷う場合はご相談ください。

家族に子宮筋腫が多いのですが、体質は遺伝しますか?

子宮筋腫の発生には遺伝的な要因も関わっているとされていますが、それだけで決まるものではなく、生活習慣や体質の積み重ねも影響すると考えられています。ご家族に多い場合は、定期的な婦人科の検診を受けながら、日頃から体を冷やさない、無理をしすぎないといった生活を心がけることをお勧めします。

施術はどのくらいの頻度で通えばいいですか?

最初の1〜2か月は週に1回程度を目安にし、体の変化を見ながら間隔を調整していきます。生理周期によって体調に波があるため、月経前後の状態を継続して確認することで、より体質に合ったケアにつなげやすくなります。

仕事中に立ちくらみが強く、集中できないのですが対処法はありますか?

強い立ちくらみが続く場合は、まず貧血の程度を婦人科で確認することが優先です。そのうえで、長時間同じ姿勢を続けない、こまめに水分を取る、可能であれば軽く歩いて下半身の血流を促すといった工夫が、症状の緩和につながることがあります。

経血量が多いタイプと少ないタイプで、体質の見方は違いますか?

はい、異なります。経血量が多く貧血傾向にある方は、この記事でお伝えしている脾気虚型や気滞血瘀型の見立てが中心になりますが、量が極端に少ない、または不規則という場合は、腎の力そのものが不足している別のタイプとして見立てることもあります。経血の状態は月によって変化することもあるため、気になる場合は、そのときどきの状態をカウンセリングで詳しくお伝えいただければと思います。

まとめ

福岡市で子宮筋腫による過多月経や貧血に悩んでいる方へ。鉄剤を飲んでいるのに疲れが抜けない、数値がなかなか上がらないと感じているなら、それは意志の弱さでも頑張りが足りないからでもありません。骨盤内の血流のうっ滞や、自律神経が緊張したままの状態が、体の回復する力を後回しにしている可能性があります。長年その状態のまま過ごしてきた方ほど、「これが普通」だと思い込んでしまいがちですが、疲れやすさやだるさは、体が発している大切なサインです。

一人で抱え込まず、婦人科での診療を続けながら、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリング、施術、セルフケアをセットにして、体が本来持っている回復する力が発揮されやすい状態づくりをサポートしています。数値の改善だけを目標にするのではなく、日々の疲れやすさが少しずつ軽くなっていくことを、一緒に確認しながら進めていきたいと考えています。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまで25,000人の患者さんに、のべ11万回の施術を行ってきました。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院院長。東洋医学と自律神経の観点から、体質そのものに向き合う施術を行っている。全国で技術セミナー講師としても活動し、テレビ出演、女性自身への掲載実績もある。医療機関との連携を前提とし、婦人科での診療と並行した体のケアを提案している。