過換気症候群が繰り返す本当の理由|福岡市で整体を活用して自律神経を整える

なぜ過換気症候群は長引くのか

過換気症候群が繰り返す最大の理由は、発作を一度経験したことで体が「また来るかもしれない」という緊張モードに入りやすくなるためです。

まず、過換気症候群そのものについて確認しておきます。過換気症候群とは、精神的なストレスや強い不安をきっかけに、呼吸が速く浅くなりすぎることで起きる状態です。呼吸が速くなると、血液中の二酸化炭素が必要以上に体の外に排出されます。二酸化炭素が減りすぎると血液がアルカリ性に傾き(呼吸性アルカローシスと呼ばれる状態)、血中のカルシウムやカリウムが低下します。これによって手足や口の周りがしびれ、胸が締めつけられる感覚、めまい、頭がぼんやりする感覚、さらにはけいれんや意識が遠のく感覚が起きます。発作は30分から1時間ほど続くこともあります。

一度でも発作を経験した方は、その体験の恐怖が記憶として残ります。「また起きるかもしれない」という不安が常に体の底にあり、少しでも息が詰まる感覚があると「始まるかもしれない」と焦ります。その焦りが交感神経を刺激して呼吸を速め、また過換気に近い状態を作る。この悪循環が、繰り返す体を育てています。

20年の現場経験でわかったことがあります。過換気症候群を繰り返す方には共通して、日常的に体の力が抜けていないという特徴があります。肩、胸、首、みぞおち、横隔膜の周りが慢性的に緊張したままで、呼吸が浅い状態が当たり前になっています。その土台の上に少しのストレスや疲れが重なると、わずかな刺激で呼吸のリズムが崩れます。

呼吸法の練習だけをしても繰り返す理由は、ここにあります。体の奥にある慢性的な緊張と、自律神経の過敏さを変えなければ、表面の呼吸のリズムだけを整えようとしても根本には届かないのです。

過換気症候群が起きやすい人の特徴

過換気症候群が繰り返す方には、いくつか共通した特徴があります。

一つ目は、感情を抑えてきた時間が長い方です。怒りや悲しみ、不安をうまく外に出せず、「大丈夫」と言い続けてきた方に多くみられます。感情は体のエネルギーと連動しており、抑え込まれた感情は体の緊張として積み上がります。その緊張がいっぱいになったとき、ふとしたきっかけで呼吸の乱れとして出てきます。

二つ目は、完璧主義や真面目な気質の方です。体の力を抜くことを知らず、常にアクセルを踏み続けてきた方です。「きちんとしなければ」「失敗してはいけない」という思い込みが体の緊張を維持し続けます。筋肉のかたさには、その方の生き方のクセが出ます。真面目に生きてきた方ほど、体が硬い傾向があります。

三つ目は、人の気持ちに敏感な方です。周囲の雰囲気や感情を吸収しやすく、自分でも気づかないうちに消耗しています。職場の緊張した空気、家族の心配事、友人の悩みを引き取ってしまうタイプです。

四つ目は、過去に大きなストレス体験がある方です。過呼吸の発作を初めて経験した場面(人前でのスピーチ、試験、家族との衝突など)が記憶に刻まれており、似た状況になると体が反応しやすくなっています。

これらは重なることも多く、どれか一つに当てはまるというより複合している方がほとんどです。

過換気症候群と整体の関係

整体は、過換気症候群の発作そのものを止めるものではありません。ただ、繰り返す体の下地となっている慢性緊張を緩め、自律神経が正常に働きやすい状態をつくるサポートができます。

整体でできることを具体的にお伝えします。体全体の過緊張をほぐすこと、横隔膜・肋間筋・斜角筋・胸郭周りの詰まりを緩めること、自律神経のバランスが整いやすい体の状態をつくること、日常のセルフケアを指導することです。発作が起きたとき、病院では安静と呼吸指導が中心になります。整体はその後の段階、「体の根の緊張を取り、発作が起きにくい土台を育てる」部分を担います。

整体でできないことも正直にお伝えします。過換気症候群の診断、薬の処方、発作時の緊急対応は医療機関でなければできません。強い不安やパニック発作が繰り返される場合には、心療内科や精神科との連携が必要です。整体は医療の補完として位置づけています。

常若整骨院の施術では、まず体のどこに緊張が集まっているかを確認します。呼吸に関わる筋肉だけでなく、股関節周りの硬さ、背中の詰まり、みぞおちの張りも含めて全体を観ます。体の一部だけでなく、全体として「エネルギーの流れがどこで止まっているか」を見立てながら施術します。

福岡市で整体を探す方が知っておくべきこと

福岡市で過換気症候群に対応できる整体を探す際に確認してほしいポイントがあります。

最も大切なのは、自律神経の不調に向き合っているかどうかです。過換気症候群は骨格のズレや筋肉のこりだけの問題ではなく、自律神経と感情の問題が深く絡んでいます。カウンセリングや問診に時間をかけ、「どんな場面で発作が起きやすいか」「日頃の緊張や不安はどの程度か」「食習慣や睡眠の状態はどうか」を丁寧に聞いてくれる院を選ぶことが大切です。

次に、医療機関との連携を視野に入れているかどうかを確認してください。過換気症候群はパニック障害や不安症の一症状として現れることがあります。必要であれば心療内科や精神科と並走することを前提にした院の方が、安心して任せられます。「整体だけで全部解決する」という姿勢の院よりも、医療と補完的な関係を保てる院を選んでください。

整骨院に問い合わせる際には、「過換気症候群を繰り返している」「発作の頻度を減らしたい」と具体的に伝えることをお勧めします。その際の応答から、院の対応力と姿勢を確認できます。

なお、整体院を選ぶ際に「短時間で終わる」という点を優先するのはお勧めしません。過換気症候群のような自律神経の問題は、カウンセリングと施術とセルフケアをセットで丁寧に進めることが大切です。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、過換気症候群を「呼吸だけの問題」として見ていません。

体の不調はエネルギーの流れが滞った結果として出てくる、というのが施術の根本的な考え方です。過換気症候群の背景にも、心の疲れ、感情の蓄積、考えすぎる習慣、体の慢性緊張があります。症状の表面ではなく、その手前にある流れを観ることが大切だと考えています。

施術の流れは、カウンセリング、可動域の確認、施術、セルフケア指導という順番で進みます。カウンセリングでは、いつ頃から発作が起きるようになったか、どんな場面で多いか、食習慣や睡眠の状態、日常のストレスについて丁寧に聞きます。この「聞く」過程そのものが、体の緊張を緩める最初の一手になります。緊張の根にある感情やストレスに言葉を与えることで、体のどこかが少し緩み始める方が多くいます。

施術では気功を取り入れた手法を用いています。手が届かない体の奥の詰まりを感じ取り、エネルギーの流れを整えることで、呼吸が自然と深くなる体感を得られる方が多くいます。施術後に「胸が広がった感じがする」「呼吸が深くなった気がする」とおっしゃる方が少なくありません。

セルフケアは施術後だけでなく、日常の中で続けることが変化のカギになります。週に1回の施術も大切ですが、残りの6日間の生活の中でどう過ごすかで変化の速さが変わります。一人で抱え込まず、体の声を聞く習慣を育てることを大切にしています。

東洋医学から見た過換気症候群

東洋医学では、過換気症候群を「肺・心・腎の三臓に関わる気の乱れ」として捉えます。

肺とは、東洋医学では「呼吸と気の配布をつかさどる」臓器です。肺は体の気(エネルギー)を全身に配り、呼吸のリズムを整える役割を担っています。肺の気が不足した状態(肺気虚)では、少しの刺激で呼吸のリズムが乱れやすくなります。肺気虚とは、呼吸を支える根本的な力が落ちた状態のことです。免疫力の土台でもある衛気(体の表面を守るバリア)も肺が生み出しているため、肺気虚になると感染症にも弱くなり、季節の変わり目に体調を崩しやすくなります。

心とは、東洋医学では「感情と血液の循環をつかさどる」臓器です。心の血が不足した状態(心血虚)になると、不安、動悸、眠れない、ちょっとしたことでドキドキするという状態が重なってきます。心血虚とは、感情の揺れを受け止める器が薄くなった状態のことです。過換気症候群を繰り返す多くの方に、心血虚のサインが見られます。心は「舌に開竅する」とも言われ、心の状態は口や言葉、表情にも出てきます。

腎とは、東洋医学では「生命力の貯金のような役割をする」臓器です。東洋医学に「腎は納気をつかさどる」という考え方があります。これは、肺が吸い込んだ気を腎が深く受け取ることで、呼吸に安定感が生まれるという考えです。腎の力(腎精)が落ちると、息を深く体の中に納める力が弱まり、常に浅い呼吸が続きます。腎の力が落ちた状態(腎虚)では、少し動いただけで息が上がりやすく、深呼吸をしても酸素を十分に取り込めている感覚がなくなります。

この三臓が複合的に弱まると、わずかな不安や緊張でも呼吸のリズムが崩れやすくなり、過換気の発作が起きやすい体の状態が出来上がります。

過換気症候群を繰り返す方の証(東洋医学的な体質タイプ)は、おおよそ次の三つに分けられます。

一つ目は「肺気虚・心血虚型」です。もともと体力がなく疲れやすい、風邪をひきやすい、不安を感じやすい、感情を長く抑えてきた、というタイプです。体の抵抗力と感情の安定力の両方が落ちており、外からの刺激に対して敏感に反応します。声が小さくなりがちで、話していると次第に疲れてくるという方もいます。

二つ目は「肝気鬱滞型」です。ストレスを受けると体が固まる、怒りや不満をうまく外に出せない、みぞおちや胸が詰まった感じがある、というタイプです。東洋医学では「肝は気の巡りをつかさどる」と考えます。肝気鬱滞とは、感情のエネルギーが行き場を失って滞った状態のことです。詰まった気が上に向かって逆流すると呼吸を乱し、過換気の引き金になることがあります。肩甲骨の内側の張りや、あばら骨の下(肋骨弓)の硬さが見られることが多いです。

三つ目は「腎虚型」です。慢性的な疲れが抜けない、冷えやすい、年齢とともに息が上がりやすくなってきた、深呼吸をしてもすっきりしない、というタイプです。息を「納める」根本的な力が落ちており、呼吸が浅く短くなっています。夜間に頻繁に目が覚める、腰や膝が重い、という症状を一緒に抱えていることが多いです。

自律神経と過換気症候群の関係

自律神経の乱れが、過換気症候群を繰り返す直接のきっかけになります。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをするシステムです。交感神経(アクセル)が優位になると、心拍が上がり、呼吸が速くなり、筋肉が緊張します。副交感神経(ブレーキ)が働くと、心拍が落ち着き、呼吸がゆっくりになり、体が弛緩します。この二つが状況に合わせて切り替わることで、体は安定を保っています。

過換気症候群を繰り返す方は、このブレーキが効きにくくなっています。常にアクセルが軽くかかっている状態で、少しのプレッシャーでアクセルが全開になりやすい体になっています。交感神経が優位になれば呼吸は速くなり、そのまま過換気へと向かいやすくなります。

現代の生活は、自律神経のアクセルを踏み続けやすい環境です。スマホの通知が常に届く状況、仕事のプレッシャー、人間関係の気疲れ、睡眠不足、食事の乱れ。これらが重なると、ブレーキが十分に効かなくなります。特に「いつ連絡が来るかわからない」という待機状態が続くと、体は緊張を解けないまま消耗し続けます。

整体で体の緊張を緩めることは、副交感神経を働きやすくすることにもつながります。体が緩むと、ブレーキが効きやすくなり、呼吸が自然と深くゆっくりになります。これが、整体が過換気症候群の繰り返しに対してできる根本的な働きかけです。

夏に悪化しやすい理由

夏は過換気症候群の発作が増えやすい季節です。

一つ目の理由は、暑邪による気の消耗です。東洋医学では、夏の強い暑さは「暑邪」と呼ばれ、体の気(エネルギー)を消耗させます。気が消耗すると各臓器の働きが落ち、自律神経のバランスが乱れやすくなります。特に肺の気が落ちると、わずかな刺激で呼吸が乱れやすくなります。汗をたくさんかくことでも気が消耗します。

二つ目の理由は、クーラーの冷えによる体の収縮です。冷たい空気にさらされると、体は熱を逃がさないよう全身を収縮させます。胸郭や横隔膜の周りも固まり、呼吸が浅くなります。屋内と屋外の温度差が大きくなるほど、自律神経の調整が追いつかなくなり、体全体の過緊張が強まります。

三つ目の理由は、脱水による血液の変化です。汗で水分と電解質が失われると、血液の状態が変化し、体の感覚が過敏になりやすくなります。手足のしびれや口の周りの感覚の変化が出やすく、過換気の前触れに似た感覚が生じることがあります。脱水が背景にある場合、少しのストレスでも発作に至りやすくなります。

夏場に発作が増えると感じている方は、これら三つの要因が重なっているかもしれません。クーラーの温度管理、こまめな水分補給、体を冷やしすぎない工夫が、夏の予防として大切です。

実際に多いケース

施術の現場で多く見られるケースをご紹介します。

仕事のプレッシャーが積み重なったケース。大きなプロジェクトや、上司・同僚との関係で強い緊張が続いていた方に多くみられます。「会議の前になると胸が締まる」「プレゼンの準備中に息が苦しくなる」というパターンです。仕事が終わってもアクセルが止まらず、帰宅後も体の緊張が続いています。

育児や家事での慢性的な消耗が重なったケース。特に小さな子どもを育てている方に多くみられます。「ゆっくり息をする時間もない」「常に誰かのことを考えている」という状態が続き、体が休息を知らなくなっています。子どもが泣いた瞬間や、夜中の授乳が続く時期に発作が起きやすいという方もいます。

長年どこに行っても変わらなかったケース。複数の病院や整体を試し、「異常なし」と言われ続けてきた方です。「また失敗した」「どうせ変わらない」という諦めが体の緊張をさらに強め、ますます改善しにくい状態になっています。

3人の事例

以下はすべて、個人が特定されないよう内容を変えて記載しています。

事例1:仕事のプレッシャーが重なった30代男性

プロジェクトの重要な局面が重なった時期から、月に2〜3回のペースで過換気の発作が起きるようになりました。「なぜか夜中に急に息が苦しくなる」「朝の通勤中にも起きることがある」とのことでした。

カウンセリングを通じて、職場での感情の抑え込みと、帰宅後も体の緊張が抜けていないことが確認されました。施術では、胸と肩、みぞおち周りの深い緊張を緩めることから始め、東洋医学的には肝気鬱滞と心血虚の複合として対応しました。

数回の施術後、「会議の前もそこまでドキドキしなくなってきた」「夜中に目が覚めることが減った」とのことでした。発作の頻度が落ち着いてきたとおっしゃっていましたが、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例2:育児の疲れが重なった30代女性

第二子の出産後から発作が起きるようになりました。「授乳中に急に息が苦しくなる」「子どもが泣き止まないと胸が締まる感じがする」という状態でした。

施術では、首、肩、骨盤周りの慢性的な緊張を緩めることで、体全体の力が抜けやすい状態をつくりました。東洋医学的には心血虚と腎虚の複合型で、子育ての消耗で体の根っこのエネルギーが底をついていました。

セルフケアとして、子どもの昼寝の15分を「何もしない時間」にすること、湯船に毎晩浸かることをお伝えしました。「子どもが寝た後に、少し肩の力が抜けるようになった」とのことで、発作の頻度が徐々に減ってきたようでしたが、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例3:長年繰り返し、どこに行っても変わらなかった40代女性

20代から過換気症候群を繰り返しており、複数の医療機関を受診しても「問題ない」と言われ続けてきました。「また起きるかもという不安の方が、発作よりもつらい」とのことでした。

カウンセリングでは、長年の感情の抑え込みと、「全部自分でやらなければ」という思い込みがあることが見えてきました。東洋医学的には腎虚・心血虚・肺気虚の三臓複合型で、体の根本的なエネルギーが大きく落ちていました。

時間をかけて体の緊張の層を緩めていく施術を続ける中で、「発作が来そうな予感がしてもパニックにならなくなった」「前のように怖くなくなってきた」とのことでした。まだ発作が完全になくなったわけではありませんが、日常への影響が大きく減ってきたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

過換気症候群の繰り返しを減らすために、日常生活で取り入れていただきたいことをお伝えします。

体を冷やさない工夫をする。過換気症候群を繰り返す方の多くは、肺気虚・腎虚のタイプです。体の冷えは、これらの臓器の力をさらに落とします。首、お腹(特にみぞおちからへその周り)、足元は冷やさないようにしてください。クーラーの風が直接体に当たらないようにすること、冷たい飲み物を控えること、夏でも湯船に浸かることが基本のケアになります。

息を「吐くこと」を意識する。過換気の発作が近づいてきたとき、多くの方は「もっと吸わなければ」と焦ります。その焦りがさらに呼吸を速めます。普段から、息を吸うより吐くことに意識を向ける練習をしてください。強制的に深呼吸を頑張る必要はありません。ただ肩の力を抜いて、ゆっくりと息を吐くことを繰り返すだけで、体の副交感神経が働きやすくなります。

スマホを手放す時間をつくる。常に通知が気になる状態は、自律神経のアクセルをかけ続けます。就寝1時間前からスマホを手放す習慣が、自律神経のブレーキをかける大切な習慣になります。寝る直前まで画面を見ていると、交感神経が高ぶったまま眠りに入ることになり、睡眠中の回復が妨げられます。

早めに布団に入る。夜更かしは腎の気を消耗させます。午後11時前に布団に入ることを目標にしてください。眠れなくても横になるだけで体は休まります。

一人で抱え込まない。感情を飲み込んでいると、体の緊張は解けません。誰かに話す、書き出す、その日の不満や不安を少しだけ外に出す習慣が、体の緊張を緩める助けになります。

発作が来そうなときの対処。紙袋を口に当てる方法は、現在は推奨されていません。安全な場所に座り、周囲の人の声を聞きながら、ゆっくりと時間をかけて息を吐くことを意識してください。「この感覚は必ず落ち着く」と自分に言い聞かせ、体の感覚に巻き込まれすぎないことが大切です。

ツボのケア

日常的に取り入れられるツボをご紹介します。刺激は強くせず、気持ちよいと感じる程度の圧でゆっくりと押してください。

太淵(たいえん): 手首の内側の横紋(手首の折れ目)、親指の付け根側のくぼみにあります。肺の原穴(肺の気が集まるツボ)で、呼吸を整え、肺の気を補う作用があります。呼吸が浅いと感じるときや、少し気力が落ちているときに押すと良いです。

内関(ないかん): 手首の内側から指3本ぶん上、2本の腱の間にあります。不安、動悸、吐き気に対応するツボです。過換気の発作が来そうだと感じたとき、内関を押さえながらゆっくり息を吐くと、気持ちが落ち着きやすくなることがあります。

太渓(たいけい): 内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみにあります。腎の原穴で、腎の気を補うツボです。息を体の奥に納める力を養い、慢性的な疲れや冷えにも対応します。

神門(しんもん): 手首の内側の横紋、小指側のくぼみにあります。心の原穴で、不安、緊張、動悸を和らげます。眠れない夜や、不安が強いときに、両手の神門をそっと押さえてゆっくり深呼吸するだけで、少し気持ちが落ち着くことがあります。

医療機関との連携について

過換気症候群は、整体だけで対処できない場面があります。次のような状況では、まず医療機関を受診してください。

発作が月に何度も起きる場合。発作の持続時間が長くなってきた場合。手足の強いけいれん(テタニー発作)が出る場合。意識を失いそうになる場合。強い不安やパニック発作が繰り返される場合。うつや強い気分の落ち込みが重なっている場合。胸の痛み、発熱など他の症状が同時に起きている場合。

整体は医療行為ではありません。過換気症候群の診断は医師が行うものです。特にパニック障害や不安症が疑われる場合には、心療内科や精神科への受診を優先してください。整体は医療と並行して行うものであり、医療の代わりにはなりません。

常若整骨院では、医療機関での診察を受けながら整体を並行していただくことも可能です。担当医の方針を尊重しながら、体の緊張を緩めるサポートをしていきます。

よくある質問

Q1. 過換気症候群と過呼吸は同じですか?

同じ現象を指します。医学的な正式名称が「過換気症候群」、一般的に「過呼吸」とも呼ばれます。呼吸が速く浅くなりすぎて血液中の二酸化炭素が減りすぎる状態です。

Q2. 整体で過換気症候群は良くなりますか?

整体は発作を直接止めるものではありませんが、体の慢性的な緊張を緩め、自律神経が整いやすい状態をつくるサポートができます。発作が起きにくい体の土台に近づく方がいらっしゃいます。効果には個人差があります。

Q3. 何回くらい通えば変化が出ますか?

個人差があり、明確な回数はお伝えできません。体の緊張の深さや、日常のセルフケアをどう実践するかによっても変わります。施術とセルフケアを組み合わせることで変化が出やすくなります。

Q4. パニック障害と過換気症候群はどう違いますか?

別の状態ですが、重なることが多くあります。過換気症候群は呼吸のリズムの乱れが主な症状です。パニック障害は突然の強い恐怖感が主な症状で、過換気が一症状として出ることがあります。パニック障害が疑われる場合には、まず心療内科や精神科を受診してください。

Q5. 子どもでも過換気症候群になりますか?

なります。特に思春期以降に多く、学校や部活のプレッシャーがきっかけになることがあります。子どもの場合には、まず小児科や内科を受診し、器質的な問題がないことを確認した上で、必要に応じてサポートを考えてください。

Q6. 紙袋法はもう使えませんか?

紙袋を口に当てて再呼吸する方法は、現在は推奨されていません。正しく行わないと低酸素血症になるリスクがあるためです。安全な場所で座り、ゆっくりと時間をかけて息を吐くことに集中してください。

Q7. 薬を飲んでいても整体を受けられますか?

受けられます。担当医の処方通りに薬を続けながら、体のケアとして整体を取り入れることは問題ありません。初回のカウンセリングで、服薬内容や医療機関での診断を教えていただけると、より適切な対応ができます。

Q8. 発作が起きやすい時間帯はありますか?

個人差がありますが、夜間から明け方は自律神経の切り替わりが起きやすい時間帯で、その時間帯に発作が出やすい方がいます。また、緊張が続いた後にふとゆるんだ瞬間(仕事終わりの帰宅時など)に発作が出やすいという方もいます。

Q9. ストレス以外のきっかけはありますか?

あります。過労、睡眠不足、脱水、強い光や騒音、人混み、体の痛み、夏の暑さや冷房の温度差なども体へのストレスになり、発作のきっかけになります。

Q10. 東洋医学的な食事の工夫はありますか?

肺を補う食材として、白い食材(れんこん、山芋、梨、豆腐、白きくらげ)が挙げられます。心を養う食材として、なつめ、クコの実、小麦、百合根が挙げられます。腎を補う食材として、黒ごま、黒豆、くるみ、えびが挙げられます。ただし食事指導は診断や医療行為ではなく、生活習慣の参考としてご活用ください。

Q11. 過換気症候群は再発しますか?

ストレスや体の疲れが重なれば、再び出てくることはあります。ただし、体の慢性緊張を緩め、自律神経のバランスを整えていくことで、発作が起きにくい体の状態に近づくことは可能です。「二度と出ない」とは断言できませんが、日常への影響を減らすことを目指して施術とセルフケアを続けます。

Q12. 福岡市以外からでも受けられますか?

はい、受けていただけます。まず一度来院いただき、体の状態を確認した上でセルフケアをお伝えすることで、日常の中での変化をサポートすることができます。

Q13. 過換気症候群と自律神経失調症は関係がありますか?

深く関係しています。自律神経失調症とは、自律神経のアクセルとブレーキのバランスが崩れた状態のことです。過換気症候群は、この自律神経の乱れが呼吸として表れているものとも言えます。自律神経の土台を整えることが、どちらにとっても大切なアプローチになります。

まとめ

福岡市で過換気症候群を繰り返して悩んでいる方へ。

病院で「異常なし」と言われ続けているのに、発作が繰り返す。呼吸法を練習しても楽にならない。また起きるかもしれないという不安が常にある。そのつらさを、一人で抱え込まないでください。

過換気症候群が繰り返す背景には、体の慢性的な緊張と自律神経の過敏さがあります。呼吸の練習だけでは届かない「体の奥の緊張」を緩めることが、繰り返しを減らす根本への働きかけになります。

常若整骨院では、カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行い、発作が起きにくい体の土台づくりをサポートしています。医療機関での診察と並行しながら、体のケアを受けられる環境を整えています。

発作を恐れながら毎日を過ごすのではなく、体が少し楽になったと感じられる日を積み重ねていくために。まず体の緊張をゆるめることから、一緒に始めましょう。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたかせいじ)

常若整骨院(福岡市)院長。施術歴20年、延べ25,000名の施術経験を持つ。整体・気功・東洋医学を組み合わせた独自のアプローチで、自律神経の不調・慢性症状・感情と体の連動に向き合う施術を続けている。体の不調はエネルギーの流れが滞った結果であるという考えのもと、症状の表面ではなくその手前の流れを観ることを施術の軸としている。整体師向けの教育も行い、頼れる先生を全国に増やすことを使命としている。