金属アレルギーが繰り返す本当の理由|素材を変えても変わらない体の話|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、金属アレルギーが繰り返す最大の理由は、「金属の種類」よりも「体が金属を処理しきれない状態になっていること」にあります。素材をチタンや樹脂に変えた、アクセサリーをやめた、歯の詰め物を外した、それでもまた反応が出る。そういった経過をたどる方に、体の内側から見えてくる本当の理由をお伝えします。

この記事でお伝えしたい3つの要点はこうです。金属アレルギーは、接触する金属だけでなく、食べものを通じて腸から吸収される金属イオンも大きく関係しています。体の解毒・浄化の力が落ちていると、以前は問題にならなかった量の金属にも反応しやすくなります。整体では、体の緊張をゆるめ、自律神経の働きやすい状態を整えることで、体本来の処理力が回復しやすくなるサポートができます。

福岡市で金属アレルギーに悩んでいる方、特に皮膚科で診てもらっているのに繰り返してしまうという方に向けて書いています。

なぜ金属アレルギーは長引くのか

金属アレルギーが長引いている方に、まず知っておいてほしいことがあります。金属アレルギーは、体が「異物」に反応している状態ですが、その引き金は、アクセサリーや金属製品だけではありません。

金属アレルギーのメカニズムはこうです。金属が汗や唾液に溶けて「金属イオン」になり、これが皮膚のタンパク質と結びつくことで、免疫システムが「異物」と認識します。すると、免疫細胞がその複合体を攻撃し、かゆみ、赤み、湿疹、水疱などの症状が現れます。免疫学的には「遅延型アレルギー(IV型)」と呼ばれるタイプで、接触から数時間〜数日後に症状が出やすいのが特徴です。

ここで重要なのは、「金属イオンは、食べものの中にも含まれている」という事実です。2025年に公開された「金属アレルギー診療と管理の手引き 2025」でも、食事由来の金属の影響が注目されています。チョコレート、紅茶、コーヒー、ナッツ類、豆類、甲殻類(エビ・カニ)、全粒穀物などには、ニッケル、コバルト、クロムといった金属が含まれています。これらを食べることで、腸から金属イオンが吸収され、血液を通じて全身をめぐり、汗として皮膚から分泌されることがあります。

つまり、アクセサリーの素材を変えても、食べものからの金属は引き続き体内に入っています。さらに、体の「処理能力」が落ちているとき、通常なら問題にならない量の金属イオンに対しても、過剰な免疫反応が起きやすくなります。

では、その「処理能力」が落ちるとはどういうことでしょうか。それは、長期間にわたるストレス、睡眠不足、疲労の蓄積、腸内環境の乱れ、そして慢性的な体の緊張が積み重なることで、免疫系のバランスが崩れた状態です。アレルギー反応を引き起こしやすいTh2優位という免疫の偏りが強まり、本来なら通過させてもいい刺激にまで過剰反応するようになります。

金属アレルギーが長年続いている方の多くは、疲れやすさ、肌の乾燥、消化不良、睡眠の浅さなど、他の不調も同時に抱えています。それは偶然ではなく、体全体の処理力が落ちているサインが、さまざまな形で現れているのです。

金属アレルギーと整体の関係

整体は、金属アレルギーそのものに直接作用するものではありません。アレルゲンとなる金属を体から除去することも、免疫反応を薬で抑えることも、整体の仕事ではありません。

整体の役割は、体全体の緊張をゆるめ、自律神経の働きやすい状態を整えることで、「体本来の回復力が動きやすい土台」をつくることです。

慢性的なストレスや疲労が続くと、自律神経の交感神経が過剰に働き続けます。この状態が長引くと、免疫系の調整がうまくいかなくなり、アレルギー反応が出やすくなることがわかっています。体の緊張が抜けて、副交感神経が機能しやすくなると、免疫系のバランスも整いやすくなります。

また、体の緊張が強いと、消化器の動きも鈍くなります。腸の働きが低下すると、金属イオンの処理力が落ち、腸内環境も乱れやすくなります。体の緊張をゆるめることは、腸の働きを整え、体の自然な解毒・排出をスムーズにするうえでも間接的に影響します。

整体でできること、できないことをはっきりお伝えします。できることは、体の緊張をゆるめること、自律神経の働きやすい状態をサポートすること、東洋医学の視点から体質に合わせたアプローチを行うこと、日常生活でのセルフケアの提案です。できないことは、アレルギーの医学的な検査・診断、薬での症状のコントロール、歯の詰め物や金属インプラントの除去、医師が行う専門的な脱感作対応です。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

福岡市内でも、金属アレルギーを抱えて整体を探している方は増えています。ただ、整体院によってアプローチの深さは大きく異なります。

整体院を選ぶときに確認しておきたいポイントは3つあります。

まず「症状の根本を診ているかどうか」です。金属アレルギーの場合、「どの金属に反応しているか」よりも「なぜ今の体がアレルギーを繰り返しているのか」という体質の話ができる施術者かどうかが重要です。症状の表面だけでなく、体の内側の状態を丁寧に聞いてくれるかどうかを確認してください。

次に「医療機関との連携を前提にしているかどうか」です。金属アレルギーの確定診断(パッチテスト)は医療機関で行うものです。整体院がその検査結果を踏まえて施術できる体制にあるかどうかが、安心感につながります。

最後に「セルフケアや生活習慣の提案があるかどうか」です。施術だけで完結させようとする院よりも、日常でできることを一緒に考えてくれる院のほうが、長期的に体を整えるうえで頼りになります。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、金属アレルギーのご相談を受けるとき、まず「今の体がどういう状態にあるか」を丁寧に聞き取ることから始めます。

アクセサリーの種類や歯科材料の話だけでなく、いつ頃から症状が出るようになったか、どんなときに悪化するか、睡眠の状態、消化器の調子、ストレスの状況、食習慣。こういった「体の全体像」を把握することで、東洋医学の視点から体質を読み、その方に合ったアプローチを選びます。

施術は、体の緊張をゆるめながら、気の巡り(体と心のエネルギーの流れ)を整えることを中心に行います。気功を取り入れた施術で、体の深いところの緊張にアプローチします。

施術と並行して、食習慣・睡眠・日常のセルフケアについてもお伝えします。金属アレルギーの場合、「何を避けるか」だけでなく「腸をどう整えるか」が重要であり、そこへのアドバイスも施術の一環として行っています。

体の緊張がゆるんで気の巡りが整うと、体が本来持っている回復力が戻りやすくなります。アレルギー反応が穏やかになったり、出にくくなったりするのは、その結果として起きることです。ただし、回復の道筋は個人差があり、体質や生活習慣によって変わります。

東洋医学から見た金属アレルギー

東洋医学では、「病気の原因は外からくる邪気と、体内の臓腑の機能の乱れが重なって起こる」と考えます。金属アレルギーを東洋医学の目で見ると、体の内側の処理能力が落ちているところに、金属という外からの刺激が加わって症状が現れている状態と読みます。

金属アレルギーに関わりやすい臓腑として、主に3つを挙げます。

肺は皮膚の番人である

肺は、「肺は皮毛を主る(はいはひもうをつかさどる)」という考え方があるように、皮膚や体毛の状態を司ります。つまり、皮膚の健康は、肺の働きと深く結びついています。肺の気(体を守るエネルギー)が充実していれば、皮膚のバリア機能が保たれ、外からの刺激に対して過剰反応しにくくなります。逆に、肺の気が弱まると、皮膚の防御力が落ちて、金属などの刺激に敏感になりやすくなります。

肺気虚(はいききょ)とは、肺のエネルギーが消耗した状態のことです。繰り返す風邪、声が疲れやすい、息が浅い、皮膚が乾燥しやすいという方は、このサインが出ている可能性があります。

脾と腸内環境のつながり

脾(ひ)は、東洋医学では「消化・吸収・変換の司令塔」として捉えます。西洋医学の脾臓とは異なり、主に消化器全体の機能を指します。脾の働きが落ちると、食べたものをうまく消化・吸収できず、腸内環境が乱れやすくなります。

腸内環境が乱れると、腸のバリア機能が弱まり、食べものに含まれる金属イオンが体内に入りやすくなります。さらに、腸では免疫の大部分が作られているため、腸内環境の乱れは免疫バランスの崩れに直結します。

脾虚(ひきょ)とは、脾のエネルギーが低下した状態です。食後に眠くなりやすい、お腹の調子が不安定、体が重だるい、口が乾きやすいという方は、このサインが出ていることがあります。

腎は体の浄化炉である

腎(じん)は、東洋医学では「回復力の貯金」とも言える臓腑です。体の根本的なエネルギーを蓄え、全身の水分代謝・解毒機能を司ります。腎の力は、加齢、過労、慢性的な睡眠不足によって消耗します。

体内に入った金属イオンは最終的に腎(腎臓)でろ過され、尿として排出されます。腎の力が弱まると、この排出がうまくいかず、金属イオンが体内にとどまりやすくなります。また、腎が司る免疫の深部が弱ると、アレルギー体質そのものが強まりやすくなります。

腎虚(じんきょ)のサインとしては、慢性的な疲れ、腰やひざのだるさ、耳鳴り、髪の細さやコシのなさ、夜間の頻尿などがあります。

体質の3つのタイプ

金属アレルギーを繰り返す方の体質を、東洋医学では大きく3つのタイプに分けることができます。

一つ目は、肺気虚・衛気不固型(はいききょ・えきふこがた)です。体を守るエネルギーが弱まり、外からの刺激に敏感になっているタイプです。皮膚のバリア機能が弱いため、少量の金属でも反応しやすく、季節の変わり目に悪化しやすいのが特徴です。繰り返す風邪、皮膚の乾燥、少しの刺激で赤くなりやすい方に多く見られます。

二つ目は、脾虚湿熱型(ひきょしつねつがた)です。腸内環境が乱れ、「湿熱(しつねつ)」という余分な熱と湿気が体にこもった状態です。食べものからの金属イオンの影響を受けやすく、蒸し暑い季節に症状が強くなりやすいのが特徴です。顔や体のじゅくじゅくした湿疹、化膿しやすい皮膚炎がこのタイプに多く見られます。

三つ目は、腎虚型(じんきょがた)です。体の深部の回復力が低下した状態で、体全体の処理力が落ちています。長年のアレルギーが続いている方、疲れやすさが慢性化している方、更年期や産後から悪化した方に多く見られます。

気の巡りを整えるツボ

気の巡りを整えるために使われるツボを紹介します。いずれも、専門家の施術や指導のもとで確認することをお勧めします。セルフケアとして行う場合は、1か所につき3〜5秒、痛気持ちいい程度の強さで5回を目安に押してみてください。

曲池(きょくち)は、肘を90度に曲げたとき、肘の内側の横じわの端にあるくぼみです。皮膚のかゆみ、湿疹、炎症を落ち着かせるツボとして広く使われます。

合谷(ごうこく)は、手の甲の側で、親指と人差し指のつけ根の間、骨と骨が合わさる手前のくぼみです。免疫機能の調整に関わるとされ、皮膚トラブル全般のサポートに使われます。

足三里(あしさんり)は、ひざのお皿の外側下から指4本分下、すねの骨の外側の少しへこんだところです。脾胃を強化し、体全体の回復力を高めるツボとして知られています。

陰陵泉(いんりょうせん)は、ひざの内側の骨の縁を下から指でなぞってきて、引っかかるくぼみです。体内の余分な湿気を排出するのに使われます。脾虚湿熱型の方に特に意識してほしいポイントです。

太渓(たいけい)は、内くるぶしの一番高い所とアキレス腱の間にあるくぼみです。腎のエネルギーを補うツボとして使われます。腎虚型の方のセルフケアに取り入れやすいポイントです。

自律神経と金属アレルギーの関係

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。交感神経(アクセル・緊張・活動)と副交感神経(ブレーキ・回復・休息)が交互に働くことで、体のさまざまな機能が調整されています。

ストレスや過労が続くと、交感神経が優位な時間が長くなります。この状態が慢性化すると、次のような連鎖が起きます。

交感神経優位が続く→免疫細胞のバランスが崩れてアレルギーが出やすくなる→腸の動きが鈍くなる→腸内環境が乱れる→金属イオンの吸収・排出がうまくいかなくなる→体の処理能力がさらに落ちる。

この連鎖が積み重なることで、もともとは問題にならなかった量の金属でも反応するようになっていきます。

副交感神経が十分に働ける状態になると、免疫のバランスが整いやすくなり、腸の動きも回復します。体の緊張がゆるむことで、体全体の処理能力が戻りやすくなります。整体の施術は、この部分に働きかけることを一つの目的としています。

また、自律神経の乱れは皮膚の血流にも影響します。血流が低下すると、皮膚のバリア機能を維持するために必要な栄養が届きにくくなり、アレルギー反応が出やすい皮膚の状態が続きやすくなります。体が温かく、血の巡りが良い状態を保てているかどうかも、金属アレルギーのコントロールに影響します。

実際に多い相談のパターン

施術を通じて多く見受けられるのは、次のようなパターンです。

アクセサリーを使い始めてから反応が出た、でも素材を変えても変わらない。このケースでは、アクセサリーが引き金になったのは確かですが、体が反応しやすい状態になっていた時期と重なっていることがほとんどです。仕事のストレスが増えた時期、睡眠が乱れていた時期、食習慣が崩れていた時期と一致していないか、振り返ってみると気づく方が多くいます。

もう一つよく聞くのは、「季節の変わり目だけ悪化する」というケースです。気温・気圧・湿度の変化は自律神経に影響し、免疫バランスも乱れやすくなります。特に梅雨・夏・秋口に悪化しやすいという方は、脾虚湿熱型のサインが出ていることがあります。

もう一つは、「汗をかくと悪化する」というパターンです。金属が汗に溶けてイオン化しやすくなるのに加え、発汗が過剰になっているときは自律神経も乱れていることが多く、皮膚のバリア機能も落ちやすい状態です。夏のエアコンによる寒暖差が自律神経を乱し、秋口に症状がぶり返すというパターンも少なくありません。

3人の事例

以下の事例は、実際に施術を受けた方をもとに再構成したものです。個人を特定できる情報は変更しています。また、以下の事例での結果はあくまで個人のものであり、効果には個人差があります。回復を保証するものではありません。

仕事のストレスが積み重なっていた40代男性のケース

40代男性のAさんは、数年前からネックレスやベルトのバックル部分に接触するとかゆみと赤みが出るようになりました。皮膚科でパッチテストを受けてニッケルアレルギーと診断され、ニッケルフリーのアクセサリーに変えましたが、それでも症状が続きました。

当院に来られたときは、慢性的な疲労感、睡眠が浅い、胃の不調が重なっていました。問診の中で、症状が悪化した時期が転職による仕事量の増加と重なっていることがわかりました。

施術では、背骨周辺の緊張が強く、自律神経の働きに影響が出やすい状態でした。体の緊張をゆるめる施術と並行して、睡眠の質を上げるための生活習慣、ニッケルを多く含む食品を意識的に減らすこと、入浴でのセルフケアをお伝えしました。

数ヶ月が経過した頃、以前ほど皮膚が敏感に反応しにくくなったとのお話がありました。仕事のストレスは変わっていないが、体が戻りやすくなった感覚があるとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

子育てと仕事を両立させていた30代女性のケース

30代女性のBさんは、産後から肌荒れが続き、それまで問題なくつけていたアクセサリーで反応が出るようになりました。皮膚科での検査で金属アレルギーと診断されましたが、「とにかく疲れていて、何もしたくない時期が長い」とのことでした。

育児と仕事の両立で、慢性的な睡眠不足が2年以上続いている状態でした。東洋医学の見立てでは、産後の腎精の消耗が根底にあり、そこに脾虚が重なっていました。消化力が落ちていることで、食べものからの金属イオンも処理しきれていない状態でした。

施術では、体の奥の疲労感を少しずつほぐすことを丁寧に続けました。食習慣については、無理のない範囲で発酵食品を取り入れ、腸の働きを整えることをお伝えしました。

数回の施術後、「疲れの質が変わった気がする、体が少し軽くなった」とのお話がありました。金属への反応も、以前より穏やかになりやすくなったとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

10年以上悩んでいた50代女性のケース

50代女性のCさんは、10年以上金属アレルギーで悩んでいました。さまざまな皮膚科を受診し、塗り薬を使い、金属フリーのアクセサリーを続けても、繰り返す湿疹と全身のかゆみが続いていました。「もう何をやっても変わらないと思っていた」とのことでした。

問診を通じて、更年期以降から症状が強くなっていること、睡眠が特に浅くなっていること、体の冷えが強いことがわかりました。

東洋医学の見立てでは、腎虚が根底にあり、体全体の処理力が著しく低下していました。施術の目的として「体の処理力が回復しやすい状態を少しずつ作っていく」ことをお伝えし、焦らず進めることにしました。

数ヶ月後、皮膚のかゆみが以前ほど気にならなくなった日が増えてきたとのお話がありました。何年ぶりかで「今日は調子がいい」と感じる日が出てきたとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

金属アレルギーへの対策は、生活の中でできることがいくつかあります。無理のない範囲で取り入れてみてください。

汗をかいた後は、できるだけ早く接触していた部分をシャワーで洗い流すことをお勧めします。金属が汗に溶けてイオン化している時間を短くするためです。ここは地味ですが、毎日続けられる対策として効果的です。

食事については、体調が不安定なときにニッケル・コバルトを多く含む食品(チョコレート、コーヒー、紅茶、豆類、ナッツ、全粒粉パン、甲殻類)が多くなっていないか意識してみてください。完全にやめる必要はなく、「多くなりすぎないよう気をつける」程度で十分です。

腸の状態を整えることが、体の処理力を回復させるうえで大切です。味噌、納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなどの発酵食品を日常的に取り入れること、野菜や海藻などの食物繊維を意識することが助けになります。

体を冷やさないことも重要です。冷たい飲みもの・食べものを減らし、夏でもエアコンで体が冷えすぎない工夫をすることが、脾・腎のエネルギーを消耗させない一歩になります。

睡眠を7時間確保することも、免疫系の回復にとって欠かせません。夜11時から午前2時の間に深く眠れる状態をつくることが、体の根本的な回復にもつながります。

一人で抱え込まず、ストレスを小出しにすることも大切なセルフケアです。体の緊張は、「誰にも言えない」「我慢するしかない」という状態が続くことで積み重なります。誰かに話すこと、書き出すこと、それだけでも体の緊張が少しゆるみます。

医療機関との連携について

金属アレルギーの確定診断は、医療機関でのパッチテストで行います。「何の金属に反応しているか」を知ることは、日常生活での対策を立てるうえで重要です。整体に来る前に、まず皮膚科でパッチテストを受けることをお勧めします。

以下のような場合は、まず医療機関への受診を優先してください。皮膚に水疱、びらん、感染の兆候がある場合。発熱や強い倦怠感が伴う場合。症状が急速に広がっている場合。呼吸困難や顔のむくみなどが出ている場合(これはアナフィラキシーの可能性があり、すぐに救急対応が必要です)。塗り薬などの薬での管理が必要な急性期の場合。

整体は、医療機関での診断・ケアと並行して活用するものです。「整体を受けているから皮膚科には行かなくていい」ということではありません。医師によるケアと整体でのサポートを組み合わせることで、体が回復しやすい状態を目指すことができます。

歯の詰め物(金属クラウン、金属インレー)が金属アレルギーの原因になっているケースもあります。口の中の金属は常に唾液と接触しているため、金属イオンが24時間体内に入り続けます。歯の詰め物が原因として疑われる場合は、歯科医師・口腔外科、またはアレルギー専門の皮膚科への相談をお勧めします。

よくあるご質問

Q. 金属アレルギーと整体は、何が関係しているのですか?

整体と金属アレルギーの関係は「体の処理力」にあります。体の緊張が強く自律神経が乱れた状態では、免疫バランスが崩れてアレルギーが出やすくなります。体の緊張をゆるめることで、免疫系が整いやすくなり、体本来の処理力が回復しやすくなります。金属そのものを除去するのではなく、体が過剰反応しにくい状態をつくることが整体の役割です。

Q. チタンやシリコン素材に変えても、まだ反応が出るのはなぜですか?

食べもの(チョコレート、豆類など)に含まれる金属イオンが腸から吸収されていることと、体の処理能力そのものが落ちていることが主な理由です。素材の変更はアクセサリーからの接触を減らす点では有効ですが、体質の根本が変わらないと、他の経路から入る金属に反応し続けることがあります。

Q. 整体で金属アレルギーが楽になることはありますか?

体の緊張がゆるんで自律神経の働きやすい状態になることで、反応が穏やかになったり、出にくくなったりすることはあります。ただし、「必ず変わる」「完全になくなる」と断言することは、整体の立場からはできません。回復の度合いは個人差があり、効果を保証するものではありません。

Q. パッチテストを受けた方がいいですか?

はい、受けることをお勧めします。何の金属に反応しているかを知ることで、日常生活での対策が具体的になります。パッチテストは皮膚科で受けられます。整体に来る前に、まず診断を受けておくと、施術の方向性も定まりやすくなります。

Q. 食事制限は必要ですか?

厳密な制限は必要ありません。ただ、体調が不安定なときにニッケルやコバルトを多く含む食品(チョコレート、豆類、ナッツ、全粒粉パン、甲殻類)が多くなっていないか意識することは役立ちます。完全にやめるよりも、「量に気をつける」くらいの意識が現実的で続けやすいです。

Q. どれくらいの施術期間が必要ですか?

体質や生活習慣、症状の長さによって異なります。長年続いている方ほど、体の回復に時間がかかることが多いです。2〜3ヶ月を一つの目安として、その後の状態を確認しながら進めていくことが多いです。焦らずに続けることが大切です。

Q. 子どもの金属アレルギーにも対応できますか?

小学生以上の方であれば対応できる場合があります。まずはご相談ください。ただし、小さなお子さんの場合は小児科や皮膚科での診察を優先してください。

Q. 歯の詰め物が原因かもしれません。整体で何かできますか?

歯科金属そのものを変更することは歯科医師の仕事です。整体では、歯科金属が体に与えている影響を軽減するための体質アプローチは行えますが、詰め物の除去については歯科医師・口腔外科にご相談ください。口の中と全身症状のつながりが疑われる場合は、アレルギー専門の医師への受診もお勧めします。

Q. 市販のサプリメントで楽になりますか?

ビタミンCや亜鉛などのサプリメントが免疫機能のサポートになることはありますが、金属アレルギーの体質自体を整えるには、生活習慣の見直しと腸内環境の整備が基盤です。サプリメントは補助と考え、食事・睡眠・ストレス管理を先に整えることをお勧めします。

Q. どんな症状が出たら、すぐに医療機関を受診すべきですか?

次の症状が出た場合は、すぐに受診してください。水疱が多数できて破れている、感染(ただれ・膿)の兆候がある、呼吸が苦しい・顔が腫れるなどの症状が出ている、発熱が続く、急速に症状が悪化する。これらは整体ではなく、まず医療機関での対応が必要です。

Q. 更年期以降、急に金属アレルギーが悪化しました。なぜですか?

更年期はホルモンの変化によって免疫系のバランスが変化しやすい時期です。東洋医学では腎精(回復力の貯金)が急に消耗される時期と重なるため、それまで問題なかった金属への反応が出やすくなることがあります。加齢とともに体の処理力が変化することを前提に、体質のケアが大切になってきます。

Q. ストレスが金属アレルギーに影響するというのは本当ですか?

はい、ストレスは自律神経を乱し、免疫バランスを崩すことでアレルギーを悪化させる可能性があります。精神的なストレスだけでなく、睡眠不足、過労、体の冷えなども体へのストレスとなります。ストレスが続く時期に症状が悪化しやすいと感じている方は、体の緊張を管理することが症状の落ち着きにもつながることがあります。

Q. 汗をかいた後に毎回かゆくなります。夏は特につらいのですが。

金属が汗に溶けてイオン化しやすくなることに加え、夏はエアコンによる寒暖差で自律神経が乱れやすく、皮膚のバリア機能も落ちやすい状態になります。汗をかいたらできるだけ早く接触部位を洗い流すこと、エアコンの設定温度を外気温と大きく変えすぎないこと、体を冷やさないことが夏の対策として重要です。

まとめ

福岡市で金属アレルギーに悩んでいる方へ。素材を変えても、金属との接触を減らしても症状が続く場合、それは「体が金属を処理しきれない状態になっている」サインかもしれません。

金属アレルギーは、外からの刺激(接触する金属・食べものに含まれる金属)に対して、体の内側の処理力が追いついていない状態で起きます。その処理力を取り戻すためには、体の緊張をゆるめ、自律神経の働きやすい状態を整え、腸内環境を回復させ、睡眠と食習慣を見直すことが必要です。

病院でパッチテストを受けたけれど、原因の金属を避けているのに繰り返してしまうという方。長年症状が続いていて、どこに行けばいいかわからなくなっている方。整体でできることは医療の代わりではありませんが、体の緊張をゆるめ、処理力が回復しやすい土台をつくることは、確かに取り組めることです。

一人で抱え込み続けることで、体の緊張はさらに強まります。まず、体が緊張していることに気づき、その緊張を少しずつゆるめることから始めてみてください。

整体は、医師によるケアと並走できるものです。皮膚科での診察・ケアを続けながら、体の根本的な処理力を整えるサポートとして、常若整骨院をご活用いただけます。

院長プロフィール

常若整骨院 院長 冨高誠治(とみたかせいじ)

福岡市を拠点に、整体・気功を軸とした施術を行っています。施術歴20年、延べ25,000名の方を施術してきた経験から、症状の表面だけでなく、その方の体と生き方の全体を見ながら、体の緊張がゆるんで回復しやすい土台をつくることを施術の軸にしています。

金属アレルギーのように「何度も繰り返す」「どこに行っても変わらない」とお感じの方の相談を、丁寧にお受けしています。カウンセリングと施術、そして日常のセルフケアをセットに、その方の体に向き合っています。福岡市でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。