子宮筋腫はなぜ再発するのですか|東洋医学と整体が見る体質消耗のパターンと福岡市でのケア

結論から言うと、子宮筋腫が繰り返しやすい理由は、筋腫そのものを取り除いても、腫瘍を生み出した体の土台の消耗が変わっていないからです。東洋医学では、気と血の流れが長期間停滞したところに腫瘍が形成されると考えます。整体は子宮筋腫を直接小さくできるものではありません。ただ、腫瘍ができやすかった体質へのアプローチ、つまり骨盤内の血行の改善、体全体の慢性的な緊張の解放、回復サイクルが動きやすい土台づくりを、長年の臨床経験をもとにサポートしています。この記事は、子宮筋腫と向き合っている方、婦人科で「経過観察しましょう」と言われたけれど何をすればいいか分からない方に向けて書きました。

なぜ子宮筋腫は長引くのですか

子宮筋腫が長引く方には、体の中にある共通したパターンがあります。それは、長年にわたって休めなかった体が、十分に回復する前にまた動き出しているというパターンです。

子宮筋腫は、エストロゲン(女性ホルモン)の影響を受けて大きくなる良性の腫瘍です。エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが筋腫の増殖に関与しており、閉経後にエストロゲンが低下すると、多くの筋腫は自然に縮小することが分かっています。このため、30代・40代の方にとっては、閉経までの期間をどう過ごすかが問題になります。

ただ、この「エストロゲンの問題」だけで終わらせると、根本的なところが見えにくくなります。

東洋医学の視点では、子宮筋腫の背景に「気と血の滞り」があると考えます。ストレスや感情の抑圧が続くと、まず気の巡りが悪くなります。気が動かなくなると、血液の流れも停滞しやすくなります。この気と血の流れが長期間にわたって滞った状態が続いたところに、腫瘍が形成されやすくなるというのが東洋医学の読み方です。

さらに、消化器系の機能が低下して体の中に余分な水分や老廃物(東洋医学では「痰湿」と呼びます)が溜まりやすくなること、そして長年のがんばりすぎによって「腎」(東洋医学における体の根本的な回復力)の蓄えが減ってくること、こうした複数のパターンが重なることで、体の環境が変わってきます。

大切なのは、「ストレスが原因だ」と単純に言っているのではないということです。子宮筋腫の発生には遺伝的な要因や体質の個人差も関係しており、一つの原因に決めることはできません。東洋医学は「このパターンが重なりやすい」という傾向を見るものであり、「あなたの生き方が悪かった」という話ではありません。

25,000人を施術してきた現場の経験から見ると、子宮筋腫と向き合っている方の多くに、次のような共通した状態があります。骨盤まわりの組織が慢性的に冷えている。腰から骨盤底にかけての筋肉が板のように硬くなっている。体が「しっかり休む」という経験をほとんどしてこなかった。長年、誰かのために動くことが優先で、楽しみは後回しにしてきた。

体はとても忠実に、その人の生き方のパターンを映します。筋腫が繰り返しやすい理由は、その土台が変わらないままだからです。

子宮筋腫とはどのような状態ですか

子宮筋腫とは、子宮の筋層にできる良性の腫瘍のことです。医学的には「平滑筋腫(へいかつきんしゅ)」とも呼ばれます。がんとは異なり、悪性化することは基本的にありません。日本では20歳以上の女性の10人に2〜3人が子宮筋腫を持っているともいわれ、非常によく見られる状態です。

症状は、筋腫ができる場所によって大きく異なります。

子宮の内側の粘膜に近いところ(粘膜下筋腫)にできると、月経の出血量が増えやすくなり、貧血を引き起こしやすくなります。月経期間が長引いたり、月経痛が強くなることもあります。子宮の外側(漿膜下筋腫)にできると、大きくなるにつれて膀胱や直腸を圧迫し、頻尿や便秘の原因になることがあります。筋肉の中(筋層内筋腫)にできると、月経痛や慢性的な骨盤内の重さにつながることがあります。

一方で、筋腫があっても症状がほとんど出ない方も多くいます。健診の超音波検査で偶然発見されて初めて気づく、というケースも珍しくありません。

エストロゲンの影響を受けて成長するため、月経前やストレスが重なるタイミングで症状が強くなることがあります。閉経を迎えるとエストロゲンが低下し、多くの筋腫は自然に縮小していきます。ただし、閉経後のホルモン補充療法(HRT)は筋腫を再び刺激することがあるため、担当医との相談が必要です。

東洋医学では、子宮を含む骨盤内の器官は「腎」と深く結びついていると考えます。腎とは、東洋医学でいう「回復力の貯金」に当たる機能です。腎の蓄えが充実していれば、婦人科系の機能は安定しやすくなります。逆に腎の蓄えが減ってくると、ホルモンバランスが乱れやすくなり、骨盤内の血行も落ちていきます。更年期に子宮筋腫の症状が重なりやすいのも、この「腎の変わり目」として読むことができます。

子宮筋腫に整体はどこまでできますか

整体は、子宮筋腫そのものを小さくしたり消したりすることはできません。これは大前提として、最初にはっきりお伝えします。

整体の立場でできることは、体の緊張を緩めること、自律神経の働きが整いやすい土台をつくること、骨盤まわりの血行が改善しやすい状態をサポートすること、この三つです。

25,000人を施術してきた現場の経験から言うと、子宮筋腫がある方の多くは、腰や骨盤まわりの組織が冷たく固くなっています。特に骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)と呼ばれる骨盤の底を支える筋肉群が慢性的に緊張しており、そのために骨盤内の血行が落ちています。この状態は、ちょうど水路の途中に土砂が詰まって水が流れにくくなっているようなイメージです。体全体の回復力が低下しているこの状態を整えることが、整体でできるアプローチです。

また、子宮筋腫に伴う月経時の不快感、つまり腰の重さ、骨盤内の圧迫感、気分の落ち込み、こうした状態が、体の緊張が緩まることで楽になる方がいます。これは筋腫が変わったというより、全身の状態が整って、体の自然な回復のサイクルが動きやすくなった結果です。

一方で、症状が強い場合や出血量が極端に多い場合、貧血が進んでいる場合、強い痛みが続いている場合は、まず婦人科での診察と医療的な対応が先です。整体はあくまでも補完的なサポートの立場であり、医療の代わりになるものではありません。この線引きは、常に明確にしておく必要があります。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

子宮筋腫の方が整体を選ぶとき、まず確認したいのは、婦人科との連携に対してどういう姿勢を持っているかです。「病院には行かなくていい」「整体だけで筋腫が変わる」という表現を使う院は、注意が必要です。整体と医療は役割が違います。両方をうまく使うことが、体全体のケアとして理にかなっています。

次に、体全体を診るかどうかです。子宮筋腫は骨盤内の局所的な問題ではなく、体全体の消耗パターンの一部として出てきます。腰や骨盤だけを触るのではなく、自律神経の状態、消化器の働き、睡眠の質、生活習慣や感情のパターンまで含めて見られるかどうかが、大切なポイントになります。

カウンセリングが丁寧かどうかも選ぶ基準になります。いつ頃から症状が出てきたか、その頃の生活の状況はどうだったか、睡眠はどうか、楽しみにできることがどれくらいあるか。こうしたことを丁寧に聞いてくれる院は、体の表面だけを見ていないサインです。

また、施術後に「必ず変わります」「絶対に良くなります」と断言する院も、慎重に選んでほしいと思います。体質の変化には個人差があります。現実的な説明をしてくれる院の方が、長い目で見て信頼できます。

福岡市の整体院を選ぶ際は、施術者がどんな考え方を持っているかを確認することをお勧めします。口コミだけでなく、院長がどんな文章を書いているか、どんな哲学で施術しているかを確認することが、自分に合った院を見つける手がかりになります。

常若整骨院では子宮筋腫をどう見ていますか

常若整骨院では、子宮筋腫をひとつの局所的な問題としてではなく、「体の消耗が一定のパターンを超えたときに出てきたサイン」として見ています。

初回のカウンセリングでは、いつ頃から症状が出始めたか、その頃の生活環境や仕事の状況はどうだったか、睡眠の質はどうか、楽しみにできることがどれくらいあるか、こうしたことを丁寧に確認します。子宮筋腫が診断された年と、生活環境が大きく変わった時期が一致することは珍しくありません。

触れて確認するのは、骨盤まわりの緊張の状態、腰から下の冷えのパターン、消化器系の働き(特にお腹の動きと硬さ)、首や肩まわりの慢性的な緊張です。子宮筋腫がある方の多くは、腰や骨盤底が慢性的に固くなっており、そこだけ体温が低くなっているパターンが見られます。全身は繋がっているので、肩や首の緊張が骨盤内の循環を落としていることもあります。

施術では、体全体の緊張を緩めながら、骨盤まわりの血行が改善しやすい状態をつくります。同時に、カウンセリングの中で生活習慣や考えグセについても一緒に整理します。体を緩めるだけでなく、回復のサイクルが動きやすい生活の仕方を一緒に考えていくのが、常若整骨院のやり方です。

東洋医学では子宮筋腫をどう考えるのですか

東洋医学では、子宮筋腫を「癥瘕(ちょうか)」と呼ばれる状態の一つとして捉えてきました。癥瘕とは、体の中に固まりが形成された状態を指す言葉です。その根本には、気と血の流れが停滞すること、水分代謝が落ちること、腎の蓄えが減ること、この三つのパターンが関係していると見ます。

子宮筋腫のある方は、大きく三つのタイプで体質を読んでいきます。

一つ目は、気滞血瘀型(きたいけつおがた)です。ストレスや感情の抑圧が続くことで、気の巡りが滞り、血液の流れも停滞するタイプです。東洋医学では「気は血のもとを動かす」と考えるため、気が止まると血も動けなくなります。このタイプの方は、月経前に胸が張りやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったり、月経時の血の塊が出やすかったりする傾向があります。感情を表に出すことが少なく、何でも一人で抱え込んできた方、誰かのために動くことが当たり前になってきた方に多く見られます。

気滞血瘀型に対しては、体の深部の緊張を緩めながら、気の巡りを整えるアプローチをします。太衝(たいしょう)というツボがよく使われます。足の甲、親指と人差し指の間の骨の間を、指で足首の方向にたどっていくと少し手前にくぼんだ部分があります。そこが太衝です。気の流れを動かし、感情の緊張を和らげる働きをします。また、血海(けっかい)も気滞血瘀型に使われます。膝の皿の内側の上端から、指3本分ほど上にあるふくらんだ部分です。血の滞りを解消し、骨盤内の循環を助けます。

二つ目は、脾虚痰湿型(ひきょたんしつがた)です。消化機能の低下によって体の中に余分な水分や老廃物(痰湿)が溜まりやすくなるタイプです。東洋医学でいう「脾」とは、消化吸収をつかさどる機能のことです。「消化器系のアクセル」とも言えます。脾の働きが落ちると、水分の代謝が滞り、体のあちこちに余分な湿気が溜まってきます。このタイプの方は、体が重だるく感じやすく、むくみが出やすく、月経血に塊が混じりやすい傾向があります。甘いものや冷たいものをよく口にしている方、食後に眠くなりやすい方、胃腸が疲れやすい方に多く見られます。

脾虚痰湿型には、消化器系の機能を整えるアプローチをします。足三里(あしさんり)はこの証に欠かせないツボです。膝の皿の下端から指4本分下、すねの骨の外側にあるくぼみです。全身の気力と消化器系の働きを高め、体の回復力を底上げします。豊隆(ほうりゅう)というツボも、体の中の余分な水分を代謝する助けになります。外くるぶしと膝の中間あたりで、すねの骨の外側に位置します。

三つ目は、腎虚血瘀型(じんきょけつおがた)です。長年にわたってがんばりすぎることで腎の蓄えが減り、血の巡りも落ちてくるタイプです。東洋医学でいう「腎」とは、体の根本的な回復力とエネルギーの貯蓄をつかさどる機能です。「回復力の貯金口座」と例えると分かりやすいかもしれません。この貯金を毎日少しずつ引き出しながら、入金が追いついていない状態が続いた結果、残高が底をついてくる。それが「腎虚」の状態です。このタイプの方は、疲れが取れにくく、腰がだるい感じが続き、月経が不安定になりやすく、閉経が近くなるにつれて症状が重なりやすくなります。更年期に近い年代の方に多く見られます。

腎虚血瘀型には、腎を補いながら血の流れを整えるアプローチをします。太渓(たいけい)がよく使われます。内くるぶしの最も高い部分とアキレス腱の間のくぼみにあります。腎のエネルギーを補い、体の回復力を高める働きをします。腎兪(じんゆ)は背中側のツボで、腰の背骨の第2腰椎棘突起の横、指2本分外側に位置します。直接腎の働きを助けるツボです。

また、三陰交(さんいんこう)は婦人科系全般に幅広く使われます。内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろ際にあります。肝・脾・腎の三つの経絡が交わる場所で、月経周期の安定と骨盤内の血行改善に関わる、婦人科疾患のケアで最もよく使われるツボの一つです。

自律神経と子宮筋腫はどう関係しているのですか

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような機能を担う神経系です。意識せずに働き、心拍・消化・ホルモン分泌・免疫・体温調節など、体のあらゆる機能をコントロールしています。交感神経がアクセル(活動・緊張)、副交感神経がブレーキ(休息・回復)の役割を担います。

この自律神経と、ホルモン系は切り離せない関係にあります。ストレスが続いてアクセル側の交感神経が優位になると、脳の視床下部から出るホルモン調節信号が乱れやすくなります。ホルモンのリズムは、自律神経の働きによって大きく左右されます。子宮や卵巣の機能はホルモンのリズムに支えられているため、自律神経の慢性的な乱れはそのまま婦人科系の調子に影響します。

また、自律神経の乱れは骨盤内の血流低下にも直結します。交感神経が長時間優位な状態では、末梢血管が収縮して骨盤内への血行が落ちます。体が冷えて、筋肉が緊張したままになります。骨盤内の循環が悪い状態は、子宮筋腫のある方にとって、症状を重くしやすい環境を作ります。

逆に言えば、自律神経が整いやすい状態になると、骨盤内の血行も改善しやすくなります。体が十分に休める夜を作ること、慢性的な体の緊張を緩めること、ストレスを蓄積させない生活の工夫をすること。こうしたことが、婦人科系のケアとも重なってきます。

体の深部が冷えていて、骨盤底が慢性的に固い状態の方が、施術を重ねるうちに体全体の緊張が緩み、月経時の骨盤内の重さが楽になってくる。これは筋腫が変わったというより、自律神経の働きが整って、骨盤内の血行が回復しやすくなったことの結果です。こうした変化を、現場でよく経験します。

子宮筋腫で来られる方に多いのはどんなケースですか

25,000人を施術してきた現場で、子宮筋腫や婦人科系の不調を抱えて来られる方に共通するパターンがあります。

一つは、長年にわたって誰かのために動いてきた方です。仕事でも家庭でも、自分のことは後回しにしてきた。「いつかゆっくりしよう」と思いながら、そのいつかが来ないまま過ごしてきた、という方が多くいます。楽しみを後回しにする生活が長く続くと、体の中の「肝の気」と呼ばれる流れが滞りやすくなります。気が滞ると血も動けなくなっていく、という連鎖が起きます。

もう一つは、感情を飲み込むことが習慣になった方です。悲しくても我慢する、怒っても口には出さない、しんどくても人には言わない。周りに迷惑をかけたくないから、という理由で自分の気持ちを後回しにしてきた方に、婦人科系の不調が重なりやすい傾向があります。

また、婦人科で「子宮筋腫があります」と言われてから、それまであまり感じていなかった症状が急に気になり始めた、という方もいます。これは、脳が「問題がある」という情報を受け取ったことで、体の感覚が過敏になるためです。「知ってからの方がつらくなる」という経験は、決して気のせいではありません。

施術の中で体の緊張が緩んだとき、「こんなに力が入っていたんですね」と驚かれることがよくあります。それだけ、体は長い時間をかけて緊張を積み上げてきたということです。問診の中で、「自分のために楽しみにしていることはありますか?」と聞くと、しばらく考えてから「……ないかもしれません」と答える方が少なくありません。そのことが、体の回復を整える入口になることがあります。

実際に子宮筋腫が楽になった方はどんな経過でしたか

ここでは、当院を訪ねてくださった方の経過を、個人が特定されないよう属性のみでお伝えします。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

一人目は、40代の会社員の女性です。月経のたびに出血量が多く、月経痛もひどく、婦人科で子宮筋腫と診断されていました。「手術を勧められているが、できるなら避けたい」という気持ちで来院されました。問診では、10年以上にわたって仕事と育児を一人でこなしてきたこと、睡眠は5〜6時間が続いていること、最後に自分のためだけに何かをしたのがいつか覚えていないこと、こうした話が出てきました。触れてみると、腰から骨盤底にかけての組織が冷たく板のように固くなっていました。施術を重ねる中で、骨盤まわりの冷えと硬さが少しずつ緩んでいきました。3か月が過ぎた頃には、月経時の腰の重さが楽になり、経血量も以前より落ち着いてきたと話されるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

二人目は、30代後半の女性です。不妊の相談で来院され、その後の婦人科検査で子宮筋腫が見つかったことを教えてくれました。「筋腫があるから妊娠しにくいのかも」という不安が大きく、来院時は表情が硬く、肩が慢性的に上がった状態でした。話を聞くと、職場で長年プレッシャーにさらされてきたこと、月経前の気分の落ち込みがひどかったことが出てきました。「誰かに診てもらえる」という安心の中で、少しずつ体の緊張が緩んでいきました。婦人科での経過観察と並行しながら、体全体のケアを続けていただきました。半年後、妊娠のご報告をいただきました。子宮筋腫が変わったかどうかは分かりません。ただ、体が整いやすい状態になったことは確かです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

三人目は、40代後半の女性です。数年前から子宮筋腫があることを知っており、婦人科で「もうしばらく経過観察でいいですよ」と言われていましたが、最近は月経前の気分の落ち込みが強くなり、「このまま更年期に入ったらもっとひどくなるかも」という不安で来院されました。問診の中で、ここ数年、やりたいことをずっと先送りにしてきたことが話題になりました。昔は好きだった音楽を聴く時間もなくなっていた。行きたかった場所にも行けていなかった。「楽しみのためだけに時間を使っていいんだ」という気づきが、施術とカウンセリングを重ねる中で少しずつ生まれてきました。「ピアノを再開しました」という報告があったのは、来院から4か月ほど経った頃です。月経前の落ち込みが以前より楽になった、という変化を感じると話されていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

子宮筋腫は自宅でどうケアすればいいですか

整体と並行して、自宅でできることがいくつかあります。どれか1つからで十分です。全部やろうとしなくていいです。できなかった日があって当然で、そのために自分を責める必要はありません。

骨盤と下腹部を冷やさないことが、まず基本になります。腹巻きやカイロで下腹部を温める習慣は、骨盤内の血行を助けます。夏でも冷房で腰まわりが冷えやすいので、薄手の腹巻きを一枚巻くだけでも変わることがあります。冷たい飲み物をお腹に入れることも、骨盤内の冷えを招きやすいので、常温や温かい飲み物を意識してみてください。

湯船に入ることも、体全体の循環を助けます。シャワーだけで済ませてしまう日が続いている方は、週に数日でも湯船に浸かることが、腎の働きを助けるセルフケアになります。42〜43度くらいのお湯に10〜15分ほど浸かると、骨盤まわりの深部まで温まりやすくなります。

食事では、冷たい飲み物や甘いものを少し控えることが、東洋医学の視点でのアドバイスになります。体を温める根菜類(大根・ごぼう・にんじん)や発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬け)を意識して取ることも、消化器系の働きを助けます。大豆製品に含まれるイソフラボンが女性ホルモンに似た働きをすることは、一般的にも知られています。完璧にやろうとする必要はまったくありません。7〜8割で十分です。

三陰交のセルフケアも、日常に取り入れやすいものです。三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろ際にあるツボです。入浴後に温かくなった状態で、親指でやさしく押すかもみほぐすように刺激すると、骨盤周辺の血行を整える助けになります。

そして、何より大切にしてほしいのが、楽しみを1つ持つことです。「楽しみは後で」が続いてきた方にとって、これが一番難しいセルフケアかもしれません。東洋医学でいう肝の気は、楽しみに向かう気持ちで動きます。肝の気が動くと、体全体の気の巡りが整いやすくなります。好きだった音楽を聴く、少し散歩に出る、久しぶりに連絡を取る。それくらいの小さなことで構いません。

真面目な方ほど、セルフケアを義務にしてしまいます。できない日があっても、真面目さが悪いのではありません。ただ、その真面目さの向け先が少し変わるだけで、体への影響は変わってきます。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

子宮筋腫の症状が出ている方は、まず婦人科での診察を優先してください。整体はその後に、体質のサポートとして並行できるものです。

次のような状態のときは、整体より前に医療機関が必要です。月経時の出血量が急に増えた、貧血の症状がある(立ちくらみ・めまい・動悸)、筋腫が急速に大きくなっている、強い骨盤内の痛みが続いている、不正出血がある、こうした状態は婦人科での確認と対処が先です。また、急な体重減少、片側の強い痛み、発熱が続くといった状態も、医療機関に早めにかかることをお勧めします。

婦人科で「経過観察でいい」「すぐに手術は必要ない」と言われた場合は、体質ケアとして整体を並行することは可能です。手術を受けた後でも、体全体の回復のサポートとして整体を活用している方もいます。

医療と整体は、どちらかを選ぶものではなく、それぞれ役割が異なります。医療は筋腫への直接的な対処が得意です。整体は、筋腫が生まれやすかった体質へのアプローチが役割です。両方をうまく使うことが、体全体のケアとしては理にかなっています。

婦人科で診断を受けてから、「漠然と不安だけどどこに相談していいか分からない」という方こそ、整体のカウンセリングを活用してほしいと思います。体の状態を確認しながら、今の自分に合ったケアの方向性を一緒に考えることができます。

子宮筋腫について医療機関の一般的な説明は、公益社団法人 日本産科婦人科学会の市民向けページでも確認できます。また、症状の程度や治療の選択については、厚生労働省のe-ヘルスネットでも基本的な情報をまとめています。

よくあるご質問

子宮筋腫は整体で変わりますか?

整体が子宮筋腫の大きさを直接変えることはできません。整体でできるのは、体全体の緊張を緩め、骨盤内の血行が改善しやすい状態をつくることです。その変化の中で、月経時の不快感が楽になったり、体の回復サイクルが動きやすくなることがあります。ただし、必ず変わることを保証するものではなく、個人差があります。

手術を勧められているが、整体と並行してもいいですか?

はい、手術と整体を並行することは可能です。手術前は体の緊張を和らげること、手術後は回復のサポートとして整体を活用する方がいます。ただし、手術前後の施術については、担当の婦人科医に状態を確認したうえで、整体師と一緒に進め方を決めることが安心です。

閉経すると自然に小さくなると言われたが、それまでどうすればいいですか?

閉経によって多くの筋腫が縮小することは確かです。それまでの期間は、体質のケアをしながら婦人科での定期的な経過観察を続けることが基本になります。体全体の緊張を緩め、骨盤内の血行を整え、腎の蓄えを補うような生活習慣を積み重ねることが、この時期のサポートになります。更年期に向けての体質作りとしても意味があります。

子宮筋腫と自律神経の関係はありますか?

深い関係があります。自律神経の乱れはホルモンバランスにも影響するため、慢性的なストレス状態は子宮や卵巣の機能に負担をかけます。また、交感神経が長期間優位な状態では骨盤内の血行が落ちやすくなります。自律神経を整えることは、婦人科系のケアとも重なる部分があります。

子宮筋腫があると不妊になりやすいですか?

筋腫の位置や大きさによっては、着床に影響することがあります。ただし、筋腫があっても妊娠される方は多くいます。不妊が心配な方は、まず婦人科での診察で筋腫の位置と状態を確認することが先です。整体は体質のケアとして並行できます。

整体は月経痛のケアにも役立ちますか?

はい、月経痛に骨盤まわりの緊張や冷えが関係している場合は、整体が役立つことがあります。子宮筋腫によって月経痛が強くなっている方も、体の緊張が緩まることで楽になる方がいます。ただし、激しい痛みや突然の出血量増加は婦人科での確認が先です。

子宮筋腫で来院する方に共通点はありますか?

当院の経験では、長年自分のことを後回しにしてきた方、楽しみを先送りにしてきた方、感情を飲み込む習慣がついた方に多い傾向があります。これが「原因」ということではありませんが、回復のヒントになることが多くあります。

東洋医学では子宮筋腫をどんな状態と見ますか?

気と血の流れが滞り、骨盤内に停滞した状態が固まったものとして捉えます。大きく三つのパターン、気滞血瘀型(ストレス・感情抑圧による停滞)、脾虚痰湿型(消化機能の低下による余分な蓄積)、腎虚血瘀型(長年の疲れによるエネルギー消耗と停滞)で体質を読んでいきます。

子宮筋腫のセルフケアとして何がおすすめですか?

骨盤・下腹部を冷やさないこと、湯船に入ること、三陰交(内くるぶしの指4本上)を刺激すること、この三つが日常に取り入れやすいものです。どれか1つからで十分です。加えて、楽しみを1つ持つことが、東洋医学の視点ではもっとも根本的なケアになります。

婦人科と整体は並行して通えますか?

はい、並行して通っていただくことは可能です。婦人科では筋腫の状態を定期的に確認し、整体では体質の改善をサポートする形で役割を分けて使うことが理にかなっています。担当の婦人科医に整体を受けていることを伝えておくと、連携がしやすくなります。

筋腫が複数ある場合と一つの場合で東洋医学の見立ては変わりますか?

東洋医学の見立てでは、数よりも体全体の状態を重視します。複数あっても一つでも、体の消耗パターンを見て、どのタイプかを判断します。ただし、数が多かったり大きかったりする場合は婦人科での管理がより重要になります。

どのくらいの期間通えばいいですか?

体質は長い時間をかけて形成されているため、目安として3か月単位で体の変化を確認しながら進めることが多いです。月経のたびに体の状態が変わりやすいため、最初のうちは月経前後の体の変化を観察しながら通っていただくのが分かりやすい方法です。

子宮筋腫で「更年期がつらくなるのでは」と不安ですが、整体で備えられますか?

更年期は東洋医学でいう「腎の変わり目」で、ホルモンの急激な変化に体が適応していく時期です。整体で体全体の緊張を緩め、腎の蓄えを補う体質を作っておくことは、更年期への備えとしても意味があります。更年期を「症状が出てから対処する」のではなく、その前から体質を整えておくことで、変化を緩やかにできることがあります。

まとめ

子宮筋腫と長く付き合ってきた方、婦人科で「経過観察をしていきましょう」と言われたけれど何をすればいいか分からない方、そんな方に向けて書きました。

子宮筋腫は、体の中の停滞が形になったものです。その停滞を生み出してきた体質は、長年にわたるがんばりすぎ、感情の抑圧、楽しみを後回しにしてきたこと、こうしたパターンが積み重なったものです。整体の場では、体の緊張を緩め、骨盤内の血行を改善し、体質の回復サイクルが動きやすい状態をつくることに取り組んでいます。

婦人科での定期的な管理と並行しながら、体全体を整えることが、この症状への現実的なアプローチです。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめるところから始めてほしいと思います。

自律神経の不調と婦人科系の症状が重なっている方についても、別の記事で詳しく書いています。当院ではそうした複合した状態にも対応していますので、気になることがあればカウンセリングでお話しください。

福岡市早良区(西新駅から徒歩圏)の常若整骨院では、子宮筋腫や婦人科系の不調でお悩みの方のご相談を承っています。まず話を聞いてほしい、という段階からのご相談もお待ちしています。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたかせいじ)。柔道整復師・鍼灸師。福岡市早良区西新にある常若整骨院の院長。施術歴20年。25,000人を施術してきた現場の経験を持つ。婦人科系をはじめ、自律神経の不調・慢性症状・起立性調節障害など、幅広い症状に東洋医学と体質改善の視点からアプローチする。「体の緊張を緩め、回復のサイクルを整える」ことを施術の基本とし、カウンセリングと施術を組み合わせた形で対応している。整体は医療行為ではなく、補完的なサポートの立場であることを明示したうえで施術に当たる。必要に応じ、医師・心理士など他の専門家への受診を勧め、医療との連携を重視している。