生理不順が繰り返す本当の理由|経血の色・量・周期で読む体質タイプと整体でできること
生理が乱れるたびに婦人科を受診し、ピルや漢方薬を処方してもらう。飲んでいる間は少し整うけれど、やめるとまた乱れる。そのサイクルを何年も繰り返している方が、常若整骨院に相談に来られます。
「原因はわかっていない」「ストレスだから仕方ない」と言われ続けてきた方に、一つ聞いてみたいことがあります。自分の経血の色を気にしたことがありますか。量や血塊の有無を、周期と合わせて観察したことがありますか。
東洋医学では、月経の乱れを「体質の現れ」として読みます。色・量・周期の組み合わせによって、どの臓腑(ぞうふ)が疲れているか、気血水(きけつすい)のどこが滞っているかを絞り込むことができます。薬で周期を整えながらも根本の体質が変わらないから、やめるとまた戻る。その理由が、この視点からは見えてきます。
この記事では、生理不順を「3つの証(しょう)タイプ」に分けて解説します。血虚(けっきょ)・腎精虚(じんせいきょ)・肝気鬱滞(かんきうったい)という3つのタイプを理解することで、自分に必要なセルフケアと、整体で何ができるかが具体的になります。まず自分の体の状態を知ることが、変化の第一歩です。
なぜ生理の周期は乱れるのですか?
生理(月経)の正常な周期は、25日から38日の間とされています。日本女性心身医学会の月経不順に関する資料でも、この範囲を外れるものを月経不順として解説しています。周期の変動が6日を超える場合も同様に月経不順の範囲とされます。
周期が短くなる方向(24日以内)を頻発月経(ひんぱつげっけい)、長くなる方向(39日以上)を希発月経(きはつげっけい)と呼びます。90日以上月経が止まる状態は続発性無月経と呼ばれ、婦人科での診察が必要です。
生理不順の原因として、現代医学では主に3つが挙げられます。
一つ目は、ホルモンバランスの乱れです。視床下部・下垂体・卵巣の連携によって月経周期は維持されていますが、強いストレスや急激な体重変化・睡眠不足があると視床下部の機能が乱れ、ホルモン分泌のリズムが崩れます。脳が「今は月経を起こせる状態ではない」と判断したとき、周期は不規則になります。
二つ目は、婦人科系の疾患です。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜症、卵巣嚢腫、甲状腺疾患などが月経周期に影響することがあります。生理不順が続く場合は、まず婦人科で器質的な異常がないかを確認することが先決です。
三つ目は、体質的な背景です。同じストレスを受けても生理が乱れる人と乱れない人がいます。この差が「体質」です。東洋医学では、この体質の違いを気血水の状態で読み解きます。病気のない機能的な生理不順で、薬をやめると戻るパターンが続いている場合、体質的な背景を見直す価値があります。
経血の色と量でどのようなことがわかりますか?
経血の状態は、体質のサインとして読むことができます。東洋医学の臨床では、色・量・血塊の有無・痛みのタイミングを合わせて「証(しょう)」を判断します。これは自己診断の道具ではなく、「どの方向のケアが必要か」を見立てるための補助的な情報として活用します。
色について見ると、鮮やかな赤(鮮紅色)で量が少ない場合は血が不足している「血虚」のサインとして読むことが多く、暗い赤や茶色で血塊が出る場合は「瘀血(おけつ)」、気血の滞りを示すことがあります。薄いピンクや淡い色で量が極端に少ない場合は、気が弱っている「気虚(ききょ)」や腎精が不足している「腎精虚」の可能性があります。
量について言えば、量が多く鮮紅色で前半に集中する場合は「血熱(けつねつ)」という状態が関係していることがあります。量が少なく周期が長い場合は血虚や腎精虚、量が多く血塊が出る場合は瘀血や気虚が背景にあることが多いとされます。
周期のパターンも重要な情報です。周期が一定で短い(21〜24日程度)場合は気虚や血熱、周期が伸びる(40〜60日)場合は血虚や腎精虚、周期が全く読めない(毎回ばらばら)場合はストレスの影響が大きい肝気鬱滞タイプに多く見られます。
痛みのタイミングもタイプを絞り込む手がかりです。生理前から始まり出血とともに軽くなるパターンは肝気鬱滞の傾向、生理の後半に残る鈍痛は腎精虚・血虚の傾向として読むことがあります。
次の生理から、これらのポイントを簡単にメモするだけで、自分の体質タイプが3か月もあれば見えてきます。
東洋医学では生理不順をどのように見ていますか?
東洋医学では、月経は「気・血・腎精(じんせい)」の三つの要素が協調して起こるものとして捉えます。どれか一つが不足または滞ると、周期・量・性状に変化が現れます。
気(き)は体の機能そのものであり、気が十分にあると子宮のリズムが維持されます。血(けつ)は月経の材料であり、血が不足すると経血の量が減り、周期が延びます。腎精は生命力の貯蔵庫のようなもので、成長・発育・生殖を支える根本的なエネルギーです。
月経と関係が深い臓腑は、肝(かん)・腎(じん)・脾(ひ)の三つです。
肝は気血の流れを調節し、精神的なストレスの影響を最も受けやすい臓腑です。ストレスが続くと肝の気の流れが滞り(肝気鬱滞)、月経周期が不規則になります。怒りやすくなる、乳房が張る、月経前に強いイライラが出るのは、肝のサインとして読むことができます。
腎は生殖エネルギーの根本を担い、月経の周期と量を長期的に支えます。腎精が不足すると、周期が延びる、経血が減る、腰や膝がだるくなる、といった変化が現れます。年齢による月経変化(周期が伸びる・量が減る)は、腎精の自然な変化として理解できます。
脾(ひ)は飲食物から気血を作る工場の役割を担います。食欲の低下や甘いものへの依存、胃の不快感が続く場合、脾の機能が弱まり血の産生が落ちていることがあります。これが続くと血虚につながります。
常若整骨院に生理不順でお越しになる方を拝見してきた経験の中で、気づくことがあります。体の不調は常に「結果」であり、その手前に「考えグセ・生活習慣・食習慣」があります。薬で結果だけを整えながら、根本の習慣が変わらなければ、体はまた同じ状態に戻ろうとします。
血虚タイプとはどのような状態ですか?
血虚とは、体を巡る「血(けつ)」が量的に不足している状態です。西洋医学の貧血とは異なり、血液検査で異常がなくても血虚の状態になることがあります。
月経への影響として、周期が延びる(40〜60日程度)、経血量が少ない、色が薄い(ピンク〜淡い赤)、持続日数が短い(3日以内で終わる)などのパターンが見られます。重い生理痛は少なく、鈍い不快感がある程度のことが多いとされます。
月経以外の症状としては、めまいや立ちくらみ(特に立ち上がった瞬間)、顔色が白い・黄色みが薄い、目が疲れやすい・かすむ、爪が割れやすい・ツヤがない、睡眠が浅い・夢を多く見る、手足にしびれを感じることがある、髪のツヤがなくなるなどが挙げられます。こうした症状の組み合わせが、血虚のサインとして読めます。
血虚になりやすい生活背景として、食事の偏り(特にタンパク質・鉄・葉酸の不足)、睡眠不足(東洋医学では睡眠中に血は「肝」に戻って補充されると考える)、長期的なダイエット、過労による消耗があります。
仕事や育児で忙しく、食事を後回しにしがちな方に多く見られるタイプです。「体は元気なのに生理だけ乱れている」という方の場合、この血虚が背景にあることが少なくありません。
セルフケアの方向性としては、血を補う食材の積極的な摂取、就寝時間の安定、過度な消耗を避けることが基本になります。次の「自分でできるセルフケア」の項目で具体的に解説します。
腎精虚タイプとはどのような状態ですか?
腎精虚とは、生命力の貯蔵庫である「腎精」が不足している状態です。先天的な体質として生まれつきこの傾向がある方もいますが、長年の無理な生活習慣(過労・睡眠不足・過度なダイエット)で後天的に消耗することもあります。
月経への影響は血虚と似た部分がありますが、周期が長期的に延びる・量が少ない・色が薄い〜暗いという特徴に加え、不妊との関連が強い点が特徴です。腎は生殖を司るため、腎精虚の状態では妊娠しにくくなることがあります。
月経以外の症状としては、腰や膝がだるい・痛い(腎は腰を主るとされる)、夜間頻尿、耳鳴り・難聴、記憶力や集中力の低下、体の芯から疲れる感じ、脱毛・白髪の増加などがあります。腎精虚には「腎陰虚(じんいんきょ)」と「腎陽虚(じんようきょ)」のサブタイプがあり、前者では手足のほてりやのぼせが強く出ることがあり、後者では冷えや倦怠感が強く出ることがあります。
不妊に悩んでいる方や、30代後半以降で月経の変化を感じている方に見られることがあります。ただし、腎精虚は年齢に限らず、長年の無理の蓄積として若い方にも現れることがあります。常若整骨院で25,000人の患者さんを施術してきた経験の中でも、20代でも腎精虚の傾向を持つ方を多く拝見してきました。自覚している以上に、体の底のエネルギーが消耗していることがあります。
腎精虚のセルフケアの方向性は、まず消耗を止めること(睡眠・過労の改善)、そして腎を養う食材を積極的に取り入れることです。
肝気鬱滞タイプとはどのような状態ですか?
肝気鬱滞とは、ストレスや感情的な緊張によって「肝」の気の流れが滞っている状態です。三つのタイプの中で、最もストレスとの関係が直接的なタイプです。
月経への影響として、周期が不規則でその時の精神状態に左右されやすい、生理前に乳房の張りや痛みが強い、生理前のイライラや情緒不安定(PMS)が顕著、生理痛は生理前半に強く出る(血の塊が出ると楽になる)などのパターンが見られます。経血の色は暗赤色で、血塊が混じることが多いとされます。
月経以外の症状としては、肩や首のこりが顕著(気の滞りは筋肉の緊張として現れやすい)、ため息が増える、胸が詰まった感じがする、のどに異物感がある(梅核気:ばいかくき)、眠れない日と眠り過ぎる日が交互に来る、消化不良やお腹の張りなどがあります。
このタイプの方の多くに、「頑張り過ぎる」「人に頼れない」「感情を飲み込む習慣がある」という傾向が見られます。感情を表現する機会が少ない生活が続くと、肝の気が内向きに滞っていきます。
職場でのプレッシャーが強い時期や、人間関係のストレスが続く時期に生理が乱れやすくなる方は、このタイプが関係している可能性があります。「生理が来るかどうかでその時期のストレスがわかる」と話してくださる方もいます。体は正直に状態を教えてくれています。
東洋医学の観点から見ると、肝気鬱滞の根本には「人からどう見られるかを気にする緊張感」があることが多いとされます。外に向けてエネルギーが漏れ続けると、気の流れが乱れ、月経への影響が現れます。
薬やピルで整えても繰り返す理由は何ですか?
ピルや漢方薬には、月経周期を整える効果があります。しかし、飲み続けている間は整っても、やめると元に戻るケースが多くあります。この繰り返しが気になっている方に向けて、整体の視点から考えてみます。
ピルや漢方薬は、ホルモンの補充または気血のバランスを外から補うアプローチです。言い換えれば、体の「使い方の癖」そのものには直接作用しません。
生理不順の根本には、多くの場合「体質を作っている生活習慣・思考の癖・姿勢と自律神経の状態」があります。食事の偏り・睡眠の質・慢性的な筋緊張・ストレス耐性の低下が積み重なって、気血水の流れが乱れています。
この「使い方の癖」を変えないまま薬で補充していると、薬をやめた瞬間に体はまた元の状態に戻ります。補充が必要な状態に戻るのです。
常若整骨院で生理不順の方を拝見するとき、ほぼ必ずと言っていいほど骨盤の歪みや仙骨(せんこつ)周辺の緊張があります。骨盤内の循環が滞ることで、子宮・卵巣への血流が低下し、ホルモンバランスの乱れに繋がっていることがあります。また、自律神経のバランスが崩れていることも多く、交感神経優位の状態が続くことで視床下部のホルモン分泌リズムが乱れます。
薬と並行して、あるいは薬を使わずに、体質そのものに働きかけるアプローチが必要な方がいます。「なぜ繰り返すのか」を見直すことが、繰り返しを止める第一歩です。
整体ではどのようなアプローチをするのですか?
常若整骨院では、生理不順に関して次のような視点で施術します。
最初に行うのは、全身の骨格と筋肉の状態の確認です。骨盤・仙骨・腰椎の歪みは、骨盤内臓器への血流に影響します。仙骨は自律神経(副交感神経)の出口でもあるため、ここの緊張が解けると、ホルモン分泌のリズムに良い影響が出ることがあります。
次に、体質タイプに応じた施術の方向性を決めます。血虚タイプの方には、気血の産生を助けるために脾・胃の経絡に沿った施術を重視します。腎精虚タイプの方には、腎の経絡が集まる腰・足の施術を中心に、消耗した精力の回復を目指します。肝気鬱滞タイプの方には、肝の気の流れを促すために胸郭・横隔膜・肋骨周辺の緊張をほぐすことに時間をかけます。
また、自律神経のバランスを整えることも重要です。慢性的なストレス状態では交感神経が優位になり続けますが、施術によって副交感神経が働きやすい状態を作ることで、視床下部の機能回復を促します。
施術の回数は体質や経過によって異なります。早い方では3〜5回で経血の色や量に変化が出ることがありますが、長年の体質的な偏りがある場合は3〜6か月継続して体質そのものが変わっていくことがあります。整体はすぐに効く薬ではなく、体の「使い方」を整えていく過程です。
施術を継続する中で変化が出てきた方に共通しているのは、「体が整ってきたら、気持ちの持ち方も変わってきた」という感想です。体と心はつながっています。東洋医学では体を診ながら、その方の生活全体を見ています。
実際にどのような変化があったのですか?(3つの事例)
以下は常若整骨院にお越しいただいた方の事例です。個人差がありますので、すべての方に同様の変化が起こることを保証するものではありません。参考情報として掲載します。
事例1:40代女性・関東からの来院(アトピー・生理不順・PMS・精神的な不安定さ)
長年、アトピーと生理不順が重なっていた方です。精神的な波が大きく、人間関係にも疲れを感じていました。施術を重ねる中で、ご自身の言葉でこんな感想をいただきました。「考えグセに気づき、気楽なあり方、心地よいあり方がわかった。本来の自分を取り戻し元気になれた。自分のご機嫌が一番大切と思えるようになった」とのことです。体だけでなく、考え方の癖が変わることで、生理周期が落ち着いてくることがあります。生理不順とPMSが同時にある場合、思考や感情のパターンが関わっていることが多く、そこへのアプローチが鍵になります。
事例2:30代女性・福岡県(不正出血・甘いもの依存・職場の人間関係ストレス)
職場での人間関係トラブルからストレスを抱え、不正出血が続いていた方です。甘いものへの強い依存も気になっていたと話してくださいました。「職場の人間関係のトラブルで気を病んだことから、ストレスを抱えて不正出血に。不正出血も落ち着き、職場の人間関係も整ってきました」とのご報告をいただきました。東洋医学の視点では、ストレスによる肝気鬱滞が脾に影響し、甘いものへの依存と出血の乱れを同時に引き起こしていた可能性があります。体の症状と生活の変化が連動している好例です。
事例3:20代女性・福岡市(アトピー・生理不順・骨盤の歪み)
20年間、薬でアレルギーを抑え続けてきた方です。「根本的に体質改善したい」というご希望で来院されました。「3か月目くらいから症状が軽くなり、からだの内側から変わってきた感覚がある」とのことでした。生理不順は骨盤の状態と深く関わることがあり、骨盤周辺を整えながら体質改善のアプローチを続けた結果、内側から変化が起きてきたとのことです。体が整うまでには時間がかかることもあります。3か月という期間を一つの目安として伝えることが多いです。
自分でできるセルフケアはありますか?
整体との組み合わせで変化が出やすい、日常でのセルフケアをご紹介します。
ツボを活用したセルフケアとしてどこを押すとよいですか?
生理不順のセルフケアに使いやすいツボが2か所あります。
三陰交(さんいんこう)は、足首の内くるぶしから指4本分上、脛骨(けいこつ)の内側のくぼみにあります。肝・腎・脾の三つの経絡が交わる場所であることから「婦人科の要穴(ようけつ)」と呼ばれています。親指の腹で「痛いけれど気持ちいい」と感じる強さで5秒押して5秒ゆるめるを10回繰り返します。毎日継続することで効果が出やすくなります。妊娠中は使用しないでください。
血海(けっかい)は、膝蓋骨(ひざのお皿)の内側の縁から指3本分上、内ももの筋肉の盛り上がりの部分にあります。血の流れを促すとされ、生理痛・生理不順・経血量の異常に広く使われます。三陰交と同じ方法で押します。
どちらも、生理前の1〜2週間から継続して行うと変化が出やすいとされています。お風呂上がりに行うと経絡が温まっていて刺激が入りやすくなります。生理中の強い刺激は控えてください。
食事でできることはありますか?
タイプによって食事の方向性が異なります。
血虚タイプの方は、血を補う食材を意識します。レバー・赤身の肉・ほうれん草・黒豆・小豆・ナツメ(棗)・ひじきなどが、東洋医学で血を補うとされる食材です。食事を抜かない、特に夜の食事を大切にすることが重要です。東洋医学では夜に血が「肝」で補充されると考えるため、夜に栄養をしっかり摂ることが血虚の回復に繋がります。
腎精虚タイプの方は、腎を補う食材を選びます。黒い食材(黒ごま・黒豆・海藻類・黒きくらげ)、えび・牡蛎・クルミ・山芋などが腎を養うとされます。塩分の過剰摂取は腎を疲弊させるため控えめにします。
肝気鬱滞タイプの方は、気を巡らせる食材を選びます。香りの良い食材(三つ葉・セロリ・ミントティー・ジャスミンティー)、柑橘類・そば・らっきょうなどが気の流れを助けるとされます。甘いもの・脂っこいものの過剰摂取は肝に負担をかけるため控えます。
すべてのタイプに共通して、冷たいもの・生もの(サラダ・刺身)の過剰摂取は脾の機能を下げるため、温かいものを中心にすることが基本です。
睡眠と生活リズムでできることはありますか?
東洋医学では、23時から1時(丑の刻)は胆・肝の経絡が働く時間帯とされています。この時間帯に眠れていると、肝の機能が回復し血の補充が促されると考えます。
生理不順の方に共通して見られるのが、「毎日何時に寝るかがばらばら」という傾向です。22時から0時の間に就寝する習慣を整えるだけで、数か月後に生理周期が変わったと感じる方がいます。難しければ、まず30分でも就寝時間を前倒しすることから始めてください。
また、強い光を発するスマートフォンやパソコンの画面は、脳を覚醒状態に保ちます。就寝の1時間前には画面を暗くするか、見ないようにすることで、自律神経が副交感神経優位に切り替わりやすくなります。
生理不順と不妊の間にはどのような関係がありますか?
生理不順がある場合、排卵のタイミングが読みにくくなります。特に周期が大きく変動している場合、いつ排卵が起きているかがわからないため、妊娠のチャンスが限られることがあります。
東洋医学の視点では、生理を整える根本のエネルギーと、妊娠を支えるエネルギーは同じ「腎精」が担っています。腎精虚の状態では、生理不順と同時に不妊の傾向が現れることがあります。
逆に言えば、生理不順を体質から整えることは、妊娠しやすい体作りにも繋がる可能性があります。常若整骨院でも、生理不順の相談から施術を続けた後に妊娠の報告をいただいた方がいます。体質が整った結果として、自然に妊娠のタイミングが整うことがあります。
不妊を希望する場合は、婦人科と並行して体質改善のアプローチを取り入れることをお勧めします。
生理不順と自律神経にはどのような繋がりがありますか?
生理周期はホルモンのリズムによって維持されていますが、そのホルモン分泌の司令塔は視床下部であり、視床下部は自律神経とも密接に関わっています。自律神経が乱れると、ホルモン分泌のリズムも乱れます。
交感神経が長期間優位になっている状態(慢性ストレス・睡眠不足・過労)では、視床下部の機能が抑制され、性腺刺激ホルモンの分泌が乱れます。その結果、卵胞の発育が遅れたり排卵が起きにくくなったりして、周期が乱れます。
整体で骨盤・仙骨周辺を整えることは、副交感神経の働きを促す効果があるとされています。仙骨周辺には副交感神経の出口があり、ここの緊張をゆるめることで自律神経全体のバランスが整い、ホルモン分泌のリズムが落ち着いてくることがあります。
生理不順と合わせて、「なんとなく疲れやすい」「眠りが浅い」「季節の変わり目に体調が崩れやすい」などの自律神経の乱れを感じている方は、これらの症状が同じ根本から来ていることがあります。
よくある質問
生理が2か月来ていません。まず何をすればいいですか?
90日以上月経が止まる状態は続発性無月経と呼ばれます。まず婦人科を受診して、妊娠の可能性や卵巣・甲状腺などの異常がないかを確認することが最初のステップです。器質的な問題がない場合に、体質改善のアプローチが有効になることがあります。整体は医療ではなく、婦人科と並行してご相談ください。
ピルを飲んでいます。整体は受けられますか?
はい、受けていただけます。ピルの服用中でも整体は受けられます。整体は薬を否定するものではなく、体質改善のサポートとして並行して行うことができます。服用中であることを施術前にお伝えください。施術内容を調整します。
思春期から生理が不規則でした。大人になってからも変わりますか?
思春期の生理不順は、まだ視床下部・卵巣軸が完成していないため、ある程度の不規則さは自然とされます。成人後も続く場合は、体質的な傾向として見ていきます。先天的な腎精虚の傾向がある場合は、生活習慣の見直しと体質改善のアプローチが役立つことがあります。「ずっとこうだったから」と諦めなくてよいと、これまでの施術経験から感じています。
生理痛はないのに周期だけ乱れています。問題ですか?
痛みのない生理不順は、血虚や腎精虚のタイプに多く見られます。痛みが強い生理不順は、瘀血や肝気鬱滞のタイプと関連することが多いとされます。痛みがないこと自体は深刻ではありませんが、周期の乱れは体質的なサインとして確認しておく価値があります。
整体で何回くらいで変化がわかりますか?
体質によって異なります。早い方では3〜5回で経血の色や量に変化が出ることがありますが、長年の体質的な偏りがある場合は3〜6か月かかることがあります。施術と並行して食事・睡眠・ストレスの管理を整えることで、変化が出やすくなります。
漢方薬と整体を組み合わせることはできますか?
はい、相性が良い組み合わせです。漢方薬は体の内側から気血を補い、整体は骨格・筋肉・自律神経を通じて外側から体質に働きかけます。服用中の漢方薬がある場合は、施術前にお伝えください。
生理前にひどく情緒不安定になります。生理不順とも関係がありますか?
月経前症候群(PMS)として知られる症状で、肝気鬱滞タイプと関連が深いとされます。生理不順と同時に強いPMSがある場合は、肝の気の流れを整えるアプローチが有効なことがあります。感情の波が体のサインとして現れていると考えると、対応の方向性が見えてきます。
20代ですが最近経血量が減ってきました。年齢の問題ですか?
20代での経血量の減少は、腎精虚よりも血虚によることが多いとされます。食事の乱れ・睡眠不足・過度なダイエットが重なると、血の産生が追いつかなくなることがあります。生活習慣の見直しが最初のステップです。
福岡市以外からでも来院できますか?
はい、他県からお越しいただいている方もいます。遠方からの場合は、施術ペースや通院の頻度について初回にご相談ください。関東からお越しいただいた患者さんの事例も本記事でご紹介しています。
自律神経が乱れているとも言われました。生理不順と関係しますか?
深く関わっています。自律神経の乱れはホルモン分泌のリズムを乱し、生理周期に影響します。逆に、生理不順がある方の多くに自律神経の乱れが見られます。同じ根本から来ていることが多く、体質を整えると両方が落ち着いてくることがあります。
生理不順以外の症状(めまい・慢性疲労・肩こり)も一緒に診てもらえますか?
はい、体全体を診ながら施術します。東洋医学の考え方では、めまい・慢性疲労・肩こりも生理不順と同じ体質の現れとして繋がっていることが多くあります。症状を一つずつ対症療法的に対応するより、根本の体質を整えることで複数の症状が同時に落ち着いていくことがあります。
今日からできることはありますか?
体質の変化は一晩では起きませんが、始めることはできます。今日から試せることを三つお伝えします。
一つ目は、次の生理から記録を始めることです。開始日・終了日・経血の色(鮮紅・暗赤・茶色・薄い)・量(多い・普通・少ない)・血塊の有無をメモします。3か月分のデータがあると、自分の体質タイプが見えてきます。婦人科や整体師への相談時にも役立ちます。スマートフォンのカレンダーに一行書くだけでも続きます。
二つ目は、就寝時間を1時間前倒しにすることです。22時〜23時の就寝を目標に、まず30分から始めます。スマートフォンの使用を就寝1時間前に切り上げることと合わせると、自律神経の切り替わりが早くなります。今夜から試せることです。
三つ目は、朝食を抜かないことです。特に血虚タイプの方は、朝食を抜くことで血の補充のサイクルが崩れやすくなります。量が少なくても、温かいものを食べることから始めてください。味噌汁一杯でも、内側からの変化の土台になります。
生理不順は「月経が来る・来ない」だけの問題ではなく、体全体のバランスを映す鏡です。経血の変化を観察することは、自分の体を知る入口になります。婦人科での確認を済ませた上で、体質改善のアプローチを試す価値があります。
常若整骨院への相談について
常若整骨院は福岡市早良区にある整体院です。整体が初めての方、婦人科系の症状での相談が初めての方に向けて、来院前に知っておいていただきたいことをお伝えします。
生理不順でお悩みの方が初めてご来院になるとき、多くの方が「整体で生理不順が変わるとは思っていなかった」とおっしゃいます。しかし、骨格・自律神経・体質という切り口からアプローチすることで、これまで変わらなかった体質に変化が出ることがあります。一人ひとりの状態が違うため、まずお話をお聞きすることを大切にしています。
生理不順の相談をいただいた際は、まず現在の状態・生活習慣・精神的なストレスの状況・これまでの婦人科受診の経緯をお聞きします。初回はカウンセリングに時間をかけて、その方の体質タイプを見立てることから始めます。
施術は全身の骨格・筋肉・経絡の状態を診ながら行います。整体は医療行為ではありません。生理不順に特定の原因が疑われる場合(多嚢胞性卵巣症候群・子宮内膜症など)は、婦人科との並行受診をお勧めします。
これまで25,000人の患者さんに、のべ11万回の施術を行ってきました。生理不順・PMS・不妊の方のご相談も多く受けてきました。「繰り返す生理不順をなんとかしたい」「薬に頼らずに体質を整えたい」というご希望がある方は、お気軽にご相談ください。











