子宮筋腫で月経過多と貧血が続く理由と東洋医学の体質的な見方|福岡市・常若整骨院

結論から言うと、月経過多と貧血が長引く子宮筋腫には、筋腫の大きさや位置だけでなく、体全体の「血を作る力」と「血を巡らせる力」の消耗が深く関わっています。婦人科での治療を主軸としながら、体の深部にある緊張を緩め、回復しやすい土台を整えること。そこに整体が貢献できる領域があります。

この記事では、月経過多・貧血・腰痛・頻尿といった子宮筋腫に伴う症状が長引く理由を、東洋医学の視点から読み解きます。検査で子宮筋腫と診断されたけれど手術するほどではないと様子見を続けている方、鉄剤を飲んでも貧血がなかなか変わらない方、腰の重さや頻尿も重なって体がしんどい方に、参考にしていただければと思っています。

子宮筋腫は日本産科婦人科学会でも詳しく情報が公開されています。医療的な判断は必ず婦人科の担当医にご相談ください。

なぜ月経過多と貧血は長引くのですか

結論として、月経過多と貧血が続く背景には、子宮筋腫の「位置」と「体質」の2つの要因が重なっていることがほとんどです。

婦人科的な観点から見ると、子宮の内側(粘膜)に接近した筋腫(粘膜下筋腫)は、小さくても経血の量を大きく増やします。子宮の収縮を妨げ、出血が止まりにくい状態を作るためです。一方、子宮の外側に向かって育つ漿膜下筋腫は、大きくても月経への影響が比較的少ないことがあります。

日本産科婦人科学会のデータによると、子宮筋腫は30代女性のおよそ3人に1人、40代女性では2人に1人に認められます。多くの方は無症状ですが、症状が出やすいのは粘膜下筋腫を持つ方や、複数の筋腫が重なっている方です。

月経過多が続くと、毎月大量の鉄が失われます。鉄分を補っても、消化吸収を担う体の働きが疲弊していると、鉄の利用効率が落ちます。だから「鉄剤を飲んでも貧血がなかなか変わらない」という方には、消化吸収のベースになる体の状態を整えることが重要になってきます。

もう一つ重要なのは、慢性的な貧血が体全体の疲弊を招き、さらに体の緊張が高まって骨盤内の血流が低下するという悪循環です。体が消耗すると交感神経が優位になり、内臓への血流がさらに低下する。この連鎖が、「月経のたびに消耗し、月経が終わっても回復しきれない」という状態を作ります。

「鉄が足りないから貧血」という一方向だけでなく、体の慢性緊張が循環を悪化させているという視点が、長引くケースでは重要になります。婦人科と整体の両方からアプローチすることで、それぞれが単独ではカバーできない部分を補い合うことができます。

子宮筋腫とはどのような状態ですか

子宮筋腫とは、子宮の筋肉層に生じる良性の腫瘍(こぶ)です。女性ホルモン(エストロゲン)の影響で大きくなりやすく、閉経後には縮小することが多いため、ほとんどの場合は生命に直接かかわるものではありません。

筋腫の位置によって3種類に分類されます。

子宮の内側の粘膜に近い「粘膜下筋腫」は、小さくても月経過多や不正出血を起こしやすいタイプです。経血が増えるのはこのタイプが最も影響が大きい。「筋腫は小さいのに月経が多い」という場合は、このタイプである可能性があります。

子宮の筋肉層の中に育つ「筋層内筋腫」は最も頻度が高いタイプです。小さいうちは症状が出にくいですが、3〜5cm以上になると月経痛や圧迫症状が出やすくなります。複数が重なって発生することも多く、月経の量や痛みの程度は、筋腫の数と配置の組み合わせによって変わります。

子宮の外側に向かって育つ「漿膜下筋腫」は、大きくなると腰痛・頻尿・便秘などの圧迫症状が出ることがありますが、月経への影響は比較的少ない傾向があります。

腰痛や頻尿が出やすいのは、筋腫が一定の大きさを超えて膀胱や直腸を圧迫するためです。特に後壁(子宮の後ろ側)に筋腫がある場合、腰や仙骨周辺の重だるさが出やすくなります。下腹部の張り感、排尿後もすっきりしない感覚、夜間に何度もトイレに起きるといった症状が重なる方も少なくありません。

筋腫が大きくなるにつれて症状が強まることが多く、婦人科での定期的な超音波検査による経過観察が基本となります。

東洋医学では貧血をどう見ていますか

西洋医学での貧血は、血液中のヘモグロビン濃度や赤血球数の低下で診断されます。月経過多からくる鉄欠乏性貧血が最も多く、鉄剤の補充が治療の柱になります。

東洋医学では、これを「血虚(けっきょ)」と呼びます。血虚とは、単に鉄が足りないというより、「体の組織を潤し、栄養し、温めるための血の質と量が不足した状態」です。

血は脾(消化器)で作られます。食べたものを消化吸収して得た栄養が、脾の働きで「気」と「血」に変換される、というのが東洋医学の見立てです。つまり、脾の働きが弱ると、いくら食事や鉄剤で素材を補っても、血を作る効率が下がります。

「鉄剤を飲んでもなかなか変わらない」という方の多くは、消化吸収のベースが疲弊しているケースがあります。食後に異常に眠くなる、お腹が張りやすい、消化がゆっくりだという感覚がある方は、脾の弱りが血虚の背景にある可能性があります。

また、血虚は心(しん・心臓と精神の働き)にも影響します。血が不足すると、心が養われにくくなり、不安・動悸・眠りの浅さ・気持ちの波として出てくることがあります。「貧血なのに動悸がする」「眠れない」「気持ちが不安定」という方には、この連鎖が起きていることがあります。

さらに、血虚が続くと肝(かん・血の貯蔵と気の流れを調整する臓腑)にも影響します。肝は夜間に血を貯蔵して体を休ませる働きを持ちます。血が不足すると肝が血を十分に蓄えられず、夜中に目が覚める、眠りが浅いという状態につながります。

東洋医学では「血を作る」と「血を巡らせる」の両方を整えることで、貧血のサイクルを変えていきます。施術で体全体の緊張を緩め、脾の働きが戻りやすい状態を作ることが、この流れのサポートになります。

子宮筋腫に整体はどこまでできますか

はっきり言うと、整体は子宮筋腫そのものを縮小させたり、消したりすることはできません。婦人科での治療が主軸であることは変わりません。

整体が貢献できる領域は、大きく3つあります。

一つ目は、体全体の緊張パターンを緩めることです。月経過多や貧血が続くと、体は慢性的な疲弊状態に入り、全身に緊張が蓄積しやすくなります。特に骨盤まわり・仙骨・腰椎・横隔膜の緊張が続くと、骨盤内の血流が低下しやすくなります。整体では、この慢性的な緊張を緩め、骨盤内の循環が整いやすい状態をサポートします。

二つ目は、自律神経の切り替えを整えることです。ストレスや疲労が続くと交感神経が優位になり、内臓への血流が低下します。副交感神経優位の状態を取り戻すことで、体の回復力が働きやすくなります。施術の後に「呼吸が深くなった」「体が温かくなった」と感じる方が多いのは、この切り替えが起きているサインです。

三つ目は、随伴症状のつらさを和らげることです。貧血や疲れからくる全身の重だるさ、腰痛・肩こり・頻尿といった症状のつらさを、体の緊張を緩めることで楽にするサポートができます。

整体は婦人科の治療に取って代わるものではなく、その補完として機能します。薬や手術の判断は必ず婦人科の医師と相談してください。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

子宮筋腫の症状で整体を探す際に、確認したい点が3つあります。

まず、婦人科との連携スタンスが明確であること。「整体だけで子宮筋腫が消える」「手術は不要」といった表現をしている院は、医療的な判断を誤らせるリスクがあります。婦人科での治療を優先しながら、体の土台を整えることをサポートする姿勢の院を選んでください。

次に、月経周期や貧血の状態をカウンセリングで確認してくれること。子宮筋腫の症状は月経の時期や体の状態によって変化します。その都度の体の状態を丁寧に聞きながら施術の内容を調整できる院であることが重要です。「先週はどうでしたか」と毎回確認してくれる院は信頼の置けるサインです。

そして、骨盤まわり・仙骨・横隔膜を含めた全身の施術ができること。子宮は骨盤内の臓器です。骨盤まわりの緊張を緩め、横隔膜と骨盤底が連動して動けるようになることが、体の循環を整える上で重要です。「骨盤だけ」「腰だけ」の部分的な施術より、全身の緊張を見てくれる院を選ぶ方が、長引く随伴症状のケアに繋がります。

常若整骨院では子宮筋腫をどう見ていますか

当院では、子宮筋腫の方に対して、婦人科での治療を最優先としていただいた上で、体の緊張を緩め、回復しやすい土台を整えることに集中しています。

20年・25,000人を施術してきた経験の中で感じるのは、子宮筋腫の症状が強い方には、長期間にわたって体に力を入れ続けてきた方が多い、ということです。仕事・育児・介護・家事と複数の役割をこなしながら、自分の体のシグナルより周囲の要求を先に処理してきた。そういう方に、こうした症状が重なりやすい印象があります。これは「がんばりすぎたから腫瘍になった」ということではなく、「長く気を張ってきた方に重なりやすい傾向がある」という話です。

カウンセリングでは、月経の状態・貧血の程度・腰痛や頻尿の状態・ストレスの背景・睡眠の質を確認します。体全体の緊張を観察し、特に骨盤まわり・仙骨・腰椎・横隔膜の状態を評価します。

施術では、全身の慢性緊張を丁寧に緩め、自律神経が副交感神経優位に切り替わりやすい状態に整えます。セルフケアでは、体の回復を妨げない生活習慣(睡眠・食事・楽しみの取り方)についてお伝えします。

「体の調子が良いと、気分も自然と明るくなってくる」と感じていただけるプロセスを、一緒に整えていきたいと思っています。

東洋医学では子宮筋腫をどう考えるのですか

東洋医学では、子宮筋腫そのものに病名をつけるより、その方の体質と症状の組み合わせを見て対処します。月経過多・貧血・腰痛・頻尿が重なる子宮筋腫の方には、大きく3つの体質パターンが見られます。それぞれの特徴と、関係するツボを紹介します。

気滞血瘀型(きたいけつおうがた)

月経血にかたまりが多い、経血の色が赤黒い・暗い、生理痛が強い方に多いパターンです。気持ちが塞ぎがち、ストレスを溜め込みやすい、張り詰めた状態が長く続いているという特徴があります。生理前に乳房が張る、頭痛が出やすい、イライラしやすいという方もこのタイプに当てはまることが多い。

東洋医学では、肝の疏泄機能(気の流れを調整する働き)が滞ると、気が詰まり、血の流れも停滞するという連鎖が起きると考えます。この状態(気滞血瘀)が続くと、子宮の血の巡りが悪くなり、月経血が正常に排出されにくくなります。「経血のかたまり」は、この血の停滞が体の表面に出てきたサインと見ます。

このタイプに関係するツボとして、太衝(たいしょう)があります。足の甲、親指と人差し指の骨の付け根のくぼみにあります。肝の気の流れを整える代表的なツボで、月経痛・頭痛・目の疲れにも広く使われます。三陰交(さんいんこう)は内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろぎわにあります。血の流れを整え、月経を調える働きがあります。血海(けっかい)は膝の内側のくぼみから指3本上。「血の海」という名前のとおり、血の巡りを調えるツボです。いずれも、押して痛みがある側を優先的にほぐすのがポイントです。

脾虚血虚型(ひきょけっきょがた)

出血量が多いが経血の色が薄い・水っぽい、ひどい疲れやすさ・鉄欠乏性貧血が強い方に多いパターンです。食欲がない、食後に眠くなる、お腹が張りやすい、むくみやすいといった症状が重なることがあります。肌が白く、唇の色が薄い、爪が白っぽい、という見た目のサインが出ることもあります。

東洋医学では、脾(消化吸収・栄養の製造・血を脈内に収める「統血」の働き)が弱ると、十分な血が作れなくなり、かつ血を脈の中に留める力も低下すると考えます。血を収める力が落ちる(統血機能低下)と、経血量が増え、さらに血が不足するという悪循環が起きやすくなります。鉄剤で数値が戻っても体の重さが取れない方には、この脾の弱りが根底にあることが多い。

このタイプに対応するツボとして、足三里(あしさんり)があります。膝の外側のくぼみから指4本下。消化吸収を助け、気血を補う代表的なツボです。三陰交はこのタイプにも重要で、脾・肝・腎の3つの経絡が交わる、婦人科系の症状に欠かせないツボです。隠白(いんぱく)は足の親指の爪の内側。脾の統血機能に直接働きかける、経血過多のときに古くから使われてきたツボです。

腎虚寒凝型(じんきょかんぎょうがた)

腰が冷えて重い・強い腰痛、夜間の頻尿・下半身のだるさが出やすいパターンです。冷え性が強く、特に足首から下が冷える、疲れが回復しにくいという特徴があります。月経が遅れがちになる、月経期間が長引くが量は少なめ、という変化が出ることもあります。

東洋医学では、腎が体を温める力(腎陽)の貯蔵庫と考えます。この腎陽が不足すると(腎虚)、子宮を温める力が低下し、寒邪(冷えのエネルギー)が内部に定着しやすくなります。血は温かいと流れ、冷えると固まりやすい性質があるため、この状態では骨盤内の血の停滞が起きやすくなります。夜間頻尿は「腎の固摂力(収める力)が低下した」サインとも見ます。

このタイプに対応するツボとして、太渓(たいけい)があります。内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみにあります。腎を補う代表的なツボで、腰痛・冷え・疲れに広く使われます。湧泉(ゆうせん)は足の裏の中央より少し上のくぼみ。腎気の泉として、下半身の冷えや疲れを回復させる働きがあります。腎兪(じんゆ)は第2腰椎の両横2横指。腎の働きを直接補うツボで、腰の深部の重だるさに対応します。

自律神経と子宮筋腫はどう関係しているのですか

結論として、自律神経の慢性的な緊張が骨盤内の血流を低下させ、子宮まわりの循環を悪化させる経路が考えられます。

自律神経は、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような役割を持ちます。ストレスや疲労が続くと交感神経が優位になり、内臓への血流が低下します。特に骨盤内の臓器(子宮・卵巣・腸)は、交感神経が過活動になると血流が滞りやすくなります。

月経過多・貧血が続く方は、体が慢性的な疲弊状態に入っていることが多く、体の防衛反応として緊張状態が常態化しやすくなっています。この緊張が横隔膜・腹腔・骨盤底に蓄積すると、骨盤内の血流を一層悪化させる悪循環が生まれます。

腰痛が重なる場合、腰椎まわりの筋肉の慢性的な緊張が自律神経の幹線路(特に仙骨神経叢)を圧迫し、骨盤内臓器への神経伝達を乱すという経路も考えられます。

整体では、特に首後頭部の緊張(迷走神経の通り道)、横隔膜の硬化、仙骨・腸骨まわりの固まりに働きかけることで、自律神経の切り替えをサポートします。交感神経が緩み、副交感神経優位の状態が増えることで、骨盤内の循環が整いやすくなります。

施術の直後に「体が温かくなった」「呼吸が楽になった」「足の先まで血が流れてきた感じがする」と感じる方が多いのは、自律神経が緩んで末梢の血流が回復してきたサインです。この変化を積み重ねることが、月経のたびの消耗を少しずつ減らしていく土台になります。

子宮筋腫で来られる方に多いのはどんなケースですか

当院に子宮筋腫の症状でいらっしゃる方に共通しているのは、「長い間、誰かのために体を動かし続けてきた」という経歴が多い、ということです。

育児・仕事・介護・家事を抱えながら、自分の体のシグナルより周囲の要求を優先してきた。月経がつらくても「生理だから仕方ない」と割り切って動き続けてきた。そういう方が多い印象があります。これは「がんばりすぎたから腫瘍になった」ということではありません。「長く気を張ってきた方に、こうした症状が重なりやすい傾向がある」という話です。

来院のきっかけとして多いパターンが3つあります。

一つ目は、貧血がなかなか変わらない・鉄剤を飲み続けているが疲れが取れない、という方です。月経のたびに大量の経血が続き、鉄剤で数値は戻るが体の重さと疲れだけが取れない。この状態が3年・5年と続いている方が来院されます。「病院では数値上は問題ない」と言われても、体はずっとしんどい、という状態がそれに当たります。

二つ目は、腰痛や頻尿が重なって日常生活への影響が大きくなった方です。筋腫が大きくなるにつれて膀胱や腸を圧迫し、外出中のトイレが気になるようになった、夜中に何度も起きるので睡眠が分断されるようになった、という方もいます。腰が重すぎてデスクワークに集中できない、という方もいらっしゃいます。

三つ目は、手術か様子見か迷いながら、体の土台から整えたいと思ってきた方です。「整体で子宮筋腫を消したい」という目的ではなく、「この体で少しでも楽に日常を過ごしたい」「回復しやすい体の状態を作りたい」という気持ちで来院される方が多い。その気持ちに、丁寧に向き合いたいと思っています。

実際に子宮筋腫が楽になった方はどんな経過でしたか

ここでは、当院にいらっしゃった方の経過を匿名でご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

実際の口コミから(福岡県 40代女性)

子宮筋腫とそれに伴う諸症状、そしてメンタル面では不安神経症・心配性にも悩んでいらっしゃいました。「来院時に現在気になる症状や箇所を毎回確認していただけるので、その時の体調に応じて臨機応変に対応してもらえます。体調が良いと気分も自然と明るくなってきました。また、変えられないと思っていた生活習慣を見直すきっかけになってよかったと思っています」とのご感想をいただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

一般的な経過(40代女性・デスクワーク・筋層内筋腫)

婦人科で「筋層内筋腫が3cm程度・当面は様子見」と診断されてから3年、月経のたびに経血量が増え続け、鉄剤を服用しながらも疲れが取れない状態が続いていた方です。骨盤まわりと横隔膜の緊張が強く、呼吸が浅い状態でした。東洋医学の観点では脾虚血虚型の傾向が強く、消化吸収のベースから整えることを目標にしました。

月に2〜3回の施術と、自宅での足湯と腹式呼吸のセルフケアを取り入れていただきながら、2か月ほどで「月経のだるさが以前より軽くなった」「朝の体の重さが変わってきた」との変化をお話しいただきました。婦人科での経過観察は継続しています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

一般的な経過(30代女性・育児中・後壁筋腫と腰痛・頻尿)

後壁(子宮の後ろ側)に4cmほどの筋腫があり、月経前から腰が重だるく、月経中は布団から起き上がるのがつらいという方です。夜間に2〜3回トイレに起きるため、睡眠も分断されていました。腎虚寒凝型の傾向が強く、下半身全体が冷えていました。

仙骨まわりの緊張が特に強く、骨盤底の動きが固まった状態でした。施術で仙骨まわりと腰椎の緊張を緩め、骨盤底が呼吸とともに動きやすくなることを確認しながら進めました。3〜4回の施術後から「腰の重さがいくらか楽になった」「夜中に起きる回数が減ってきた」との変化がありました。婦人科での治療は並行して継続しています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

子宮筋腫は自宅でどうケアすればいいですか

以下のセルフケアを参考にしてください。全部やろうとしなくて大丈夫です。どれか1つからで十分です。できない日があって当然で、その日に自分を責めると、それ自体が体の緊張になります。

腹式呼吸。1日に数回、吸うより吐く時間を長くする深呼吸を5〜6回行う。横隔膜がゆっくり動くことで、骨盤内の血流が整いやすくなります。立ったままでも、寝たままでも構いません。

足湯。夜、足首まで42℃前後のお湯に10分ほど浸かる。腰から下を温めることで、骨盤内の循環を助けます。忙しい日は洗面器に少し張るだけでも構いません。腎虚寒凝型の方には特にお勧めです。

夜10時前に横になる日を週に数日作る。体の回復時間(特に深夜の肝臓が活発に動く時間帯)を確保することが、血の再生に関わります。完全に寝られなくても、横になるだけでも構いません。

鉄の吸収を助ける食事。ビタミンCを含む食材(ブロッコリー・柑橘類・パプリカ)と鉄分(レバー・牡蠣・小松菜・大豆製品)を一緒に摂ること。東洋医学で腎を補うとされる黒い食材(黒豆・黒ごま・ひじき・黒きくらげ)も取り入れると、腎虚寒凝型の方に向いています。脾虚血虚型の方は、温かい食事・消化しやすいもの(お粥・スープ・蒸し野菜)を選ぶことで、脾の負担を減らします。

誰にも気を使わない時間を1日の中に少しだけ作る。たとえ10分でも。楽しいと思えることを1つだけやる。「やらなきゃ」の義務ではなく、本当にやりたいことを1つ。これがセルフケアの中でいちばん効くことかもしれません。自分が楽しいと感じる瞬間を積み重ねることが、体の循環を動かす起点になります。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、婦人科が先です。子宮筋腫は医療機関で診断・管理されることが前提です。

次のような症状がある場合は、すぐに婦人科または救急を受診してください。

月経期間以外にも出血が続く(不正出血)。1時間以内に生理用品が溢れるほどの大量出血。急激な貧血の悪化(めまい・立ちくらみ・動悸が強くなる・息切れがある)。足の強いむくみが急に出てきた。下腹部に急激な痛みが出た。発熱・悪寒が重なる。体重が短期間で急に減った。

婦人科で「様子見」「当面は薬で対応」と言われた方で、日常のつらさ(倦怠感・腰痛・頻尿・睡眠の浅さ・月経のだるさ)を改善したい、体の緊張を緩めながら体の土台を整えたいという方が整体を並行してご活用いただく流れになります。

整体は補完であり、医療の代わりにはなりません。婦人科の指示に従いながら、体の回復をサポートする目的でご活用ください。

よくあるご質問

子宮筋腫があっても整体を受けられますか?

はい、婦人科で定期的に経過観察をしていただいている方であれば受けていただけます。初回のカウンセリングで現在の経過・服薬の状況・最近の婦人科での診察内容を確認させていただきます。

子宮筋腫は整体で小さくなりますか?

整体が直接子宮筋腫を縮小させることはできません。整体の役割は、体全体の緊張を緩め、自律神経の切り替えをサポートし、骨盤内の循環が整いやすい土台を作ることです。筋腫の管理は婦人科での治療が主軸です。

月経中でも施術は受けられますか?

はい、月経中でも受けていただけます。経血量が特に多い時期(月経1〜2日目)は体への負担を考慮し、施術の強さや範囲を調整することがあります。来院時にお申し出ください。

貧血がひどいのですが整体を受けても大丈夫ですか?

貧血の程度によります。ふらつきや立ちくらみが強い状態での来院は体への負担になることがあります。現在の貧血の状態と最近の血液検査の結果を初回カウンセリングでお伝えください。必要に応じて施術内容を調整します。

鉄剤を服用中ですが、整体と一緒に受けて問題ありませんか?

問題ありません。整体は薬と競合するものではありません。服薬は婦人科の指示に従って継続してください。

手術を予定しているのですが、その前後に整体を受けても大丈夫ですか?

手術前は担当の婦人科医にご相談ください。手術後は、傷の回復状況を婦人科で確認してから来院ください。術後の体の緊張を緩め、骨盤内の循環を整えることはサポートできます。

子宮筋腫の腰痛は整体で楽になりますか?

筋腫そのものによる圧迫が直接の原因である腰痛は、整体では対応できません。ただし、腰椎まわりの筋肉の慢性緊張・仙骨周辺の固まりから来る腰の重さや引っ張られる感覚は、施術で楽になる場合があります。効果には個人差があります。

子宮筋腫があると不妊に影響しますか?

不妊への影響は筋腫の位置と大きさによって異なります。特に粘膜下筋腫は着床に影響するとされています。この点は婦人科で詳しく相談してください。当院では不妊への直接的な関与はしていませんが、体の緊張を緩め骨盤内の循環を整えるサポートをしています。

閉経後は子宮筋腫はどうなりますか?

エストロゲンの低下とともに縮小することが多いです。ただし閉経後も定期的な婦人科の経過観察を続けることが重要です。閉経後に子宮からの出血がある場合は必ず婦人科を受診してください。

ホルモン療法(GnRHアナログ・レルミナなど)と整体は一緒にできますか?

一緒に受けていただけます。ホルモン療法を受けている間は、のぼせ・骨量低下・気分の波などが出ることがあります。そのような体の状態を踏まえて施術内容を調整しますので、薬の名前と現在の体の状態をカウンセリングでお伝えください。

東洋医学のアプローチで子宮筋腫の症状はどう変わりますか?

東洋医学の体質的なアプローチで、月経に伴うだるさ・腰痛・むくみ・疲れ感といった随伴症状が楽になる方がいます。ただし筋腫そのものに働きかけるものではなく、効果には個人差があります。婦人科での治療を主軸に、並行して体の土台を整える目的でご活用ください。

月経過多で鉄剤を飲んでいますが、貧血以外にも整体でできることはありますか?

貧血そのものへの直接的なアプローチは婦人科・内科が担当しますが、貧血からくる全身の疲弊・体の重さ・倦怠感を和らげるサポートは整体でもできます。消化吸収のベース(東洋医学でいう脾)を整え、体の巡りを回復させることで、鉄剤の効果が出やすい体の状態を整える一助になります。

月経のたびに消耗するのですが、日常をどう乗り切ればいいですか?

月経のたびに消耗しきってしまう方には、「月経前から体の緊張を緩めておく」という考え方が重要です。月経の1週間前から足湯・腹式呼吸・睡眠時間の確保を意識すること。月経中は無理をしない日を1日でも確保すること。月経後の回復期に施術のタイミングを合わせることで、次の月経に向けて体力を回復しやすくなります。

子宮筋腫があると、更年期症状はひどくなりますか?

個人差がありますが、子宮筋腫のある方が更年期に入ると、ホルモンの変動に伴って筋腫の変化が起きたり、のぼせ・発汗・気分の波といった更年期症状が複合的に出やすくなることがあります。婦人科での経過観察を継続しながら、体の緊張を緩めて自律神経を整えることが、両方の症状の負担を軽くする助けになります。更年期と子宮筋腫が重なる時期は特に、無理をしない生活リズムを意識することが重要です。

まとめ

子宮筋腫で月経過多・貧血・腰痛・頻尿に悩んでいる方へ。

子宮筋腫そのものは婦人科で診ていただくものですが、月経のたびの消耗・腰の重さ・貧血からくる疲れ・夜間のトイレといった日常のつらさを、少しでも和らげるサポートが整体にはできます。

20年・25,000人を施術してきた経験の中で感じるのは、体の緊張が解けると、随伴症状のつらさが落ち着きやすくなる方が多い、ということです。長年誰かのために体を張り続けてきた方が、少しずつ自分の体の状態に気づけるようになるプロセスを、丁寧に支えたいと思っています。

楽しみを一つ取り戻すことが、体の回復を動かす起点になることがあります。「義務ではなく、好きなこと」を1日の中に少しだけ。それだけで体の巡りが変わりはじめることがあります。

婦人科での治療を続けながら、体の土台を整えること。一人で抱え込まず、まず体の緊張を緩めることから始めましょう。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたかせいじ)。常若整骨院 院長。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏内。整体・東洋医学・気功を軸に、体の緊張を緩め、回復しやすい土台づくりをサポートしています。女性ホルモンや婦人科系の症状にも、東洋医学の体質的なアプローチで対応しています。婦人科・内科・心療内科などの医療機関との連携を重視しています。