子宮筋腫がある人の疲れやすさ——なぜ、休んでも回復しないのか
結論から言うと、子宮筋腫がある方の疲れやすさには、貧血だけでなく「気と血の消耗」「骨盤内の慢性的な血の停滞」「脾と腎の回復力低下」という3つの流れが重なっています。休んでも疲れが抜けないのは、体が血を生み出す以上のスピードで消耗し続けているからです。整体でできるのは筋腫を縮小させることではありませんが、骨盤内の緊張をゆるめ、血が巡りやすい土台を整えることで、疲れが少しずつ回復しやすい状態へ変わっていきます。
この記事は、子宮筋腫と診断されていて、貧血の治療を受けても疲れが取れない方、休日も体が重く朝から力が出ない方、「年だから仕方ない」と思って疲れを後回しにしてきた方に向けて書いています。福岡市・早良区で、東洋医学の視点から身体のケアをご提供している常若整骨院(西新駅から徒歩圏)の院長が、25,000人以上を施術してきた現場の観察をもとに記します。
なぜ子宮筋腫があると疲れやすいのですか
子宮筋腫がある方が疲れやすい理由として、最も広く知られているのが月経過多による鉄欠乏性貧血です。月経の出血量が増えると、体の中の鉄分が補給より先に出ていく状態が続きます。鉄が減ると赤血球が減り、全身へ酸素を運ぶ力が落ちます。酸素が届かない細胞は十分に働けないため、活動量が変わらなくても疲れやすくなります。
ただし、当院に来られる方の中には「血液検査では貧血と言われていないのに、疲れが続く」という方が少なくありません。そのような方に共通しているのが、骨盤内の慢性的な緊張と血流の停滞です。
子宮筋腫そのものは、東洋医学の見立てでは「気の流れが滞り、血が骨盤内に停滞し続けた結果」として読みます。長期的なストレス、感情を出せない環境、骨盤内を冷やす生活習慣が積み重なると、子宮という部位に血が溜まりやすくなります。筋腫が育ち続けるということは、その停滞が解消されないまま続いているということです。停滞した血は全身を巡れないため、体の末端・脳・筋肉に新鮮な栄養が届きにくくなり、疲れが取れない状態が続きます。
もう一つの要因が、自律神経への影響です。骨盤内に重さや圧迫感が続くと、体は慢性的な「警戒状態」に入ります。交感神経が長時間にわたって優位になり、体が休息に切り替わりにくくなります。夜に眠れても熟睡できない、朝に起きても体が重い、という状態はこの自律神経の慢性緊張から生まれます。
エストロゲンの影響も見逃せません。子宮筋腫はエストロゲン(女性ホルモンの一種)の刺激で大きくなります。エストロゲンが過剰な状態が続くと、ホルモンバランスが乱れ、気分の波、倦怠感、むくみなどが出やすくなります。
子宮筋腫による疲れやすさとはどのような状態ですか
子宮筋腫による疲れやすさとは、活動量に見合わないほど体が重く、回復に時間がかかり続ける状態のことです。
一般的な疲れは、休息や睡眠をとることで回復します。しかし子宮筋腫がある方の疲れは、「休んでも疲れが取れない」「一週間休んでも週明けの月曜日から体が重い」という特徴があります。貧血の数値が改善されていても、この感覚が続くことがあります。
来院される方から多く聞く言葉は次のようなものです。「朝目が覚めた瞬間から体が鉛のように重い」「午前中はなんとか動けるが、午後になると急に力が抜ける」「以前は余裕でできていたことに、今はエネルギーを使い切ってしまう」。
この疲れは、単に「体力が落ちた」という問題ではなく、体が血を消耗し続けながら生産が追いつかない状態のサインです。体がエネルギーを作る働きそのものが落ちているため、休んでも「生産量が増えない」まま時間が過ぎます。
子宮筋腫の疲れやすさに整体はどこまでできますか
はっきり申し上げます。整体には、子宮筋腫そのものを縮小させることも、貧血の数値を直接改善させることも、できません。ここは誠実にお伝えしなければならない部分です。
整体でできることは、次の方向です。
一つ目は、骨盤内・下腹部の緊張をゆるめることです。長時間の座り仕事、冷え、慢性的なストレスによって、骨盤まわりの筋肉と筋膜は締まり続けます。この緊張が血流の妨げになっています。手技による緊張の解放と、気功を用いた気の流れの整えで、骨盤内の循環が回復しやすい状態を目指します。
二つ目は、自律神経の緊張を下げることです。慢性的な交感神経優位の状態を、副交感神経が働きやすい方向へ戻す施術を行います。これにより、睡眠の深さが変わり、回復速度が上がることがあります。
三つ目は、脾(消化・吸収・気血生産)の土台を整えることです。疲れやすい方の多くは、消化吸収の働きも落ちています。食べても体に入らない状態では、鉄分サプリを飲んでも吸収が十分でないことがあります。胃腸への手技や経穴へのアプローチで、脾の働きを整えていきます。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
婦人科系の不調を抱えながら整体を探すとき、見てほしいポイントが3つあります。
まず、カウンセリングの時間が確保されているかどうかです。子宮筋腫による疲れは、身体だけの問題ではありません。生活習慣、食習慣、ストレスの状況、睡眠の質、感情のパターン——これらを把握しないと、どの方向から整えるべきかが見えません。初回で10分以上のヒアリングがある院を選んでください。
次に、婦人科系の不調の経験がある院かどうかです。子宮筋腫、更年期障害、生理不順などへの施術経験があるかを確認してください。これらは骨格の調整だけでは変わらないことが多く、東洋医学や内臓の観点からも整えられる技術が要ります。
三つ目は、主治医(婦人科)との連携を前提にしているかどうかです。子宮筋腫は定期的な経過観察が必要な状態です。「整体だけで」という院ではなく、医療機関との並走を前提にしているところを選んでください。
常若整骨院では子宮筋腫の疲れやすさをどう見ていますか
当院では、子宮筋腫による疲れやすさを「体の一部の問題」ではなく、「体全体の気と血の流れ」として見ています。
初回のカウンセリングでは、現在の月経の状態、睡眠の質、食事内容、仕事や家庭でのストレス、体の冷えの状態、感情の出し方のパターンまで聞いていきます。「その人が今どの状態にあるか」を全体で把握することが、整えるべき方向を見つける唯一の道だからです。
施術では、骨盤まわりの筋肉と筋膜の緊張を手技でゆるめ、気功を用いて骨盤内の気の流れを整えます。25,000人以上を施術してきた中で気づいていることは、子宮筋腫がある方の多くは、骨盤内だけでなく横隔膜・腸・肩まわりにも慢性的な緊張を抱えているということです。局所だけ触れても全体の流れは変わりません。体全体の緊張が解けていくほど、骨盤内の血流も回復しやすくなります。
カウンセリングでは、施術だけでなく生活習慣のアドバイスも行います。子宮筋腫がある方の疲れやすさは、施術の時間だけでは変わりません。「日常の中で体の回復を助ける習慣」に変えていくことが、回復の大きな鍵になります。
施術後に多くの方が最初に感じる変化は、「体が温かくなった」という感覚です。骨盤内や下腹部の血流が戻ってくると、冷えていた部位に温かさが戻ります。これが気血の流れが再開したサインです。この変化が施術中に感じられると、「ああ、体が動いているんだ」という実感を持っていただけます。変化を感じやすい体になるほど、セルフケアの効果も出やすくなります。体の声を聞く練習も、施術の中で一緒に行っていきます。
東洋医学では子宮筋腫の疲れやすさをどう考えるのですか
東洋医学では、子宮筋腫は「気滞血瘀(きたいけつお)」——気の流れが滞り、血が骨盤内で停滞した結果——として読みます。そして、この状態が続くことで体の疲れやすさが生まれるメカニズムも、3つの証(体質パターン)として読み解くことができます。
気滞血瘀型(きたいけつおがた)
最も多く見られるパターンです。ストレスや感情の抑圧が続くと、気の流れが止まります。気が動かないと血も動けません。骨盤内で血が停滞し、新鮮な血が全身を巡れなくなります。
このタイプの疲れは「重だるい」が特徴です。下腹部に張りや重さがあり、月経血に塊が混じることが多く、月経前にイライラや情緒不安定が出やすい傾向があります。頭が重い、体の重さが下半身に偏る、という感覚を持つ方も多くいます。
東洋医学では、肝(かん)が気の流れを調節する臓腑とされています。ストレスや感情の抑圧が長く続くと、肝の気が滞ります(肝気鬱滞)。肝は血を蔵す働きも持つため、肝気が詰まると血の流れも同時に滞ります。骨盤内は子宮・卵巣・大腸・膀胱が集まる場所で、体の中でも特に気血の滞りが起きやすい部位です。ここに瘀血が積み重なると、子宮筋腫という形で血の塊が生まれやすくなると東洋医学では見ています。
整えるツボは、太衝(たいしょう)——足の親指と人差し指の間の骨が合わさる手前のくぼみ——で、肝の気の流れを通します。血海(けっかい)——膝のお皿の内側の角から指3本ぶん上——で瘀血(停滞した血)を動かします。三陰交(さんいんこう)——内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ——で血の流れと婦人科全体を整えます。
脾虚気血両虚型(ひきょきけつりょうきょがた)
脾(ひ)とは、東洋医学で消化・吸収・気血生産を担う臓腑です。脾が弱ると、食べ物から気(エネルギー)と血(栄養)を生み出す力が落ちます。月経過多による慢性的な血の消耗に加えて、食習慣の乱れや過度な考えすぎが脾を傷めます。
東洋医学では「思は脾を傷る(おもいはひをそこなう)」という言葉があります。考えすぎ、悩みすぎが続くと、脾の働きが落ちていきます。子宮筋腫と診断されたことで、「これからどうなるのか」「仕事や妊娠に影響するのか」という不安が頭を離れない方は、その心配そのものが脾をさらに消耗させていることがあります。体の消耗と心の消耗が重なるのがこのタイプです。
このタイプの疲れは「ふわふわ・力が入らない」が特徴です。食後に眠くなりやすく、息切れしやすく、肌に張りがなく顔色が白っぽい傾向があります。頭がぼーっとする、集中力が続かない、という訴えが多くあります。
整えるツボは、足三里(あしさんり)——膝のお皿の外側の角から指4本ぶん下——で脾胃の働きを強化します。関元(かんげん)——おへそから指4本ぶん下——で元気を補います。三陰交も同様に使います。
腎虚疲弊型(じんきょひへいがた)
腎(じん)とは、東洋医学で生命力の根本・回復力の貯金を蔵す臓腑です。長年の慢性的な消耗——出産・育児・過労・更年期の重なり——が続くと、腎精が減ります。腎精が減ると、体がどれだけ休んでも「回復の根本」が弱いために戻れません。
このタイプの疲れは「芯から抜けない」が特徴です。腰のだるさ・重さ、夜中の2〜3時に目が覚めやすい、足が重い、気力が湧かないという状態が重なります。「もう年だから」と思っていた疲れが、このパターンであることが多くあります。
整えるツボは、太渓(たいけい)——内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ——で腎を直接補います。腎兪(じんゆ)——腰の高さで背骨から指2本外側——で腎の経穴を整えます。三陰交で3つの陰の経脈(肝・脾・腎)を同時に整えます。
自律神経と子宮筋腫の疲れやすさはどう関係しているのですか
自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような働きをする神経系です。活動するときはアクセルが、休むときはブレーキが優位になることで、体のリズムが整います。
子宮筋腫がある方は、骨盤内の慢性的な重さや圧迫感、月経痛、睡眠の中断(頻尿・痛みによる夜間覚醒)が続くため、体が長期にわたってアクセルを踏み続ける状態になります。アクセルが入り続けると、夜になっても交感神経が優位なまま眠れない、眠れても浅い眠りで回復できない、という状態が生まれます。
朝が疲れのピークになる方、週末に「寝だめ」しても体が戻らない方は、この自律神経の慢性緊張が大きく関わっています。
また、子宮筋腫がある方は夜間に频尿(ひんにょう)が起きやすいことがあります。筋腫が膀胱を圧迫すると、横になった状態で尿意が生じやすくなります。夜中に1〜2回目が覚めると、眠りが分断されて深い睡眠(ノンレム睡眠)が取りにくくなります。深い眠りの中でしか出ない成長ホルモンの分泌が減り、体の修復・回復が不十分なまま朝を迎えることになります。「十分眠ったはずなのに疲れが取れない」という方の多くに、この夜間覚醒のパターンが見られます。
当院の施術では、手技と気功を組み合わせて、体が副交感神経優位に切り替わりやすい状態へ導きます。多くの方が施術後に「体が温かくなった」「体が軽くなった」「眠気が来た」という感覚を報告されます。これは副交感神経が優位になり、体が休息モードに入ったサインです。骨盤内の緊張がゆるむと膀胱への圧迫も和らぎ、夜間の目覚めが減ることがあります。
子宮筋腫の疲れやすさで来られる方に多いのはどんなケースですか
当院に来られる方を見ていると、3つのパターンが多くあります。
一つ目は、デスクワーク中心の方です。1日8〜10時間座り続ける仕事環境では、骨盤内の血流が著しく低下します。月経量が多く、慢性的に下腹部に重さがある方で、「仕事はこなしているが、帰宅すると動けなくなる」という方が多くいます。帰宅してソファから動けない、夕食を作る気力が出ない、という状態が続いているなら、体が限界に近いサインです。
二つ目は、育児・家事・介護を担いながら自分を後回しにしてきた方です。「自分のことは最後でいい」という生活スタイルが続くと、脾の気血生産力が落ち、回復の時間が取れないまま消耗が蓄積します。40代の方に特に多いパターンで、「子どもが小さい頃から疲れが続いていた」という方も少なくありません。家族のためにすべてを後回しにしてきた誠実さが、体の疲弊として出ています。弱さではありません。
三つ目は、「更年期だから仕方ない」と思って来院が遅れた方です。子宮筋腫は閉経前後に縮小することが多いため、「あと少しで終わる」と思いながら、疲れやすさや倦怠感を何年も抱えて過ごされている方がいます。腎虚型の疲れはこの層に集中しており、適切な関わりで回復速度が変わります。閉経を待つより、今の体の状態を整えることで、日常の動きやすさが変わってきます。「もう少し先で」と後回しにしてきた体への向き合いを、今日から始めることができます。
実際に子宮筋腫の疲れやすさが楽になった方はどんな経過でしたか
当院にお越しになった方の経過を、匿名でご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
40代女性・会社員(子宮筋腫・不安神経症)
子宮筋腫の諸症状と、心配性・不安神経症を抱えて来院されました。毎回の来院時にその時の体調を確認しながら施術を重ねる中で、「体調が良いと気分も自然と明るくなってきた」という変化を感じていただけました。また、「変えられないと思っていた生活習慣を見直すきっかけになった」とお話しされていました。疲れやすさそのものを訴えての来院でしたが、施術と生活習慣の見直しを並行して進める中で、日常の動きやすさが少しずつ戻っていきました。
38歳女性・事務職(月経過多・慢性的な倦怠感)
婦人科で月経過多と診断され、鉄剤を服用していたが疲れが取れないとのことで来院されました。問診で聞いていくと、デスクワークで長時間座ることが多く、昼食を食べ損ねる日も多いとのこと。脾虚気血両虚型と見立て、骨盤まわりと横隔膜の緊張をゆるめながら、食事の改善(温かいものを昼に食べる・黒い食材を取り入れる)を続けていただきました。2か月ほどで「午後の力が抜ける感覚が減った」と報告があり、4か月後には「以前のように動ける日が増えた」とお話しされていました。
52歳女性・パート(子宮筋腫・疲弊・更年期重なり)
更年期の症状と子宮筋腫が重なり、「どこに行っても疲れは仕方ないと言われる」と来院されました。腰の深いだるさ、夜中の目覚め、足の重さが主訴でした。腎虚疲弊型と見立て、腰から骨盤にかけての気の流れを整えながら、温める生活習慣(毎朝白湯・腰を冷やさない)を続けていただきました。3か月ほどで「夜中に起きる回数が減った」、5か月後には「朝の体の重さが変わってきた」とお話しいただきました。
子宮筋腫の疲れやすさは自宅でどうケアすればいいですか
セルフケアは完璧にやろうとしないことが大切です。まじめな方ほど「全部やらなければ」と思って、できなかった日に自分を責めます。その自責が体の緊張になり、回復を妨げます。以下の中から、どれか一つからで十分です。できない日があって当然です。
一つ目は、下腹部と腰を温めることです。湯たんぽや使い捨てカイロを下腹部にあてる、ぬるめのお湯で10分以上湯船につかるだけで、骨盤内の血流が改善しやすくなります。体が冷えているときは回復がいちばん遅くなります。
二つ目は、黒い食材を一品加えることです。黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ひじき——東洋医学では黒い食材は腎を補う働きがあるとされています。毎食でなくていいので、週に数回取り入れるだけでも変化があります。
三つ目は、吐くことを意識した深呼吸を3回だけ行うことです。骨盤内の緊張をゆるめる最も手軽な方法は、呼吸です。鼻から吸って、口からゆっくり8秒かけて吐く。これを3回行うだけで、副交感神経が優位になります。
四つ目は、休む時間を「先に」確保することです。空き時間に休もうとする方がいますが、空き時間は出ません。先に休む枠を予定に入れ、その枠を他のことで埋めないようにする。これが実は最も大切なセルフケアです。自分に「休んでいい」と許可を出すことが、最初の一歩です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
子宮筋腫は、婦人科での定期的な経過観察が必要な状態です。「整体に行くから婦人科はいい」という判断は、してほしくありません。整体と婦人科は、役割が違います。
次のような状況では、まず婦人科(または内科・救急)を受診してください。
急に月経出血量が激増した、立てないほどの痛みが出た、顔色が急激に悪くなり息切れが強くなった——これらは緊急性が高い状態です。貧血が急に進んでいる可能性があり、輸血が必要になることもあります。
発熱が続く、子宮まわりに急激な痛みがある、血尿や排便時の強い痛みが出た——婦人科系の感染や他の疾患の可能性があります。すみやかに医療機関を受診してください。
整体は、婦人科での治療方針が定まっていて、日常の体の緊張をゆるめながら回復を支えたいという方に、並走してお役に立てます。「整体でも診てもらいながら、婦人科も続ける」という判断が、最も体にとって安心な選択です。
子宮筋腫と疲れやすさに関する一般的な情報は、公益社団法人 日本産科婦人科学会の公式ページでご確認いただけます。また、厚生労働省研究班が監修する女性の健康推進室ヘルスケアラボ(子宮筋腫)も参考になります。
よくあるご質問
子宮筋腫があっても、疲れやすさは変わる可能性がありますか?
はい、変わる可能性はあります。子宮筋腫そのものを整体で縮小させることはできませんが、骨盤内の血流・自律神経の緊張・脾と腎の働き——疲れやすさに関わる要素は整えられます。筋腫がある状態でも、体の回復力が上がることで日常の動きやすさが変わった方は多くいます。
貧血の数値は正常と言われたのに、疲れが続いています。なぜですか?
血液検査の数値は正常範囲でも、体の感覚として疲れが続くことはよくあります。理由は複数あります。慢性的な気の消耗、骨盤内の血の停滞、自律神経の疲弊、睡眠の質の低下——これらは数値に出にくい疲れの原因です。「数値が正常だから問題ない」ではなく、体の感覚を大切に診る視点が必要です。
手術をしたのに、術後もまだ疲れが続いています。整体は関係がありますか?
手術によって筋腫が取り除かれても、術後に体が消耗している状態は残ります。また、手術自体が体へのダメージになり、気血の消耗が起きます。術後の回復期に自律神経の緊張をゆるめ、脾と腎の働きを整えることで、回復のスピードが変わることがあります。術後の安静期間を過ぎたら、整体を検討していただくのは自然な選択です。
疲れがひどくて、仕事や家事がつらいです。何から始めればいいですか?
まず一つだけ:下腹部を温めることから始めてください。湯たんぽを下腹部にあてる、シャワーではなく湯船に入る——これだけでいいです。全部やろうとしない。その代わり、一つを続けることで、体が変わり始めるサインを感じてみてください。
鉄分サプリを飲んでいますが、疲れが改善しないのはなぜですか?
鉄分サプリが効きにくい場合、脾(消化・吸収の働き)が弱って鉄分の吸収が不十分になっている可能性があります。食事の前に胃腸を温める(白湯を飲む・温かい食事を選ぶ)、食事と一緒に発酵食品(味噌汁・納豆)を取ることで、吸収力が変わってくることがあります。
子宮筋腫があるとき、運動はしてもいいですか?
月経中の激しい運動は控えていただくのが安心です。月経外の時期は、激しい運動より、ゆっくりとした有酸素運動(ウォーキング・ストレッチ)が骨盤内の血流を促す点で有効です。ただし、疲れがひどいときは休むことを優先してください。運動は疲れを取るためではなく、体が少し回復してから行うものです。
疲れやすさと月経周期に関係はありますか?
あります。多くの方は、月経前1週間(黄体期後半)と月経中に疲れが強くなります。これはホルモンの変化と、体が出血に備えてエネルギーを使う時期が重なるからです。この時期を「疲れていいタイミング」として意識的に休む設計ができると、月経後の回復が早くなります。
「脾虚」かどうか、自分で判断できますか?
完全な判断はできませんが、次のチェックが参考になります。食後に必ず眠くなる、胃もたれしやすい、軟らかい便や下痢が多い、考えすぎると疲れる、昼食後の倦怠感が強い——これらが複数当てはまる方は、脾虚の傾向がある可能性があります。ただし、確認したい場合は施術者に聞いてください。
常若整骨院での施術はどれくらいの頻度で通えばいいですか?
最初の1か月は週1〜2回が基本です。体が疲弊しているほど、変化を定着させるために回数が必要です。2〜3か月で体の変化が安定してくることが多く、その後は2〜3週間に1回のペースに移行する方が多くいます。通院頻度は、その方の回復ペースに合わせて毎回相談しながら決めていきます。
更年期の症状なのか、子宮筋腫の症状なのか、どう区別すればいいですか?
区別が難しいのは当然で、両方が重なっていることも多くあります。いずれも「体の回復力が落ちている状態」という点では同じです。整体では、更年期なのか筋腫なのかを診断するのではなく、今の体の状態(緊張・血流・気の消耗)を見て整えていきます。婦人科での診察と並走しながら、整体では体の回復を支えるという方向です。
冷えと子宮筋腫の疲れには関係がありますか?
深い関係があります。骨盤内の冷えは血流を妨げ、瘀血(血の停滞)を悪化させます。体が冷えていると、脾も腎も働きが落ちます。「手足が冷たい」「お腹が冷たい」と感じる方は、温めることが疲れやすさの改善の一歩になります。
子宮筋腫の疲れやすさは、食事で変わりますか?
食事は大きく関わります。砂糖の多い食品、冷たい飲み物、小麦粉を含む食品が多いと、脾の働きがさらに落ちます。黒豆・黒ごま・ひじきなどの黒い食材、温かいスープや味噌汁、発酵食品を取り入れることで、脾の気血生産力が整いやすくなります。完璧な食事管理は必要ありません。一食に一つ、温かいものを選ぶだけで変わります。
子宮筋腫の疲れやすさと、PMSや月経前の気分の落ち込みは関係がありますか?
深い関係があります。月経前は黄体ホルモンが上昇し、血が下腹部に集まりやすくなります。気滞血瘀型の方は、この時期に骨盤内の停滞が強まり、全身の血行が一時的にさらに悪化します。気分の落ち込み、イライラ、頭が重い、体が重いという月経前症状は、骨盤内の気血停滞が体と心の両方に出てきたものです。月経が始まると少し楽になるのは、停滞していた血が動き始めるからです。この周期的な波を把握しておくと、「この時期はこれくらい休んでいい」という基準が作れます。
子宮筋腫があると、なぜ頭痛や肩こりも出やすいのですか?
骨盤内の血の停滞は、全身の血流に影響します。骨盤まわりに血が溜まり続けると、頭部・肩まわりへ循環する血の量が相対的に減ります。加えて、骨盤内の緊張は腰→背中→首→肩という連鎖で体全体の筋肉を引っ張ります。「骨盤の問題なのに、なぜか肩や頭が重い」という訴えは、この上下の緊張連鎖から来ることが多くあります。当院では、肩や首だけでなく骨盤内の気血の流れを整えることで、頭痛や肩こりが同時に楽になった方も多くいます。
東洋医学の施術と、婦人科でもらっている薬を一緒に続けていいですか?
はい、問題ありません。整体・東洋医学のアプローチは、薬の働きを妨げるものではありません。婦人科で処方されている薬(ホルモン剤・鎮痛剤・止血剤など)を続けながら、体の緊張をゆるめ気血の流れを整えるという役割で並走できます。ただし、新たに漢方薬を服用したい場合は、婦人科の担当医に相談の上で薬剤師・漢方専門家にご確認ください。
整体を続ける中で、どんな変化が早めに出ますか?
最初に変わりやすいのは、「睡眠の質」と「体の重さの感覚」です。骨盤まわりの緊張がゆるむと、夜中に目が覚める回数が減ったり、朝に少し体が動きやすくなったりすることが多くあります。月経の変化(経血の塊が減る・量が落ち着く)は3〜4か月かかることが多いです。疲れやすさそのものの変化は個人差がありますが、「午後の力が抜ける時間帯が少し遅くなった」「動ける時間が増えた」という形で実感していただくことが多くあります。
まとめ
子宮筋腫がある方の疲れやすさは、貧血だけが原因ではありません。気の滞り、血の停滞、脾と腎の回復力の低下——この3つが重なることで、「休んでも疲れが抜けない」状態が続きます。今の疲れには、今の体からの理由があります。
体は治そうとしているのではなく、今の状態でできる限り維持しようとしています。疲れは、そのサインです。体が弱いのではありません。長い間、体を使い続けてきたことの結果です。疲れを無視して動き続けることで、さらに消耗が深まります。疲れを感じたら、それを「体が手を止めて」と伝えているサインとして受け取ってください。
婦人科で子宮筋腫の診断を受けた方は、手術か経過観察かという選択の中で、日々の疲れを後回しにしがちです。しかし疲れやすさへの対処は、どちらの選択をしていても必要なことです。手術の前後どちらでも、体の回復力を整えることは意味があります。
福岡市で子宮筋腫の疲れやすさに悩んでいる方、婦人科では「様子を見て」と言われたが疲れが続いている方、貧血治療をしても体が回復しない方——まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。一人で抱え込まず、整体と婦人科を並走させながら、体の回復を支えていくことが、最も遠回りのようで近道です。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたかせいじ)。柔道整復師・鍼灸師。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院の院長。施術歴20年、25,000人以上を施術。専門領域は自律神経・婦人科系不調・慢性疼痛・東洋医学を用いた体質改善。体の不調を「気と血の流れ」から読み解き、カウンセリング・施術・セルフケアをセットで提供する方針をとる。整体単独ではなく、医療機関との連携を前提とした施術スタンス。











