食いしばりグセと耳鳴りに関係はあるのか|福岡市の整体でできる体質ケア

結論から言うと、歯を食いしばるクセや顎の力みが強い方には、耳鳴りが起きやすい傾向があります。原因は、顎の筋肉の緊張が首や耳の周りの血流・神経の働きに影響することが多いためです。整体でできることは、顎から首にかけての筋肉の緊張をゆるめ、血流が戻りやすい状態をつくることです。この記事は、病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、それでも耳鳴りが続いている方、朝起きたときに顎がだるい・歯がすり減っていると指摘されたことがある方に向けて書いています。

耳鳴りは、耳そのものだけの問題とは限りません。顎、首、肩の緊張が、耳の奥にある神経の興奮しやすさに関わっていることが、近年の研究でも指摘されています。この記事では、なぜ食いしばりと耳鳴りがつながるのか、東洋医学ではどう見るのか、そして福岡市で整体を活用する際に何を見て選べばいいのかを、当院で25,000人を施術してきた経験も交えながらお伝えします。

「耳鳴りの原因は自律神経」「病院で異常なしと言われた耳鳴りには整体」という説明は、すでに多くの院が発信しています。この記事では、そこからもう一歩踏み込んで、顎という具体的な部位に焦点を当てます。ご自身の耳鳴りが、どのような緊張の積み重ねから来ているのかを、一緒に整理していきましょう。

なぜ耳鳴りは長引くのですか

結論として、耳鳴りが長引く方には、首や顎まわりの緊張が抜けきらないまま生活を続けているケースが多くあります。

耳鳴りは、耳の中の細胞そのものが傷んで起きる場合と、耳の周りの筋肉や神経の状態が影響して起きる場合の、大きく二つに分けられます。後者は「体性感覚性耳鳴り」と呼ばれ、首や顎、顔まわりの感覚情報が、脳幹にある聴覚に関わる神経核(蝸牛背側核)に伝わり、そこの活動を変化させることで耳鳴りとして感じられると考えられています。つまり、耳そのものではなく、耳につながる神経の興奮しやすさが変わることで音が聞こえる、という仕組みです。

この体性感覚性耳鳴りは、顎関節症を持つ方に多く見られることが分かっています。一般の方の耳鳴り有病率がおよそ10〜15%であるのに対し、顎関節症のある方では30〜64%にのぼるという報告もあります。歯を食いしばる、奥歯をぎゅっと噛みしめる、口を開けるとカクカク音が鳴る、といった心当たりがある方は、この体性感覚性耳鳴りの可能性を一度考えてみる価値があります。

長引く理由は、日中の緊張が抜けないまま眠りに入ってしまうことにあります。就寝中の食いしばりは本人が気づきにくく、朝起きたときに顎がだるい、こめかみが重い、といった形で表れます。この緊張が毎晩積み重なることで、首から耳にかけての血流や神経の興奮状態が落ち着く時間がないまま、耳鳴りが慢性化していきます。

もう一つ見落とされがちなのが、スマートフォンを見続ける姿勢です。画面を覗き込むように頭が前に出た姿勢が続くと、首の後ろの筋肉が常に頭を支え続けることになり、顎の位置にも影響します。頭が前に出るほど、下顎は自然と後方に押し込まれ、顎関節に負担がかかりやすくなります。肩こりと耳鳴りが同時に相談されることが多いのは、この首から顎にかけての緊張が地続きになっているためです。

耳鳴りとはどのような状態ですか

耳鳴りとは、外部に音源がないにもかかわらず、耳の中や頭の中で音を感じ続ける状態です。キーンという高い金属音のような音、ジーという低い機械音のような音、脈打つようなドクドクという音など、感じ方は人によって大きく異なります。

耳鼻咽喉科での検査では、聴力検査や画像検査を行っても「異常が見つからない」と言われることが少なくありません。これは、耳鳴りの多くが、耳の器質的な異常ではなく、神経の興奮しやすさや、それに影響する筋肉・血流の状態から来ているためです。検査で異常がないことは、決して「気のせい」という意味ではなく、原因が別の場所にある、という意味だと考えると理解しやすくなります。

この「原因が別の場所にある」という視点は、耳鳴りに限らず、身体の不調全般に通じる考え方です。痛みや不快感を感じている場所と、その根っこにある緊張が生まれている場所は、必ずしも一致しません。耳鳴りの場合、その根っこの一つが顎であることが多い、というのが、日々多くの方の身体に触れてきた中で見えてきた傾向です。

耳鳴りは、音の高さによっても背景が異なると、当院では見ています。高い音の耳鳴りは首や顎まわりの緊張による血流の問題であることが多く、比較的短期間で変化が出やすい傾向があります。一方、低い音でこもったような耳鳴りは、体力や回復力そのものの低下が関わっていることが多く、変化までに時間がかかる傾向があります。まずどちらのタイプかを見極めることが、対処の第一歩になります。

また、心臓の拍動に合わせてドクドクと脈打つように聞こえる「拍動性耳鳴り」は、他のタイプとは分けて考える必要があります。血管の走行や血流量の変化が関わっていることが多く、まれに医療機関での精査が必要なケースも含まれるため、このタイプの耳鳴りに心当たりがある場合は、自己判断せず早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

耳鳴りに整体はどこまでできますか

結論として、整体でできるのは、顎・首・肩まわりの緊張をゆるめ、血流や神経の興奮状態が落ち着きやすい身体づくりをサポートすることです。耳の中の細胞そのものに医療的な処置を行うことはできません。

整体でできることは、具体的には次の通りです。咀嚼筋(側頭筋・咬筋)や、首の後ろから耳の下にかけての筋肉(胸鎖乳突筋・後頭下筋群)の緊張を丁寧にゆるめること。姿勢や噛み合わせの癖から来る首の傾きを見直すこと。そして、自律神経の働きが乱れやすい生活リズムそのものを、カウンセリングを通じて一緒に見直すことです。

施術の際、当院では実際に触れて確認する所見をいくつか大切にしています。耳の下から鎖骨にかけて伸びる胸鎖乳突筋が、片側だけ板のように硬くなっていないか。こめかみの側頭筋を軽く押さえたときに、痛みとして跳ね返ってこないか。後頭部の生え際にある後頭下筋群が、指が沈まないほど張っていないか。これらの所見は、どちら側の耳鳴りが強いか、どのくらいの期間その緊張が続いているかを見立てるための手がかりになります。

一方で、整体にできないこともはっきりさせておく必要があります。突発性難聴やメニエール病のような、耳そのものの病気が背景にある耳鳴りには、医療機関での早期の受診が優先されます。また、めまいや吐き気を伴う耳鳴り、片方の耳だけ急に聞こえが悪くなった場合は、整体より先に耳鼻咽喉科を受診することが必要です。整体は医療行為ではなく、あくまで身体のケアとストレス管理のサポートという立場に立ちます。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

結論として、耳鳴りで整体院を選ぶ際は、耳や首だけでなく全身の状態を診てくれるか、そして無理に「必ず良くなる」と断定しないかを見ることが大切です。

まず確認したいのは、カウンセリングの丁寧さです。いつから耳鳴りがあるか、高い音か低い音か、どんな時に強くなるか、生活習慣まで含めて聞いてくれる院は、原因を絞り込む姿勢があると考えられます。逆に、症状だけを聞いてすぐに施術に入る院は、根本の背景を見落とす可能性があります。初診にどれくらいの時間をかけているかは、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。

次に見たいのは、施術の説明があるかどうかです。なぜその部位を施術するのか、今の身体の状態がどうなっているのかを、専門用語だけでなく分かりやすい言葉で説明してくれる院は、信頼して通いやすいと言えます。

そして最後に、断定的な広告表現をしていないかも確認しておくとよいでしょう。「必ず良くなります」「一回で改善」といった表現を強く打ち出している院よりも、効果には個人差があることを正直に伝えている院のほうが、誠実な運営をしている傾向にあります。福岡市内には数多くの整体院がありますが、自律神経・耳鳴りを専門にうたう院同士でも、実際に見るべきなのは説明の丁寧さと姿勢の一貫性です。

もう一つ付け加えるなら、無理なく通い続けられる環境かどうかも大切な視点です。耳鳴りのように背景に生活習慣が関わる症状は、一度の施術で完結するものではなく、継続してケアしながら経過を見ていくことが多くなります。ご自身の生活動線から通いやすいか、予約が取りやすいかといった実務的な面も、選ぶ際の判断材料にしていただければと思います。

常若整骨院では耳鳴りをどう見ていますか

結論として、当院では耳鳴りを、カウンセリング・施術・セルフケアの三つをセットにして向き合っています。単に耳の症状だけを追うのではなく、その方の生活全体から、緊張がどこに溜まっているかを探る形です。

カウンセリングでは、まず耳鳴りが高い音か低い音か、片耳か両耳か、いつから始まったかを丁寧に確認します。あわせて、歯ぎしりや食いしばりの自覚があるか、デスクワークやスマートフォンの使用時間、睡眠の質についても聞いていきます。これは、耳鳴りの背景にある緊張のパターンを見立てるための工程です。

加えて、仕事や家庭でどのような役割を担っているか、最近どのような出来事があったかも、無理のない範囲でお伺いします。耳鳴りは身体だけの問題として表れることは少なく、生活の中での緊張の蓄積が形を変えて出てきているケースが多いためです。症状の背景を一緒に整理していくことも、カウンセリングの大切な役割だと考えています。

施術では、顎から首、肩にかけての筋肉の緊張を、強く揉みほぐすのではなく、身体が自然にゆるみやすい形で丁寧に施術していきます。特に、耳の下から鎖骨にかけて伸びる胸鎖乳突筋や、こめかみ周辺の側頭筋は、耳の症状と関わりが深い部位として重点的に見ています。

施術の進め方としては、最初の数回は間隔を詰めて全身の緊張を整え、そのあとは反応を見ながら間隔を伸ばしていく、という流れをとることが多くあります。急激に変化を求めるのではなく、身体が本来の状態を思い出していくペースに合わせることを大切にしています。

そのうえで、セルフケアとして日常生活でできることをお伝えします。当院で25,000人を施術してきた経験の中では、耳鳴りの相談に来られる方の多くが、無意識に歯を食いしばる時間帯があることに、施術を通じて初めて気づかれます。気づくこと自体が、緊張を手放す最初の一歩になります。

東洋医学では耳鳴りをどう考えるのですか

結論として、東洋医学では、耳鳴りを「腎」という生命力の貯金を司る臓器の消耗、または首まわりの気血の巡りの滞りとして捉えます。

東洋医学の「腎」とは、単なる腎臓の機能ではなく、生まれ持った生命力や回復力の貯金のようなものを指す言葉です。耳は「腎の窓」と呼ばれ、腎の状態が耳の症状に表れやすいと考えられてきました。低い音でこもったような耳鳴りが続き、なかなか変化しない場合、この腎の消耗が背景にあることが多いというのが、当院の見立てです。

一方、高い音の耳鳴りで、比較的最近始まったものについては、東洋医学でいう「気血の巡り」の滞りとして見ることが多くあります。気血とは、体と心を巡るエネルギーと栄養のようなものです。首の緊張が続くと、この巡りが耳の周辺で滞り、警報のように高い音が鳴る、というイメージです。

食いしばりや歯ぎしりについては、東洋医学では「肝」の働きの乱れと関連づけて見ることがあります。肝は感情の調整や、筋肉の緊張をコントロールする働きに関わるとされ、ストレスや我慢が続くと、無意識のうちに顎の筋肉を固くしてしまうことがあります。ツボでは、耳の後ろ、髪の生え際のくぼみにある「完骨(かんこつ)」や、内くるぶしの頂点からすねの骨の後ろぎわを指4本ぶん上がった「三陰交(さんいんこう)」が、耳の状態を整える際によく使われます。ご自宅でも、優しく指の腹で押さえて温める程度のセルフケアとして取り入れられます。

さらに、肝の緊張が長く続くと、その影響は一つの臓器だけにとどまりません。肝の力みは腎の消耗を早める連鎖を生みやすく、当初は高い音の耳鳴りだったものが、時間の経過とともに低い音を伴うようになる、という変化を見せる方もいらっしゃいます。当院では、耳鳴りの相談を受ける際、今の状態だけでなく、この連鎖がどこまで進んでいるかを見立てることを大切にしています。顔色がくすんでいないか、舌の色や潤いはどうか、といった全身の状態もあわせて確認しながら、耳だけを見て終わらせないようにしています。

自律神経と耳鳴りはどう関係しているのですか

結論として、自律神経とは体のアクセルとブレーキのような働きであり、このバランスが崩れると、耳鳴りが強く感じられやすくなります。

自律神経には、活動時に働く交感神経(アクセル)と、休息時に働く副交感神経(ブレーキ)があります。仕事や人間関係のストレスが続くと、交感神経が優位な状態が長く続き、筋肉の緊張が抜けにくくなります。顎や首の筋肉も例外ではなく、常に力が入った状態が続くことで、耳鳴りが強くなったり、気になる時間が長くなったりします。

また、自律神経が乱れると、脳が音に対して過敏になりやすいことも分かっています。同じ大きさの耳鳴りでも、ブレーキが効いてリラックスしている時はあまり気にならず、アクセルが踏み込まれたストレス状態の時には強く感じられる、という経験をされる方は少なくありません。これは、耳鳴りの音量そのものが変わっているというより、脳がその音をどう受け取るかが変わっている、と考えると理解しやすいでしょう。

夜になると耳鳴りが気になりやすいのも、この自律神経の働きと関係しています。日中は活動や周囲の音でかき消されていた耳鳴りが、夜、静かな環境で副交感神経が優位になる時間帯に、意識に上りやすくなるためです。これは体が悪化しているサインというより、単に周囲の音が減って気づきやすくなっているだけ、というケースも多くあります。

もう一つ知っておいていただきたいのは、耳鳴りを気にすること自体が、さらに交感神経を刺激してしまうという悪循環です。「また鳴っている」「このままずっと続くのではないか」という不安は、それ自体がアクセルを踏み込む働きをしてしまいます。耳鳴りの音量を無理に消そうとするのではなく、まず「今、気になっているな」と気づいて、深呼吸で一呼吸置く。この小さな習慣が、悪循環を断ち切る糸口になることがあります。

耳鳴りで来られる方に多いのはどんなケースですか

耳鳴りの相談で当院に来られる方には、いくつか共通する傾向があります。

一つは、デスクワークで長時間パソコンに向かう方です。集中している時ほど無意識に歯を食いしばり、首が前に出た姿勢が続くため、顎から首にかけての緊張が蓄積しやすくなります。ご本人は「肩こりはあるが耳鳴りとは関係ないと思っていた」とおっしゃることが多いのですが、実際には強くつながっているケースが少なくありません。会議やオンライン打ち合わせが続く日ほど、耳鳴りが強く感じられるという声もよく聞かれます。

もう一つは、責任のある立場で気を張り続けている方です。管理職や経営者の方、家庭内で家族の世話を一手に引き受けている方など、常に周囲に神経を配る生活を続けている方は、無意識のうちに顎や肩に力が入りやすく、それが耳鳴りとして表れることがあります。人前で弱さを見せられない立場にある方ほど、その緊張を顎で受け止めている、という見方もできます。

また、更年期の時期と重なって耳鳴りが始まる方も多く来られます。この場合、東洋医学でいう腎の力が自然に落ちてくる時期と重なるため、低い音の耳鳴りとして表れやすい傾向があります。ホルモンバランスの変化と、これまで積み重ねてきた身体の緊張の両方が影響していると考えられます。

もう一つ、意外に多いのが、就寝中の食いしばりや歯ぎしりに、ご自身では全く気づいていない方です。パートナーやご家族から「寝ている間にすごい音を立てている」と指摘されて初めて自覚するケースが少なくありません。日中は穏やかに過ごしているつもりでも、眠っている間に一日分の緊張がまとめて顎に表れる、というパターンです。このタイプの方には、まず自覚を持っていただくことが、セルフケアの第一歩になります。

実際に耳鳴りが楽になった方はどんな経過でしたか

当院に実際に寄せられたお声から、一部をご紹介します。福岡県在住の40代女性の方は、耳鳴りが始まり、その後右足と右手の関節にも痛みが出てきたという状態で来院されました。「症状が少しずつ良くなってきたこと。身体のことを改めて休ませてあげないといけないということを考えることができるようになりました」と話してくださっています。耳の症状をきっかけに、ご自身の頑張りすぎに気づかれたケースです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

もう一つは、40代の男性会社員の方のケースです。管理職として部下の指導に追われる日々の中、キーンという高い耳鳴りが半年ほど続いていました。カウンセリングで話を伺うと、会議中に無意識に奥歯を強く噛みしめている自覚があるとのことでした。触診では、右側の側頭筋とこめかみが左側に比べて明らかに張っており、右耳の耳鳴りが強いことと一致していました。週に一度のペースで首から顎にかけての施術を重ねる中で、2か月ほど経った頃から「以前より耳鳴りを気にする時間が減った」と話してくださるようになりました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

三人目は、50代の主婦の方のケースです。義理のご両親との同居生活で、常に気を張っている状態が続いていました。左耳のこもったような低い耳鳴りが続いており、ご本人は「家族には言えないが、正直しんどい」と話されていました。当院の見立てでは右=仕事・左=家庭という傾向があり、左耳に症状が出ていたことも、家庭内で抱えている負担と重なって見えました。腰から首にかけての施術と、腎を養う食事の見直しをお伝えする中で、少しずつ眠りの質が変わり、耳鳴りを感じる時間が減ってきたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

耳鳴りは自宅でどうケアすればいいですか

自宅でできるセルフケアとして、次の三つをお伝えしています。一つ目は、日中、歯を食いしばっていないか意識的にチェックする習慣です。上下の歯を軽く離し、唇だけ閉じる状態が、本来リラックスした状態です。パソコンの画面に付箋を貼るなどして、思い出すきっかけを作ると取り組みやすくなります。二つ目は、寝る前に蒸しタオルなどで首の後ろと耳の下を温めることです。血流が戻りやすくなり、就寝中の緊張がゆるみやすくなります。三つ目は、就寝前のスマートフォンの使用時間を少し減らすことです。画面を見続ける姿勢そのものが、首と顎の緊張につながっています。

もう少し具体的な動きとして、顎まわりを緩めるストレッチも有効です。口を軽く開けた状態で、下顎を左右にゆっくり5回ずつ動かします。次に、両手の指先を耳の下あたり(顎関節のすぐ後ろ)に軽く当て、円を描くように優しくさすります。強く押す必要はなく、皮膚の上を滑らせる程度の圧で十分です。入浴中や、就寝前の布団の中など、リラックスできるタイミングで1〜2分行うだけでも、日中に固まった筋肉がゆるみやすくなります。痛みを感じるほど強く行うと逆効果になるため、あくまで心地よい範囲で行ってください。

ただし、これを三つ全部きっちりやろうとする必要はありません。どれか一つからで十分です。真面目な方ほど「毎日全部やらないと意味がない」と考えて、できなかった日に自分を責めてしまいがちですが、その自責がかえって顎や肩の緊張を強めてしまうことがあります。できない日があって当然です。真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先を、少しだけセルフケアそのものから、自分をゆるめることに向けてみてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

結論として、次のような症状がある場合は、整体より先に必ず医療機関を受診してください。片方の耳だけ急に聞こえが悪くなった場合、耳鳴りとあわせて激しいめまいや吐き気がある場合、顔の片側にしびれや動かしにくさがある場合、ろれつが回らない場合、原因不明の体重減少や発熱が続く場合です。これらは、突発性難聴や、まれに脳や重篤な病気が関わっている可能性があり、時間との勝負になることがあります。

一方で、検査を受けて「異常なし」と言われ、それでも耳鳴りが続いている場合は、身体のケアやストレス管理という角度からのアプローチが選択肢になります。当院では、医師による診断や薬の判断が必要な場合は、必ず医療機関への受診をすすめており、整体だけで完結させようとすることはありません。病院と整体は対立するものではなく、それぞれの役割を分担しながら、並行して活用いただくことができます。

実際には、耳鼻咽喉科で経過を見ながら、並行して整体で身体のケアを受けている方も少なくありません。どちらか一方を選ぶのではなく、必要に応じて両方を使い分けるという考え方が、結果として無理のない向き合い方につながります。

よくあるご質問

耳鳴りは整体で良くなりますか?

耳鳴りの背景に首や顎の緊張、自律神経の乱れがある場合、整体による身体のケアが緩和のサポートになることがあります。ただし、耳の疾患そのものが原因の場合は、医療機関での受診が優先されます。効果には個人差があります。

耳鼻科で異常なしと言われた耳鳴りはどう考えればいいですか?

検査で異常が見つからないのは、原因が耳そのものではなく、首や顎まわりの筋肉、あるいは神経の興奮しやすさにあることが多いためです。決して気のせいではなく、アプローチする場所を変える必要がある、と考えると理解しやすくなります。

食いしばりのクセを自分でチェックする方法はありますか?

上下の歯が常に触れているかどうかを意識してみてください。本来、上下の歯は食事や会話の時以外は離れているのが自然な状態です。パソコン作業中や集中している時に歯が触れている自覚があれば、食いしばりのクセがある可能性があります。

耳鳴りが片耳だけの場合と両耳の場合で違いはありますか?

片耳だけの場合は、その側の首や顎の緊張、あるいは利き手・利き側の使い方の偏りが関係していることが多くあります。両耳の場合は、全身の自律神経の乱れや、腎の消耗が背景にあることが多いと当院では見ています。

顎関節症のケアをすれば耳鳴りも良くなりますか?

顎関節症のケアによって耳鳴りが軽減したと報告する方がいる一方、その因果関係はまだ完全には解明されていません。関連が指摘されている以上、顎の緊張をゆるめることは、耳鳴りへのアプローチの一つとして意味があると考えられます。

顎関節症と耳鳴りの因果関係は医学的に証明されていますか?

現時点では、顎関節症と耳鳴りの因果関係は完全には確立されていません。顎の筋肉の過活動が耳周辺の筋肉の緊張を高める可能性、顎口腔系と中耳の神経支配がある程度共通している可能性など、いくつかの仮説が提唱されている段階です。ただし、顎関節症のある方の耳鳴り有病率が一般より明らかに高いという報告は複数あり、無関係とは考えにくい状態です。

耳鳴りは何回くらい施術を受ければ変化が出ますか?

高い音の耳鳴りで、筋骨格系の緊張が主な背景にある場合は、比較的短期間で変化を感じられる方もいます。低い音の耳鳴りで、腎の消耗が背景にある場合は、時間がかかる傾向があります。個人差が大きいため、まずはカウンセリングで状態を確認することをおすすめします。

耳鳴りとストレスは本当に関係がありますか?

はい、関係があります。ストレスが続くと自律神経の交感神経が優位になり、筋肉の緊張が抜けにくくなるほか、脳が音に対して過敏になりやすいことが分かっています。ストレスそのものをなくすことは難しくても、緊張をゆるめる時間を作ることは可能です。

耳鳴りがひどくなる時間帯はありますか?

夜、静かな環境になった時に気になりやすいという方が多くいらっしゃいます。これは症状が悪化しているのではなく、日中の音でかき消されていた耳鳴りに、意識が向きやすくなるためと考えられます。

耳鳴りと更年期は関係がありますか?

東洋医学では、更年期は腎の力が自然に落ちてくる時期と重なるため、耳鳴りが表れやすい時期の一つとして見ています。ホルモンバランスの変化と、これまでの身体の緊張の両方が影響していると考えられます。

マッサージと整体はどう違いますか?

マッサージは主に筋肉のコリをほぐすことを目的としますが、整体では筋肉の状態だけでなく、姿勢や生活習慣、自律神経の働きまで含めて全体を見ながらアプローチします。耳鳴りのように背景が複雑な症状には、全体を見る視点が役立ちます。

耳鳴りのセルフケアはどれくらい続ければいいですか?

決まった期間はありません。できる日にできることを続ける、という姿勢で十分です。毎日欠かさず行うことよりも、無理なく続けられることのほうが、長い目で見て体には良い影響を与えます。

耳鳴りと肩こりが同時にあるのはなぜですか?

首の後ろの筋肉は、頭を支える働きと、顎の位置を保つ働きの両方に関わっています。そのため、肩や首のコリが強い方は、顎まわりの筋肉にも同じように緊張が広がりやすく、耳鳴りと肩こりが同時に起きやすい傾向があります。

子どもの耳鳴りも同じように考えられますか?

お子さんの場合も、緊張や食いしばりが背景にあることはありますが、大人とは異なる原因が隠れていることもあります。特に、急に始まった耳鳴りや、聞こえにくさを伴う場合は、自己判断せず早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

耳鳴りを気にしないようにするにはどうすればいいですか?

耳鳴りを無理に意識から追い出そうとすると、かえって注意がそこに向いてしまうことがあります。「気になっているな」と一度受け止めたうえで、深呼吸をしたり、他の作業に意識を向けたりすることのほうが、結果的に気になる時間を減らしやすい傾向があります。

まとめ

耳鳴りが長引いている方、特に歯を食いしばるクセや顎のだるさに心当たりがある方へ。検査で異常がないと言われても、つらさが消えるわけではありません。耳鳴りの背景には、首や顎まわりの緊張、自律神経の乱れが関わっていることが多くあります。

「気にしすぎ」「歳のせい」と片づけられてしまうことが多い症状ですが、緊張が積み重なってきた過程には、それぞれの生活の中での頑張りがあります。一人で抱え込まず、まずは身体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングで丁寧に状態をお伺いした上で、施術とセルフケアの両面からサポートいたします。福岡市で耳鳴りにお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

耳鳴りと同じく、聞きたくないことを抱え込みやすい方に多い自律神経の乱れについては、こちらの記事でも詳しく書いています。あわせてご覧いただくと、身体全体のつながりが見えてきます。

耳鳴りや顎関節の症状で不安が強い場合は、自己判断せず、まずは耳鼻咽喉科など医療機関を受診してください。参考情報として、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の情報も確認いただけます。ご自身の状態に不安がある場合は、遠慮なく専門機関へ相談することをおすすめします。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまでに25,000人の患者さんを施術してきました。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院の院長を務め、東洋医学の見立てと整体を組み合わせた施術を行っています。耳鳴り・自律神経の不調など、病院で異常が見つからない症状の相談を数多く受けてきた経験から、身体の緊張とストレス管理の両面から向き合う施術を大切にしています。日々のカウンセリングを通じて、症状だけでなく、その背景にある生活や心の状態まで含めて向き合うことを心がけています。

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