恐怖症はなぜ特定のものにだけ強く反応するのですか|福岡市・常若整骨院
結論から言うと、恐怖症は「その対象が本当に危険だから」ではなく、体が一度覚えた警報を、状況が変わったあとも同じ強さで鳴らし続けてしまうために起こります。
要点は次の3つです。
原因は、脳の警報装置である扁桃体が過敏になり、自律神経のブレーキが利きにくくなっていることです。
整体でできることは、体にこびりついた緊張をゆるめて、自律神経が切り替わりやすい状態を取り戻すサポートです。
この記事は、高い場所・狭い場所・人前・特定の生き物や物などに、頭では分かっていても抑えられないほどの不安や動悸が出てしまい、福岡市で整体を探している方に向けて書いています。生活のどこかで、避ける対象が少しずつ増えてきたと感じている方にも、参考にしていただける内容です。
高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症、先端恐怖症、注射や採血への恐怖、嘔吐への恐怖など、恐怖症には対象ごとにいくつもの呼び名がありますが、体の中で起きていることには共通点があります。「自分は気が弱いのだろうか」「他の人は平気なのに、なぜ自分だけ」と考え込んでしまう方も少なくありませんが、これは気持ちの持ちようや性格の弱さの問題ではなく、体の反応として説明できるものです。ここから先は、その共通点を東洋医学の見立てと合わせて具体的にお伝えします。
なぜ恐怖症は長引くのですか
結論として、恐怖症が長引く方には、体の緊張が抜けきらないまま「避ける」を積み重ねているケースが多くあります。
恐怖症は、一度その対象に強い危険を感じた体験(本人が明確に覚えていない場合もあります)をきっかけに、脳が「これは危ない」という警報パターンを作ることから始まります。ここまでは誰にでも起こる自然な反応です。問題は、そのあとです。
不安な対象を避け続けると、脳は「避けたから何も起きなかった」と学習し、警報の設定はそのまま固定されます。避けることが一時的には楽になるぶん、根っこの警報はいつまでも書き換わらない、というのが恐怖症が長引く仕組みです。加えて、睡眠不足や過労が続くと、自律神経のうち興奮を担当する交感神経が優位のまま固まりやすくなり、ふだんなら気にならない場面でも動悸や息苦しさが出やすくなります。ストレスの多い時期に発症したり悪化したりする方が多いのも、この土台が関係しています。
具体的な例で考えてみます。エレベーターの中で一度強い息苦しさを感じた方が、次からエレベーターを避けて階段を使うようになったとします。避けている間は安心できますが、脳の中では「エレベーターは危険だ」という警報がそのまま書き換わらずに残ります。この状態が数か月、数年と続くと、避ける対象が少しずつ増えていき、本人も気づかないうちに行動範囲が狭くなっていく、というのが恐怖症が長引く典型的な流れです。避けることそのものは悪いことではありませんが、避け続けるほど、体の警報は「これで正しかった」と確認を重ねてしまいます。
恐怖症とはどのような状態ですか
恐怖症とは、特定の対象や状況に対して、実際の危険の大きさに見合わない強い不安が繰り返し起こり、その対象を避けることで日常生活に支障が出ている状態です。
医学的には「限局性恐怖症」と呼ばれ、対象によっていくつもの種類に分けられます。代表的なものは次のとおりです。
高所恐怖症は、高い場所そのものよりも「落ちるかもしれない」という感覚が引き金になります。閉所恐怖症は、エレベーターやトンネルなど、逃げ場のない狭い空間で息苦しさが強くなるタイプです。先端恐怖症は、針や刃物など尖ったものを見ただけで強い不快感が出ます。対人恐怖症や社交不安症は、人前で注目される場面そのものへの恐怖で、頬の赤らみや声の震えを強く気にする方が多くいらっしゃいます。乗り物恐怖症は、電車や車、飛行機など「途中で降りられない」状況が引き金になります。嘔吐恐怖症は、自分や周囲の人が吐くことへの強い不安で、外食や乗り物を避けるようになる方が少なくありません。動物恐怖症は、犬や虫など特定の生き物への強い反応です。対象は違っても、体の中で起きている反応の仕組みは共通しています。
国内の調査では、限局性恐怖症の生涯有病率はおよそ3パーセントとされ、20代では8.7パーセントとやや高いという報告もあり、若い世代にも決して珍しいものではありません。
対象に近づいた、あるいは近づくことを想像しただけで、動悸・発汗・震え・息苦しさ・めまい・強い逃げ出したい衝動などが起こり、本人も「大げさだ」と分かっていながら止められないというのが特徴です。この「分かっているのに止められない」という点が、単なる苦手意識との違いです。
発症の時期は10代から20代に集中しやすいとされ、女性のほうが男性よりやや多い傾向が報告されています。きっかけとなる出来事がはっきり思い出せる方もいれば、いつからか分からないまま長年抱えている方もおり、発症のきっかけは一人ひとり異なります。ただし、体の中で起きている反応そのものは、扁桃体の過敏さと自律神経の切り替えの遅さという同じ仕組みで説明できます。
恐怖症に整体はどこまでできますか
結論として、整体でできるのは診断や心理療法そのものではなく、体の緊張をゆるめて自律神経が切り替わりやすい土台を整えるサポートです。
できることは、慢性的に交感神経が優位になっている状態に対して、首・肩・横隔膜まわりの緊張をゆるめ、呼吸が深く入りやすい体に近づけていくことです。呼吸が浅いままだと、脳は常に「まだ危険が去っていない」という信号を受け取り続けます。呼吸を深くしやすい体づくりは、警報を落ち着けるための土台になります。また、当院で25,000人を施術してきた経験のなかでは、恐怖症の背景に、長く緊張を抱え込んできた生活習慣や考え方の癖が重なっているケースを多く見てきました。そこに寄り添い、生活の中でできることを一緒に整理していくのも、整体の役割です。
一方で、できないことも明確にお伝えします。恐怖症の診断、薬の増減、認知行動療法や暴露療法といった専門的な心理療法そのものは、医師や公認心理師など医療・心理の専門家の領域です。整体は医療行為ではなく、断定的な効果を約束するものでもありません。すでに心療内科や精神科に通院されている方は、通院と服薬を続けながら、体のケアの部分を整体で補っていただく、という位置づけが安全です。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
結論として、整体院選びで見るべきポイントは、問診の丁寧さと、医療機関との連携に対する姿勢です。
第一に、初回のカウンセリングでどれだけ時間をかけて話を聞いてくれるかを見てください。恐怖症は対象も背景も一人ひとり違うため、決まったメニューを流れ作業のように当てはめる院より、いつから・どんな場面で・どの程度出るのかを丁寧に聞き取る院のほうが、体に合ったケアにつながりやすくなります。第二に、東洋医学の見立てをきちんと言葉で説明できるかどうかです。「なんとなく整えます」ではなく、どの臓の働きが弱っているのか、なぜその対象に反応が出やすいのかを、根拠を持って説明できる院を選んでください。第三に、心療内科・精神科との連携に前向きかどうかです。整体だけで完結させようとせず、必要な場面では医療機関の受診をすすめてくれる院のほうが、長い目で見て安心です。第四に、実績や経験の伝え方が具体的かどうかも見てください。「大勢の方を見てきました」という漠然とした言葉ではなく、どんな体の所見が多いのか、どんな経過をたどる方が多いのかを、実際の臨床に基づいて話せる院かどうかが、信頼できる目安になります。
常若整骨院では恐怖症をどう見ていますか
結論として、当院ではカウンセリング・施術・セルフケアの3つをセットで行い、体と考え方の両方から緊張をゆるめていきます。
初回は、いつからどんな場面で反応が出るのか、体の右側と左側どちらに緊張が強く出やすいのか、生活のどこで力を抜けない時間が続いているのかを丁寧にお聞きします。東洋医学の見立てでは、体の右側は仕事や社会との関わり、左側は家庭や身近な人間関係を映すとされており、どちら側に緊張が偏っているかを確認するだけでも、話を向ける先の見当がつきます。そのうえで、首・横隔膜・お腹まわりなど、緊張が固まりやすい部位を中心に施術を行い、呼吸が深く入りやすい状態を作ります。長年の臨床のなかでは、恐怖症を訴える方の多くに、対象そのものよりも「対象を前にしたときに逃げられない状況」への強い抵抗感があるという共通点を見てきました。だからこそ、体の緊張を扱うだけでなく、日常のどこで気を張り続けているかを一緒に振り返ることを大切にしています。施術の最後には、その方の生活に合わせたセルフケアを1つか2つに絞ってお伝えし、無理なく続けられる形でお渡ししています。緊張が特に強く抜けにくい方には、施術の一環として気功を取り入れることもありますが、これはあくまで体の緊張を扱う手段の1つという位置づけで、最初から前面に出すことはありません。医学的な説明で納得したいという段階の方には、まず自律神経と体の緊張の関係から丁寧にお話しするようにしています。
東洋医学では恐怖症をどう考えるのですか
東洋医学では、恐怖症は主に「腎」「心」「肝」という3つの臓の働きの乱れとして考えます。多くの整体院が「筋肉の緊張」「骨格の歪み」という体の外側の説明で止まるのに対し、当院ではその奥にある臓の働きまで見立てに含めているのが特徴です。
東洋医学の五行という考え方では、感情と臓器が対応しており、恐れや不安という感情は「腎(じん)」と結びつくとされています。腎とは、生まれ持った生命力や回復力の貯金のような働きを指し、腎が消耗すると、根っこの部分で不安や恐れが出やすい体質になります。また、恐怖症の急な発作的な反応には「心(しん)」の弱りも関わります。心は精神活動全体を統括する臓とされ、心の気が足りないと、些細な刺激にも過剰に驚きやすくなります。さらに、特定の場面を避け続ける緊張には「肝(かん)」の乱れも重なります。肝は気の巡りをコントロールする臓で、抑え込んだ緊張が特定の場面で一気に噴き出すような反応として出ることがあります。
当院では、この3つの臓の状態から、体質を大きく3タイプに分けて見立てています。
腎虚恐れ型は、腎の力そのものが消耗し、対象がなくても慢性的に落ち着かない不安を抱えているタイプです。夜間に目が覚めやすい、腰から下が冷えやすいといった特徴が重なります。心虚胆怯型は、心と胆の気が弱く、些細な物音や急な刺激にも過剰に驚いてしまうタイプです。動悸や息切れが出やすく、眠りが浅くなりがちです。肝気鬱結型は、日ごろから緊張や我慢を溜め込みやすく、それが特定の対象への反応として噴き出すタイプです。肩や首まわりが板のように硬くなっている方によく見られます。
3つのタイプは、次のように整理できます。
| タイプ | 弱っている臓 | 特徴 | よく出る体のサイン |
|—|—|—|—|
| 腎虚恐れ型 | 腎 | 対象がなくても慢性的な不安がある | 夜間に目が覚めやすい、腰から下の冷え |
| 心虚胆怯型 | 心・胆 | 些細な刺激に過剰に驚きやすい | 動悸、息切れ、眠りの浅さ |
| 肝気鬱結型 | 肝 | 我慢が特定の場面で一気に噴き出す | 肩や首の慢性的な硬さ、ため息の多さ |
多くの方は、どれか1つだけに当てはまるのではなく、複数のタイプが重なっています。当院ではカウンセリングと触診で、どのタイプの傾向が強いかを見極め、施術の重点を決めていきます。同じ「恐怖症」という診断名でも、体の中で弱っている場所は一人ひとり違うため、型どおりの説明では言い当てられないことが多くあります。
ツボについても触れておきます。太渓(たいけい)は、内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみにあり、腎の力を補うツボとされています。神門(しんもん)は、手首の小指側のくぼみにあり、心を落ち着けるツボです。内関(ないかん)は、手首の内側、しわから指3本分ひじ寄りにあり、動悸や吐き気を伴う緊張をやわらげるとされています。太衝(たいしょう)は、足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみにあり、肝の高ぶりを落ち着けるツボです。ご自宅で軽く指の腹で押さえる程度で構いません。強く揉みこむ必要はなく、心地よいと感じる強さで十分です。
補足として、東洋医学の五行では、恐れや不安という感情は耳や歯とも結びつくとされています。恐怖症の方に、耳鳴りや歯の食いしばりが同時に見られることが少なくないのは、根っこにある腎の弱りが、複数の場所に表れているためだと考えられます。恐怖症だけを単独で見るのではなく、こうした周辺のサインもあわせて確認することで、より体に合ったケアにつながります。
自律神経と恐怖症はどう関係しているのですか
結論として、自律神経とは体のアクセルとブレーキのような働きで、恐怖症はアクセルを踏んだまま戻せなくなっている状態に近いといえます。
自律神経には、体を興奮させ活動的にする交感神経(アクセル)と、体を落ち着かせ休ませる副交感神経(ブレーキ)があります。健康な状態では、危険を感じたときにアクセルが踏まれ、危険が去るとすぐにブレーキに切り替わります。ところが恐怖症の状態では、対象を前にすると強くアクセルが踏まれるだけでなく、対象がいなくなったあともブレーキへの切り替えがうまく働かず、心拍数や呼吸の速さが元に戻るまで時間がかかります。この切り替えの遅さが、動悸・発汗・めまい・息苦しさといった体の症状として現れます。日ごろから首や横隔膜まわりの緊張が強い方は、このブレーキへの切り替えがさらに遅くなりやすいため、体のケアが自律神経のバランスに直接関わってきます。
当院で実際に触れさせていただくと、恐怖症の方の多くに共通する所見があります。胸鎖乳突筋(首の前側、耳の後ろから鎖骨にかけて斜めに伸びる筋肉)が板のように硬くなっている方、みぞおちのあたりに触れると呼吸に合わせて動きにくくなっている方、肩甲骨の内側が常に持ち上がったように緊張している方が多く見られます。これらはすべて、体が「いつでも逃げられるように」という準備を、対象がいないときにも続けている名残です。触れた瞬間に「そこ、いつも張っている感じがします」と言われることが少なくありません。
恐怖症で来られる方に多いのはどんなケースですか
当院に恐怖症のご相談で来られる方には、対象や年齢はさまざまでも、いくつかの共通した場面があります。
仕事の責任が急に重くなった時期に、出張先の高層階や高速道路の運転で急に動悸が出るようになったという会社員の方。育児や介護で気を張り続ける生活のなかで、人前で話す場面や集団の中にいることそのものが強い負担になってしまったという方。もともと几帳面で我慢強く、周りに心配をかけまいと一人で抱え込んできた結果、特定の対象を避ける生活が何年も続き、行動範囲がじわじわ狭くなっていたという方。共通しているのは、対象そのものよりも「その場から逃げられない」「弱さを見せられない」という状況への強い抵抗感を、長く体に溜め込んでこられたということです。
また、お子さんの場合は、学校での特定の授業や行事をきっかけに、動物や高い場所、注射などへの強い恐怖を訴えるようになるケースもあります。お子さんの場合は本人の言葉だけでなく、ご家庭でどのくらい緊張が続いているか、親御さん自身に余裕があるかもあわせてお聞きするようにしています。お子さんの反応は、ご家庭全体の空気を映していることが少なくなく、親御さんが少し肩の力を抜けるようになるだけで、お子さんの緊張も一緒にゆるんでいくことがあります。
実際に恐怖症が楽になった方はどんな経過でしたか
事例1は、会社員の男性です。十数年にわたり気分の落ち込みで通院されていたところ、あるきっかけで症状が悪化し、乗り物に乗る際に「吐くのではないか」という強い不安が続くようになりました。車の運転中には血圧が急に上がる感覚に襲われ、通勤そのものが大きな負担になっていたと話されていました。夜も心臓が落ち着かず眠りが浅い日が続いていたそうです。施術を重ねながら、生活のなかで力を抜ける時間を少しずつ作っていったところ、以前より落ち着いて過ごせる時間が増え、買い物や外出を楽しめる場面が戻ってきたとお話しされています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありませんが、体の緊張が抜けやすくなったことが、日常の負担の軽さにつながった一例です。
事例2は、仕事のプレッシャーが重なる時期に高所での強い動悸を訴えていた40代男性です。取引先のオフィスがある高層階に上がるたびに息苦しさが出て、階段で行けるフロアはできる限り階段を使うようになっていたそうです。首と横隔膜まわりの緊張をゆるめる施術と、エレベーターに乗る前に長く息を吐く習慣を重ねるなかで、症状が出る頻度が少しずつ減っていったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3は、育児と家事の負担が重なるなかで、人前に出る場面に強い緊張を感じるようになった30代女性です。保護者会や参観日の前になると数日前から眠りが浅くなり、当日は動悸で声が震えてしまうことが続いていたと話されていました。長年どこに相談しても変わらなかったとのことでしたが、体の緊張を扱う視点からのケアを続けるうちに、少しずつ人と会う場面での息苦しさが和らぎ、生活でできることが増えたとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
恐怖症は自宅でどうケアすればいいですか
セルフケアは、次の3つのうち、どれか1つからで十分です。全部を完璧にやろうとする必要はありません。
1つ目は、対象を思い出して不安になったときに、ゆっくり長く息を吐く呼吸を意識することです。6秒かけて吐き、3秒かけて吸う、というリズムを2、3回繰り返すだけでも、興奮したアクセルを落ち着けるきっかけになります。2つ目は、寝る前のスマートフォンを少し減らすことです。夜遅くまで強い光を見続けると、交感神経が優位なまま眠りにつくことになり、翌日の緊張が抜けにくくなります。3つ目は、甘い物に頼りすぎないことです。不安を紛らわせるために甘い物を空腹時に単体で食べる癖がある方は、血糖の急な上下がかえって動悸に似た反応を体に起こすことがあるため、食後に少しだけ、という形に変えてみてください。
もう1つ、不安が急に強くなったときに使える方法として、目に映るものを5つ、聞こえる音を4つ、いま触れているものの感触を3つ、順番に数えてみる方法があります。これは体の意識を「これから起こるかもしれないこと」から「いま実際に起きていること」へ戻すための方法で、体を今この瞬間に引き戻す働きがあります。頭の中だけで対処しようとせず、目や耳や手の感覚を使うところがポイントです。
そして、いちばん大切なのは、できない日があって当然だということです。まじめな方ほど「今日もできなかった」と自分を責めてしまいますが、その自責がさらに緊張を強めてしまいます。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が、少しだけずれているだけです。できた日を1つ増やせたら、それで十分だと考えてください。呼吸を意識できた日も、できなかった日も、どちらも同じくらい大切な1日です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
結論として、動悸や息苦しさが日常生活に大きな支障を及ぼしている場合や、自分を傷つけたい気持ちが出てくる場合は、まず心療内科や精神科への受診を優先してください。
次のような症状がある場合は、体の別の病気が隠れている可能性があるため、整体より先に医療機関の受診をおすすめします。
強い胸の痛みが繰り返し続く場合。呼吸が浅く苦しい状態が長く治まらない場合。意識が遠のく、あるいは失神を伴う場合。特別な理由がないまま体重が急に減っている場合。発熱が長く続いている場合。自分や周囲を傷つけたい気持ちが強くなっている場合。これらは整体で扱う範囲を超えており、まず医師の診察を受けていただく必要があります。
整体は医療行為ではなく、診断や薬の判断を行うことはできません。心療内科や精神科に通院中の方は、通院と服薬を続けながら、体のケアの部分を整体で補うという形が安全です。必要に応じて、医師や心理の専門家と連携しながらサポートを行う立場であることをご理解ください。
よくあるご質問
恐怖症は整体でどこまで楽になりますか?
体の緊張がゆるみ、自律神経が切り替わりやすくなることで、日常生活での負担が軽くなる方は多くいらっしゃいます。ただし、対象への反応そのものを完全になくすことを約束するものではなく、専門的な心理療法との併用が有効な場合も多くあります。
心療内科に通いながら整体を受けても大丈夫ですか?
大丈夫です。通院と服薬を続けながら、体のケアの部分を整体で補っていただくことをおすすめしています。施術内容は医師の方針を妨げないよう配慮して行います。
高所恐怖症と閉所恐怖症は原因が違いますか?
対象は違っても、体の中で起きていることには共通点が多く、扁桃体の過敏な反応と自律神経の切り替えの遅さが土台にあります。東洋医学的にも、腎・心・肝のどこが弱っているかという視点は共通して使えます。
子どもの恐怖症にも整体は対応できますか?
お子さんの緊張の強さやご家庭の状況をお聞きしたうえで、体のケアという範囲でサポートいたします。強い症状が続く場合は、小児科や児童精神科への相談もあわせておすすめしています。
対象を避け続けるのは良くないのでしょうか?
一時的に避けることで気持ちが楽になるのは自然な反応です。ただし、避け続けることで警報の設定が固定されやすくなるため、無理のない範囲で少しずつ対象に慣れていく専門的なアプローチが有効とされています。急に対象へ向き合おうとする必要はなく、まずは体の緊張を減らすところから始めても構いません。
なぜ特定のものにだけ強く反応するのですか?
脳の警報装置である扁桃体が、その対象に対して過剰に危険を学習してしまっているためです。理由は本人にもはっきり分からないことが多く、それは意志が弱いということではありません。
施術は痛いですか?
強い痛みを伴う施術ではなく、緊張をゆるめる心地よさを感じていただける内容です。恐怖症の方は体の緊張が強い傾向があるため、様子を見ながら丁寧に進めます。
どのくらいの頻度で通えばいいですか?
生活のリズムや症状の強さによって異なるため、初回のカウンセリングでご相談のうえ決めていきます。無理のないペースで続けられることを重視しています。
東洋医学の考え方は科学的根拠がありますか?
東洋医学は長年の臨床の積み重ねから体系化されたものであり、現代医学とは異なる視点を持っています。当院では、東洋医学の見立てと現代の自律神経の知見を組み合わせてお伝えしています。
セルフケアだけで良くなりますか?
セルフケアは体の負担を減らす助けになりますが、長年続いている場合や日常生活に強く影響が出ている場合は、専門的なサポートと組み合わせることをおすすめします。
家族が恐怖症で悩んでいます。どう接すればいいですか?
「大げさだ」「気の持ちようだ」と言わず、本人が感じている恐怖をそのまま受け止めていただくことが助けになります。無理に対象へ向き合わせようとせず、専門家への相談を一緒に考えていただくことをおすすめします。
施術後にすぐ効果を感じますか?
呼吸が深くなった、肩の力が抜けたと感じる方は初回から一定数いらっしゃいますが、対象への反応そのものは体質や生活習慣の積み重ねによるものなので、個人差があります。
恐怖症は遺伝しますか?
不安を感じやすい体質そのものは、ある程度遺伝の影響があるとされていますが、それだけで恐怖症になるわけではありません。育った環境や本人の体験、日ごろの緊張の積み重ねが重なって発症することがほとんどです。
恐怖症とパニック障害は同じものですか?
どちらも自律神経の切り替えの遅さが背景にある点は共通していますが、パニック障害は対象がはっきりしないまま突然発作が起こるのに対し、恐怖症は特定の対象や状況が引き金になるという違いがあります。両方が重なって起こる方もいらっしゃいます。
恐怖症になりやすい性格はありますか?
まじめで責任感が強く、周りに弱さを見せないよう我慢を重ねてきた方に多い傾向があるという印象はあります。ただし、これは断定できるものではなく、あくまで傾向としてお伝えしています。
症状が出たときは薬を飲んだほうがいいですか?
薬の使用や調整は医師の判断が必要な領域です。当院では服薬の可否について判断することはできませんが、通院と服薬を続けながら、体のケアの部分でサポートすることは可能です。自己判断で服薬を中断することは避け、疑問があれば処方医にご相談ください。
恐怖症は年齢とともに強くなりますか?
年齢そのものよりも、緊張を抜く機会がないまま生活が続くかどうかが関わります。忙しさが落ち着いた時期に、かえって症状に気づきやすくなる方もいらっしゃいます。年齢を重ねたから戻らない、ということではありません。
常若整骨院は西新から近いですか?
福岡市早良区にあり、西新駅から徒歩圏でお越しいただけます。福岡市内はもちろん、早良区周辺や近郊の市町村からご来院される方もいらっしゃいます。
恐怖症の対象が増えていく感じがします。よくあることですか?
1つの対象への警報が固定されると、脳が似た状況にも危険信号を広げてしまい、反応する場面が増えていくことがあります。珍しいことではありませんが、早めに体のケアを始めることで、対象が広がる前に落ち着けるケースもあります。
カウンセリングだけを受けることはできますか?
まずはお話をお聞きしたうえで、施術が必要かどうかも含めてご相談いただけます。無理に施術をおすすめすることはありませんので、ご安心ください。
恐怖症で悩んでいることを、家族にも話しづらいです。相談だけでもいいですか?
もちろんです。ご家族に話しづらい内容でも、施術の前提として無理にすべてを話していただく必要はありません。話せる範囲から少しずつお聞きしていきますので、どうぞ安心してまずはご相談ください。
まとめ
福岡市で恐怖症に悩んでいる方へ。理由がはっきり分からないまま、特定の場所や物、場面にだけ強い不安や動悸が出てしまうのは、決して大げさなことでも、意志が弱いことでもありません。体が一度覚えた警報を、律儀に鳴らし続けているだけです。長年その状態と付き合ってこられた方も、最近になって症状に気づいた方も、体の中で起きていることには共通する仕組みがあります。
一人で抱え込まず、まずは体にこびりついた緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングで生活や体の状態を丁寧にお聞きしたうえで、施術とセルフケアをセットにしたサポートを行っています。心療内科や精神科に通院されている方も、通院を続けながら安心してご相談いただけます。特定の場所や物を避け続けて、行動範囲が少しずつ狭くなっていると感じている方へ。今の生活を変えるきっかけは、大きな決断でなくても構いません。できることから、どれか1つで大丈夫です。今日のご相談が、これから先の生活を少し軽くする一歩になれば幸いです。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたかせいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人を施術してきた経験をもとに、東洋医学と気功を軸とした整体を行っています。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏の常若整骨院院長。恐怖症をはじめ、パニック症状や自律神経の乱れについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。パニック障害と閉所恐怖症が重なる方への東洋医学からのアプローチ。恐怖症の医学的な情報については、厚生労働省のe-ヘルスネット「不安障害」のページもあわせてご参照ください。
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