ステロイドも保湿も変えたのに繰り返すアトピーは、何を見直せばいいのか
結論から言うと、ステロイドの強さを変えても、保湿剤を高価なものに変えても繰り返すアトピー性皮膚炎の背景には、皮膚そのものだけでなく、自律神経の乱れと体力の消耗が重なっているケースが多くあります。
- 原因は皮膚の乾燥や炎症だけでなく、ストレスによる自律神経の乱れと、それに伴う体力の消耗が重なっていることが多くあります
- 整体でできることは、皮膚の炎症を直接抑えることではなく、体の緊張をゆるめて自律神経が働きやすい状態をつくるサポートです
- この記事は、皮膚科でのケアを続けているのに繰り返す方、薬を変えても保湿を増やしても変わらない方に向けて書いています
福岡市早良区の常若整骨院には、これまで25,000人の患者さんが来院されました。そのなかにはステロイドを何年も使い続けている方、保湿の回数を増やしても肌の状態が安定しない方が少なくありません。皮膚科でのケアを否定するつもりはまったくありません。ただ、皮膚の表面だけを見ていては説明のつかない繰り返しが、現場では確かにあります。
「アレルゲンを避ければ良くなるはずなのに、なぜまた出るのか」「薬を変えるたびに一時的には落ち着くのに、しばらくするとまた元に戻る」。そう感じている方は、決して少なくありません。この記事では、皮膚の表面的なケアだけでは届きにくい、体の内側の土台の部分について、東洋医学の見立てと自律神経の仕組みの両方からお伝えしていきます。
なぜステロイドを変えても保湿を増やしてもアトピーが繰り返すのですか
結論として、ステロイドや保湿剤は皮膚の表面に起きている炎症や乾燥には働きかけられますが、その炎症を引き起こしている体の内側の状態には届いていないことが多くあります。
皮膚科でのケアは、炎症を抑える・乾燥を防ぐという点では非常に有効です。実際、ステロイドで炎症が引く方、保湿で皮膚のバリア機能が保たれる方はたくさんいます。ただ、繰り返す方に共通しているのは「薬を塗っている間は落ち着くが、やめるとまた出る」「同じ強さの薬では効きが弱くなってきた」という状態です。
ここで見落とされがちなのが、皮膚の炎症を後押ししている自律神経とホルモンの働きです。強いストレスがかかり続けると、脳から副腎へ指令が伝わり、コルチゾールというホルモンが慢性的に多く分泌される状態が続きます。コルチゾールは短期的には炎症を抑える働きを持ちますが、長期にわたって過剰に分泌され続けると、逆に皮膚のバリア機能を低下させ、血流を悪化させることが分かってきています。同時に、交感神経が興奮し続けることで皮膚への血流そのものが低下し、バリア機能の回復が追いつかなくなります。
つまり、薬で炎症を抑えている間にも、体の内側では「炎症が起きやすい土台」がつくられ続けている状態です。表面の炎症だけを繰り返し抑えても、土台が変わらなければ、薬をやめた瞬間、あるいは薬の効きが弱くなったタイミングで、また同じ場所に症状が戻ってきます。
当院で25,000人を施術してきた経験のなかでは、この「土台」にあたる部分に、気を使いすぎる生活、緊張が抜けない時間の長さ、睡眠の浅さが関わっているケースを数多く見てきました。皮膚科でのケアと並行して、この土台の部分に働きかけることが、繰り返しを減らす手がかりになると考えています。
もう一つ見落とされやすいのが、かゆみそのものが新たなストレスになるという悪循環です。かゆくて眠れない、人前で掻くのを我慢する、服装を選ぶ、といった日々の負担が積み重なり、それがさらに交感神経を興奮させ、皮膚の炎症を後押ししてしまいます。薬の強さや保湿の量だけを調整していても、この悪循環そのものには手が届きにくいのです。
アトピーとはどのような状態ですか
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が弱くなり、外からの刺激やアレルゲンに過敏に反応しやすくなった状態が慢性的に続く皮膚の病気です。かゆみと湿疹を繰り返すのが特徴で、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、数ヶ月から数年、人によっては十年以上続くこともあります。
医学的には、皮膚のバリア機能を担うフィラグリンというたんぱく質の遺伝的な不足や、免疫のバランスがアレルギー反応を起こしやすい方向に傾いていることが背景にあるとされています。そこに、乾燥・汗・ダニやほこり・食物・ストレスなどの要因が重なることで、かゆみと炎症が引き起こされます。
近年の研究では、腸内環境と皮膚の状態が互いに影響し合う「腸皮膚軸」という考え方も注目されています。腸内の環境が乱れると全身の炎症が起きやすくなり、それが皮膚にも影響するという見方です。当院で25,000人を施術してきた経験のなかでも、便通の状態と皮膚の状態が連動して変化する方を数多く見てきました。腸と皮膚は別々の臓器に見えますが、体の内側では深くつながっているのです。
東洋医学では、アトピーは「肺(はい)」と「大腸(だいちょう)」という、体の外と内をつなぐ出口の働きが弱った状態として見ます。肺は皮膚呼吸や汗腺の開閉をつかさどる臓であり、大腸は不要なものを外へ出す働きを担っています。この二つが弱ると、体の内側にたまった不要なものが皮膚から溢れ出るように出てくる、という見立てです。詳しくは後の章で説明します。
アトピーに整体はどこまでできますか
整体は医療行為ではなく、皮膚の炎症を直接鎮めるものではありません。ここは誤解のないよう、はっきりお伝えします。ステロイドや保湿剤の代わりになるものではなく、皮膚科でのケアと対立するものでもありません。
整体でできることは、体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態に整えることで、回復しやすい身体づくりをサポートすることです。具体的には、首や背中、みぞおち周りの緊張をゆるめて血流を促す施術、呼吸が浅くなっている状態を深い呼吸に戻していくアプローチ、日々の生活習慣に関するカウンセリングなどを行います。衣類の素材や入浴の仕方、就寝環境といった、生活のなかで見直せる小さな点についても、必要に応じてお伝えしています。
できないこともはっきりさせておきます。アレルギー検査や薬の処方はできません。急性期の強い炎症やじゅくじゅくとした滲出液が出ている状態、皮膚に強い熱感や広範囲の腫れを伴う状態、感染を伴う可能性がある状態は、まず医療機関の受診が優先です。整体は、皮膚科でのケアと並行して、体の内側の土台を整える立場として関わるものだと考えてください。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
福岡市には多くの整体院がありますが、選ぶときに見るべきポイントは大きく三つあります。
一つ目は、皮膚の症状だけでなく、自律神経やホルモンバランス、内臓の働きまで含めて全身を見ているかどうかです。アトピーは皮膚だけの問題ではないため、患部だけをマッサージするような対応では土台の部分に届きません。カウンセリングで生活習慣や気持ちの状態まで丁寧に聞いてくれるかどうかも、一つの目安になります。
二つ目は、医療機関との連携について誠実な姿勢を持っているかどうかです。「整体だけで大丈夫」と断言するような院は避けたほうが安心です。皮膚科でのケアを否定せず、必要なときは受診を勧める姿勢があるかを見てください。
三つ目は、東洋医学的な見立てに基づいた説明をしてくれるかどうかです。なぜその部位が緊張しているのか、なぜその症状が出ているのかを、体の仕組みとして説明できる院は、経験に基づいた見立てを持っている可能性が高いといえます。逆に、症状名だけを聞いて画一的な施術を提案する院は、一人ひとりの体質の違いまでは見きれていない可能性があります。
常若整骨院ではアトピーをどう見ていますか
常若整骨院では、アトピーの症状そのものだけでなく、カウンセリング・施術・セルフケアの三つをセットで行っています。理由は、皮膚の症状は生活全体の反映であることが多く、施術だけで整えても、生活のなかで同じ緊張が繰り返されれば、また元に戻ってしまうからです。
カウンセリングでは、いつから症状が出ているか、悪化するタイミングはあるか、日常でどんなことに気を使っているかを丁寧にお聞きします。あわせて、便通のリズム、汗をかけているか、睡眠の深さについてもお聞きします。皮膚だけを見るのではなく、体全体の出口がどこで詰まっているかを一緒に確認していくイメージです。施術では、首・肩・みぞおち・骨盤周りの緊張をゆるめ、呼吸が深くなるように促します。そのうえで、日々の生活のなかでできる小さなセルフケアをお伝えしています。
25,000人を施術してきたなかで感じるのは、アトピーで来院される方の多くが、人一倍気を使う方だということです。相手の気持ちを先に考える、場の空気を読む、頼まれると断れない。そうした優しさが、体の中では緊張として蓄積されていきます。この気を使いすぎる傾向そのものを否定するのではなく、その優しさを保ちながら、体の負担を減らす工夫を一緒に探していく、というのが当院のスタンスです。
東洋医学ではアトピーをどう考えるのですか
東洋医学では、アトピーは「肺」と「大腸」という、体の内と外をつなぐ出口の働きが弱った状態として読みます。肺は皮膚呼吸・汗腺の開閉・体表を守るバリアである「衛気(えき)」をつかさどる臓であり、大腸は不要なものを外へ排出する働きを担います。この肺と大腸は表裏一体の関係にあり、どちらかが弱ると、もう一方にも影響が及びます。
衛気とは、体表を外の刺激から守る、いわば体のバリアのような働きを持つエネルギーのことです。緊張やストレスが続き、常に気を張り続けている状態が長く続くと、この衛気が外側に張り出したまま消耗し、体表を守る力そのものが弱ってしまいます。皮膚科的な言葉でいう「バリア機能の低下」と、東洋医学でいう「衛気の消耗」は、見ている角度は違っても、同じ現象を指していると当院では考えています。
当院での見立てでは、アトピーで来られる方は大きく三つのタイプに分かれます。
一つ目は「肺脾気虚(はいひききょ)型」です。肺と脾(消化を担う臓)の両方が弱り、体を守るエネルギーである衛気が不足している状態です。汗をかきにくい、疲れやすい、風邪をひきやすいといった特徴があり、皮膚は乾燥してカサカサとした状態になりやすい傾向があります。
二つ目は「心火亢進(しんかこうしん)型」です。考えごとが多く、興奮や緊張が続きやすい方に多いタイプで、心(しん)の熱が皮膚に溢れ出すように、赤みの強い炎症や強いかゆみが出やすくなります。夜になると眠れないほどかゆみが増す方は、このタイプであることが多くあります。
三つ目は「脾虚湿熱(ひきょしつねつ)型」です。消化機能の弱りに、体内の余分な水分と熱がこもった状態が重なるタイプで、じゅくじゅくとした滲出液を伴う湿疹や、食後にかゆみが増す傾向が見られます。
これら三つのタイプは、きれいに一つだけに当てはまるとは限りません。忙しい時期は心火亢進型の要素が強く出て、疲れがたまってくると肺脾気虚型の要素が強くなる、というように、季節や生活の状況によって重なり合いながら変化していくことも多くあります。大切なのは型に当てはめること自体ではなく、今の体がどちらの傾向に傾いているかを見ながら、施術の内容を調整していくことです。
ツボについても触れておきます。曲池(きょくち)は肘を曲げたときにできるしわの外側の端にあり、熱を冷まし皮膚の炎症を鎮める働きがあるとされます。血海(けっかい)は膝の内側、お皿の上約指3本分のところにあり、血の巡りを整えるツボです。合谷(ごうこく)は手の甲側、親指と人差し指の骨が合流する手前のくぼみにあり、体表の巡りを促すとされています。ご自身で優しく指圧する程度であれば試していただいて構いませんが、強く押しすぎないようにしてください。
触診をしていると、タイプごとに体の硬さの出る場所が違うことに気づきます。肺脾気虚型の方は、鎖骨の下から胸にかけての部分が板のように薄く硬い傾向があります。心火亢進型の方は、みぞおちのあたりが熱を持って張っていることが多く、脾虚湿熱型の方は、お腹全体が冷たく重だるい印象を受けることが多くあります。左右で見ると、右側の緊張が強い方は仕事や社会的な役割での気疲れが、左側の緊張が強い方は家庭や身近な人間関係での気疲れが背景にあることが多い、というのも当院で見立ての参考にしている視点です。
自律神経とアトピーはどう関係しているのですか
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経のことです。緊張したり活動したりするときに働く交感神経がアクセル、リラックスしたときに働く副交感神経がブレーキにあたります。この二つがバランスよく切り替わることで、体は回復と活動を繰り返しながら健康を保っています。皮膚も例外ではなく、血流や新陳代謝、免疫の働きは自律神経の状態に大きく左右されます。
アトピーで来られる方の多くは、交感神経が優位な状態、つまりアクセルを踏みっぱなしの状態が長く続いています。人に気を使う、期待に応えようとする、常に周囲の様子を気にする。こうした状態が続くと、交感神経が興奮したままになり、皮膚への血流が低下し、バリア機能の回復が追いつかなくなります。加えて、先ほど触れたコルチゾールの慢性的な過剰分泌が皮膚のバリア機能をさらに弱めるという悪循環が起こります。
順天堂大学の研究チームは、精神的なストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させるメカニズムについて、ストレスによって免疫細胞であるマクロファージの機能が変化し、皮膚の炎症が強まることを明らかにしています。ストレスと皮膚症状は、感覚的なものではなく、体の中で実際に起きている反応としてつながっているのです。
整体で首や肩、みぞおち周りの緊張をゆるめる施術を行うのは、この交感神経優位の状態を少しずつ副交感神経側に戻していくためです。すぐに劇的な変化が出るものではありませんが、緊張が抜けやすい体に近づけていくことで、皮膚が回復しやすい土台を育てていきます。
夜になるとかゆみが強くなる方が多いのも、この自律神経の動きと関係しています。日中は交感神経が優位になり、かゆみを感じにくくなっていますが、夜になって副交感神経へ切り替わると血流が増え、かゆみを感じやすくなります。特に体温が上がりはじめる寝入りばなの時間帯にかゆみが強くなりやすいため、就寝前に体を温めすぎないことも一つのポイントになります。
アトピーで来られる方に多いのはどんなケースですか
当院に来院される方には、いくつかの共通したパターンがあります。年齢や症状の重さはさまざまですが、皮膚科でのケアを真面目に続けてこられた方が多いという点は共通しています。
一つは、幼少期からステロイドを使い続け、大人になってからも症状が消えない方です。3-17番の口コミでは、40代男性の方が「子どもの頃からアトピーです。年齢を重ねると共に症状はひどくなっていました。新薬も色々試すも改善しませんでした」と振り返っています。この方は、施術を通じて深くリラックスできる時間を持つことをきっかけに、生活全体を見直すようになり、体調が変わっていったと話してくださいました。
もう一つは、ステロイドの強さを上げても効きが弱くなってきたと感じている方です。4-5番の口コミでは、20代女性の方が「幼少期からステロイドで抑えていましたが、ベリーストロングのステロイドでも効かなくなっていました」と話してくださっています。この方は上咽頭炎や結膜炎、扁桃腺の腫れも重なり、疲れやすく無気力になっていたとのことでした。まず自分の体の声を聞くこと、心と向き合うことの大切さに気づいたことが、変化のきっかけになったそうです。
三つ目は、子どものアトピーで悩む保護者の方です。3-4番の口コミでは、お子さんがステロイドの影響で肌から汁が出て、包帯を巻いて過ごしていた時期があったと記されています。「考え方や、我慢しすぎのことを教えていただき」という経過を経て、少しずつお子さんの肌の状態が変わっていったといいます。
これらの方に共通しているのは、皮膚科でのケアを続けてきたにもかかわらず、症状の波が続いているという点です。皮膚科でのケアを否定するのではなく、そこに体の内側からのサポートを重ねることで、変化の糸口が見つかることがあります。
実際にアトピーが楽になった方はどんな経過でしたか
1人目は、仕事のストレスが背景にあった30代男性のケースです。営業職で常に取引先の顔色を伺う日々が続き、首から肩にかけて板のように硬くなっていました。初回の施術のとき「そんなに硬いんですか」と驚かれるほど、鎖骨の下まで緊張が広がっていました。施術を重ねるなかで、まず眠りの質が変わり、朝の目覚めが軽くなったという変化から始まり、その後少しずつ肌の赤みが落ち着いていったと話してくださいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありませんが、緊張が抜けるとともに皮膚の状態にも変化が出た一例です。
2人目は、育児の負担が重なっていた30代女性のケースです。子育て中は自分のことを後回しにする時間が長く、みぞおち周りが常に冷たく硬い状態でした。「自分の時間なんてもう何年もありません」と話してくださったことが印象に残っています。施術で骨盤周りと横隔膜の緊張をゆるめていくうちに、呼吸が深くなり、夜間のかゆみで目が覚める回数が週に数回から月に数回程度まで減っていったといいます。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
3人目は、長年どこに行っても変わらなかったという40代女性のケースです。皮膚科を何件も受診し、保湿剤の種類も何度も変えてきたものの、周期的に肌荒れを繰り返していました。5-12番の口コミでも「ひどくなると寝れなかったり、お風呂に入るのもきつかったりすることに悩んでいました」と記されています。数ヶ月にわたる定期的な施術を通じて、ストレスによる気持ちの浮き沈みが落ち着き、それに伴って肌荒れの周期も少しずつ緩やかになっていったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
アトピーは自宅でどうケアすればいいですか
セルフケアとして、次の三つをお伝えしています。ただし、三つ全部を完璧にやる必要はありません。どれか1つからで十分です。
一つ目は、湯船に浸かる時間を作ることです。シャワーだけで済ませず、38度前後のぬるめのお湯に10分ほど浸かることで、副交感神経が働きやすくなり、緊張がゆるみやすくなります。熱すぎるお湯はかゆみを強めることがあるので避けてください。
二つ目は、寝る前のスマートフォンを減らすことです。就寝直前まで画面を見ていると交感神経が興奮したままになり、眠りが浅くなります。眠りが浅いと皮膚の修復が進みにくくなるため、就寝30分前には手放す時間を作ることをおすすめします。
三つ目は、深呼吸を意識的に行うことです。ゆっくり息を吐き切ることを3回繰り返すだけでも、交感神経の興奮を落ち着かせる助けになります。かゆみが強くなったときに、掻く前にまず深呼吸を試してみてください。
食事については、極端な除去や制限をおすすめしていません。特定の食品を完全にやめようとすること自体がストレスになり、かえって自律神経の緊張を強めてしまうことがあるためです。まずは、揚げ物や甘いものが続いた翌日に症状が強く出ていないかなど、ご自身の体の反応を観察することから始めてみてください。7〜8割できれば十分、というくらいの気持ちで取り組むほうが、結果的に長続きします。
大切なのは、できなかった日があっても自分を責めないことです。真面目な方ほど、完璧にできないと落ち込みやすい傾向がありますが、その自責の気持ちがまた緊張を生み、皮膚の状態に影響してしまうことがあります。真面目さが悪いのではなく、その真面目さの向け先を、少しだけ自分自身に向けてみてください。おおらかに構えられる方のほうが、体の反応もゆるみやすいというのが、当院で25,000人を施術してきたなかで見えてきた傾向です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
まず前提として、皮膚に強い炎症がある、じゅくじゅくとした滲出液が出ている、発熱や強いだるさを伴う、広範囲に急速に悪化しているといった場合は、迷わず皮膚科を受診してください。感染を伴っている可能性もあり、整体で対応できる範囲ではありません。
皮膚科でのケアをすでに受けていて、薬の効きに波がある、症状の波を繰り返している、といった段階であれば、整体を並行して取り入れることも一つの選択肢です。整体は医療の代わりではなく、体の内側の土台を整えるサポートとして位置づけてください。薬の使用や中止については、必ず担当の医師と相談したうえで判断してください。
施術の頻度についてよくご質問をいただきますが、決まった正解はありません。当院では、まず週に1回程度のペースで体の反応を見ながら、状態が落ち着いてきたら間隔を空けていくという進め方をご提案することが多くあります。皮膚の状態は数週間から数ヶ月かけて変化していくことが多いため、短期間での結果を急ぎすぎないことも大切です。
よくあるご質問
アトピーは整体で楽になりますか?
整体そのものが皮膚の炎症を直接抑えるわけではありませんが、自律神経の緊張をゆるめることで、回復しやすい身体づくりをサポートすることはできます。皮膚科でのケアと並行して受けられる方が多くいらっしゃいます。
ステロイドをやめないと整体の効果は出ませんか?
いいえ、そのようなことはありません。ステロイドの使用や中止は必ず医師の判断に従ってください。整体は薬の使用を前提としたうえで、体の内側からのサポートとして関わります。
何回くらい通えば変化を感じますか?
個人差が大きいため一概には言えませんが、まずは数回続けて体の緊張のゆるみやすさを実感していただくことをおすすめしています。皮膚の状態は数週間から数ヶ月かけて変化していくことが多くあります。
子どものアトピーでも施術は受けられますか?
はい、当院ではお子さんの施術も行っています。保護者の方への生活習慣に関するアドバイスも合わせてお伝えしています。
保湿を増やしても乾燥が続くのはなぜですか?
保湿剤は皮膚表面の水分を保つ助けになりますが、皮膚のバリア機能そのものが自律神経やホルモンの影響で低下している場合、保湿だけでは追いつかないことがあります。
なぜストレスで皮膚のかゆみが強くなるのですか?
ストレスによって交感神経が興奮すると、皮膚への血流が低下し、バリア機能の回復が妨げられます。また、コルチゾールというホルモンが慢性的に多く分泌されることも、バリア機能の低下につながるとされています。
食事を見直せばアトピーは変わりますか?
食事は体調に影響する要素の一つですが、それだけで全てが変わるわけではありません。極端な食事制限はかえってストレスになることがあるため、無理のない範囲で見直すことをおすすめします。
大人になってから急にアトピーが出たのはなぜですか?
子どもの頃はなかった方でも、大人になってからのストレスや生活習慣の変化によって、体を守る働きが弱まり、症状が出ることがあります。急な発症であっても、まずは皮膚科での診断を受けてください。
施術中はどんなことをするのですか?
首・肩・みぞおち・骨盤周りなど、緊張がたまりやすい部位を中心に、体の緊張をゆるめる施術を行います。あわせて、生活習慣についてのカウンセリングも行っています。
福岡市早良区以外からでも通えますか?
はい、福岡市内はもちろん、市外から通われている方もいらっしゃいます。西新駅から徒歩圏内にあり、アクセスしやすい立地です。
施術を受けている間、皮膚科の通院はやめたほうがいいですか?
いいえ、やめる必要はありません。皮膚科でのケアと整体は対立するものではなく、並行して受けていただくことをおすすめしています。薬の使用や中止については必ず医師にご相談ください。
施術後に一時的にかゆみが強くなることはありますか?
血流が急に良くなることで、施術直後に一時的にかゆみやほてりを感じる方がまれにいらっしゃいます。多くの場合は数時間から1日ほどで落ち着きますが、強い症状が続く場合は施術者にご相談ください。
右側と左側で症状の出方が違うのはなぜですか?
体の使い方の癖や、気を使う場面の偏りによって、左右で緊張の強さに差が出ることがあります。右側は仕事や社会的な役割での気疲れ、左側は家庭や身近な人間関係での気疲れが関わっていることが多いというのが、当院で見てきた傾向です。
季節の変わり目に悪化しやすいのはなぜですか?
季節の変わり目は気温や湿度の変化が大きく、自律神経が切り替えについていけず乱れやすくなります。皮膚のバリア機能も気候の影響を受けやすいため、症状の波が出やすい時期といえます。
かゆみで眠れない夜が続いています。どうすればいいですか?
かゆみで眠れない夜が続く場合の対処については、こちらの記事でも詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。まずは湯船に浸かる時間を作り、就寝前の交感神経の興奮を落ち着かせることから始めてみてください。
大人と子どもでアトピーの見方は違いますか?
基本的な考え方は同じですが、お子さんの場合は本人だけでなく、ご家族の生活リズムや関わり方も含めて見ていきます。保護者の方が少しでも休める時間を持つことが、お子さんの状態にも良い影響を与えることが多くあります。
ステロイドの強さを自己判断で変えてもいいですか?
いいえ、自己判断での変更はおすすめしません。ステロイドの強さや使用の中止は、必ず処方している医師の指示に従ってください。整体はあくまで、医師の方針を前提としたうえで、体の内側からのサポートを行う立場です。
一度落ち着いても、また繰り返すのはなぜですか?
生活のなかで同じ緊張やストレスの状態が繰り返されると、皮膚の状態もそれに合わせて波を打ちやすくなります。落ち着いた状態を維持するためには、施術だけでなく、日々の生活習慣の見直しを続けていくことが大切です。
まとめ
福岡市でアトピーに悩んでいる方へ。ステロイドの強さを変えても、保湿剤を高価なものに変えても症状が繰り返される背景には、皮膚だけでなく自律神経の乱れと体力の消耗が隠れていることがあります。皮膚科でのケアを続けながら、体の内側の緊張をゆるめていくことで、回復しやすい土台を育てていくことができます。
病院では異常がないと言われたけれど、つらさが残っている方へ。薬を変えても保湿を工夫しても繰り返す状態が続くと、自分の体に対する自信を失いそうになることもあるかもしれません。ですが、それは体が弱いからではなく、それだけ多くの場面で気を張り続けてきた証でもあります。一人で抱え込まず、まずは体の緊張をゆるめることから始めてみませんか。当院では、カウンセリング・施術・セルフケアをセットでご提案し、皮膚科でのケアと並行しながらサポートいたします。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、これまで25,000人を施術。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏内にある常若整骨院院長。東洋医学と自律神経へのアプローチを軸に、症状の根本にある体の土台づくりをサポートしている。全国での技術セミナー講師、テレビ出演、女性自身掲載の実績を持つ。皮膚科をはじめとする医療機関との連携を大切にし、体質そのものに向き合う立場から日々の施術にあたっている。
参考:アレルギーポータル(厚生労働省後援)、順天堂大学「精神的ストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させるメカニズムを解明」
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