髪の毛が抜けやすくなったのは、ストレスが原因ですか

髪の毛が抜けやすくなったのは、ストレスが原因ですか

結論から言うと、ストレスは抜け毛の原因の一つになり得ますが、抜け毛のすべてがストレスによるものとは限りません。ストレスによる抜け毛には特徴があり、その特徴に当てはまるかどうかで、まず大まかな見当をつけることができます。

要点を先に3つ挙げます。原因は、強いストレスが続くことで髪の毛周期が一斉に休止期へ移行してしまうこと。整体でできることは、自律神経の緊張を緩め、頭皮への血流が保たれやすい体の状態に近づけること。この記事は、抜け毛が増えて不安を感じている福岡市の方、特に「これはストレスのせいなのか、それとも別の理由なのか」を知りたい方向けです。

なぜストレスで抜け毛が増えるのですか

結論として、強いストレスが続くと、成長期にあった髪が一斉に休止期へ切り替わり、数か月後にまとまって抜けるためです。

髪の毛は通常、全体の85〜90%ほどが「成長期」にあり、少しずつ入れ替わりながら生えています。ところが強いストレスや過労、出産などの大きな負荷がかかると、成長期の髪が一斉に「休止期」という抜ける準備の段階へ移ってしまうことがあります。これが「休止期脱毛症」と呼ばれる状態です。休止期に入った髪は、ストレスを受けてからおよそ2〜3か月後にまとまって抜け落ちるため、抜け毛が増えたと感じる時期と、実際に負担がかかっていた時期がずれるのが特徴です。ストレスが続くと、ストレスホルモンと呼ばれる物質の分泌が増え、これが毛髪の成長期を短くし、休止期に入る毛髪の数を増やすことがわかっています。

抜け毛がストレスによるものかどうかは、どう見分ければいいですか

結論として、頭部全体が均等に薄くなっているか、特定の部位だけが抜けているかで、ある程度の見当がつきます。

ストレスによる休止期脱毛症は、一部分だけでなく頭部全体の密度が均一に下がるのが特徴です。一方で、10円玉大の円形にはっきりと地肌が見える場合は円形脱毛症の可能性があり、生え際やつむじ周辺だけが目立って薄くなる場合は、男性型・女性型脱毛症など別の原因が関わっていることもあります。どちらのタイプであっても、自己判断だけで対処を進めるのではなく、気になる状態が続く場合は皮膚科での確認をおすすめします。整体でできるのは、体の緊張という角度からのケアであり、医学的な診断や処置そのものではありません。

ストレスと自律神経は、頭皮の血流にどう関係していますか

結論として、ストレスが続くと自律神経のアクセルが踏まれたままになり、頭皮の血管が収縮しやすくなります。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキにあたります。緊張する場面ではアクセルが踏まれて血管が収縮し、本来は緊張が終われば自然にブレーキへ切り替わります。しかしストレスが途切れずに続くと、このアクセルが踏まれたままの状態が固定化され、頭皮を含めた末梢の血管が収縮しやすくなります。髪の毛を作る毛母細胞は、血液によって運ばれる酸素や栄養を材料にしているため、この血流の悪化が続くと、髪を育てる土台そのものが弱ってしまいます。当院で25,000人の患者さんに施術してきた経験でも、抜け毛を訴える方の多くに、首の付け根や後頭部の硬さが見られます。本人は肩こりだと思っていても、実際には頭皮への血の巡りに関わる場所が板のように硬くなっていることが少なくありません。

常若整骨院では抜け毛をどう見ていますか

結論として、髪そのものよりも、どこの緊張がどれくらい続いてきたかを見ています。

当院では、体つき、触ったときの部位の状態、問診で聞く生活の状態と関係する臓器、そして考え方のクセという4つの角度を束ねて見立てます。東洋医学では、髪は「血余(けつよ)」、つまり血液の余りから作られると考えられており、体質によって次の3つのタイプに分かれることが多く見られます。

腎精虚型は、回復力そのものが消耗しているタイプです。腎精とは、生まれ持った回復力の貯金のようなものです。働きすぎや慢性的な疲労が続く方に多く、髪だけでなく足腰のだるさや耳鳴りを伴うことがあります。肝血虚型は、体を巡る血の量そのものが不足しているタイプです。目の疲れやこむら返り、爪がもろくなるといった症状を伴いやすく、無理な食事制限をしてきた方にも見られます。脾気虚型は、食べたものを栄養に変える力が落ちているタイプです。胃腸が弱く、食欲不振や軟便を伴いやすい傾向があります。

ツボでは、百会(ひゃくえ・頭のてっぺん、両耳を結んだ線と眉間からの線が交わる場所)が気の巡りを頭部に届けやすくし、太渓(たいけい・内くるぶしの頂点とアキレス腱の間のくぼみ)が腎精を補う代表的な場所として使われます。三陰交(さんいんこう・内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ)は血を補う働きがあり、肝血虚型に特によく使われます。

抜け毛で来られる方に多いのはどんなケースですか

結論として、繁忙期や環境の変化から2〜3か月後に「急に増えた」と気づいて来られる方が多い印象です。

転職や異動、出産、介護など、生活の負荷が大きく変わった時期を振り返ってもらうと、抜け毛が増え始めた時期とおおよそ重なることがよくあります。本人は「今の生活」がつらいと感じていても、実際に体に負荷がかかっていたのは数か月前だったというケースも珍しくありません。抜け毛だけでなく、肩や首のこわばり、眠りの浅さを同時に抱えている方が多いのも特徴です。

実際に抜け毛が落ち着きやすくなった方はどんな経過でしたか

30代女性、会社員の方は、繁忙期を終えた頃から抜け毛が急に増え、シャンプーのたびに不安になっていたそうです。皮膚科で検査を受けましたが、特に異常は見つからず「ストレスでしょう」と言われるだけだったといいます。カウンセリングで仕事の負荷と考え方のクセを整理し、施術で首から後頭部の緊張を緩めていく中で、まず眠りの質から変化が見られ、その後、抜け毛の量にも落ち着きが見られるようになったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

40代男性、管理職の方は、部署異動をきっかけに頭頂部の薄さが気になり始めました。皮膚科で休止期脱毛症と診断され、経過を見ましょうと言われたものの、不安な気持ちが拭えなかったそうです。施術を重ねる中で、肩や首のこわばりが緩み、それに伴って表情も柔らかくなっていったと話されています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

50代女性、更年期に差し掛かった方は、以前より髪が細くなり、分け目が目立つようになったと相談に来られました。婦人科でホルモンバランスの変化によるものと説明を受けていたそうです。カウンセリングで生活リズムを見直し、施術と合わせて三陰交や太渓への刺激を続ける中で、体の冷えが和らぎ、髪の状態にも変化を感じるようになったとのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

抜け毛が気になるとき、自宅でどうケアすればいいですか

短くできることを3つ挙げます。どれか1つからで十分です。

1つ目は、頭皮を指の腹で優しくマッサージし、こわばりをほぐすことです。爪を立てず、円を描くように動かします。2つ目は、寝る前の湯船に浸かり、首とお腹を冷やさないことです。3つ目は、鉄分やたんぱく質を意識してとることです。無理に完璧を目指す必要はなく、7〜8割できれば十分だと考えてください。できない日があって当然です。特にまじめな方ほど、できなかった日に自分を責めてしまいますが、その自責がさらに緊張を強め、回復を遠ざけてしまいます。真面目さが悪いわけではなく、その向け先が違うだけです。

病院に行くべきか、整体で様子を見ていいか、どう判断すればいいですか

結論として、次のような場合は、まず医療機関を受診してください。円形の脱毛が急速に広がっている、まゆ毛やまつ毛まで抜けている、爪の異常や体重の急な変化を伴う、発熱が続いている、といった症状です。これらはストレス以外の病気が隠れている可能性があり、整体でのケアより先に検査を受けるべき状態です。

そのうえで、検査を受けても異常が見つからず、休止期脱毛症の診断を受けて経過観察の段階にある、あるいは検査の予定はあるが不安な気持ちが強いという段階であれば、整体でのケアを並行して検討する価値があります。自律神経の乱れが背景にある不調全般については自律神経の不調について詳しく書いた記事でも扱っています。

よくあるご質問

抜け毛はストレスだけが原因ですか?

いいえ。ストレス以外にも、栄養不足、ホルモンバランスの変化、季節の影響、遺伝的な要因などが関わることがあります。ストレスは原因の一つです。

ストレスによる抜け毛はどのくらいで落ち着きますか?

休止期脱毛症の場合、ストレスの原因が軽くなれば、3か月から6か月ほどで落ち着きの兆しが見え始めることが多いとされています。

抜け毛が増えたら何科を受診すればいいですか?

まずは皮膚科での相談をおすすめします。円形脱毛症や他の皮膚疾患が隠れていないかを確認できます。

円形脱毛症とストレスによる抜け毛は違うのですか?

違います。円形脱毛症は免疫の働きが関わる別の仕組みで起こることが多く、円形にはっきりと地肌が見える点が特徴です。

ストレスの自覚がないのに抜け毛が増えることはありますか?

あります。本人が忙しさに慣れてしまい、ストレスを自覚しにくくなっているケースは少なくありません。

抜け毛は男性より女性に多いですか?

ストレスによる休止期脱毛症は男女どちらにも起こります。出産後の女性に見られやすいのも、体への負荷が大きい時期だからです。

整体に通えば抜け毛は必ず止まりますか?

効果には個人差があり、必ず止まると約束することはできません。できることは、緊張を緩め、回復しやすい身体づくりをサポートすることです。

抜け毛の東洋医学的な見方は病院の診断と矛盾しませんか?

矛盾しません。東洋医学の見立ては、体質や生活の傾向を見る角度であり、医学的な診断や処置に代わるものではなく、並行して考えるものです。

育毛剤やサプリメントと併用しても大丈夫ですか?

薬剤の使用を否定するものではありません。使用中のものについては、かかりつけの医師や薬剤師に相談しながら、整体は並行して利用していただけます。

ストレスによる抜け毛を予防する方法はありますか?

完全に予防することは難しいですが、睡眠と食事のリズムを整えること、緊張を溜め込みすぎないことが助けになります。

子どもでもストレスで抜け毛が起こりますか?

起こり得ます。環境の変化や不安が背景にあることが多く、本人が自覚していないケースも見られます。

どのくらい抜け毛が続いたら相談したほうがいいですか?

数か月にわたって抜け毛が続いている、あるいは量が増え続けている場合は、体からの警報が強くなっているサインと考えられます。

まとめ

抜け毛が増えると、それだけで不安な気持ちになるものです。ストレスは確かに抜け毛の原因の一つになり得ますが、すべてがストレスのせいとは限らず、まずは頭部全体に均等に出ているのか、部分的なのかを見極めることが最初の一歩になります。福岡市で抜け毛が気になっている方へ。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。当院では、カウンセリングと施術、セルフケアの3つを通じて、回復しやすい身体づくりをサポートしています。

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年、25,000人の患者さんに施術してきた経験を持つ。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏にある常若整骨院院長。東洋医学の見立てを軸に、カウンセリング・施術・セルフケアをセットにした施術を行っている。

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