手のこわばり、痛み…でも検査は異常ナシ。リウマチ疑いの症状は、首がカギ
朝、手がこわばる。
手足の関節が痛んだり腫れた感じがする。
だるくて疲労感が抜けない。
こういった症状が重なって出て来ると、
「もしかしてリウマチでは?」
と不安になる方が少なくないのではないでしょうか。
常若整骨院には、手のこわばり・関節の痛みや腫れなどでお悩みの方がよく来院されます。
中には、
「リウマチじゃないかと思って血液検査を受けたんですが、確定するほどの数値ではなくて…」
「でも、症状はあるのでなんとかしたいんです」
とおっしゃる方も。
こういった場合、一体何が原因でリウマチのような症状が出るのでしょうか。
また、どうすればこわばりや痛みを改善できるのでしょうか。
実例:Xさん(40代女性)
頭痛、首肩から腕の痛み、手の節々の痛みで来院されたXさん。
3年前にご出産され、それから1年ほどしてから痛みが出始めたそうです。
「リウマチでは?」と思い血液検査を受けたものの、結果は異状なし。
また、痛みと育児の忙しさでなかなか寝付けず、寝ても2時間ほどで目が覚め、なかなか寝付けない…を繰り返してしまうとのこと。
お体をみせて頂くと、首が異常に硬く、ちょっと触れただけでも痛みがはしる状態。
この首の異常な硬さをやわらげていくと、「頭や肩が軽い」「手指のつっぱる感じが減って、手が握りやすい」とおっしゃってくださいました。
お話をうかがうと、育児の忙しさで怒りや我慢することが多いうえ、思うように眠れないことにもイライラしていたとのこと。
イライラ・怒り・我慢といったストレスは神経を刺激するため、ずっとイライラしっぱなしでいると、脳から体へと神経を通す首まわりをガチガチにしてしまいます。
首には、腕~手につながる神経が直結していますから、首が硬くなると手指の動きや感覚に不具合が出てしまいます。
さらに、出産でダメージを受けたお体のまま育児に突入すると、ダメージを回復しきれないまま日々の疲労が蓄積されていきます。
ストレスと回復力の低下が重なった結果、リウマチを疑うような症状に繋がってしまいました。
「リウマチ疑い」を引き起こす、ガチガチ首の原因
首をはじめ、背骨沿いには脳からの指令を身体の隅々まで届ける神経が通っています。
首まわりには、腕・手・指につながり動きや感覚を担当する神経がかよっています。
ですから、首が何らかの原因でガチガチになってしまうと、手や腕の神経にわわり、こわばりや痛みといったリウマチを疑うような症状が出て来てしまいます。
では、何によってガチガチ首になってしまうかというと…
ガチガチ首の原因①交通事故
追突・自損・転倒など、交通事故では普段体にかからないような衝撃がかかります。
すると背骨沿いに大きな負担がかかり、いわゆるムチウチをはじめとした歪みやねじれが起こります。
この歪みによって首がガチガチになっていることが少なくありません。
また、事故による衝撃の怖い所は、時間が経ってから症状が出てくること。
数週間、数カ月経ってから出て来るものはもちろんですが、中には事故から10年20年経って首の痛み・めまい・手のしびれといった症状が出て来る方もいらっしゃいます。
ガチガチ首の原因②ストレス
首は頭に近く、脳の働き過ぎやストレスの影響を受けやすい場所です。
イライラ・怒り・考えても仕方のないことを考え続けるなどの状態が続くと、脳の興奮によって頭~首回りがガチガチになってしまいます。
「心の状態が身体に反映される」という東洋医学的な考え方では、首がやたらとガチガチになるのは、
■物事を思い通りにしたいのに出来ない
■にっちもさっちもいかない、首が回らない状況
■心配性・完璧主義など、自分の及ばない所まで思い通りにしたい
などが原因になっている可能性があります。
ガチガチ首の原因③食生活
私たちの身体は、食べたものから出来ています。
身体に合う食べ物は健康な状態を、身体に合わない食べ物は不健康な状態を作ります。
首をガチガチにするのは、
■甘い物や炭水化物(パン・うどん・ラーメン・パスタなど)のとり過ぎ
■ジュースや清涼飲料水、お酒の飲み過ぎ
■コンビニご飯・お惣菜・外食など、添加物のとり過ぎ
といった食生活です。
こういった食生活は神経を過敏にして痛みやこわばりをひどくしたり、内臓疲労から回復力の低下・姿勢の悪さなどを引き起こします。
ガチガチ首の原因④姿勢
毎日続けていることほど、身体の状態を決めるものはありません。
食事・心の状態はもちろん、長く続けている姿勢は首の状態を左右します。
■デスクワークの時間が長い
■首が前に突き出て背中が丸くなる
■スマホを触っている時間が長い
■短時間でも首に負荷がかかりすぎる姿勢(腹筋やストレッチなど)
また、姿勢の悪さの代名詞でもある猫背は、内臓が疲れて位置が下がり、身体の前側に引っ張られて起こることがほとんど。
姿勢を正しくしたい場合は、原因③食生活を整えることが近道です。
脱・こわばり!首を整える方法
首を整えることが、手のこわばり・痛みといった症状の改善のキモ。
ガチガチ首の原因である
■事故の影響
■ストレス
■食生活
■姿勢
を変えていくことで首をゆるめていきます。
ストレスに対処する
「物事が思い通りにならずイライラする」
「家族のすることがカンに触る」
といったストレスから首が硬くなっている場合、
■自分の考えを相手に伝え、相手と自分の意見の落としどころを話し合う
ということがとても有効です。
にっちもさっちもいかない、自分の力ではどうにも動かない、というストレスにお悩みの場合は、「その問題について一切考えない時間を作る」ことで頭や首をゆるめることができます。
■夜9時(寝る時間の2時間前くらい)を過ぎたら、仕事・イヤなこと・やるべきことについては考えない
■意識に上ってきたらメモだけして、頭で追いかけない
■10秒吐いて5秒吸う深呼吸を行う
などがオススメです。
食生活を整える
■甘い物や炭水化物(パン・うどん・ラーメン・パスタなど)のとり過ぎ
■ジュースや清涼飲料水、お酒の飲み過ぎ
■コンビニご飯・お惣菜・外食など、添加物のとり過ぎ
といった食生活が続いているなら、出来る範囲で快適な食事に変えてみましょう。
■毎日食べていたパンや甘い物を2日に1回にする
■炭水化物:タンパク質:野菜を1:1:1の割合で食べるようにする
■ジュースを減らし、お茶やハーブティーを飲む
■甘い物が止めづらい時は、甘い香りの香水やアロマオイル、ハンドクリームなどで甘い物欲を満たす
■できれば1日1食は手作りの和食(ご飯と味噌汁だけでOK)を食べる
■コンビニ・お惣菜・外食に頼りがちな仕事や生活リズムを見直す
などの対策をとるほど、身体が快適になっていきます。
<正しい姿勢キープ>
長時間同じ姿勢を続けたり、コリを感じることが多い方にオススメなのが<正しい姿勢キープ>。
骨格や筋肉、神経などのゆがみが整いやすくなり、詰まりも流れやすくなっていきます。
①かかと・ふくらはぎ・お尻・肩甲骨・後頭部を壁につけて立ちます。
②ウエストの後ろに両手を重ねて差し入れ、ちょうどいいぐらいの隙間を作ります。隙間が広い・狭い場合は、骨盤を前や後ろに傾けて調整します。
③両手を身体の脇に下ろし、前を向いて2分キープ。
④これを1日に4~5回行います。デスクワークの方なら1時間に1回、タイマーをセットして行うのもオススメです。
事故の影響はバキバキしない整体や整骨院で
事故の影響は、時間が経つほど強く、定着しやすくなります。
たとえ直後に痛みや症状を感じていなくても、病院や整骨院できちんとケアしておきましょう。
事故から年月が経っているなら、バキバキしない整体や整骨院でゆがみを整える施術を受けることをオススメします。
神経や内臓まで整えてくれる院なら、より深いところまでケアすることができます。
まとめ
「リウマチかもしれない」
という不安を煽りたてる、手のこわばりや痛み。
検査をしても異常がないけれど、きっとどこかおかしいに違いない…と病院をはしごして検査を受け続ける方も少なくありません。
そんな検査で異常の見つからないこわばりや痛みのカギは、首にあります。
ガチガチに硬い首は、手や腕に動かしづらさやしびれ、痛みなどを作り出してしまうのです。
■ストレス
■身体に合わない食生活
■姿勢
■事故の影響
このようなガチガチ首の原因をひとつひとつ取り除くことで、首をゆるめ、手の痛みやこわばりをやわらげることができます。
「もっと早く改善したい」
「ひとりでセルフケアをやり切る自信がない」
そんな方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。
痛みやしびれ、こわばりを改善し、快適な毎日へ一歩を踏み出してみませんか?
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