ストレスの根っこは家族?家庭のパワーバランスを整えて、ご機嫌に生きる方法
頭痛やめまい、耳鳴りと言った自律神経系の症状をはじめ、アトピー性皮膚炎や腸炎などの原因として、よく槍玉にあげられるのがストレスです。
病院に行って検査をしたけれど、原因がよく分からない。
あれこれ手を尽くしてみたけれど、なかなか症状が改善しない。
そんな時、
「ストレス性ですね。ゆっくり休息をとってください」
と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
「原因はストレスって言われても、どうしていいのかわからないよ!」
そんな時に真っ先に見直して頂きたいのが家族関係です。
■生まれ育った家庭での、ご両親や兄弟との関係
■結婚して作った家庭での、配偶者やお子さん、義理のご両親との関係
ストレスの根っこは、一番身近な社会である家族の中に潜んでいることが多いのです。
が、身近すぎるゆえに見ないフリをしたかったり、今更どうしようもないと諦めてしまいがちなのが家族関係。
どうやってこんがらがった家族関係と向き合い、ほぐしていけばいいのでしょうか?
こちらの記事は、こんな方にオススメです
- 食事や生活に気をつけても症状がなかなか改善しない
- ストレス性の症状だと言われたけれど、具体的にどうしていいかわからない
- 家族仲が悪いとは思わないが、言いたいことを言い合えるわけでもない
- 相手が変わってくれれば私も変わるのに、と思う
- もっと家庭の居心地を良くしたい
家庭の中のパワーバランスが体調不良を生む
「仕事が忙しいと、決まってお腹の調子が悪くなる」
「外食が続くと、いつも同じ場所にニキビができる」
このように、疲れが溜まって調子を崩す時は人それぞれの弱い部分に出ますよね。
家族関係も同じです。
家族をひとつの生命体だと思って見て見る時、家族の中で一番弱い人に家族間の抱えている問題やストレスのしわ寄せがいってしまいます。
また、東洋医学では陰陽論という考え方があります。
■世の中のすべてのものは陰と陽の2つの属性に分けることができる
■ひとつの物の中にも、陰と陽のバランスが存在する
■陰が極まると陽に転じ、陽が極まると陰に転じる
■陰と陽のバランスはつねに流動的である
といった法則です。
家族の中に陽の要素を持った人が多いと、陰の要素を持った人がますます陰に傾き、いじめの対象のようになります。
逆に、陰の要素を持った人が多いと、陽の要素を持った人がますます陽に傾き、ひとりがむしゃらに頑張らなければいけないと感じます。
これは、陰陽のバランスをとろうとするからです。
モデルケースでパワーバランスを考える
ここに、お父さん・お母さん・お兄さん・妹さんという4人家族がいるとします。
お父さんは教師で厳格。
お母さんは公務員で体裁を気にする。
お兄さんは大学生で親の決めた学校に進んでいる。
妹さんは高校生で親に反抗してばかりいる。
この家庭の中で、誰に不調が出やすいでしょうか。
教師・公務員といった「こうあらねばならない」要素が強いお父さん・お母さんは、外面=陽の要素が強いといえます。
同時に「こうあらねばならない」からはみ出た自身の弱さを受け入れきれずにいることも多いでしょう。
親の決めた大学に進んだお兄さんは、受け身=陰の要素が強いところがあります。
自分の意志よりも親の意志を優先することで溜め込むものも多いかもしれません。
親に反抗してばかりいる妹さんは、自分の意志を突き通そうとする、能動的=陽の要素が強いといえます。
反抗にはエネルギーを使いますし、扱いづらい子だと思われることも多いかもしれません。
陽が強い人が3人、陰が強い人が1人。
とすると、しわ寄せによって体調を崩しやすいのはお兄さんということになります。
このように単純なパターンだけではありませんが、「強い人・弱い人」「能動的・受動的」「体裁を気にする・気にしない」などを考えていくと、陰陽バランスやパワーバランスが見えてきやすくなります。
パワーバランスを整えて、しわ寄せをなくす方法
家族間のパワーバランス(陰陽バランス)を整えるには、
①自分の弱りグセ×陰陽バランスを整える
②人を変えようとせず、自分が変わる
③しわ寄せになっている人が自立する
④家族や他人を言い訳にするのをやめる
といった方法が有効です。
①自分の弱りグセ×陰陽バランスを整える
家族の一人一人が、自分の抱えているクセや無理と向き合うことが、一番の解決策です。
■陰陽バランス(体裁と本音、自立と依存、能動と受動など)が、元々自分が持っているバランスからかけ離れていないか
■元々のんびり屋さんなのに、頑張り屋さんになりすぎていないか
■元々研究者肌なのに、外面を良くすることを頑張りすぎていないか
■元々積極的だったのに、傷つくのが怖くて消極的になってしまっていないか
■自分らしさから離れすぎていないか
「自分らしさがわからない!」
と言う時に意外とオススメなのが、四柱推命や占星術です。
自分が元々持っている性質をあぶりだしやすくなります。
子供の時どんな性格だったか?どんなことが好きだったか?も重要なヒントになるでしょう。
もちろん、生活していく中で自分らしさだけでは乗り切れないこともあります。
自分らしくない振る舞いで疲れた時は、その都度好きなことをしてきちんとストレスを解消しましょう。
子どもの時の自分がどんなことを好きだったかな、と思い出しながら、自分らしいやり方(一人でゆっくりする・友達と遊ぶ・工作をする・カラオケに行く・お茶を淹れる・運動するなど)でストレスを発散してみてください。
②人を変えようとせず、自分が変わる
「この人が変わってくれれば、私も変われるのに」
と思うこともあるかもしれませんが、人は外から強要されても変わることはありません。
あなたが変えられるのは、あなた自身だけです。
あなたが自分らしさを取り戻してご機嫌で過ごす時間が増えてくると、家族も変化しはじめます。
あなたがしわ寄せを受けている側なら、「もう私はしわ寄せを受け付けませんよ」と変化することで、家族はあなたが引き取り拒否した自分の弱さと向き合わざるを得なくなります。
あなたが家族にしわ寄せを向けている側なら、「自分と向き合う」と決めることで、自分が快適になるうえ家族の負担を軽くすることができます。
③しわ寄せになっている人が自立する
陰にしろ陽にしろ、しわ寄せになっている人が一旦外に出てしまえば、そのグループからの影響は少なくなります。
すると、残された家族は<自分の弱りグセ×陰陽バランスを見直す>か、<家族のうち他の弱い人にしわ寄せを向ける>か、どちらかに直面します。
他の人たちがしわ寄せになっている人に無自覚に依存している場合、「お前が一人で生きていけるわけがない」「私たちを見捨てるのか」といった言葉で引き留めようとする場合もあります。
もしもあなたが経済的・精神的・物理的自立をしようとした時に、家族にそのような態度をとられたら、ご自身のことだけに目を向けるようにしましょう。
どんなに助けてあげたくても、ご家族はご自分でご自分と向き合うことでしか前に進むことはできません。
あなた自身も、家族を言い訳にすることなく、自分自身ときちんと向き合うことでしか前に進めないのです。
もしもあなたが自立する家族を素直に応援する気持ちになれなかったり、心配で追いすがってしまうなら、ご自身と向き合う時期が来たということかもしれません。
④家族や他人を言い訳にするのをやめる
「親にこう言われて育ったから仕方ない」
「家族にこんな仕打ちをされたせいで私はこうなった」
あなたが家族のパワーバランスから抜け出したいなら、こういった考え方は今すぐやめましょう。
「私がこんなにつらいのは、あの人のせいだ」
という考え方は、
「自分の自由や健康と引き換えに、人生の責任をあの人に押し付けます」
というネガティブな取引です。
このネガティブな取引を続けている限り、あなたが経済的・物理的に家族から離れても、精神的には自立することができず、しわ寄せの対象になってしまいます。
「家族のせいでこうなったから、仕方ない」
という考えが浮かんだら、
「今まではそうだった。じゃあ今これから、どうすれば私は元気に自分らしく生きられるだろう?」
「これからどうしていこうかな?」
と、頭を現在・未来に切り替えてみてください。
最初はうまくいかなくても、回数を重ねるごとに現在と未来のやるべきこと・やりたいことに焦点が合うようになっていきます。
あなたと家族はちがう人間。だからこそ良い関係の努力を。
家族は簡単に縁の切れない関係です。
それゆえに甘えが出てしまい、お互いに悪影響を与えてしまう場合もあります。
けれど、あなたと家族はちがう人間です。性格も得意なことも、合う食べ物も違います。
違うからこそ、理解できなくても尊重する努力や、適切な距離感が必要。
違うからこそ、お互いのデコボコを埋め、支え合える時もあります。
家族と良い関係を築くことができれば、人生の土台がガッシリシッカリしているのと同じ。
ストレスが減るだけでなく、色々なことにチャレンジする勇気も湧きやすくなります。
たとえすぐに改善することができなくても、あなたがあなたらしくご機嫌に過ごせるようになれば、体調だけでなく仕事や人間関係などがどんどん好転していきます。
「なかなか家族と向き合えない」
「自分らしさがわからない」
「体力ややる気がなくて、どこから手をつけていいかわからない」
という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。
家族関係をほどきながら、ご自身の健康でご機嫌な毎日を取り戻してみませんか?
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