夏の冷え性(クーラー冷え)が長引く理由|福岡市の整体で自律神経と体温調節を整える

結論から言うと、夏の冷え性(クーラー冷え)が長引く最大の原因は、「体温調節を担う自律神経の疲弊」です。

現代の日本の夏は、40度近い屋外と20度台に冷えた室内を1日に何度も行き来します。この温度差の激しい切り替えに自律神経が対応しきれなくなり、体が自力で温まれなくなる。それが「夏なのに冷える」「エアコンに入るたびにだるい」という症状の正体です。

福岡市の夏は特に蒸し暑さが厳しく、室内外の温度差が10度を超えることも珍しくありません。その環境の中で、毎年夏になると体の調子を崩す方の相談が後を絶ちません。施術歴20年の立場から、体の仕組みとクーラー冷えの本質をお伝えします。

なぜ夏の冷え性(クーラー冷え)は長引くのか

「エアコンの効いた部屋に入ると体が震えるほど冷える」「冬よりも夏のほうが手足が冷たい気がする」「夏なのにいつもだるくて疲れが取れない」——施術室で毎年夏になると増えてくる相談が、こういった言葉から始まります。

冬の冷えと夏の冷えは、見た目は似ていますが体の中で起きていることが大きく違います。冬の冷えは、外気が寒いから体が冷えるというシンプルな話です。しかし夏の冷えの場合、問題は温度そのものではなく「温度の急激な変化への対応」にあります。

人間の体には、体温を一定に保つための精密な仕組みが備わっています。暑ければ汗をかいて熱を外に逃がし、寒ければ血管を収縮させて体の熱を守る。この体温調節を自動的に担っているのが、自律神経(体のアクセルとブレーキを24時間制御するシステム)です。

ところが現代の日本の夏は、屋外が35度を超える一方で、室内のエアコンが20〜23度まで冷やされていることも珍しくありません。10度以上の温度差の中を、通勤・昼食・外出のたびに何度も行き来する生活が続くと何が起きるか。

自律神経は、そこまで急激で頻繁な温度変化に対応できるよう設計されていません。屋外に出るたびに「暑い、熱を逃がせ」と働き、室内に戻るたびに「寒い、熱を守れ」と働く。このアクセルとブレーキの急激な切り替えが、毎日、何週間・何ヶ月と続くと、自律神経そのものが疲れを溜めていきます。

疲れた自律神経は、温度変化への反応が鈍くなります。冷えた場所に入ったときに「体を温めよう」という指令がうまく出なくなり、体の末端(手足の先)まで血液が届かなくなる。これが夏の冷えが慢性化する根本的な仕組みです。

加えて、夏の体はもともと汗をかきやすい状態になっています。汗が皮膚の表面に残った状態でエアコンの冷風が当たると、体内の熱が急速に奪われます。「じんわり汗をかいた状態で冷たい風を浴び続ける」という環境は、体にとって想像以上に大きな消耗です。

胃腸への影響も、夏の冷えでは見落とされがちな要因です。

夏は冷たい飲み物やアイスクリームを頻繁に摂る機会が増えます。体が外から冷えているだけでなく、飲食物によって内側からも冷えが加わる。胃腸が冷えると消化吸収の力が落ち、体を温めるためのエネルギー(熱産生)が作れなくなります。体を動かす栄養が届かなくなると疲れが取れにくくなり、冷えがさらに悪化する。このサイクルに入ると、夏の冷えは秋まで長引くことになります。

もう一つ、現代の生活特有の問題も重なります。スマートフォンの長時間使用、夜更かし、仕事のプレッシャーや情報の多さ——これらは全て、自律神経のアクセル側(交感神経)を常に緊張させる要因です。常にスマートフォンが気になって手放せない状態は、神経が待ち構えるような過緊張を持続させ、体のエネルギーを静かに消耗させていきます。すでに疲弊している自律神経にクーラーの刺激が重なると、体はさらに消耗しやすくなります。

夏の冷え性と整体の関係——できること、できないことを明確に

整体に夏の冷え性で来られる方の多くは、「病院で検査を受けても異常はないと言われた」「でも冷えがひどくて、夏なのに毎日つらい」「どこに行けばいいか分からなくなった」という言葉を口にします。

血液検査や画像検査では捉えられないけれど、明らかに体の調子がおかしい。そういったケースが現場では非常に多く見られます。

整体にできることは、主に二つです。「体の緊張をゆるめること」と「自律神経が働きやすい身体の状態をつくること」です。

自律神経は背骨のそばを通り、全身に張り巡らされています。背中・腰・骨盤まわりの筋肉が長い緊張状態に置かれると、自律神経の信号が伝わりにくくなります。体の深層の筋肉をゆるめることで血液やリンパの流れが改善され、体が自分で温まりやすい状態の土台ができてきます。

整体がすることを正確に表現すると、「体温を直接上げる」のではなく、「体温調節の仕組みが働きやすい環境をつくるサポート」です。体の緊張が取れると自律神経の信号が通りやすくなり、体自身が温まるスイッチを入れやすくなる。そういう形で整体は関わります。

一方で、整体にできないことも明確にあります。内科的な疾患(甲状腺機能低下症・貧血・糖尿病など)が原因の冷えには、整体ではなく医療の治療が必要です。更年期障害など女性ホルモンの変動による冷えも、婦人科との連携が欠かせません。「体に異常がない」ということを医療で確認した上で整体を活用することが、安心して変化に向き合う最初の一歩です。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

夏の冷え性で整体を探すとき、「どの院を選べばよいか分からない」という声をよく耳にします。院の数は多く、謳い文句も似通っているため、見分けがつきにくいのは当然です。

整体院を選ぶときに確認しておくとよいポイントをお伝えします。

まず、「なぜ体が冷えているのか」を一緒に考える時間が取れる院かどうかです。夏の冷えの原因は一つではありません。自律神経の疲弊、血液循環の問題、筋肉の緊張、内臓の冷え、睡眠不足、食習慣——複数の要因が重なっていることがほとんどです。問診やカウンセリングに十分な時間をかける院では、原因に近いところにアプローチした施術が受けられます。

次に、「施術だけでなく、生活習慣のサポートも行うか」です。院での施術時間は1週間のうちのほんの一部に過ぎません。残りの大部分を占める日常生活が変わらなければ、施術の効果は長続きしにくいものです。セルフケアや生活の見直しを一緒に提案してくれる院を選ぶと、より持続的な変化につながりやすくなります。

また、「症状が強い場合に医療機関への受診を勧めてくれるか」も大切な判断基準です。整体は医療行為ではありません。冷えの背景に疾患が潜んでいる可能性がある場合に、適切に医療へつなぐ姿勢があるかどうか——これが信頼できる院かどうかを見極める目安の一つになります。

常若整骨院の考え方——カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行う理由

常若整骨院(福岡市)では、夏の冷え性に対して「施術だけで終わらせない」というスタンスを一貫して取っています。

施術は調理器具に例えられます。どれほど良い調理器具があっても、食材がなければ良い料理はできません。ここで言う食材とは、カウンセリングで聞き出すその人の生活習慣・考え方・ストレスの背景です。「どんな生活をしているか、何を食べているか、どんな緊張を抱えているか」を丁寧に聞き出してはじめて、施術の効果が何倍にも深まります。

夏の冷え性の場合、施術で体の緊張をゆるめながら、生活の中のどの部分が自律神経を疲弊させているのかを一緒に見つけていきます。エアコンの設定温度、水分の取り方、夜の睡眠の質、仕事中に冷風が体に当たる角度——細かい部分まで掘り下げることで、「施術室を出た後の生活」が変わっていきます。

施術で体をゆるめ、カウンセリングで生活を変える方向を見つけ、セルフケアで毎日の積み重ねをつくる。この三つが揃ってはじめて、体は変わりはじめます。

整体に来ていただける時間は、週に1回なら約1時間です。残りの167時間の生活が変わらなければ、施術の効果は次第に薄れていきます。20年間の現場でその現実を繰り返し見てきたからこそ、このスタンスは変わりません。

東洋医学から見た夏の冷え性——腎・血虚・気滞という見立て

東洋医学では、体が冷える原因をいくつかのタイプに分けて考えます。夏の冷え性に特に関係が深いのが「腎虚(じんきょ)」「血虚(けっきょ)」「気滞(きたい)」の三つです。

腎(じん)は東洋医学における「回復力の貯金箱」です。体を根本から温めるエネルギー(陽気)を貯蔵しており、この貯金が少なくなると体の芯から冷えやすくなります。過労・睡眠不足・慢性的なストレスはこの貯金を急速に消耗させます。夏の暑さの中でも疲弊しているとき、腎のエネルギーが底をついてくると、少しの冷房刺激で体が急激に冷えやすい状態になります。「夏なのにいつも疲れている」「以前より寒い場所が苦手になった」という方には、腎のエネルギー不足が関係していることがあります。

血虚(けっきょ)は、血(けつ)の量や質が不足した状態です。東洋医学の「血」は西洋医学の血液より広い概念で、全身の組織に栄養と温かさを届けるものと考えます。血虚の状態では体の末端(手足の先)まで温かさが届かなくなります。生理のある女性に冷え性が多い理由の一つは、月経による血の消耗が関係しているとされています。過労や睡眠不足でも血は少しずつ消耗します。

気滞(きたい)は、気(き)——体と心のエネルギーの流れ——が滞った状態です。ストレスや過緊張が続くと気の流れが詰まり、体の一部に熱がこもりながら別の部分が冷えるという不均一な状態が生まれます。「顔や頭は熱いのに足元だけが冷える」「上半身はほてるのに手足が冷たい」という訴えが典型的で、夏のクーラー環境でこのパターンが悪化しやすいのが特徴です。

夏の冷え性に関連するツボ

夏の冷えに対して施術でよく使い、セルフケアでも取り入れやすいツボをご紹介します。

三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上にあります。すねの骨(脛骨)の後ろのきわを触ると、少しへこんだ部分が見つかります。血の流れを整え、特に冷えやすい下半身を温める効果が期待できるツボです。入浴中にその場所をゆっくり押すか、温めるとよいでしょう。

足三里(あしさんり)は、ひざのお皿の外側下端から指4本ぶん下にあります。すねの骨(脛骨)の外側、少し盛り上がったあたりです。胃腸を整え消化吸収を助けるツボで、夏に冷えた内臓を温め直す働きが期待できます。

腎兪(じんゆ)は、背中の腰の少し上、背骨(第2腰椎)の両脇、指2本ぶん外側にあります。腎のエネルギーを補うとされるツボです。強く押すより、ドライヤーやカイロで温める使い方が夏の冷えには合っています。入浴時にシャワーでしっかり温めるだけでも変化を感じやすい方が多くいます。

自律神経と夏の冷え性の関係——アクセルとブレーキの疲弊

自律神経は二つの神経から成り立っています。活動するときに働く「交感神経(体のアクセル)」と、休むときに働く「副交感神経(体のブレーキ)」です。

夏の体は本来、副交感神経が少し優位になって血管を広げ、熱を外に逃がしやすい状態になっています。ところがエアコンで急に体が冷えると、「熱を守れ」という指令が来て交感神経(アクセル)が一気にふかされます。このアクセルとブレーキの急激な切り替えが、1日に何十回も繰り返されるのが現代の夏の生活です。

これが長く続くと、アクセルとブレーキの切り替えが間に合わなくなります。冷えても体を温める反応が遅くなる、あるいはうまく起動しない。「冷えているのに体が温まれない」という状態が慢性化します。

さらに、現代の生活はもともと交感神経(アクセル)を踏みっぱなしにしやすい環境です。スマートフォンが常に気になって手放せない状態、夜遅くまでの仕事、次々と飛び込む情報——これらは全て、神経の待機緊張を持続させ体のエネルギーを静かに消耗させます。すでにアクセルを踏み続けている状態にクーラーの刺激が重なると、アクセルにアクセルを重ねるような形になり、体の消耗が加速していきます。

整体で体の深層の緊張をゆるめることは、このアクセルを少し緩める手助けになります。背中・骨盤まわりの筋肉がゆるむと自律神経の伝わり方が整いやすくなり、体温調節のスイッチが入りやすくなる。そういう形でサポートします。

もう一つ大切なのが、施術後の生活です。夜に意識的にスマートフォンを置く時間を作る、寝る前に部屋を暗くする、深呼吸を3回行う——こういった小さな積み重ねが、アクセルを緩めてブレーキを効かせる力になります。

実際に多いケース——施術室でよく聞く相談

施術室で夏の冷え性に関してよく聞く相談を、パターン別に整理します。

オフィスワーカーの方に多いのが、「1日中エアコンの効いた部屋にいて、出入りのたびに体調が崩れる」パターンです。室内では常に冷風に当たり続け、昼食のために外に出るたびに灼熱の空気にさらされる。特にデスクワークで足元に冷風が当たりやすい環境では、下半身の冷えが強くなりやすい傾向があります。帰宅時には体がだるく、夕食後に横になったまま眠ってしまうことが多い、という訴えが典型的です。

子育て中の女性に多いのが、「子どもの快適さを優先してエアコンを強くしているために自分だけが冷えすぎてしまう」パターンです。睡眠不足や育児の疲れが重なり、体の回復力が落ちている状態で夏の冷えが慢性化しやすい。「疲れているのに眠れない」「眠っても朝に疲れが残っている」という状態と重なることが多くあります。

更年期世代の女性に多いのが、「ホットフラッシュ(急な熱感・発汗)があるためにエアコンを強くしてしまい、熱が引いた後に急激に冷える」パターンです。ほてりと冷えが交互に来る状態は、自律神経と女性ホルモンの両方が関係していることが多く、婦人科との連携が必要な場合もあります。

3人の事例——体が変わりはじめた経緯

以下の事例は、実際の施術をもとにした内容です。効果には個人差があり、同様の回復を保証するものではありません。

事例1:38歳・会社員(男性)

夏になるたびに体がだるくなり、昼食後から夕方にかけて集中力が落ちる状態が数年続いていました。「病院に行ったら自律神経の乱れと言われたが、具体的な対処を教えてもらえなかった」という言葉とともに来院されました。

カウンセリングで聞くと、職場のエアコンが20度設定で長時間冷風が背中に当たっていること、週3〜4回の残業で睡眠時間が5〜6時間と短いことが分かりました。食事は昼だけコンビニの弁当で、冷たいお茶やアイスコーヒーを1日に何本も飲んでいました。

施術では背部と骨盤まわりの深層筋の緊張をゆるめることを中心に進めました。あわせてエアコンの設定温度を23〜24度にする、昼休みに1度外に出て日光を5分浴びる、夜は38度くらいのお湯に10分入る、という三つのセルフケアを実践してもらいました。

3回ほど施術を重ねた後、「夕方のだるさが以前より楽になった気がする」「体の緊張がゆるんでいる感じがする」という言葉をいただきました。生活の中の積み重ねが変わったことで、体が楽になってきた様子でした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例2:34歳・主婦(女性)

産後から体が冷えやすくなったと感じており、2人目の育児が始まった夏からさらに悪化したとのことでした。足元が一年中冷たく、夏はエアコンで余計ひどくなる。疲れているのに眠りが浅く、朝起きたときすでに疲れを感じている、という状態でした。

カウンセリングでは、夜の授乳で睡眠が分断されていること、食事が不規則になっていること、暑いからと冷たい飲み物を1日に何度も口にしていることが分かりました。

施術で体全体の緊張をゆるめながら、「常温か白湯で水分を取る」「足首をゆるめの靴下で保温する」「寝る前の5分だけお腹に薄手のタオルを当てる」という三つを取り入れてもらいました。

少しずつ眠りの質が変わってきた、足の冷えが以前より和らいできた感じがする、と話してくれるようになりました。育児の疲れもあり一直線の変化ではありませんでしたが、生活の中で体の変化を感じていただけました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例3:51歳・パート勤務(女性)

「10年以上、夏の冷えに悩んでいる。複数の病院と整体院を回ったが、どこでも原因不明・体質だから仕方ないと言われ続けた」という言葉から始まりました。「どこに行っても変わらなかった」という経験が、最初の来院への最大のハードルだったと話してくれました。

カウンセリングで丁寧に聞くと、更年期の症状(ほてり・動悸)があること、慢性的な疲れと肩こりが続いていること、夜なかなか眠れないことが分かりました。まず婦人科で更年期の状態を確認していただくことをお勧めし、並行して体の緊張をゆるめる施術を始めました。

体の深層の緊張がゆるんでくるにつれて、「なんとなく体が動きやすくなった気がする」「足の先が少し温かくなってきた」という変化を話してくれるようになりました。10年分の蓄積があったぶん、変化はゆっくりでしたが、「やっと変わりはじめた感じがする」という言葉をいただけました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできる夏のクーラー冷え対策

施術と並行して、日常生活の中で実践しやすいセルフケアをお伝えします。短く、現実的に続けられるものだけ挙げます。

首・手首・足首を冷やさない。体の中でも「首がつく3か所」は、血管が皮膚の表面に近く冷えた空気で体温が奪われやすい部位です。エアコンの効いた場所では薄手のカーディガンや靴下でこの3か所をカバーするだけで、体全体の冷えが和らぎやすくなります。特に足首への風よけは、デスクワーク中でも取り入れやすい工夫です。

冷たい飲み物を減らす。暑いと冷たいものを飲みたくなりますが、胃腸が冷えると消化吸収が落ち体のエネルギー不足になります。外出先での1杯は自由に楽しんで構いませんが、自宅では常温か白湯を基本にするだけで内臓への負担が変わります。砂糖の多い飲み物は内臓を冷やしやすいため、量を見直してみてください。

週に数回は湯船に浸かる。夏はシャワーだけで済ませてしまいがちですが、38〜40度のお湯に10〜15分浸かる機会を週3〜4回つくると、副交感神経が優位になり全身の血流が整いやすくなります。特に腰からお腹にかけてしっかり温めることで、内臓の冷えが和らいでくる方が多くいます。

寝るときはお腹を出さない。夏の夜にお腹を出したまま眠ると、睡眠中に内臓が冷えます。薄手のタオルを一枚お腹にかけるだけで防ぐことができます。

エアコンの設定温度を見直す。屋外との温度差を5度以内に抑えることが、自律神経への負担を減らす目安です。屋外が35度のときは室内を30度前後に設定し、直接冷風が体に当たらないよう風向きを調整するだけでも変化を感じる方がいます。

深呼吸を1日3回行う。背筋を伸ばし、鼻からゆっくり息を吸って4〜5秒かけて口から吐く。これを3回続けるだけで体の緊張がゆるみやすくなります。副交感神経を意識的に優位にする、最もシンプルな方法です。仕事の休憩時間や食後に取り入れてみてください。

医療機関との連携について

夏の冷え性を整体でサポートできる範囲と、医療機関が必要な場合を明確にしておきます。

整体でサポートできるのは「体の緊張からくる血流の低下」「自律神経の疲弊から来る体温調節の乱れ」「生活習慣の改善に向けたサポート」です。

以下のような場合は、整体より先に、あるいは整体と並行して医療機関を受診してください。

手足の冷えと一緒に、強い倦怠感・脱毛・体重増加がある場合(甲状腺機能低下症の可能性があります)。冷えと一緒に、立ちくらみ・動悸・顔色の悪さが強い場合(貧血の可能性があります)。冷えと一緒に、ほてり・発汗・月経の乱れがある場合(更年期障害の可能性があります)。急に冷えが強くなった、または体の一部だけが急に冷えた場合(循環器疾患の可能性があります)。長期間の冷えに加えて、原因不明の体重減少や発熱がある場合。

整体は補完的なケアです。医師の診察と整体を組み合わせることで、安心して体の回復に向き合えます。当院では必要と判断した場合、医療機関への受診をお勧めするとともに、医師の治療と並行して施術を進めることもあります。

よくあるご質問(FAQ)

Q1:夏の冷え性は整体で楽になりますか?

体の緊張をゆるめることで、血液の流れや自律神経の働きを整えやすい状態をつくることはできます。効果には個人差があり、冷えが「なくなる」という保証はできません。生活習慣の見直しとセルフケアを並行して行うことで、体が変わりやすくなります。

Q2:何回通えば変化が出てきますか?

体の状態や生活習慣によって異なります。3〜5回ほど施術を重ねた頃に「体が少し楽になった感じがする」という方が多くいます。長年続いてきた冷えは時間がかかることもあります。施術に合わせてセルフケアを実践していただくことが大切です。

Q3:夏でも整体を受けてよいですか?

はい。夏はクーラー冷えで体の緊張が特に高まりやすい季節です。体の緊張をゆるめる施術は、夏の体調管理に役立つことがあります。

Q4:冷え性は体質だから仕方ないですか?

生まれつきの体質が一部関係していることはありますが、生活習慣や自律神経の疲弊が大きく影響していることも多くあります。「体質だから変わらない」と諦める前に、生活の中での変化を試してみることをお勧めします。

Q5:エアコンを我慢しなければいけませんか?

我慢する必要はありません。設定温度と風向きを工夫し、体を冷やさない工夫(首・手首・足首を守る、直接冷風が体に当たらないようにする)と組み合わせることで、快適な環境を保ちながら冷えへの対策ができます。

Q6:整体と婦人科、どちらに行けばよいですか?

月経の乱れ・ほてり・強い倦怠感が一緒にある場合は、婦人科を先に受診することをお勧めします。婦人科で状態を確認した後、並行して整体でのサポートを受けることもできます。

Q7:夏の冷えと夏バテの違いは何ですか?

夏バテは暑さによる体全体の消耗・食欲不振・強いだるさが主な症状です。夏の冷えは、エアコンによる温度差と自律神経の疲弊が主な原因で、手足の冷え・消化不良・肩こりなどが主な症状です。両方が重なっているケースも多くあります。

Q8:男性でも夏の冷え性になりますか?

なります。女性に比べて少ないですが、長時間のデスクワークとエアコン環境、睡眠不足、仕事のプレッシャーが重なると男性でも夏の冷えが起きやすくなります。「体が冷えるとは思っていなかったが、夏だけだるい」という訴えが男性に多いパターンです。

Q9:妊娠中でも施術を受けられますか?

妊娠中の施術については、担当の産婦人科医師に相談した上で、当院にも妊娠中であることを事前にお伝えください。妊娠の時期や状態によって施術内容を調整する必要があります。

Q10:子どもが夏の冷えを訴えています。整体は受けられますか?

お子さんの年齢や状態によります。まず小児科で確認した上でご相談ください。当院では子どもの施術も行っており、体の緊張をゆるめることで冷えやだるさが変わりやすくなることがあります。

Q11:食事で夏の冷えを和らげることはできますか?

食事は体を温める力に直接影響します。冷たい飲み物や甘いものを減らし、根菜類・発酵食品・タンパク質(肉・豆・魚)をバランスよく摂ることが基本です。東洋医学では、砂糖・小麦・乳製品の過剰摂取は内臓を冷やしやすいと考えています。食事の改善は施術と組み合わせると変化が出やすくなります。

Q12:サプリメントは夏の冷えに役立ちますか?

ビタミンB1は夏の体の疲労回復に関与しており、豚肉・大豆・玄米などに多く含まれています。サプリメントの使用については医師や薬剤師にご相談ください。サプリメントはあくまで補助であり、生活習慣の見直しが優先です。

Q13:整体の施術中に痛みはありますか?

当院では体の深層の筋肉をゆるめることを重視しており、強い刺激や痛みを与える施術はほとんど行いません。「痛気持ちいい」より「じんわりゆるむ」感覚の施術が中心です。体の状態によって感じ方は異なりますが、事前にお伝えください。

まとめ——福岡市で夏の冷え性・クーラー冷えに悩んでいる方へ

夏なのに体が冷える、エアコンに入るたびに体がだるくなる、足の先が氷のように冷たくて眠れない——そういった症状は、体質でも気のせいでもなく、自律神経と体温調節の仕組みが疲れているサインです。

病院で異常がないと言われた方の多くは、検査に引っかかるような疾患ではなく、体の緊張と生活習慣の積み重ねが症状をつくっています。整体の施術がすべてを解決するわけではありませんが、体の緊張がゆるんだ状態から生活習慣を少しずつ変えていくことで、体は変わりはじめます。

冷えをただ我慢するのではなく、体からのサインとして受け止めてください。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。

福岡市で夏の冷え性・クーラー冷えにお悩みの方、「どこに行っても変わらなかった」とお感じの方は、まず一度ご相談ください。カウンセリング・施術・セルフケアの三つを組み合わせて、あなたの体の状態に合ったサポートをさせていただきます。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)

常若整骨院(福岡市)院長。整体師・東洋医学の専門家として20年にわたり施術を行い、延べ25,000名の施術に携わってきました。整体・気功・カウンセリングを組み合わせ、体と心の両面から不調にアプローチするスタイルを持ちます。「頼れる先生を全国に増やす」をミッションに掲げ、整体師向けの教育活動も行っています。