ニキビ・肌荒れが繰り返す本当の理由|福岡市・常若整骨院で自律神経と腸内環境から整える
結論から言うと、大人になってからも続くニキビや肌荒れは、肌そのものの問題ではなく、体の内側の消耗とストレスが皮膚に現れているサインです。
この記事は、次のような方に向けて書いています。スキンケアを変えても皮膚科の薬を続けても、ニキビや肌荒れが繰り返してしまう。思春期が終わってからむしろひどくなった。夏になると毎年肌が荒れる。自律神経や腸内環境が肌に関係すると聞いたが、自分の状態と結びつけて考えたことがない。そういった方に、現場20年の経験から整理した視点をお伝えします。
まず要点を三つお伝えします。大人のニキビや肌荒れが長引く根本には、腸内環境の乱れ・自律神経の慢性的な緊張・ホルモンバランスの揺らぎという三つの要素が重なっていることがほとんどです。整体でできることは、体の緊張をゆるめて自律神経のバランスが整いやすい状態に導き、腸と皮膚が回復しやすい土台を作ることです。皮膚の症状の根本を、体の内側から整える視点でお読みください。
なぜ大人のニキビ・肌荒れは長引くのか
大人のニキビが長引く方には、体の内側に慢性的な消耗が積み重なっているケースが多くあります。
思春期のニキビは、皮脂の分泌が急増する成長期特有の現象です。それに対して20代以降に続く、あるいは再燃するニキビは性質がまったく異なります。主な引き金は、ホルモンバランスの揺らぎ・自律神経の乱れ・腸内環境の悪化という、体の内側で起きていることです。
スキンケアをどれほど丁寧にしても、洗顔料や化粧水を変えても、外側の対策だけでは根本に届かない。こう感じている方が多いのは、肌への直接ケアが「出口」に対処しているからです。皮膚は「内臓の鏡」と東洋医学では古くから言われていましたが、現代科学の研究も同じことを裏付けています。
腸と皮膚は、「腸肌相関(gut-skin axis)」とよばれる密接なつながりを持っています。腸内環境が乱れると、腸の粘膜バリアが弱まり、内毒素や炎症性物質が血中に移行しやすくなります。それが全身をめぐって皮膚の炎症を引き起こす、というメカニズムが近年の研究で明らかになってきました。つまり肌のニキビや炎症は、腸の状態を「外に出力している」とも言えます。
同時に、自律神経もニキビに深く関わっています。ストレスがかかり続けると交感神経が優位な状態が続き、血流が悪くなります。ホルモン面では黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えて皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすくなります。眠りが浅くなれば皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、古い角質が毛穴に溜まりやすくなります。
夏にとくに肌荒れが増えるのは、紫外線・汗・エアコンという三つの要素が重なるためです。紫外線は肌のバリア機能にダメージを与え、皮脂が酸化してできる過酸化脂質が毛穴の詰まりを悪化させます。汗が肌を刺激して炎症を起こしやすくする一方で、エアコンの効いた室内では皮膚が乾燥して皮脂が過剰に分泌される。外の暑さと室内の冷気という寒暖差が自律神経を揺らし、肌の状態をさらに不安定にします。
こうして見ると、大人のニキビや肌荒れは「肌の病気」ではなく、「体の内側の状態が肌に出た結果」だとわかります。原因に届かない対症的なケアを繰り返しても、肌は変わりにくいのです。
ニキビ・肌荒れと整体の関係
整体でニキビや肌荒れに直接アプローチできるわけではありません。
この点は最初にはっきりお伝えしたいと思います。整体は医療行為ではなく、皮膚に直接作用する施術でもありません。皮膚の炎症の診断・薬の処方は医師の仕事であり、皮膚科受診と並行することが大切です。
では整体で何ができるのか。体の緊張をゆるめ、自律神経のバランスが整いやすい状態に導き、腸や血液の流れが回復しやすい土台を作ることです。
慢性的なストレスで体が緊張しっぱなしのとき、消化管の働きも低下します。血流が滞り、皮膚のターンオーバーを支える栄養が届きにくくなります。副交感神経が働く時間が短くなれば、夜の回復も浅くなります。
体の緊張のゆるみは、このような連鎖の「入口」を変えることに寄与できます。体の緊張が抜け、呼吸が深くなり、腸の動きが戻り、睡眠の質が変わっていく。その延長線上に、肌の状態が変化し始めるケースがあります。ただし、これはどの程度・どのくらいの速さで変化するか個人差が大きく、必ずそうなると保証できるものではありません。
福岡市でニキビ・肌荒れに悩む人が整体を探すときに知っておくべきこと
整体院選びで見るべきポイントは、「症状の場所だけを診るか、体の全体を診るか」という視点です。
皮膚の症状に対して直接的な施術のみを行う院では、大人ニキビの根本に届きにくいことが多くあります。一方で、消化器や自律神経・ホルモンバランスとのつながりを視野に入れ、生活習慣・食習慣・心の状態まで含めてカウンセリングしてくれる院は、症状の土台に関わることができます。
問診・カウンセリングが充実しているかどうかも大切な判断基準です。「いつから」「生活の何が変わったとき悪化するか」「睡眠・食事・ストレスの状態」まで丁寧に聞いてくれるかどうか。肌の表面だけでなく体の内側まで把握しようとする姿勢が、丁寧な施術につながります。
もう一つ確認してほしいのは、「医療機関との関わりをどう考えているか」という点です。皮膚症状がある場合、まず皮膚科で診ていただき、そのうえで整体と並行するという順番が安全です。整体だけで何でも変わる、とうたっている院には慎重になっていただきたいと思います。
常若整骨院の考え方
当院では、ニキビや肌荒れで来院される方に対して、肌そのものではなく「体全体の状態」を最初に把握することから始めます。
カウンセリングで確認することは、消化の状態・睡眠の質・ストレスの量・感情の動き・食生活の偏りです。東洋医学の視点からは、心・脾・肺・腎のどこに負担が集中しているかを診ます。施術では、体の緊張をゆるめることで自律神経のバランスが戻りやすい状態を作り、腸や血流が回復しやすい土台を整えます。
セルフケアは必ずセットでお伝えします。施術を受けている時間より、その後の日常の過ごし方が体の状態を決めます。食習慣・睡眠・ストレスの抜き方・感情の扱い方、こうした生活の見直しが肌の回復を支える最大の要素です。
施術歴20年、延べ25,000人を施術してきた現場で感じるのは、「肌荒れが続いている方ほど、自分のことを後回しにしてきた時間が長い」ということです。ニキビや肌荒れは、体からの「もっと自分を大切にしてください」というサインであることが多い。症状を責めるのではなく、体の声として受け取ることが、回復に向かう第一歩だと考えています。
東洋医学から見たニキビ・肌荒れ
東洋医学では、ニキビや肌荒れを肌だけの問題として見ません。どの臓腑のエネルギーに負担がかかっているかで、出やすい場所・症状の性質・対応が変わります。現場で多く見るのは、心火亢進・脾虚湿熱・腎陰虚の三つが重なったケースです。
心火亢進とは
心とは、東洋医学で「血液の循環・意識・感情を司る系統」のことです。精神的な緊張・プレッシャー・興奮が長く続くと「心に火がこもる(心火亢進)」という状態になります。
この状態では、顔面・額・首の前に赤みを帯びた炎症性のニキビが出やすく、肌が熱を持ちやすくなります。寝つきが悪く夜中に頭がさえる・口の中や唇が乾く、という方に多いタイプです。現代では、仕事の責任感・情報過多・感情を出せない環境によって心火が高まりやすい状態が続いています。
関連するツボ:神門(しんもん)。手首の内側で、小指側の腱の内側にあるくぼみです。軽く押しながら深呼吸すると、胸の緊張がゆるみやすくなります。
脾虚湿熱とは
脾とは、東洋医学で「消化・吸収・体内の水分代謝を担う系統」のことです。脾が弱ると、食べたものが十分に消化されず、体内に余分な水分や老廃物のかたまり(湿)が溜まりやすくなります。この湿が熱と合わさると「湿熱」という状態になり、皮膚に脂っぽく炎症を帯びたニキビ・皮脂の過剰分泌・毛穴の目立ちとして現れます。
脾虚は、甘いもの・小麦・乳製品・冷たい飲食の多い方に出やすく、腸内環境の悪化ともダイレクトに連動します。ストレスがかかると「肝」が「脾」を圧迫する連鎖も起きやすく、自律神経の乱れが消化器の弱りをさらに悪化させます。
関連するツボ:足三里(あしさんり)。膝のお皿の下から指4本ぶん下、脛の骨の外側にあります。両手で優しく押しながら深呼吸すると、おなかの力が戻りやすくなります。
腎陰虚とは
腎とは、東洋医学で「生命力の根・体の潤い・骨と皮膚の弾力を支える系統」のことです。睡眠不足・慢性疲労・働きすぎが続くと腎の陰液(体の潤い)が消耗し、「腎陰虚」という状態になります。これは体内の冷却システムが弱まり、全身に相対的に熱がこもりやすくなる状態です。
腎陰虚では、頬・あご・フェイスラインにくすんだ小さなニキビが出やすく、肌の乾燥・毛穴の目立ち・くすみも出やすくなります。更年期前後の女性・慢性的な睡眠不足の方に多いタイプです。スキンケアをどれだけ丁寧にしても、体内の潤いが補えていなければ肌の乾燥は続きます。
関連するツボ:太渓(たいけい)。内くるぶしの頂点とアキレス腱の中間のくぼみです。足首を温めながら軽く押すと、足元から全身の温かさが戻りやすくなります。
肺熱が皮膚に出るとき
肺とは、東洋医学で「呼吸・皮膚・体の外側を守る気(衛気)を司る系統」のことです。肺と皮膚は直結しており、肺に熱や邪気がこもると皮膚の炎症として現れます。東洋医学では肺と大腸は表裏一体のため、便秘がちな方に背中・デコルテ・鼻まわりのニキビが出やすいのもここにつながります。
関連するツボ:合谷(ごうこく)。手の甲で、親指と人差し指の骨が合わさるところのくぼみです。少し強めに押しながら息を吐くと、上半身の熱が下に降りやすくなります。
ニキビの場所でタイプを読む
ニキビが出やすい場所は、東洋医学的なタイプの見立てに役立ちます。
おでこ・額は心火亢進(精神的な緊張・考えすぎ)と関連します。鼻まわりは脾虚・胃熱(消化器の負担)との関係が深いことが多い。頬は肺熱(呼吸器・皮膚バリアの弱り)が背景にあるケースが見られます。あご・フェイスラインは腎虚・ホルモンバランスの揺らぎ。背中・デコルテは脾虚湿熱と老廃物の排出低下との関係が多い傾向があります。
ただし実際には複数のタイプが重なることがほとんどです。自分のタイプを決めつけるのではなく、体全体の状態と合わせて見ることが大切です。
自律神経とニキビ・肌荒れの深い関係
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系です。アクセル(交感神経)は緊張・興奮・活動時に、ブレーキ(副交感神経)はリラックス・休息・消化・回復時に働きます。
ところが現代の生活では、仕事のプレッシャー・スマートフォンの情報過多・人間関係のストレス・夜遅い食事・睡眠不足によって、交感神経が優位な状態が慢性的に続きやすくなっています。交感神経が立ちっぱなしになると、次のような連鎖が皮膚に影響します。
まず、皮脂腺の分泌が増えます。ストレスで分泌されるコルチゾール(ストレスホルモン)が皮脂分泌を刺激し、毛穴が詰まりやすくなります。次に、末梢の血流が低下します。緊張状態では血管が収縮するため、皮膚への栄養供給と老廃物の排出が滞ります。また、腸の蠕動運動が弱まります。副交感神経が働かなければ消化器が十分に動かず、腸内環境が悪化します。さらに、皮膚のターンオーバーが乱れます。夜に集中する皮膚の修復・再生が、眠りの浅い夜には十分に進みません。
夏のエアコン環境は、こうした自律神経の乱れを加速させる面があります。外の高温と室内の冷気を行き来するたびに、自律神経が急激な温度変化に対応しなければなりません。これが続くと体温調節機能が疲弊し、皮脂分泌・免疫・腸の働きすべてに影響が出てきます。
皮膚は内側の状態を映す「窓」のようなものです。肌の調子が乱れ始めたとき、体がどんな状態にあるかを教えてくれているサインと見ることが、根本を変える入口になります。
実際に多い相談のパターン
当院でニキビや肌荒れについて相談を受けるとき、特定のパターンが繰り返し出てきます。
一つ目は「頑張り屋で自分のケアを後回しにしてきた方」です。仕事も家事も全力でこなしながら、食事は手軽なものが中心、睡眠時間は6時間を下回っている。気がつくと顎まわりやフェイスラインに吹き出物が定着しているという状態です。腎陰虚と脾虚が重なっていることが多く、体の潤いと消化力を同時に消耗しています。
二つ目は「感情を飲み込んできた方」です。職場や家庭でいつも穏やかな態度を維持し、言いたいことを抑えてきた。不満・怒り・不安が表現されず、体の内側に熱として蓄積されてきた状態です。心火亢進と肝気鬱滞(肝のエネルギーの滞り)が絡んでいることが多く、顔全体が赤みを帯びやすく、生理前に悪化するタイプです。
三つ目は「どこに行っても変わらないと諦めかけている方」です。皮膚科で塗り薬をもらい、サプリも試したが、何年経っても同じ場所に同じ症状が出る。このタイプは外側の対策だけで内側の消耗が放置されているケースが多く、まず「体の回復力の低下」を丁寧に見直す必要があります。
実際のご相談(事例)
ここでご紹介する内容は、複数のご相談を組み合わせた参考例です。効果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
事例1:仕事のプレッシャーと睡眠不足が背景にあった30代の女性
昇進してから毎月のように顎まわりに固いニキビが出るようになったという方でした。皮膚科での処方薬でいったん落ち着いても翌月また出る繰り返しで、「もう肌質の問題だ」と思っていたとのことでした。よく話を聞くと、夜は仕事の振り返りで頭が止まらず、寝つきが悪い。食事は不規則で甘いものがやめられない。施術とセルフケアの両面で体の緊張をゆるめ、夜の入眠の質を変えることに取り組んでいただきました。数ヶ月後には「ニキビが出るまでの間隔が延びた」「肌がくすんでいたのが変わり始めた」とおっしゃっていました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例2:育児と仕事の両立で体が限界になっていた40代の女性
第二子の育休明けから急に肌荒れがひどくなったという方でした。頬に赤みが出やすく、乾燥して粉が吹くかと思えば皮脂が多く出る日もある、という不安定な肌の状態でした。話を聞くと、夜中の授乳が続いており、自分のまとまった睡眠が取れていない状態が何ヶ月も続いていました。体の緊張を抜くことと、「腸を冷やさない食習慣に変える」ことをセットで取り組んでいただきました。数ヶ月かけて体の波が落ち着き、「以前ほどコンディションが安定しなかったのが、だいぶ整ってきた」とのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例3:長年どこに行っても変わらなかった50代の女性
「もう諦めかけていた」という言葉と一緒に来院された方でした。10年以上、背中から首にかけての吹き出物と肌荒れが続き、皮膚科・漢方・サプリと試したがどれも一時的にしか変化しなかったとのこと。東洋医学的に診ると、脾虚湿熱と腎陰虚が同時に起きており、体内の老廃物の処理能力が全般的に低下している状態でした。腸を整える食習慣の見直し・睡眠の量の確保・体の冷えへの対処を地道に続けていただきました。「6ヶ月くらいで初めて、自分で自分の肌が変わっていると感じた」とおっしゃっていました。長年の積み重ねを変えるには時間がかかります。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
自宅でできるセルフケア
セルフケアは特別なことをするより、まず「体に負担をかけない」習慣から始める方が早く変わります。
冷やすものを減らす。夏でも冷たい飲み物は控えめにして、常温か温かいものを選ぶと腸の働きが戻りやすくなります。エアコンの設定温度は冷やしすぎない程度に調整し、室内でも羽織れるものを用意することが大切です。
甘いもの・小麦・乳製品をしばらく減らしてみる。これらは脾を弱らせ腸内環境を乱しやすい代表的な食品です。完全にやめる必要はありませんが、1〜2週間意識して減らすと、腸の状態が変化することがあります。発酵食品(味噌・ぬか漬け・納豆)・野菜・色の濃い食材を日常に取り入れていく方向で整えていきます。
夜10時から11時の間に横になる日を増やす。皮膚の再生は深夜に最も活発に進むと言われています。その時間帯に深く眠れているかどうかが、肌の状態に直結します。
スマホを寝る1時間前に手放す。就寝前のスマホの光と情報量は交感神経を立て続け、眠りを浅くします。アラームだけセットして画面を閉じる習慣が、肌の回復を大きく支えます。
感情を小出しにする。誰かに言えなかった言葉・飲み込んだ感情を、紙に書き出す・信頼できる人に話す・声に出して吐き出すだけで、体の緊張が変わります。心火と肝の熱を外に出す出口を作ることが大切です。
深呼吸を1日3回、食事の前に行う。息を4秒吸い、8秒かけてゆっくり吐く。これだけで副交感神経が立ちやすくなり、消化器の動きが戻ります。ニキビや肌荒れのある方ほど、呼吸が浅くなっているケースが多いです。
紫外線を浴びたらその日の夜は特に丁寧に腸を温める。夏の日中は紫外線で肌のバリアが消耗しますが、夜に体を冷やす食事をとるとさらに回復が遅れます。日焼けした夜こそ、冷たいものを避けて温かいスープや汁物を選ぶことが、翌朝の肌のコンディションに影響します。
「症状を責めない」という習慣を持つ。ニキビや肌荒れが出るたびに「またか」「ひどい肌だ」と自分を責めてしまう方は少なくありません。しかし自己否定の感情そのものが緊張を生み、心火を高めます。症状を「体が今こういう状態だと教えてくれている」と受け取る視点に変えるだけで、体の緊張の入り方が変わることがあります。
医療機関との連携について
ニキビや肌荒れは、状態によっては医療機関での診察が優先されます。
次のような症状がある場合は、まず皮膚科を受診してください。ニキビが急激に悪化して膿が出ている。発熱や強い痛みを伴う。顔全体に広がっている。市販薬や皮膚科の処方薬を使っていてもまったく変化がない。これらは皮膚科での適切な診断・薬の使用が優先されます。
整体は医療行為ではなく、皮膚に直接作用することもできません。整体でできることは、体の全体的な緊張をゆるめ、自律神経や消化器が回復しやすい環境を作るという補完的な役割です。医療機関のケアと並行して使うことで、相乗的な変化が生まれる場合があります。
更年期・生理不順・ホルモン系の問題が疑われる場合は、婦人科への相談も必要です。ニキビが一時的な肌トラブルではなく、ホルモンバランスの乱れや内分泌に関わる状態のサインである場合もあります。自己判断で一つのアプローチだけに絞らず、必要な専門家と連携することが安全な道です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 大人ニキビは思春期のニキビとどう違うのですか?
大人ニキビは、ホルモンバランスの揺らぎ・自律神経の乱れ・腸内環境の悪化・慢性ストレスが組み合わさって起きることがほとんどです。思春期のニキビは皮脂の急増が主な原因ですが、大人のニキビは生活の消耗が体に蓄積された「結果」として現れます。スキンケアだけでは変わりにくく、体の内側から整えることが大切です。
Q2. 整体でニキビや肌荒れが変わることはありますか?
整体でニキビを直接変えることはできません。ただ、自律神経の緊張をゆるめ・腸の回復を助け・血流を整えることで、肌の状態が変化し始めるケースがあります。必ず変わるとは言えませんが、慢性的なストレスや消耗が背景にある場合、体全体の緊張をゆるめることは肌のコンディションに良い影響を与えることがあります。
Q3. 変化を感じるまでにどのくらいかかりますか?
体の状態が変わり始めるタイミングは個人差があります。早い方で2〜3週間で「肌の感触が変わった」とおっしゃることもありますが、慢性的な肌荒れが長く続いてきた場合は3〜6ヶ月かかることも少なくありません。皮膚のターンオーバーのサイクルは通常4〜6週間と言われており、体の内側が変わっても肌に反映されるまでに時間がかかります。
Q4. 東洋医学でニキビのタイプはどう見分けますか?
出やすい場所と症状の性質でタイプを読みます。おでこ・額は心火亢進(緊張・考えすぎ)、鼻まわりは脾虚・胃熱(消化器の負担)、頬は肺熱(呼吸器・皮膚バリアの弱り)、あご・フェイスラインは腎虚・ホルモン、背中・デコルテは脾虚湿熱と見ることが多いです。ただし実際には複数のタイプが重なることが多くあります。
Q5. ニキビを落ち着かせるために、まず何をすればよいですか?
まず「体をこれ以上消耗させない」ことです。甘いもの・冷たいもの・乳製品を一定期間減らす、夜11時前に横になる、スマホを寝る前1時間は手放す。この三つから始めると体の内側の状態が変わり始めることがあります。外側のスキンケアは肌を刺激しすぎず、シンプルに保つことも大切です。
Q6. 夏に肌荒れが悪化するのはなぜですか?
紫外線・汗・エアコンの三つが重なるためです。紫外線は肌のバリア機能を傷め、皮脂を酸化させて毛穴の詰まりを悪化させます。汗は肌を刺激して炎症を起こしやすくします。エアコンの乾燥と外の高温の行き来が自律神経を揺らし、皮脂の分泌バランスを崩します。東洋医学では夏の暑邪が心火に加わり、脾の働きを弱らせることで湿熱が皮膚に出やすくなると見ます。
Q7. 食事で気をつけることはありますか?
甘いもの・小麦・冷たい飲食・乳製品・アルコールは脾を弱らせ腸内環境を悪化させやすいため、一定期間減らすことをお勧めします。逆に、発酵食品(味噌・ぬか漬け・納豆)・野菜・良質なたんぱく質・色の濃い野菜は腸と血液の状態を助けます。ただし食事制限だけで劇的に変わるとは限らず、睡眠・ストレス管理とセットで取り組むことが大切です。
Q8. ストレスと肌荒れはどのくらい関係しますか?
深く関係しています。ストレスで交感神経が緊張すると皮脂分泌が増え、腸の蠕動運動が弱まり、免疫バランスが崩れます。東洋医学では「心の熱(心火)」と「肝気の滞り」がニキビの炎症と強く結びついており、感情を抑え込んできた方ほど肌に熱が出やすくなる傾向があります。体のゆるみと感情の出口を作ることが、ストレス性肌荒れのケアにつながります。
Q9. 背中のニキビと顔のニキビでは対応が違いますか?
出る場所が違えば、背景となる体の状態が異なることがあります。背中・デコルテは脾虚湿熱(消化器の弱りと体内の老廃物蓄積)との関連が多く、食習慣の見直しが特に重要です。顔は心火・肺熱・腎虚など複数の臓腑が関わりやすく、精神的なストレスや睡眠不足との関係が強い場所です。いずれも皮膚科での診察と並行することが大切です。
Q10. ニキビ跡・色素沈着は整体で変わりますか?
ニキビ跡や色素沈着の直接的な処置は医療・美容皮膚科の領域です。ただし、肌のターンオーバーが整うと色素沈着が薄れやすくなる面はあります。体の回復力が戻り、血流と代謝が改善されると、皮膚の再生サイクルが戻りやすくなります。ニキビ跡が気になる方はまず美容皮膚科にご相談ください。
Q11. 何歳になってもニキビが出るものですか?
更年期前後の女性、ホルモンバランスが変化する時期、慢性的なストレスや睡眠不足・腸内環境の乱れが続く限り、何歳でもニキビや肌荒れが出やすい状態は続きます。「年だから仕方ない」ではなく、体の内側の状態が変わることで、中高年になってからも肌のコンディションが整ってくる方は多くいます。
Q12. 思春期の子どものニキビも整体で対応できますか?
思春期のニキビは成長期の皮脂分泌増加が主な原因であり、まず皮膚科で診ていただくことが優先です。ただし自律神経の乱れ・受験ストレス・睡眠不足などが背景にある場合は、体の緊張をゆるめることでコンディションが整いやすくなることがあります。お子さんの状態によって、ご相談ください。
Q13. 腸内環境を整えるためにプロバイオティクスを飲むべきですか?
プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌など)は腸内環境を整える上で有効な場合があります。ただし、腸の粘膜バリアが弱まった状態では吸収の効率も下がります。まず脾を弱らせる食品(冷たいもの・甘いもの・小麦)を減らし、腸を冷やさない生活習慣を整えることが先決です。そのうえでプロバイオティクスを補うと、変化が出やすくなることがあります。
Q14. 生理前にニキビが悪化するのはなぜですか?
生理前(黄体期)は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えて皮脂分泌が旺盛になり、毛穴が詰まりやすくなります。同時に東洋医学では、月経に向けて血が子宮方向に集まる時期に肝血が相対的に不足し(肝血虚)、心や頭への血の供給が落ちることで心火が立ちやすくなります。生理前の肌荒れを繰り返す方は、ホルモン周期と体の消耗のサイクルを一緒に整えることが効果的です。婦人科と整体の両面から相談することをお勧めします。
まとめ
福岡市でニキビや肌荒れに長年悩んでいる方へ。
スキンケアを変えても、皮膚科の薬を続けても、また繰り返す。そんなつらさを抱えている方に、この記事が届いてほしいと思います。
大人のニキビや肌荒れは、肌だけの問題ではありません。体の内側の消耗・腸内環境の乱れ・自律神経の緊張・感情の抑え込みが積み重なり、皮膚という出口から外に出てきているサインです。外から押さえ込もうとするだけでは、体は別の方法で教えてきます。
まず体の緊張をゆるめること、腸と睡眠を整えること、感情の出口を作ること。そこから始めると、肌も変わりはじめます。
病院では特に異常がないと言われているのに肌荒れが続いている方、どこに行っても変わらないと感じている方、まず一度、体の内側から整えるという視点で相談してみてください。一人で抱え込まず、体の声に耳を傾けることが、長く続く不調の出口になることがあります。
院長プロフィール
冨高誠治(常若整骨院・院長)
福岡市早良区を拠点に、整体・気功を軸とした施術を20年にわたって提供。延べ25,000人を施術してきた現場から、症状の場所ではなく、体の内側の流れと生き方を診る施術スタイルを実践している。
患者さんが施術に依存するのではなく、自分で健康の舵を取れる状態になることを目指し、カウンセリング・施術・セルフケアを三位一体で提供している。整体師向けの教育活動も行い、頼れる先生を全国に増やすというミッションに取り組んでいる。











