変形性股関節症が長引く本当の理由|福岡市で整体を活用して体の緊張を整える

変形性股関節症が長引く本当の理由|福岡市で整体を活用して体の緊張を整える

結論から言うと、変形性股関節症が長引いている方の多くは、骨の変形だけでなく、体全体の慢性緊張と血流の低下が重なった状態にあります。

変形がレントゲンに写っていても、ほとんど痛みのない人がいます。逆に、それほど軟骨が減っていないように見えても、強い痛みが何年も続く人もいます。この「変形の程度と痛みのずれ」が、変形性股関節症を整体の視点から診るうえで最も重要な出発点です。

この記事は、股関節の痛みが長引いていて、整形外科で「そろそろ手術を考えてください」と言われたけれど踏み切れない方、保存療法を続けているのに思うように体が楽にならない方、そして「どうして自分の股関節はこんなに痛みが続くのか」と疑問を持っている方に向けて書いています。整体でできることとできないことを正直に伝えながら、体の緊張を整えるという視点でご案内します。

なぜ変形性股関節症は長引くのか

変形性股関節症が長引く方には、体の緊張が抜けていないケースが非常に多くあります。

股関節の軟骨がすり減ったり変形が進んだりするのは、多くの場合、何年・何十年という積み重ねの結果です。欧米では加齢による1次性が多いとされていますが、日本では事情が異なり、先天的な股関節の浅さ、つまり発育性股関節形成不全(臼蓋形成不全)が原因となる2次性変形性股関節症が非常に多いことが知られています。臼蓋形成不全とは、股関節の受け皿部分(臼蓋)が生まれつき浅い状態のことで、特に女性に多く見られます。この構造的な問題があると、若い頃から関節への負担が蓄積しやすく、出産・更年期・体重増加などのタイミングで症状が一気に出てくることがあります。

ここで重要なのは、変形の程度と痛みの強さは、必ずしも比例しないという事実です。整体の現場で延べ25,000名を診てきた経験から言えば、同じくらいの変形があっても、体の緊張が強い方は痛みが長引きやすく、全身の血流が整っている方は比較的楽に過ごせていることがあります。

なぜこういうことが起きるのか、いくつかの視点から説明します。

股関節周囲の筋肉の慢性緊張が痛みを増幅する

股関節の周囲には、腸腰筋(ちょうようきん)・梨状筋(りじょうきん)・内転筋群(ないてんきんぐん)・臀筋群(でんきんぐん)など、複数の大きな筋肉が集まっています。腸腰筋とは、骨盤の内側から太ももの骨についている深部の筋肉で、体の中心の安定に深くかかわっています。梨状筋はお尻の奥にある筋肉で、座骨神経が通る近くにある部位です。

これらの筋肉が慢性的に硬く緊張した状態になると、股関節を内側から締めつけるような圧力が加わり続けます。その結果、関節の血流が下がり、神経への刺激が増して、痛みのセンサーが過敏になりやすくなります。いくら薬で痛みを抑えても、この筋肉の慢性緊張が続いている限り、痛みのもとが取れないまま時間だけが過ぎていくことになります。

痛みの慢性化が「センサー自体」を過敏にする

長期にわたって痛みが続くと、脳と脊髄の痛みを感知する仕組みが過敏な状態になっていくことがあります。これを中枢性感作と言います。中枢性感作とは、本来それほど強くない刺激でも、脳が強い痛みとして受け取ってしまう状態のことです。

この状態になると、関節の変形の程度が同じでも、痛みを感じやすい体とそうでない体ができてきます。自律神経のバランスが乱れて交感神経(体のアクセル)が過活動な状態が続くと、この過敏化が起きやすくなります。つまり、関節の状態だけでなく、体全体の緊張レベルと自律神経の状態が、痛みの感じ方に大きく影響しているのです。

血流の低下が回復を妨げる

変形した関節でも、周囲の組織に十分な血流が届いていれば、炎症がおさまりやすく、生活のしやすさも変わります。逆に、股関節の周囲の筋肉が緊張し、全身の冷えがあり、自律神経の調整が乱れていると、血流は慢性的に低下したままになります。「温めると少し楽」「冬は特につらい」「入浴後は動きやすい」という方は、この血流の問題が大きく絡んでいることが多いです。

変形性股関節症と整体の関係

変形性股関節症に対して整体ができることは、関節周囲の慢性緊張をゆるめ、体の血流を整え、自律神経が働きやすい状態をサポートすることです。

はっきりお伝えすると、整体で軟骨を元に戻したり、変形を直したりすることはできません。それは整体の役割ではなく、医療の領域です。整形外科での管理(レントゲンによる経過確認・投薬・リハビリ)が基本になります。

ただし、変形の程度が同じでも「体の緊張が抜けている状態」と「緊張し続けている状態」では、日常生活での痛みや動きやすさに大きな違いが出ることを、当院では現場の経験の中で繰り返し確認しています。

整体でできることを整理すると、以下のようになります。股関節の周囲の筋肉、特に腸腰筋・梨状筋・内転筋・臀筋群の慢性緊張をゆるめること。骨盤のゆがみや傾きを整え、股関節への体重のかかり方のバランスを見直すこと。全身の自律神経の状態を整え、体が回復する方向に向きやすい状態をつくること。

変形性股関節症の方に多い悪循環は、「痛いから動かさない→動かさないから筋肉が硬くなる→硬くなるから血流が下がる→血流が下がるから痛みが増す」というパターンです。整体はこの循環の一点に働きかけ、体が回復に向かいやすい土台を整えるサポートをします。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

福岡市で変形性股関節症の相談ができる整体院を探している方に、知っておいてほしいことがあります。

まず、変形性股関節症は整形外科での定期的な管理を基本にしてください。レントゲンによる変形の程度の確認、必要に応じた投薬・注射、リハビリの指示など、医師にしかできないことがあります。整体はその補完として、体の緊張をゆるめ、日常の快適さを整える役割を担います。

整体院を選ぶときに見ておきたいポイントはいくつかあります。股関節の変形や関節症の経験が豊富かどうか。「楽になる」という話だけでなく「できないこと」も正直に伝えてくれるかどうか。施術だけでなく、生活習慣やセルフケアについてもアドバイスをしているかどうか。そして医療機関との連携を大切にしているかどうかです。

なお、整体院選びで「短時間」「一回で変わる」などをうたっているところには注意してください。変形性股関節症のような慢性的な状態は、体全体の緊張を少しずつ整えていく時間が必要です。

福岡市早良区・西新駅から徒歩圏内にある常若整骨院では、変形性股関節症を含む慢性的な関節の不調について、東洋医学と気功の視点からのカウンセリングと施術を行っています。

常若整骨院の考え方

当院では、変形性股関節症に対して「股関節だけを診る」というアプローチをとりません。

股関節の痛みが長引いている方の体を実際に触れてみると、股関節の周囲だけでなく、骨盤・腰・横隔膜・首・肩といった部位が同時に緊張していることが多くあります。体は全部つながっていて、どこかに慢性的な負担がかかると、他の部位で補おうとする働きが生まれます。その結果、長年のかばい方のクセが体全体の緊張パターンとして定着してしまいます。

当院では初回にカウンセリングを丁寧に行い、いつ頃から、どのような状況で、どんな痛みが出るようになったかをお聞きします。生活習慣・食習慣・睡眠の質・ストレスの状態・更年期との関係なども含めて、体の全体像を把握したうえで施術に入ります。

施術では気功の技術を用いて体のエネルギーの流れを整え、股関節の周囲の筋肉・骨盤・腰の緊張をゆるめていきます。施術後は必ず体感の変化を確認し、重心の変化・動きやすさ・温かさなどを本人にも感じていただきます。そのうえで、自宅でできるセルフケアをお伝えし、日常の過ごし方の見直しも提案します。施術の1時間だけでなく、その方の日常の在り方が変わることで、体が整いやすくなると考えているからです。

東洋医学から見た変形性股関節症

東洋医学では、変形性股関節症を「腎・肝・脾の消耗」という3つの視点から読み解きます。

東洋医学における「腎」とは、西洋医学の腎臓とは少し異なり、生命力の貯金・骨の充実・下半身の力の土台のような概念です。「腎が主る骨」という概念があり、腎の力が消耗すると骨の変性が進みやすくなり、下半身が冷えやすくなり、夜間の痛みが出やすくなります。「腰は腎の府(ふ)」という言葉があるように、股関節を含む腰回りの不調は腎の消耗と深く連動していると考えます。

「肝」は筋・腱・靭帯を主る臓器で、全身の気の流れを整える役割を持ちます。「肝血虚(かんけつきょ)」とは、肝に蓄える血が足りなくなった状態で、筋肉や腱への栄養が届かず、慢性的な緊張とこわばりが生じます。股関節の周囲の筋肉が硬く、なかなか抜けない方にはこの肝血虚が関係していることが多いです。

「脾」は気血の製造工場で、食べたものから体のエネルギーのもとを作り出す働きがあります。脾が弱ると体が重だるくなり、湿気や雨の日に関節がむくんで痛くなりやすくなります。また脾の消耗は体全体の気血の不足につながり、関節への栄養供給が慢性的に下がります。

当院では延べ25,000名を診てきた経験をもとに、変形性股関節症の方を大きく以下の3タイプに分けて見立てています。

腎虚型(じんきょがた)

下半身の冷えが強く、夜間や明け方に股関節の痛みが出やすいタイプです。特に40代以降の女性で、更年期と重なって股関節の痛みが急に悪化したという方に多く見られます。更年期以降はエストロゲン(女性ホルモン)が低下し、軟骨・骨・靭帯が弱くなりやすくなります。これは東洋医学で「腎精(じんせい)の消耗」と重なる状態で、腰・股関節の衰えが加速する時期と一致します。

腎虚型の方にお勧めのツボは、太渓(たいけい)と湧泉(ゆうせん)です。太渓は内くるぶしの後ろ、アキレス腱との間にあるくぼみです。湧泉は足の裏の中央よりやや前、足の指を曲げると出てくるくぼみです。これらを指の腹でやさしく押したり、蒸しタオルで温めたりすることで、腎の力をサポートします。

肝血虚型(かんけつきょがた)

股関節の周囲の筋肉、特にお尻の深部や鼠径部(そけいぶ・足の付け根)の緊張が強く、ストレッチをしてもなかなかゆるまないタイプです。横になって休むと少し楽になるものの、起き上がるときや歩き始めに強い違和感が出やすいです。仕事のストレスが多く、睡眠の質が落ちていると悪化しやすい特徴があります。東洋医学では「臥すれば血は肝に帰る」という言葉があり、横になっているときに肝は血を筋肉に届けます。肝血虚の方は横になるとわずかに楽になるのはこのためです。

肝血虚型の方にお勧めのツボは、三陰交(さんいんこう)と太衝(たいしょう)です。三陰交は内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろぎわにあります。太衝は足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみです。

脾虚型(ひきょがた)

体が重だるく、雨の日や湿度が高い時期に股関節の痛みが増すタイプです。体全体がむくみやすく、股関節だけでなく体のあちこちに重さや不快感が出ることがあります。消化器が弱く、食後に眠くなったり、疲れやすい体質の方に多いです。冷たいものを飲食した後に関節の重さが増すことがある方は、この脾虚型に当てはまりやすいです。

脾虚型の方にお勧めのツボは、足三里(あしさんり)と陰陵泉(いんりょうせん)です。足三里はひざの皿の外側から指4本分下、脛骨(けいこつ)の外ぎわです。陰陵泉はひざの内側の骨の出っ張りの下、筋肉のきわにあるくぼみです。

自律神経と変形性股関節症の関係

変形性股関節症と自律神経は、深いところでつながっています。

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経です。活動・緊張を担当するアクセルを交感神経、休息・回復を担当するブレーキを副交感神経と言います。

股関節に長期間の痛みがあると、脳は「危険なシグナル」として体に交感神経の緊張を送り続けます。すると体は慢性的なアクセル踏みっぱなしの状態になり、血管が収縮し、関節周囲の血流が下がります。痛みが引かない→血流が下がる→組織への栄養が届かない→回復しにくい、という悪循環ができあがります。

当院で延べ25,000名を診てきた経験では、変形性股関節症で長く悩んでいる方の多くが、「夜も眠りが浅い」「気持ちが落ち着かない」「すぐに疲れる」という自律神経の乱れを同時に抱えています。股関節の周囲だけでなく、体全体の自律神経の状態を整えることが、痛みのセンサーを落ち着かせる近道になると考えています。

整体による施術は、筋肉の緊張をゆるめ、副交感神経が働きやすい状態をつくります。施術の後に「体がポカポカ温かくなった」「眠れるようになった」「気持ちが落ち着いた」と感じる方が多いのは、この自律神経のブレーキが少し入りやすくなるためです。自律神経の状態が整うと、痛みの感じ方そのものが変わってくることがあります。

実際に多いケース

変形性股関節症でご相談に来られる方に多い状況として、以下のようなパターンがあります。

整形外科でレントゲンを撮ったら変形していると言われた。痛み止めを飲んでいるが、長期間飲み続けることに不安がある。

ストレッチや体操を続けているが、股関節の状態は変わらない。運動すると悪化する気がして、何をしていいかわからなくなっている。

手術(人工股関節置換術)を勧められているが、踏み切れない。もう少し保存療法で様子を見たいが、何か手を打てることはないか。

以前から股関節に違和感はあったが、更年期を過ぎてから急に悪化した。ホルモンと股関節の関係があるのかどうかも知りたい。

このような方に共通しているのは、股関節の問題が体の一部だけの問題ではなく、体全体の疲れ・慢性緊張・冷えと絡み合っているという点です。「股関節の骨だけ」に注目していると、体全体を整えるという視点が抜けてしまいます。

3人の事例

以下の事例は、当院にご相談いただいた実際の状況をもとに、個人が特定できないよう内容を変えてお伝えします。効果には個人差があり、すべての方に同じ変化が出ることを保証するものではありません。

事例1:デスクワークと長時間の車通勤が続く40代女性

1日8時間以上座った状態で仕事をし、片道1時間の車通勤を毎日続けていた方です。数年前から股関節に違和感があり、整形外科では「変形が始まっています、様子を見ましょう」と言われていました。仕事が忙しく、なかなかストレッチや運動の時間がとれないまま症状が進み、歩き始めの痛みと階段の昇降がつらくなってきたということでご相談に来られました。

施術では骨盤と腰の慢性緊張をゆるめ、腸腰筋と臀筋群の固まりをほぐすアプローチを重ねました。あわせて、座り方の見直しと、仕事の合間に1〜2分できる体の動かし方もお伝えしました。施術を重ねるなかで、「起きたときの股関節のこわばりが少なくなった」「長時間座った後でも以前より動きやすく感じる」という言葉をいただきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例2:育児と家事の負担が重なった30代女性

出産後から股関節の違和感はあったものの、育児に追われて放置していた方です。子どもが2〜3歳になる頃、床での抱っこや立ち上がりが以前より格段につらくなったと感じてご相談に来られました。睡眠不足が続き、食事も不規則で、体全体が消耗した状態でした。

施術では産後の骨盤の状態を確認しながら、股関節周囲の緊張をゆるめ、体全体の気血の流れを整えることを優先しました。授乳や育児の姿勢による肩・首の緊張が股関節の負担に連動していたため、上半身の緊張も同時に整えました。「床から赤ちゃんを抱き上げるときの痛みが以前より楽になった」「短い睡眠でも、起きたときの体の重さが変わってきた」という変化を感じてもらいました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例3:どこへ行っても変わらなかった60代女性

複数の整形外科・鍼灸院・整体院を10年以上かけてまわってきた方です。「人工股関節の手術を考えてください」と言われてから数年が経っても踏み切れず、できることはないかとご相談に来られました。日常的な歩行に支障が出ており、長く歩けない・階段が怖い・外出が億劫という状態でした。

施術では、長年にわたって蓄積した体全体の慢性緊張を丁寧にほぐすことから始めました。股関節だけでなく、腰・骨盤・横隔膜・頸部の緊張を段階的に整え、体が少しずつ回復しやすい状態を作ることを目指しました。「以前は5分歩くのがつらかったが、少しずつ動ける範囲が広がってきた」「体全体が以前より楽に感じる日が増えてきた」という言葉をいただきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

変形性股関節症の方が日常生活でできることをご紹介します。無理な動作は避け、痛みが強いときは動かさずに休んでください。

股関節とお腹を冷やさない

お腹から股関節にかけての冷えは、関節周囲の血流を下げる大きな原因です。夏のクーラーで下半身が冷える方は、薄いブランケットや腹巻きで腰とお腹を守りましょう。冷たい飲み物の飲みすぎも、内臓を冷やして股関節周囲の血流を下げます。

椅子の生活に切り替える

床からの立ち上がりは股関節に大きな負担がかかります。日本の畳生活・床座り生活から、椅子・ソファを使う生活への移行は、股関節を守るうえで非常に有効です。椅子の高さは、座ったときに股関節・ひざ・足首が90度になる高さが理想的です。

湯船にゆっくり浸かる

シャワーだけでなく、38〜40度程度のぬるめのお湯に15分ほど浸かることで、股関節周囲の筋肉の緊張がゆるみ、血流が整います。特に夜間に痛みが出やすい方、冬に悪化しやすい方に有効です。入浴後に太渓のツボを温めるとさらに効果的です。

太渓のツボをやさしく刺激する

太渓(たいけい)は内くるぶしの後ろ、アキレス腱との間にあるくぼみです。腎経のツボで、骨・下半身の力のもとを補うとされています。指の腹でやさしく3〜5秒ほど押し、力を抜く動作を繰り返します。入浴後や就寝前に行うと体が温まりやすくなります。

痛みを我慢して無理に動かさない

「動かさないと悪化する」と思って、痛みを我慢して運動を続ける方がいます。ただし、炎症がある時期に無理に動かすと逆効果になることがあります。体の声を聞きながら、痛みが落ち着いている日に少しずつ動くことを優先してください。何を動かしてよいかわからない場合は、整形外科の担当医またはリハビリの専門家に相談してください。

寝る前のスマホを減らし、睡眠を優先する

自律神経の回復には睡眠の質が直接影響します。痛みが慢性化している方は眠りが浅くなっていることが多く、そのことが痛みのセンサーをさらに過敏にするという悪循環があります。寝る1時間前からスマホや照明を落とし、体を休息モードに向かわせてください。

医療機関との連携について

変形性股関節症は整形外科での継続的な管理が基本です。

以下の状態が見られる場合は、まず医療機関を受診してください。整体での施術前に必ず医師への相談をお願いします。

股関節の痛みが急に強くなった場合、発熱や腫れが同時にある場合、痛みとともに足の力が入りにくくなった場合、転倒など外傷のきっかけがある場合、がんや感染症の既往がある場合。

これらは整体では対応できない状態であり、医療的な評価が必要です。

整形外科での定期管理(レントゲン・リハビリ・投薬)と、整体での体の緊張をゆるめるアプローチは、それぞれの役割が異なります。どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることで、より楽に日常を過ごせるようになる方が多くいます。

最近では保存療法の選択肢が広がっており、PRP(多血小板血漿)や幹細胞を用いた再生医療も一部の医療機関で提供されるようになっています。手術を迷っている方は、整形外科でこのような選択肢についても相談してみることをお勧めします。整体はそれらの医療的アプローチと組み合わせて使うことができます。

よくある質問

変形性股関節症は整体で良くなりますか?

整体では軟骨の変形を元に戻すことはできません。ただし、股関節周囲の筋肉の緊張をゆるめ、体の血流を整え、自律神経が回復しやすい状態をサポートすることは可能です。変形の程度が同じでも、体の緊張が抜けた状態では痛みの感じ方が変わることがあります。整形外科の管理と組み合わせての活用をお勧めします。

変形した軟骨は元に戻りますか?

現時点では、一度すり減った軟骨が自然に元通りになることはないとされています。ただし、変形の程度と痛みの強さは必ずしも一致しません。体全体の緊張と血流を整えることで、同じ変形でも日常の快適さは変わることがあります。

変形性股関節症がずっと続くのはなぜですか?

股関節の変形だけでなく、体全体の慢性的な筋肉の緊張、自律神経の乱れ、血流の低下が重なっているためです。長年続く痛みは、痛みのセンサー自体が過敏になっている状態(中枢性感作)を伴うことがあります。骨だけでなく、体全体の状態を整えるアプローチが必要です。

人工股関節の手術を勧められていますが、整体で変わりますか?

手術の判断は医師と十分に相談して行ってください。整体はその判断の代わりにはなりません。ただし、手術を迷っている段階で体の緊張を整えることで、生活の質が変わる方はいます。手術後であっても、体全体の緊張をゆるめるケアは受けていただけます(手術直後の時期は主治医への確認が必要です)。

変形性股関節症に運動は良いですか?悪いですか?

炎症が強い時期の無理な運動は逆効果になることがあります。痛みが落ち着いている時期に、股関節に過度な負担がかからない動き(水中歩行・ゆったりとした平地歩行・座ってできる股関節周囲への穏やかな刺激)は有効とされています。何が適切かは整形外科の担当医またはリハビリ専門職に相談してください。

温めると良いですか?冷やすと良いですか?

急性の炎症が強い時期(赤く腫れている・触ると熱感がある)は冷やすことが一般的です。慢性期で炎症が落ち着いているときは、温めることで血流が整い、楽になりやすいです。判断が難しい場合は医師にご相談ください。

女性に変形性股関節症が多いのはなぜですか?

日本では発育性股関節形成不全(臼蓋形成不全)という股関節の受け皿が浅い状態から変形性股関節症が進行するケースが多く、女性に多い傾向があります。また更年期以降にエストロゲン(女性ホルモン)が低下すると、軟骨・骨・靭帯が弱くなりやすく、それまで安定していた股関節の痛みが急に強くなることがあります。

どのくらい通えば体が楽になりますか?

個人差が大きく、変形の程度・体全体の状態・生活習慣によって異なります。一般的な目安として、慢性化している状態では数回の施術で少しずつ変化を感じ始め、月に数回のペースを数カ月続けることで体が整いやすくなります。ただし、これはすべての方に当てはまるものではありません。

夜間痛がひどいのはなぜですか?

夜間痛には複数の原因が考えられます。炎症が進んでいる状態では就寝時に体の内部の血流が変化することで痛みが出やすくなります。東洋医学的には夜は「肝の血を回収する時間帯」とされていて、肝血虚(肝に蓄える血が不足した状態)のある方は夜間に筋肉への栄養が届きにくく、こわばりや痛みが出やすくなります。夜間痛が強い場合は整形外科でご相談ください。

手術後も痛みが残っているのですが整体は受けられますか?

人工股関節置換術後の方でも、体全体の緊張や全身の血流を整えるアプローチは受けていただけます。ただし、手術後の経過・主治医の指示によって制限がある場合もあります。初回に手術の時期・経過・主治医の指示内容をお聞かせください。

変形性股関節症と坐骨神経痛の違いは何ですか?

変形性股関節症は股関節の軟骨の変形が原因で起きる痛みです。坐骨神経痛は、坐骨神経(お尻から足先にかけて走る太い神経)が圧迫されることで起きる痛みやしびれです。ただし、梨状筋の慢性緊張によって坐骨神経が刺激される場合、股関節周囲の症状と坐骨神経の症状が同時に起きることがあります。正確な診断は整形外科でお受けください。

子どもの頃に臼蓋形成不全と言われていましたが、関係ありますか?

関係があります。臼蓋形成不全は、股関節の受け皿部分(臼蓋)が浅い状態で、日本の変形性股関節症の多くがこれを原因として発症します。子どもの頃に指摘を受けていた方は、定期的に整形外科でのレントゲンによる経過確認をお勧めします。痛みがない段階でも、体の緊張を整え、体重管理を心がけることが将来の股関節を守ることにつながります。

まとめ

福岡市で変形性股関節症に悩んでいる方へ。

レントゲンで「変形がある」と言われ、「そろそろ手術を考えてください」と言われても、なかなか踏み切れない。痛み止めを飲み続けることへの不安がある。でも何をすればいいのかわからない。そういう状態で一人で抱え込んでいる方が、福岡市にも多くいます。

変形性股関節症の痛みは、骨の変形の程度だけで決まるものではありません。体全体の慢性緊張の深さ、自律神経の状態、血流の質、そしてこれまでの生き方の積み重ねが絡み合って、今の状態が作られています。

整体でできることには限りがありますが、体の緊張をゆるめ、回復しやすい状態を整えていくことはできます。医療機関での管理とあわせて、体をケアする視点を取り入れていただくことで、日常の快適さが少しずつ変わっていくことがあります。

病院では異常がないと言われたけれど、つらさが残っている方、何年も痛みと向き合ってきた方、どうかまずは一人で抱え込まず、体の緊張をゆるめることから始めてみてください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)

常若整骨院 院長。福岡市早良区、西新駅から徒歩圏内に位置する院にて、施術歴20年・延べ25,000名の施術経験を持つ。整体・気功・東洋医学の視点から、慢性的な筋骨格系の不調・自律神経の乱れ・内科的な不定愁訴まで幅広く対応。

変形性股関節症・変形性膝関節症・坐骨神経痛などの慢性的な関節の不調に対しては、「関節の変形の程度だけで痛みは決まらない」という視点から、体全体の緊張と血流・自律神経・生活習慣を含めたアプローチを行っている。施術後には必ず体感の変化を確認し、患者さん自身が変化を感じられる体験を重視している。

医療機関との連携を大切にし、整体を医療の補完と位置づけている。変形性股関節症・脊柱管狭窄症などで手術を迷っている方、複数の医療機関や整体院をまわっても変化がなかった方からの相談が多い。

専門領域:自律神経の乱れ・慢性関節痛・更年期前後の体質変化・気功による体のエネルギー調整。

免責事項:当院の施術は整体・気功を用いた身体のケアとストレス管理のサポートを目的としています。医療行為ではなく、疾病の診断・薬の処方・医療的処置は行いません。症状によっては医療機関の受診を優先してください。本記事の情報は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の症状に対する医学的助言ではありません。