モートン病が長引く本当の理由|福岡市・常若整骨院が東洋医学の視点で解説

結論から言うと、モートン病が長引いている方の多くに、足だけの問題では説明のつかない「体全体の慢性緊張」と「末梢への血流低下」が関わっています。インソールを替えても、注射を繰り返しても変わらない場合、足の神経への直接の対処だけを続けているうちは、根本のところが整っていない可能性があります。

整体でできることは、体全体の緊張パターンを緩め、末梢まで血が届きやすい身体の状態をつくる「土台のケア」です。この記事は、モートン病の痛みが半年以上続いている方、整形外科でのインソール対応や注射を繰り返しても変わらないと感じている方、東洋医学の視点から体質を整えたいと考えている方へ向けて書いています。

なぜモートン病は長引くのか

モートン病とは、足の指の付け根にある神経(主に第3・4指の間に通る趾間神経)が、歩行のたびに繰り返し圧迫を受け続け、神経が肥厚・線維化した状態のことです。正式には「趾間神経腫」や「足底趾間神経障害」とも呼ばれます。

痛みの出方には特徴があります。足の付け根から指先にかけて、踏み込むたびにズキッとした強い痛みや、ジンジンしたしびれ感、灼熱感が出ます。靴を脱いで足をほぐすと少し楽になるのも典型的なパターンです。先の細い靴やヒールを履いたとき、長時間の立ち仕事や歩行の後に悪化しやすい傾向があります。

延べ25,000名を診てきた経験から言うと、モートン病が長引く方には共通したパターンがあります。それは「足の骨格のアーチが低下しているだけでなく、体全体に慢性的な緊張が積み重なっている」ことです。

具体的には次のようなメカニズムで慢性化します。

まず、足のアーチが落ちると、歩行時に前足部への荷重が集中し、指の付け根の神経に繰り返しストレスがかかります。しかし、アーチが低下した原因は足だけにあるわけではなく、股関節の硬さ、骨盤の傾き、体幹深部の筋肉の機能低下、さらには首や背中の慢性緊張が全身の姿勢を崩し、その結果として足への荷重が偏るケースが多くあります。

次に、慢性化したモートン病の痛みには、異常な新生血管(「モヤモヤ血管」と呼ばれることもある)が形成され、これが神経の過敏化を維持するメカニズムが明らかになってきました。単純に神経への圧迫を解放するだけでは、このモヤモヤ血管による痛みの持続には対応しにくい場合があります。

さらに見落とされやすいのが、「冷え」の問題です。自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位な状態が続くと、末梢血管が収縮し、足先への血流が低下します。血流が乏しくなった神経は、わずかな刺激にも過敏に反応しやすくなります。冷えが強い季節や、精神的なストレスが重なる時期に症状が悪化する方は、この要因が大きく関わっている可能性があります。

なお、日本整形外科学会の情報によると、モートン病は保存療法(インソール・注射など)で改善が見込めない場合に外科的処置が検討されますが、手術後も一定の割合で再発が起きることが報告されています(参考:[日本整形外科学会 モートン病](https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/morton_disease.html))。再発の背景には、体全体の体質的な問題が関わっていることが多く、局所への対処だけでは変わりにくいことを示しています。

モートン病と整体の関係

整体でできることと、できないことをはっきりさせておきます。

整体はモートン病の神経の線維化を直接消すことはできません。また、外科的に神経を処理するような介入も行いません。整形外科での診断・ケアと並行することが前提です。特に、強い痛みで歩行困難な状態や、急速に悪化している場合は、まず整形外科を受診することを優先してください。

整体が力を発揮できるのは、「なぜこの足に繰り返し負担がかかり続けているのか」という体全体の問題を読み解き、その背景にある緊張パターンを緩めることです。

具体的には、骨盤・股関節・足首の動きのバランスを整え、前足部への集中荷重を和らげる姿勢の改善を行います。また、自律神経系にアプローチすることで、末梢の血流が上がりやすい状態をつくり、神経の過敏さが落ち着きやすくなるよう働きかけます。

インソールや注射が「足の問題への直接対処」であるとすれば、整体は「その足に繰り返し負担をかけている全身のパターンへの介入」です。両者は競合するものではなく、組み合わせることで変化が出やすくなる場合があります。

足の指の付け根に痛みが出ているということは、体がその場所に限界の声を出しているサインです。その声を聞きながら、体全体の状態を整えていくことが整体の本来の役割です。

福岡市でモートン病の整体を探す方へ

整体院を選ぶとき、次の点を参考にしてみてください。

まず、足の症状を「足だけ」で診るのではなく、全身の姿勢・骨盤・自律神経を含めた視点で見てくれるかどうかを確認することです。モートン病に関わる問題は足以外にも原因があることが多く、足先の施術だけを繰り返す院では根本からのアプローチが難しい場合があります。

次に、初回のカウンセリングで「どんな生活習慣が関係しているか」「いつ、どんな場面で悪化するか」という話を丁寧に聞いてくれるかどうかも重要です。痛みの時間帯・悪化する場面・靴の種類・立ち仕事の頻度など、生活の具体的な情報を踏まえて施術を組み立ててくれる院を選ぶことで、変化が出やすくなります。

また、整形外科や病院との連携に否定的でない院を選ぶことも大切です。モートン病は、保存療法では変わらないケースや、神経ブロック注射・場合によっては手術が適切な場合もあります。「病院には行かなくていい」と言い切るような院は、むしろリスクがあります。

整体院の得意分野も確認するとよいでしょう。足の慢性痛だけでなく、自律神経の乱れや体質的な問題を一緒に診ていく視点を持っている院であれば、長引くモートン病に対しても、より根本に近いところから関わることができます。

福岡市早良区・西新エリアで整体をお探しの方は、常若整骨院にもお気軽にご相談ください。足の痛みだけでなく、体全体の状態を見ながら丁寧にカウンセリングしています。慢性疲労症候群が長引く本当の理由|福岡市で整体と東洋医学から体を立て直す

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、モートン病に限らず、足の慢性的な痛みに対して次のような視点で関わっています。

初回は必ずカウンセリングから始めます。いつから痛みが出たか、どんな場面で悪化するか、仕事や生活スタイル、ストレスの状況、睡眠の質、食習慣まで聞きます。延べ25,000名を診てきた経験から言うと、足の慢性痛が続いている方には、仕事での長時間立位・強いプレッシャーの継続・睡眠の浅さが重なっているパターンが非常に多くあります。

施術では、足だけではなく、股関節・骨盤・腰椎・横隔膜・首という全身の緊張を丁寧に緩めていきます。足先への血流が低下しているとき、施術中に足が温かくなっていくのを感じる方が多くいます。「足が軽くなった」「踏み込むのが怖くなくなった」という変化が出ることがあります。

カウンセリングでは、痛みの背景にある生活の問題(靴の選び方・立ち仕事の合間の休み方・食事の温かさ・睡眠の確保)についても、無理なく続けられる提案をしていきます。

セルフケアとカウンセリングと施術をセットで行うのが、常若整骨院のスタンスです。施術でいったん緊張が緩んでも、生活の中で同じパターンが続いていれば、また戻りやすくなります。「早く来なくていい状態になること」を目標に、一緒に取り組んでいきます。

東洋医学から見たモートン病

東洋医学では、モートン病のような慢性的な足の神経痛を「体の深部の消耗」と「気血の循環の滞り」から読み解きます。

西洋医学の視点では、神経の線維化・アーチの低下・血管の異常増殖という「局所の変化」に注目しますが、東洋医学では「なぜその体がその状態になったのか」という体質の背景を重視します。

大きく3つのタイプに分かれます。自分がどのタイプに近いかを参考にしてみてください。

肝血虚型(かんけつきょ型)――神経と筋を養う血が足りないタイプ

東洋医学では「肝は筋を主る」と言います。肝とは、血を蓄え、体の筋肉・腱・神経に栄養を届ける機能です。肝の血が不足すると、足先の神経や腱を潤す力が弱まり、わずかな刺激でも過敏に反応しやすくなります。

このタイプに多い特徴は、夜になると痛みやしびれが強くなる(夜中に布団の中でジンジンする)、目の疲れや爪の白さが気になる、生理の量が少ない(女性の場合)、こむら返りが起きやすい、などです。

施術でも、このタイプの方は足先が特に冷えていることが多く、手のひらを当てた瞬間に「そこだけ温度が違う」と感じるケースがあります。肝の血が末梢まで届いていない状態です。

代表的なポイントは三陰交(さんいんこう)です。場所は内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろぎわにあります。入浴後に指の腹でゆっくり押すと、じんわりと温かさが広がる感覚があります。

脾虚型(ひきょ型)――水と栄養の代謝が滞るタイプ

東洋医学では「脾は肉を主る」と言います。脾は食べたものを気血に変換し、体の隅々に届ける機能です。脾の力が落ちると、足先への栄養の輸送が悪くなり、また水分の代謝も滞って足先のむくみや「重だるさ」が出やすくなります。

神経の周囲に余分な水分(東洋医学では「湿」と呼ぶ)が溜まると、神経への圧迫が慢性化しやすくなります。このタイプは、午後になると足が特に重く感じる、むくみが出やすい、胃腸が弱く疲れやすい、といった傾向があります。立ち仕事の多い方、食事が不規則な方、冷たい飲食物が多い方に見られやすいタイプです。

代表的なポイントは足三里(あしさんり)です。膝の外側にあるくぼみから指4本分下、すねの骨の外側にある少しくぼんだ場所です。胃腸の働きを整え、体全体の気血を補う力のあるポイントです。

腎虚型(じんきょ型)――骨格のアーチを支える根本的な力の低下タイプ

東洋医学では「腎は骨を主る」と言います。腎の精気(せいき)とは、生命力の根本で、骨や関節の強さに深く関わります。腎の力が落ちると、足底のアーチを支える骨格の力が弱まり、前足部への荷重集中が起きやすくなります。

このタイプは更年期以降の女性に多く見られます。更年期のホルモン変動によって骨密度が低下し、足のアーチ構造が崩れやすくなる変化は、東洋医学の腎虚の流れと一致しています。中高年以降に突然モートン病を発症した方、骨粗鬆症傾向のある方、長年疲れが取れにくい方に多いタイプです。

代表的なポイントは太渓(たいけい)です。内くるぶしとアキレス腱の中間にある小さなくぼみです。腎の原穴(げんけつ)と呼ばれ、腎の精気を補う力の強いポイントです。

3タイプが重なることが多い

この3タイプはしばしば重なって出現します。肝血虚と腎虚が同時に起きていれば、筋と骨の両方が消耗しているということになります。長年続くモートン病の方には、2タイプ以上の要因が絡んでいることが多くあります。どのタイプに当てはまるかは、症状の出方・生活スタイル・体質から読み解く必要があるため、一度詳しくカウンセリングを受けることをおすすめします。自律神経失調症が何年も変わらない本当の理由|福岡市・常若整骨院の体質から読む整体アプローチ

自律神経とモートン病の関係

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系です。活動時にはアクセル(交感神経)が優位になり、休息時にはブレーキ(副交感神経)が優位になります。この切り替えがスムーズに行われているとき、体はよく回復できます。

モートン病と自律神経には、次のような関係があります。

交感神経が長期にわたって優位な状態が続くと、末梢血管が収縮し、足先への血流が慢性的に低下します。血が届かない神経は、酸素や栄養を十分に受け取れず、わずかな刺激にも強く反応するようになります。これが「靴を替えてもインソールを入れても痛みが落ち着かない」という状態につながっていることがあります。

また、自律神経の過緊張は全身の筋肉を硬くします。骨盤底筋・腸腰筋・足底筋膜が一斉に固まった状態が続くと、足の指の付け根にかかる負担がさらに増します。結果として、足のアーチが落ちやすくなり、モートン病の悪循環が維持されます。

「仕事のストレスが続いていると足が痛くなりやすい」「疲れが溜まった週末のほうが痛みが強い」という声を患者さんからよく聞きます。これは体が正直に自律神経の状態を足先で表現している、と言えます。

また、痛みへの不安・恐怖も自律神経を緊張させる要因になります。「また踏み込んだら痛いかもしれない」という意識が続くと、体は常に防御モード(交感神経優位)に入り、末梢の血流がさらに低下するという悪循環が起きます。痛みの記憶と体の緊張が連動するこのパターンを解くには、足への局所対処だけでは届きにくい部分があります。

自律神経の乱れを整えるには、深い呼吸・十分な睡眠・体を冷やさない生活が土台になります。整体では、体の慢性緊張を緩めることで、副交感神経が働きやすい状態をつくるサポートを行っています。

なお、全身の自律神経の乱れが強い場合は、足の痛みだけでなく他の不調(めまい・動悸・不眠・消化不良など)も同時に出ていることがあります。そのような場合は、整形外科だけでなく、内科や心療内科への相談も視野に入れてください。

実際に多い相談パターン

長年モートン病と診断されて整形外科に通い続けているが、コルチコステロイド注射を複数回受けてもその都度一時的に楽になるだけで、数週間後にはまた戻ってしまうというケースがあります。靴をワイドタイプに替え、インソールを数種類試しても変わらないという方からのご相談も多くあります。

特に多いのが、「仕事で1日中立ちっぱなしで、最近特にひどくなってきた」という方です。足への直接的な負担だけでなく、仕事のプレッシャーや睡眠不足、冷たい飲食物の摂りすぎなど、自律神経や東洋医学的な体質の問題が絡んでいることがほとんどです。

もう一つ多いのが、「更年期のころから突然足が痛くなり始めた」という40〜50代の女性です。更年期のホルモン変動による体質変化が、足底のアーチ低下や神経の過敏化に影響しているケースが多くあります。このような場合、インソールだけの対応では体質的な変化に追いつかないことがほとんどです。

また、スポーツを続けている方で「走ると痛いが、歩くと何とかなる」という状態が続いているケースもあります。足先だけのストレッチを繰り返しても根本が変わらない理由は、体幹の緊張や全身の血流の問題が関わっているからです。

このような相談に対して、単に「足を揉みほぐす」だけでは変化が出にくいのは当然です。体全体の状態から読み解き、生活の中で何を整えるかを一緒に考えることが大切です。

実際の変化:当院に来られた3人の例

当院にご来院いただいた方々の実際の変化をご紹介します。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

1人目(50代女性・会社員)

「これという原因も思い当たらないのに、左足の薬指の付け根から足裏にかけて、踏み込むたびにピリッとした激痛が広がる」という状態で来院された50代の女性の方がいました。一歩進むのも困難で、坂道や階段を歩くのが怖くなっていたとおっしゃっていました。整形外科でモートン病の診断を受け、インソールと注射を試していましたが、根本的に変わらないと感じてご来院されました。

カウンセリングで伺うと、長年デスクワークと外回りが重なる仕事をされており、慢性的に足先が冷えやすく、睡眠も浅い状態が続いていました。施術では足だけでなく、骨盤・股関節・背中全体の緊張を丁寧に緩めていきました。施術のあと、足が温かくなってくるのをご自身でも感じていただき、「足が軽くなった」「踏み込むのが怖くなくなった」「翌日に数キロ歩けた」という変化が出てきました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

2人目(30代女性・立ち仕事と育児の両立)

育児と立ち仕事を並行している30代の女性の方は、両足の前足部に強いだるさと痛みが出ていました。「子どもを追いかけると足が限界で、もう走れないかと思っていた」とのことでした。

整形外科では「インソールで様子を見ましょう」と言われ、半年間試しましたが変化がなく、東洋医学のアプローチを試したいとご来院されました。脾虚と肝血虚の複合タイプと読み解き、足三里・三陰交などのポイントへのアプローチと、食事・睡眠のアドバイスをセットで行いました。数回の施術のあとで、「足の重だるさが落ち着いてきた」「夕方まで立っていられるようになってきた」という変化が出ました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

3人目(50代女性・どこに行っても変わらなかった慢性型)

「整形外科、接骨院、マッサージと渡り歩いてきたが、足だけ単体でケアしても戻ってくる一方だった」という50代の方が来院されました。更年期以降から足の痛みが強くなり、「もうこういう体だと思っていた」という言葉が印象的でした。

腎虚を中心に、肝血虚が重なったタイプと読み解きました。全身の慢性緊張を緩めながら、足先への血流が戻りやすい状態をつくることに取り組みました。「以前より長く歩けるようになった」「足が温かくなる感覚が出てきた」「体全体が軽くなった気がする」という変化が出ました。今は定期的にご来院いただきながら、自宅でのセルフケアも続けていただいています。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

以下のことは、日常の中で取り組んでいただけるセルフケアです。ただし、痛みが強い場合や急に悪化した場合は、まず整形外科を受診することを優先してください。

足先を冷やさないことが最も重要です。靴下を重ね履きする、足湯を5〜10分行う、湯船にしっかり浸かる。これだけで末梢血流が整いやすくなります。特に夏場にエアコンの冷えにさらされる環境では、足先の冷えが神経の過敏化を促進します。

靴の中の環境を見直すことも大切です。つま先が狭い靴、ヒールの高い靴は一時的にでも避けます。前足部のクッション性のある中敷きを使うことも、負担を和らげる一助になります。

深呼吸を習慣にすることで自律神経が整いやすくなります。仕事中に緊張が続くとき、意識的に吐く息を長くするだけで副交感神経が働きやすくなり、末梢の血流が改善しやすくなります。

食事では、体を温める食材(生姜・ねぎ・根菜類)を意識して取り入れ、冷たい飲食物を減らすことで、内側から体を温める効果が期待できます。特に小麦・砂糖・乳製品の過剰摂取は体の炎症を長引かせる要因になることがあります。

三陰交(さんいんこう)への刺激も有効です。場所は内くるぶしの頂点から指4本分上、すねの骨の後ろぎわです。毎晩入浴後に指の腹でゆっくり10〜20秒押す習慣を続けると、肝・脾・腎の3経に働きかけることができます。

太衝(たいしょう)も足先の血流を整えるポイントです。足の甲の、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみにあります。肝の疏泄(そせつ)を高め、気血の流れを促す力があるとされます。特に夜間の神経痛やしびれが気になる方に、入浴後に軽く刺激する習慣がおすすめです。強く押さず、じんわりとした圧を5〜10秒かけるだけで十分です。

陰陵泉(いんりょうせん)は膝の内側にある脾経のポイントです。すねの骨の内側の縁を膝に向かってなぞっていくと、骨が止まる手前のくぼみに当たります。脾の水分代謝を整え、足先のむくみや重だるさを和らげる方向に働くとされます。午後から足が特に重くなる方に取り入れていただきやすいセルフケアです。

「痛みが出るからと完全に動かさない」のではなく、痛みのない範囲で足首をゆっくり回したり、指を軽く動かす習慣を続けることで、血流の滞りを防ぎやすくなります。

医療機関との連携について

整体はモートン病を医療行為として管理する立場にはありません。次のような状態のときは、まず整形外科や専門の医療機関を受診することを強くすすめます。

強い痛みで歩行が困難な状態、急に症状が悪化したとき、しびれの範囲が足だけでなく足首・すね・膝上まで広がっているとき、発熱を伴うとき、転倒などによる外傷が疑われるとき、がんの既往歴がある方は特に注意してください。これらは整体よりも先に医療機関での精査が必要なレッドフラグサインです。

モートン病の確定診断にはMRIや超音波検査が有効です。保存療法が効かない場合、神経ブロック注射や外科的な処置(神経剥離術・神経切除術)が検討されることもあります。手術を検討している方も、まず整形外科専門医への相談を優先してください。

整体は医療の代替ではなく、医療と並行して「体全体の回復しやすい状態をつくる」役割を担います。お使いの薬の判断は必ず医師にご相談ください。整形外科でのケアと整体を組み合わせることで、相互に補完し合えることがあります。

自律神経失調や体全体の慢性疲労が絡んでいると思われる場合は、内科や心療内科への相談も視野に入れていただくとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

モートン病は整体で楽になりますか?

整体によって体全体の緊張が緩み、末梢への血流が改善することで、痛みが落ち着きやすくなる場合があります。ただし、神経の線維化を直接変えることは整体には難しく、整形外科と並行することが前提です。効果には個人差があります。

インソールや注射を繰り返しているのに戻ってくるのはなぜですか?

局所への直接対処だけでは、全身の姿勢パターンの崩れや慢性的な末梢血流の低下という根本が変わっていないためです。同じ全身の状態が続く限り、足への負担のかかり方も変わらず、繰り返しやすくなります。

手術を勧められましたが、整体でも対応できますか?

整体は手術の代わりにはなりません。手術が必要かどうかの判断は整形外科医にゆだねてください。ただし、手術後も続く痛みや再発に対して、体全体の緊張を整えるアプローチが補完的に役立つことがあります。手術の前後を問わず、ご相談は歓迎しています。

モートン病は更年期と関係がありますか?

関係があることがあります。更年期のエストロゲン低下は骨密度を下げ、足底のアーチを支える力が弱まる変化をもたらします。40〜50代の女性に多いのはこのためです。更年期の体質的な消耗(東洋医学では腎虚と呼ぶ)を整えるアプローチが、症状の安定に役立つことがあります。

若い人でもモートン病になりますか?

なります。スポーツで足を酷使する10代の選手にも見られます。若い方の場合は、全身の緊張パターンが固定する前の段階で整えることで、比較的変化が出やすい傾向があります。

整形外科に通いながら整体も受けていいですか?

問題ありません。むしろ、医療機関での管理と整体を組み合わせることが望ましいと考えています。整形外科の先生に整体を受けていることをお伝えしておくと安心です。

どのくらいの期間で変化が出ますか?

症状の深さや体質によって大きく異なります。数回の施術で「足が温かくなった」「踏み込みが楽になった」という変化を感じる方もいれば、数か月かけてゆっくり安定していく方もいます。慢性化が長い場合は時間がかかることをご理解ください。施術の間隔やセルフケアの継続状況によっても変化の速さは変わります。体質的な背景(冷えの強さ・自律神経の乱れの深さ)を丁寧に読み解きながら、無理のないペースで取り組んでいきます。

外反母趾があります。モートン病との関係はありますか?

外反母趾があると、足の指の付け根への荷重が変化し、モートン病が起きやすいアーチ構造の崩れにつながりやすいとされています。外反母趾そのものの改善を目指しながら、全身の姿勢を整えていく視点が大切です。

モートン病に似た症状で他に疑うべき病気はありますか?

足底腱膜炎、足根管症候群、外反母趾による神経刺激、腰椎ヘルニアによる神経根圧迫などがモートン病と似た症状を出すことがあります。整形外科での正確な診断が重要です。自己判断で決めつけず、専門家に診ていただくことをお勧めします。

痛みが落ち着いたら卒業できますか?

はい、当院のスタンスは「早く来なくていい状態になること」です。施術を通じて体の緊張が緩み、生活の中のセルフケアが習慣になれば、定期的な施術なしで安定できる状態を目指せます。

足の冷えとモートン病は関係がありますか?

深く関係しています。冷えによる末梢血流の低下は神経の過敏化を促進し、痛みが出やすい状態を維持します。東洋医学では冷えの背景に「脾虚」や「腎虚」があることが多く、体の内側から温める体質づくりが長期的な安定につながりやすいと考えています。整形外科的なアプローチと組み合わせることで、より安定した状態になりやすくなります。

長時間立ち仕事の場合、どうすれば負担を減らせますか?

靴の選択(つま先の広いもの・クッション性のある中敷きの使用)に加え、1〜2時間ごとに短い休憩を取り足先を休める、スタンディングマットを使用する、帰宅後に足湯や三陰交へのセルフケアを習慣にすることが有効です。それでも変わらない場合は、体全体の緊張パターンを整える専門的なアプローチを検討してください。

福岡市以外からでも来院できますか?

はい、遠方からお越しいただいている方もいます。初回にしっかりカウンセリングと施術を行い、ご自宅でのセルフケアをお伝えすることで、間隔を空けながら続けていただくことが可能です。

まとめ

モートン病の痛みが長引いている方へ。特に「インソールや注射を繰り返しているのに、またすぐ戻ってくる」という経験を繰り返している方、あるいは「どこに行っても、足の問題だけ言われて根本が変わらない」と感じている方に、この記事が届いてほしいと思っています。

足の神経が痛みを出し続けているのは、足だけの話ではないことがあります。全身の慢性緊張、末梢への血流の低下、自律神経の過緊張、体質的な消耗。これらが重なったとき、体は足という末端で「もう限界です」というサインを出します。

整体でできることは限られています。でも、体全体の緊張を緩め、血が末梢まで届きやすい状態をつくること、そして生活の中で何を変えれば体が回復しやすくなるかを一緒に考えること、これが当院の関わり方です。

整形外科に通い続けているけれどなかなか変わらない、または体全体から整えたいと感じているなら、一度ご相談ください。福岡市早良区・西新エリアにある常若整骨院では、カウンセリングと施術と東洋医学の視点を組み合わせて、あなたの体の話に向き合います。

モートン病を含む慢性的な足の神経痛は、「どこで圧迫されているか」だけでなく、「その圧迫が生まれ続ける体の状態」を変えないかぎり、元に戻りやすいのが現実です。インソールや注射を否定しているわけではありません。それらを使いながらも、体全体の底上げを並行して行うことで、変化が持続しやすくなることを経験から言えます。

自律神経の慢性的な過緊張、冷えによる末梢血流の低下、更年期などの体質変化、仕事や生活のストレス。これらが足先に集約されて痛みとして出ているとき、体が教えてくれているのは「足だけではない」ということです。その声を丁寧に聞きながら、体全体を整えることが、長期的な安定につながると考えています。自律神経失調症が何年も変わらない本当の理由|福岡市・常若整骨院の体質から読む整体アプローチ

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。整体師として施術歴20年以上、延べ25,000名を施術。整体・気功・東洋医学を組み合わせた独自のアプローチで、慢性的な痛みや自律神経の乱れ、体質改善に関わってきた。東洋医学の見立て(肝・脾・腎の体質別アプローチ)を土台に、施術・カウンセリング・セルフケアをセットで提供している。「早く来なくていい状態になること」を目標に、患者さん一人ひとりの体質と生活を丁寧に読み解く。モートン病のような慢性足部神経痛も、全身の緊張と体質から読み解くアプローチを続けている。整体師向けの教育活動も行い、体質を整える視点を全国に広める活動を続けている。