良性発作性頭位めまい症が繰り返す本当の理由|福岡市の整体で耳石と体質の両方から整える

結論から言うと、良性発作性頭位めまい症(BPPV)が繰り返す方には、耳石が外れやすい体の状態がそのまま続いているケースがほとんどです。

頭の向きを変えながら耳石を元の位置に戻す「頭位変換療法(エプリー法など)」は、急性期のめまいを落ち着かせるうえで非常に効果的な方法です。ただ、耳石が剥がれやすくなった根本の背景、つまり内耳の血流の低下、水分代謝の乱れ、自律神経の過緊張という体の状態が変わっていなければ、また同じことが起きやすいままです。

この記事は、こんな方に向けて書いています。

耳鼻科でBPPVと診断されて頭位変換療法を受けたが、何度も繰り返している方。めまいが起きるたびに不安が積み重なり、頭を動かすことが怖くなっている方。体質的なアプローチで、繰り返しを減らしたいと考えている方。

整体の現場で20年、延べ25,000名の体と向き合ってきた経験をもとに、繰り返すBPPVの背景と、体のケアでできることをお伝えします。

なぜ良性発作性頭位めまい症は繰り返すのか

良性発作性頭位めまい症が繰り返す方には、体の緊張が抜けていないケースが非常に多くあります。

まず、仕組みを確認しておきましょう。

内耳には「耳石(じせき)」と呼ばれる小さなカルシウムの粒が存在しています。通常は卵形嚢(らんけいのう)という袋のなかに収まっていますが、この耳石が何らかの理由で剥がれて三半規管(三方向にある細い管)に迷い込むと、頭を動かすたびに激しい回転性のめまいが起きます。これがBPPVです。

頭位変換療法は、段階的に頭の角度を変えながら迷い込んだ耳石を元の場所へ戻す手法です。正しく行われれば多くのケースでめまいが落ち着きます。

問題は、「なぜ耳石が外れたのか」という点が解決されていないことです。

耳石が外れやすくなる背景として、主に次の4つが絡み合っています。

内耳の血流が低下している

内耳は非常に精密な器官で、わずかな血流の変化も機能に影響します。慢性的なストレス、冷え、睡眠不足、過労が重なると、内耳に届く血液の量と質が落ちます。血流が低下した状態では耳石の代謝が滞り、形が崩れて脆くなり、剥がれやすくなっていきます。

水分代謝が乱れている

内耳のなかには「内リンパ液」という液体が満ちており、その量と質のバランスが保たれることで平衡感覚が機能します。水分摂取が不足していたり、むくみがあって体内の水の巡りが悪かったりすると、内リンパ液の調節がうまくいかなくなります。夏はエアコンで体の芯が冷えている反面、汗の蒸発が少なくて脱水に気づきにくい時期です。この状態が内耳の水分代謝をさらに乱します。

骨密度が低下している

耳石の主な成分は炭酸カルシウムです。骨粗しょう症や骨密度の低下がある方、特に更年期以降の女性では、エストロゲン(女性ホルモン)の低下によってカルシウムの代謝が変化し、耳石の質が劣化しやすいことが指摘されています。形の崩れた耳石はわずかな振動でも剥がれやすく、再発のリスクが上がります。

自律神経が過緊張している

自律神経は、体のアクセルにあたる交感神経とブレーキにあたる副交感神経から成ります。慢性的なストレスや不規則な生活で交感神経が優位な状態が続くと、全身の末梢血管が収縮します。内耳への血流が落ちるのはもちろんのこと、内耳の圧力調節も乱れやすくなります。さらに、BPPVで激しいめまいを経験した後は「また起きるのではないか」という予期不安が生じやすく、この不安が自律神経をさらに揺さぶります。

これら4つの要因は、互いに強め合っています。疲れが続けば自律神経が乱れ、自律神経が乱れれば血流が落ち、血流が落ちれば内耳の代謝が滞り、耳石がまた剥がれやすくなる。この流れが変わらない限り、頭位変換療法を何度繰り返しても、体の土台は変わりません。

良性発作性頭位めまい症と整体の関係

整体でBPPVそのものを直接どうにかすることはできません。これは正直にお伝えしておくことが必要です。

耳石を元の位置に戻す処置は、耳鼻科や神経内科などの専門の医療機関で行う頭位変換療法が適切です。まだ受診されていない方、症状が強い方は、まず医療機関へ行くことが先です。

整体でできることは、BPPVが繰り返しやすい体の状態を和らげるサポートです。具体的には次のようなアプローチを行います。

首や肩、後頭部まわりの筋肉の緊張をゆるめることで、頸部の血流と内耳への神経的な影響を軽減します。BPPVが繰り返している方の多くは、首の深部の筋肉が慢性的に硬くなっています。この緊張を丁寧にゆるめていくことで、内耳への血流が改善しやすくなります。

自律神経の調整を目的とした全身へのアプローチも行います。交感神経が過剰に働き続けている状態は、体全体がずっと「戦闘態勢」にあるようなものです。体の緊張をゆるめ、副交感神経が働きやすい状態に整えることで、内耳の環境が変わりやすくなります。

カウンセリングを通じて、BPPVを繰り返させている生活習慣の要因を一緒に探します。睡眠の質、水分の取り方、ストレスの状況、冷えとの向き合い方、めまいへの恐れの強さなど、日常のなかにある要因を整理して、セルフケアに落とし込んでいきます。

福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと

福岡市でBPPVや慢性的なめまいに対応できる整体院を探すとき、知っておいてほしいことがあります。

BPPVの急性期、つまりめまいが激しく起きているときは、整体よりも先に耳鼻科や神経内科の受診が優先です。医師による診断で「BPPV」であることが確認されてから、体質的なアプローチとして整体を組み合わせるのが正しい順序です。

整体院を選ぶ際は、「体全体を診てくれるか」という視点が大切です。BPPVのケアは、首だけを施術する局所的なアプローチでは不十分です。自律神経のバランス、全身の血流状態、生活習慣全体を含めて診てもらえる院かどうかを確認してください。

カウンセリングを丁寧に行っているかどうかも大切なポイントです。めまいは体の状態だけでなく、精神的なストレスや不安とも深く関わっています。「聞いてもらえる時間」があるかどうかが、回復への大きな違いをうみます。

整体は医療行為ではありません。「必ず良くなります」「めまいを保証します」という表現をする院には注意が必要です。良心的な整体院は、自分たちにできることとできないことを明確に伝えたうえで、医療機関との連携を大切にしています。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、BPPVや繰り返すめまいを「体全体の状態から見る」という視点でアプローチしています。

最初にカウンセリングを丁寧に行います。いつからめまいが繰り返しているか、どんなタイミングで起きやすいか、睡眠・ストレス・食事・姿勢・生活リズムはどうかという点を時間をかけて聞かせていただきます。

施術では、首・肩・後頭部まわりの深部の緊張をゆるめること、背中・腰・骨盤のバランスを整えること、気功を使って体全体のエネルギーの流れを整えることを組み合わせます。全身が緊張したままの状態で内耳だけを診ようとしても、体は整っていきません。

施術のあとにはセルフケアの話もお伝えします。整体の時間は週に1時間に満たないものです。残りの167時間、日常の過ごし方が体の状態を決めます。水の飲み方、睡眠のとり方、冷えとの向き合い方、めまいへの恐れの和らげ方など、ご自身でできることを渡していくことを最も大切にしています。

依存ではなく、自分で自分の体を整えられる状態になって卒業していただくことが、当院のゴールです。

東洋医学から見た良性発作性頭位めまい症

東洋医学では、めまいを「虚(きょ)」と「実(じつ)」の2つの軸で見ます。虚は体の根本的な働きが消耗している状態、実は過剰なものが詰まっている状態です。BPPVのように繰り返すめまいには、虚のタイプが絡んでいることが多くあります。

腎(じん)と耳の深い関係

東洋医学で「腎(じん)」とは、腎臓そのものを指すだけでなく、体の回復力・生命力の貯金のような働きを指す概念です。腎は「耳を開く(じんはじをひらく)」という言葉があるように、耳の機能と深く関わっています。腎の精気、つまり体の根本的な力が豊かな人は耳の機能が安定しやすく、腎が消耗すると耳鳴り、難聴、めまいが起きやすいと考えます。

繰り返すBPPVの方の多くは、慢性的な疲れ、夜更かし、水分代謝の乱れ、冷えなど、腎を消耗させる生活が続いているケースが少なくありません。東洋医学的にはこれを腎虚(じんきょ)、つまり腎の働きが弱っている状態と言います。

腎虚に伴うBPPVの特徴として、繰り返すめまい、疲れやすさ、夜中に目が覚める、腰のだるさ、足の冷えなどが重なることが多いです。特に更年期以降の女性に多く見られます。

水毒(すいどく)・水滞(すいたい)

水毒とは、体内の水分代謝の乱れを指す東洋医学の言葉です。体が必要な水を必要な場所に届けられていない状態、あるいは余分な水が特定の場所に停滞している状態です。

内耳は水分の調節が特に精密な器官です。水毒の状態が続くと、内耳リンパ液のバランスが崩れやすくなり、めまいが繰り返しやすくなります。むくみやすい、朝に顔がむくむ、雨の日や湿度が高い日に体が重だるいという方は、水毒体質の傾向があります。

水毒を改善するためには、脾(ひ)の働きを整えることが鍵になります。脾とは、東洋医学で消化・吸収・水分代謝の司令塔のような役割を持つ概念です。脾が弱ると体の水の巡りが悪くなり、余分な水が体内に溜まりやすくなります。脂っこいもの、甘いもの、冷たいものの取りすぎが脾を傷めやすいとされています。

脾虚痰湿(ひきょたんしつ)という状態になると、体内に「痰(たん)」と呼ばれる余分な水や汚濁物質が蓄積されます。この痰が内耳周囲に停滞すると、内耳リンパ液の調節がさらに乱れやすくなります。体が重だるい、頭が霞む、天気が悪いとめまいがひどくなるという方は、この脾虚痰湿のパターンが関わっていることが多いです。整える方向としては、消化器系をいたわる食事(温かく、消化しやすいもの)と、冷飲食を控えることが基本です。

肝陽上亢(かんようじょうこう)

慢性的なストレスや睡眠不足が続くと、東洋医学で言う肝(かん)が過熱した状態になります。これを肝陽上亢と言います。肝の気と陽気が上に向かいすぎると、頭や耳に余計な熱が上がり、めまい、頭重感、のぼせなどが起きやすくなります。BPPVの背景に強いストレスや緊張、怒りが重なっているケースは、この状態が関わっていることがあります。

BPPVに関わるツボとその場所

東洋医学的なアプローチとして、次のようなツボへの刺激が参考にされます。状態によって適切なツボは異なりますので、専門家への相談を組み合わせてください。

完骨(かんこつ):耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の後ろ下、少しくぼんだところです。内耳の血流を助け、頭部の気の詰まりをゆるめるとされます。人差し指の腹でやさしく押してください。

百会(ひゃくえ):頭のてっぺん、両耳を結んだ線と眉間からの正中線が交わる点です。全身の陽気を集め、浮き上がった気を鎮める働きがあります。人差し指や中指でやさしく圧をかけます。

風池(ふうち):後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみです。頭部への血流を整え、首周りの緊張をゆるめます。両手の親指を当ててゆっくり押します。

内関(ないかん):手首の内側のしわから指3本ぶん肘側に上がったところ、2本の腱の間です。自律神経と消化器系に働きかけ、吐き気やめまい、不安感に使われるツボです。反対の手の親指でやさしく押します。

自律神経と良性発作性頭位めまい症の関係

自律神経とは、体のアクセルにあたる交感神経とブレーキにあたる副交感神経から成る神経系で、呼吸・心拍・血流・消化・体温調節など、意識しなくても働く機能を24時間コントロールしています。

BPPVが繰り返す方の多くは、この自律神経のバランスが崩れています。具体的には、交感神経が優位すぎる状態が続いているケースです。

交感神経が過剰に働き続けると、血管が収縮して内耳への血流が低下します。内耳は非常に小さな器官ですが、精密な作業をするために豊富な酸素と栄養を必要としています。血流が落ちると耳石の代謝が滞り、内耳リンパ液のバランスも乱れやすくなります。

さらに、自律神経が過緊張している状態では睡眠の質が落ちます。深い眠りの時間が減ると、体が夜間に行うべき修復・回復の作業が追いつかなくなり、内耳の状態が悪化しやすいという悪循環に入ります。

また、BPPVで一度激しいめまいを経験すると「また起きるのではないか」という予期不安が生まれやすくなります。頭を動かすことが怖くなり、できるだけ頭を固定して過ごすようになる方も多くいます。しかしこの「固める」という行動は、首まわりの筋肉をさらに緊張させ、自律神経のバランスをさらに崩す原因になります。

体の緊張をゆるめること、恐れを少しずつ和らげること、この2つが、BPPVの悪循環を断ち切る入口になります。

また、BPPVが繰り返す方の多くは「次にめまいが来たらどうしよう」という思考が頭のなかでぐるぐると続いています。この思考の繰り返し自体が、頭部の筋肉をさらに緊張させ、首の血流をさらに低下させます。考えすぎは脾(ひ)を傷め、気の巡りを滞らせるという東洋医学の見方とも一致します。恐れを「ゼロにしよう」とするのではなく、「今この瞬間に体を整えることに集中する」という方向に意識を向けることが、自律神経にとっての最良のサポートになります。

実際に多いケース

施術室でよくお聞きするパターンをご紹介します。

仕事が忙しくなる時期、または繁忙期が終わった直後にめまいが起きるというケースがあります。忙しいときは交感神経が高ぶり続け、少し落ち着いた瞬間に自律神経が揺り戻すように乱れて症状が出ることがあります。「やっと休めるとほっとしたら、翌朝めまいが来た」という方はこのパターンが多いです。

寝起きに頭を起こした瞬間、または夜中に寝返りを打ったときだけ強いめまいが出るという方もいます。日中は何ともなく、横になっていると楽という特徴があります。繰り返している方の多くに、慢性的な首の硬さと睡眠の質の低下が見られます。

どこに行っても「異常なし」と言われてきた方が来院されることもあります。MRIや血液検査では問題が見つからず、耳鼻科でBPPVと言われても処置だけでは追いつかないと感じている方です。体の深部にある緊張や代謝の乱れは、通常の検査では見えにくいことがあります。

3人の事例

仕事のストレスが重なった40代男性

40代の男性会社員のAさんは、繁忙期が続いた春から夏にかけて、起き上がりのたびに激しい回転性のめまいが起きるようになりました。耳鼻科でBPPVと診断され、頭位変換療法を受けて一度は落ち着きましたが、翌月にまた同じ症状が出たとのことで来院されました。

お話を聞くと、睡眠が5時間以下の日が続いており、水分はコーヒーが中心でお水はほとんど飲んでいない状態でした。首や肩の緊張が非常に強く、後頭部も硬くなっていました。

施術では首・肩・後頭部の緊張をゆるめることと自律神経の調整を中心に行い、水分の取り方と睡眠の確保についてお伝えしました。数回の施術のあと、「朝の起き上がりが怖くなくなってきた」とお話しくださいました。その後のBPPVの繰り返しは以前より落ち着いてきているとのことです。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

育児と家事の疲れが積み重なった30代女性

育休明けで職場復帰して半年後、Bさんは寝返りのたびにぐるぐるとした強いめまいを感じるようになりました。夜中の授乳が続いていた時期からの睡眠不足が抜けないまま、保育園の送迎と仕事と家事をすべてこなされていました。

「また倒れるのが怖くて、頭を動かすのが怖い」とおっしゃっていました。頭を固定して過ごすようになったことで、首の筋肉がさらに硬くなるという悪循環が起きていました。

カウンセリングで現在の状況を整理し、施術で首まわりの深部の緊張をゆるめながら、「頭をゆっくり動かすことは体を傷めることではない」という感覚を取り戻していただくことから始めました。3か月後、「ゆっくりなら寝返りができるようになりました。生活が少し楽になった」とお話しくださいました。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

何年も繰り返してきた50代女性

更年期を過ぎてからBPPVを繰り返すようになったというCさんは、耳鼻科での処置を繰り返しながらも数か月おきにまた症状が出るという状態が3年ほど続いていました。「もう体質だから仕方ない」と半ば諦めて来院されました。

東洋医学的な視点でお体を見ると、腎虚の傾向が顕著で、冷え、腰のだるさ、夜中に目が覚めるという症状も重なっていました。施術に加え、腎を補う観点から食事と生活リズムの整え方もお伝えしました。

「繰り返す間隔が長くなってきた」「めまいへの恐れが少し和らいだ」という変化をお話しくださっています。症状がゼロになるわけではありませんが、生活のなかでBPPVとどう向き合うかが少しずつ変わってきているとのことです。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

BPPVへのセルフケアで大切なのは、体を「固めない」ことと、内耳を支える体の状態を整えることです。

水分をこまめに補給する。内耳リンパ液の材料は水分です。コーヒーやお茶だけでなく、常温の水を1日1.5リットルを目安にこまめに飲んでください。夏はエアコンで汗の自覚がなくても、室内でも水分は失われています。

首と後頭部を冷やさない。エアコンで首まわりが冷えると内耳への血流が落ちます。首の後ろに温かいタオルを当てる、外出時はネックウォーマーを活用するだけで状態が変わる方も多くいます。

頭を急に動かさない、しかし固めすぎない。ゆっくりと動くことを心がけつつ、必要以上に恐れすぎないことが大切です。頭をいつも同じ方向に固定して眠ると、首の筋肉がかえって硬くなります。ゆっくりとした寝返りは避けなくて構いません。

睡眠を7時間以上確保する。自律神経の修復は睡眠中に行われます。就寝1時間前からスマホを手放し、部屋を暗くするだけで眠りの質が変わりやすくなります。

深呼吸を1日3回取り入れる。4秒吸って8秒かけてゆっくり吐くだけで副交感神経が働きやすくなります。自律神経を整える最もシンプルな方法です。

めまいを責めない。「またやってしまった」「体が弱い」と自分を責める気持ちは、緊張をさらに高めます。BPPVは体が送るサインです。どこかで無理が続いていることを知らせてくれているのだと受け取ることが、回復の入口になります。

医療機関との連携について

BPPVのような回転性めまいは、初回または再発のたびに医療機関で確認していただくことが重要です。以下のような場合は、特に速やかに受診してください。

初めて強い回転性のめまいが起きた場合は、脳梗塞や脳腫瘍などの重篤な疾患との鑑別が必要です。BPPVに似た症状でも、背景に別の問題が隠れていることがあります。

めまいと同時に、手足のしびれ、言葉が出にくい、歩行がふらつく、激しい頭痛、片側の顔の麻痺などが出た場合は、すぐに救急を受診してください。これらはBPPVではなく脳血管疾患のサインである可能性があります。

聴力の低下が同時にある場合、またはめまいが30分以上続く場合は、メニエール病など別の疾患の可能性があります。耳鼻科や神経内科での精査が必要です。

常若整骨院では、必要に応じて医療機関での受診をお伝えしています。整体はあくまでも医療の補完として、回復しやすい体の土台づくりをサポートする立場です。診断・薬の判断は必ず医師に相談してください。

FAQ・よくある質問

BPPVとメニエール病は何が違いますか?

BPPVは頭を動かしたときだけにめまいが出て、通常1分以内に落ち着きます。一方、メニエール病は頭の位置に関係なくめまいが起き、30分から数時間続くことが特徴です。耳鳴りや難聴を同時に繰り返すことが多い点も異なります。区別が難しい場合は耳鼻科で検査を受けてください。

寝返りするたびにめまいがします。どれくらい続くものですか?

BPPVの多くは適切な頭位変換療法を行うことで数日から数週間で落ち着いてきます。ただし、繰り返す方は体質的な背景があることが多く、対処療法だけでは再発が続くことがあります。繰り返しが気になる場合は体全体へのアプローチを検討することをおすすめします。

エプリー法は自分でもできますか?

正しい動作で行えば自宅でも可能ですが、初回は必ず専門家の指導のもとで確認してから行ってください。動作を誤ると症状が悪化することもあります。また、頸椎に問題がある方には不適切な場合があるため、受診して確認してからにしてください。

整体ではどんなことをしますか?

首・肩・後頭部の筋緊張をゆるめること、自律神経のバランスを整えること、体全体の気の流れを調整することが主なアプローチです。耳石を直接操作することは整体の範囲ではありませんが、BPPVが繰り返しやすい体の状態を変えるサポートをします。

放っておいても落ち着くことはありますか?

軽いケースでは数週間で自然に落ち着いてくることもあります。ただし、強い症状が続いている場合や繰り返している場合は、放置せず受診することをおすすめします。転倒リスクもあるため、安全の観点からも早めの対応が大切です。

何度も繰り返しています。体質なのでしょうか?

「体質だから仕方ない」ではなく、「繰り返しやすい体の状態がある」と考えることで、対策できることが見えてきます。自律神経の過緊張、内耳の血流低下、水分代謝の乱れ、骨密度の問題など、繰り返す背景は人によって異なります。何が関係しているかを探ることで、繰り返す間隔を長くできることがあります。

めまいの発作が出たとき、どうすればいいですか?

まずその場に座るか横になって、目を閉じてください。頭を激しく動かすと症状が悪化することがあります。静かな場所で数分待つと、BPPVのめまいは落ち着いてくることが多いです。安全を確認してからゆっくり動くようにしてください。

夏になるとめまいがひどくなるのはなぜですか?

夏は脱水、エアコンによる血管収縮、寒暖差による自律神経の疲弊という3つが重なりやすい時期です。内耳は水分と血流に特に敏感なため、夏にBPPVが悪化しやすい方は多くいます。こまめな水分補給と首の冷え対策が、夏の特に重要なセルフケアです。

更年期とBPPVは関係ありますか?

関係があります。更年期以降はエストロゲンが低下し、カルシウム代謝が変化します。耳石の主成分はカルシウムであるため、耳石の質が落ちやすくなると考えられています。更年期以降にBPPVが増えた方は、腎の働きを支えるアプローチが特に参考になることがあります。骨密度の管理については主治医にもご相談ください。

骨粗しょう症があるとBPPVになりやすいですか?

骨密度が低い方は耳石の質が低下しやすく、BPPVの再発リスクが高いとされています。骨粗しょう症の管理を並行して進めることが、BPPVの繰り返しを減らすうえでも役立ちます。主治医と相談しながら進めてください。

首が硬いとBPPVに影響しますか?

影響があります。首まわりの筋肉が慢性的に硬くなると、頸部から内耳への血流が落ちやすくなります。また、首の硬さは自律神経にも影響を与えます。繰り返すBPPVの方の多くに、首の強い緊張が見られます。

食事で気をつけることはありますか?

塩分の取りすぎは体内の水分バランスを乱しやすいため、控えめにすることをおすすめします。内耳リンパ液の圧力に影響することがあります。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを意識して摂ることも参考になります。日光を適度に浴びる、きのこ類や魚を食事に取り入れるなどが具体的な方法です。水の代わりにコーヒーや清涼飲料水を飲んでいる方は、こまめな水の補給を優先してみてください。

整体に通う頻度はどのくらいですか?

症状や体の状態によって異なりますが、最初は週1回ほどのペースで体の緊張をゆるめながら状態を確認していきます。状態が落ち着いてきたら間隔を広げ、最終的にはセルフケアだけで整えられる状態を目指していきます。整体は通い続けるためのものではなく、自分で整えられるようになるための補助として活用してください。

まとめ

福岡市で良性発作性頭位めまい症を繰り返している方へ、最後にお伝えしたいことがあります。

頭位変換療法を受けてもまた繰り返してしまうのは、あなたのせいではありません。体の深部で、自律神経の過緊張、水分代謝の乱れ、内耳の血流低下という状態が続いているために、耳石が外れやすい土台が変わっていないことが多いのです。

「もう体質だから」と諦めてしまう前に、その土台を変えることができるかどうか、一度体全体の状態を診てみることをおすすめします。

病院で「異常なし」と言われてもめまいへの恐れが続いている方。頭を動かすたびに緊張してしまっている方。繰り返すたびに不安が積み重なっている方。

一人で抱え込まず、カウンセリング・施術・セルフケアを組み合わせて、回復しやすい体の状態づくりをサポートします。まず、体の緊張をゆるめることから始めましょう。

院長プロフィール

常若整骨院 院長 冨高誠治(とみたか せいじ)

福岡市にある常若整骨院の院長。施術歴20年、延べ25,000名を施術。整体・気功・東洋医学を組み合わせたアプローチで、自律神経の乱れ、慢性的なめまい、繰り返す不定愁訴など、「どこに行っても変わらない」と感じている方の体と向き合ってきた。整体師向けの教育事業も行い、頼れる先生を全国に増やすことを目指している。