大人になっても続く起立性調節障害|朝のつらさが変わらない本当の理由【福岡市・常若整骨院】

結論から言うと、大人になっても起立性調節障害が続いている方には、体の根本的な回復力が低下したまま回復しきれていないケースがほとんどです。

原因は血圧調整の問題だけでなく、長年にわたる自律神経の消耗と、体を動かすための「気(き)」と「血(けつ)」の不足が重なっています。整体でできることは、薬でも手術でもなく、体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい土台をつくるサポートです。この記事は、子どもの頃に起立性調節障害と診断された経験があり、大人になった今もまだ朝のつらさや倦怠感が続いている方、または社会人になってから症状が戻ってきた方へ向けて書いています。

なぜ起立性調節障害は大人になっても続くのか

起立性調節障害が長引く方には、体の緊張が慢性的に抜けていないケースが多くあります。

起立性調節障害とは、立ち上がったときに血圧や心拍の調整がうまくいかず、めまい・頭痛・強い倦怠感・朝の眠気・立ちくらみなどが起きやすくなる状態のことです。自律神経の働き、体のアクセルとブレーキがうまく切り替わらないために起こります。

中学・高校時代に診断を受け、「大人になれば自然に落ち着く」と言われた方は少なくありません。実際、成長とともに症状が軽くなる方もいます。しかし、20代・30代になってもまだ朝が苦手、立つとめまいがする、午前中はぼーっとして仕事にならない、という状態が続く方も相当数います。

なぜ続くのか、現場で見てきた中から大きく三つのことが言えます。

一つ目は、成長期に消耗した体の回復力が、大人になっても追いついていないことです。思春期は体も心も急速に変化する時期です。その変化についていけずに自律神経が疲弊した状態のまま、就職・受験・人間関係のストレスが重なり続けることで、体の負担がずっと解消されないまま蓄積されていきます。

二つ目は、「体の根っこ」にある問題が手つかずのままになっていることです。血圧を上げる薬や、生活リズムを整える指導だけでは、体の深部にある消耗は変わりにくい。症状を一時的に抑えても、体を動かすためのエネルギーが補われていないので、また崩れることを繰り返します。

三つ目は、社会人になるとストレスの種類が変わることです。学生時代とは違い、仕事の責任・通勤のつらさ・人間関係のプレッシャーが加わります。特に早朝出勤や立ち仕事、長距離の通勤が必要な職場では、症状が再燃・悪化するケースが目立ちます。

起立性調節障害が大人になっても続く背景には、ストレスと疲労の蓄積、生活習慣の慢性的な乱れ、そして体の回復力そのものの低下という三つの要因が重なっています。症状の場所だけを見るのではなく、その手前にある体全体の状態を整えることが、長い目で見た変化への道筋になります。

大人の起立性調節障害が見えにくい理由の一つは、「見た目で判断されやすい」ことです。病院の検査で特に異常がなく、外から見ると元気そうに見える。でも毎朝起きられない、午前中に頭が働かない、通勤だけで体力を使い果たしてしまう。この「見えないしんどさ」を長年抱えてきた方が、相談に来られます。

起立性調節障害と整体の関係——できることとできないこと

整体でできることは、自律神経の働きを整えやすい身体づくりのサポートです。

整体は医療行為ではありません。起立性調節障害の診断を行ったり、薬を処方したりすることはできません。ただ、体の緊張を全体からゆるめていくことで、自律神経がより円滑に動きやすい土台を整えることはできます。

体の硬直やかたさが慢性化していると、筋肉や内臓に流れる血液の循環が低下します。立ち上がったときに血液が脳まで届きにくくなる下地がそこにあります。整体では、体全体の筋肉の緊張をゆるめ、血液が流れやすい状態をつくることを目的の一つとしています。

また、自律神経は背骨の近くを通っています。姿勢のかたより、猫背、長時間の同じ姿勢などで背骨まわりが固まってくると、自律神経の働きが落ちやすくなります。整体でそのかたさをほぐしていくことで、自律神経が反応しやすい体の状態をつくっていきます。

カウンセリングも重要な役割を担います。起立性調節障害を長年抱えてきた方には、「人に合わせすぎてきた」「がんばりすぎてきた」「不安を一人で抱えてきた」という傾向が見られることがあります。考え方のくせや生活習慣、食習慣まで一緒に見直すことが、体の回復を支える土台になります。

整体が単独では補いにくいこともあります。重篤な循環器系の問題、内分泌疾患、精神科的な支援が必要な状態などは、医療機関での診察と対応が最優先です。整体はあくまで、体の緊張をゆるめ、回復しやすい状態をつくるサポートとして機能します。

福岡市で整体を探す方が知っておくべきこと——院選びの3つのポイント

福岡市で起立性調節障害に対応した整体院を探すとき、確認しておきたいことがあります。

一つ目は、カウンセリングに時間をとってくれる院かどうかです。起立性調節障害はその人の生活環境・ストレス・考え方のくせと深く関係しています。体だけを診るのでなく、どんな生活をしているか、何に悩んでいるかまで聞いてくれる院を選ぶことが大切です。初回に5分だけ話を聞いてすぐ施術に入るところより、時間をかけて背景を聞いてくれるところが合っています。

二つ目は、継続的なサポートができる院かどうかです。起立性調節障害はすぐに変化が出るものではありません。体の回復力を少しずつ底上げしていく作業なので、「あなたのペースで来てください」と寄り添ってくれる院が合っています。焦らせたり、施術回数をノルマのように提案してくる院は慎重に見極めてください。

三つ目は、医療機関との連携を視野に入れているかどうかです。起立性調節障害は、小児科・内科・心療内科など、複数の専門科で診察を受けることが必要な場合があります。整体院がその点を理解し、「必要なら病院へ行くことを一緒に考えましょう」と言える環境かどうかも、選ぶ際の一つの目安になります。

常若整骨院の考え方——カウンセリング・施術・セルフケアをセットで行う理由

体の不調は、体だけの問題ではないというのが、20年間現場で見てきた結論です。

常若整骨院では、体の緊張をゆるめる施術と、生活習慣・考え方への働きかけをセットで行っています。その理由は、体の緊張と心の緊張は連動しているからです。どれだけ施術でほぐしても、日常の生活で同じストレスや睡眠不足・食習慣の乱れが続けば、体はまた元の状態に戻っていきます。

初回のカウンセリングでは、いつから症状があるか、どんな生活をしているか、何がつらいかをできるだけ詳しく聞きます。体の動きや重さを確認しながら、どこに緊張が集まっているかを確かめ、施術に入ります。

気功を使った施術では、体に直接触れながら、エネルギーの流れが滞っているところを整えていきます。多くの方が、施術後に「体が軽くなった」「足が地面につく感覚が変わった」「呼吸が深くなった気がする」という変化を感じます。

施術後は、そのひとに合ったセルフケアをお伝えします。頑張りすぎないこと、冷やさないこと、睡眠と食事を整えること、体の声を無視しないこと。難しいことは言いません。できることから一つずつ変えていく、それが体の回復につながります。

起立性調節障害が長引いている方は、「自分の体は変わらない」と思い込んでいることがあります。しかし、正しい方向でサポートを受け、生活を少しずつ整えていくことで、多くの方が変化を実感しています。焦らず、自分のペースで取り組んでいただけるよう、寄り添いながらサポートしています。

東洋医学から見た起立性調節障害——3つの体質タイプで読み解く

東洋医学では、起立性調節障害は一つの原因から生まれるものではなく、体の状態のタイプによって見立てが変わります。現場で多く見られる3つのタイプをご説明します。

腎精虚(じんせいきょ)型——体の充電池が足りないタイプ

腎精とは、生命の根本エネルギー、体の充電池のようなものです。生まれつき体力がもともと少なめだった方、思春期に無理をして消耗した方、または長年の不調で慢性的に消耗が続いた方に多く見られます。

このタイプの特徴は、朝の疲弊感がとくに強く、横になっていないと動けない時間帯がある、足腰の力が弱い感じがある、冷えが強い、夜になると少し楽になる、などです。体の火種そのものが弱まっている状態なので、無理に動こうとすればするほど体がきつくなります。食欲はあるのに体に力が入らない、というのもこのタイプに多い訴えです。

東洋医学では「腎は体の根本を主る」と言います。腎の充電池を補っていくことで、体の回復力の底上げをはかります。

ツボ:太渓(たいけい)は、足首の内側のくるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあります。腎の経絡の流れの要となるツボで、指でゆっくり押さえ、5秒ほどキープしてゆるめる程度にとどめてください。湧泉(ゆうせん)は、足の裏の指を曲げたときにできるくぼみの中央、足の裏の前方3分の1の位置にあります。体の深部を温めるためのツボで、お風呂上がりに押すのが効果的です。

肝気鬱滞(かんきうったい)型——気の流れが詰まっているタイプ

東洋医学で「肝」は、気の流れをコントロールする臓器とされています。ストレスや感情の抑圧が続くと肝の働きが乱れ、気の巡りが詰まります。気の巡りとは、体と心のエネルギーの流れのことです。感情を表に出さず、いつも人に合わせてきた方、完璧主義で自分に厳しい方、プレッシャーを感じると症状が悪化する方に多いタイプです。

このタイプの特徴は、精神的なストレスで症状が波打つ、頭痛や目の奥の張り感がある、季節の変わり目・気圧の変化で悪化しやすい、肩や首まわりがいつも張っている、イライラしやすい、などです。ストレスの少ない時期は比較的楽なのに、仕事の繁忙期や人間関係のトラブルがあると途端に体が崩れる、という方はこのタイプです。

東洋医学では肝の気の流れを整えることで、症状の波を落ち着かせていきます。

ツボ:太衝(たいしょう)は、足の甲の親指と人差し指の間から、足首方向に指を滑らせていったくぼみにあります。肝の経絡の要のツボで、押したときにズーンとした感覚があるところを見つけてください。内関(ないかん)は、手首の内側のシワから指3本ぶん肘の方向に上がったところ、腱と腱の間にあります。緊張や不安が強いときに押さえると、少し気持ちが落ち着いてくることがあります。

心脾両虚(しんぴりょうきょ)型——心と胃腸が同時に消耗しているタイプ

東洋医学で「心」は精神的な安定と血の巡りをつかさどる臓器です。「脾」は食べたものを気血(体を動かすエネルギーと血液)に変える工場です。不安や心配が続くと心が消耗し、食欲不振・消化の低下が起きて脾も弱ります。この二つが同時に疲弊した状態が心脾両虚です。

このタイプの特徴は、常にどこかに不安感がある、食欲がわかない・食べると疲れる、眠りが浅く夢が多い、考えすぎてなかなかスイッチが切れない、気力がわかない、などです。頑張ろうとしても体が動かない、休もうとしても頭が止まらないという状態で、消耗が二重に進んでいきます。

東洋医学では心と脾を同時に補っていきます。

ツボ:足三里(あしさんり)は、膝の外側のくぼみから指4本ぶん下、すねの骨の外側にあります。消化力を底上げし、全身の気血を増やすためのツボです。三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。神門(しんもん)は、手首の内側のシワの小指側の端、腱のすぐ内側にあります。眠れないときや不安が強いときに、そっと押さえてみてください。

自律神経と起立性調節障害の関係——アクセルとブレーキのズレが朝に出る理由

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経のことです。

アクセルにあたる「交感神経」は、活動しているとき・緊張しているときに優位になります。ブレーキにあたる「副交感神経」は、休んでいるとき・リラックスしているときに優位になります。この二つが状況に合わせてスムーズに切り替わることで、体は正常に機能します。

起立性調節障害では、このアクセルとブレーキの切り替えがうまくいかなくなります。特に顕著なのが「朝」です。

人は眠っている間はブレーキが優位な状態です。起き上がるためには、素早くアクセルに切り替えて、心拍数を上げ、血圧を維持し、血液を脳や筋肉に届けなければなりません。この切り替えがうまくできないと、立った瞬間に頭がくらっとする、ぼーっとする、動悸がするという症状が出ます。

なぜ切り替えがうまくいかないのか。

一つは、自律神経そのものが慢性的に疲弊していることです。長期間にわたるストレス・睡眠不足・過労・精神的プレッシャーが続くと、自律神経の働きが鈍くなります。アクセルがあっても、エンジンがかかりにくい状態です。

もう一つは、夜の間の回復が十分でないことです。本来、夜は副交感神経が優位になり、体が修復・回復に向かいます。しかし、夜になっても緊張が抜けない、スマホの光で脳が覚醒している、胃腸の負担で消化に体力を使いすぎているなどの状態が続くと、夜の回復が不十分なまま朝を迎えることになります。

体の回復力が低い状態で朝を迎えるから、アクセルがかかりにくい。これが起立性調節障害の朝のつらさの根本にあります。

もう一つ付け加えると、夕方から夜にかけて「なんとなく調子が出てくる」という方が多くいます。これは夕方になってようやくアクセルが上がってきた状態です。夜に活動的になって寝るのが遅くなり、翌朝またアクセルがかからない、というサイクルになりやすいのはそのためです。

実際に多いケース——こんな方が相談に来られます

就職後に症状が再燃した方

学生時代に起立性調節障害と診断され、大学に入ってから少し落ち着いていたのに、就職してから再び悪化した。電車通勤がつらい、午前中の仕事が集中できない、定時に出勤できず職場に申し訳ない気持ちになる。そんな状態で相談に来られる20代後半から30代前半の方がいます。

就職後に再燃しやすい理由の一つは、生活リズムの急激な変化です。学生時代は自分のペースで動けていたのが、社会人になると決まった時間に起きなければならない。その切り替えが体にとって大きな負荷になります。

「気持ちの問題」と言われ続けた方

「怠けているだけ」「気の持ちようだ」と周囲に言われ続けた経験がある方は少なくありません。検査では特に問題がない、でも毎朝起きられない、午前中は本当に動けない。信じてもらえないつらさを抱えながら、一人で長年がんばってきた方が相談に来られます。

起立性調節障害は体の内側の問題です。本人の意思でどうにかなるものではありません。そのことを最初に確認することが、体の変化への第一歩になります。

子どもが起立性調節障害と診断され、親も一緒に来られる方

子どもの不調は、親の状態と連動していることがあります。親が疲弊していると、子どもがそのエネルギーを引き受けやすくなることを、現場で繰り返し目にしています。子どもの変化をサポートしながら、親御さん自身の体の緊張をゆるめることが、子どもの状態にも影響することがあります。常若整骨院では、親御さんのケアも合わせて行っています。

3人の事例——こんな変化がありました

効果には個人差があり、変化を保証するものではありません。

事例1:仕事のプレッシャーが重なり、通勤もつらくなった方(32歳・男性)

システムエンジニアとして働く男性。学生時代は起立性調節障害の診断を受けていたが、大学院で落ち着いていた。就職して2年目から症状が戻り、早朝の電車に乗ると気分が悪くなる、午前中の会議で頭が働かない、という状態が続いていた。

カウンセリングで話を聞くと、「仕事でミスをしないよう、常に緊張していた」「休日も仕事のことが頭から離れない」という状態だった。夜もなかなか眠れず、朝の疲弊感が抜けないまま毎日を過ごしていた。

施術と生活習慣の見直しを並行して進めた。夜のスマホを21時以降はやめること、寝る前に首と肩の力を抜く簡単な動作をすること、朝食をしっかり食べることを一つずつ変えていった。

3か月ほどで「以前より朝の頭が少し動きやすくなった気がする」という変化が出始めた。通勤の不快感も、以前ほどつらくなくなってきたと話されていた。(効果には個人差があり、同じ変化を保証するものではありません。)

事例2:育児と家事の疲弊が積み重なり、症状が戻ってきた方(35歳・女性)

高校時代に起立性調節障害の診断を受けていた女性。出産後、育児と家事で睡眠不足の日々が続いた。子どもが1歳になる前後から「朝、布団から起き上がれない」「立つとめまいがする」という状態が戻ってきた。

夫の帰りが遅く、孤独な育児が続いていた。「子どもがいるのに、こんなに動けない自分が情けない」という気持ちが強かった。

施術ではお腹まわりと腰の緊張をほぐすことに注力した。カウンセリングでは「自分を責めなくていい、体が消耗しているから症状が出ている」ということを繰り返し伝えた。

4か月ほど経つと「昼間は体が少し動くようになった」「午前中のめまいが少し落ち着いてきた」という変化があった。(効果には個人差があり、同じ変化を保証するものではありません。)

事例3:10年以上続く朝のつらさ。どこに行っても変わらなかった方(28歳・女性)

中学2年生のときに起立性調節障害と診断され、その後も症状が続いていた。高校・大学・就職と、さまざまな病院・整体・漢方薬局を転々としたが、「大きく変わった実感がない」という状態が続いていた。

常若整骨院に来られたとき、「もう変わらないかもしれないと思っている」と話されていた。カウンセリングで詳しく話を聞くと、「いつも頑張らなければという気持ちが抜けない」「人の期待に応えるために動いてきた」という傾向が見えた。体の緊張だけでなく、考え方のくせにも一緒に向き合うことにした。

食習慣(小麦を少し減らす・砂糖の多いものを控える・冷たい飲み物を温かくする)を見直し、毎晩「今日よかったこと3つ」を書く習慣をつけた。

6か月ほど経って「朝の目覚めが前より重くなくなってきた」「以前は午前中ずっとつらかったのが、少し動けるようになった」という変化が出てきた。(効果には個人差があり、同じ変化を保証するものではありません。)

自宅でできるセルフケア——今日からできること

起立性調節障害に取り組む方に、現場からお伝えしている現実的なセルフケアをまとめます。

体を冷やさないことが基本です。お腹と首を冷やさないことから始めてください。夏のクーラーで首や肩が冷えている方は、首もとに薄手のスカーフ一枚巻くだけで変わります。冷たい飲み物・アイスクリーム・生野菜サラダなどは控えめにし、温かい飲み物・スープ・よく加熱した食事を心がけてください。

朝の起き方を変えることも大切です。いきなり起き上がらず、目が覚めたら横向きになり、ゆっくり端に足をおろしてから立つ習慣をつけてください。5〜10分の時間的余裕を持つだけで、症状が軽くなる方がいます。

夜のスマホを手放してください。眠る1時間前にはスマホをやめ、部屋を薄暗くしてください。眠る直前まで画面を見ていると交感神経が刺激され、体が「まだ昼間」という状態になります。眠りの質が変わると、朝の目覚めも変わってきます。

ゆっくり息を吐くことを意識してください。緊張が続いているときは、呼吸が浅く速くなっています。息を吸う時間より、吐く時間を長くする。4秒吸って8秒かけてゆっくり吐く、これだけで副交感神経が刺激され、体の緊張が少しゆるみます。

体を責めないでください。「なぜ朝起きられないんだろう」「また症状が出た」と自分の体を責める気持ちは、体の緊張をさらに強めます。症状は体からのSOSです。責める前に、一度深呼吸をして「今日も体が教えてくれている」と受け取ることから始めてください。

医療機関との連携について

起立性調節障害は、内科・小児科・心療内科・神経内科などでの診察が必要な場合があります。

特に次のような状態では、医療機関への受診を最優先してください。失神を繰り返す場合、急に症状が強くなった場合、胸の強い痛みや不整脈がある場合、体重が急激に落ちた場合、うつ症状や強い不安感が出ている場合、日常生活がまったく送れない状態が続いている場合。これらは整体の範囲を超えた状態です。まず病院で診ていただき、必要な対応を受けてください。

整体と医療機関の診察は、対立するものではありません。医師の診察を受けながら、体の緊張をゆるめるサポートとして整体を活用することで、相互に補い合います。常若整骨院では、必要に応じて医療機関への受診をお勧めすることがあります。

漢方薬との併用も、医師や薬剤師に確認を取りながらであれば問題ありません。東洋医学の視点は漢方と整体で共通する部分もあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 大人になっても起立性調節障害は変わりますか?

大人になっても、体の状態は変わっていきます。ただし、自然に変わるのを待つより、生活習慣・食習慣・体の緊張を整えることに取り組む方が、変化が出やすい傾向があります。何年も症状が続いている方でも、正しい方向でケアを続けると変化が出ることがあります。

Q2. 子どもの頃に診断されましたが、大人になって再診は必要ですか?

成人してから症状が強くなった場合、新たに内科や心療内科で診察を受けることをお勧めします。子どもの頃の診断が現在の状態に必ずしも当てはまるとは限らないため、現在の体の状態を専門家に確認していただくことが大切です。

Q3. 朝、どうしても起きられません。何から始めればいいですか?

まず、無理に「気力で起きる」ことを目標にしないでください。体の回復力を底上げすることが先です。夜の睡眠の質を上げること、冷やさないこと、食事を整えることから始めてください。整体のサポートを受けながら、体の緊張をゆるめていくことで、少しずつ朝の状態が変わってくることがあります。

Q4. 仕事は続けられますか?

症状の重さによります。整体や医療機関のサポートを受けながら、無理のない範囲で少しずつ体を動かしていくことが、長い目で見て体にとって良い場合が多いです。ただし、通勤が体に大きな負担をかけている場合は、職場との相談や配慮が必要なこともあります。医師や産業医にも相談してみてください。

Q5. 整体は何回くらい通えばいいですか?

体の変化は人それぞれで、一定の回数で完了というものはありません。体の状態・生活習慣・症状の長さによって異なります。目安として、3か月を一つの区切りに、体の変化を確認しながら進めることが多いです。

Q6. 起立性調節障害と自律神経失調症は違いますか?

どちらも自律神経の働きの乱れから症状が出る点では共通しています。起立性調節障害は特に「立ち上がったとき」の血圧・心拍の調整がうまくいかないことが中心です。自律神経失調症はより広い範囲の自律神経の乱れを指します。診断は医師に行っていただく必要があります。

Q7. 食事で気をつけることはありますか?

冷たい飲食物・砂糖の多いもの・小麦が多い食事・乳製品は、消化器の負担を増やし、体の回復力を下げることがあります。温かい食事・よく噛んで食べること・塩分を適度にとること(血圧が低い方は特に)が基本になります。

Q8. 夏は特に症状がつらいです。なぜですか?

夏は気温・湿度が高く、体が温度調節に多くのエネルギーを使います。また、冷房による体の冷えも自律神経の乱れを招きます。さらに、発汗でミネラルが失われると、血圧の維持が難しくなります。夏は特に体を冷やさない・水分とミネラルをこまめに補う・睡眠の質を守ることが重要です。

Q9. 子どもの起立性調節障害に整体は役立ちますか?

子どもにも体の緊張があります。整体で体のかたさをほぐすこと、生活習慣をサポートすることは、子どもの体の状態を整える一助になることがあります。ただし、子どもの場合は必ず医療機関での診察を先に行い、医師の指示のもとでケアを進めてください。

Q10. 東洋医学でいう「腎虚」とはどういう意味ですか?

腎虚とは、東洋医学で「腎の働きが低下した状態」を指します。腎とは、体の根本的な生命力・回復力・体の温もりを貯める臓器とされています。腎虚は、体の充電池が切れかかった状態とも言えます。疲れやすい、朝起きにくい、冷えが強い、足腰に力が入らない、という状態が腎虚のサインとして現れることがあります。

Q11. 夕方になると少し楽になるのはなぜですか?

起立性調節障害では、朝に交感神経の立ち上がりが悪く、夕方から夜にかけて体がようやく活動モードに切り替わることがあります。夕方に調子が出てきて、夜眠れない・朝また起きられないというサイクルになりやすいのはそのためです。このサイクルを少しずつ整えることが、変化につながります。

Q12. 漢方薬と整体を組み合わせても大丈夫ですか?

問題ありません。東洋医学の視点は整体と漢方で共通する部分もあります。ただし、現在服薬中の方は、必ず主治医や薬剤師に確認をとってください。

Q13. どんな人が整体に向いていますか?

症状の背景に、慢性的なストレス・緊張・生活習慣の乱れがある方に向いています。病院での検査では特に異常がないと言われた方、薬だけでは変化が感じられない方、体全体の状態を整えながら自分でもケアに取り組みたい方が、整体を選ぶことが多いです。

Q14. 起立性調節障害でも運動はしていいですか?

急激な運動や、立ちっぱなしの運動は体への負荷が大きくなりやすいため、最初は注意が必要です。ゆっくりしたウォーキング・水中でのウォーキング・寝たまま足を動かすストレッチなど、体への負担が少ない運動から少しずつ始めることをお勧めします。医師の指示に従って進めてください。

まとめ——福岡市で起立性調節障害に悩んでいる方へ

大人になっても朝が苦手、立つとくらっとする、仕事に出る体力がない、という状態が続いているなら、まず「それは意志が弱いせいではない」と知っておいてください。

起立性調節障害は、体の深部の回復力が落ちた状態から来ています。病院で検査しても異常がない、でもつらい——そういう方は少なくありません。薬だけでなく、体の緊張をゆるめ、生活習慣を整え、体が回復しやすい土台をつくることが、長い目で見た変化につながります。

整体が一人でできることには限りがあります。医療機関での診察・対応が必要な状態であれば、まずそちらを優先してください。整体は、その上で体の回復を支えるサポートとして活用いただけます。

10年以上症状が続いていた方、どこに行っても変わらなかった方、そういう方も常若整骨院にはいらっしゃいます。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。体の声を聞き、少しずつ整えていくことが、やがて朝の目覚めを変えていきます。

福岡市で起立性調節障害に悩んでいる方、大人になってもまだ朝がつらいと感じている方、どうかお気軽にご相談ください。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか せいじ)

常若整骨院(福岡市)院長。整体師・東洋医学専門家として20年の施術歴を持ち、延べ25,000名の方と向き合ってきました。気功・東洋医学・カウンセリングを組み合わせたアプローチで、起立性調節障害をはじめ、自律神経・慢性疲労・不定愁訴など、病院では「異常なし」とされた症状に長年取り組んでいます。

体の施術だけでなく、考え方のくせ・生活習慣・食習慣まで一緒に整えることで、体が回復しやすい土台をつくることを大切にしています。「早く来なくていいように」なることを目指して、一人ひとりに寄り添った施術を行っています。