子宮筋腫が経過観察になったとき、体に何ができるのですか
結論から言うと、経過観察中は「何もしない期間」ではなく、骨盤内の血流と自律神経の土台を整えられる時間です。子宮筋腫そのものを整体や東洋医学で消すことはできません。ただ、筋腫が育ちやすい体の環境を変えていくことは、25,000人を施術してきた経験からも、整体が貢献できる領域です。
要点を3つ整理します。子宮筋腫の多くはエストロゲン(女性ホルモン)の影響を受けて育ち、ストレスや睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、骨盤内の血流が慢性的に落ちた状態になります。東洋医学では、この状態を「気滞血瘀(きたいけつお)」と呼び、しこりができやすい体質とつながっていると見ています。次に、整体でできるのは、骨盤まわりの筋肉と横隔膜のこわばりをゆるめ、自律神経の切り替え(アクセルとブレーキ)を回復しやすい状態に整えることです。そして、経過観察の時間を、体の土台を整えながら過ごす期間として使うことができます。
この記事は、婦人科で経過観察と言われて何をすればよいかわからない方、月経の状態が少しずつ変わってきていると感じている方、手術か保存かを迷いながら日常を送っている方に向けて書いています。
なぜ子宮筋腫は経過観察になるのですか
婦人科で経過観察と言われる主な理由は、筋腫が小さい(3センチ以下が目安になることが多い)か、症状が日常生活に大きな支障をきたしていないという判断からです。子宮筋腫は女性の30〜40代の5〜6割に見られるとも言われる良性腫瘍で、すべての方に手術が必要なわけではありません。
閉経後は女性ホルモンのエストロゲンが低下するため、筋腫が自然に縮小・消失することも少なくありません。とくに症状が軽い場合は、「今の時点では手術・薬物療法より経過を見ることが適切」という判断で、定期的な検査のみを続けることになります。
ただし、経過観察は「何も変化が起きていない」という状態ではありません。筋腫の大きさはエコー(超音波検査)で3か月〜1年ごとに確認し、月経量の変化・貧血・腰痛・頻尿・下腹部の違和感などのサインを見ながら、手術の必要性を定期的に再判断します。こうした変化をいち早く自分で気づけるようにするためにも、体の状態を整えておくことが大切です。
経過観察中の時間を、「婦人科が何もしなくていいと言っているから何もしない」で終わらせるのか、「体の土台を整えながら過ごす」のかで、その後の経過が変わってくることを25,000人を施術してきた経験から感じています。
子宮筋腫の経過観察中とはどのような状態ですか
子宮筋腫とは、子宮の平滑筋(滑らかな筋肉)の細胞が過剰に増殖してできる良性の腫瘍です。悪性(がん)ではなく、エストロゲンが活発に分泌される20〜40代に発生・発育しやすい特徴があります。
位置によって3種類に分けられます。子宮の外側に向かって育つ「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」、筋肉の中に育つ「筋層内筋腫」、子宮の内腔に向かって育つ「粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)」の3種類です。粘膜下筋腫は小さくても月経過多・不妊・流産の原因になりやすく、早期の判断が必要なことがあります。
経過観察の状態とは、現時点では手術や薬物療法を行うより、変化を見守ることが適切と判断されている状態です。言い換えると、筋腫がある体で日常生活を送りながら、婦人科での定期確認を続けている段階です。
「経過観察になったから安心」というわけではなく、「今は手術をするほどではないが、放置してよいというわけでもない」というのが、正確な意味です。月経の変化・倦怠感・下腹部の違和感が少しずつ積み重なっていないかを、日々の体で確認することが大切です。
経過観察中に整体は何ができますか
整体でできることとできないことを、正直に整理します。
できること。骨盤まわりの筋肉の慢性的な緊張をゆるめること。横隔膜と腹腔内の圧力バランスを整えること。自律神経のアクセル(交感神経)が過剰になっている状態を落ち着かせること。睡眠の質を高める土台をつくること。腰・下腹部・骨盤底の血流を回復しやすい状態に整えること。月経前後の体の重さや骨盤の違和感を軽減しやすい状態に近づけること。これらが整体の役割です。
できないこと。子宮筋腫そのものを縮小させること。医学的な診断や経過観察の判断を行うこと。手術や薬物療法の代替になること。筋腫の大きさを測ること。これらは整体の領域外です。
大切なのは、婦人科の主治医のもとでの定期検査と、体の土台を整える整体のサポートは、並行して使えるという点です。「整体に行くから婦人科を受診しなくていい」という考え方は危険です。経過観察中の婦人科受診は、必ず継続してください。整体はその期間を、より体に向き合いながら過ごすための補完的な役割を担います。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
経過観察中の子宮筋腫でお悩みの方が整体を選ぶ際に、確認してほしいポイントをお伝えします。
まず、全身を診る視点があるかどうかです。骨盤内だけを触っても、自律神経の調整はできません。首・横隔膜・骨盤・足元という全身の緊張の連鎖を見て施術できる院かどうかを確認してください。子宮筋腫の背景にある骨盤内の血流低下は、首や横隔膜の慢性的な緊張から来ていることが多く、部分だけを触っても変化は出にくいです。
次に、婦人科との連携を明確にしているかどうかです。婦人科での経過観察を続けながら整体を使うことを、院がどう位置づけているかを確認してください。「整体だけで大丈夫です」と断言するような院は、婦人科系の不調を扱う場合は慎重に判断してください。
また、問診の時間があるかどうかも重要です。月経の状態・睡眠・ストレスの質・日常の疲れ方・食事のパターンを丁寧に聞いてもらえる環境かどうかが、施術の精度を左右します。単に体を触るだけでなく、生活全体の文脈から体の状態を読める院であることが、婦人科系の不調では特に大切です。
経験・実績の開示があるかどうかも参考になります。婦人科系の不調に関わってきた施術実績が確認できると、安心感の一つになります。
常若整骨院では子宮筋腫の経過観察をどう見ていますか
常若整骨院では、子宮筋腫の経過観察中の状態を、「骨盤内の慢性的な血流低下」「自律神経の疲弊」「消化器(脾)の弱り」という三つの要素が重なっている状態として見ています。
施術の流れは次のとおりです。最初の問診で、月経の周期・経血の色と量・月経前後の体の変化・睡眠の深さ・疲れのパターン・ストレスの種類を確認します。触診では、首の緊張・横隔膜のこわばり・みぞおちの硬さ・骨盤底の緊張・腰の冷たさを確認し、どこから緊張の連鎖が始まっているかを把握します。
施術では、まず首と横隔膜のこわばりをゆるめます。横隔膜が動くようになると、腹腔内の圧力が変わり、骨盤内への血流が回復しやすくなります。そのうえで骨盤まわりの施術に移ります。表面だけを揉むのではなく、自律神経の調整センターでもある横隔膜と迷走神経から整えることで、骨盤内の環境が変わりやすくなります。
施術・カウンセリング・セルフケアの三つをセットで毎回行います。次回の婦人科受診の結果を聞きながら、体の変化をともに確認するスタイルです。
25,000人を施術してきた経験から言えることは、経過観察中に感じる腰の重さ・下腹部の違和感・疲れが抜けない感覚は、骨盤内の血流と自律神経が出しているサインだということです。それを「様子を見てください」だけで終わらせず、体の側から向き合う選択肢があります。
東洋医学では子宮筋腫をどう考えるのですか
東洋医学では、子宮筋腫のような「しこり」を「癥瘕(ちょうか)」と呼びます。癥瘕とは、気血の流れが滞り、固まったものを指す概念です。「不通則痛(ふつうそくつう)」——気血が通じなければ痛みが出る——という原則のもとに、流れを取り戻すことを目標にします。
子宮筋腫の方には、大きく分けて三つの体質タイプがあります。
気滞血瘀型(きたいけつおがた)。ストレスや感情の抑圧が長く続き、気の流れが滞って血行が悪くなっているタイプです。月経前のイライラ・胸のはり・月経痛が強い・下腹部が張る感じが強い・ため息が多い、という方に出やすいです。肝(東洋医学で感情と気の流れを司る臓器)が過緊張している状態で、感情を飲み込みやすい傾向のある方に見られます。仕事のプレッシャーが高い・人間関係で我慢が多い・言いたいことをのみ込んで過ごしている、という状況が重なっているケースに多いタイプです。
腎虚血瘀型(じんきょけつおがた)。長年の過労・睡眠不足・出産後の回復が不十分だった状態などで、腎(東洋医学で生命力の貯金と回復力を担う臓器)が消耗し、骨盤内の血流が慢性的に落ちているタイプです。腰が冷たく重い・疲れが取れない感覚が続く・月経の量が以前より減ってきた・更年期前後で筋腫の経過観察中という方に多い傾向があります。回復に時間はかかりますが、生活リズムを立て直すことで少しずつ変化が出るタイプです。
脾虚湿瘀型(ひきょしつおがた)。脾(東洋医学で消化と気血の製造を担う臓器)が弱り、体内に湿が溜まって血行が悪くなっているタイプです。下腹部が重だるい・むくみやすい・月経の血がどろっとして塊が出る・疲れると胃が重くなる・冷たいものをよく飲む習慣がある、という方に出やすいです。不規則な食事・夜遅くの食事・ストレス過食が積み重なっているケースに多いタイプです。
これら三つのタイプは混在することも多く、どれが強く出ているかは問診と触診で確認します。
ツボの参考として、三陰交(さんいんこう、内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ)は婦人科系の気血を整えるポイントとしてよく使います。血海(けっかい、膝のお皿の内側の角から指3本ぶん上の筋肉のふくらみ)は血の巡りを整えやすいポイントです。太衝(たいしょう、足の甲の親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみ)は気の流れを整えるポイントで、気滞血瘀タイプに向いています。太渓(たいけい、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ)は腎の回復を支えるポイントです。施術では状態によって使うツボを変えますが、自宅では三陰交に手をあてて温める程度でも十分です。
腎兪(じんゆ、腰椎の第2椎の両脇、背骨から指2本外側)を湯たんぽで温めることは、腰の冷えと骨盤内の血流に働きかけるためのセルフケアとしてお勧めしています。
自律神経と子宮筋腫はどう関係しているのですか
自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)を切り替える仕組みです。ストレスや慢性的な緊張が続くとアクセルが踏まれっぱなしになり、骨盤内の血管が収縮します。血管が細くなれば、子宮や卵巣を養う血液の供給が慢性的に落ちます。
子宮と卵巣を養う骨盤内の血流は、三つのことに直接影響されます。横隔膜の動き、腰まわりの筋肉の緊張、自律神経のバランスです。長年デスクワークを続けている方、常に緊張感をもって仕事をしている方、睡眠時間が5時間以下の日が続いている方は、気づかないうちに骨盤内の血流が落ちやすい状態になっています。
骨盤底の緊張も見逃せないポイントです。首の緊張は横隔膜に伝わり、横隔膜の動きが悪くなると腹腔内の圧力が変わり、その影響が骨盤底にも及びます。座りっぱなしの生活・スマホの長時間使用・深い呼吸ができていない状態が長く続くと、骨盤底が慢性的に固まります。骨盤底が固まれば、骨盤内の血液の還流がさらに落ちます。
東洋医学の「瘀血(おけつ)」は、この骨盤内の慢性的な血流低下の状態に対応します。気滞(きたい)=気の流れの停滞が、血の流れの停滞(瘀血)を引き起こし、しこりとして固まる——これが子宮筋腫を東洋医学的に読むときの基本の連鎖です。
ストレスが続くと、交感神経が過剰になります。交感神経が過剰になると、骨盤内の血管が収縮します。血管収縮が長期間続くと、老廃物が骨盤内に滞ります。滞りが続くと、炎症が起きやすくなります。これが「気滞→血瘀→筋腫の育ちやすい環境」という流れです。
整体で首と横隔膜のこわばりからゆるめる理由はここにあります。横隔膜は自律神経の調整センターでもある迷走神経と密接に連動しています。横隔膜が動くようになると、迷走神経を通じてブレーキ(副交感神経)が優位になりやすくなり、骨盤内の血管が開き、血流が回復しやすくなります。表面だけを揉むのではなく、この連鎖から整えることが大切です。
子宮筋腫の経過観察中に来られる方に多いのはどんなケースですか
一番多いのは、「婦人科では何もしなくていいと言われたが、何かできることをしたくて来た」という方です。経過観察という言葉に安心しながらも、「このまま大きくなったらどうしよう」という不安が消えないまま日常を送っている方です。とくに、1〜2年ごとのエコーで「少し大きくなっている」と言われ始めた方は、焦りと不安が増しやすい状態になります。
次に多いのは、月経痛や月経過多が少しずつ強くなってきていると感じている方です。以前は2日程度で落ち着いていた月経痛が3〜4日になった、経血の量が増えてナプキンの交換頻度が増えた、というような変化を感じながら経過を見ている方です。
また、仕事が多忙で体を後回しにしてきた40代の方も多く来られます。「やっと落ち着いて体と向き合う気になった」というタイミングで来院するケースです。子育てや介護が一段落した、転職したなど、生活の転換期が来院のきっかけになることも多いです。
不妊で婦人科に通っている最中に子宮筋腫を発見され、「どちらも同時に対応したい」という方も来られます。筋腫の位置や大きさによっては妊娠に影響しないこともありますが、骨盤内の血流と自律神経を整えることは、不妊のサポートとしても方向性が重なります。不妊との関係については、別の記事で詳しく書いています。
実際に経過観察中の子宮筋腫が楽になった方はどんな経過でしたか
1人目は福岡県の40代女性の方です。子宮筋腫と不安神経症に似た症状が重なり、当院に来られました。「病院にも行っているが、月経の前後に体がひどく重くなる・眠りが浅い・心配が止まらない状態が続いていて、何をすればいいかわからない」とおっしゃっていました。仕事量が多く、睡眠は5時間前後の日が続いていました。施術では首と横隔膜のこわばりから順にゆるめ、骨盤底の緊張を段階的に整えていきました。変えられないと思っていた生活習慣を見直すきっかけになったとおっしゃっていただき、体調が整うにつれ気分も自然と明るくなってきたとのことでした。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
2人目は30代後半の会社員の方です。健診で偶然3センチの筋腫が見つかり、「経過観察になったが、妊活を考えているので何かしたい」と来られました。疲れやすく、月経時に塊が出る・腰が重いという訴えがありました。腎虚血瘀タイプとして、腰と下腹部の血流を整えることを優先し、睡眠と食事のリズムを合わせて確認しながら施術を進めました。月経の色と量が落ち着いてきた・腰の重さが減ってきたとのご報告をいただきました。婦人科の定期検査は継続していただき、体の変化と合わせて確認しながら進めています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
3人目は40代主婦の方です。「下腹部の重だるさと疲れやすさが3年ほど続いているが、婦人科では経過観察の状態が変わらないまま来ている」と来院されました。下腹部のむくみ感・月経量が以前より減った・消化器が疲れると重くなる・夜遅く食事をする習慣があるという状態で、脾虚湿瘀タイプとして対応しました。夜10時以降は食べない・腰に湯たんぽをあてる・楽しみを1つ取り戻す(以前通っていたヨガを再開)という方向でセルフケアを合わせて進めました。「体が以前より少し軽くなった気がする・下腹部の重だるさが出にくくなってきた」とおっしゃっていただいています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
経過観察中の子宮筋腫は自宅でどうケアすればいいですか
一度に全部やる必要はありません。どれか1つからで十分です。
まず、骨盤内を温めることです。湯たんぽや温熱シートを下腹部や腰にあてる。夜の入浴をシャワーだけで済ませず、湯船に10〜15分つかる。冷たい飲み物・アイスクリーム・生野菜の大量摂取を控える。これだけで骨盤内の血流が変わりやすくなります。とくに月経前後の2〜3日間は、骨盤を温めることを意識してください。
次に、息を「吐く」ことを意識することです。深呼吸というと「大きく吸う」イメージがありますが、体のゆるみは「長く吐く」ことで作られます。吸う秒数より倍の秒数をかけて吐く。たとえば4秒吸って8秒かけて吐く、という練習を1日3回でいいのでやってみてください。横隔膜がゆるみ、骨盤内への血流が変わりやすくなります。
そして、楽しみを1つ取り戻すことです。「やりたかったけれど後回しにしてきたこと」を1つだけ実行することが、肝の気を動かします。ライブに行く・好きな映画をゆっくり見る・以前通っていた習いごとを再開する。何でも構いません。「そんなことに意味があるのか」と感じる方ほど、体がそれを必要としていることが多いです。楽しみに向かう気は、肝の気そのものです。
できない日があって当然です。できなかったからといって自分を責めないでください。真面目な方ほど「セルフケアを完璧にやらなければいけない」とプレッシャーに変えてしまいます。そのプレッシャー自体が体に緊張をかけます。どれか1つ、できた日があれば十分です。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
迷ったら、まず婦人科(産婦人科)です。
子宮筋腫の診断・経過観察の判断・手術の必要性の評価は、医療機関の役割です。整体でできることは「体質の土台を整えること」であり、病気を診断したり医療的な判断を行ったりすることはできません。
ただし、婦人科の定期受診を続けながら整体を並行して活用することは、矛盾しません。むしろ推奨できる形です。経過観察中の時間を「何もせず待つだけ」にするより、骨盤内の血流・自律神経・睡眠の質を整えながら過ごすことで、日常の不快感が軽減しやすくなる可能性があります。
次の場合は、整体より先に、または整体と同時に医療機関を受診することが優先されます。月経量が急激に増えた。強い腹痛が突然始まった。貧血症状(立ちくらみ・動悸・顔が白い・めまい)が出てきた。頻尿・排尿困難が急に悪化した。足がむくんでしびれるようになった。体重が急激に減った。これらのサインがある場合は、医師への相談が先決です。
子宮筋腫の詳細な情報は、日本産科婦人科学会の子宮筋腫解説ページと、女性の健康推進室(厚生労働省研究班監修)の解説ページも参考になります。
よくあるご質問
経過観察と言われましたが、本当に何もしなくていいのですか?
手術や薬の必要性がないという判断であり、婦人科受診をやめていいという意味ではありません。3か月〜1年に1回の定期検査は続けながら、体の土台を整える時間として活用することができます。「経過観察=放置してよい」ではなく、「今は観察しながら過ごせる状態」という意味です。
子宮筋腫が経過観察中に大きくなる原因は何ですか?
主な原因はエストロゲン(女性ホルモン)の影響です。加えて、骨盤内の慢性的な血流低下・ストレスによる自律神経の乱れ・睡眠不足が重なると、筋腫が育ちやすい体の環境になりやすいと考えています。逆に言えば、骨盤内の血流と自律神経を整えることで、環境を変える余地があります。
整体で子宮筋腫は小さくなりますか?
整体で筋腫を直接縮小させることはできません。骨盤内の血流・自律神経のバランス・筋肉の緊張を整えることが整体の役割です。「整体を続けたら筋腫が消えた」と断言することはできません。筋腫の大きさは婦人科のエコー検査で確認してください。
子宮筋腫があると妊娠しにくいですか?
筋腫の位置・大きさ・種類によって影響は大きく異なります。粘膜下筋腫は不妊や流産に影響しやすいと言われていますが、漿膜下筋腫の場合は妊娠への影響が少ないことも多いです。詳細は婦人科で確認してください。東洋医学では、骨盤内の血流を整えることが、不妊サポートの方向性とも一致しています。
経過観察中に激しい運動をしてもいいですか?
筋腫の状態によります。急激な有酸素運動や腹圧をかけるトレーニングは、一時的に骨盤内への負担になることがあります。とくに筋腫が3センチを超えている場合や、月経過多が続いている方は、まず主治医に確認してから動く内容を決めることをお勧めします。ウォーキング程度から始めるのが無難で、徐々に体の反応を見ながら強度を調整してください。骨盤底への負担を減らすことを意識した軽いストレッチや、ゆっくりとした呼吸法は状態にかかわらず取り入れやすいです。長座位で太腿の内側を軽く伸ばすストレッチや、仰向けで膝を抱えて腰まわりをゆるめる動きは、骨盤内の緊張をやわらげるための動きとして普段から取り組んでいただけます。
子宮筋腫があると月経痛が強くなりますか?
筋腫の種類と位置によって変わります。特に粘膜下筋腫・筋層内筋腫は月経痛や月経過多を引き起こしやすいとされています。逆に漿膜下筋腫は、比較的症状が出にくいケースが多いです。月経痛の変化は筋腫の変化を知る重要なサインです。以前より痛みが強くなった・鎮痛剤を飲む回数が増えた・経血に大きな塊が増えてきた、という変化があれば、次の定期受診を待たずに婦人科に相談することをお勧めします。東洋医学では月経痛は「通じれば痛まず」の原則のとおり、気血の流れが滞っているサインと見ます。月経前から体が重くなる・イライラが増す・腰がだるくなる、という変化が積み重なっているときは、骨盤内の血流が落ちているシグナルとして受け取ることができます。
閉経したら子宮筋腫は消えますか?
閉経後はエストロゲンが低下するため、筋腫が縮小・消失するケースが多いです。ただし、すべての方に当てはまるわけではなく、閉経後も増大するケースもあります。定期的な確認が必要です。また、閉経後の子宮筋腫の増大は稀ですが、悪性の可能性を除外するために専門家の評価が必要です。
食事で子宮筋腫の悪化を防ぐことはできますか?
特定の食べ物が筋腫を直接縮小させるという医学的根拠は現時点ではありません。ただ東洋医学的には、血行を妨げる冷たい飲食・甘いもの・脂っこいものを控え、温かい食事・黒い食材(黒豆・黒ごま・黒きくらげなど)・鉄分を含む食材を取り入れることが体質改善の一助になります。食事の内容より「冷やさない・血をつくる食事」という方向性が大切です。
子宮筋腫と骨盤の関係はありますか?
あります。骨盤内の血流が落ちると、子宮や卵巣を養う血液の供給が減ります。骨盤まわりの筋肉・骨盤底・横隔膜の緊張を整えることが、骨盤内の環境改善につながります。また、骨盤のゆがみや股関節まわりの緊張が腸腰筋の硬さにつながり、骨盤内への血流低下を引き起こすことがあります。
常若整骨院に来るとき、婦人科の資料は持ってきたほうがいいですか?
直近のエコー検査の所見(筋腫の大きさ・位置・種類)があると、施術の方針を立てやすくなります。ただし必須ではありません。問診で経過を確認しながら進めますので、「受診したことがある」「経過観察中」という情報だけでも十分です。次のことを事前に整理しておくと、初回の問診がスムーズになります。筋腫の大きさ(最後に言われた数値)・位置(漿膜下/筋層内/粘膜下のどれか)・経過観察の開始時期・月経の変化(痛み・量・周期の変化があれば)・睡眠の状態・最近のストレスの種類。これらを頭の中でまとめておくだけで構いません。資料を持ってくる場合は、最新のエコー所見のコピーがあると最も助かります。
子宮筋腫がある状態でお腹を強く押すマッサージをしてもいいですか?
子宮や筋腫に直接強い圧力をかけることは避けるべきです。常若整骨院では、直接筋腫に触れるのではなく、首・横隔膜・骨盤まわりの筋肉を整えることで骨盤内の環境を変えるアプローチをしています。腹部に強い圧をかけるマッサージや施術を受ける場合は、婦人科医に確認してからにしてください。
経過観察中の不安感がひどいですが、整体で対応できますか?
子宮筋腫の経過観察中に「また大きくなっていたらどうしよう」「手術になったらどうしよう」という不安が強くなることはよくあることです。自律神経の緊張が続くと不安感が出やすくなります。整体では自律神経のバランスを整えることで、不安の土台となる体の緊張を軽減するサポートができます。ただし、不安が強く日常生活に支障が出る場合は、心療内科や婦人科での相談も選択肢の一つです。
子宮筋腫の経過観察中に鍼灸を一緒に使ってもいいですか?
鍼灸は東洋医学の診断・施術の一つで、骨盤内の血流調整や自律神経のバランスを整える手段として活用されてきた経緯があります。常若整骨院では鍼灸師の資格を持つ院長が施術しており、状態によっては整体と組み合わせることができます。ただし、すべての方に鍼灸が適しているわけではなく、出血傾向がある・月経過多が強い場合は、まず婦人科に確認してからにしてください。鍼灸を行う場合も、婦人科での定期検査は並行して続けることが前提です。
経過観察が続いて「手術しかないのかな」と感じています。そういう方も来られますか?
多く来られます。経過観察が2〜3年続く中で、少しずつ筋腫が大きくなっていると言われ続け、「結局は手術になるのか」という消耗感を持ちながら来院する方も少なくありません。整体は手術の代替ではありませんし、手術の必要性を変える力もありません。ただ、「体の土台を整えながら経過を見る」という時間の過ごし方は、消耗感の中にある方にとって体と向き合う足場になることがあります。手術を選ぶ・選ばないにかかわらず、今の体に向き合う時間として使っていただける場所です。
まとめ
子宮筋腫の経過観察中は、「何も起きていないから何もしなくていい」という時間ではありません。月経の変化・下腹部の重だるさ・疲れが取れない感覚は、骨盤内の血流と自律神経が発しているサインです。
婦人科での定期検査を続けながら、骨盤内の血流と自律神経の調整を並行して整えていく——これが、経過観察中の時間をいちばん丁寧に使う方法だと思っています。
東洋医学では、体の中に生まれた「しこり」は、長年の気血の滞りが固まったものと見ます。それをほぐしていくには、一度でゆるむことはほとんどありません。生活のリズムを少しずつ整え、骨盤内の環境を少しずつ変えていく積み重ねが必要です。経過観察という時間は、そのための時間として使えます。
整体でできることとできないことを正直にお伝えしながら、体の土台を一緒に整えていきます。福岡市で子宮筋腫の経過観察中の方、月経の状態が変わってきていると感じている方、何かできることを探している方へ。一人で抱え込まずに、まず骨盤まわりの緊張をゆるめることから始めてみてください。福岡市早良区・西新エリアの常若整骨院で、お待ちしています。
院長プロフィール
常若整骨院院長、冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。25,000人を施術してきた経験をもとに、東洋医学の視点と気功を組み合わせた施術を行っています。福岡市早良区・西新駅から徒歩圏内で開院。婦人科系の不調・自律神経の乱れ・慢性症状に長年向き合ってきました。「症状は体からのサインである」という考え方を軸に、施術・カウンセリング・セルフケアをセットで提供しています。医療機関との連携を前提に、整体でできることとできないことを丁寧に伝えながら対応しています。全国で技術セミナー講師を開講してきた経験も持ち、多くの整体師へ施術の考え方を伝えてきました。子宮筋腫・婦人科系の不調でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。問診と触診を丁寧に行い、体の状態を確認してから施術方針をお伝えしています。











