脱・早朝のしびれ・痛み・こむら返り。スッキリ目覚めるための3か条
秋も深まり、朝晩の寒さが染みるようになって参りました。
そんな季節柄もあるのか、ここのところ常若整骨院には、
「朝になると手がしびれる」
「足がつって明け方目が覚める」
「夜明けになると動悸がする」
といった朝方の不調でお悩みの方が増えています。
朝の5時前後は、気温だけでな体温も最も低くなる時間。
筋肉が硬くなりやすく、寝起きの頭痛や肩こりもこの時に引き起こされまし。
しかし、朝方の不調の原因はそれだけではありません。
しびれ・こむら返り・動悸といった一見全く違う症状にお悩みの方々には、
■腸が弱っている
■骨盤まわりが硬くなっている
■自律神経が乱れている
という共通点がありました。
朝方の不調の原因は?
朝の5時前後は、体温が最も低くなる時間です。
元々の身体に何かしらの不調や不具合があると、体温の低下で不調を強く感じてしまいます。
内臓の中でもとくに体調に直結しやすいのが腸です。
腸には体内の免疫の7割が集まっていると言われますし、腸内環境がその人の考え方にも影響するため「第2の脳」とも呼ばれます。
そんな腸が疲労したり機能低下を起こすと、硬くなって腰まわりの筋肉に影響します。
腰回りの筋肉が硬くなるということは、骨盤の動きが悪くなるということ。
骨盤の動きが悪くなると、脚の水分・リンパ・血流・神経伝達が悪くなるだけでなく、背骨伝いに首の状態へ影響し、手や腕のしびれや痛みの元にもなります。
また、自律神経のうちリラックス・休息をつかさどる副交感神経は腰まわりに集中点がありますから、腰が硬くなる=リラックスできず神経が昂りやすくなるということでもあります。
腸の働きが悪くなる、疲労する
↓
骨盤が硬くなる
↓
副交感神経が働きにくくなり、自律神経のバランスが崩れる(休まらない)
↓
下半身の循環、首まわりの神経伝達、手の循環が悪くなる
↓
明け方の体温の低下に身体が対応できず、動悸・しびれ・こむら返りなどの症状が出る
このような流れで症状が現れているといえます。
脱・明け方の不調!スッキリ目覚めるための3か条
明け方の不調に悩まされるのは、腸からはじまる骨盤・自律神経(副交感神経)の硬さのため。
この大事な3つの場所をゆるめることが、スッキリした目覚めに欠かせません。
①疲れた腸をいたわる
腸を回復させたい時に必要なのは、腸にダメージを与えないこと。
■甘い物(砂糖・人工甘味料・お菓子など)
■小麦粉モノ(パン・パスタ・ラーメン・うどん・ピザなど)
■乳製品(牛乳・ヨーグルトなど)
■添加物(コンビニご飯・レトルト食品・出来合いのお惣菜など)
こういった腸に負担をかけるものの全体量が減るだけで、身体はスッキリ楽になりやすいのです。
より早く回復させたい方は、上記のダメージを減らしたうえで、
■昔ながらの作り方をした味噌・しょうゆ
■手作りの梅干し・ぬか漬け・白菜漬けなどの発酵食品
■緑黄色野菜や果物のビタミン
などを摂ることがオススメです。
②硬くなった骨盤をゆるめる
腰は文字どおり身体の要です。
骨盤がゆがんだり硬くなっていると、身体全体に悪影響を及ぼします。
まずは、お風呂に浸かる習慣をつけましょう。
お風呂で身体をあたためると筋肉がやわらかくなり、コリがやわらかくなります。
座りっぱなしでお尻周りの循環が悪くなりやすい方には、ハラマキや毛糸のパンツなどもオススメです。
身体を温める習慣をつけつつ、骨盤まわりのストレッチも行ってみましょう。
①正座をする
②正座の状態から両膝下を外に出し、カエル座りになる
③足の間に手をつき、背筋を伸ばしてお尻を軽く上下にバウンドさせる
骨盤や股関節にゆがみがあると、かなりキツい動きです。
痛みを感じる場合は無理にバウンドさせず、かすかに揺する程度にしてください。
カエル座りをするだけでも骨盤のまわりが温まります。
③副交感神経をゆるめる
腰まわりの硬さ以上に副交感神経のはたらきを抑え込むのは、ストレスです。
■夜になっても仕事・やらないといけないこと・イヤなことを考えている
■やらなければいけないことを後回しにしている
■つらい環境にいるのに「大変なのは皆同じ」と心をマヒさせている
こういった状態では心身がリラックスすることができません。
■夜になったらイヤなこと、やらなければいけないことは考えない。頭に上ってきたらメモだけして頭から追い出す。
■面倒くさいと思うことは早めに片付けておく
■ノートやメモ帳に考え・気持ち・イヤなことなどを殴り書き、破って捨てる
こういったことでストレスを軽減することができます。
副交感神経に働きかけるなら、深呼吸が効果大。
本来、自律神経は自分の意志で動かすことはできません。
しかし、呼吸をする際の気道を開く・閉じるという動きは、ある程度コントロールすることができます。
息を吐く時に副交感神経を刺激するので、吐く時間を長めにとります。
①お腹や肺がペタンコになるまで、13秒かけて息を吐く
②おへその下に空気を送り込むつもりで、7秒かけて息を吸う
③これを2分~好きなだけ続ける
吸う時間・吐く時間は、ご自身でやりやすいように10秒/5秒、7秒/4秒など調整してみてください。
気持ちのいい朝を迎えよう
こむら返り・動悸・頭痛・しびれなどで早朝に目が覚めてしまうと、
「まだ寝ていたいのに!」
「朝からこんな辛い思いをするなんて…」
と憂鬱になってしまいますよね。
明け方は体温がグッと低くなるタイミング。
腸が疲労している・骨盤が硬い・自律神経が乱れているなどのお体では、この体温低下に耐え切れず痛みや不調を感じてしまいます。
朝スッキリ目覚めるには、
①腸に負担をかけず労わる生活
②骨盤を温めゆるめる
③自律神経を乱すストレスを減らし、整える
ということが大切です。
「自力だけでは回復が追い付かない!」
「もっと早く改善したい!」
という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。
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