腱鞘炎が繰り返す本当の理由|福岡市・常若整骨院で自律神経から整える
結論から言うと、腱鞘炎が何度も繰り返す背景には「使いすぎ」以外の原因があります。腱と腱鞘を養う気血(体のエネルギーと血の流れ)の不足、自律神経の疲弊による末梢血流の低下、そして筋や腱の栄養を担う内臓の消耗、この三つが重なることで、腱は炎症が落ち着いてもまた傷みやすい状態が続きます。整体でできることは、局所だけを揉むことではなく、全身の緊張をゆるめて気血が届きやすい体の土台を整えるサポートです。
この記事は、腱鞘炎が繰り返して困っている方、特に育児中や産後の女性、更年期前後の方、デスクワークで手を長年酷使してきた方に向けて書いています。福岡市・常若整骨院の院長が、20年の現場経験をもとに腱鞘炎と体全体の関係を解説します。
なぜ腱鞘炎は繰り返すのか
腱鞘炎が長引く方には、体の回復力が低下しているケースが多くあります。
腱鞘炎は、腱(筋肉と骨を結ぶひも状の組織)を包む腱鞘という管が炎症を起こした状態です。指や手首を同じ動作で繰り返し動かすことが引き金になりやすく、「使いすぎ」が原因と言われます。確かにそれは正しい。ただ、同じように手を使っていても腱鞘炎になる人とならない人がいます。何度も繰り返す人は、局所に問題があるのではなく、体全体の回復力と血流が落ちているケースがほとんどです。
腱や腱鞘が炎症を起こしやすくなる背景は複数あります。
ひとつ目は、慢性的な血流不足です。末梢への血流が低下すると、腱に酸素と栄養が届きにくくなります。傷んだ組織が修復されないまま次の負担を受け続けることで、炎症が繰り返されます。
ふたつ目は、女性ホルモン(エストロゲン)の低下との関係です。エストロゲンは腱鞘の滑膜(なめらかに動かすための組織)を柔軟に保つ働きを持っています。産後や更年期にエストロゲンが急激に低下すると、腱鞘の組織が炎症を起こしやすくなります。更年期以降に手指の痛みやこわばりが増えるのはこのためで、「メノポハンド」という言葉で知られるようになっています。腱鞘炎を繰り返す女性の多くに、このホルモン変化の影響が重なっています。
みっつ目は、自律神経の乱れです。自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系です。緊張モード(交感神経)が続くと末梢の血管が収縮し、手先・指先への血流が慢性的に減ります。ストレスの多い時期、睡眠不足が続く時期に腱鞘炎が悪化しやすいのは、この自律神経の影響です。
よっつ目は、全身の気血の消耗です。育児や介護、長時間のデスクワークなど体への負担が長期間続くと、体全体のエネルギー(気)と血液の質(血)が下がります。腱は東洋医学では「肝(かん)が主る(つかさどる)」とされており、肝の養う力が落ちると腱は栄養不足になります。
腱鞘炎が繰り返しやすい人の特徴として、次のような点が挙げられます。休んでも疲れが抜けにくい。同じ姿勢・同じ動作を長時間続ける仕事や生活をしている。産後や更年期などホルモンが大きく変化した時期と重なっている。甘いもの・冷たいものが多く、睡眠が短い。ストレスが多く、頑張りすぎる癖がある。これらが複数重なっているとき、腱鞘炎は一度落ち着いてもまた戻りやすくなります。体の回復力という土台が整っていないかぎり、局所の炎症だけを抑えても繰り返すのは自然な流れとも言えます。
腱鞘炎と整体の関係
整体は腱鞘炎の炎症を直接消す施術ではありません。整体でできることとできないことを正直にお伝えします。
整体でできることは、体全体の緊張をゆるめ、肩から前腕・手首の血流を届きやすくするサポートです。首や肩の筋緊張を緩和することで末梢の神経・血管への圧迫を減らし、腱の回復しやすい状態をつくります。さらに、自律神経の過緊張を整えることで、炎症を繰り返しにくい体の土台づくりにつながります。
整体でできないことは、腱鞘炎の確定診断、ステロイド注射、重症例(腱が断裂しかけている場合)の医学的対処です。腱の状態が不明な場合は、まず整形外科で診断を受けることを強くお勧めします。
整体は「なぜ繰り返すのか」という体全体の状態を整えるサポートとして有効です。局所の炎症が落ち着いてから体質改善のために活用する、あるいは整形外科での評価と並行して体のケアを行う形が適しています。
福岡市で整体を探す人が知っておくべきこと
腱鞘炎で整体を探すときは、局所だけを揉む施術ではなく、全身のアプローチを行う院を選ぶことが大切です。
手首や指だけを重点的にほぐす施術は、一時的に楽になることがあっても、繰り返す腱鞘炎の根本には届きにくいことがあります。なぜ繰り返すのかという背景を丁寧に聞いてくれるか、生活習慣や睡眠・食習慣も含めて話を聞いてくれるかを、院選びの判断材料にしてください。
初回のカウンセリングをしっかり取る院が適切です。問診で生活背景・睡眠・ストレス・育児や仕事の状況を聞いてくれる院は、体の全体を診る考え方を持っています。施術時間が短く、揉んで終わりという院では繰り返す腱鞘炎に対応しにくいことがあります。
福岡市で「腱鞘炎 整体 福岡市」「腱鞘炎 繰り返す 整体 早良区」などで検索したとき、ホームページに腱鞘炎の原因と体全体の関係が丁寧に書かれているか確認することをお勧めします。体全体を診る姿勢が文章に出ます。
常若整骨院の考え方
常若整骨院では、腱鞘炎を「手首や指だけの問題」として扱いません。
施術の前に、まずカウンセリングを行います。いつから・どんな動作で痛いか、繰り返しているか、産後や更年期の時期か、睡眠はとれているか、ストレスの状況はどうか。これを丁寧に聞くことで、腱鞘炎の背景にある体の状態が見えてきます。カウンセリングで深く聞き出すほど、施術の精度が上がります。
施術では、首・肩・前腕・手首の緊張をゆるめながら、全身の気血の巡りを整えるアプローチを行います。手の問題は、肩から腕にかけての筋緊張と末梢血流の低下がほぼ必ずセットで関わっています。そこを外して手首だけを触っても、根本には届きにくい。
施術と並行して、自宅でできるセルフケアもお伝えします。腱鞘炎のセルフケアは患部を冷やしすぎず穏やかに血流を保つことが基本です。生活習慣の見直し(睡眠・食事・スマホの使い方)も合わせて提案します。
体の緊張をゆるめ、気血の巡りを整えるサポートを、カウンセリング・施術・セルフケアの三本柱で行うのが常若整骨院のやり方です。
東洋医学から見た腱鞘炎
東洋医学では、腱鞘炎は体の深部の消耗から生まれると考えます。
東洋医学の基本的な原則として、「肝(かん)は筋(すじ)を主る」というものがあります。筋肉・腱・靭帯を養い、スムーズに動かす力は肝の働きによるものとされています。肝の血(血=体を養う液体・栄養の総称)が不足した状態を「肝血虚(かんけっきょ)」と言い、このとき腱は乾いた革のように弾力を失い、傷みやすくなります。
繰り返す腱鞘炎の多くに、この肝血虚の傾向が見られます。目の疲れやすさ、爪がもろくなった、月経量の減少、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、これらが重なっているなら肝血虚のサインです。
腱鞘炎に関わる東洋医学の証(しょう)は、次の三つが中心になります。
肝血虚(かんけっきょ)
腱・筋の栄養不足のパターンです。血が不足して腱に潤いが届かず、使うたびに傷みやすい状態になります。目の疲れ・爪のもろさ・月経の乱れを伴いやすい。更年期前後や産後に多く見られます。
腎虚(じんきょ)
回復力の貯金が底をついているパターンです。腎は東洋医学で「先天の精(回復力・生命力の貯金)」を蔵する臓とされています。腎虚では疲労の抜けが遅く、休んでも体が戻りにくいため、腱が傷んでもなかなか回復しません。腰のだるさ、耳鳴り、白髪の増加、夜間頻尿などとセットで出ることが多い。
脾気虚(ひきょ)
気血の製造ラインが弱っているパターンです。脾(ひ)は食べたものを気と血に変える工場の役割を持っています。脾気虚になると体全体の気血量が減り、腱にも末梢の筋肉にも栄養が届きにくくなります。食後の眠気・お腹の張り・便がゆるいなどの消化器症状を伴いやすい。
これら三つは重なることが多く、繰り返す腱鞘炎の多くは複合して関わっています。
夏のエアコン環境が腱鞘炎に影響することも見逃せません。エアコンの冷気にさらされ続けると末梢の血管が収縮し、手首・前腕の血流がさらに低下します。冷えると腱鞘の滑液(腱をなめらかに動かす液体)の粘度が上がり、腱が滑らかに動きにくくなります。夏でも腱鞘炎が悪化するのはこのためです。「夏なのに手首が冷えて痛い」という訴えは、エアコン環境と血流低下のサインと考えます。
腱鞘炎の施術によく使われるツボを紹介します。
合谷(ごうこく)は、手の甲の、人差し指と親指の骨が合わさる手前のくぼみです。押すと少し響く感じがある場所です。気血の巡りを整え、手首・前腕の炎症を和らげるサポートに使われます。
太衝(たいしょう)は、足の甲の、親指と人差し指の骨が合わさる少し手前のくぼみです。肝の原気を整えるツボで、体の血の流れをスムーズにします。
太渓(たいけい)は、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみです。腎の原穴(原気を調えるツボ)として、回復力の土台を補うときに使われます。
足三里(あしさんり)は、膝のお皿の外側下端から指4本ぶん下、すねの外側です。脾の気を補い、気血の製造をサポートする代表的なツボです。
これらは指圧で軽く押すこともできますが、症状があるときは自己判断だけで対処するのではなく、専門家に状態を確認してもらうことをお勧めします。
自律神経と腱鞘炎の関係
腱鞘炎が繰り返す背景に、自律神経の慢性的な過緊張があることが多くあります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系です。アクセル(交感神経)は活動・緊張・戦闘モードを担い、ブレーキ(副交感神経)は休息・回復・消化のモードを担います。
忙しい現代生活では、アクセルを踏み続けている人が多くいます。育児中の方は慢性的な睡眠不足と緊張、デスクワークの方は長時間の同じ姿勢と画面への集中、介護者は体の使いすぎと精神的な負荷。これらが重なると、交感神経が優位なまま体がリセットできない状態が続きます。
交感神経が優位な状態では、末梢の血管が収縮します。手首・指先・前腕の末梢への血流が慢性的に低下し、腱の修復に必要な酸素と栄養が届きにくくなります。さらに、痛みに対する感受性が高まり、少しの刺激でも強く感じやすくなります。
この状態では、腱鞘炎が落ち着いていても少しの動作でまた傷みやすくなります。「少し使っただけでぶり返した」という経験がある方は、自律神経の過緊張が背景にある可能性があります。
体のアクセルとブレーキを整えることが、繰り返しを減らす土台になります。整体では、体の深部の緊張をゆるめることで副交感神経が働きやすい状態を整えるサポートができます。
実際に多いケース
腱鞘炎で相談に来る方には、いくつか共通するパターンがあります。
デスクワーク・在宅勤務の方では、長時間のキーボード・マウス操作で手首に慢性的な負担がかかります。症状が出ては休み、また再発するというサイクルを繰り返している方が多くいます。「整形外科でサポーターをもらったけど、根本が変わらない」という相談が多いです。
育児中の方、特に産後の女性では、授乳・抱っこ・おむつ替えなど手首を酷使する動作が続きます。産後はエストロゲンが急低下するため、腱鞘炎が起きやすい時期です。さらに睡眠不足と育児疲れで自律神経も乱れているため、回復が遅れやすい。「産後から手首の痛みが取れない」という方が非常に多くいます。
更年期前後の女性では、「ここ数年で急に手首・指が痛みやすくなった」という相談が増えます。エストロゲンの低下で腱鞘の組織が変化しているところへ、日常の家事・仕事の負担が重なります。「整形外科でレントゲンを撮っても異常なし」と言われて戸惑っている方もいます。
スポーツをしている方では、テニス・ゴルフ・野球・バドミントンなどで手首・前腕を使うスポーツで腱鞘炎が繰り返すケースがあります。「休めば落ち着くが、再開するとすぐ戻る」という状態は、体の回復力が落ちているサインのひとつです。
楽器演奏者や、料理・美容・介護など手を細かく使う仕事の方も多く相談にこられます。「仕事を休めないので騙し騙し続けている」という方が特に多く、使い続けることで炎症が慢性化し、組織の回復が追いつかなくなっているケースがあります。このような場合も、体全体の気血の巡りを整えることで回復しやすい体の土台をつくるアプローチが有効です。
3人の事例
ここでは、腱鞘炎で相談にこられた方の事例をご紹介します。なお、効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
事例1:デスクワーク・ストレスが関係したケース
30代の女性エンジニアで、毎日8時間以上のキーボード操作で手首の痛みが出ては引きを3年間繰り返していました。「整形外科でサポーターと痛み止めをもらったが、一向に変わらない」という状態でした。
カウンセリングで確認すると、睡眠は5〜6時間と不足しており、肩の緊張が強く、首の可動域も狭くなっていました。仕事のストレスも高く、「家に帰っても頭が切れない」という状態が続いていました。
施術では、首・肩・前腕の緊張を中心にほぐし、全身の気血の巡りを整えました。セルフケアとして、夜のスマホを控える・湯船につかる・手首のストレッチを就寝前に行うことを提案しました。数回の施術後、「朝起きたときに手首が楽になってきた」「以前より眠れるようになった」という変化が出てきました。体の緊張が少し抜け始め、生活の中で回復する時間が戻ってきたような感覚が生まれたことが大きな変化でした。なお、効果には個人差があります。
事例2:育児の負担が関係したケース
第一子の出産から4ヶ月後に手首の痛みが出現した30代の母親の方です。授乳と抱っこを一日中繰り返す生活で、ある日突然手首が痛くて赤ちゃんを抱えられなくなり、相談にこられました。
産後の腱鞘炎の典型的な背景で、エストロゲンの急低下と睡眠3〜4時間の慢性的な不足が重なっていました。体全体の体力が落ちており、些細な動作でも手首に響く状態でした。
施術では、手首周辺だけでなく、肩・背中・腰の緊張を全体的にゆるめ、疲弊した体が少し回復しやすい状態を整えました。授乳の姿勢を工夫する(肘置きを使う)・手首を温める・無理な力で抱っこしないための体の使い方もお伝えしました。「赤ちゃんを抱えられる時間が少し長くなってきた」「眠れる時間が増えた」という変化がありました。体の緊張が少し抜けやすくなったことが、育児のしやすさにも反映された事例です。なお、効果には個人差があります。
事例3:長年どこに行っても変わらなかったケース
整形外科・マッサージ・鍼灸などを10年かけて試してきたが変わらないという50代の女性でした。「もう年だから仕方ない、とあきらめていた」という言葉がありました。
カウンセリングで確認すると、更年期前後から症状が強くなっており、腰のだるさ・耳鳴り・眠りの浅さも長年続いていました。典型的な肝血虚と腎虚の複合パターンで、体の回復力が全体的に低下した状態でした。
施術の方針として、手首だけでなく全身の気血の巡りを整え、回復力の土台を少しずつ立て直すアプローチを取りました。食事のアドバイス(甘いもの・冷たい飲み物を控える・黒ごま・根菜・温かいスープを増やす)もお伝えしました。数ヶ月かけて、「以前より起きたときに体が楽」「手首の痛みが出る頻度が減った」という変化が出てきました。長年かけて積み重なった消耗は短期間では変わりませんが、少しずつ体が回復しやすい方向に向かってきている状態です。なお、効果には個人差があります。
自宅でできるセルフケア
腱鞘炎のセルフケアは、患部の局所対処だけでなく、体全体の回復力を高めることが大切です。
まず、患部を冷やしすぎないことです。炎症が強いときはアイシングで局所の熱感を和らげることがありますが、慢性期(炎症が落ち着いた段階)に冷やし続けると血流が下がり、かえって回復が遅れます。夏のエアコンで手首・腕が冷える環境に長くいる場合は、カーディガンや腕カバーで温めてください。
手首を酷使した日は就寝前に温めてください。湯船に肩まで10〜15分つかる習慣は、末梢の血流を回復させるうえで効果的です。週3回でもよいので湯船に入るようにしてください。
スマホ・パソコンの使い方も見直してください。眠る1時間前にスマホを置くだけで、自律神経のブレーキが働き始め、睡眠の質が変わります。
食事では、甘いもの・小麦粉・冷たい飲み物を減らし、温かいスープ・根菜・黒い食材(黒ごま・黒豆・ひじき)を増やすことが、東洋医学的な腎精・肝血の補給につながります。
仕事や育児で手首を使う場面が避けられない場合は、30分に1回手首を軽く回す・腕を伸ばす・肩甲骨を寄せるという小さな体のリセットを入れてください。これだけで前腕の血流が保ちやすくなります。
そして、頑張りすぎを少し手放してください。腱鞘炎を繰り返す方に共通するのは、体の限界のサインを後回しにして動き続けてきた生活です。手首の痛みは「もう少しペースを落としてもいい」という体からのメッセージと受け取り、急がないことも大切なセルフケアです。
眠れていない日が続いているなら、まず睡眠を優先してください。睡眠中に体の修復が行われます。腱の炎症も、睡眠が十分に取れているかどうかで回復速度が大きく変わります。「寝れば体が戻る」という感覚が薄れている方は、体の回復力が全体的に落ちているサインです。
医療機関との連携について
整体と医療機関は役割が違います。どちらかを選ぶのではなく、状況に応じて使い分けることが大切です。
次のような状態のときは、まず整形外科・手外科を受診してください。手首や指に腫れ・熱感・赤みが強い場合。急激に痛みが増した場合。指が全く曲がらない・伸ばせないなど可動域が著しく制限されている場合。しびれを伴い、夜間も痛みで目が覚める場合。転倒・打撲など外傷が原因と思われる場合。
これらのサインがある場合は、炎症の程度・腱の状態・関節の状況を画像検査で確認することが先決です。整体はその後、並行して体のケアを行う立場です。
関節リウマチ・感染性の腱鞘炎など、鑑別が必要な疾患もあります。整形外科で除外してもらってから整体に来てください。
整形外科での診断が出た後、「保存療法で様子を見る」と言われた段階、あるいは「繰り返す腱鞘炎の体質を変えたい」と感じている段階で、整体との並行が有効になります。
FAQ・よくある質問
Q1. 腱鞘炎は何科を受診すればいいですか?
まず整形外科または手外科を受診することをお勧めします。腱鞘炎の診断・炎症の程度・腱の状態を確認した上で、整体などの補完的なケアを検討するのが安全です。
Q2. 腱鞘炎にサポーターは必要ですか?
急性期には安静を保つ補助として有効です。ただし、慢性期に常時使い続けると筋肉が使われず周辺の血流が下がりやすくなる面があります。整形外科の指示に従い、必要な時間帯だけ使うことが一般的です。
Q3. 産後の腱鞘炎は整体を受けても大丈夫ですか?
産後は体が回復途上にある時期ですが、授乳中でも施術を受けていただけます。ただし出産後の体の状態は個人差があります。初回カウンセリングで体の状態をしっかり確認した上で施術を行いますので、気になることは遠慮なく話してください。
Q4. ステロイド注射を打っても効果が一時的です。なぜですか?
ステロイド注射は局所の炎症を抑える効果がありますが、繰り返す腱鞘炎の根本にある「なぜ炎症が起きやすい体になっているか」には直接届きません。注射で落ち着いても同じ生活習慣・体の状態が続けば再発しやすいのはそのためです。全身の体質アプローチを並行することで、再発しにくい状態を整えるサポートができます。
Q5. 更年期になってから手首が痛くなりました。腱鞘炎ですか?
更年期のエストロゲン低下により、腱鞘の炎症が起きやすくなることが知られています。腱鞘炎と診断されることもありますが、ヘバーデン結節・母指CM関節症なども手首・指の痛みを引き起こします。整形外科で診断を受けた上で、体の状態に応じたケアを相談することをお勧めします。
Q6. 手術を勧められています。整体は意味がありますか?
手術が必要な状態(腱の癒着・断裂・重度の腱鞘の変性)では、手術が優先です。手術後のリハビリ段階や、手術を待っている間に体全体の緊張をゆるめておく段階では、整体は補助的に活用できます。担当医と相談の上でご検討ください。
Q7. 腱鞘炎と肝血虚はどう関係していますか?
東洋医学では「肝は筋を主る」とされます。肝の血(体を養う液体・栄養の総称)が不足すると、腱・筋・靭帯に栄養が届きにくくなり、傷みやすく回復しにくい状態になります。これを肝血虚といいます。目の疲れ・爪のもろさ・夜間の不眠・月経量の減少などを伴う場合は、肝血虚の傾向があると考えます。
Q8. 腱鞘炎は温めた方がいいですか、冷やした方がいいですか?
急性期(赤みや熱感がある、急に痛みが増した)はアイシングが有効なことがあります。慢性期(炎症が落ち着いた段階)は温めて血流を保つことが回復を助けます。判断が難しい場合は整形外科か施術者に確認してください。
Q9. 腱鞘炎に効くツボはありますか?
合谷(手の甲・人差し指と親指の骨が合わさる手前の凹み)は気血の巡りを整えるツボとしてよく使われます。太衝(足の甲・親指と人差し指の骨が合わさる手前の凹み)は肝の働きを整えます。太渓(内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ)は腎の回復力を補います。ただし、炎症が強い急性期には患部付近を刺激しすぎないようにし、状態を確認しながら使ってください。
Q10. 腱鞘炎の予防で日常的に気をつけることは?
同じ動作を長時間続けないこと(30分ごとに手首・前腕を軽くほぐす)、手首を冷やしすぎないこと、睡眠の質を保つこと、甘いもの・冷たい飲み物を控えること、ストレスの発散方法を持つこと。これらが繰り返しの予防につながります。
Q11. 子育て中で手首が限界です。整体で何か変わりますか?
育児中の腱鞘炎は、手首への物理的負担と、産後のホルモン変化・睡眠不足・体力消耗が重なって起きています。整体では手首だけでなく、肩・背中・全身の緊張をゆるめ、疲弊した体が回復しやすい状態を整えるサポートができます。育児の合間に来てくださる方も多くいます。
Q12. 腱鞘炎は何回通えば楽になりますか?
症状の深さや体の状態によって異なります。数年かけて蓄積した消耗は、数回で大きく変わることもあれば、じっくり時間をかける場合もあります。初回のカウンセリングで現在の状態を確認した上で、目安をお伝えします。短期間で何でも変わると約束することは正直にできません。ただ、体が少し楽になってきたという感覚は、多くの方が数回の施術の中で感じていただいています。
Q13. 腱鞘炎は夏に悪化しやすいですか?
エアコンの冷気にさらされ続ける夏の環境は、末梢血流を下げ、腱鞘炎が悪化しやすい条件をつくります。冷えによる腱鞘の滑液の粘度上昇・血管収縮・自律神経の乱れが重なります。「夏なのに手首が痛くなった」という方の多くに、エアコン冷え・冷たい飲み物・睡眠不足が絡んでいます。夏は特に腕を冷やさない工夫が大切です。
Q14. 整体に行くのが怖いです。何をされますか?
常若整骨院では、初回はカウンセリングを中心に進めます。強く押したり・バキバキ鳴らしたりする施術はしません。体の緊張の状態を確認しながら、体に合った強さで行います。施術中に気になることがあれば、その場で伝えてください。「恐る恐る来たけれど、思ったより穏やかだった」という方が多くいます。
Q15. 腱鞘炎で整体に来るのに、適したタイミングはありますか?
急性期(赤みや熱感が強い時期)は炎症が活発なため、まず整形外科で状態を確認することをお勧めします。慢性期に入り、「痛みは落ち着いているが繰り返す・全体的に体が重い・回復が遅い」と感じるタイミングが整体との相性がよい段階です。また、「繰り返さないための体質改善をしたい」という目的で来られる方も多くいます。
まとめ
福岡市で腱鞘炎が繰り返して困っている方へ。
手首を「使いすぎたから休む」を繰り返しても、何度も症状が戻ってくる場合、体の深いところに回復を妨げる何かがあります。気血の不足、自律神経の慢性的な過緊張、腱を養う肝・腎・脾の消耗のどれかが必ず絡んでいます。
特に、産後の女性・更年期前後の女性・長期間デスクワークを続けている方・育児や介護で体を酷使してきた方は、局所の炎症を抑えるだけでは根本が変わりにくいことが多くあります。
病院で「使いすぎ、安静にしてください」と言われ、安静にしたけれど、また戻ってしまった。そういう経験が続いているなら、体全体のアプローチを一度試してみることをお勧めします。
腱鞘炎は、体がもう少し休みたい・もう少し整えてほしいというサインでもあります。一人で抱え込まず、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。カウンセリング・施術・セルフケアの三本柱で、繰り返す腱鞘炎が少しずつ落ち着いていくよう、サポートします。
整形外科でレントゲンや超音波検査をして異常なしと言われた方、ステロイド注射で一時的に楽になってもまたすぐ戻ってしまう方、「使い方が悪いと言われたが変えようがない」と感じている方、ぜひ一度ご相談ください。体の深い部分の状態を丁寧に診ることが、長年変わらなかった状態の糸口になることがあります。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区)院長。施術歴20年、延べ25,000名のサポート実績。整体・東洋医学・気功を軸に、症状の根本にある体の状態を見立て、自律神経の整いやすい体づくりをサポートしています。繰り返す不定愁訴・自律神経の乱れ・慢性の痛みなど、一般的な整体では変わらなかった状態の方が多く相談にこられます。











