生理不順が30代後半から突然始まった理由|福岡市で整体と自律神経の視点から体質を整える

結論から言うと、30代後半から突然生理周期が乱れ始めた場合、多くのケースで「卵巣だけの問題」ではなく、長年にわたる体の緊張と自律神経の疲弊が深いところに積み重なっています。

  • 原因は何か:脳の視床下部が慢性的なストレスと過労によって正常に機能しにくくなり、女性ホルモンの分泌リズムが乱れている
  • 整体でできることは何か:ホルモン分泌そのものには介入できないが、体の緊張をゆるめて自律神経が働きやすい土台を整え、回復しやすい身体づくりをサポートすることができる
  • この記事は誰向けか:婦人科で「特に異常はない」と言われたが、生理が不規則になり始めた30代後半から40代の女性、自律神経やストレスとの関連を感じている方

生理不順は「なんとなく不安だけれど、そこまで具合が悪いわけでもない」という、宙ぶらりんな不調です。婦人科で検査を受けて「年齢的な変化でしょう」「特に異常はありません」と言われ、それ以上どうすればいいかわからないまま、毎月来るかどうかを気にしながら過ごしている。そういった方が、福岡市の常若整骨院にもよく来院されます。

施術歴20年のなかで、延べ25,000名以上の方を診てきました。その経験から見えてくるのは、生理の乱れと体全体の深い緊張との間には、切り離せない関係があるということです。この記事では、なぜ30代後半から生理が乱れやすくなるのか、東洋医学的な体質の見方、そして整体という選択肢が何に役立つのかをお伝えします。

なぜ生理不順は30代後半から長引くのか

生理不順が長引く方には、体の深い緊張が抜けていないケースが多くあります。

月経のリズムを管理しているのは、脳の視床下部です。視床下部は下垂体に指令を出し、下垂体が卵巣に「エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌して」「排卵して」という命令を送ります。この一連の流れを「視床下部-下垂体-卵巣軸(HPO軸)」と呼びます。この軸は精密なバランスで動いており、周期的に正しい量・正しいタイミングでホルモンが分泌されることで、月経のリズムが保たれます。

問題はここです。慢性的なストレス、睡眠不足、食事の乱れ、強いプレッシャーが長期間続くと、視床下部が「今は安全ではない、子孫を残す状況にない」と判断して、月経に関わるホルモンの分泌を後回しにします。これは体の防衛本能から来る反応で、意識的にコントロールできるものではありません。

35歳を過ぎると卵巣の機能は少しずつ変化し始めます。AMH(抗ミュラー管ホルモン)と呼ばれる卵巣の予備能力の指標も、30代後半から低下傾向になることが多い。ただ、多くの場合、問題は「卵巣が老化した」という単純な話ではなく、「ずっと疲れ続けてきた体全体が限界に近づいている」という状態として現れます。

さらに重要なのは、視床下部は自律神経(体のアクセルとブレーキ)をコントロールしている部位でもあるということです。つまり、自律神経が乱れると月経が乱れ、月経が乱れると体調が崩れてさらに自律神経が乱れる、という連鎖が起きやすくなります。

生理が乱れているとき、体はすでに「ここまで来た、もう限界に近い」というサインを出しています。そのサインを受け取って、体を休ませ整えることが、回復への第一歩です。

プレ更年期との境界はどこにあるのか

生理不順が30代後半に始まると、「もしかして更年期が早まっているのでは」という不安を感じる方が多くいます。

医学的に更年期とは、閉経の前後各5年、一般的には45〜55歳ごろを指します。一方、35歳ごろからエストロゲンの量が少しずつ変動し始め、生理に変化が出始める時期のことを「プレ更年期」と呼ぶことがあります。卵巣の老化は35歳ごろから少しずつ始まっているという見方が、現在の婦人科では一般的です。

プレ更年期に現れやすい生理の変化としては、周期が短くなる(25日より短くなる)、経血量が少なくなる、という方向への変化が多い傾向があります。一方、周期が長くなる(40日以上になる)場合は排卵がうまく起きていない可能性もあります。

プレ更年期かどうかの判断は、婦人科でのホルモン値の測定(FSH、LH、エストラジオールなど血液検査)が基本です。整体では診断することができません。婦人科での検査を受けた上で、並行して体の緊張をゆるめるためのアプローチとして整体を活用するのが適切な順序です。

ここで大切なのは、プレ更年期かどうかにかかわらず、「体が疲れているサインが出ている」という事実に向き合うことです。診断名がついても、つかなくても、体が送るサインを受け取ることが回復への道です。

生理不順と整体の関係

整体は、生理周期を直接正常化したり、ホルモンを増やしたりすることはできません。まずここは明確にお伝えします。

整体でできることは、体の深い緊張をゆるめて、自律神経が本来の働きを取り戻しやすい状態を整えること、そして骨盤まわりの血流を改善して子宮・卵巣を支える体の土台を整えることです。

骨盤は子宮・卵巣を包み込む構造物です。長時間のデスクワーク、姿勢の崩れ、脚を組む習慣、慢性的な冷えなどによって骨盤まわりの筋肉が硬くなると、内臓へ流れる血液やリンパの流れが滞りやすくなります。骨盤内の血流が悪くなると、卵巣が本来の機能を発揮しにくくなることは、現場で体験的に感じることです。

また、体の緊張は心のストレスと表裏一体です。カウンセリングで「今のしんどさ」を言葉にするだけで、体の緊張が少しゆるむことがあります。胸の中に溜め込んだものを声に出すことで、神経の過緊張がほぐれるからです。

「生理が乱れているのは、ホルモンだけの問題ではない。体全体の緊張と、生き方のパターンが関係している。」整体はそこに介入できる立場にあります。

福岡市で整体を探すときに見るべきポイント

生理不順で整体を探すとき、最初に確認したいのは「体全体を診る視点があるかどうか」です。

生理不順は婦人科の問題として語られがちですが、整体の観点からは「全身の緊張と自律神経の問題が月経に影響している」という見方が重要です。骨盤だけ・子宮だけを局所的に調整しようとする院よりも、体全体の緊張のパターンを読み解く力がある院を選んでください。

次に、カウンセリングを重視しているかどうか。症状の背景にある生活習慣、食習慣、考え方のクセ、ストレスの状況を丁寧に聞いた上で施術に入る院は、体質という根本に近づくアプローチができます。

なお、整体に行けば生理が整うという過度な期待は禁物です。子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、甲状腺機能低下症などが背景にある場合、整体では対応できません。婦人科での検査・診断を先に受けること、それが大前提です。

常若整骨院の考え方

常若整骨院では、月経の乱れを「全身のエネルギーの流れが詰まっているサイン」として読みます。

施術前には必ずカウンセリングを行います。いつ頃から乱れ始めたのか、仕事や家庭でどんなプレッシャーがあるのか、睡眠の質はどうか、食事をきちんと取れているか、体が冷えていないかを確認します。症状の場所(子宮・卵巣)を診るよりも、その人の体全体と生活のパターンを診ることを大切にしています。

施術は体の深い緊張をゆるめることが中心です。東洋医学の気・血・水のめぐりと五臓の連鎖、自律神経のアクセルとブレーキのバランスを合わせて読みながら、体が回復しやすい状態へ整えます。

施術だけでなく、セルフケアの指導もセットで行っています。院での施術は週1時間以内でも、日々の習慣が変わることで体の状態は変わりやすくなります。睡眠の取り方、体の温め方、考え方のクセの手放し方。そういった部分まで一緒に取り組むことができます。

「月経が整った」という結果の保証はできません。ただ、体の緊張がゆるみ、睡眠の質が変わり、朝の体の重さが変わってくる。そういう「回復しやすい身体づくりの土台」を一緒に作ることはできます。

東洋医学から見た生理不順

東洋医学では、月経は「血(けつ)」と「腎(じん)」と「肝(かん)」の三者が正常に働くことで維持されると考えます。この三つのどれかが消耗したり、詰まったりすると、月経のリズムに影響が出るというのが基本の見立てです。

血(けつ)とは、血液を含む体全体の栄養・潤いのことです。腎(じん)とは、回復力の貯金のような働きをする臓腑で、生殖機能・骨・歯・髪を支えます。肝(かん)とは、気血の流れをスムーズにする働きで、感情のコントロールとも深く関わります。

以下の3つのタイプに分けて、自分の状態を照らし合わせてみてください。

肝血虚(かんけっきょ)型:頑張りすぎて血が足りなくなったタイプ

肝が月経に使う「血」を十分に用意できない状態です。目を酷使する仕事、過労、睡眠不足、慢性的なストレスによって肝の血が消耗します。現代では最も多く見られるタイプのひとつです。

このタイプによく見られる特徴として、月経周期が遅れやすい、経血量が少なくなってきた、月経前の数日間にイライラや目の疲れがひどくなる、爪が白くてもろい、目がかすむ、眠りが浅い、夢を多く見る、夜中の11時〜3時ごろに自然と目が覚めることがある、といったものがあります。

「頑張ること」で血を使いきっている状態です。気力だけで走り続けてきた人が多い。夜11時以降に起きていると、肝が血を回収・補充する時間を失います。就寝時刻を前倒しにすることが、このタイプにとって最優先のセルフケアです。

ツボとして、血海(けっかい)と三陰交(さんいんこう)が有効です。血海は膝のお皿(膝蓋骨)の内側の上端から指3本ぶん上、太もも内側の筋肉のふくらみのところです。三陰交は内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。どちらも入浴後に温めながらやさしく押すと、気血の流れを整えやすくなります。

腎精虚(じんせいきょ)型:生命エネルギーの貯金が底をついてきたタイプ

腎の「精気(せいき)」、つまり生命エネルギーの貯金が不足している状態です。出産の経験、慢性疲労の積み重ね、夜型の生活の継続、長年の働きすぎによって腎精が消耗します。35歳以降に多く見られます。

このタイプによく見られる特徴として、月経周期が不安定、経血量が全体的に少なくなってきた、腰が重い・だるい、髪の毛が細くなってきた・抜けやすくなった、夜中の2〜3時ごろに目が覚めることがある、耳鳴りがたまにある、冬だけでなく夏も足が冷える、体力の回復が以前より遅くなったと感じる、といったものがあります。

腎精は一度消耗すると、補充に時間がかかります。即効性を求めず、体を温める食事(黒ごま・黒豆・くるみ・牡蠣・えび・にら)と十分な睡眠を長期にわたって続けることが回復への道です。焦りそのものが腎精を削ります。

ツボとして、太渓(たいけい)と湧泉(ゆうせん)が有効です。太渓は内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみです。湧泉は足の裏の、前から約3分の1のくぼみにあります。どちらも腎経のツボで、足湯をしながら刺激すると効果的です。

脾気虚(ひきょ)型:血を作る工場が弱っているタイプ

脾(ひ)とは、東洋医学で消化吸収と血の生成を担う働きを指します。食事が偏っている、考えすぎる習慣がある、胃腸が弱い、という方に多く見られるタイプです。

このタイプによく見られる特徴として、月経周期が早かったり遅かったり不安定、経血量にムラがある(多い月と少ない月が交互に来る)、疲れやすく気力がわきにくい、食欲にムラがある、雨の日や低気圧で体調が崩れる、むくみやすい、便が緩くなったり硬くなったりする、食後にぼーっとする・眠くなる、といったものがあります。

東洋医学に「思傷脾(しそうひ)」という言葉があります。思い悩みすぎると、脾を傷めるという意味です。考えすぎる、心配しすぎる、先のことを常にシミュレーションし続けるという習慣が、消化吸収の働きを弱め、血を作る力を削ります。

ツボとして、足三里(あしさんり)と中脘(ちゅうかん)が有効です。足三里は膝のお皿の下端の外側から指4本ぶん下のくぼみです。中脘はみぞおちとへその中間点、上腹部の真ん中にあります。どちらも消化器の働きを整える効果があり、食後30分以上経ってから温めながら刺激するとよいです。

自律神経と生理不順の関係

自律神経とは、体のアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)のような働きをする神経系です。

月経に必要なホルモン(FSH・LH・エストロゲン・プロゲステロン)は、脳の視床下部が自律神経と連動しながら分泌を管理しています。アクセルが踏みっぱなしの状態(交感神経優位が続く)になると、視床下部はストレスへの対応を最優先にし、生殖機能は後回しになります。

現代の生活では、スマートフォンの通知、夜遅くまでの仕事、休息の時間も頭が動き続けている状態など、「ブレーキをかける機会がない」状況が続きやすくなっています。体は一日中アクセルを踏んでいる状態です。この緊張が長年積み重なると、ある時点で「視床下部が月経の指令を出せなくなる」ことで、生理が遅れる、来なくなる、不規則になる、という変化が起きます。

整体では、この慢性的なアクセル過多の状態を解除することが出発点になります。体の深い緊張をゆるめ、副交感神経(ブレーキ)が働ける時間を取り戻すこと。そのプロセスの中で、ホルモンのリズムが少しずつ変わりやすくなることがあります。ホルモンそのものに作用しているのではなく、体が回復しやすい状態を整えているというイメージです。

実際に多いケース

常若整骨院によく相談に来られる方の状況を、いくつか挙げます。読んでいて「自分に近いかも」と感じるものがあれば、参考にしてください。

33〜34歳ごろまでは28日周期だったのに、36歳を過ぎたころから急に40〜50日周期になった。仕事の負担が増えた時期と重なっていて、「ストレスのせいだろうとは思うが、いつまで続くのかわからない」という方。

婦人科で超音波と血液検査を受けて「特に異常なし」と言われた。でも生理が来るまで毎月不安で、仕事や日常生活に集中できない。「異常がないのに不安なのがおかしいのかな」と感じている方。

生理前の1〜2週間はとても体がしんどい。イライラ、眠れない夜、体が重い感覚。生理が来るとすこし楽になるが、また繰り返す。「毎月この波に乗っているだけで消耗している」という方。

経血量がここ1〜2年でぐっと減った。以前は3〜4日目にナプキンの交換が大変なくらいだったのに、今は全体的に少ない。「老化なのかと思うと、なんとも言えない気持ちになる」という方。

こうした変化は、体が何かを伝えようとしているサインです。「年齢のせい」と片付けてしまうには早い。体質と生活のパターンを丁寧に見直すことで、状態が変わりやすくなる場合があります。

3人の事例

事例1:仕事のプレッシャーが関係していたケース

38歳、会社員の女性。36歳で管理職になったころから、月経周期が28日から45〜60日に延び始めた。婦人科で検査を受けたが異常なし、「ストレスが原因でしょう」と言われてそのまま。どこに相談していいかわからず来院されました。

カウンセリングで話を聞くと、仕事上のプレッシャーが高い状態が2年以上続いており、夜遅くまで仕事の連絡が気になってスマートフォンを手放せない、土日も頭から仕事のことが離れないと教えてくれました。

施術を続けながら、夜のスマートフォンの使い方を変えること、入浴後の30分を体を温めて静かに過ごすことを実践していただきました。数か月のうちに体の緊張が抜けやすくなったと感じてもらい、生活の中に「体を回復させる時間」が少しずつ増えていったケースです。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例2:育児と家事の負担が関係していたケース

35歳、2歳と5歳の子どもを育てながら仕事をしている女性。産後から月経が不規則で、授乳が終わった後も35〜50日の周期が続いていました。「産後だから仕方ない」と思いながら、下の子が2歳になっても変わらないため来院されました。

話を聞くと、夜中の授乳が終わってからも睡眠が1〜2時間しか取れない日が続き、食事もきちんと取れていないことがわかりました。「自分のことを後回しにしすぎていた」とご本人も話してくれました。

施術の中で「体が先にある」という視点を意識してもらいながら、食事を一日2食しっかり取ることを最優先に変えていきました。体の緊張がゆるみ、眠りの深さが変わってきたという実感を少しずつ持っていただいたケースです。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

事例3:長年の不調でどこに行っても変わらなかったケース

41歳の女性。20代のころから生理不順があり、婦人科・鍼灸・整体と複数の場所を試してきたが、「根本的に変わった実感がない」という状態で来院されました。

カウンセリングで詳しく聞いてみると、「常に人の目を気にしている」「断ることが苦手で疲れが抜けない」というパターンが長年続いているとわかりました。体の緊張のパターンも、肩から腹部にかけて深い硬さがありました。

施術でそのパターンをゆるめながら、「なんとかしなければ」という気持ちそのものを手放していくことを大切にしました。劇的な変化ではありませんでしたが、「体が少し楽になってきた」「生理前のしんどさの質が変わった気がする」という変化を少しずつ感じていただいたケースです。

効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。

自宅でできるセルフケア

生活の中に取り入れやすいものをいくつか挙げます。急いで全部やる必要はありません。できそうなものから一つ始めてください。

お腹と腰を冷やさない。洋服の中に薄い腹巻きを一枚入れるだけで、内臓の血流が変わります。夏でも冷房の強い部屋ではレッグウォーマーを使いましょう。体を外から温めることは、脾と腎の消耗を防ぐ最もシンプルな手段です。

夜11時までに横になる。東洋医学では、肝が血を回収・補充するのは夜の11時から翌3時の時間帯とされています。この時間帯に眠れていないと、月経に使う血が補われません。就寝時刻を前倒しにすることは、生理不順に取り組む上で最もシンプルで効果の出やすいセルフケアです。

スマートフォンを寝る1時間前に手放す。ブルーライトと情報の刺激が、副交感神経への切り替えを妨げます。寝る前の1時間は画面から離れ、部屋を暗くして過ごすことで、体のブレーキが入りやすくなります。

腹式呼吸を就寝前に3回行う。鼻から4秒吸い、口から8秒かけてゆっくり吐きます。吐く息を長くすることで副交感神経(ブレーキ)が入りやすくなります。3回でも毎日続けることに意味があります。

食事で冷たいものと甘いものを減らす。脾(消化吸収の働き)を弱めないために、氷入りの冷たい飲み物と食後の甘いものを日常から少しずつ減らします。胃腸が整うと気血の生成が安定し、月経のリズムが落ち着きやすくなります。

考えすぎをひとまず止める時間を作る。毎日10分でも、何も考えない時間を意図的に持ちましょう。散歩しながら空を見る、湯船に浸かりながら目を閉じる。脳が休まると脾への負担が軽くなります。

医療機関との連携について

生理不順には、婦人科的な疾患が背景にある場合があります。整体はその診断も対応もできません。まず婦人科での検査を受けることが大前提です。

特に次のような状況では、速やかに婦人科への受診をお勧めします。3か月以上生理が来ない(無月経)。突然経血量がとても多くなった。不正出血が続いている。激しい月経痛が急に始まった。妊娠を希望しているが生理が不規則。高熱が続いている。

整体はあくまで医療の補完です。婦人科での検査・診察と並行しながら、体の緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい土台を整えるサポートをする立場にあります。「病院に行ったが異常なしと言われた、でも体はしんどい」というケースで、最も力を発揮しやすいと感じています。

FAQ・Q&A

生理不順に整体は役立ちますか?

ホルモン分泌に直接作用することはできませんが、体の深い緊張をゆるめ、自律神経が働きやすい状態を整えることはできます。ストレスや生活習慣が関係している生理不順では、整体が体の変化のきっかけになるケースがあります。効果には個人差がありますが、「体が楽になった」「月経前のしんどさが変わった」という変化を感じる方が多くいます。

プレ更年期の生理不順と、若い頃の生理不順はどう違うのですか?

若い頃の生理不順はストレス・過労・急激なダイエットなどで一時的にホルモンバランスが乱れるケースが多く、生活を整えることで比較的早く回復しやすい。プレ更年期の変化は、卵巣機能の変化が下地にあるため、回復に時間がかかることがあります。どちらも体の緊張をゆるめることは有効ですが、婦人科での確認が先です。

婦人科で異常なしと言われました。整体に行く意味がありますか?

あります。婦人科的な疾患がないということは、体の緊張・自律神経・生活習慣が原因である可能性が高いということです。そのような状態は、整体が力を発揮しやすい領域です。症状の場所(子宮・卵巣)ではなく、体全体のパターンを整えることが整体の役割です。

何回通えば変化が出ますか?

体の状態・生活習慣・通院間隔によって異なります。週1回のペースで3か月を目安に続けていただくことをお勧めしています。ただし、1〜2回で体が楽になったという方もいれば、半年以上かかる方もいます。症状の長さと体質によって差が出ます。

生理不順と不妊は関係していますか?

関係することがあります。排卵が不規則な場合、妊娠しにくい状態になることがあります。妊娠を希望している場合は、整体への相談と並行して婦人科(不妊外来)への相談を優先してください。

月経前症候群(PMS)と生理不順は別ですか?

別の問題ですが、体質的に関連していることがほとんどです。PMSは月経の1〜2週間前に精神的・身体的な症状が強く出る状態。生理不順は周期そのものが乱れている状態。どちらも「体全体のバランスの問題」として読むことができます。整体では両方を一緒に整えていくアプローチをとります。

東洋医学でいう肝・腎・脾とは何ですか?

東洋医学の「肝」は気血の流れを整える働き(感情・ストレスの影響を受けやすい)、「腎」は生命エネルギーの貯金(生殖・老化・骨・髪を支える)、「脾」は消化吸収と血の生成を担う働きです。現代医学の肝臓・腎臓・脾臓と名前は同じですが、概念は異なります。一般の方にわかりやすく言えば、「肝=感情と流れ」「腎=回復力の貯金」「脾=エネルギーを作る工場」というイメージです。

冷え性と生理不順は関係しますか?

深く関係しています。体が冷えると骨盤まわりの血流が落ち、子宮・卵巣への血液の流れが滞りやすくなります。また冷えは東洋医学の腎陽(体を温める力)の低下と関連し、月経に使えるエネルギーが不足する背景になります。生理不順に取り組む際は、まず冷えを取ることが基本です。

整体に行くタイミングはいつがいいですか?

月経中は施術を避けることをお勧めします(骨盤内の血流が増している時期のため)。月経後1〜2週間の排卵前後が、体が比較的安定していて施術を受けやすい時期です。月経前は体が過敏になっていることも多いため、深い施術より軽いアプローチを選ぶ場合があります。

ストレスを減らすだけで生理は整いますか?

ストレスは大きな要因ですが、ストレスを「減らした」だけで整うケースと整わないケースがあります。慢性的な体の冷え、睡眠の質、食習慣、考え方のクセなど、複数の要因が重なっていることが多いためです。ストレスを管理しながら、体質全体に働きかけることが長期的な変化につながります。

生理周期が短くなってきたのですが、これも生理不順ですか?

周期が24日以下になる「頻発月経」も生理不順の一種です。特に35歳以降では卵巣機能の変化によって周期が短くなることがあります。不正出血との区別が難しい場合もあるため、婦人科で確認することをお勧めします。整体では体全体の緊張をゆるめながら、サポートすることができます。

漢方薬と整体を同時に使っても問題ありませんか?

問題ありません。漢方薬と整体は互いに補い合える関係にあります。漢方薬が体の内側から気血の流れを整えるなら、整体は体の外側(筋肉・筋膜・自律神経)からアプローチします。婦人科や漢方内科での処方がある場合は、来院時にお伝えいただくとより適切な施術が可能です。

更年期の症状と生理不順が同時に出ています。どう対処すればいいですか?

まず婦人科での診察を受けることが優先です。ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬など、医療での選択肢を確認した上で、整体をその補助として使うことをお勧めします。体の緊張をゆるめることは、ホルモン療法と並行しても有効なアプローチです。

まとめ

福岡市で、30代後半から突然生理が乱れ始めて困っている方へ。

婦人科で「特に異常はない」と言われたのに、生理が来るかどうかを毎月気にしながら過ごしている。体のどこかがずっとしんどいのに、うまく言葉にできない。そういう状態が続いているなら、体が「ここまで来た」というサインを出している可能性があります。

生理の乱れは、ホルモンだけの問題ではないことがほとんどです。長年の疲れ、考えすぎる習慣、体の冷え、睡眠の質の低下、感情を一人で抱え込んできたパターン。それらが積み重なって、体が「今は月経に使えるエネルギーがない」と判断した結果が、生理の乱れとして出ています。

一人で抱え込まないでください。まずは体の緊張をゆるめることから始めましょう。施術とカウンセリング、日々のセルフケアをセットで取り組むことで、体が少しずつ変わりやすくなります。

福岡市・常若整骨院では、初回のカウンセリングから丁寧に体の状態をお聞きします。「どう説明したらいいかわからない」という方でも、構いません。話せる範囲から、一緒に体のことを整えていきましょう。

院長プロフィール

冨高誠治(とみたか・せいじ)。福岡市・常若整骨院 院長。整体師・気功療法師として20年の施術歴を持ち、延べ25,000名を超える方の体を診てきました。

東洋医学の見立てと、体・心・生活習慣への総合的なアプローチを特徴としています。生理不順・不妊・自律神経の不調・慢性的な体の緊張など、「病院では異常なし、でも体がしんどい」という方のご相談を多くいただいています。