整体師のオープンチャットは、答えをもらう場所じゃない
「整体師向けのオープンチャットがあります」
そう聞くと、質問すれば答えが返ってくる場所を想像すると思います。
私はそのオープンチャットを実際に運営していますが、少し違います。
今日は、このオープンチャットが誰のためにあり、中で何が起きていて、参加したら最初に何をすればいいのかを、具体的に書きます。
整体師のオープンチャットとは、どんな場所か
結論から言います。全国の整体師・鍼灸師・柔道整復師だけが集まり、症例の相談ができる場所です。
患者さんは入っていません。同業だけの場です。
だから、患者さんには言えないことも、ここでは書けます。
外して困った症例。伸びない売上。自分の技術への自信のなさ。
同業にしか分からない悩みを、同業にだけ話せる場所として作りました。
近くに気軽に話せる先生がいない、という声を何度も聞いてきました。
関連記事にも書きましたが、近い距離の同業には、本音を話しにくいという事情があります。
だから、地域を超えて集まれる場所が必要でした。
どんな整体師がこの場所に向いているか
結論から言います。一人院長で、症例や経営の相談相手がいない先生に向いています。
セミナーで手技だけを増やしても、隣で見てくれる先輩がいないと、正しいのかどうかが分からないまま進むことになります。
会社勤めなら、隣の席に先輩がいます。
一人院長には、その隣の席がありません。
難しい症例が来たとき、その場で判断するのは自分一人です。
経営が伸び悩んだときも、体が疲れているときも、代わりに考えてくれる人がいません。
この状況にいる先生ほど、ここでのやり取りが効きます。
技術は持っているのに、答え合わせをする相手がいない先生は、特にそうです。
オープンチャットの中では、実際に何が起きているか
結論から言います。会員から届いた症例や悩みに、私が答える形でやり取りが進みます。
以前、ある会員の先生が、70代の女性の症例を送ってくれたことがありました。
腰が大きく曲がり、右側に偏っている。毎回施術しても、また戻ってしまう。何をすればいいか分からない、という内容でした。
私が返したのは、セルフケアをどれくらい確認しているか、という質問でした。
内臓が冷えてくると、腰が曲がってしまう方は少なくありません。甘いものの量、乳製品の量、睡眠、運動不足。ひとつずつ確認して、崩れているところから直すと、糸口が見つかることがあります。
このやり取りは、私とその先生だけのものではありません。
グループ全体に共有されるので、同じような症例で悩んでいる別の先生も、そこから拾って持ち帰れます。
一人で悩んでいたことが、送った瞬間に、他の先生の学びにもなる。
これが、この場所で日常的に起きていることです。
症例の相談だけでなく、簡単な選択式のアンケートを投げることもあります。
今どこに困っているかを選んでもらうだけの、シンプルな形です。
答えを集めてみると、一人で想像していたのと違う傾向が出ることがあります。
自分だけが悩んでいると思っていたことが、実は多くの先生に共通していた、と分かる瞬間です。
こういう傾向は、一人で考えていても出てきません。
同業が同じ場に集まっているからこそ、見えてくるものです。
なぜ雑談や挨拶が禁止になっているのか
結論から言います。案内や大事なやり取りが埋もれないようにするためです。
このオープンチャットには、ひとつだけ明確なルールがあります。
挨拶は不要。発言は基本的にご遠慮いただいています。
冷たく聞こえるかもしれません。ですが理由は単純です。
数百人が集まる場で、挨拶や雑談が続くと、症例の共有や大事な案内が流れて見えなくなります。
代わりに、スタンプでの反応は歓迎しています。
読んだ、共感した、それだけで十分です。声を出さなくても、場には参加できます。
質問や相談があるときは、公式LINEから送ってもらう仕組みにしています。
個別に届いた内容を、私が匿名化してグループに返す。この流れが、いちばん機能しています。
みんなが不快になるような発言をした方には、強制退会という対応を取っています。
仕様上、退会後は二度と参加できません。同業だけの場だからこそ、安心して話せる空気を守っています。
参加して、最初に何をすればいいか
結論から言います。まず公式LINEに登録し、今困っている症例をひとつ、そのまま送ることです。
立派に相談を組み立てる必要はありません。
むしろ整理しすぎないほうが、こちらも状況を掴みやすくなります。
公式LINEに登録すると、私がどういう経緯で今の考え方にたどり着いたかをまとめたプロフィールをお渡ししています。
先に私がどんな人間かを知ってもらったほうが、相談も送りやすくなると思っているからです。
登録が済んだら、次にやることはひとつです。
今日の施術で、いちばん難しかった症例をひとつ、そのまま書いて送る。それだけです。
どんな質問を送ればいいか、迷ったらどうするか
結論から言います。技術の質問よりも、現場の本音のほうが反応が生まれます。
今日の施術で一番難しかった症状は何か。
初回の患者さんで、一番見ているポイントはどこか。
逆に、良くなりにくい人の特徴は何だと思うか。
技術より大事だと思うものを、ひとつだけ挙げるなら何か。
こういう問いを、私からグループに投げることがあります。
正解を求める質問ではありません。現場で感じている本音を、そのまま言葉にしてもらうための問いです。
すると、普段は発言しない先生たちからも、スタンプや短い反応が返ってきます。
技術のノウハウより、現場のあるあるや本音のほうが、はるかに反応が集まります。
うまく答えようとしなくていい。一言だけでも構いません。
オープンチャットで、技術の話より先に扱っていることは何か
結論から言います。手技を増やす話より、症状をどんな順番で診るかを扱っています。
技術が悪いわけではありません。持っている手技をいつ出すか、その順番が決まっていないだけです。
手技だけを増やしても、迷いは減りません。
私自身、器用貧乏だった時期があります。
ある程度まではやれるのに、深いところまで踏み込まなかった。だから自信がずっとつきませんでした。
このオープンチャットで扱っているのは、新しい手技のコレクションではありません。
今持っている技術を、どの順番で使うかという話です。
この場所を作った理由は何か
結論から言います。一人で診られる患者さんの数には、限りがあるからです。
「〇〇県に住んでいるんですが、おすすめの整体院はありませんか」
こういう問い合わせが、毎週のように届きます。
知り合いの先生がいる県なら、すぐに紹介できます。でも、いない県のほうがずっと多いのが現実です。
25,000人の患者さんに、のべ11万回の施術をしてきました。
それでも、一人で診られる数には限りがあります。私が福岡でどれだけ診ても、他の地域の方には届きません。
紹介したい人がいるのに、紹介できる先生がいない。この状況が、ずっと引っかかっていました。
だから、私がやりたいのは、技術を教えることそのものではないのだと思います。
全国に、信頼して紹介できる先生を増やすこと。そのための場所として、このオープンチャットを使っています。
遠方に住む方から相談を受けて、その地域の先生を紹介したこともあります。
自分が直接診られない土地の方にも、信頼できる先生につながってもらえる。これは、私一人で抱え込んでいたら、絶対に起きなかったことです。
紹介できる先生を、もっと増やしたい。
このオープンチャットは、そのための土台のひとつだと考えています。
誰でも合う場所というわけではない
結論から言います。いいえ、この場所が合わない先生もいます。
情報だけを受け取って、自分の患者さんで試さない先生には、あまり向きません。
身銭を切らず、自分で外して直す経験を積まない人は、ここで見聞きしたことをパターンにできないからです。
もうひとつ。ルールを守らない発言を続ける先生とは、一緒にやっていけません。
みんなが不快になる発言は、強制退会の対象です。同業だけの安心できる場を保つために、これは譲れません。
合わないと感じたら、無理に居続ける必要はありません。
逆に、症例に真剣に向き合っている先生には、できる限りのものを渡したいと思っています。
情報を受け取るだけで終わらせず、自分の患者さんで実際に試してみる。
外して、困って、また試す。この繰り返しをしている先生ほど、この場所を長く使いこなしています。
よくある質問
整体師のオープンチャットには誰が参加していますか?
整体師・鍼灸師・柔道整復師など、施術を仕事にしている方が参加しています。患者さんは入っていません。
オープンチャットの中で発言してもいいのですか?
挨拶や雑談はご遠慮いただいています。案内や症例の共有が埋もれないようにするためです。スタンプでの反応は歓迎しています。
質問や相談はどうやって送ればいいですか?
公式LINEから送ってください。個別の相談を匿名化したうえで、グループ全体に共有する形で答えています。
参加して最初に何をすればいいですか?
公式LINEに登録し、今困っている症例をひとつ、そのまま送ってください。整理してから送る必要はありません。
どんな内容を相談してもいいのですか?
症例の相談だけでなく、経営の悩みや、体の消耗の話も日常的にやり取りされています。技術の話に限りません。
不快な発言をした場合はどうなりますか?
強制退会となります。仕様上、退会後は二度と参加できません。同業だけが安心して話せる場を守るためです。
オープンチャットでは技術のノウハウを教えてもらえますか?
手技そのものよりも、症状をどんな順番で診るかという視点を扱っています。新しい手技を増やす場ではありません。
このオープンチャットは誰のために作られたのですか?
一人院長で、症例や経営の相談相手がいない先生のために作りました。全国に信頼できる先生を増やしたい、という考えが土台にあります。
近くに相談できる同業がいなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。地域を超えて集まる場なので、商圏が重ならない同業と、比較される不安なく話すことができます。
現場で使える資料と、参加はどこからか
ここまで書いてきた考え方は、私が現場で20年かけて体系にしてきたものの一部です。
症状別の見立て辞典、患者さんへの説明の設計図、内臓疲労と体質のチェック表、口コミのお願い文など、実際に使っている資料を全部で17本まとめています。
整体師・鍼灸師だけが集まっているオープンチャットには、こちらから参加できます。
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この記事は、施術者の方に向けて書いています。もしご自身の体の症状で強く困っていることがあれば、まずは医療機関を受診してください。











