子宮筋腫を東洋医学で読み解く|気滞・血瘀・腎虚の体質と整体でできること
結論から言うと、子宮筋腫は婦人科・産婦人科での診察と経過観察が軸になります。整体の役割はそのサポートです。ただ、東洋医学の視点で体質を整えることで、子宮筋腫に伴う不快な症状(月経痛の強さ・腰のだるさ・冷え・不眠・ストレス)が楽になりやすい状態に変わっていくことが多くあります。
この記事では、子宮筋腫に東洋医学の整体がどこまで関わることができるのか、気滞・血瘀・腎虚という体質の読み方、整体でできること・できないことを、施術歴20年・25,000人を施術してきた常若整骨院(福岡市早良区)の立場から書いています。
子宮筋腫と診断されたが経過観察中で何かできることはないか、婦人科の診察と並行して体質から整えたい、という方に向けた記事です。
なぜ子宮筋腫の症状は長引くのですか
子宮筋腫の症状が長引くのには、いくつかの理由があります。
第一に、子宮筋腫は良性の腫瘍であり、発症後すぐに強い症状が出るとは限りません。小さいうちは自覚症状がなく、検診で偶然見つかるケースも多い。その一方で、筋腫が大きくなったり、位置によっては子宮内膜の近くに育ったりすると、過多月経・月経痛の悪化・腰痛・頻尿・不妊といった症状が出てきます。
第二に、子宮筋腫に伴う不快な症状の多くは、子宮そのものだけでなく、骨盤内の血流状態・自律神経の働き・冷え体質・慢性的なストレスといった体全体のコンディションとも関係しています。婦人科でホルモン療法を受けていても、こうした体全体の状態が整わないままだと、月経のたびに症状がつらく感じられることがあります。
第三に、子宮筋腫のある方には、長く緊張した状態で日々を過ごしてきた方が多い、という印象があります。これはあくまで現場での傾向であり、「がんばりすぎたから筋腫ができた」という因果関係ではありません。ただ、体の緊張が長く続くと骨盤内の血流が落ちやすく、冷えが溜まりやすい。東洋医学でいう「血瘀(けつお)」の状態が慢性化していることが多い、ということです。
25,000人を施術してきた経験のなかで、子宮筋腫のある方が「体全体の緊張が緩んでくると、月経のときのつらさが少し軽くなった」と話されることが少なくありません。整体の役割はここにあります。
月経のたびに疲れ果てる感じがある、腰が重くて婦人科では「問題ない大きさ」と言われているのにつらい、という方に、この記事は向いています。
子宮筋腫とはどのような状態ですか
子宮筋腫とは、子宮の筋肉(平滑筋)にできる良性の腫瘍です。
女性の30代以降に多く見られ、30代以上の女性の20〜30%に認められると言われています。閉経後はエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が落ちることで自然に縮小していくことが多いのが特徴です。
子宮筋腫の発生部位によって、症状の出方が変わります。
粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)は子宮の内側、子宮内膜に近い場所にできるため、過多月経・不正出血・月経痛が強く出やすい。筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)は子宮の壁の中にできる最も一般的なタイプで、大きくなると周囲の臓器を圧迫し、頻尿・腰痛・便秘などが起きやすい。漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)は子宮の外側に向かってできるため、月経への影響は少ない一方で、大きくなると腹部に腫瘤感を感じることがあります。
子宮筋腫の原因はまだ完全には解明されていませんが、エストロゲンと黄体ホルモンが筋腫の成長に関与すると考えられています。遺伝的な要素・初経の早さ・肥満・食事習慣など、複数の要因が組み合わさって発症すると見られています。
整体が関わる部分は、子宮筋腫そのものを縮小・消失させることではありません。婦人科での診断・経過観察・薬物療法・手術の判断は医師の専門領域です。整体は、筋腫に伴う不快な症状(月経痛・腰痛・冷え・不眠・ストレス)への体質的なサポートを担います。
子宮筋腫に整体はどこまでできますか
整体でできることと、できないことを明確にします。
整体でできることは次の3つです。
一つ目は、骨盤周囲の体の緊張を緩めることです。子宮筋腫のある方の多くは、骨盤底部の筋肉や腸腰筋が長期にわたって緊張しています。この緊張が骨盤内の血流を落とし、冷えや痛みの慢性化につながっていることがあります。体の緊張をゆるめることで、骨盤内に血液が巡りやすい状態をサポートします。
二つ目は、自律神経の働きを整えやすい状態に近づけることです。月経前の不快感・イライラ・落ち込み・不眠は、自律神経のアクセルとブレーキの切り替えが乱れた状態と重なっていることが多い。体の緊張を緩め、深い呼吸が自然にできる状態に戻すことで、自律神経が整いやすくなります。
三つ目は、冷え体質の改善に向けた体づくりのサポートです。骨盤内や下腹部の冷えは、東洋医学でいう「血瘀(血の巡りが滞った状態)」と関連します。体全体の気の流れを整えることで、冷えが緩和しやすい土台を作っていきます。
整体でできないことは、子宮筋腫を縮小・消失させること、ホルモン環境に直接働きかけること、手術や薬の代わりになることです。これらは婦人科・産婦人科の専門領域です。整体はあくまでそのサポートです。
強い出血・急激な月経量の増加・激しい腹痛・発熱がある場合は、まず婦人科を受診してください。整体はその後の相談になります。
福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか
子宮筋腫のある方が整体を選ぶとき、いくつかの点を確認しておくと安心です。
まず、婦人科での経過を尊重してくれる整体院を選んでください。「手術しなくていい」「薬はやめていい」と言うような整体師は信頼できません。整体は婦人科の診察の代わりではなく、並行したサポートです。
次に、東洋医学の知識と婦人科系の見立てが整体師にあるかどうかを確認してください。子宮筋腫のある方の体は、単に腰が痛い方とは体の状態が異なります。月経の状態・体の冷え・ストレスの経緯を含めたカウンセリングができる整体師かどうかが、適切なサポートができるかどうかの分かれ目になります。
また、体への施術が丁寧で、強い刺激を加えない整体院を選んでください。子宮筋腫がある場合、腹部への過度な刺激・強い手技は避けるべきです。出血が多い時期・術後は特に注意が必要です。
福岡市早良区の常若整骨院では、初回に必ずカウンセリングを行い、婦人科での経過・月経の状態・体の冷えや緊張のパターンを丁寧にうかがっています。婦人科での状況を確認しながら、体質的なサポートの方針を一緒に考えます。
常若整骨院では子宮筋腫をどう見ていますか
常若整骨院では、子宮筋腫のある方に対して、婦人科の診察との並行サポートとして関わります。子宮筋腫そのものを施術の対象とするのではなく、子宮筋腫に伴う不快な症状(月経痛・腰痛・冷え・不眠・ストレス)と、それを引き起こしている体全体の状態に着目します。
25,000人を施術してきた経験から言うと、子宮筋腫のある方に共通しているのは「長く体の緊張が抜けていない」という状態です。長く自分のことより周りのことを優先してきた方・やりたいことを後回しにし続けてきた方に多い印象があります。
これは、「だから筋腫ができた」という話ではありません。体が長く緊張したままだと、骨盤内の血流が落ちやすく、冷えが溜まりやすく、月経のたびに症状がつらくなりやすい。その体の状態として見ています。
25,000人を施術したなかで、仕事環境を変えて・楽しめることができるようになった時期から、月経時の不快感が少しずつ変わっていった方がいました。整体の施術だけでなく、生活のなかで「自分のことを後回しにしない」選択が体の変化につながることを、現場で繰り返し見てきました。
初回カウンセリングでは、月経の状態(量・色・塊の有無・痛みのタイミング)、体の冷えの場所(手先か足先か・下腹部か)、日中のストレスの状態、睡眠の質、婦人科での現在の経過をうかがいます。
その後、東洋医学的な体質(気滞・血瘀・腎虚)の見立てをして、骨盤周囲の体の緊張を緩め、気の流れを整える施術を行います。施術と並行して、自宅でできるセルフケアをお伝えします。
東洋医学では子宮筋腫をどう考えるのですか
東洋医学では、子宮は「奇恒の腑(きこうのふ)」と呼ばれる特別な臓器の一つとされています。五臓六腑には含まれませんが、肝・腎・脾の三臓と深くつながっています。
肝は「血(けつ)を蔵し、疏泄(そせつ)を主る」臓です。疏泄とは、気の流れを通す働きのこと。肝の働きが落ちると、気の流れが滞り(気滞)、やがて血の巡りも滞る(血瘀)。この血瘀が子宮に集まった状態が、東洋医学的な意味での子宮筋腫の背景の一つと考えます。
腎は「精(せい)を蔵し、天癸(てんき)を調節する」臓です。天癸とは、月経・生殖をコントロールするエネルギーの源。腎が弱ると月経のリズムが乱れやすく、子宮の環境が整いにくくなります。腎は生命力の貯金箱のようなもので、疲れや年齢・睡眠不足が続くと、この貯金が減っていきます。
脾は「統血(とうけつ)を主る」臓です。統血とは、血が血管の外に出ないよう保持する働きのこと。脾が弱ると、過多月経・不正出血が出やすくなります。また脾は気血を生み出す臓でもあり、食事・消化・エネルギーの吸収と深く関わっています。
子宮筋腫のある方を体質で分けると、大きく3つのタイプが見られます。
気滞血瘀型(きたいけつおがた)は、ストレスが多く・月経前にイライラや下腹部の張り感が出やすく・経血に暗い赤色の塊が混じり・月経痛が刺すような痛みとして出るタイプです。気が滞ることで、血も滞りやすくなっています。ため込む性格・言いたいことが言えない方に多い傾向があります。このタイプは太衝・三陰交・血海のツボが有用で、気の流れを整えることが優先されます。
腎虚血瘀型(じんきょけつおがた)は、疲れやすく・腰が重く・夜中に目が覚えやすく・手足が冷えやすいタイプです。腎が消耗して子宮への栄養が届きにくくなっています。長年の過労・睡眠不足・出産後の回復が十分にできなかった方に多い傾向があります。このタイプは太渓・関元・三陰交が中心となり、腎を補いながら血の巡りを整えます。夜10時前に横になる習慣と下腹部の保温がセルフケアの中心です。
脾虚湿瘀型(ひきょしつおがた)は、むくみやすく・胃腸が弱く・体が重く感じやすく・月経量は少なめだが期間が長引くタイプです。脾の働きが落ちることで、湿(しつ)と呼ばれる余分な水分が体に溜まり、血の巡りを妨げています。冷たいものを好む・甘いものをよく食べる方に多い傾向があります。足三里・陰陵泉・三陰交が有用で、食事の見直しとあわせて取り組むことが大切です。
整体では、このどのタイプかを見立てたうえで、骨盤周囲の体の緊張を緩め、気と血の流れを整える施術を行います。
東洋医学でよく使うツボとして、三陰交・血海・太衝・太渓・関元があります。
三陰交(さんいんこう)は内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわにあります。肝・腎・脾の三つの経絡が交わるツボで、婦人科系の不調に広く使われます。血海(けっかい)は膝蓋骨(膝のお皿)の内側の角から指3本上にあります。血の巡りを整えるツボです。太衝(たいしょう)は足の甲、親指と人差し指の骨の間をたどって止まるところにあります。肝の気の流れを整えます。太渓(たいけい)は内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあります。腎を補うツボです。関元(かんげん)はおへそから指4本下の下腹部にあります。子宮・骨盤内を温め、気血を補うツボです。
自律神経と子宮筋腫はどう関係しているのですか
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをしている神経系です。活動・緊張のときに働く交感神経(アクセル)と、休息・回復のときに働く副交感神経(ブレーキ)が交互に切り替わることで、体の状態を調整しています。
子宮筋腫のある方の多くは、このアクセルとブレーキの切り替えが乱れています。長期のストレスや睡眠不足によって、交感神経優位の状態が慢性化しやすい。
交感神経が優位な状態が続くと、骨盤内の血管が収縮して血流が落ちます。冷えが蓄積しやすくなります。また、子宮や卵巣を支配している骨盤神経の働きにも影響します。子宮への血流が継続的に落ちた状態は、東洋医学でいう「血瘀」の状態と重なります。
さらに、子宮筋腫のある方は月経前のPMS(月経前症候群)の症状が出やすい傾向があります。月経前には黄体ホルモンが増加し、体がむくみやすく・イライラしやすく・眠りが浅くなりやすい。自律神経の乱れがあると、これらの症状がより強く出やすくなります。
月経が終わって数日は楽になるのに、また月経前が来るとしんどくなる。そのサイクルが繰り返されている方の多くは、「回復のための時間が体に与えられていない」状態が続いています。月経後の楽な時期に体を十分に回復させておくことが、次の月経前のつらさを少し和らげる土台になります。起きる問題の解決より先に、回復の時間を確保することが整体的な発想の起点です。
整体では、体の緊張を緩め、副交感神経が働きやすい状態を作ることで、骨盤内の血流が回復しやすい土台を整えます。施術後に「体が温かくなった」「深く呼吸できるようになった」と感じる方が多いのは、アクセルとブレーキの切り替えが戻りはじめているサインです。
子宮筋腫で来られる方に多いのはどんなケースですか
子宮筋腫の方が常若整骨院に来られるケースで多いのは、次のようなパターンです。
婦人科で子宮筋腫と診断されて経過観察中ですが、月経のたびに腰が重く・疲れが抜けない、という方。症状は「重い」「だるい」という言葉で表現されることが多く、婦人科からは「問題ない大きさ」と言われているのに、日常生活でつらさが続くケースです。体の冷えが強く、月経前に気分の落ち込みや不眠が重なっていることも多い。「異常なしと言われたのに、なんでこんなにつらいんだろう」という言葉をよく聞きます。その感覚は正しい。異常なしは「命に関わるものではない」という医学的判断であって、「つらくない」という意味ではありません。
もう一つ多いのが、月経痛が年々強くなってきた、という方です。鎮痛剤が効きにくくなってきた・薬を飲む日数が増えてきた、という経過で来院されます。冷えが強く、経血に暗い赤色の塊が混じっていることが多い。このケースは気滞血瘀型の傾向がある方に多く見られます。
また、子宮筋腫の手術を検討しているが、その前に体質から整えておきたいという方も来られます。手術後の回復をスムーズにするために、術前から骨盤周囲の血流と自律神経の状態を整えておくことが目的です。「手術が決まるまでの間、体に何かしておきたい」という方も多い。
更年期が近づいてきた40〜50代の方が、子宮筋腫のフォローと体の変化への対応の両方を目的に来られることもあります。更年期の体の変化と子宮筋腫が重なると、体のつらさが複合して感じられることがあります。
実際に子宮筋腫の症状が楽になった方はどんな経過でしたか
実際にお越しになった方の事例を、匿名でご紹介します。なお、効果には個人差があり、同じような経過をすべての方が辿るわけではありません。
福岡市内にお住まいの40代の女性の方です。子宮筋腫・不安神経症・心配性に悩まれていました。来院時は「月経のたびに疲れ果てる感じがある」とのことでした。体の状態をうかがうと、慢性的な冷えと、日常の緊張が抜けにくい状態が続いていました。施術とカウンセリングを重ねるなかで、「体調が良いと気分も自然と明るくなってきた」とおっしゃるようになり、「変えられないと思っていた生活習慣を見直すきっかけになった」という言葉をいただきました。婦人科での経過観察は継続しながら、体全体のコンディションが整っていきました。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
別の事例として、40代の女性の方で、仕事が忙しく自分の体を後回しにしてきた方がいらっしゃいました。「やりたいことを全部後回しにしてきた」「行きたいライブに一度も行けなかった」という話が出てきました。カウンセリングのなかで、自分の時間を少しずつ取り戻す選択をされていきました。仕事環境を変えたことで、自分の好きなことができるようになった時期から、月経時の不快感が少しずつ変わっていったとのことでした。婦人科での経過観察を続けながらのことです。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
30代の女性の方で、月経前の落ち込みや不眠がつらい、というケースもありました。子宮筋腫があり月経量が多く、月経前になると体だけでなく気持ちのコントロールも難しくなるとのことでした。体の冷えを整え、骨盤周囲の緊張を緩める施術と、睡眠環境を整えるセルフケアのアドバイスを続けるなかで、月経前のつらさが以前より少し和らいできた、と話されていました。婦人科での診察は継続しています。効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
子宮筋腫は自宅でどうケアすればいいですか
自宅でできることをいくつかご紹介します。どれか一つからで十分です。全部やろうとしなくても大丈夫です。できない日があって当然で、そのことで自分を責めないでください。真面目な方ほど「全部やらないと意味がない」と感じやすいですが、体はそういうふうにはできていません。一つのことを続けられた日が積み重なるほうが、体の変化につながります。
下腹部を温めることは、最もシンプルで体に届きやすいケアです。湯たんぽやカイロをおへそより下・下腹部に当てます。特に月経前から月経中にかけて、冷えを避けることが東洋医学的にも重要です。冷たい食べ物・飲み物も控えめにすると、骨盤内の血流が落ちにくくなります。
入浴は、シャワーより湯船に浸かることが体への温かさの届き方が違います。38〜40度のぬるめのお湯に10〜15分浸かることで、体の深部が温まりやすくなります。入浴後は特に骨盤まわりが温かい状態が続くので、そのまま早めに横になるのが理想です。
三陰交(さんいんこう)のセルフケアも有用です。場所は内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわです。お風呂上がりに、親指で3〜5秒かけてゆっくり押し、離す、を3〜5回繰り返します。月経前の不快感が強い方に、よく使うツボです。
睡眠を確保することも大切です。夜10時から11時の間に横になる習慣を、週に何日か作ることが腎の回復につながります。スマホを寝る1時間前から置くことで、睡眠の質が変わってきます。
これらのどれか一つから、無理なく続けてみてください。「全部やらなければ」と考え始めると、それ自体がストレスになります。やれた日を数えてみると、続けやすくなります。
病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか
子宮筋腫については、まず婦人科・産婦人科への受診と定期的なフォローが基本です。整体はその補完的な役割として位置づけてください。
次のような状態があるときは、整体よりも先に婦人科・産婦人科を受診してください。
月経量が急に増えた、または出血が長く続いている場合。強い腹痛・骨盤痛が急に起きた場合。発熱を伴う腹部の痛みがある場合。尿が出にくい・頻尿が急に悪化した場合。下肢のしびれや脱力感が出てきた場合。子宮筋腫の経過観察中で次の検診が近い場合。
これらは整体ではなく、医療の専門家にまず診ていただく必要のある状態です。
婦人科での診察が一段落して経過観察中の方・手術後のリハビリや体質改善を考えている方・婦人科の診察と並行して体全体のコンディションを整えたい方は、整体の活用を検討されてもよいと思います。
整体はあくまで「体の緊張を緩めて、自律神経の働きを整えやすくするサポート」です。婦人科の専門家との連携を大切にしながら、お越しいただくことをおすすめします。
子宮筋腫に関する医学的な情報は、公益社団法人日本産科婦人科学会の患者向け情報もあわせてご参照ください。
また、更年期に近い年代の方は、子宮筋腫と更年期症状が重なるケースも多く、別の記事でも詳しく書いています。更年期障害についてはこちらの記事もご参考にしていただけます。
よくあるご質問
子宮筋腫があっても整体を受けることはできますか?
基本的には可能です。ただし、婦人科での経過・筋腫の大きさ・出血の状態を初回カウンセリングで必ずうかがいます。腹部への強い刺激は行いません。婦人科の先生に「整体を受けてよいか」を確認していただいてからお越しいただくと安心です。
整体で子宮筋腫が小さくなりますか?
整体が子宮筋腫を縮小・消失させることはできません。子宮筋腫そのものへの働きかけは婦人科の専門領域です。整体が関われるのは、筋腫に伴う不快な症状(月経痛・腰痛・冷え・不眠・ストレス)への体質的なサポートです。
子宮筋腫の手術を前に整体に行く意味はありますか?
手術前に体の緊張を緩め、自律神経の状態を整えておくことは、手術後の回復を支える意味でも有用な場合があります。手術日や診察方針を担当医に確認のうえで、整体師とも情報を共有していただくのが安心です。
婦人科でホルモン療法を受けていますが、整体との併用は大丈夫ですか?
ホルモン療法と整体の併用自体は問題ありません。施術は体の緊張を緩め、自律神経を整えるアプローチですので、薬の働きに干渉するものではありません。ただし、薬の量や体調に変化があった場合は、まず担当医に相談してください。
月経中も施術を受けられますか?
月経中の施術は、出血の状態によっては控えていただく場合があります。月経量が多い日や体調が優れない日は無理をせず、月経が落ち着いてからの来院をおすすめします。
冷えが強いのですが、整体で変わりますか?
冷えは体の緊張・自律神経の乱れ・血流の低下と関連しています。整体で体の緊張が緩み、副交感神経が働きやすくなると、血流が回復して体が温まりやすくなる方が多くいます。ただし冷えの原因は複数あることが多いため、日常のセルフケア(下腹部の保温・食事・入浴)との組み合わせが大切です。
子宮筋腫と更年期は関係がありますか?
関係します。子宮筋腫はエストロゲン(女性ホルモン)に反応して成長するため、閉経前後のホルモンバランスが変化するときに症状が変わることがあります。閉経後は筋腫が縮小していくことが多いですが、更年期症状(ほてり・不眠・ムードの変化)が重なって体調が乱れやすい時期でもあります。体全体のコンディションを整えることが、更年期・子宮筋腫の両方にとって大切です。
子宮筋腫があっても妊娠はできますか?
筋腫の大きさ・位置によって影響が異なります。不妊や流産との関連が指摘されるケースもあるため、妊娠を希望されている方は婦人科で詳しい説明を受けることが第一です。整体では体全体の気血の巡りを整えて、体の緊張を緩めるサポートができますが、妊娠への直接的な働きかけはできません。
月経痛に東洋医学のツボは効きますか?
月経痛への対症的なアプローチとして、三陰交・血海・太衝などのツボへのアプローチは有用な場合があります。ただし子宮筋腫による強い月経痛には、まず婦人科での対応(鎮痛剤・ホルモン療法)が必要なケースも多くあります。ツボは補完的に使うものとして位置づけてください。
何回くらい通えば変化を感じられますか?
体質の変化を実感するには個人差があります。体の緊張が比較的緩みやすい方は数回で「月経のときのつらさが少し変わった気がする」という変化を感じられることがあります。長く慢性化している状態ほど、ゆっくり時間をかけての変化になります。急がず、体の変化を観察しながら続けることをおすすめします。
子宮筋腫の診断はないですが、月経痛が強いです。整体に来てもいいですか?
月経痛が強い場合は、まず婦人科で子宮内膜症・子宮筋腫などの有無を確認していただくことをおすすめします。婦人科で確認してからのご来院が安心です。その上で、体の冷え・骨盤の緊張・自律神経の状態から月経痛が楽になりやすい体づくりのサポートをお手伝いできます。
福岡市以外からでも来院できますか?
はい。常若整骨院には福岡県内だけでなく、他県からも来院される方がいらっしゃいます。遠方の方は来院できる頻度で通いながら、自宅でのセルフケアを大切にする形で進めます。
子宮筋腫の症状で特に整体が役立ちやすいのはどんな状態ですか?
月経痛・腰のだるさ・冷え・不眠・月経前のイライラや落ち込みといった症状に、体の緊張や自律神経の乱れが重なっているケースです。婦人科では「問題ない大きさ」と言われているのに日常生活でつらさが続いている方、薬を飲んでも楽にならない不快感がある方も、整体でのサポートが役立つことがあります。
整体を受ける前に婦人科の診断書が必要ですか?
診断書は必要ありません。初回カウンセリングで婦人科での状況を口頭でうかがいます。「子宮筋腫と診断されていて経過観察中」という状況がわかれば、それを踏まえた体質的なサポートを行います。ただし、強い出血・強い腹痛など婦人科への相談が先の症状がある場合は、まず医療機関を受診してください。
子宮筋腫は食事で変わりますか?
食事が子宮筋腫を直接縮小させることはできません。ただし東洋医学では、冷たいもの・生もの・甘いものの過剰摂取は脾を弱らせ、血の巡りに影響すると考えます。温かい食事・黒い食材(黒豆・黒ゴマ・ひじき・わかめ)を意識することは、腎を補い体を温める観点から有用です。あくまで体質改善の一環であり、婦人科での診察と並行して取り組むものです。
整体で骨盤の状態を整えることは子宮に影響しますか?
骨盤周囲の筋肉や筋膜の緊張が緩むと、骨盤内の血流が改善しやすくなります。子宮は骨盤内に位置しており、骨盤底部の緊張が長期に続くと子宮周囲の血流が落ちやすい。これを整えることが、月経痛や腰のだるさを楽にするサポートにつながることがあります。ただし子宮筋腫そのものに対して直接的に影響するものではありません。
子宮筋腫があると鍼灸も受けられますか?
一般的に、子宮筋腫のある方が鍼灸を受けることは可能な場合が多いです。ただし、腹部への施術については筋腫の状態・出血量・体調によって慎重に判断が必要です。常若整骨院では施術前に状態を確認したうえで、安全な範囲でのアプローチを行います。
まとめ
子宮筋腫の診断を受けた方、経過観察中の方へ。
子宮筋腫そのものへの対応は、婦人科・産婦人科が軸です。経過観察・薬物療法・手術の判断は、担当医と相談しながら進めてください。
整体の役割は、その補完的なサポートです。月経痛・腰痛・冷え・不眠・ストレスといった「体全体のコンディション」が整いやすくなることで、婦人科の診察期間をより体が楽に過ごしやすくなることが目的です。
東洋医学の視点では、子宮筋腫のある方に多い体質は気滞血瘀型・腎虚血瘀型・脾虚湿瘀型の3つに分けられます。どの体質かを見立てたうえで、骨盤周囲の緊張を緩め、気血の巡りを整える施術を行います。
自宅でのケアとして、下腹部を温める・湯船に浸かる・三陰交のセルフケア・睡眠を確保するという4点は、どれか一つからでも取り組む価値があります。全部やろうとしなくていい。できない日があっていい。一つ続けられたことが体の変化の入口になります。
一人で抱え込まず、婦人科の専門家と整体師、双方のサポートを活用しながら、体のコンディションを整えていただければと思います。
福岡市早良区で子宮筋腫に伴う不快な症状が気になる方、体質から整えたいという方は、常若整骨院にご相談ください。
院長プロフィール
冨高誠治(とみたか・せいじ)。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。25,000人を施術してきた経験から、体の緊張・自律神経・東洋医学の見立てを組み合わせた施術を行っています。婦人科系の不快な症状についても、婦人科の診察と並行したサポートとして対応しています。月経痛・冷え・不眠など、婦人科では「経過観察」と言われているがつらい症状が続いている方のご相談をお受けしています。











