薬を止めたら子宮筋腫が再び大きくなった — なぜ繰り返すのか、体質から整える理由

結論から言うと、薬物療法で子宮筋腫を縮めても、体質そのものが変わっていなければ、薬を止めたあとに再び増大することが多くあります。これは薬が悪いのではなく、薬が「症状を一時的に抑えるもの」であって、「筋腫を生み出した体の状態を変えるもの」ではないからです。

この記事を読んでいる方は、こんな経験をしていないでしょうか。ジエノゲストやGnRHアゴニスト(偽閉経療法)で月経の量は落ち着いていたのに、薬を止めたとたんにまた筋腫が大きくなった。次の選択肢として手術を勧められているけれど、また再発するのではないかと不安がある。何とか体質から変えることができないかと思っている。そういう方に向けて、この記事では整体と東洋医学の視点から、子宮筋腫が繰り返す理由と、体の内側から整えるアプローチをお伝えします。

整体は子宮筋腫を消すことはできません。それははっきり言います。ただ、筋腫を育てやすい体の状態、具体的には骨盤内の血流の滞り、自律神経の慢性的な疲弊、消化器の弱りという三つの問題に対してアプローチすることはできます。25,000人を施術してきた経験から、体質を整えることで再手術・再服薬のサイクルが落ち着いた方が一定数いることをお伝えしたいと思います。

なぜ子宮筋腫は薬を止めると再び大きくなるのですか

まず結論から言います。薬物療法の終了後に再増大するのは、薬が「症状を一時的に抑えるもの」であって、「筋腫を生み出した体の状態を変えるもの」ではないからです。

GnRHアゴニスト(ゴナドトロピン放出ホルモン類似薬)は、脳の指令を遮断することで卵巣からの女性ホルモン分泌を強制的に止め、閉経に近い状態を人工的につくり出します。エストロゲン(女性ホルモン)は子宮筋腫の増殖に深く関わっているため、薬を使っている間は筋腫が縮みます。2〜4ヶ月で筋腫が半分ほどの大きさになることも珍しくありません。

問題は、投与を中止した後です。薬を止めてから3ヶ月以内に筋腫は元の大きさに戻ることが多く、場合によってはそれ以上に増大することもあります。また、GnRHアゴニストは骨密度の低下という副作用があるため、連続して使用できる期間は原則として6ヶ月間に制限されています。長期使用ができない薬で一時的に縮めた後、再び増大した筋腫を前に手術を選ぶか、また薬物療法を繰り返すかという選択を迫られる方は少なくありません。

ジエノゲスト(プロゲスチン製剤)は、GnRHアゴニストとは異なるアプローチで子宮内膜への働きを抑えますが、子宮筋腫そのものを縮小させる効果は限定的です。月経過多を落ち着かせることには力を発揮しますが、筋腫の体積を根本から減らすわけではありません。

整体の立場から言えば、薬が止まるとすぐに元に戻るのは、骨盤内の血流の滞りや自律神経の慢性的な疲弊、消化器の弱りといった体の状態が変わっていないからです。薬で女性ホルモンの影響を一時的に遮断しても、体質そのものが変わっていなければ、再びホルモンが働き始めたときに同じサイクルが始まります。

25,000人を施術してきた経験の中で気づいてきたのは、子宮筋腫の方に共通する体の状態があるということです。骨盤周りの筋肉が慢性的に硬く、特に仙骨周囲や腸腰筋に触れると板のように緊張している方が多くいます。また、体の中心部が冷えているにもかかわらず、顔や上半身に熱がのぼりやすいという上熱下寒の状態も多く見られます。さらに、腸の動きが鈍く、下腹部全体に血液が届きにくい状態になっていることが多くあります。薬物療法はこれらの体の状態を変えません。だから、薬を止めると元の状態に戻るのです。

子宮筋腫とはどのような状態ですか

子宮筋腫とは、子宮の平滑筋から発生する良性の腫瘍です。女性に最もよく見られる腫瘍のひとつで、30〜40代の女性の20〜30%に認められるとも言われています。

筋腫のできる場所によって、大きく三つに分けられます。子宮の内側の空洞に向かって育つ粘膜下筋腫は、比較的小さくても過多月経や不妊の原因になりやすい種類です。子宮の筋層の中に育つ筋層内筋腫が最も多く、月経量の増加や月経困難症の原因になります。子宮の外側に向かって育つ漿膜下筋腫は、他の臓器を圧迫することで頻尿や便秘を引き起こすことがあります。

主な症状としては、月経量の増加、月経困難症(月経時の強い痛み)、月経期間の延長、下腹部の圧迫感、頻尿、便秘、腰の重さなどがあります。貧血につながるほどの出血が続いている方もいます。

注意が必要なのは、筋腫の大きさと症状の辛さは必ずしも比例しないという点です。同じ大きさの筋腫でも、一人は日常生活に支障がなく、もう一人は月経のたびに鎮痛剤が手放せないという状況の違いが起こります。この違いを生む背景として、自律神経の状態や骨盤内の血流、体全体の緊張パターンが関係しています。

子宮筋腫に整体はどこまでできますか

最初に明確にします。整体は子宮筋腫そのものを小さくしたり、消したりすることはできません。手術や薬物療法の代わりにはなりません。婦人科での定期的な検査と必要な医療的対応は、引き続き続けていただくことが前提です。

整体が力を発揮できる領域は、主に次の三つです。

一つ目は、骨盤内の血流を改善しやすい身体づくりです。骨盤周囲の筋肉や結合組織の慢性的な緊張が血流を滞らせ、それが子宮への血液供給に影響します。全身の緊張をゆるめることで、骨盤内の循環が整いやすい状態をつくります。

二つ目は、自律神経のバランスを整えるサポートです。慢性的なストレス状態では交感神経が優位になりすぎ、骨盤内の血管が収縮して血流が落ちやすくなります。また、自律神経の乱れはホルモンバランスにも間接的に影響します。整体では身体全体の緊張をゆるめることで、副交感神経が働きやすい状態をサポートします。

三つ目は、消化器の機能を整えるアプローチです。東洋医学の観点から、子宮筋腫は気血の巡りの滞りと水分代謝の乱れが関係していると考えます。消化器(脾胃)の機能が落ちていると、全身の気血の生成と循環に影響します。

薬物療法や手術と並行して体質を整える補完として、整体を活用することが現実的なアプローチです。

薬物療法後に子宮筋腫が再び大きくなりやすい体の状態とは何ですか

薬を止めた後に再増大しやすい背景には、三つの体の状態が絡み合っています。

最初は骨盤内の慢性的な血流低下です。骨盤底筋や腸腰筋、梨状筋の慢性緊張によって骨盤内の血管が圧迫され、子宮への血液循環が落ちやすくなっています。血流が低下した環境では、不要なものが蓄積しやすく、東洋医学でいう瘀血(血の滞り)の状態に近くなります。実際に触れてみると、骨盤周囲が板のように硬く、特に仙骨の周囲や左右の腸骨稜に沿った部分に顕著な緊張を感じることが多くあります。

次は自律神経の慢性疲弊です。長年のストレスや睡眠不足、過労が続くと、交感神経が常に緊張状態になります。交感神経優位の状態では、全身の血管が収縮し、骨盤内への血流が減少します。また、視床下部(脳のホルモン司令塔)も自律神経の中枢であるため、自律神経が疲弊するとホルモン分泌のリズムが乱れやすくなります。

三つ目は消化器(脾胃)の弱りです。東洋医学では、脾胃が気血の生成の源とされています。消化器が弱ると、全身の気血が不足し、骨盤内への循環が落ちます。また、腸の動きが鈍いと骨盤内の静脈還流にも影響します。子宮筋腫のある方を施術していると、下腹部全体が冷えており、腸の動きが感じられにくいことが多くあります。

これら三つは互いに関係しています。ストレスで自律神経が疲れると、消化器が弱り、骨盤内の血流が落ちる。そこに女性ホルモンが再び働き始めると、筋腫が増大しやすい条件が整ってしまいます。

福岡市で整体を探すとき、何を見て選べばいいですか

子宮筋腫のような婦人科系の不調に整体で向き合う場合、いくつかの点を確認することをお勧めします。

一つ目は、婦人科疾患への理解です。整体師が子宮筋腫について基本的な知識を持っており、整体でできることとできないことをはっきり伝えられる院を選んでください。「整体で筋腫が消える」「薬より整体の方がいい」という主張をする院には注意が必要です。

二つ目は、施術の視野の広さです。骨盤周囲だけでなく、自律神経の状態、消化器の状態、全身の緊張パターンを含めて見る院であれば、体質改善という観点でのアプローチが期待できます。

三つ目は、婦人科との連携スタンスです。「整体と婦人科、どちらか」ではなく、「婦人科での定期検査と並行して体質を整える」という立場の院を選ぶことが大切です。

四つ目は、生活習慣へのアドバイスがあるかどうかです。食事、睡眠、体を温めること、ストレス管理を含む生活全体へのアドバイスがある院の方が、体質改善という観点では力を発揮できます。施術だけでなく日常の変え方まで伝えてくれる院が、長期的なサポートという意味では頼りになります。

常若整骨院では子宮筋腫をどう見ていますか

常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)では、子宮筋腫のある方が来院されたとき、まず三つの状態を確認します。

骨盤内の緊張の状態です。骨盤底部や仙骨周囲、腸腰筋の緊張を触れながら確認します。緊張が強いほど骨盤内の血流が低下しており、子宮への血液循環に影響が出やすい状態です。触れると「そこは触れたことがなかった」と言われる場所が多く、骨盤周囲が慢性的に硬直していることが多くあります。

消化器の状態です。胃や腸の動き、腹部全体の冷えや緊張を確認します。東洋医学では消化器(脾胃)が気血を生成する源であり、脾の弱りは全身の気血循環の低下につながります。

自律神経の状態です。首の後ろや胸椎の緊張、呼吸の深さ、手足の冷えなどから、交感神経が慢性的に優位になっていないかを確認します。

これらを踏まえて、身体全体の緊張をゆるめ、骨盤内の血流が整いやすい状態をつくることと、日常生活での体を温める習慣、消化器を整える食習慣をセットでお伝えしています。婦人科での定期的な検査は続けていただくことを前提とし、整体はあくまで補完として関わります。

施術を通じて多くの方に共通することを感じています。子宮筋腫のある方には、長く気を張って過ごしてきた方が多く、「やりたかったことを後回しにしてきた」という経緯がある方が少なくありません。肝の気(エネルギーの流れる力)は、楽しみに向かうときに最も動きます。骨盤内の血流を整えるという意味でも、日常のなかに楽しみがあるかどうかが回復の速さに影響します。

子宮筋腫と不妊の関係や、妊活を希望されている方への体質サポートについては、別の記事でも詳しくまとめています。

東洋医学では子宮筋腫をどう考えるのですか

東洋医学では、子宮筋腫を気血の巡りが滞り、水分代謝が乱れることで骨盤内に不要なものが蓄積した状態と捉えます。気血の滞り(気滞血瘀)と湿の蓄積(湿邪)が組み合わさることで、腫瘤(しゅりゅう)が形成されやすくなるという考え方です。

大きく三つのタイプに分けて見ていきます。

気滞血瘀(きたいけつお)型は、最も多く見られるタイプです。ストレスや感情の抑圧で肝の気の流れが滞り(肝気鬱滞)、それが血の巡りの滞り(血瘀)につながります。月経前の胸の張りやイライラ、月経時の血塊が多い、月経痛が強いといった特徴があります。触れると骨盤周囲が硬く、特に仙骨周囲や鼠径部の緊張が強いことが多くあります。代表的なツボは、三陰交(内くるぶしの頂点から指4本ぶん上、すねの骨の後ろぎわ)、血海(膝のお皿の内側の上端から指3本ぶん上)、太衝(足の親指と人差し指の骨が交わる手前の凹み)です。

腎虚血瘀(じんきょけつお)型は、加齢や長年の疲労、婦人科疾患の慢性化によって腎(回復力の貯金)が消耗し、血の巡りが滞るタイプです。腰の重さや冷え、疲れやすさ、月経周期の乱れを伴うことが多くあります。更年期前後に子宮筋腫が悪化した方や、薬を止めた後に疲弊感が強くなっている方に多く見られます。代表的なツボは、太渓(内くるぶしとアキレス腱の間の凹み)、腎兪(腰の骨の横、腰椎第2番の外側2指幅)です。

脾虚湿瘀(ひきょしつお)型は、消化器(脾胃)の弱りによって水分代謝が乱れ、体内に余分な水(湿邪)が溜まりやすいタイプです。胃腸の弱さ、むくみやすい体質、下腹部の重たい感じが特徴です。食後の眠気や胃もたれを伴うことも多くあります。代表的なツボは、足三里(膝の外側のくぼみから指4本ぶん下、すねの骨の外側)、陰陵泉(すねの骨の内側を膝の方向にたどっていったときに指が止まる場所)です。

三つのタイプは重なり合うことも多く、気滞血瘀と腎虚が組み合わさるケースが最も多い印象です。長年の子宮筋腫が薬物療法後に再増大した方では、腎虚の背景がある場合が多く、体の回復力そのものが落ちていることが再発に関係しています。

(参考:日本産科婦人科学会

自律神経と子宮筋腫はどう関係しているのですか

自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きをする神経系のことです。交感神経(アクセル)が優位なときは、心拍が上がり、血管が収縮し、消化器の活動が低下します。副交感神経(ブレーキ)が優位なときは、体がゆるみ、消化器が活発になり、血液循環が改善します。

子宮は骨盤内の臓器であり、骨盤内の血液循環は自律神経の影響を大きく受けます。慢性的なストレスや睡眠不足、過労によって交感神経が常にアクセル全開の状態になっていると、骨盤内の血管が収縮し、子宮への血液供給が低下します。血液が届きにくい場所では、不要なものが蓄積しやすくなります。

さらに、女性ホルモンのバランスも自律神経の状態に影響を受けます。脳の視床下部はホルモンの司令塔ですが、同時に自律神経の中枢でもあります。慢性的なストレスで視床下部が疲弊すると、ホルモン分泌のリズムが乱れやすくなります。

施術後に「体が温かくなった」「呼吸が深くなった気がする」という変化を感じる方が多いのは、副交感神経が働き始めたサインです。整体では身体全体の緊張をゆるめることで、自律神経のアクセルとブレーキの切り替えを支えます。首の後ろや胸椎の緊張、横隔膜の硬直をゆるめることが、骨盤内への血流を整えることに直結しています。

子宮筋腫で来られる方に多いのはどんなケースですか

施術の経験から、子宮筋腫で来院される方にはいくつかの共通するパターンがあります。

薬で月経量は落ち着いたけれど、疲れやすさや腰の重さ、下腹部の圧迫感が改善されないという方が多くいます。薬物療法は月経の量やホルモン環境にアプローチしますが、全身の疲弊感や慢性的な腰の重さには直接働きかけません。

次に、薬を長く使い続けることへの不安から、整体と並行して体質改善を試みたいという方がいます。骨密度への影響を心配して、長期使用を避けながら体質を整えたいという方です。

また、一度手術したけれど再発した、あるいは手術は回避したいけれど、このまま薬を繰り返すことにも抵抗があるという方も一定数います。

仕事や育児の忙しさの中で、自分の体のケアを後回しにしてきた30〜40代の方が多く、問診の中で「最後にゆっくり休んだのがいつか思い出せない」という言葉を聞くことがよくあります。また、月経前になると体全体がむくみやすい、冷え性が強い、腸の調子が乱れやすいという消化器・水分代謝の問題を抱えている方が多くいます。この状態は脾虚湿瘀のタイプと重なります。

実際に子宮筋腫が楽になった方はどんな経過でしたか

実際の経過を三つご紹介します。いずれも個人差があり、回復を保証するものではありません。

一人目は、40代女性の方です。子宮筋腫と不安神経症で来院されました。月経のたびに大量の出血があり、月経前は体が重くなって何もできない状態が続いていたと言います。来院時は骨盤周囲が非常に硬く、「体調が良いと気分も自然と明るくなってきました」という変化を経験されました。「変えられないと思っていた生活習慣を見直すきっかけになった」という言葉が印象的で、施術を通じて体と向き合う習慣が生まれた方です。(効果には個人差があり、回復を保証するものではありません)

二人目は、40代後半の女性の方です。GnRHアゴニストによる偽閉経療法を6ヶ月使ったあと、薬を止めてから3ヶ月で筋腫が再増大した状態で来院されました。骨盤内の強い冷えと全身の疲弊感が顕著でした。施術の中で、骨盤内を温める習慣(腰とお腹への湯たんぽ)、食習慣の見直し(冷たい飲み物と甘い物を減らす)、睡眠の改善(夜10時前に横になる日を週に2〜3日つくる)を組み合わせていきました。数ヶ月後の婦人科検診で「前回より大きくなっていない」との結果が出て、「少し気持ちに余裕ができた」と話してくださいました。(効果には個人差があり、回復を保証するものではありません)

三人目は、30代後半の方です。子宮筋腫の手術を一度受けた後、再発した状態で来院されました。「手術したのに、また筋腫が出てきた。体質が変わっていないということかと思って」という言葉とともに来院されました。仕事の忙しさと両立しながら、体を温めることと、ずっと後回しにしていた趣味の時間を少しずつ取り戻すことを実践していただきました。半年が経つ頃、「以前ほどの疲れがなくなってきた。体全体が少し軽くなった感じがする」とのことでした。婦人科での経過観察を続けながら、体質改善を継続しています。(効果には個人差があり、回復を保証するものではありません)

子宮筋腫は自宅でどうケアすればいいですか

自宅でできることを三つお伝えします。どれか一つからで構いません。できない日があって当然なので、「全部やらなければ」とは思わないでください。

一つ目は、骨盤内を温めることです。腰とお腹を冷やさないことが基本です。湯たんぽをお腹と腰に当てること、入浴を毎日続けることが骨盤内の血流改善に直結します。シャワーだけで済ませている日が多い方は、週に3〜4回でもよいので浴槽につかる日をつくってみてください。

二つ目は、冷たい飲み物と甘い物を控えることです。消化器(脾)を冷やすものを減らすことで、水分代謝と骨盤内の血流が整いやすくなります。朝の冷たい飲み物を常温や温かいものに変えるだけでも、腸の動きが変わる方がいます。特に月経前の2週間だけでも試してみると、月経の状態に変化を感じる方がいます。

三つ目は、息を長く吐くことです。鼻から4つ数えて吸い、口からゆっくり8つ数えて吐きます。吐くことは副交感神経を優位にし、骨盤内の血管をゆるめます。1日に3〜5回、気づいたときにやるだけで構いません。職場でも通勤中でも、場所を選ばずにできます。

真面目な方ほど、全部やろうとして、できなかった日に自分を責めます。その自責が体を緊張させ、回復の妨げになることがあります。まずどれか一つ、自分がやりやすいものだけ続けてみてください。

病院と整体、どちらに行くべきか迷ったらどうすればいいですか

迷うことなく、婦人科を優先してください。子宮筋腫は婦人科での定期的な経過観察と必要な医療的対応が前提です。整体は婦人科の代わりにはなりません。

以下のような状態のときは、整体を受ける前に、または整体と並行して婦人科を受診してください。月経量が急に増えた、またはナプキンの交換が1時間に1回以上必要なほどの出血がある場合。月経痛が以前より急に強くなった場合。貧血症状(立ちくらみ、息切れ、動悸)が強くなってきた場合。下腹部に急激な痛みが生じた場合(筋腫の茎捻転などの緊急事態の可能性があります)。体重が意図せず急減している場合。

婦人科で薬物療法や手術を受けながら、体質を整える補完として整体を使うという組み合わせが現実的なアプローチです。婦人科の先生に「整体にも行っています」と伝えた上で、双方の方針を共有することをお勧めします。

子宮筋腫の診断基準や対処の選択肢については、日本産科婦人科学会のウェブサイトに詳しい情報があります。受診前の参考情報としてご活用ください。

よくあるご質問

ジエノゲストを飲んでいる間に整体を受けても大丈夫ですか?

問題ありません。整体は薬の作用に干渉するものではありません。ただし、薬を使っている旨を来院時にお伝えください。薬の効果に変化を感じた場合は、婦人科に相談してください。

GnRHアゴニストが終わってから整体を始めるのと、並行して始めるのはどちらが良いですか?

どちらでも構いません。薬物療法中から体質を整えはじめる方が、止めた後の再増大への備えという観点からは望ましいと言えます。薬を止めてから再増大した後に来院される方も多くいます。どのタイミングでも体質改善のアプローチは始められます。

整体で子宮筋腫の大きさが縮まることはありますか?

整体では、筋腫の大きさを縮めることはできません。婦人科での薬物療法や手術が筋腫の大きさに直接働きかけるものです。整体が目指すのは、筋腫が増大しにくい体の状態、具体的には骨盤内の血流と自律神経のバランスを整えることです。

閉経が近づいたら自然に小さくなると聞きましたが、それまで待つのはどうですか?

閉経後にエストロゲンが低下すると、筋腫が縮小することは医学的に知られています。ただし、閉経まで何年かかるか、その間の月経過多による貧血や生活への支障がどの程度かによって判断が変わります。「待つ」選択をするにしても、その間の体のケアという観点で整体は役立てることができます。

子宮筋腫と冷え性はどう関係していますか?

深く関係しています。骨盤内の血流が低下していると、下腹部の冷えとして現れることが多くあります。また、冷えが血の巡りをさらに滞らせるという悪循環が起きています。特に下腹部が冷えているにもかかわらず顔や上半身に熱がのぼりやすい上熱下寒の状態は、骨盤内の血流低下のサインとして多く見られます。

手術後に再発した場合でも整体はできますか?

できます。手術後の状態を事前にお伝えいただければ、それに応じた施術内容を組み立てます。手術後に体質が変わらなければ再発しやすい状態は続くため、体質改善という観点で整体を補完として活用できます。

子宮筋腫があっても運動はしてよいですか?

ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなど、体を温めながら骨盤周囲の血流を促す穏やかな運動から始めることをお勧めします。急激な高強度の有酸素運動や腹圧が強くかかる運動は、月経量の増加につながることがある方もいます。運動の種類や強度については婦人科の先生にも相談してください。

子宮筋腫があることで不妊になりますか?

粘膜下筋腫は着床を妨げることがあり、不妊の原因になる可能性があります。筋層内筋腫や漿膜下筋腫は位置や大きさによって判断が変わります。妊娠を希望されている場合は、婦人科専門医での精密検査と相談が必要です。整体の立場では、骨盤内の血流と自律神経のバランスを整えることで、妊娠しやすい体の土台づくりの補完として関わることができます。

筋腫があることで月経以外の時期も下腹部が重い感じがします。これは改善できますか?

筋腫の位置や大きさによる圧迫感は整体では対応できません。ただ、骨盤周囲の筋肉の慢性緊張や血流の滞りによる重さは、施術で落ち着いてくるケースがあります。婦人科での経過観察と並行して、原因を確認することをお勧めします。

月経量が多くて貧血気味ですが、整体を受けながら鉄剤を飲んでもよいですか?

鉄剤などの薬については、医師の指示に従ってください。整体は薬の服用に干渉しません。子宮筋腫による月経過多で鉄欠乏性貧血になっている場合は、まず婦人科での対応を優先してください。貧血が落ち着いた状態での施術の方が、体への負担が少なくなります。

何回くらい通えば変化を感じやすいですか?

体質改善は時間のかかるプロセスです。週1回程度の施術を3ヶ月続けることで体の状態の変化を感じる方が多くいます。ただし、個人差があります。施術と並行して、日常の体を温める習慣、睡眠の改善、食習慣の変化を組み合わせるかどうかが、変化の速さに大きく影響します。

薬物療法中に体重が増えましたが、整体で対応できますか?

ジエノゲストやGnRHアゴニストの使用中にむくみや体重増加を経験される方がいます。整体では骨盤内の血流改善や消化器の状態を整えるアプローチをしますが、薬による体重変化そのものに直接働きかけるものではありません。薬の副作用による体重変化については、婦人科や内科に相談することをお勧めします。

子宮筋腫があると足がむくみやすくなりますか?

筋腫の大きさや位置によっては、骨盤内の静脈が圧迫され、足への静脈還流が低下してむくみにつながることがあります。また、月経過多による貧血がある場合、血液の循環効率が落ちてむくみやすくなる方もいます。東洋医学の観点では、脾虚湿瘀の状態では水分代謝が乱れやすく、下半身のむくみが出やすいと見ています。整体では消化器の状態を整えながら、骨盤内の血流と水分循環を改善しやすい状態をつくることができます。むくみが急に強くなった場合や、片足だけにひどいむくみがある場合は、血栓の可能性も含めて婦人科や内科を受診することを優先してください。

筋腫の手術を控えていますが、術前に整体を受けても問題ありませんか?

手術の内容と時期を事前にお伝えいただければ、それに合わせた施術を行います。手術前に体の緊張をゆるめ、骨盤内の血流を整えておくことは、体の準備という意味で活用できます。ただし、手術1週間前以降は施術の可否を担当医に確認してください。術後の回復期については、主治医の許可が下りた後に来院いただくことが前提です。術後の骨盤底筋の状態を整えるサポートとして、整体を使う方もいます。

まとめ

薬を止めたら子宮筋腫が再び大きくなった、という経験をしている方へ。

繰り返す理由は、薬が体質を変えるものではないからです。骨盤内の血流の滞り、自律神経の慢性的な疲弊、消化器の弱りという体の状態が変わっていなければ、エストロゲンが再び働き始めたときに同じサイクルが始まります。

整体は子宮筋腫を消したり、薬や手術の代わりになったりするものではありません。婦人科での定期的な検査と医師によるケアを続けることが前提です。ただ、薬物療法や手術と並行して、骨盤内の血流を整えやすい体の状態をつくり、筋腫が増大しにくい土台をつくるという補完として、整体は力を発揮できると考えています。

東洋医学の視点で見ると、子宮筋腫は気血の巡りが滞り続けた結果として現れるものです。その滞りをつくってきた背景には、長年の頑張りや、自分のことを後回しにしてきた時間があることが多くあります。体を整えることは、その時間を少し取り戻すことと重なります。

まずどれか一つでも構いません。お腹を温めること、深く息を吐くこと、ずっと行きたかった場所に行くこと。体に向き合う入口は、難しい場所にはありません。薬物療法の後に同じサイクルを繰り返していると感じている方、福岡市で子宮筋腫に悩む方のご相談をお待ちしています。

(薬物療法と子宮筋腫の詳しい情報は、子宮筋腫note – 対症療法(薬物療法)もご参照ください。)

院長プロフィール

冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年・25,000人を施術。常若整骨院(福岡市早良区・西新駅から徒歩圏)院長。東洋医学と気功を軸とした施術を専門とし、婦人科系の不調、自律神経の問題、慢性的な体の不調に長年向き合っている。全国で技術セミナー講師としても活動。テレビ出演・女性自身掲載の実績あり。「体質を変えることで、繰り返すサイクルを抜け出す」をテーマに、患者さん一人ひとりの体と生き方を見ながら施術を行っている。