常若整骨院は歯科と並行して通ってもいいのか|福岡市で食いしばり・顎の不調を相談する方へ
結論から言うと、歯科と並行して常若整骨院に通っていただいて構いません。歯科は歯と顎関節そのものを、当院は首・お腹・呼吸を含めた全身の緊張を、というように役割が違うため、ぶつかりません。
要点を先に挙げます。
- 歯科の通院やマウスピースの使用は、そのまま続けてください。やめる必要も、減らす必要もありません。
- 整体でできるのは、噛む筋肉や首、お腹の緊張をゆるめ、回復しやすい土台づくりをサポートすることです。歯や顎関節の診断、かみ合わせの調整、薬の判断は歯科・医療機関の領域です。
- この記事は、福岡市で歯科に通いながら、食いしばりやあごの重さ、肩や首の張りが残っている方に向けています。
歯科と整体を並行して通うのは、問題ありませんか
結論として、問題ありません。むしろ、歯科で歯や顎関節に問題がないと言われたのに、あごの重さが残る方にとって、整体はもう一つの視点になります。
当院は福岡市早良区、西新駅から歩ける場所にあります。院長の冨高が、問診から施術まで一人で担当します。当院で25,000人の患者さんを施術してきた経験では、歯科に通いながら来られる方は珍しくありません。マウスピースを作ったのに朝のあごの重さが残る、歯は削らなくてよいと言われたが首や肩が張り続ける、という声がよく聞かれます。
並行するときの基本は次の三つです。
1. 歯科の指示を優先する:マウスピースの装着時間や通院の方針は、歯科医師の指示どおりに続けます。
2. 当院には通院状況を伝える:何をしているか、いつから通っているかを問診の最初に聞きます。
3. 迷ったら歯科に確認する:施術の影響が気になるときは、歯科医師に一言聞いてください。
歯科と整体は、それぞれ何を担当しているのですか
結論として、歯科は口の中と顎関節の構造を、整体は体の緊張と動きを担当しています。同じあごの不調を、違う側から見ています。
| 項目 | 歯科 | 常若整骨院 |
|—|—|—|
| 見る場所 | 歯、歯ぐき、かみ合わせ、顎関節 | 咬筋、首、肩、お腹、呼吸 |
| 主な目的 | 歯や顎関節の診断・処置・保護 | 体の緊張をゆるめ、回復しやすい土台をつくる |
| 代表的な手段 | 検査、マウスピース、歯の処置 | 問診、触診、手による調整、セルフケアの助言 |
| 判断できること | 歯の異常、顎関節の異常 | 体の緊張の位置、呼吸の浅さ、冷え |
マウスピースは、歯がすり減るのを守るものです。食いしばる力そのものを小さくするものではないので、噛む筋肉や首の張りが残ることがあります。そこを受け持つのが当院の施術です。
歯科に通っているのに、あごの重さが残るのはなぜですか
結論として、歯や顎関節に原因が見つからなくても、噛む筋肉や首の緊張が残っていれば、あごの重さは続くことがあるからです。
噛む筋肉とは、頬の奥の咬筋(こうきん)や、こめかみの側頭筋のことです。ここは緊張すると、本人が気づかないまま力が入り続けます。さらに、首の横や肩、お腹の緊張、浅い呼吸が重なると、顎に力が集まりやすくなります。
歯科では、歯や顎関節に問題がなければ、経過観察になることがあります。そのとき「異常なしと言われたのに、つらさが残る」という状態になりやすいのです。これは、どちらかが間違っているのではなく、見ている場所が違うだけです。
常若整骨院では、歯科に通っている方のあごをどう見ますか
結論として、歯のことは歯科にお任せし、当院では体の側から、緊張の位置を問診と触診で確かめます。
確かめるのは、次の五つです。
1. 問診:食いしばりに気づく時間帯、朝のあごの重さ、歯科での経過、マウスピースの使用状況を聞く。
2. 触診:咬筋、こめかみ、首の横、鎖骨まわりの硬さを確かめる。
3. お腹の確認:みぞおちから下腹にかけて、硬さや冷えの位置を見る。
4. 呼吸の確認:息を吸ったとき、お腹と胸のどちらが動くか、肩が上がるかを見る。
5. 生活の聞き取り:就寝前の過ごし方、スマホの時間、仕事中の姿勢を聞く。
触診で見る所見の目安は、次のとおりです。
| 場所 | よく見られる所見 | 読み方の目安 |
|—|—|—|
| 咬筋(頬の奥) | 押すと芯のように硬い | 日中か夜に噛む力が続いている |
| 首の横 | 耳の後ろから鎖骨にかけて張る | 頭を支える負担が大きい |
| みぞおちからわき腹 | 板のように硬く、押すと息が止まる | 緊張が内側にこもっている |
| 下腹 | 冷たく、力が入らない | 休む力・回復力が落ちている |
これは見立ての目安であり、診断ではありません。全部がそろう方もいれば、一つだけの方もいます。
東洋医学では、あごの緊張をどう考えるのですか
結論として、中心になるのは肝と腎で、ここに脾(胃腸)の弱りが重なる方もいます。
東洋医学の肝とは、気の巡りをなめらかにする働きです。気とは、体と心を動かすエネルギーのことです。腎とは、回復力の貯金のようなものです。脾とは、食べたものから力をつくる働きです。
| 五臓 | 働きのたとえ | あごの緊張とのつながり |
|—|—|—|
| 肝 | 気の巡りをなめらかにする働き | 我慢や言いたいことの飲み込みが続くと、わき腹・首・顎が張り、夜も気が静まらない |
| 腎 | 回復力の貯金 | 疲れが重なって貯金が減ると、休む力が足りず、顎がゆるみきらない |
| 脾 | 食べたものから力をつくる働き | 考え込みが続くと弱り、口まわりと胃腸の力みが抜けにくい |
肝の負担が強い方は、わき腹から肋骨の下が固く、ため息が増えます。腎の疲れが強い方は、腰から下が冷えやすく、眠っても回復した感じが乏しい傾向があります。
左右差も手がかりにします。当院の見立てでは、右に強く出る方は仕事の緊張が、左に強く出る方は家庭の緊張が背景にあることが多い傾向があります。決めつけず、話を聞きながら確かめます。
自律神経は、あごの緊張とどう関係していますか
結論として、自律神経のアクセルが踏まれたままだと、眠っている間も噛む筋肉に力が入りやすくなります。
自律神経とは、体のアクセルとブレーキのような働きです。日中はアクセル役の交感神経が働き、夜はブレーキ役の副交感神経に切り替わって体が休みます。この切り替えがうまくいかないと、夜になっても筋肉の緊張が抜けません。
歯科でマウスピースを作っても、夜の力みそのものが残っていれば、朝のあごの重さが続くことがあります。自律神経の乱れが背景にある場合の全体像は、自律神経失調症で体に現れる不調についての記事で詳しく書いています。
常若整骨院では、どの順番で体をゆるめていきますか
結論として、お腹と呼吸から始め、首、最後に顎へ向かいます。遠い場所を先に整えると、顎は触れる前から力が抜けやすくなるからです。
| 順番 | 場所 | ねらい |
|—|—|—|
| 1 | お腹 | 呼吸を深くし、アクセルが踏まれたままの状態をゆるめる |
| 2 | 首の横・後ろ | 頭を支える負担を減らし、顎への圧を下げる |
| 3 | 背中・肋骨まわり | 胸が広がる余地をつくり、息を吐きやすくする |
| 4 | こめかみ・頬の奥 | 噛む筋肉の張りをやわらげる |
| 5 | 呼吸の確認 | 吸うより吐くほうが長くなっているかを確かめる |
強く押す施術はしません。痛みが出る強さは、緊張をむしろ強めてしまうためです。服を着たまま、体の反応を見ながら進めます。口の中には触れません。
実際に歯科と並行して通われた方は、どんな経過でしたか
結論として、当院に寄せられる声では、あごそのものより先に、眠りや肩の軽さの変化に触れる言葉が目立ちます。以下は個人が特定されないよう、これまでの臨床で見てきたパターンを再構成した一般的な例で、特定の方のお話ではありません。
マウスピース併用型:40代の会社員。歯科でマウスピースを作り、毎晩使っている。それでも朝のあごの重さと肩の張りが残っていた。お腹と首の横を先にゆるめ、顎は最後に触れます。数回のうちに、朝のあごの重さの感じ方が変わってきた、という経過をたどる方がいます。
歯科で異常なしと言われた型:30代の女性。育児で眠りが浅く、歯科では歯も顎関節も問題なしと言われたが、こめかみの張りが続いていた。まず休息を少しでも増やせる工夫を一緒に探し、お腹と呼吸を中心に整えます。
長年の不調型:50代の方。歯科でも内科でも大きな異常はないと言われたが、食いしばり、動悸、冷えが続いている。腎の疲れを意識し、下腹と腰まわりを温めることを重ねていきます。
効果には個人差があり、回復を保証するものではありません。
歯科に通っているのに症状が残るのは、自分のせいですか
結論として、あなたのせいではありません。むしろ、感じる力の強い方、周りに気を配れる方ほど、体で受け取りやすい傾向があります。
歯科に通い、マウスピースも使い、それでもつらさが残ると、「自分の使い方が悪いのか」「力を抜けない自分がだめなのか」と思いがちです。その自責がまた緊張になり、アクセルをさらに踏むことになります。真面目さが悪いのではなく、真面目さの向け先が少し違うだけです。まずは「ここまでよくやってきた」と、体をねぎらうところから始めてみてください。
整体でできること、できないことは何ですか
結論として、整体でできるのは緊張をゆるめるサポートまでです。歯・顎関節そのものに関わることはできません。
| できること | できないこと |
|—|—|
| お腹・首・顎まわり・呼吸の緊張をゆるめる | 歯や顎関節の診断 |
| 寝る前の過ごし方など、生活のクセを一緒に見直す | かみ合わせや歯の調整 |
| 日常で力を抜くセルフケアを伝える | マウスピースの作製、薬の判断 |
| 歯科や医療機関に相談する目安を伝える | 虫歯や歯周病の判断 |
歯科に通いながら、自宅でどうケアすればいいですか
結論として、完璧にやる必要はありません。次の三つのうち、どれか一つからで十分です。できない日があって当然です。
1. 吐く息を長くする:鼻から吸って、口からそっと長く吐く。3回だけ。吐く息が長いと、ブレーキが働きやすくなります。
2. 舌を上あごにつける:気づいたときに、舌を上あごに軽くつけ、上下の歯のあいだに指一本ぶんのすき間をつくる。
3. お腹と足元を温める:寝る前に、下腹に手を当てて温める。足先が冷える日は靴下をはく。
「今日は一回気づけた」くらいで、十分です。
歯科と整体で迷ったら、先にどちらへ行けばいいですか
結論として、歯の痛み、腫れ、口が開かないなどがあるときは、歯科や医療機関を先にしてください。次のような症状があるときも同じです。
- 口がまったく開かない、急に開かなくなった
- 顔の片側が動きにくい、しびれる、ろれつが回らない
- 発熱や顔の腫れをともなう歯の痛みがある
- 動悸や息苦しさが強く、急に悪化している、胸の痛みがある
- 体重が急に減っている、発熱が続いている
整体は医療行為ではありません。診断や薬の判断は、必ず医師・歯科医師に相談してください。症状の一般的な説明は、厚生労働省の健康情報サイトでも確認できます。
よくあるご質問
歯科に通っていても、常若整骨院に通えますか?
通えます。歯科は歯と顎関節、当院は体の緊張と、見る場所が違うため、並行して問題ありません。通院状況は問診の最初にお知らせください。
マウスピースを使っていても施術を受けられますか?
受けられます。マウスピースは歯を守るもので、当院の施術は体の緊張をゆるめるものなので、役割が違います。装着の指示は歯科医師に従ってください。
歯科で異常なしと言われたのに、あごが重いのはなぜですか?
噛む筋肉や首の緊張が残っていると、歯や顎関節に異常がなくても、あごは重くなることがあります。見ている場所が違うだけです。
歯科に通院中に整体を受けて、影響はありませんか?
口の中には触れないため、歯の処置に直接影響することは通常ありません。気になる場合は、歯科医師に一言聞いてから来てください。
歯科と整体は、どちらを先に受けるべきですか?
歯の痛みや腫れ、口が開かないなどがあれば、歯科が先です。歯に問題がないと言われた後であれば、順番を気にせず並行して構いません。
歯科医師には、整体に通っていることを伝えたほうがいいですか?
伝えておくと安心です。体の緊張に目を向けている、という情報は、歯科医師にとっても経過を見る手がかりになります。
何回くらい通えば変わりますか?
人によって違います。食いしばりは長年の癖であることが多く、数回で変化を感じる方もいれば、時間をかけて整えていく方もいます。お体の状態を見ながら相談して決めます。
肩こりや頭痛も一緒に相談できますか?
相談できます。あごの緊張は、首や肩、頭の重さとつながっていることが多いためです。ただし、突然の激しい頭痛などは、先に医療機関を受診してください。
薬を飲んでいても受けられますか?
受けられます。薬の判断は医師の領域なので、自己判断でやめたり変えたりしないでください。気になる点は主治医に相談してください。
歯科で矯正中でも受けられますか?
受けられます。口の中には触れず、首やお腹、顎まわりの外側の緊張を見ます。矯正中のあごの重さや肩の張りが気になる場合は、歯科医師にも伝えてください。
予約はどうすればいいですか?
電話やご連絡でご予約を承っています。「歯科に通いながら、あごの重さと首の張りで相談したい」と一言添えていただければ、当日はそこから問診を始めます。
まとめ
福岡市で、歯科に通いながらも、あごの重さや食いしばり、肩や首の張りが残っている方へ。歯科と整体は、同じあごの不調を違う側から見ているだけで、並行して通うことに問題はありません。常若整骨院では、院長が一人で、お腹・首・顎の順に緊張を確かめ、回復しやすい体の土台づくりをサポートします。
一人で抱えず、歯科の通院はそのまま続けながら、まず体の緊張をゆるめることから始めてみてください。
院長プロフィール
冨高誠治。柔道整復師・鍼灸師。施術歴20年。これまで25,000人の患者さんを施術してきました。福岡市早良区・西新、常若整骨院の院長として、体の緊張と自律神経、東洋医学の見立てをもとに、一人ひとりの体と向き合っています。
季節ごとの体の整え方を、メールでお届けしています。よければ、どうぞ。
▼ 常若だより 登録はこちら
https://my919p.com/p/r/dqRWbTcm
整体師・鍼灸師の方へ。同業の先生だけが集まっているオープンチャットで、毎朝1本、現場の見立ての話を書いています。オープンチャットはこちら。









