あなたの心身に合うものは何?自分を知る=自己肯定が健康の要

ブログ著者

冨高 誠治

冨高 誠治

柔道整復師、はり・きゅう師、自律神経整体

冨高 明子

冨高 明子

カウンセラー

あなたはどんな性格の人で、何が好きで、何が嫌いですか?

人によって性格や性質、体質、趣味嗜好、ライフイベントが巡ってくるタイミングはまちまちですよね。

自分が生まれ持った性質に沿って生きていると、人は基本的に健康でご機嫌でいられます。

けれど時には、後天的に身に着けた考えグセによって、生まれ持った性質と違う言動が当たり前になってしまい、知らず知らずのうちに疲れ切ってしまっている…ということが起こります。

「だってコレが素敵っていうことになってるから」

「だって親にこう言われて育ったから」

「常識はこっちだから」

こういった思い込みによって自分をゆがめてしまっていると、体調だけでなく人間関係・恋愛・家庭・仕事などもなかなかうまくいかなくなってしまいます。

 

実例:Xさん(30代 女性)

小さい時は天真爛漫で友達も多く、人前で歌ったり踊ったりするのが好きだったXさん。

好奇心旺盛で、何かをやってみて上手く行く時もあればうまくいかないこともあり、何を試してみるのも楽しんでいたそうです。

しかし、中学高校と年齢が上がるにつれ、ご両親から「失敗してはいけない。間違えてはいけない」と繰り返し言われるようになりました。

すると、「あれもこれもやってみたい私の性格はダメなんだ。もっと慎重にならなくちゃ」と感じるようになり、言われたことだけをやるようになり、交友関係も狭くなっていったそうです。

本来の気質をおさえこんでしまったXさんは、その結果うつ病になってしまいました。

 

来院された時は、自律神経の集中地点である首回りと骨盤がガチガチで、可動域をみようとすると腕や足まで一緒に動いてしまう状態。

極度の緊張状態が続き、疲れ切っていることがうかがえました。

首と骨盤まわりを柔らかくなるように整えていくと、可動域が広がって血流や神経伝達が良くなり「目の前が明るいし、頭が軽い!」とビックリされていました。

 

「私本来のままではダメ」という思い込みのためにご自身を人見知りでネガティブだと信じ込んでいらっしゃいましたが、お話をしていくうちに「元々の性質と違うことをしているから辛いのかもしれない」と奮起。

元来好きだった歌やダンス、手芸などをしたり、お友達と遊んだりお外に出る時間を増やしたり、「どうせ私はダメ」という気持ちが起こってくるたびに「これはただの思い込み。私は強い!」と思い直すことで、本来の明るさを取り戻していきました。

 

「自分は自分のままではダメなんだ」という思い込み

人には持って生まれた天性の性質と、後天的に身に着けた考えグセ、2種類の性格があります。

もちろん、考えグセのすべてが悪い物ではありません。処世術としてもとても大切なものです。

けれど、考えグセの根っこが

「自分は自分のままではダメなんだ。変えなくちゃいけないんだ」

という自己否定から生まれていると、どんなにステキ風の言動をしていても、空回りしてしまったり、満たされなかったり、いつも寂しい気持ちを抱えてしまったり、実を結ばなかったり…ということが起こりやすくなります。

 

自分自身の価値観に自信が持てずにいると、他人の強い意見や一般的に良しとされているものに支えて貰おうとします。

■「こうあるべき」「これが普通」という一般常識

■美形、高収入、スタイルの良さ、高価なアイテムなど、人が羨むとされているもの

■有名人の発言や、テレビ、インターネットなどで繰り返される情報

■自然派、食餌療法、断薬、整体など「これが健康にいい」とされている情報

■占いやスピリチュアルな情報

こういったものは、あくまでも自分以外の誰かが作り出した、他者優先の価値感です。

「自分本来にとって合うものはあるかな?」

と能動的に選ぶ目線ではなく、

「誰かが正解を持っているに違いない」

という人任せの姿勢でいると、いつまでたっても本来の自分にとって必要なものを見つけられないままになって、体調を崩してしまいかねません。

 

ポジティブの上塗りでもネガティブの無視でもない「自己肯定」

自己肯定感という言葉が日常的に使われるようになって久しいですが、自己肯定とは単なるポジティブの上塗りではありません。悪い所から目を逸らすことでもありません。

自己肯定とは、

「自分がどんな生き物なのかを知り、それを受け入れ、育てて活かす」

ということです。

 

自己肯定をしようとする時、自分の気に入らない所を見ないフリをし、好きな所だけを見たりステキな言動ばかりをしようとする人がいます。

けれどこれは例えるならば、親が子どもに接する時、親の意に沿わない時は無視をして、親の思い通りになった時だけ誉めそやすようなもの。

こういった接し方をされたお子さんは、自分のありのままを受け入れることはできなくなってしまいます。

しかも、それをしているのが親より近い存在である自分自身であったなら、どうでしょう。

ますます「自分は自分のままではダメなんだ」と思い込むことになってしまいかねません。

 

「今の私の目にはダメな風に見える部分も、良い風に見える部分も、すべての凹凸をふくめて私という生き物なんだ」

と(時には前向きな諦めをもって)受け入れることが、自己肯定のはじまりです。

 

自分らしく生きる事が健康の元

人は、自分らしく生きている時に心身が健康でいられます。

逆に、自分らしさを押し込めていると、生きているだけでストレスが溜まったり、身体に合わない食事をしたり、無理な働き方をしてしまう、元々性質の合わない人をパートナーに選ぶなど、心と身体を疲れさせてしまいます。

 

自分らしく生きることでしか、健康を守ることはできません。

■自分が好きなこと(趣味、仕事、生活習慣、友達や恋人と遊ぶ時間など)をする

■自分に合う食事方法や食べ物を見つけて、増やしていく。

■自分に合わない食べ物を見つけ、減らしていく。

■自分にとって必要なリラックスタイムや睡眠時間をしっかり確保する。

■今目の前にある課題や、やるべきことから逃げず、ひとつひとつ片付けていく。

■不調をひとりで解決しきれない時は、整体やカウンセリングなど、プロの手を借りる

こういったことを出来る所からやっていくと、確実に心身は変化していきます。

 

「でも、自分らしさばかり優先してたら周囲とうまくいかなくなちゃう!」

と思われるかもしれません。

今までご自身を押し込めて生きてきていたら、人間関係や生活の見直しが必要になることもままあります。

そういう時に試していただきたいのが、共生住み分です。

■「違う生き物同士が、どうしたら仲良く一緒に生きて行けるのか」を真剣に考え、実行すること(共生)。

■どうしても合わない人やモノとは、お互いを尊重できる適切な距離感をとること(住み分け)。

これらを心に置いていると、周囲とぶつかって疲れてしまい、自分らしさを諦める…ということが減っていきます。

 

自分がどういう生き物かを知り受け入れる「自己肯定」が健康を作る

あらゆる体調不良の元になるのは、一般常識・外からの情報などにまどわされ、自分の持って生まれた性質と全く違う言動をしてしまうことです。

そういった考えグセは、身体に合わない食べ物・生活習慣・仕事・人間関係などに繋がり、心身に過度なストレスを抱えてしまいます。

体に合わない考えグセの根っこになるのは、「自分は自分のままではダメだ」という思い込み。

この思い込みをほどき、

「今の私の目にはダメな風に見える部分も、良い風に見える部分も、すべての凹凸をふくめて私という生き物なんだ」

と受け入れ、その凹凸に沿った生活を整えていくことが、自分本来の健やかな状態を取り戻すための第一歩です。

 

「自分ひとりじゃなかなかそこまでたどり着けない」

「身体も心もケアしたい」

そう思われたら、お気軽に常若整骨院へご相談ください。

一緒にあなた本来の健やかな心身を取り戻していきましょう♪

 

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