自律神経は生活の鏡!人生のバランスを整えて健康になるポイント8つ
季節の変わり目の不調、季節性うつ、パニック、お天気頭痛…
秋が深まるにつれて増えて来るこういった症状は、自律神経の乱れによるものだと言われています。
「毎年毎年、同じ症状を繰り返すのもイヤになってきた」
「自律神経とかストレスとか、よく言われるけどイマイチよくわからない」
「普通に生活してきただけなのに、どうして私の自律神経は乱れたっていうの?」
実は、その<普通だと思って送ってきた生活>に、自律神経を乱す・整えるポイントが潜んでいるんです。
自律神経は総合芸術
自律神経とは、呼吸・循環・分泌・消化・吸収・排泄など、さまざまな生命活動を支えている神経です。
■交感神経:ストレス・活動・日中によく働く
■副交感神経:リラックス・休息・夜間に良く働く
の2つがシーソーのようにバランスを取り合いながら、身体を健康に維持しています。
自律神経はとにかく仕事が多い神経。なので、様々な要素に働きを左右されます。
たとえば、
■いつも自分にダメ出しをするクセがある(自発的ストレス)
■外食が続いている(身体に合わない食事)
■家族とソリが合わず、家の中がギスギスしている(リラックス出来ない環境)
■やらなきゃなーと思いながら身体を動かしていない(運動不足)
■趣味がない(ストレス発散ができない)
■仕事と家事の両立で忙しすぎる(自分をすり減らしている)
■とくに夢ややり遂げたいことがない(生命力が湧いてこない)
…といったことは、自律神経の働きに大きな負担をかけます。
自律神経に負担がかかると、ほとんどの場合、まず交感神経の働き過ぎが起こります。イライラ・神経質・不眠・息苦しい・呼吸が浅い・動悸がする・汗をやたらとかく、などが分かりやすい反応です。
そのままストレスがかかり続けると、働き過ぎた交感神経はやがて頭打ちになり、今度は副交感神経が働きすぎる状態に陥ります。不安・憂鬱・だるさ・やる気が出ない・朝起きられない・ため息が増える・冷え症などがわかりやすい反応です。
これが続くと、交感神経と副交感神経のバランスがどんどん乱れ、自律神経が影響をおよぼす場所=身体全体のはたらきに様々な不調が起こってしまいます。
不定愁訴や原因のわからない症状は、元をたどってみると、生活の色々な場面から来るストレスに引き起こされています。
自律神経は、生活の鏡。いわば総合芸術なのです。
人生全体から体調を整える!ポイント8つ
自律神経をはじめとした身体の状態は、あなたの生活、ひいとはこれまで送ってきた人生のコピーのようなもの。
「この不調を根っこから整えたい!繰り返したくない!」と思うなら、健やかに生きる上で欠かせない8つのポイントを満たすことがオススメです。
そのポイントとは、食事・考え方・環境・運動・生活習慣・楽しみ・仕事・使命感。
この8角形のレーダーチャートを、バランスよく満たすようにしていると、心身が快適で健康でいられます。
どこか一カ所だけ突き抜けていたり、他の部分は満ちているけど欠けている場所があったり…とバランスが取れていないと、他の部分にも影響を及ぼします。
「だって仕方ないじゃない」と現状に流され続けるのではなく、頭の理屈や理想で現状をぶっちぎるのでもなく、今いる場所の中で、どうやってバランスよく整えていくか。がポイントです。
食事(栄養・毒素・団らん)
■旬の食材を使った手作りごはんが基本
■外食や買ってきたごはんはたまの楽しみに
■食べ過ぎない(腹八分)。胃腸が疲れている時は一食抜く
■材料を見直すなら、混ざり物のない調味料→産地や飼い方に気を付けた肉や魚→無農薬野菜や穀物、の順番で
■人間は雑食。栄養バランスは<炭水化物:タンパク質:野菜類=1:1:1>が基本
■マクロビ、糖質制限、断食など、極端な食事制限はあくまでも不調を整える時の一時的な対処。だらだら続けない
■食品添加物に気を配り、原材料表示を見る
■食卓ではお説教や暗い話をしない
■自分と違う食習慣を持っている人を見下さない。友達と食卓を囲む時は楽しさ第一で
■身体に悪い物を食べる時は背徳感を楽しみながら食べる
考え方(ストレス)
■人それぞれ生まれ持った性質があり、皆違う生き物だと知る
■自分本来と違う考えグセを身に着けると(良かれと思ってやっていても)生きているだけでストレスが溜まる
■自分がどういう生き物か(何が好きか・何が嫌いか・何が得意か・何が苦手か)を把握して、それを元に生活における取捨選択をする
■自分へのダメ出しは一切やめる(半端じゃないストレス)
■何か間違えたと思ったら、自分を責めることにエネルギーを使わず、淡々と行動を変える
■「人がどう思うか」より「自分はどう思うか」を最優先する
■「○○のせいで辛い思いをしている」「○○さえ変わってくれれば上手くいくのに」と思っている間は、○○に人生の主導権を奪われている。
■「キッカケは○○だったけど、その辛さを乗り越えずにきたのは私自身だ」と頭を切り替えると、自分の手元に人生の主導権が戻ってくる
■自分の頭で考え、自分で決断し、行動し、その結果を引き受け、次に生かす。という成長の基本の流れをおさえる。
■自分が男性であること・女性であることを大切にする。男性生理や女性生理を傷つけるようなことを避ける。
環境(職場・家庭・人間関係)
■「その問題の最終的な結果を引き取るのは誰?」と考え、他人と自分の問題を分離する。自分のやるべきことのみに集中して、他人の問題を背負おうとしない。
■家族や近しい人とは、できるだけ「お互い味方でいよう」と決める
■自分の意見を伝える。相手の意見を聞く。すり合わせをする。
■理解できないことは理解しなくていい。「そういう生き物なのだ」と寄り添う。
■どうしても相いれない人や環境とは、適切な距離をとる
■環境や人をポンポン取り換えても、自分が変わらなければ同じ課題がやってくる。相手を変えようとせず、自分の見直しが一番。
■家の中で安らげない時は、カフェ・公園・車の中など、どこでもいいので家以外の安心できる場所を確保する
■身の回りに、好きなもの・お気に入りのもの・見ていて癒されるものを増やす
■観葉植物やお花、水晶など、自然のパワーを貰えるものを家の中にも置く
運動
■とにかく身体を動かすことを習慣づける
■筋トレは、身体の基礎代謝や体温が上がり、免疫力アップにつながる
■ウォーキングなどの有酸素運動は、疲労が抜けやすくなり頭がスッキリする
■ヨガはポーズと呼吸によって、内臓ふくめ身体全体をリラックスさせる
■痛みやしびれが出るような動きはやめておく
生活習慣
■必要な睡眠時間は人それぞれ違う。目覚まし時計をかけずに寝られるだけ寝ると、自分にとって必要な睡眠時間が把握できる
■スマホやタブレット、PC、ゲーム機は、依存性が強く、脳や神経を疲労させる。時間を決めて使う。こまめに電源を切る。
■山、海、神社、公園など、意識して自然のある場所に出かける
■疲れる前に休む。休むことに罪悪感を覚えない
■部屋の散らかり具合=自分の心の散らかり具合。ものを減らしたり片付けるとストレスも減る
■お月見やお花見をしたり、季節のイベントごとを楽しんだり、積極的に四季を感じる
楽しみ(趣味・ストレス発散)
■人から勧められたものより、自分が自発的に好きになったものが効果大
■五感を使う遊びは心身を元気にしてくれる
■人と一緒にすること・ひとりですること・家でできること・外でできること等、いくつか楽しみを取り揃えておく
■小さい時に好きだった遊びがヒントになることも多い
■受動の楽しみ(読書・映画鑑賞など)と、能動の楽しみ(スポーツ・料理など)、両方があるとより良い
■映画、スポーツ、書籍、どんなコンテンツに触れる時も「それを前ノリで楽しんでやろう」という気持ちで挑む。意地悪な気持ちであら捜しをしていると楽しめない
■何かの役に立つことより、自分が楽しいだけのもの・気持ちいいだけのものの方が、リラックス効果が大きい
■お酒・ギャンブル等、中毒性が高い快楽はデメリットの方が大きいため、他の楽しみを増やしながら段々減らしていく
仕事(学校・家事・育児)
■周囲の為に自分をすり減らすような働き方は見直す
■自分がやった方が速いからと一人で抱え込まず、周囲に仕事をふる
■人間関係・業務内容・金銭面・拘束時間などのバランスを、自分の納得のいくようにできるだけ整える。どうしてもストレスになる部分はきちんと話をする
■親や先生の持っている正解や期待より、自分がどうしたいか・何が好きか・何が得意かを大事にする
■習い事や趣味など、学校以外にも居場所を見つける
■主婦業・お母さん業は、毎日30分でいいので休み時間を死守する。本気で確保しないと、周囲の都合にすり潰される
■家族や保育園だけでなく、友達・ママ友ネットワークなど、信頼関係で助け合える人を増やす
使命感(夢・希望)
■「一年後に死ぬとしたら、それまで何をしたいだろう?」と考えて、実行してみる
■小さい頃の自分が、今の自分を見て何と言うか想像してみる
■どんな人に憧れるかを書き出して、そんな人に近づけるようにちょっとだけ言動を変えてみる
■人生を楽しむ、と決める
■自然や社会に生かされていることを実感し、何が還元出来るか考えてみる
■一生をかけて実行できるか出来ないか、というスケールの大きな目標や夢をもってみる
生活を整え満たすと、自律神経も整い満ちる
自律神経はとても仕事の多い器官です。
その分、食事、ストレス、仕事、人間関係、運動など、様々な影響を受ける神経でもあります。
自律神経系の不調を根本的に整えたいなら、食事・考え方・環境・運動・生活習慣・楽しみ・仕事・使命感といった、生活、ひいては人生全体のバランスを整えることが近道。
全てをカンペキにやろうとする必要はありませんし、人それぞれ必要なことや優先順位が違いますから、気になったところから手をつけてみるのがオススメです。
自律神経は生活の鏡。
もし、あなたがお天気頭痛や不眠、動悸、息苦しさ、慢性疲労などに悩まされているなら、「そろそろ生活全体を見直して欲しいな」という自律神経からのメッセージを受け取っているのかもしれません。
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