「朝起きれる」にこだわらない!起立性調整障害の回復ステップを知って前に進もう

「朝、どうしても目が覚めず起きられない」

「午前中は身体がきつくて学校へ行けない」

「午後からはだんだん元気になってくるんですが…」

といった起立性調整障害でお悩みの方が、常若整骨院には毎日のように来院されています。

起立性調整障害で一番問題視されるのは「朝起きられない」「そのため学校に行けない」こと。

ですから、「朝起きられるようになるには!?」と思いつめるのは自然なことではあります。

が、実は「朝起きられるようになること」にこだわるあまり、実は他の部分から回復が進んでいることに気づかず、焦りやイライラを抱えてしまう方も少なくないんです。

 

起立性調整障害の仕組み

起立性調整障害は、自律神経という<自動的に動いて生命活動を維持している神経>の働きが乱れることで起こります。

自律神経は、呼吸・代謝・血液などの循環・血圧の調整・体温調整・体内物質の分泌・生殖やホルモンバランス・栄養の吸収・排泄など、様々な仕事を自動で行ってくれています。

 

自律神経は、

交感神経:日中・活動時・興奮時・ストレスがかかった時によく働く

副交感神経:夜間・寝ている時・リラックスしている時によく働く

この2種類の神経が、その時の様子に合わせて身体のあちこちを調整しながら動いています。

例えば、朝になると交感神経のスイッチが入り、血圧が上がり、心臓が速く動き出し、体温が上がり、筋肉にはしっかり力が入る=活動のための身体を作ります。

夜になると副交感神経にスイッチが切り替わり、血圧が下がり、心拍がゆっくりになり、体温が下がり、筋肉からは力が抜ける=休息のための身体になります。

 

起立性調整障害のはじまりは、何らかの原因で交感神経ばかりが働く状態が続くことです。

これまで来院された方のパターンとしては、

①保護者の方のコントロール欲が強すぎ、お子さんがそれに無言の抵抗をしている

②長期休みなどでゲーム・パソコン・スマホ三昧

③お子さん自身の我(こうじゃないとダメ!)が強すぎて、自分で自分を追い詰めている

④お子さんのアンテナが敏感で、友達のストレス・学校内の荒れた空気・先生の鬱憤などをキャッチしすぎている

…などにより、交感神経が酷使されていることが多いようです。

疲れ果てた交感神経はスイッチを入れられなくなり、副交感神経ばかりが働く状態になります。

すると、血圧が上がらない・朝起きられない・だるい・やる気が出ない…といった症状が起こってきます。

 

症状のあらわれは<副交感神経の働き過ぎ>という風に見えるので、下がった血圧を上げよう等の副交感神経への対症療法がとられがちですが、大元の原因は<交感神経が酷使され、疲れ果てている事>です。

「生活の中の何によって交感神経が疲れ果てたんだろう?」と原因を見つけ、減らしていくことが根本対策になります。

 

起立性調整障害の回復ステップ

起立性調整障害の元である自律神経の乱れは、「朝起きられない」「学校に行けない」以外にも色々な症状を引き起こします。

逆に言うと、「朝起きられない」こと以外の回復に着目することで、着実に自律神経が回復しているという手ごたえを得ることができる、ということでもあります。

 

自律神経が疲れ切っている時

出ている症状:

■神経が緊張していて首が硬い

■朝、起こしても反応しない

■感覚がマヒしていて、体調の良し悪しがよくわからない

■施術やセルフケアによる変化が実感できない

■意欲が湧かない

■昼過ぎまで寝ている

 

心身の状態:

■体力の限界を超えている

■内臓が弱り過ぎている

■生命力が低下している

■交感神経が疲れ果てている

 

自律神経が持ち直してきた時

出ている症状:

■少しずつ首が柔らかくなる

■朝、反応しはじめる

■体調が良い時・悪い時の差がわかるようになる

■施術やセルフケアによる変化を実感しはじめる

■夕方から元気になる

■休みの日に元気になる

■意欲が出て来る

■昼前に起きる

 

心身の状態:

■体力がついてくる

■内臓が強くなってくる

■生命力が湧いてくる

■自律神経の切り替えが出来るようになってくる

 

自律神経が元気になってきた時

出ている症状:

■首や頭が軽い

■やりたいことをやれる

■楽しみが増える

■朝起きられるようになってくる

 

心身の状態:

■体力がある

■内臓が健康に動く

■ちょっと無理をしても立て直せる

■自律神経のバランスがとれている

 

焦りより安心が増えれば、起立性調整障害は回復しやすい

起立性調整障害で一番問題視される「朝起きられない」こと。

そこに気持ちが引っ張られるあまり、「朝起きられるようになるまでは、回復してきているとは認めない!」とばかりに思いつめている保護者の方やお子さんも沢山いらっしゃいます。

けれど、起立性調整障害を引き起こしている自律神経は、焦るほど交感神経が疲れていく仕組み。悪循環になってしまっていることもあります。

 

「今まで自分たちがやってきたこと・やらなかったことの結果が、起立性調整障害である」

「じゃあ、どんな風に生活を変えたら元気になれる?」

と目線や言動を変えると、身体も必ず変わります。

その変化・回復ステップに気づけは気づくほど、「うまくいってるじゃん♪」という安心感や達成感を感じられます。

安心感は自律神経をゆるめて、回復をうながしてくれます。

 

「どうして自分が起立性調整障害になったのか知りたい」

「もっと早く症状を改善したい!」

という方は、お気軽に常若整骨院へご相談ください。

整体施術とカウンセリングで、ご機嫌な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

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