起立性調整障害を引き起こす真面目グセ・自律神経の乱れを整える方法4つ

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「朝、頭痛や吐き気、腹痛、低血圧などにおそわれる」

「午前中は具合が悪くて学校に行けない」

「朝が起きられない分、夜更かしになってしまって生活リズムが狂う」

こういったことに悩まされる、起立性調整障害。

主に中学生や高校生といった年代のお子さんに多いお悩みです。

常若整骨院にも起立性調整障害でお悩みの方が沢山来院されていますが、不思議なことに皆さんに共通している性格があります。

それは、とっても真面目で優しいこと。

真面目は美徳のはずですが……ひょっとして、不調の原因になってしまっているかもしれません。

 

実例:Aさん(16歳・男性)

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低血圧、朝起きられない、頭痛や吐き気、座っていても机に突っ伏してしまうくらいだるい、といったことでお悩みだったAさん。

お話をうかがってみると、中学校3年生の夏くらいからチラホラと症状が出始め、高校受験の時期からひどくなってきたそう。高校に入学してしばらくは頑張って朝から登校していましたが、だんだんと午後からの出席が増え、最近は休む日も多いのだそうです。

ストレスについて尋ねてみると、Aさんご本人は「とくに思い当たらない。体調が悪いのがストレス」とおっしゃいます。

お母様にこれまでの生活の変化を尋ねてみると、ご両親の離婚、ご兄弟の病気などがあり、その中でもAさんはずっと元気に支えてきてくれたということでした。

 

お体をみてみると、頭蓋骨や首、骨盤がガチガチです。神経、とくに自律神経が集中している首や骨盤がガチガチだと、血圧や体温の調整がしづらく、頭痛・吐き気・めまいなどの症状が出やすくなります。

首と骨盤の硬さをゆるめて動きを整えていくと、血流が良くなったためか施術直後はふらついていましたが、しばらくすると「身体がポカポカして軽い感じがする」とのことでした。

 

自律神経が乱れる一番の原因は、ストレスです。

家の外でのストレス(勉強や部活、人間関係など)も大きいですが、一番大切な土台を占めるのは、安息の場所である家(親、兄弟、家族間)です。

今までAさんは、大好きな家族のために自分のストレスを無視して、にこやかに真面目に生活してきました。

けれど、いくら頭が「ストレスはないことにしよう」と決めても、身体は正直に「それはストレスだよ」と教えてくれます。

これまでの無理の積み重ねに、高校受験というキッカケが重なることで起立性調整障害になってしまいました。

「今まで自分が無理をしていたことに、身体が気付いてほしくてサインを出しているんだと思って下さい。まずは自分に休むことを許して、あんまり真面目に力まず、ちょっとでも自分が好きだと感じることをしてください」

とお話しました。

 

真面目さんが起立性調整障害になりやすい理由

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ホルモンバランス、血圧、体内気圧、内臓機能などが、自律神経の乱れによってうまく働かなくなることで起こりやすくなる、起立性調整障害。

自律神経を乱す最も大きな原因はストレスです。

 

ストレスがストレスとして認識されている時は、それほど大きな問題はありません。

「あいつ、腹立つ!」

「疲れたし、煮詰まってきた…」

こう感じた時に、ストレス解消や原因に向き合うなどの対策を取ることができるからです。

一方、

「みんな頑張ってるのは同じ、私だけキツイなんて言えない」

「というか、これが普通でしょ?」

「ストレスって言われてもわからないなあ」

という風に、ストレスを無いことにしている=感覚をマヒさせていると、それに対して解消も対策もできなくなります。

対処されずフタをされたままのストレスや感情は、出口をもとめて身体に症状として現れます。

 

真面目さんが起立性調整障害になりやすいのは、ストレスや悲しみ・怒りに対する感覚をマヒさせてしまっていることが多いから。

■親や周囲に求められる自分でいることが当たり前になっている

■自分自身のやりたいこと(没頭できることや、たとえ禁止されてもやりたいと思えること)がわからない

■「あなたはどう思う?」と尋ねられた時、自分自身の意見ではなく、相手の求める正解を探してしまう

■自分自身の欲求や都合より、周囲の要求を優先してしまう

■結果、周りからは優等生・優しい人・頼りになる人=親・家族・友達・先生にとって都合の良い人として扱われたり、嫉妬をぶつけられたりしやすい

こういった環境が続くことで、「自分が本当はどう感じているのか」がわからなくなっていることが原因になっていることが多いのです。

 

それでは、なぜ身体に障るほどの真面目グセがついてしまったのでしょうか。

 

真面目グセの原因は、家族関係が8割

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起立性調整障害を引き起こすほどの真面目グセは、家族関係、とくに保護者の方との関係の中で作られることが多い傾向があります。

 

■保護者の理想(こんな学校に行って欲しい・こうあらねばならない・普通じゃないといけない・困らせないで欲しい等)を、お子さんの性質そっちのけで乗っけている

■お子さんに「あなたはどうしたい?」「あなたはどう思う?」と尋ねるのではなく、「こうしなさい」「あれは良くない」と保護者にとっての正解を差し出している

■「なんで怒ってるかわかる?」等、正解探しをさせている

■「あなたには無理だよ」「出来ないよ」とお子さんがやりたがることをさせずに来た

■保護者の方の不安やストレス(ご自身の疲れや解決しきれていない問題・普通はこうなのにうちの子は違う気がする・周囲からなんて言われるだろう等)から、お子さんの行動や考えを制限しようとする

 

お子さんは、親御さんのこと、とりわけお母さんのことが大好きです。どんなことがあってもお母さんの味方でいようとします。

ですから、保護者の方に求められることに応えるため・保護者の方のご機嫌を良くするため・保護者の方に認めてもらうためなら、いとも簡単に自分を曲げてしまうことが出来ます。

 

当院には様々な年代の方がいらっしゃいますが、40代・50代・60代になっても、

「親にああ言われたことがずっとトラウマになっている」

「ずっと親に押さえつけられてきて、大人になってからも周囲の顔色をうかがうクセが抜けない」

「きちんとしつけて貰ったことには感謝してるけど、今も昔も、自分を生きてる感じがない」

といったことで悩まれている方がとても多いのです。

25歳を過ぎれば家庭よりも外の世界の影響の方が大きくなっていきますから、大人になっても親御さんのことを引きずっているのは、ご本人の責任でもあります。

けれど、お子さんが保護者の方から受ける影響は、それほどに大きいということ。

今、起立性調整障害をキッカケにして、お子さんご本人はもちろん、ご家族みなさんが考え方や言動を見直すことで、お子さんの未来まで守ることが出来るんです。

 

真面目グセをほどいて自律神経を整える方法

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お子さんの真面目グセをほどき、自律神経を整えていくためには、

①周囲の大人が自分の見栄・ストレス・不安と向き合い整理をつけていくこと

②お子さんご本人が、自分がしてきた無理に気づいて緩める

③スマホやタブレットと少し距離を置く

④エンプティカロリーを避け、栄養のあるご飯を食べる

といったことが有効です。

 

①周囲の大人が、自分の見栄・ストレス・不安と向き合い整理する

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お子さんの体調を整える時、一番の土台になるのが家族関係や家の中の居心地の良さです。

例えばご家族がいつもイライラしていたら、お子さんはその人の機嫌をとるための言動をし始めます。

ご両親が自分のことをなかなか見てくれないと感じると、ご両親が認めてくれるような言動を選ぶようになります。

これはお子さんが生存するための無意識レベルで行われるため、大人がまずそれに気づき、「そんなことしなくていいよ、優しいね。ありがとう」と感謝しつつ断ること。

そして、お子さんの優しさに甘えてしまわず、自分の見栄・ストレス・不安と向き合い、解消したり解決のための対策をとっていくこと。

■家族や仕事のためだけに消耗しすぎず、自分の楽しみのための時間を確保する

■どうして見栄や不安を感じるのか、ノートに書き出してみる

■海や山や神社など、自然の多い場所に出かけてみる

大人がご機嫌でいると、お子さんも安定してのびのびしやすくなりますよ。

 

②お子さん本人が「私は無理をしてきたのかも」と気付く

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真面目グセでフタをして無いことにしてきたストレスが、起立性調整障害の根っこです。

ですから、あなたが起立性調整障害で悩んでいるなら、おそらく見ないことにしてきたストレスがとても大きいはずです。

今自然にしている言動が、もしかしたら生まれ持った性質と違うのかもしれない。

ご家族がずっとピリピリしていて、なんとか機嫌よくいて貰おうと頑張ってきたのかもしれない。

とくにやりたいことじゃなかったけど、親や周囲がすすめるままにした受験が不本意だったのかもしれない。

自分の心ではなく、人の意見や正解に沿ってやってきてしまったのかもしれない。

「そう言われてもわからない。思い当たらない」

と困ってしまうかもしれません。

いきなり考え方を変えたり、今までの自分はダメだということではなく、まずは

「身体がしんどくなるくらい、ちょっと無理をしてきたのかな。今は休んで色々見直す時期なのかも」

という風に、気持ちをゆるめてみて下さい。

「学校に行かないといけないのに」と焦るほど神経が緊張して回復しづらくなってしまいますから、いっそ「明日は休んじゃうぜ」と決めてしまうのもアリ。

頭ではわからなくても、身体は「休みた~い!ご機嫌なことした~い!」と言っていますよ♪

 

③スマホの使用時間を半分にする

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家にいる時間が長くなると、比例してスマホ・タブレットなどの使用時間が長くなってしまいがち。

スマホやタブレットの電磁波や依存性は、自律神経を乱す大きな原因のひとつです。

(かのスティーブ・ジョブズは子どものスマートフォン依存を懸念し、成長期のお子さんにはスマホやタブレットを触らせないようにしていたそうです)

 

スマホやタブレットを使う時間は、今の半分を目安にしましょう。

空いた時間は、散歩・ヨガや筋トレ・料理・本やマンガを読む・絵を描く・文章や詩を書く・人とおしゃべりをする・ラジオや音楽を聴くなど、出来るだけ五感を刺激する遊びをしましょう。

また、夜寝る時はスマホを身体から1m程度離れた場所に置くか、別の部屋に置く、電源を切るなどの対策がオススメです。

 

④エンプティカロリーを避け、栄養のあるご飯を食べる

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菓子パン・お菓子・ゼリー・ジュース・コンビニフードなど、カロリーは取れるけれど栄養素が足りない食品ばかりを食べていると、身体にも脳にも心にも影響をおよぼします。

地味でもしっかりと栄養のある食事をしていると、心も体も立て直しやすくなります。

 

■パンや麺類を減らす(腸へのダメージを減らせる)

■お菓子や甘い物を減らす(血糖値の乱高下による疲労感、イライラや不安を減らせる)

■出来合いのお惣菜や加工食品を減らす(食品添加物による疲労感、ビタミンミネラルの流出を減らせる)

■昆布や鰹節などでダシをとり、菌が生きている味噌で作ったお味噌汁を食べる(乳酸菌やミネラルがとれる)

■季節の野菜や魚を食べる(その季節を乗り切るのに必要な栄養がとれる)

■手作りのごはんを食べる(栄養が壊れない状態でとりやすい)

■手作りの梅干しやぬか漬けを食べる(人体に必要な生きた菌がとれる)

■炭水化物:タンパク質:野菜類=1:1:1くらいの割合を目安にする(だいたいのバランスが良くなりやすい)

■ギチギチ神経質なほどの食事管理は逆効果。たまには皆とゲラゲラ笑いながらポテトチップスを食べてコーラを飲む日もあり。

 

心身は毎日の積み重ねで整っていく

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朝起き上がれない、吐き気や頭痛、腹痛、めまいなどに悩まされ、学校に行きづらくなってしまうこともある、起立性調整障害。

起立性調整障害に悩む方に共通するのは、自分らしさを押し殺してしまうほどの真面目グセです。

優しく真面目であるがゆえに何がストレスがわからなくなってしまい、対処できずにいるうちに、身体に障るほど溜め込んでしまっています。

①周囲の大人が自分の見栄・ストレス・不安と向き合い整理をつけていくこと

②お子さんご本人が、自分がしてきた無理に気づいて緩める

③スマホやタブレットと少し距離を置く

④エンプティカロリーを避け、栄養のあるご飯を食べる

こういったケアをすることで、だんだんと心身に力を取り戻していけます。

 

「自分たちだけじゃなかなか難しい」

「状況にテコ入れをしたい」

そう思われたら、お気軽に常若整骨院へご相談ください。

一緒に元気いっぱいな心と身体を目指していきましょう♪