真面目、自分より周囲優先、普通でありたい…起立性調整障害あるあると改善策

「頭痛や腹痛やめまいで、朝起きられない」

「夜遅くまで目が冴えてしまう」

「学校に行けるのがお昼ごろからになる」

「普通に生活できないことが苦痛」

こういった起立性調整障害でお悩みの方が、常若整骨院には沢山来院されています。

感染症によるさまざまな生活の変化、遊んでストレス発散する機会の減少などによってか、日に日に数が増えているようにも思えます。

とはいえ、すべての学生さんが起立性調節障害になっているわけではありません。ひとりひとりの生活の中に、根本原因はひそんでいました。

 

起立性調整障害になる仕組み

起立性調節障害に関わってくるのが、自律神経です。

 

自律神経とは、呼吸・血流・体温調整・排泄・分泌・代謝・生殖など、様々な面から人の生命活動を維持している神経です。

■交感神経:日中・活動時・ストレスがかかった時によく働く神経

■副交感神経:夜間・睡眠時・リラックスしている時によく働く神経

の2つの神経から成り立っています。

 

たとえば、

■心臓の鼓動を…早くするのが交感神経ゆっくりにするのが副交感神経

■汗を…沢山出すのが交感神経おさえるのが副交感神経

■筋肉を…緊張させて力が入りやすくするのが交感神経力を抜くのが副交感神経

■腸の蠕動運動を…止めるのが交感神経よく動かすのが副交感神経

という風に、ひとつの器官を交感神経と副交感神経がバランスよく動かすことで、身体は健康に動いています。

また、「緊張して手のひらに汗をかく」「好きな人を見るとドキドキする」「ホッとしたら力が抜けた」というような、心の動きを身体に反映するはたらきをしているのも自律神経です。

 

起立性調整障害のはじまりは、慢性的な緊張状態です。

学校でのストレス、お家の中が落ち着かない、習い事が忙しい、考え方のクセ、ゲームやスマホの触り過ぎなど、毎日の生活の中で気づかないうちに蓄積されてきたストレスによって緊張状態が続くと、交感神経が働きっぱなしになってしまいます。

働きっぱなしの交感神経は、ある時に頭打ちにります。

交感神経のスイッチが入りづらくなると、代わりに副交感神経ばかりがはたらくようになります。すると、

・腹痛や下痢(腸が働きすぎる)

・頭痛など、身体の痛みを感じやすくなる

・朝起き上がれない

・だるくて力が入らない

・やる気が出なかったり、気持ちは焦るのに体がついてこない

といった症状が出やすくなります。

 

起立性調整障害の原因を一言で言うなら「頑張り過ぎ」

「朝起き上がれなくなるまで緊張状態に追い込んだ何かが、今までの生活の中にあった」「それを取り除く時期がきた」ということなんです。

 

起立調整障害あるある

生活の中にある緊張の原因を取り除いていくことが、起立性調整障害を改善する一番の近道です。

 

■真面目で「こうあらねばならない」が強い

■周囲の気持ちに敏感で、自分より他人優先

■「普通」であろうとするし、そうできない自分を嫌う

■自分がどういう生き物なのか、が置き去りになっている

■周囲からの重圧を受け入れすぎている

 

…といった、よくある原因、いわば「起立性調整障害あるある」をまとめてみました。

 

真面目で「こうあらねばならない」が強い

「きちんと毎日学校に行かなければいけない」

「宿題は全部片づけるのが当たり前」

「両親の期待に応えなければ」

真面目であることは素敵なことです。けれど、こういった気持ちが自分を追い詰め、身体に負担をかけるほどになっているのなら、見直し時期かもしれません。

「学校は好きだけど…たまにはおサボりしてもいいのかも?」

「宿題、全部出来たらいいけど、今の疲れてる自分には半分くらいがちょうどいいかな?」

「お父さんやお母さんのことは好きだけど、彼らが求めてることは彼らの理想で、私そのものとはちょっとズレてるんだよね~。ま、私は私でいきましょ!」

こういったユルさも取り入れていってみるのがオススメです。

 

周囲の気持ちに敏感で、自分より他人優先

周囲の気持ちに敏感で、時には相手の心と自分の心の区別がつかなくなるくらい、感度の高い人たち。

こういう人たちにとって、集団生活はビックリするほど疲れます。家庭の中のゴタゴタや家族のストレスもキャッチして、自分事として抱え込んでしまうことがあります。

敏感であるということは、脚が長いとか、手が小さいとかと同じ、持って生まれた特徴です。持って生まれたからには、「自分はそういう生き物なのだ」と敏感さを受け入れ、大切に扱いましょう。

キメ細かくデリケートな感性を持って生まれた人は、その敏感さを守るための強さや回復力も必ず備えています。

■自分のご機嫌は自分でとる。

■自分の心と相手の心を一緒くたにせず、線を引く。

■「相手の気持ちは相手のもので、自分が責任をとったりどうにかしようとすることはない」と知る。

■家族や友達やひとのことより、自分のことを優先する。

■毎日自分に「何がしたい?何が食べたい?できるだけ叶えるから、なんでも言ってね」と声をかけてみる。

 

ただし、腸が弱い(お腹を下しやすい、風邪をひきやすい、花粉症やアレルギーやアトピーがある)といった人は要注意。

腸が弱ると精神的に打たれ弱くなり、周囲にビクビクしてしまいます。パンや麺類などの小麦粉モノを減らす、甘いお菓子を減らす、乳製品を減らすといったことで、腸の建て直しをはかりましょう。

 

また、スマホやタブレットは敏感な神経に大ダメージを与えます。

とくに神経が過緊張になっている起立性調整障害の人には、(このブログを読んで頂いておきながらなんですが)今すぐ電源を切って欲しいほど!

「スマホ脳」という本がベストセラーになりましたが、育ち盛りの脳にとってスマホやタブレットは便利さや楽しさ以上の悪影響をおよぼします。依存症になっている人、取り上げられると半狂乱になる人も少なくありません。

時間を決めて使う。スマホ以外の楽しみをいくつも作る。リアルな五感や身体を使って遊ぶ時間を増やすようにしましょう。

 

「普通」であろうとするし、そうできない自分を嫌う

「普通の生活がしたい」

治ったらどんなことがしたいですか?と尋ねた時、起立性調整障害に悩むほとんどの人(保護者の方も含め)が、そう答えます。

「普通に学校へ行って、普通に勉強して、普通に友達と遊びたいだけなのに…」

その言葉の裏には、こんな心理が隠されています。

「普通になれない、普通の生活もできない私は、本当にダメダメだ」

人間にとって一番の毒は、自己嫌悪です。

自分にとって一番近く、一番大事な人は、自分自身。その人に「お前はダメだ、どうしようもない。そんなことで本当に『普通』になれるわけ?」と言われ続けたら、心も身体もくたびれ果てて当たり前です。

 

自分を責めるかわりに、

「大丈夫。今すぐじゃなくても、私ならできるよ」

「今の私には、『普通』よりも『ゆっくり休んでゴキゲンでいる』ことが最優先でいい!」

「焦がれてきた『普通』って、もしかして、私にはあんまり必要ないのかも?もっと別のことがやりたいのかも?」

「元気になっても、もし自分が行きたくなければ、無理に毎日学校に行かなくてもいいんじゃない?」

こんな言葉を自分にかけてみてください。

もしかしたら「普通信者の自分」からものすごい反発を食らうかもしれません。何がそこまで自分を「普通でいさせよう、そこに執着させよう」としているのか、考えてみるのもいいかもしれません。

 

(ここでネタばらし。頭の中の意地悪な声は、あなた自身ではなく、生まれてから今までに周りの人やテレビやネットが囁いてきた意見の寄せ集めです。あなたの声を真似しているだけで、あなた本来の言葉ではないので、無視することにしちゃいましょう。)

 

自分がどういう生き物なのか、が置き去りになっている

起立性調整障害になったのは、「これが当たり前。これが普通」と信じて送ってきた生活が、あなたの心身にとって大きく負担になるものだったからです。

人はそれぞれ違う性質を生まれ持っています。

おっとりさん、せっかちさん。人見知りさん、人懐こいさん。リーダーさん、補佐さん。集団をつくる人、自分を貫く人。色んな性質の人が、その性質に合ったやり方・仕事で生きているから、お互いを補い合うことができ、世界は上手にまわるように出来ています。

自分の持って生まれた性質を無視して「これが普通だから」「これが常識だから」「周囲が私に望んでいるから」と、自分に合わない生活を続けていたら、(誰も悪気がないまま!)生きているだけで辛くなってしまいます。

頭や口は上手に言い訳をしたりウソをつきますが、身体はウソがつけません。頭が「こうしたい」と思っていても身体がそれについてこないのなら、それは本当はしたくないことなのかもしれないし、今は一旦休憩する時期なのかもしれません。

 

あなたはどんな生き物ですか?

何が好きで、何が嫌いですか?

何が得意で、何が苦手ですか?

何で元気になって、何で疲れますか?

あなたは今、何を考えて、何に注目して生きていますか?

頭の中にある思考・考え・気持ち・感情を、良いものも悪いものも全部、ノートに書き出してみるのもオススメです。

 

周囲からの重圧を受け入れすぎている

親、兄弟、家族、保護者、学校、友達、塾など、まわりの人たちはその人の価値観に基づいて、あなたに色々なことを求めます。

「普通に起きて学校に行って」

「もっと上の成績を目指そう」

「友達だったらこうするのが当たり前だよね?」

「大人しくしていて」

「もう少し活発になりなさい」

「ひとの言うことを聞きましょう」

こういったプレッシャーのひとつひとつに律儀に応えていると、あなたは自分ではなく他人のために生きることになります。

本当はのんびり屋さんなのに、活発であることを求められ、いちいち無理して応えていれば疲れます。

本当は前に出るキャラクターなのに、目立たず大人しくしていることを求められれば、苦しくなります。

周囲はあなたにアレコレ要求をしますが、その結果あなたが体調を崩しても、責任をとることはないし、出来ません。

「まわりの言うことは、参考程度に思っておこう」

「この人が言ってる事って、この人の世界のルールでしかないんだよね」

と、程よく流してしまいましょう。

それでその人が怒ったり拗ねたりするなら、その人はあなたのことを思っているのではなく、自分の思い通りにならないことにイライラしているだけなのです。

 

起立性調整障害あるあるをクリアにして、元気を取り戻そう

起立性調整障害は、慢性的な緊張状態によって自律神経のはたらきが乱れることで起こります。

「朝起き上がれなくなるまで緊張状態に追い込んだ何かが今までの生活の中にあったこと」が原因ですから、それを取り除いていくのが根本対策。

 

■真面目で「こうあらねばならない」が強い

■周囲の気持ちに敏感で、自分より他人優先

■「普通」であろうとするし、そうできない自分を嫌う

■自分がどういう生き物なのか、が置き去りになっている

■周囲からの重圧を受け入れすぎている

 

 

こういった起立性調整障害あるあるの中で自分に当てはまるものを見つけたら、今までとやり方をちょっと変えてみましょう。

これまでと同じ生活をしていれば、そこから来るダメージが減りませんから、どんな治療をしても改善しづらくなります。

けれど、自分を追い詰めているクセを見つけて、自分がより生きやすい方向に整えていけば、どんどん元気になっていきます。

 

元気になったら何をしたいですか?

やりたいことの準備を始めながら、あなたの足を引っ張っているあるあるを取り除いてしまいましょう!

常若整骨院

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