起立性調節障害 症例 ⑦目標があると回復が早くなる
起立性調節障害で来院した、中学1年生 男性
朝だるくて起き上がれない、めまい・頭痛がひどい
夕方になると元気になってきて友達と遊べる。
学校に行こうとするとお腹が痛くなる。
家での食事はお母様が気をつけられていて問題なし。
お母様と話をしているときによく出てくるのが、
「自分で限界を決めてしまうクセがある」
ピアノを習っていて発表会があっても出なかったそうです。
なぜ出ないの?と聞くと
「出て上手く出来なかったら嫌だから」
と言ったそうです。
いろんな稽古事をしていたそうですが、
誰かと比較される、結果が出る事を極端に嫌うそうです。
あと
「俺はどうせこのくらいまでしか出来ないから」
とよく言っていたそうです。
今回のお子さんもですが来院される若い方に似たような事を言う人が多いです。
ネットで
将来はこれくらいの給料・仕事
と勝手に決めつけて
「これぐらいでいいか」と働いてもいないのにすでに諦めてしまっている人がいます。
このタイプの子には
成功体験があると一気に変わるのを何度も見ています。
施術はいい感じで進み
1ヶ月で朝起き上がれるようになり頭痛・めまいもほとんど消えたのですが
学校に行こうとするとお腹が痛くなるのだけがあまり変化しませんでした。
1ヶ月間停滞してました。
その後それから一気に良くなったのですが
何で良くなったかというと
「恋」
で変化しました。
夕方友達と遊んでいると、女の子も一緒に遊ぶようになり、
その中の一人の女の子に
「かっこいいね」
と言われたそうで、
そこから何とか良いところをみせないと思い、
頑張るようになりました。
「他の男の子に負けたくない」
「早く元気になりもっと遊びたい」
と積極的にこちらに質問をよくするようになり、
こちらのアドバイスをしっかりしてくれた結果
学校に行こうとしてもまったくお腹の痛みが出なくなったそうです。
お母様もこんなに変わるとは思ってなかったらしく、
とても喜んでいました。
今回は「恋」でしたが
目標があると一気に変わることがよくあります。
スイッチは人それぞれ違いますので同じような対応をすることはありません。
探せば症状が変わるスイッチがあるはずなので諦めずにがんばってください。
コチラの記事もオススメです
起立性調整障害を引き起こす真面目グセ。自律神経の乱れを整える方法4つ
真面目、自分より周囲優先、普通でありたい…起立性調整障害あるあると改善策
起立性調節障害 症状を軽減するために家でのセルフケア ①食事 甘いもの・お菓子・粉もの・乳製品