Googleマップで上位に出る整体院の共通点3つ
2026年9月1日の朝、私は自分の院を、Googleマップの中で試してみました。
Googleマップの中で、AIに相談できる機能が日本で使えるようになったばかりでした。そこに、患者さんが打ちそうな言葉を3つ入れます。症状の名前と地域名を組み合わせたものです。
結果は、3つとも圏外でした。
画面に並んだのは、私の院ではない院ばかり。ブログは、その症状だけで何周も書いてきました。院長のプロフィールにも、地域名は毎回入れています。それでも、出ません。
そのとき分かったことがあります。地図の中で選ばれているのは、ブログの記事ではありませんでした。Googleビジネスプロフィールに登録した、中身そのものでした。
今日は、Googleマップで上位に出てくる整体院に共通している3つのことを書きます。順位を約束する話ではありません。上位に並ぶ院が、何を揃えているのか。その現場の見え方をお伝えします。
Googleマップで上位に出る整体院は、何が違うのですか?
結論から言うと、技術の差ではなく、登録内容が「患者さんの言葉」で埋まっているかどうかの差です。
Googleは、近くにあって、検索した言葉に合っていて、信頼できそうな院を並べます。この3つを、Googleの説明では「関連性」「距離」「知名度」と呼んでいます。
距離は、先生が動かせません。院の場所は変えられないからです。
だから先生が動かせるのは、残りの2つです。検索された言葉に合っているか。そして、実際に患者さんが来ている院に見えるか。
私が先生方の相談を受けていて、上位に出ている院を横に並べて見ると、共通点は次の3つに絞られます。
1. 説明文とメニューが、症状と場面の言葉で書かれている
2. 口コミが新しく、先生が全件に返しをしている
3. 写真と最新情報が動いていて、情報がどこでも同じ
順番に見ていきます。
共通点の1つ目は、説明文とメニューが症状の言葉で書かれていることですか?
結論から言うと、はい。ここが一番差が出ます。そして、一番空欄が多い場所です。
先生の院の登録画面を、いま開いてみてください。説明文の欄に、何が書いてありますか。
多いのは、こういう文です。
「身体の悩みに寄り添う整体院です。お気軽にご相談ください」
間違いではありません。でも、患者さんが検索する言葉は、ここにありません。
患者さんは「整体院」と探しているのではなく、「朝起きたときの腰のこわばり」「夜になると出る頭痛」「寝ても取れない疲れ」を探しています。症状と、それが出る場面です。
Googleの説明文は750字まで書けます。ここを使い切っている院は、意外と少ないものです。
書き方の型は、こうです。
- 誰が、どんな場面で困っているのか
- その困りごとを、院ではどんな順番で見ているのか
- 院はどこにあり、どんな人が施術しているのか
ここで大事なのは、症状の名前を並べることではありません。「肩こり、腰痛、頭痛、膝痛、自律神経」と単語を並べると、何の院なのかが逆に伝わりません。
3つ目の項目に、院の場所と施術者の顔が見える言葉を入れる。これは、患者さんにも、検索する側にも、判断の材料になります。
次に、メニューの登録です。
登録画面には、サービスを1件ずつ入れる欄があります。ここも、空欄の院が目立ちます。1件ずつ登録して、全部に説明文をつける。これだけで、読む材料が一気に増えます。
メニューの名前は「全身調整」「骨格矯正」だけだと、中身が伝わりません。「朝の腰のこわばりが気になる方の初回施術」のように、患者さんが自分ごとにできる名前にします。
もう1つ、見落とされがちなのが属性です。駐車場の有無、予約制かどうか、キャッシュレス対応、子ども連れで来られるか、段差があるか。小さな項目ですが、すべて埋めておきます。
一人で来る高齢の方や、小さなお子さんを連れたお母さんは、この属性を見て行けるかどうかを決めています。
禁止されていることも、押さえておきます。院名に「福岡 腰痛」のようにキーワードを足すのは、掲載停止のリスクがあります。説明文に効果を言い切る言葉を書くのも、医療広告のガイドラインに触れます。症状の言葉は使っても、効果を断定する言葉は使いません。
共通点の2つ目は、口コミが新しく、全件に返信していることですか?
結論から言うと、はい。数よりも、日付と、先生の返し方が見られています。
口コミが数件あるのに、先生からの返信が1件もない院は、少なくありません。患者さんが書いてくれた言葉が並んでいるのに、先生の声がひとつもない状態です。
患者さんから見ると、返信のない口コミは、書いた人が置き去りにされているように映ります。逆に、短くても丁寧に返している院は、「ここは、患者さんを見ている院だ」と伝わります。
返信のコツは3つです。
- 書いてくれたことへの感謝を、1行目に置く
- 口コミの中の言葉を1つ拾って、そのまま返す
- 症状の名前と、どんな場面で困っていたかを、自然に入れる
3つ目は、検索にも効く部分です。口コミの返信も、読まれています。ただし、症状名を無理に詰め込むと不自然になります。患者さんの言葉を拾って返すと、自然に入ります。
口コミを頼むタイミングも、結果を分けます。
私がセミナーでお伝えしているのは、いちばん感動したタイミングで頼む、ということです。卒業間近や、良くなりかけではなく、体が軽くなって驚いた顔を見せたときです。1回目、2回目でも、頼んで構いません。
言い方は、こうです。
「同じように悩んでいる方の助けになるので、よかったら感想を書いてもらえませんか」
ここで気をつけたいのは、見返りです。割引や無料施術と引き換えに頼むのは、Googleのポリシーで禁止されています。院の信頼を、いちばん傷つけるやり方でもあります。
お礼にするなら、セルフケアの小さな冊子を渡します。今まで口頭で説明してきた内容を、紙1枚にまとめたもので十分です。口コミと引き換えではなく、「ありがとうございます」を形にするものとして渡します。
低い評価がついたときも、同じです。消してもらおうとするより、事実に即して丁寧に返す。読んでいる新規の患者さんは、星の数より、先生の返し方を見ています。
共通点の3つ目は、写真と最新情報が動いていて、情報がどこでも同じことですか?
結論から言うと、はい。「いま動いている院」に見えることと、情報のズレがないことの2つです。
まず写真です。
月の報告の場で、ある先生が、自分の院のGoogleの写真を見直した話をしてくれました。何年も前の、開業したばかりのころの写真のままだったそうです。看板も、ベッドの配置も、いまとは違います。
初めて整体院に入るのは、思っている以上に勇気がいります。看板はどこか。ドアは押すのか引くのか。靴は脱ぐのか。この不安を先に消す写真が、予約の背中を押します。
揃えておきたい写真は、次のとおりです。
- 外観を、道から見える角度で
- 入口と待合
- 施術する部屋を、施術者の側から見た角度で
- 先生の顔が分かる写真
きれいに撮る必要はありません。いまの院が、そのまま映っていることが一番大切です。
次に、最新情報の投稿です。
Googleビジネスプロフィールには、投稿できる欄があります。ここが何か月も止まっていると、更新している近くの院と並んだとき、見劣りします。
週2回、最低でも月4回。これが、私が先生方にお伝えしている目安です。
新しく文章を考えなくて大丈夫です。XやThreadsですでに書いた投稿を、そのまま貼ります。書いていない先生は、カルテの中から症例のパターンを3〜4行で書いてください。
そして、見落とされやすいのが「情報のズレ」です。
Googleの登録、ホームページ、SNS、予約ページ。それぞれの休診日、営業時間、電話番号、住所の書き方が、少しずつ違っていることがあります。
人間が見ても迷います。機械はもっと迷います。どこを見ても同じ情報が出てくる院は、「実在する、信頼できる院」として扱われやすくなります。
今日のうちにできる確認は、これだけです。
- 休診日と営業時間が、どこでも同じか
- 電話番号が、つながるか
- 院の名前の表記が、どこでも同じか
3つ揃えても、順位が上がらない場合はどうすればいいのですか?
結論から言うと、反映には日数がかかります。そして、揃えても出ない原因が別にあることもあります。
私の院も、設定を見直してから、すぐに変わったわけではありません。ブログと同じで、土台を直して、日数をおいて確かめる。そういう動き方になります。
確かめるときは、シークレットモードで、症状名と地域名を入れて検索してください。普段のブラウザだと、自分の履歴が影響して、実際より上に出てしまうことがあるからです。
それでも出ないとき、原因として多いのは次の3つです。
- 同じエリアに、同じ症状を前面に出す院が、すでに多い
- 登録しているカテゴリが、実際の施術内容と合っていない
- 院の場所が、検索した人から遠い
3つ目は、先生には動かせません。でも、動かせないことは、いったん手放していいのです。残りの2つは、見直せます。
ここで、先生にもう1つ聞いてほしいことがあります。順位を追いかけるあまり、目の前の患者さんから目が離れていないでしょうか。
Googleが見ているのは、結局、患者さんが何を感じているかです。口コミも、写真も、説明文も、全部その表れです。技術が悪いのではありません。患者さんの目に映る入口が、整っていないだけのことが多いのです。
住所を出さない自宅サロンでも、上位に出られますか?
結論から言うと、住所を出さない形でも、登録して地図に載せることはできます。
非店舗型という登録の仕方があります。「ユーザーが訪れることができる場所を追加しますか?」という質問に「いいえ」を選び、サービス提供地域だけを入れます。確認用の住所は入力しますが、公開はされません。
ただし、訪問して施術する形でない限り、サービス提供地域だけで上位に並ぶのは、店舗型より難しくなる傾向があります。設定の条件は変わることがあるので、登録の前にGoogleのヘルプで最新の内容を確認してください。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールの説明文は、何字くらい書けばいいのですか?
上限は750字です。最初は300字ほどからでも構いませんが、症状と場面の言葉を入れて、少しずつ増やしていくのがおすすめです。
説明文に症状の名前を並べるだけでは足りませんか?
足りません。単語の羅列だと、何の院なのかが逆に伝わりにくくなります。「誰が、どんな場面で困っているか」を一文で書き、その後に院の見方を書いてください。
院名にキーワードを足してもいいのですか?
足さないでください。「院名+地域+症状」のようにすると、掲載停止になるリスクがあります。院名は、看板と同じ表記にします。
口コミのお礼に割引をしてもいいのですか?
避けてください。見返りと引き換えにした口コミは、Googleのポリシーで禁止されています。お礼をするなら、セルフケアの冊子など、口コミと引き換えにならない形にします。
口コミへの返信は、全部に必要ですか?
できる限り全件に返してください。短くても、患者さんの言葉を1つ拾って返すだけで伝わり方が変わります。星の低い口コミにも、事実に即して丁寧に返します。
星の数は、何点くらいを目指せばいいのですか?
数字を決めるより、口コミの日付が新しいことと、返信が揃っていることを優先してください。星の数は、結果としてついてくるものです。
投稿は、何を書けばいいのですか?
すでにXやThreadsで書いた投稿を、そのまま貼るのが一番続きます。書いていない場合は、カルテから症例のパターンを3〜4行で書くところから始めてください。
順位を確認するには、どうすればいいのですか?
シークレットモードで、症状名と地域名を入れて検索します。普段のブラウザだと、履歴の影響で実際より上に出ることがあります。
自宅サロンでも、同じ3つで足りますか?
足ります。住所を出さない形でも、説明文、口コミ、写真の3つは同じように効きます。登録の条件はGoogleのヘルプで確認してください。
ブログを書くのと、Googleの登録を整えるのは、どちらが先ですか?
先に、Googleの登録です。私の院でも、ブログを何周も書いたのに、地図の中では出ませんでした。ブログは補強になりますが、地図の入口は登録内容が決めます。
設定を直したら、すぐ新規が増えますか?
すぐに大きく変わるとは限りません。反映に日数がかかることもあります。ただ、来ようとした人を逃さなくなるので、土台としては確実に効いてきます。
現場で使える資料と相談の場は、どこで受け取れますか?
私は、症状別の見立て辞典、患者さんへの説明の設計図、内臓疲労と体質のチェック表、口コミのお願い文など、現場で使う資料を全部で17本、まとめてお渡ししています。公式LINEから受け取れます。
整体師・鍼灸師だけが集まっているオープンチャットもあります。登録の見直しや口コミの頼み方など、現場の悩みを気軽に出せる場所です。
週に1通、見立ての考え方を届けるメルマガ「見立てだより」も、ご希望の方にお送りしています。
入口を整える前に、まず何から見るのか。順番の考え方は、見立ての順番の記事にまとめています。
今日は、ご自分の院の説明文を開いて、患者さんが検索する言葉が1つでも入っているか、見てみてください。
この記事は、整体師・鍼灸師・柔道整復師など施術者に向けて書いています。体の症状でお困りの方は、まず医療機関にご相談ください。









